JP2006034039A - 電気車制御装置 - Google Patents
電気車制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006034039A JP2006034039A JP2004211614A JP2004211614A JP2006034039A JP 2006034039 A JP2006034039 A JP 2006034039A JP 2004211614 A JP2004211614 A JP 2004211614A JP 2004211614 A JP2004211614 A JP 2004211614A JP 2006034039 A JP2006034039 A JP 2006034039A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torque
- tau
- value
- idling
- command value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/72—Electric energy management in electromobility
Landscapes
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
【解決手段】インバータ1パルスモード中の空転・滑走検知時に、接線力対応トルクの推定値から演算したトルク指令値の最小値を所定期間指令し終わった時点で、動輪がまだ再粘着途中あるいは再粘着に向かうことがなかった場合に、それまでのトルク指令値よりさらに小さいトルクを指令して再粘着させ、空転・滑走検知時点で演算したトルク指令予定値を少し小さな値に修正したトルクをその後指令し、この修正トルクを指令している期間中の平均加速度・減速度から、それ以降の車両速度を演算し、この推定車両速度と動輪速度との差速度がある閾値以上になったときに空転・滑走を検知するようにして、空転・滑走速度が大きくならないようにしつつ、確実に再粘着させることができるようにする。
【選択図】 図1
Description
図示の如く、接線力の最大値を超えないトルクを主電動機で発生している場合は、空転・滑走は発生せず、接線力の最大値より左側の微小なすべり速度の粘着領域で電気車は走行する。もし最大値より大きなトルクを発生するとすべり速度は増大し、接線力が低下するのでますますすべり速度が増大する空転・滑走状態になるが、車輪およびレールが乾燥状態では主電動機で発生するトルクは接線力の最大値を超えないように車両の性能が設定されるので、空転・滑走は発生しない。
この制御方式によって、良好な乗り心地を保ちつつ、主電動機の発生トルクを極力接線力の最大値近傍に維持することができつつある。
図5にこのような再粘着制御状態の例を示す。時刻tm0において空転を検出して、空転検出時の接線力に対応した推定トルクをもとに、再粘着させるためのトルク指令値の最小値Tau_c_min、再粘着後に指令するトルク指令値Tau_c_mu_cを計算して、トルク指令値の最小値Tau_c_minに向かって急速にトルクを引き下げ、このTau_c_minを期間T1の間指令した後の時刻tm0_1において、演算軸加速度の状態を調べる。図示の場合まだマイナスの値で再粘着途中であることを示しているので、今までのトルク指令値Tau_c_minにk1倍した(k1<1)
Tau_c_min×k1なるトルクを演算軸加速度が0またはプラスとなって再粘着が確認できるまで指令し続ける。そしてその後、再粘着後に指令するトルク指令値Tau_c_mu_cを微調整したTau_c_mu_c×k2なるトルク指令値(k2<1)を期間T2の間指令するようにして、粘着状態がT2の期間継続するようにする。そして、時刻tm1+T2において、粘着係数が増大している可能性があるので、トルク指令値を徐々に増大させる過程に入る。このように、確実に再粘着した状態から、トルク指令値を増大させる場合であっても、図示のように途中から徐々に空転速度が増大していくことがある。このとき、演算軸加速度がなかなか空転検知の閾値に達せず、どんどん空転速度が増大していく。そして空転速度が大きくなって軸加速度が急激に増大した時点で、初めて空転検知が行われる。そのときには空転速度が通常の空転時より大きいので、図示のように、何回かトルクの引き下げを繰り返して再粘着させることができるが、トルク引き下げの過程を繰り返すことによる台車振動の影響が演算軸加速度に若干重畳されるために、最終的に再粘着させることができた時点で指令するトルクがやや小さめになってしまう。このように、空転検知時の空転速度が大きくなっていることによる接線力の低下と、最終的に再粘着させることができた時点で指令するトルクがやや小さめになってしまうことによって、このような事象が発生した場合は、粘着力の有効利用の面ではやや不十分な状態となる。
この事象は1パルスモードにおいて頻繁に発生する訳ではなく、その時の粘着係数とトルク増大速度との関係で、ときどき見られる現象である。粘着力の有効利用のためには、このような事象の発生を極力抑制することが望まれる。
1)請求項1において、
オブザーバなどの手法を用いて空転・滑走を検出したときの車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上で見たトルクを推定し、前記推定トルクをもとに空転・滑走を検知した場合に空転・滑走している動輪を再粘着させるに必要なトルク指令値の最小値Tau_c_minを演算して、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを所定の期間T1の間指令し、前記所定の期間T1経過後に、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cにトルク指令値が達した時点から一定の期間T2の間Tau_c_mu_cなるトルクを指令し続けた後、前記期間T2の間に空転・滑走を検知することがない場合に、一定の期間T2経過後に徐々にトルク指令値を増大するようにトルク制御を行うようにした再粘着制御機能を有するインバータ制御車両を制御する電気車制御装置において、
主電動機駆動用インバータが1パルスモードであるときに空転・滑走を検知した場合に、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを前記所定の期間T1指令した時点において、空転を検知した場合にあっては、動輪の加速度がマイナスの値にある場合に、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度がプラスの値にある場合に、それまで指令していた前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのk1倍のトルクを前記所定の期間T1経過した時点以降指令するようにし、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になるまで、また滑走を検知した場合にあっては動輪の速度がゼロかマイナスの値になるまで、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのk1倍のトルクを指令し続け、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になった時点から、また滑走を検知した場合にあっては、動輪の加速度がゼロかマイナスの値になった時点から、トルク指令値を前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクにトルク指令値が達した時点から一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクを指令し続けるようにした電気車制御装置において、
前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクにトルク指令値が達した時点の速度と一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクを指令し終わった時点における速度から、前記期間T2の間の平均加速度を演算し、前記平均加速度を用いて前記期間T2が終了した時点以降において推定車両速度を演算し、動輪速度と前記推定速度との差分を演算し、前記差分が予め定めた閾値以上になった場合に、空転あるいは滑走の発生を検知して、前記再粘着制御に移行することを特徴とする電気車制御装置である。
オブザーバなどの手法を用いて空転・滑走を検出したときの車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上で見たトルクを推定し、前記推定トルクをもとに空転・滑走を検知した場合に空転・滑走している動輪を再粘着させるに必要なトルク指令値の最小値Tau_c_minを演算して、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを所定の期間T1の間指令し、前記所定の期間T1経過後に、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cにトルク指令値が達した時点から一定の期間T2の間Tau_c_mu_cなるトルクを指令し続けた後、前記期間T2の間に空転・滑走を検知することがない場合に、一定の期間T2経過後に徐々にトルク指令値を増大するようにトルク制御を行うようにした再粘着制御機能を有するインバータ制御車両を制御する電気車制御装置において、
主電動機駆動用インバータが1パルスモードであるときに空転・滑走を検知した場合に、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを前記所定の期間T1指令し終わった時点において、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度が前記期間T1の間一度もマイナスの値になることなくプラスの値である場合に、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度が前記期間T1の間一度もプラスの値になることなくマイナスの値である場合に、それまで指令していた前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのn1倍のトルクを前記所定の期間T1経過した時点以降指令するようにし、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度が一旦はマイナスの値になった後にゼロかプラスの値になるまで、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度が一旦はプラスの値になった後にゼロかマイナスの値になるまで、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのn1倍のトルクを指令し続け、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になった時点から、また滑走を検知した場合にあっては、動輪の加速度がゼロかマイナスの値になった時点から、トルク指令値を前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクにトルク指令値が達した時点から一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクを指令し続けるようにした電気車制御装置において、
前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクにトルク指令値が達した時点の速度と一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクを指令し終わった時点における速度から、前記期間T2の間の平均加速度を演算し、前記平均加速度を用いて前記期間T2が終了した時点以降において推定車両速度を演算し、動輪速度と前記推定速度との差分を演算し、前記差分が予め定めた閾値以上になった場合に、空転あるいは滑走の発生を検知して、前記再粘着制御に移行することを特徴とする電気車制御装置である。
図1において、図示しない主電動機電圧・電流検出器によって検出した電圧E・電流IMを用いて公知の速度推定器3において主電動機電流の制御周期毎に推定した主電動機回転速度の推定値ωmest、前記主電動機電圧・電流検出器によって検出した電圧E・電流IMを用いて図示しない主電動機発生トルク演算器にて演算した主電動機発生トルクの演算値Trqmが公知の最小次元外乱オブザーバ1に入力される。そして、公知の最小次元外乱オブザーバ1において、主電動機電流の制御周期毎に演算された主電動機回転速度の推定値ωmest、前記主電動機発生トルクの演算値Trqmを用いて、主電動機電流の制御周期毎に車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上の推定トルクτestを演算し、主電動機トルク指令値発生器2に出力する。また、主電動機回転速度の推定値ωmestは軸加速度演算器4に入力され、軸加速度演算器4において演算軸加速度ωmdestを算出して空転検出器5に出力する。
そして、上記のような再粘着促進制御が終了した時点換言すれば微調整したトルク指令値Tau_c_mu_c×k2の指令を開始した時点tm1における主電動機回転速度の推定値V1と、微調整したトルク指令値Tau_c_mu_c×k2を所定の期間T2だけ指令し終わった時点tm1+T2における主電動機回転速度の推定値V2から、この期間T2における主電動機の平均加速度αadを演算する。この期間T2においては、動輪はトルク指令値が微調整されて出力されていることから完全に粘着状態にあるので、平均加速度αadは車両の加速度と同じと見なすことができる。そこでこの平均加速度αadを用いて、時点tm1+T2以降、車両の加速度は平均加速度αadが維持されていると仮定して、推定車両速度Vbd_estを演算する。この推定車両速度Vbd_estの演算を開始したときから、推定車両速度が正しい値を有していることから、推定車両速度有効信号signal_vldをオン状態にする(この時点tm1+T2以前においては、signal_vldはオフ状態)。このようにして演算された推定車両速度Vbd_estと推定車両速度有効信号signal_vldを、図1に示す主電動機トルク指令値発生器2から空転検知器5に対して出力されるのである。空転検知器5において、第2の空転検知信号であるslip2をオンにするか否かの判定に用いる閾値δVslipは、誤検知を起こさない範囲でできるだけ小さな値にセットされる。
このように、動輪が粘着している状態における車両の加速度を用いて車両速度を推定し、この推定車両速度と動輪速度との速度差によって空転を検知することで、演算軸加速度による空転検知が迅速にできない場合でも、空転速度が増大しない時点で迅速に空転を検知できるようになり、1パルスモードにおいても粘着力の有効利用を確実に図ることができるようになる。
図2において、図示しない主電動機電圧・電流検出器によって検出した電圧E・電流IMを用いて公知の速度推定器3において主電動機電流の制御周期毎に推定した主電動機回転速度の推定値ωmest、前記主電動機電圧・電流検出器によって検出した電圧E・電流IMを用いて図示しない主電動機発生トルク演算器にて演算した主電動機発生トルクの演算値Trqmが公知の最小次元外乱オブザーバ1に入力される。そして、公知の最小次元外乱オブザーバ1において、主電動機電流の制御周期毎に演算された主電動機回転速度の推定値ωmest、前記主電動機発生トルクの演算値Trqmを用いて、主電動機電流の制御周期毎に車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上の推定トルクτestを演算し、主電動機トルク指令値発生器2に出力する。また、主電動機回転速度の推定値ωmestは軸加速度演算器4に入力され、軸加速度演算器4において演算軸加速度ωmdestを算出して空転検出器5に出力する。
もしも、Tau_c_minを指令し始めてから時刻tm0_1の時点になるまで、演算軸加速度が一度もマイナスの値になることなくプラスの値のままである場合は、この時点以降Tau_c_min×n1なるトルク(ここにn1<1)にトルク指令値を引き下げ、その値を演算軸加速度が一旦はマイナスの値になった後ゼロあるいはプラスの値になる時刻tm0_2まで指令して再粘着を促進させる制御を行う。ここにn1は確実に再粘着させることのできる範囲内で、できるだけ1に近い値として、さらなるトルクの絞り込みに伴う衝動の発生を回避できるように設定する必要があるが、この場合はTau_c_minを指令しても一度も演算軸加速度がマイナスにはならず空転速度が減少しない状態であり、再粘着させるためには、実施例1の場合よりもっとトルクを引き下げなければならないことを意味しているので、実施例1におけるk1よりは小さい値とする。すなわち、n1<k1<1とすることが必要である。
この時点tm0_2以降Tau_c_mu_c×n2なるトルク(ここにn2<1)に向けてトルクを増大し、この値に達した後はこの値のトルクを期間T2の間維持し、その後徐々にトルクを増大させていく。n2もできるだけ1に近い値とする。しかしながら、この場合はTau_c_minを指令しても一度も演算軸加速度がマイナスにはならず空転速度が減少しない状態であったことから、空転検知時の推定トルクτestは実施例1よりはもっと大きめに推定されていることを意味しており、Tau_c_mu_c×n2を指令した時点ですぐに空転状態となるのを回避するためには、実施例1の場合よりもっとトルクを引き下げなければならないことを意味している。そのため、n2はn2<k2<1となるように設定する必要がある。
そして、上記のような再粘着促進制御が終了した時点換言すれば微調整したトルク指令値Tau_c_mu_c×n2の指令を開始した時点tm1における主電動機回転速度の推定値V1と、微調整したトルク指令値Tau_c_mu_c×n2を所定の期間T2だけ指令し終わった時点tm1+T2における主電動機回転速度の推定値V2から、この期間T2における主電動機の平均加速度αadを演算する。この期間T2においては、動輪はトルク指令値が微調整されて出力されていることから完全に粘着状態にあるので、平均加速度αadは車両の加速度と同じと見なすことができる。そこでこの平均加速度αadを用いて、時点tm1+T2以降、車両の加速度は平均加速度αadが維持されていると仮定して、推定車両速度Vbd_estを演算する。この推定車両速度Vbd_estの演算を開始したときから、推定車両速度が正しい値を有していることから、推定車両速度有効信号signal_vldをオン状態にする(この時点tm1+T2以前においては、signal_vldはオフ状態)。このようにして演算された推定車両速度Vbd_estと推定車両速度有効信号signal_vldを、図2に示す主電動機トルク指令値発生器2から空転検知器5に対して出力されるのである。空転検知器5において、第2の空転検知信号であるslip2をオンにするか否かの判定に用いる閾値δVslipは、誤検知を起こさない範囲でできるだけ小さな値にセットされる。
このように、動輪が粘着している状態における車両の加速度を用いて車両速度を推定し、この推定車両速度と動輪速度との速度差によって空転を検知することで、演算軸加速度による空転検知が迅速にできない場合でも、空転速度が増大しない時点で迅速に空転を検知できるようになり、1パルスモードにおいても粘着力の有効利用を確実に図ることができるようになる。
また、実施例2においては、時刻tm0_1における判定条件が、Tau_c_minなるトルクを指令している期間T1の間に一度も演算軸加速度がプラスの値とならずにマイナスの値であり続けた場合、Tau_c_min×n1なるトルクを指令して演算軸加速度がゼロあるいはマイナスの値となるのを待ち、演算軸加速度がゼロあるいはマイナスの値となった時点から、Tau_c_mu_c×n2に向けてトルクを増大させる制御に移行する。そして、Tau_c_mu_c×n2に達した後このトルク指令値に期間T2の間維持しているときの平均加速度(ブレーキであるので実際には減速度となる)の算出と、それを用いた推定車両速度の演算方法は空転の場合と同じであり、動輪速度と推定車両速度との速度差ΔVは、空転時はΔV=動輪速度−推定車両速度 であるのに対して、ΔV=推定車両速度−動輪速度 となる点が違うのみであり、滑走検知の条件はΔV≧δVslipで空転の場合と同じである。
2 主電動機トルク指令値発生器
3 速度推定器
4 軸加速度演算器
5 空転検知器
E 電圧
IM 電流
Trqm 主電動機発生トルクの演算値
Trqc トルク指令値
τest 車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上の推定トルク
ωmest 主電動機回転速度の推定値
ωmdest 演算軸加速度
slip1 第一の空転検知信号
slip2 第二の空転検知信号
Claims (2)
- オブザーバなどの手法を用いて空転・滑走を検出したときの車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上で見たトルクを推定し、前記推定トルクをもとに空転・滑走を検知した場合に空転・滑走している動輪を再粘着させるに必要なトルク指令値の最小値Tau_c_minを演算して、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを所定の期間T1の間指令し、前記所定の期間T1経過後に、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cにトルク指令値が達した時点から一定の期間T2の間Tau_c_mu_cなるトルクを指令し続けた後、前記期間T2の間に空転・滑走を検知することがない場合に、一定の期間T2経過後に徐々にトルク指令値を増大するようにトルク制御を行うようにした再粘着制御機能を有するインバータ制御車両を制御する電気車制御装置において、
主電動機駆動用インバータが1パルスモードであるときに空転・滑走を検知した場合に、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを前記所定の期間T1指令した時点において、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がマイナスの値にある場合に、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度がプラスの値にある場合に、それまで指令していた前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのk1倍のトルクを前記所定の期間T1経過した時点以降指令するようにし、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になるまで、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかマイナスの値になるまで、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのk1倍のトルクを指令し続け、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になった時点から、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかマイナスの値になった時点から、トルク指令値を前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクにトルク指令値が達した時点から一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクを指令し続けるようにした電気車制御装置において、
前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクにトルク指令値が達した時点の速度と一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのk2倍したトルクを指令し終わった時点における速度から、前記期間T2の間の平均加速度を演算し、前記平均加速度を用いて前記期間T2が終了した時点以降において推定車両速度を演算し、動輪速度と前記推定車両速度との差分を演算し、前記差分が予め定めた閾値以上になった場合に、空転あるいは滑走の発生を検知して、前記再粘着制御に移行することを特徴とする電気車制御装置。 - オブザーバなどの手法を用いて空転・滑走を検出したときの車輪・レール間の接線力に対応した主電動機軸上で見たトルクを推定し、前記推定トルクをもとに空転・滑走を検知した場合に空転・滑走している動輪を再粘着させるに必要なトルク指令値の最小値Tau_c_minを演算して、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを所定の期間T1の間指令し、前記所定の期間T1経過後に、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記推定トルクより僅かに小さいトルクTau_c_mu_cにトルク指令値が達した時点から一定の期間T2の間Tau_c_mu_cなるトルクを指令し続けた後、前記期間T2の間に空転・滑走を検知することがない場合に、一定の期間T2経過後に徐々にトルク指令値を増大するようにトルク制御を行うようにした再粘着制御機能を有するインバータ制御車両を制御する電気車制御装置において、
主電動機駆動用インバータが1パルスモードであるときに空転・滑走を検知した場合に、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minを前記所定の期間T1指令した時点において、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度が前記期間T1の間一度もマイナスの値になることなくプラスの値である場合に、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度が前記期間T1の間一度もプラスの値になることなくマイナスの値である場合に、それまで指令していた前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのn1倍のトルクを前記所定の期間T1経過した時点以降指令するようにし、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度が一旦はマイナスの値になった後にゼロかプラスの値になるまで、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度が一旦はプラスの値になった後にゼロかマイナスの値になるまで、前記トルク指令値の最小値Tau_c_minのn1倍のトルクを指令し続け、空転を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかプラスの値になった時点から、また滑走を検知した場合にあっては動輪の加速度がゼロかマイナスの値になった時点から、トルク指令値を前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクへ向かってトルク指令値を速やかに増大させ、前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクにトルク指令値が達した時点から一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクを指令し続けるようにした電気車制御装置において、
前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクにトルク指令値が達した時点の速度と一定期間T2の間前記Tau_c_mu_cのn2倍したトルクを指令し終わった時点における速度から、前記期間T2の間の平均加速度を演算し、前記平均加速度を用いて前記期間T2が終了した時点以降において推定車両速度を演算し、動輪速度と前記推定車両速度との差分を演算し、前記差分が予め定めた閾値以上になった場合に、空転あるいは滑走の発生を検知して、前記再粘着制御機能に移行することを特徴とする電気車制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004211614A JP4549121B2 (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 電気車制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004211614A JP4549121B2 (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 電気車制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006034039A true JP2006034039A (ja) | 2006-02-02 |
JP4549121B2 JP4549121B2 (ja) | 2010-09-22 |
Family
ID=35899704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004211614A Expired - Fee Related JP4549121B2 (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 電気車制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4549121B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182808A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Toshiba Corp | 列車速度位置検出装置 |
JP2015136207A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | トルク復帰制御方法及び電動機制御装置 |
CN107525505A (zh) * | 2017-07-27 | 2017-12-29 | 河南思维轨道交通技术研究院有限公司 | 机车轮对空转及滑行检测方法及系统 |
JP2018113850A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 再粘着制御方法および電動機制御装置 |
WO2021240815A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 三菱電機株式会社 | 電気車制御装置、列車制御システム及び地上装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6192102A (ja) * | 1985-10-04 | 1986-05-10 | Hitachi Ltd | 電気車の再粘着制御装置 |
JPH0197102A (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-14 | Toshiba Corp | 電気車制御装置 |
JPH01231609A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-14 | Toshiba Corp | 電気車の制御方法 |
JPH06217407A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-05 | Hitachi Ltd | 電気車制御装置 |
JPH10257611A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-25 | Railway Technical Res Inst | 電気車再粘着制御装置 |
JP2005204425A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 電気車制御装置 |
-
2004
- 2004-07-20 JP JP2004211614A patent/JP4549121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6192102A (ja) * | 1985-10-04 | 1986-05-10 | Hitachi Ltd | 電気車の再粘着制御装置 |
JPH0197102A (ja) * | 1987-10-08 | 1989-04-14 | Toshiba Corp | 電気車制御装置 |
JPH01231609A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-14 | Toshiba Corp | 電気車の制御方法 |
JPH06217407A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-05 | Hitachi Ltd | 電気車制御装置 |
JPH10257611A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-25 | Railway Technical Res Inst | 電気車再粘着制御装置 |
JP2005204425A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 電気車制御装置 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008182808A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Toshiba Corp | 列車速度位置検出装置 |
JP2015136207A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | トルク復帰制御方法及び電動機制御装置 |
JP2018113850A (ja) * | 2017-01-11 | 2018-07-19 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 再粘着制御方法および電動機制御装置 |
JP6990112B2 (ja) | 2017-01-11 | 2022-01-12 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 再粘着制御方法および電動機制御装置 |
CN107525505A (zh) * | 2017-07-27 | 2017-12-29 | 河南思维轨道交通技术研究院有限公司 | 机车轮对空转及滑行检测方法及系统 |
WO2021240815A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | 三菱電機株式会社 | 電気車制御装置、列車制御システム及び地上装置 |
JPWO2021240815A1 (ja) * | 2020-05-29 | 2021-12-02 | ||
JP7313556B2 (ja) | 2020-05-29 | 2023-07-24 | 三菱電機株式会社 | 電気車制御装置、列車制御システム及び地上装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4549121B2 (ja) | 2010-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2011089830A1 (ja) | 電気駆動車両 | |
JP2001251701A (ja) | 電気車の制御装置 | |
JP3323899B2 (ja) | 電気車の制御装置 | |
US9079502B2 (en) | Electrically driven vehicle | |
JP2007006681A (ja) | 車両のトラクション制御装置 | |
JP6533125B2 (ja) | 電動ブレーキ装置 | |
JP4621377B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JP5443294B2 (ja) | 電動機制御方法及び電動機制御装置 | |
JP3798685B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JP5391456B2 (ja) | 電動機制御方法及び電動機制御装置 | |
JP4549121B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JP4349919B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JP2008148445A (ja) | 鉄道車両の駆動制御装置 | |
JP2005094837A (ja) | 電気車制御装置 | |
JP4818244B2 (ja) | 電動機制御装置及び再粘着制御方法 | |
JP2003037902A (ja) | 電気車の駆動制御装置及び空転制御方法 | |
JP6298298B2 (ja) | トルク復帰制御方法及び電動機制御装置 | |
JPH10215505A (ja) | 電気車の再粘着制御方法 | |
JP7105608B2 (ja) | 電動機制御方法及び電動機制御装置 | |
JP2009100603A (ja) | 電気車制御装置 | |
JP5828452B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JP2008289238A (ja) | 電動機制御装置及び再粘着制御方法 | |
JP6841670B2 (ja) | 電気車の再粘着制御装置 | |
JP6730057B2 (ja) | 電気車制御装置 | |
JPH10257611A (ja) | 電気車再粘着制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4549121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |