JP2006035276A - 拡管装置 - Google Patents

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広之 大堀
Toshihiro Kosaka
俊広 高坂
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Abstract

【課題】複数列に跨って配置されるU字管を有する熱交換器の拡管処理においても伝熱管を保持可能な拡管装置を提供する。
【解決手段】複数のマンドレルと、第1固定部と、第2固定部とを備える。複数のマンドレルは、第1列伝熱管群G1の複数の伝熱管24と第2列伝熱管群G2の複数の伝熱管とにそれぞれ挿入されて、第1列伝熱管群の複数の伝熱管と第2列伝熱管群の複数の伝熱管とを拡管する。第1固定部は、第1列伝熱管群の複数の伝熱管と第2列伝熱管群の複数の伝熱管との他端を固定する。第2固定部は、第1U字管U1と第2U字管U2と第3U字管U3とをそれぞれ内側から支持する複数の収縮防止ピン72を有する。そして、複数の収縮防止ピンは、第1U字管の内側と第2U字管の内側と第3U字管の内側とに、第1直線L1および第2直線L2に対して直交する方向に対して傾斜した方向に挿入される。
【選択図】図3

Description

本発明は、拡管装置に関する。
熱交換器の製造においては、積層されたフィンを貫通する伝熱管にマンドレルを挿入することによって、伝熱管の径を拡大させ伝熱管とフィンとを固着させる拡管処理が行われる。この拡管処理においては、拡管される伝熱管が動かないように伝熱管を保持することが望ましい。このため、伝熱管の一端を把持するクランプと、伝熱管の他端を支持する支持部材とを備える拡管装置が利用されている(特許文献1参照)。支持部材は、伝熱管の他端を連結するU字管の内側に挿入される部材である。支持部材91は、例えば、図5に示すように、棒状の形状を呈しており、U字管25に対して垂直に挿入されてU字管に係止する。これにより、伝熱管の両端が固定されて拡管時の伝熱管の移動が規制される。
特開平6−65415号公報 第2図
ところで、熱交換器には伝熱管が2列に分かれて配置されたいわゆる2列型熱交換器がある。この2列型熱交換器では、伝熱管を接続するU字管も2列に分かれて配置されるが、全てのU字管が互いに平行に配置される場合だけではなく、一部のU字管が各列に跨って配置される場合がある。このように各列に跨って配置されたU字管を有する熱交換器の拡管処理において、支持部材が垂直な方向からU字管の内側に挿入される場合には、各列に跨って配置されたU字管が支持部材の挿入の障害となり、支持部材によってU字管を支持することが困難となる恐れがある。
本発明の課題は、複数列に跨って配置されるU字管を有する熱交換器の拡管処理においても伝熱管を保持可能な拡管装置を提供することにある。
第1発明にかかる拡管装置は、軸断面において第1直線上に並ぶように配置された複数の伝熱管を有する第1列伝熱管群と、軸断面において第1直線と平行な第2直線上に並ぶように配置された複数の伝熱管を有する第2列伝熱管群と、第1列伝熱管群の複数の伝熱管の一端を互いに接続する第1U字管と、第2列伝熱管群の複数の伝熱管の一端を互いに接続する第2U字管と、第1列伝熱管群の伝熱管の一端と第2列伝熱管群の伝熱管の一端とを接続する第3U字管とを有する熱交換器の製造に用いられる拡管装置であって、複数のマンドレルと、第1固定部と、第2固定部とを備える。複数のマンドレルは、第1列伝熱管群の複数の伝熱管と第2列伝熱管群の複数の伝熱管とにそれぞれ挿入されて、第1列伝熱管群の複数の伝熱管と第2列伝熱管群の複数の伝熱管とを拡管する。第1固定部は、第1列伝熱管群の複数の伝熱管と第2列伝熱管群の複数の伝熱管との他端を固定する。第2固定部は、第1U字管と第2U字管と第3U字管とをそれぞれ内側から支持する複数の支持部材を有する。そして、複数の支持部材は、第1U字管の内側と第2U字管の内側と第3U字管の内側とに、第1直線および第2直線に対して直交する方向に対して傾斜した方向に挿入される。
この拡管装置では、支持部材が第1直線および第2直線に対して直交する方向に対して傾斜した方向に挿入される。従って、第1直線および第2直線に対して直交する方向からは支持部材の挿入が困難な熱交換器においても、支持部材をU字管の内側に挿入することができる。これにより、この拡管装置では、複数列に跨って配置されるU字管を有する熱交換器の拡管処理においても伝熱管を保持可能である。
第2発明にかかる拡管装置は、第1発明の拡管装置であって、第1列伝熱管群は、所定間隔を隔てて順に並べられた第1伝熱管と第2伝熱管と第3伝熱管と第4伝熱管を有する。第2列伝熱管群は、第1伝熱管から第1直線と角度αをなす方向に離れて配置された第5伝熱管と、第2伝熱管から第1直線と角度αをなす方向に離れて配置された第6伝熱管と、第3伝熱管から第1直線と角度αをなす方向に離れて配置された第7伝熱管と、第4伝熱管から第1直線と角度αをなす方向に離れて配置された第8伝熱管とを有する。また、第1U字管は第1伝熱管と第2伝熱管とを接続し、第2U字管は第6伝熱管と第7伝熱管とを接続し、第3U字管は第3伝熱管と第8伝熱管とを接続する。そして、複数の支持部材は、第5伝熱管と第6伝熱管との間を通り第1U字管の内側に挿入される第1支持部材と、第2U字管U2の内側に挿入され第2伝熱管と第3伝熱管との間を通る第2支持部材と、第7伝熱管と第8伝熱管との間を通り第3U字管の内側に挿入され第3伝熱管と第4伝熱管との間を通る第3支持部材とを有する。
この拡管装置では、支持部材が上記のように各伝熱管の間を通ってU字管に挿入されるため、伝熱管が挿入の障害とならず、支持部材をU字管の内側に容易に挿入することができる。
第3発明にかかる拡管装置は、第2発明の拡管装置であって、第1支持部材と第2支持部材と第3支持部材とは、第1直線に対して角度αをなす方向から、第1U字管の内側と第2U字管の内側と第3U字管の内側とに挿入される。
この拡管装置では、支持部材が、第1直線に対して角度αをなす方向からU字管の内側に挿入される。この拡管装置によって拡管処理を受ける熱交換器では、第2列伝熱管群が第1列伝熱管群に対して第1直線に対して角度αをなす方向にずれている。従って、支持部材が第2列伝熱管群のずれの角度と同じ角度で挿入されるため、支持部材の挿入を伝熱管に妨げられずに行うことができる。
第4発明にかかる拡管装置は、第3発明の拡管装置であって、第1支持部材と第2支持部材と第3支持部材とは、それぞれ第1直線に対して角度αをなす棒状の部材である。
この拡管装置では、支持部材は、それぞれ第1直線に対して角度αをなす棒状の部材である。従って、支持部材を第1直線に対して角度αから直線的に移動させてU字管に挿入することができる。このため、この拡管装置では、簡易な動作で支持部材の挿入が可能である。
第5発明にかかる拡管装置は、第4発明の拡管装置であって、第2固定部は、係止部材を有する。係止部材は、第1U字管の内側に挿入された第1支持部材の先端と、第2U字管の内側に挿入された第2支持部材の先端と、第3U字管の内側に挿入された第3支持部材の先端とに係止する。
この拡管装置では、U字管に挿入された支持部材の先端が係止部材によって係止される。このため、支持部材の動きが係止部材によって規制され、伝熱管をより堅固に保持することができる。
第6発明にかかる拡管装置は、第5発明の拡管装置であって、係止部材には、第1U字管の内側に挿入された第1支持部材の先端と、第2U字管の内側に挿入された第2支持部材の先端と、第3U字管の内側に挿入された第3支持部材の先端とがそれぞれ挿入される孔が設けられている。
この拡管装置では、支持部材の先端が係止部材に設けられた孔に挿入されることによって、支持部材の先端が係止部材に係止される。このため、簡易な構造で支持部材の先端の係止が可能である。
第1発明にかかる拡管装置置では、支持部材が第1直線および第2直線に対して直交する方向に対して傾斜した方向に挿入されるため、複数列に跨って配置されるU字管を有する熱交換器の拡管処理においても伝熱管を保持可能である。
第2発明にかかる拡管装置では、支持部材が各伝熱管の間を通ってU字管に挿入されるため、伝熱管が挿入の障害とならず、支持部材をU字管の内側に容易に挿入することができる。
第3発明にかかる拡管装置では、支持部材が第2列伝熱管群のずれの角度と同じ角度で挿入されるため、支持部材の挿入を伝熱管に妨げられずに行うことができる。
第4発明にかかる拡管装置では、支持部材を第1直線に対して角度αから直線的に移動させてU字管に挿入することができるため、簡易な動作で支持部材の挿入が可能である。
第5発明にかかる拡管装置では、U字管に挿入された支持部材の先端が係止部材によって係止されるため、支持部材の動きが係止部材によって規制され、伝熱管をより堅固に保持することができる。
第6発明にかかる拡管装置では、支持部材の先端が係止部材に設けられた孔に挿入されることによって、支持部材の先端が係止部材に係止されるため、簡易な構造で支持部材の先端の係止が可能である。
〈拡管装置の構造〉
本発明の一実施形態にかかる拡管装置1を図1に示す。この拡管装置1は、熱交換器の製造工程において、フィンを貫通する伝熱管を拡管させて伝熱管とフィンとを固着させる装置であり、伝熱管が鉛直方向に平行となるように熱交換器2が設置される、いわゆる縦型の拡管装置である。この拡管装置1によって拡管処理される熱交換器2は、図2に示すように、2枚の固定板21,22と、複数のフィン23と、複数の伝熱管24とを有する。2枚の固定板21,22は、それぞれ熱交換器2の端部近傍に互いに平行に設けられ、伝熱管24が貫通する孔が設けられている。複数のフィン23は、2枚の固定板21,22の間に互いに平行に積層されており、伝熱管24が貫通する複数の孔が設けられている。伝熱管24は、固定板21,22およびフィン23に対して垂直に固定板21,22およびフィン23を貫通する。伝熱管24の一端はU字管25によって互いに接続されており、他端は開放端となっている。上述したように拡管装置1は縦型の拡管装置1であり、U字管25によって接続される伝熱管24の一端は下端側に位置し、開放端とされる伝熱管24の他端は上端側に位置する。また、この拡管装置1による拡管処理の対象となる熱交換器2は、いわゆる2列型熱交換器であり、図3に示すように、伝熱管24が2列に分かれて配置されている。すなわち、熱交換器2は、軸断面において第1直線L1上に等間隔に並ぶように配置された複数の伝熱管24を有する第1列伝熱管群G1と、軸断面において第1直線L1と平行な第2直線L2上に等間隔に並ぶように配置された複数の伝熱管24を有する第2列伝熱管群G2と、第1列伝熱管群G1の複数の伝熱管24の一端を互いに接続する複数の第1U字管U1と、第2列伝熱管群G2の複数の伝熱管24の一端を互いに接続する複数の第2U字管U2と、第1列伝熱管群G1の伝熱管24の一端と第2列伝熱管群G2の伝熱管24の一端とを接続する複数の第3U字管U3とを有する。なお、拡管処理前の伝熱管24の径はフィン23および固定板21,22に設けられた孔より僅かに小さく、伝熱管24が拡管処理を受けることによって伝熱管24とフィン23とが固着される。
図1に戻り、拡管装置1は、フレーム3と複数のマンドレル4とマンドレル駆動部5と第1固定部6と第2固定部7とを備える。
[フレーム]
フレーム3は、ベース31、ガイドポスト32、マンドレル案内体33、上枠34、中間板35,36、ロッド37、側部支持板38などを有している。ベース31は、フレーム3の底部を構成しており、ベース31の4隅に4本のガイドポスト32が立設される。ガイドポスト32は、鉛直方向に伸びる柱状の部材である。マンドレル案内体33は、後述するマンドレル4を案内する部材であり、ガイドポスト32の中間部分に設けられる。中間板35,36は、マンドレル案内体33と同様にマンドレル4を案内する部材であり、上下に分かれて配置される第1中間板35と第2中間板36とを有している。中間板35,36は、ガイドポスト32に対して摺動可能にマンドレル案内体33と上枠34との間に設けられており、ロッド37によって互いに連結されている。マンドレル案内体33および中間板35,36には、マンドレル4に対応する位置にマンドレル4が貫通する孔が設けられており、孔に挿入されたマンドレル4の水平方向への移動を規制してマンドレル4を支持する。上枠34は、フレーム3の天部を構成しており、ガイドポスト32の上端が連結固定される。側部支持板38は、後述する受け台71に載置された熱交換器2を側方から支持する部材であり、ガイドポスト32に固定されている。
[マンドレル]
マンドレル4は、伝熱管24に挿入される部材であり、複数の伝熱管24の数に対応して複数個が設けられている。複数のマンドレル4は、それぞれ鉛直方向に平行な棒状の形状を呈しており、鉛直方向に移動可能に設けられている。マンドレル4の下端には、伝熱管24に挿入されるヘッド部41が設けられており、ヘッド部41は他の部分よりも径が大きい球状の形状を呈している。
[マンドレル駆動部]
マンドレル駆動部5は、マンドレル4を鉛直方向に移動させる機構であり、メインシリンダー51、加圧枠52、押圧部材53などを有している。メインシリンダー51は、上枠34に固定されており、鉛直方向に駆動可能なシリンダー体54を有している。加圧枠52は、シリンダー体54の先端に固定されており、上枠34と中間板35,36との間にガイドポスト32に摺動可能に支持されている。押圧部材53は加圧枠52に取り付けられており、複数のマンドレル4が所定間隔で押圧部材53の下面に下向きに取り付けられている。従って、メインシリンダー51のシリンダー体54が上下に駆動されることによって、加圧枠52および押圧部材53が上下に移動し、これに伴ってマンドレル4が上下に移動する。
[第1固定部]
第1固定部6は、伝熱管24の他端、すなわち伝熱管24の上端を保持して固定する部分であり、マンドレル案内体33の下方であって、拡管装置1に設置された熱交換器2の伝熱管24の上端近傍に設けられている。第1固定部6は、図2に示すように、伝熱管24の上端を軸に垂直な方向すなわち水平方向から挟持可能に設けられるクランプ体によって構成されており、クランプ体は、伝熱管24の上端を水平方向から挟み込んで伝熱管24を保持する。
[第2固定部]
図1に戻り、第2固定部7は、伝熱管24の一端すなわち伝熱管24の下端を接続するU字管25に係止して保持する部分であり、ベース31の上方であって、拡管装置1に設置された熱交換器2のU字管25近傍に設けられている。第2固定部7は、受け台71と収縮防止ピン72(図3参照)と収縮防止ピン受け部材73(図3参照)とを有している。
受け台71は、ベース31上に設けられており、拡管装置1に設置される熱交換器2が載置される。なお、受け台71の上面にはU字管25が嵌合する複数の凹部が設けられている。
複数の収縮防止ピン72は、図3に示すように、互いに平行に配置された棒状の部材であり、半円形状の断面を呈している(図2参照)。複数の収縮防止ピン72は、少なくとも水平方向に移動可能に設けられており、複数のU字管25の内側にそれぞれ挿入され、複数のU字管25にそれぞれ係止してU字管25を内側からそれぞれ支持する。複数の収縮防止ピン72は、U字管25に垂直な方向に対して傾斜した方向からU字管25の内側に挿入される。以下、複数の収縮防止ピン72のうち一部の収縮防止ピン72と、その収縮防止ピン72が係止するU字管25近傍の拡大図である図4を用いて詳細に説明する。
複数の伝熱管24は、上述したように、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2との2列に分かれて配置されており、第1列伝熱管群G1は、軸断面視において第1直線L1上に所定間隔を隔てて順に並べられた第1伝熱管P1と第2伝熱管P2と第3伝熱管P3と第4伝熱管P4とを有する。第2列伝熱管群G2は、軸断面視において第2直線L2上に所定間隔を隔てて順に並べられた第5伝熱管P5と第6伝熱管P6と第7伝熱管P7と第8伝熱管P8とを有する。第5伝熱管P5は、第1伝熱管P1から第1直線L1と角度αをなす方向に離れて配置される。なお、角度αは、0<α<90の範囲の角度であり、図4では約60度である。第6伝熱管P6は、第2伝熱管P2から第1直線L1と角度αをなす方向に離れて配置される。第7伝熱管P7は、第3伝熱管P3から第1直線L1と角度αをなす方向に離れて配置される。第8伝熱管P8は、第4伝熱管P4から第1直線L1と角度αをなす方向に離れて配置される。また、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とは、第1直線L1及び第2直線L2に垂直な方向(図中の実線矢印A1参照)から見て互い違いに配置されている。すなわち、第1直線L1及び第2直線L2に垂直な方向から見て、第6伝熱管P6は第1伝熱管P1と第2伝熱管P2との間に位置しており、第7伝熱管P7は第2伝熱管P2と第3伝熱管P3との間に位置しており、第8伝熱管P8は第3伝熱管P3と第4伝熱管P4との間に位置している。逆に言えば、第1直線L1及び第2直線L2に垂直な方向から見て、第1伝熱管P1は第5伝熱管P5と第6伝熱管P6との間に位置しており、第2伝熱管P2は第6伝熱管P6と第7伝熱管P7との間に位置しており、第3伝熱管P3は第7伝熱管P7と第8伝熱管P8との間に位置している。また、第1伝熱管P1と第2伝熱管P2とは第1U字管U1によって接続される。第6伝熱管P6と第7伝熱管P7とは第2U字管U2によって接続される。第3伝熱管P3と第8伝熱管P8とは第3U字管U3によって接続される。従って、第1U字管U1は第1直線L1に沿って配置され、第2U字管U2は第2直線L2に沿って配置されているのに対して、第3U字管U3は第1直線L1および第2直線L2に交差して斜めに配置されている。複数の収縮防止ピン72は、第5伝熱管P5と第6伝熱管P6との間を通り第1U字管U1の内側に挿入される第1収縮防止ピン81と、第2U字管U2の内側に挿入され第2伝熱管P2と第3伝熱管P3との間を通る第2収縮防止ピン82と、第7伝熱管P7と第8伝熱管P8との間を通り第3U字管U3の内側に挿入され第3伝熱管P3と第4伝熱管P4との間を通る第3収縮防止ピン83とを有する。複数の収縮防止ピン81−83は、それぞれ第1直線L1に対して角度αをなして配置されており、第1収縮防止ピン81と第2収縮防止ピン82と第3収縮防止ピン83とは、第1直線L1に対して角度αをなす方向から、第1U字管U1の内側と第2U字管U2の内側と第3U字管U3の内側とに挿入される。収縮防止ピン81−83は、U字管U1−U3の反対側に先端が突出するまでU字管U1−U3の内側に挿入される。
図3に戻り、収縮防止ピン受け部材73は、U字管25の内側に挿入された収縮防止ピン72の先端を受ける部材である。収縮防止ピン受け部材73には、複数のU字管25の内側にそれぞれ挿入された複数の収縮防止ピン72の先端がそれぞれ挿入される複数の孔が設けられており、収縮防止ピン受け部材73は、孔に挿入された収縮防止ピン72の先端を支持して収縮防止ピン72の動きを規制する。
〈拡管処理における動作〉
本実施形態にかかる拡管装置1によって拡管処理を行うときの動作について説明する。
まず、加圧枠52が上限位置まで上昇し、第1固定部6は開放される。次に、拡管処理が行われていない熱交換器2を伝熱管24の開放端を上にして受け台71上に載置する。このとき、マンドレル4の軸方向の延長上に伝熱管24が位置している。そして、第1固定部6のクランプ体によって伝熱管24の上端を挟んで固定すると共に、第2固定部7の収縮防止ピン72を先端が収縮防止ピン受け台71の孔に挿入されるまでU字管25の内側に挿入する。これにより、熱交換器2のセッティングが完了する。
次に、メインシリンダー51を駆動して、加圧枠52を下降させる。これにより、マンドレル4が下降し、ヘッド部41が伝熱管24内に挿入されていく。伝熱管24がマンドレル4によって拡管される間、伝熱管24には軸方向すなわち鉛直方向に収縮しようとする圧縮力が作用するが、第1固定部6および第2固定部7によって伝熱管24の両端が固定されているために、伝熱管24の収縮が防止されている。加圧枠52が上段の中間板35,36の位置まで下降すると、加圧枠52に押されて上段の第1中間板35も下降する。加圧枠52と第1中間板35とは共に下段の第2中間板36の位置まで下降し、最後には加圧板と第1中間板35と第2中間板36とがマンドレル案内枠33の位置まで下降して拡管処理が終了する。拡管処理が終了すると、加圧枠52を上昇させ、伝熱管24からマンドレル4を抜き出す。そして、第1固定部6および第2固定部7を開放させて、熱交換器2を拡管装置1から取り外す。
以上のような動作によって、拡管処理が行われ、フィン23と伝熱管24とが固着される。
〈特徴〉
(1)
上記のように第1直線L1および第2直線L2に沿って互いに平行に配置されるU字管25すなわち第1U字管U1や第2U字管U2だけではなく、第1直線L1および第2直線L2に跨って斜めに配置されるU字管25すなわち第3U字管U3が熱交換器2に混在している場合には、第1直線L1および第2直線L2に対して直交する方向から収縮防止ピン72を挿入しても、第1直線L1および第2直線L2に対して直交する方向に対して斜めに配置された第3U字管U3が妨げとなって収縮防止ピン72を挿入できないことがある。
しかし、この拡管装置1では、第2固定部7の収縮防止ピン72が上記のようにU字管25の内側に斜めに挿入される。このため、各列に平行に設けられる第1U字管U1および第2U字管U2と共に列を跨いで配置される第3U字管U3が一緒に熱交換器2に設けられている場合でも、他のU字管U1,U2と同様に収縮防止ピン72を第3U字管U3の内側に挿入することができ、伝熱管24を容易に保持することができる。これにより、この拡管装置1では、伝熱管24の収縮を防止することができる。
(2)
この拡管装置1では、収縮防止ピン72はU字管25の反対側まで貫通するようにU字管25に挿入され、その先端が収縮防止ピン受け部材73によって支持される。このため、U字管25をより堅固に保持することができる。
(3)
この拡管装置1では、上記のように収縮防止ピン72が斜めに挿入されるため、熱交換器2の一方側から収縮防止ピン72を挿入するだけで、全てのU字管25に収縮防止ピン72を挿入することができる。すなわち、図5に示すような従来の拡管装置1において2列型熱交換器2の拡管を行う場合、収縮防止ピン72は、各列の伝熱管24を連結するU字管25の内側に熱交換器2の両側から挿入される。しかし、この拡管装置1では、一方向からの挿入でよいため、第2固定部7の構造を簡易なものとすることができる。
〈他の実施形態〉
(1)
上記の実施形態では、収縮防止ピン72は角度αの方向に挿入されているが、収縮防止ピン72が伝熱管24の間の隙間に対して細いために挿入角度に余裕がある場合には角度αと異なる角度で挿入されることも可能である。ただし、U字管25の破損防止の観点からは、収縮防止ピン72のU字管25への接触圧力を低減させることが望ましく、収縮防止ピン72は太い方が望ましい。収縮防止ピン72が太いため伝熱管24と収縮防止ピン72との間の余裕が少ない場合には、収縮防止ピン72の挿入角度は角度αに近似したものであるほうが収縮防止ピン72の挿入が容易である。
(2)
上記の実施形態では縦型の拡管装置1が示されているが、伝熱管24が水平方向に平行に配置される横型の拡管装置にも本発明を適用可能である。
(3)
収縮防止ピン72は、U字管25に斜めに挿入されるが、この挿入の動作は手動で行われる場合だけではなく、モーターなどの原動機によって行われてもよい。
本発明は、複数列に跨って配置されるU字管を有する熱交換器の拡管処理においても伝熱管を保持可能である効果を有し、拡管装置として有用である。
拡管装置の正面図。 拡管処理を受ける熱交換器およびその周囲の構成図。 熱交換器および第2固定部の下面図。 第2固定部近傍の拡大図。 従来の拡管装置における固定構造を示す図。
符号の説明
1 拡管装置
2 熱交換器
4 マンドレル
6 第1固定部
7 第2固定部
24 伝熱管
72 収縮防止ピン(支持部材)
73 収縮防止ピン受け部材(係止部材)
81 第1収縮防止ピン(第1支持部材)
82 第2収縮防止ピン(第2支持部材)
83 第3収縮防止ピン(第3支持部材)
G1 第1列伝熱管群
G2 第2列伝熱管群
L1 第1直線
L2 第2直線
P1 第1伝熱管
P2 第2伝熱管
P3 第3伝熱管
P4 第4伝熱管
P5 第5伝熱管
P6 第6伝熱管
P7 第7伝熱管
P8 第8伝熱管
U1 第1U字管
U2 第2U字管
U3 第3U字管

Claims (6)

  1. 軸断面において第1直線(L1)上に並ぶように配置された複数の伝熱管(24)を有する第1列伝熱管群(G1)と、軸断面において前記第1直線(L1)と平行な第2直線上に並ぶように配置された複数の伝熱管(24)を有する第2列伝熱管群(G2)と、前記第1列伝熱管群(G1)の複数の前記伝熱管(24)の一端を互いに接続する第1U字管(U1)と、前記第2列伝熱管群(G2)の複数の前記伝熱管(24)の一端を互いに接続する第2U字管(U2)と、前記第1列伝熱管群(G1)の前記伝熱管(24)の一端と前記第2列伝熱管群(G2)の前記伝熱管(24)の一端とを接続する第3U字管(U3)とを有する熱交換器(2)の製造に用いられる拡管装置(1)であって、
    前記第1列伝熱管群(G1)の複数の前記伝熱管(24)と前記第2列伝熱管群(G2)の複数の前記伝熱管(24)とにそれぞれ挿入されて前記第1列伝熱管群(G1)の複数の前記伝熱管(24)と前記第2列伝熱管群(G2)の複数の前記伝熱管(24)とを拡管する複数のマンドレル(4)と、
    前記第1列伝熱管群(G1)の複数の前記伝熱管(24)と前記第2列伝熱管群(G2)の複数の前記伝熱管(24)との他端を固定する第1固定部(6)と、
    前記第1U字管(U1)と前記第2U字管(U2)と前記第3U字管(U3)とをそれぞれ内側から支持する複数の支持部材(72)を有する第2固定部(7)と、
    を備え、
    複数の前記支持部材(72)は、前記第1U字管(U1)の内側と前記第2U字管(U2)の内側と前記第3U字管(U3)の内側とに前記第1直線(L1)および前記第2直線に対して直交する方向に対して傾斜した方向に挿入される、
    拡管装置(1)。
  2. 前記第1列伝熱管群(G1)は、所定間隔を隔てて順に並べられた第1伝熱管(P1)と第2伝熱管(P2)と第3伝熱管(P3)と第4伝熱管(P4)を有し、
    前記第2列伝熱管群(G2)は、前記第1伝熱管(P1)から前記第1直線(L1)と角度αをなす方向に離れて配置された第5伝熱管(P5)と、前記第2伝熱管(P2)から前記第1直線(L1)と角度αをなす方向に離れて配置された第6伝熱管(P6)と、前記第3伝熱管(P3)から前記第1直線(L1)と角度αをなす方向に離れて配置された第7伝熱管(P7)と、前記第4伝熱管(P4)から前記第1直線(L1)と角度αをなす方向に離れて配置された第8伝熱管(P8)とを有し、
    前記第1U字管(U1)は、前記第1伝熱管(P1)と前記第2伝熱管(P2)とを接続し、
    前記第2U字管(U2)は、前記第6伝熱管(P6)と前記第7伝熱管(P7)とを接続し、
    前記第3U字管(U3)は、前記第3伝熱管(P3)と前記第8伝熱管(P8)とを接続し、
    複数の前記支持部材(72)は、前記第5伝熱管(P5)と前記第6伝熱管(P6)との間を通り前記第1U字管(U1)の内側に挿入される第1支持部材(81)と、前記第2U字管(U2)の内側に挿入され前記第2伝熱管(P2)と前記第3伝熱管(P3)との間を通る第2支持部材(82)と、前記第7伝熱管(P7)と前記第8伝熱管(P8)との間を通り前記第3U字管(U3)の内側に挿入され前記第3伝熱管(P3)と前記第4伝熱管(P4)との間を通る第3支持部材(83)とを有する、
    請求項1に記載の拡管装置(1)。
  3. 前記第1支持部材(81)と前記第2支持部材(82)と前記第3支持部材(83)とは、第1直線(L1)に対して角度αをなす方向から、前記第1U字管(U1)の内側と前記第2U字管(U2)の内側と前記第3U字管(U3)の内側とに挿入される、
    請求項2に記載の拡管装置(1)。
  4. 前記第1支持部材(81)と前記第2支持部材(82)と前記第3支持部材(83)とは、それぞれ第1直線(L1)に対して角度αをなす棒状の部材である、
    請求項3に記載の拡管装置(1)。
  5. 前記第2固定部(7)は、前記第1U字管(U1)の内側に挿入された前記第1支持部材(81)の先端と、前記第2U字管(U2)の内側に挿入された前記第2支持部材(82)の先端と、前記第3U字管(U3)の内側に挿入された前記第3支持部材(83)の先端とに係止する係止部材(73)を有する、
    請求項4に記載の拡管装置(1)。
  6. 前記係止部材(73)には、前記第1U字管(U1)の内側に挿入された前記第1支持部材(81)の先端と、前記第2U字管(U2)の内側に挿入された前記第2支持部材(82)の先端と、前記第3U字管(U3)の内側に挿入された前記第3支持部材(83)の先端とがそれぞれ挿入される孔が設けられている、
    請求項5に記載の拡管装置(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102527861A (zh) * 2011-12-17 2012-07-04 王崇高 一种保证换热器尺寸的胀管方法
CN102825150A (zh) * 2012-09-15 2012-12-19 王崇高 换热器尺寸有效控制的胀管装置

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