JP2006034012A - 車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法 - Google Patents

車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車輪の制駆動力を制御するために必要なパラメータである車輪のスリップ率や路面の摩擦係数を正確に演算し、車輪の制駆動力を正確に制御する。
【解決手段】車輌が加速状態にあるきに(S20)、車輪の接地荷重Wiが演算され(S30)、電動発電機12FL〜12RRに対する目標駆動電流Itiに基づき車輪の制駆動トルクTwiが推定され、車輪の回転角速度ωiの微分値として車輪の回転角加速度ωdiが演算され、制駆動トルクTwi及び回転角加速度ωdiに基づき路面の摩擦係数μiが演算され(S40)、制駆動トルクTwiに基づき車輪のスリップ率Siが演算され(S50)、スリップ率Siに対する路面の摩擦係数μiの比の平均値として車輪のスティフネスSniが演算され(S60、70)、車輪の目標制駆動トルクTwtiの増減勾配が過大にならないようスティフネスSniに応じて車輪の目標制駆動トルクTwtiが制限される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車等の車輌に於ける車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法に係り、更に詳細には車輪の制駆動力を制御するための車輪のスリップ率を演算する車輪のスリップ率演算方法及びスリップ率が過大にならないよう車輪の制駆動力を制御する車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法に係る。
自動車等の車輌に於いて車輪の制駆動力の制御等に必要な路面の摩擦係数を推定する方法の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、車輪が電動機により駆動される車輌に適用され、電動機の駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数を演算する方法が従来より知られている。
特開平5−99014号公報
上記方法によれば電動機の駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数を演算することができるが、車輪の制駆動力を正確に制御するためには車輪のスリップ率も正確に演算されなければならず、上述の従来の方法に於いては、車輪のスリップ率を演算することができない。
また上述の従来の方法に於いては、車輪速度に基づく推定車体速度を使用しないので、推定車体速度の推定誤差に起因する路面の摩擦係数の推定誤差を排除することができるが、車輪がスリップする直前の車輪の最大駆動トルクが必要であり、そのため路面の摩擦係数を演算し得る頻度が低く、特に路面の摩擦係数の変化の頻度や変化の度合が大きい状況に於いて車輪の制駆動力を路面の摩擦係数に応じて正確に制御することができない。
本発明は、電動機の駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数を演算する従来の方法に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、車輪の回転の速さに関する情報及び制駆動トルクの情報を有効に利用することにより、車輪の制駆動力を制御するために必要なパラメータである車輪のスリップ率や路面の摩擦係数を正確に演算し、車輪の制駆動力を正確に制御することである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、車輪の回転速度を検出し、車輪の制駆動トルクを推定し、前記車輪の回転速度及び前記車輪の制駆動トルクに基づいて演算される車輪の位置に於ける車速と前記車輪の回転速度とに基づいて車輪のスリップ率を演算することを特徴とする車輪のスリップ率演算方法(請求項1の構成)、又は請求項1乃至3の演算方法により車輪のスリップ率を演算し、車輪の回転角加速度を求め、前記車輪の回転角加速度及び前記車輪の制駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数を演算し、前記車輪のスリップ率及び前記路面の摩擦係数に基づいて車輪のスティフネスを推定し、前記車輪のスティフネスに応じて車輪の制駆動力の増減勾配を制御することを特徴とする車輪の制駆動力制御方法(請求項4の構成)、又は車輪のスリップが過大であるときには、車輪の回転周速度の変化率を求め、車輪の制駆動力を推定し、前記車輪の回転周速度の変化率及び前記車輪の制駆動力に基づいて路面の摩擦係数を演算し、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して前記路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率を演算し、前記目標スリップ率に基づいて車輪の目標制駆動力を演算し、前記目標制駆動力に基づいて車輪の制駆動力を制御することを特徴とする車輪の制駆動力制御方法によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωを検出し、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、上記式1に従って車輪のスリップ率Sを演算するよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、車輪は電動機により駆動され、前記電動機の駆動トルクに基づいて車輪の制駆動トルクを推定するよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項4の構成に於いて、車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωを検出し、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、上記式1に従って車輪のスリップ率Sを演算し、車輪の回転角加速度をωdとして、上記式2に従って路面の摩擦係数μを演算し、前記車輪のスリップ率Sに対する前記路面の摩擦係数μの比として車輪のスティフネスを推定するよう構成される(請求項5の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項4又は5の構成に於いて、運転者による駆動操作量に応じて電動機により車輪を駆動すると共に運転者による制動操作量に応じて制動手段により車輪を制動し、前記車輪のスティフネスに基づき車輪の制駆動トルクの最大許容増減勾配を求め、車輪の制駆動トルクの増減勾配が前記最大許容増減勾配よりも大きいときには車輪の制駆動トルクの増減勾配を前記最大許容増減勾配に制限するよう構成される(請求項6の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項7の構成に於いて、所定の時間毎に車輪の実スリップ率及び前記車輪の目標スリップ率を演算し、前回の実スリップ率と目標スリップ率との偏差の大きさが基準値よりも大きいときには、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を前記前回の実スリップ率と前記前回の目標スリップ率との偏差の大きさが前記基準値以下になる関係に補正し、補正後の路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して前記路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率を演算するよう構成される(請求項8の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項7又は8の構成に於いて、前記目標スリップ率に基づいて車輪の目標回転周速度を演算し、前記車輪の目標回転周速度に基づいて車輪の目標回転角加速度を演算し、前記車輪の目標回転角加速度に基づいて前記車輪の目標制駆動力を演算するよう構成される(請求項9の構成)。
図11に示されている如く、車輪100の回転角速度をωとし、車輪の回転角加速度をωdとし、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとし、車輪の駆動力をFwとし、路面102の摩擦による反力をFdとし、路面の摩擦係数をμとすると、車輪の回転軸線104の周りの回転モーメントの釣り合いより下記の式3が成立し、車輪の駆動力Fw及び路面反力Fdはそれぞれ下記の式4及び5により表される。
Figure 2006034012
よって上記式3及び5より路面反力Fdは下記の式6により表される。
Figure 2006034012
また車輪100の回転周速度をVwとし、車輪の位置に於ける車速及び加速度をそれぞれV及びVdとすると、回転周速度Vwは下記の式7により表され、また下記の式8が成立するので、車速Vは下記の式9により表される。
Figure 2006034012
車輪100のスリップ率Sは上記式8及び9より下記の式10により表される。
Figure 2006034012
上記の式10に上記式6を代入することにより、車輪のスリップ率Sを下記の式11により演算することができ、従って車輪の回転速度及び車輪の制駆動トルクに基づいて演算される車速と車輪の回転速度とに基づいて車輪のスリップ率を演算し得ることが解る。
Figure 2006034012
上記請求項1の構成によれば、車輪の回転速度が検出され、車輪の制駆動トルクが推定され、車輪の回転速度及び車輪の制駆動トルクに基づいて演算される車輪の位置に於ける車速と車輪の回転速度とに基づいて車輪のスリップ率が演算されるので、車輪速度に基づく推定車体速度を使用することなく車輪のスリップ率を正確に高頻度にて演算することができる。
また上記請求項2の構成によれば、車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωが検出され、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、上記式1に従って車輪のスリップ率Sが演算されるので、上述の如く車輪の位置に於ける車速を演算することなく車輪のスリップ率を正確に且つ確実に演算することができる。
また上記請求項3の構成によれば、車輪は電動機により駆動され、電動機の駆動トルクに基づいて車輪の制駆動トルクが推定されるので、車輪の制駆動トルクを正確に推定することができ、これにより車輪のスリップ率を高精度に演算することができる。
また上記請求項4の構成によれば、請求項1乃至3の演算方法により車輪のスリップ率が演算され、車輪の回転角加速度が求められ、車輪の回転角加速度及び車輪の駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数が演算され、車輪のスリップ率及び路面の摩擦係数に基づいて車輪のスティフネスが推定され、車輪のスリップ率及び車輪のスティフネスに応じて車輪の制駆動力の増減勾配が制御されるので、路面状況の変化や車輪(タイヤ)の経時変化等により車輪のスティフネスが変化しても過不足なく車輪の制駆動力を増減させて車輌の加減速性能を向上させることができる。
また上記式6を上記式4に代入してμについて解くことにより、路面の摩擦係数μは上記式2により表される。上記請求項5の構成によれば、車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωが検出され、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、上記式1に従って車輪のスリップ率Sが演算され、車輪の回転角加速度をωdとして、上記式2に従って路面の摩擦係数μが演算されるので、路面の摩擦係数μを正確に高頻度にて演算することができ、これにより車輪のスティフネスを正確に高頻度に推定することができる。
また上記請求項4又は5の構成によれば、車輪のスティフネスが正確に推定されるので、車輪のスティフネスに基づき路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率との関係を推定することができ、従って推定された路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率との関係を利用してこの関係を必要とする車輌の制御を正確に行うことができる。
また上記請求項6の構成によれば、運転者による駆動操作量に応じて電動機により車輪が駆動されると共に運転者による制動操作量に応じて制動手段により車輪が制動され、車輪のスティフネスに基づき車輪の制駆動トルクの最大許容増減勾配が求められ、車輪の制駆動トルクの増減勾配が最大許容増減勾配よりも大きいときには車輪の制駆動トルクの増減勾配が最大許容増減勾配に制限されるので、車輪の制駆動トルクの増減勾配が過大になることを確実に防止することができ、これにより路面状況に拘らず車輪のスリップが過大になることを防止して車輌挙動の不安定化を防止しつつ車輌の加減速性能を向上させることができる。
また車輪の回転周速度の変化率をVwdとし、車輪の接地荷重をWwとし、路面の摩擦係数をμとすると、車輪がスリップしているときの車輪の制駆動力Fwは下記の式12により表わされ、従って下記の式13により車輪の回転周速度の変化率Vwd及び車輪の制駆動力Fwに基づいて路面の摩擦係数μを演算し得ることが解る。
Figure 2006034012
上記請求項7の構成によれば、車輪のスリップが過大であるときには、車輪の回転周速度の変化率が求められ、車輪の制駆動力が推定され、車輪の回転周速度の変化率及び車輪の制駆動力に基づいて路面の摩擦係数が演算され、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率が演算され、目標スリップ率に基づいて車輪の目標制駆動力が演算され、目標制駆動力に基づいて車輪の制駆動力が制御されるので、路面の摩擦係数μを正確に高頻度にて演算することができると共に、従来のアンチスキッド制御やトラクション制御の如く車輪の制駆動力を繰り返し増減させることなく車輪のスリップを確実に抑制することができる。
また上記請求項8の構成によれば、所定の時間毎に車輪の実スリップ率及び車輪の目標スリップ率が演算され、前回の実スリップ率と目標スリップ率との偏差の大きさが基準値よりも大きいときには、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係が前回の実スリップ率と前回の目標スリップ率との偏差の大きさが前記基準値以下になる関係に補正され、補正後の路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率が演算されるので、路面状況の変化等により路面の摩擦係数が変化しても、そのことを前回の実スリップ率と目標スリップ率との偏差の大きさが基準値よりも大きいことにより判定し、路面の摩擦係数μを正確に演算することができる。
また上記請求項9の構成によれば、目標スリップ率に基づいて車輪の目標回転周速度が演算され、車輪の目標回転周速度に基づいて車輪の目標回転角加速度が演算され、車輪の目標回転角加速度に基づいて車輪の目標制駆動力が演算されるので、目標スリップ率に応じて最適な車輪の目標制駆動力を演算することができる。
〔課題解決手段の好ましい態様〕
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至3の構成に於いて、車輌は複数個の車輪を有し、各車輪毎に回転速度を検出し、制駆動トルクを推定し、車輪のスリップ率を演算するよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4乃至6の構成に於いて、車輌は複数個の車輪を有し、各車輪毎にスティフネスを推定するよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、発電機は車輌の制動時に車輪を回生制動し、車輪が発電機による回生制動のみにより制動されているときには発電機による回生制動トルクに基づいて車輪の制駆動トルクを推定するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7乃至9の構成に於いて、制動手段は回生制動を行う発電機を含むよう構成される(好ましい態様4)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項好ましい態様4の構成に於いて、車輪のスリップは車輪が発電機による回生制動のみにより制動されている際の制動スリップであるよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項7乃至9の構成に於いて、車輪のスリップは駆動スリップであるよう構成される(好ましい態様6)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項8の構成に於いて、予め記憶手段に記憶された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との複数の関係より前回の実スリップ率と前回の目標スリップ率との偏差の大きさが基準値以下になる関係を選択することにより前記関係を補正するよう構成される(好ましい態様7)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
図1はホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され本発明による車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法が達成される車輌の制駆動力制御装置の実施例1を示す概略構成図である。
図1に於いて、10FL及び10FRはそれぞれ左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれぞれ左右の後輪を示している。左右の前輪10FL及び10FRにはそれぞれホイールインモータである電動発電機12FL及び12FRが組み込まれており、左右の前輪10FL及び10FRは電動発電機12FL及び12FRにより駆動され、電動発電機12FL及び12FRは駆動力制御用電子制御装置14により制御される。電動発電機12FL及び12FRはそれぞれ左右前輪の発電機としても機能し、回生発電機としての機能(回生駆動)も駆動力制御用電子制御装置14により制御される。
同様に、左右の後輪10RL及び10RRにはそれぞれホイールインモータである電動発電機12RL及び12RRが組み込まれており、左右の前輪10RL及び10RRは電動発電機12RL及び12RRにより駆動され、電動発電機12RL及び12RRも駆動力制御用電子制御装置14により制御される。電動発電機12RL及び12RRはそれぞれ左右後輪の発電機としても機能し、回生発電機としての機能も駆動力制御用電子制御装置14により制御される。
尚図1には詳細に示されていないが、駆動力制御用電子制御装置14はマイクロコンピュータと駆動回路とよりなり、マイクロコンピュータは例えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のものであってよい。また通常走行時には図1には示されていないバッテリに充電された電力が駆動回路を経て各電動発電機12FL〜12RRへ供給され、車輌の減速制動時には各電動発電機12FL〜12RRによる回生制動により発電された電力が駆動回路を経てバッテリに充電される。
左右の前輪10FL、10FR及び左右の後輪10RL、10RRの摩擦制動力は摩擦制動装置16の油圧回路18により対応するホイールシリンダ20FL、20FR、20RL、20RRの制動圧が制御されることによっても制御される。図には示されていないが、油圧回路18はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制動圧力はブレーキペダル22の踏み込みに応じて駆動されるマスタシリンダ24の圧力に応じてオイルポンプや種々の弁装置が制動力制御用電子制御装置26によって制御されることにより制御される。
尚図1には詳細に示されていないが、制動力制御用電子制御装置26もマイクロコンピュータと駆動回路とよりなり、マイクロコンピュータは例えば中央処理ユニット(CPU)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のものであってよい。
駆動力制御用電子制御装置14には、アクセル開度センサ28より運転者によって操作される図には示されていないアクセルペダルの踏み込み量としてのアクセル開度φを示す信号が入力され、また車輪速度センサ30FL〜30RRより対応する車輪の回転角速度ωi(i=fl、fr、rl、rr)を示す信号、前後加速度センサ32より車輌の前後加速度Gxを示す信号、横加速度センサ34より車輌の横加速度Gyを示す信号が入力される。尚横加速度センサ34は車輌の左旋回方向を正として車輌の横加速度Gyを検出する。
制動力制御用電子制御装置26には、圧力センサ36よりマスタシリンダ圧力Pmを示す信号、圧力センサ38FL〜38RRより対応する車輪の制動圧(ホイールシリンダ圧力)Pi(i=fl、fr、rl、rr)を示す信号が入力される。駆動力制御用電子制御装置14及び制動力制御用電子制御装置26は必要に応じて相互に信号の授受を行う。
駆動力制御用電子制御装置14は、車輌の駆動時にはアクセル開度φに基づき各車輪の目標制駆動トルクTwti(i=fl、fr、rl、rr)を演算し、目標制駆動トルクTwtiに基づき電動発電機12FL〜12RRに対する目標駆動電流Iti(i=fl、fr、rl、rr)を演算し、目標駆動電流Itiに基づき各電動発電機12FL〜12RRに通電される駆動電流を制御することにより各車輪の制駆動トルクTwiが目標制駆動トルクTwtiになるよう各車輪の駆動力を制御する。
また駆動力制御用電子制御装置14は、車輪の慣性質量をJi(i=fl、fr、rl、rr)とし、車輪の接地荷重をWi(i=fl、fr、rl、rr)とし、車輪の半径をRi(i=fl、fr、rl、rr)として、車輌の駆動時には回転角速度ωi及び目標制駆動トルクTwtiに基づいて上記式1に対応する下記の式14に従って各車輪のスリップ率Si(i=fl、fr、rl、rr)を演算する。
Figure 2006034012
また駆動力制御用電子制御装置14は、例えば回転角速度ωiの微分値として車輪の回転角加速度ωdi(i=fl、fr、rl、rr)を演算し、上記式2に対応する下記の式15に従って各車輪の位置に於ける路面の摩擦係数μi(i=fl、fr、rl、rr)を演算する。
Figure 2006034012
更に駆動力制御用電子制御装置14は、スリップ率Siが過大な値である組を除く過去のN(正の一定の整数)組の路面の摩擦係数μi及びスリップ率Siについて、スリップ率Siに対するμiの比の平均値として車輪のスティフネスSniを演算し、車輪の目標制駆動トルクTwtiの増減勾配が過大にならないよう車輪のスティフネスSniに基づき必要に応じて車輪の目標制駆動トルクTwtiを制限する。
次に図3に示されたフローチャートを参照して図示の実施例1に於ける車輪のスティフネスSti演算ルーチンについて説明する。尚図3に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチが閉成されることにより開始され、イグニッションスイッチが開成されるまで所定の時間毎に例えば左前輪、右前輪、左後輪、右後輪に順に各車輪について繰返し実行される。また以下の説明に於いて、iはそれぞれ左前輪、右前輪、左後輪、右後輪を示すfl、fr、rl、rrである。
まずステップ10に於いては車輪速度センサ30FL〜30RRにより検出された車輪の回転角速度ωiを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては例えば車輌の前後加速度Gxに基づき車輌が加速状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには図3に示されたルーチンによる制御が一旦終了され、肯定判別が行われたときにはステップ30へ進む。
ステップ30に於いては車輌の静止状態に於ける各車輪の接地荷重Woiとして、車輌の前後加速度Gx及び車輌の横加速度Gyに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて車輌前後方向及び車輌横方向の荷重移動を考慮して当該車輪の接地荷重Wwiが演算される。
ステップ40に於いては当該車輪の電動発電機12FL〜12RRに対する目標駆動電流Itiに基づき当該車輪の制駆動トルクTwiが推定され、車輪の回転角速度ωiの微分値として車輪の回転角加速度ωdiが演算されると共に、当該車輪の慣性質量Jiとし、当該車輪の半径をRiとして上記式15に従って当該車輪の位置に於ける路面の摩擦係数μiが演算される。
ステップ50に於いては当該車輪の制駆動トルクTwiに基づき上記式14に従って当該車輪のスリップ率(駆動スリップ率)Siが演算され、ステップ60に於いては路面の摩擦係数μi及びスリップ率Siが相互に対応する値としてRAMの如き記憶手段に記憶される。
ステップ70に於いてはスリップ率Siが過大な値である組を除く過去のN(正の一定の整数)組の路面の摩擦係数μi及びスリップ率Siについて、スリップ率Siに対する路面の摩擦係数μiの比の平均値として当該車輪のスティフネスSniが演算され、RAMの如き記憶手段に記憶される。
次に図4に示されたフローチャートを参照して図示の実施例1に於ける制駆動力制御ルーチンについて説明する。尚図4に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチが閉成されることにより開始され、イグニッションスイッチが開成されるまで所定の時間毎に例えば左前輪、右前輪、左後輪、右後輪に順に各車輪について繰返し実行される。
まずステップ110に於いてはアクセル開度センサ28により検出されたアクセル開度φを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ120に於いては上述のステップ20に場合と同様、例えば車輌の前後加速度Gxに基づき車輌が加速状態にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ160へ進み、否定判別が行われたときにはステップ130へ進む。
ステップ130に於いては例えばマスタシリンダ圧力Pmに基づき運転者による制動操作が行われているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ30へ進み、否定判別が行われたときにはステップ140に於いて当該車輪の目標制動圧Pti、目標制駆動トルクTwti、目標回生制動トルクTwrtiがそれぞれ前回の目標制動圧Ptfi、前回の目標制駆動トルクTwtfi、前回の目標回生制動トルクTwrtfiに設定され、ステップ150に於いては当該車輪の制動圧、制駆動トルク、回生制動トルクがそれぞれ目標制動圧Pti、目標制駆動トルクTwti、目標回生制動トルクTwrtiになるよう摩擦制動装置16及び当該車輪の電動発電機12FL〜12RRが制御される。
ステップ160に於いてはアクセル開度φに基づき当該車輪の目標制駆動トルクTwti(目標駆動トルク)が演算されると共に、今回の目標制駆動トルクTwtiと前回の目標制駆動トルクTwtfiとの偏差として制駆動トルクの変化量ΔTwtiが演算され、ステップ170に於いては当該車輪のスティフネスSniに基づき図2に示されたグラフに対応するマップより制駆動トルクの最大許容増減勾配、即ち単位時間当りの制駆動トルクの最大許容変化量ΔTwciが演算される。
ステップ180に於いては制駆動トルクの変化量ΔTwtiが最大許容変化量ΔTwciよりも大きいか否かの判別、即ち運転者の加速操作量の増加率が過大であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ120へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ190へ進む。
ステップ190に於いては目標制駆動トルクの変化量ΔTwtiが最大許容変化量ΔTwciに設定され、ステップ200に於いては当該車輪の目標制駆動トルクTwtiが前回の目標制駆動トルクTwtfiと目標制駆動トルクの変化量ΔTwtiとの和として演算される。
ステップ210に於いては当該車輪の目標制動圧Ptiが0に設定され、ステップ220に於いては当該車輪の制動圧及び制駆動トルクがそれぞれ目標制動圧Pti(=0)及び目標制駆動トルクTwtiになるよう、摩擦制動装置16及び当該車輪の電動発電機12FL〜12RRが演算される。
ステップ230に於いてはマスタシリンダ圧力Pmに基づき当該車輪の目標制駆動トルクTwti(目標制動トルク)が演算されると共に、今回の目標制駆動トルクTwtiと前回の目標制駆動トルクTwtfiとの偏差として制駆動トルクの変化量ΔTwtiが演算され、ステップ230に於いては上記ステップ170の場合と同様、当該車輪のスティフネスStiに基づき図2に示されたグラフに対応するマップより制駆動トルクの最大許容増減勾配、即ち単位時間当りの制駆動トルクの最大許容変化量ΔTwciが演算される。
ステップ250に於いては目標制駆動トルクの変化量ΔTwtiが−ΔTwci未満であるか否かの判別、即ち運転者の制動操作量の変化率が過大であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ280へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
ステップ260に於いては上記ステップ190の場合と同様、目標制駆動トルクの変化量ΔTwtiが最大許容変化量ΔTwciに設定され、ステップ270に於いては上記ステップ200の場合と同様、当該車輪の目標制駆動トルクTwtiが前回の目標制駆動トルクTwtfiと目標制駆動トルクの変化量ΔTwtiとの和として演算される。
ステップ280に於いては当該車輪の電動発電機12FL〜12RRの最大回生制動トルクをTwrmaxiとして、目標制駆動トルクTwtiが最大回生制動トルクTwrmaxi以下であるか否かの判別、当該車輪について回生制動のみによって運転者の制動要求を充足することができるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ310へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ290に於いて当該車輪の目標制動圧Ptiが0に設定され、ステップ300に於いて当該車輪の目標回生制動トルクTwrtiが目標制駆動トルクTwtiに設定され、しかる後ステップ330へ進む。
ステップ310に於いては目標制駆動トルクTwtiより最大回生制動トルクTwrmaxiを減算した値を摩擦制動装置16により発生すべき目標摩擦制動トルクTbtiとして、目標摩擦制動トルクTbtiに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて当該車輪の目標制動圧Ptiが演算され、ステップ320に於いては当該車輪の目標回生制動トルクTwrtiが最大回生制動トルクTwrmaxiに設定され、ステップ330に於いては当該車輪の制動圧及び回生制動トルクがそれぞれ目標制動圧Pti及び目標回生制動トルクTwrtiになるよう摩擦制動装置16及び当該車輪の電動発電機12FL〜12RRが制御される。
かくして図示の実施例1によれば、ステップ20に於いて車輌が加速状態にあると判別されると、ステップ30に於いて車輪の接地荷重Wiが演算され、ステップ40に於いて電動発電機12FL〜12RRに対する目標駆動電流Itiに基づき車輪の制駆動トルクTwiが推定され、ステップ50に於いては上記式14に従って車輪のスリップ率(駆動スリップ率)Siが演算されるので、車輪速度に基づく推定車体速度を使用することなく各車輪のスリップ率を正確に高頻度にて演算することができる。
また図示の実施例1によれば、ステップ40に於いて上記式15に従って当該車輪の位置に於ける路面の摩擦係数μiが演算され、ステップ60及び70に於いてスリップ率Siに対する路面の摩擦係数μiの比の平均値として車輪のスティフネスSniが演算され、図4に示されたフローチャートに従って車輪の目標制駆動トルクTwtiの増減勾配が過大にならないよう車輪のスティフネスSniに基づき必要に応じて車輪の目標制駆動トルクTwtiが制限されるので、路面状況の変化や車輪(タイヤ)の経時変化等により車輪のスティフネスが変化しても過不足なく車輪の制駆動力を増減させて車輌の加減速性能、特に路面の摩擦係数が低い状況に於ける車輌の発進加速性能を向上させることができる。
特に図示の実施例1によれば、車輌が加速状態にあるときにはステップ160〜220により車輪の目標制駆動トルクTwtiの増減勾配が過大にならないよう車輪のスティフネスStiに基づき必要に応じて車輪の目標制駆動トルクTwti(目標駆動トルク)が制限され、車輌が制動状態にあるときにはステップ230〜330により車輪の目標制駆動トルクTwtiの増減勾配が過大にならないよう車輪のスティフネスSniに基づき必要に応じて車輪の目標制駆動トルクTwti(目標制動トルク)が制限されるので、車輌の加速時及び制動時の何れの場合にも車輪のスティフネスに応じて過不足なく車輪の制駆動力を増減させることができる。
また上述の実施例1に於いては、電動発電機12FL〜12RRによる車輪の駆動トルクに基づき車輪の制駆動トルクTwiが推定され、制駆動トルクTwiを使用して車輪のスリップ率(駆動スリップ率)Siが演算されるので、各車輪がエンジンの如き各車輪に共通の駆動源により駆動され、車輪の制駆動トルクが駆動源の駆動トルクに基づいて推定される場合に比して、各車輪のスリップ率及び車輪のスティフネスStiを高精度に演算し、車輪のスティフネスに応じて正確に過不足なく車輪の制駆動力を増減させることができる。
図5はホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され本発明による車輪の制駆動力制御方法が達成される車輌の制駆動力制御装置の実施例2を示す概略構成図である。尚図5に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例2に於いては、上述の実施例1に於ける摩擦制動装置16及びこれに関連する制動力制御用電子制御装置26等は設けられておらず、左右の前輪10FL、10FR及び左右の後輪10RL、10RRはそれぞれ電動発電機12FL〜12RRにより駆動されると共に、各車輪にはそれぞれ電動発電機12FL〜12RRの回生制動により制動力が付与される。またマスタシリンダ圧力Pmを検出する圧力センサ36に代えて運転者の制動操作量としてブレーキペダル22の踏力又は踏み込みストロークを検出する制動操作量検出センサ40が設けられており、制動操作量検出センサ40により検出された運転者の制動操作量Pbを示す信号は電子制御装置14へ入力される。
次に図6に示されたフローチャートを参照して図示の実施例2に於ける車輪の制動力制御ルーチンについて説明する。尚図6に示されたフローチャートによる制御も図には示されていないイグニッションスイッチが閉成されることにより開始され、イグニッションスイッチが開成されるまで所定の時間毎に例えば左前輪、右前輪、左後輪、右後輪に順に各車輪について繰返し実行される。また以下の説明に於いても、iはそれぞれ左前輪、右前輪、左後輪、右後輪を示すfl、fr、rl、rrである。
まずステップ410に於いては制動操作量検出センサ40により検出された運転者の制動操作量Pbを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ420に於いては例えば車輪速度センサ30FL〜30RRにより検出された各車輪の回転角速度ωiと車輪の半径Rとの積として各車輪の回転周速度Vwiが演算され、各車輪の回転周速度Vwiに基づき当技術分野に於いて公知の要領にて推定車速Vaが演算され、Va−Vwiがロック傾向判定基準値Vwo(正の定数)以上であるか否かの判別により当該車輪がロック傾向にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ470へ進み、否定判別が行われたときにはステップ430へ進む。
ステップ430に於いては例えば制動操作量検出センサ40により検出された運転者の制動操作量Pbに基づき運転者による制動操作が行われているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ440へ進み、否定判別が行われたときにはステップ460へ進む。
ステップ440に於いては例えばKbiを各車輪に対する制動力の配分係数として運転者の制動操作量Pbに基づきFwri=KbiPbにより当該車輪の目標回生制動力Fwrtiが演算され、ステップ450に於いてはTwti=FwrtiRにより当該車輪の目標制駆動トルクTwtiが演算され、しかる後ステップ620へ進む。
ステップ460に於いては例えばKdiを各車輪に対する駆動力の配分係数としてアクセル開度センサ28により検出されたアクセル開度φに基づきFwti=Kdiφにより当該車輪の目標駆動力Fwtiが演算され、ステップ470に於いてはTwti=FwtiRにより当該車輪の目標制駆動トルクTwtiが演算され、しかる後ステップ620へ進む。
ステップ480に於いては上述の実施例1のステップ30の場合と同様の要領にて車輌前後方向及び車輌横方向の荷重移動を考慮して当該車輪の接地荷重Wiが演算され、ステップ490に於いては例えば当該車輪の回転周速度Vwiの微分値として当該車輪の回転周加速度Vwdiが演算される。
ステップ500に於いては電動発電機12FL〜12RRに対する回生制御信号に基づき当該車輪の回生制動力Fwriが推定され、ステップ510に於いては当該車輪の回転周加速度Vwdi及び回生制動力Fwriに基づき上記式13に対応する下記の式16に従って路面の摩擦係数μiが演算される。
Figure 2006034012
ステップ600に於いては路面の摩擦係数μiに基づき、ROMに記憶されている図7に示されたグラフに対応する路面の摩擦係数μと目標スリップ率Stiとの関係のマップより当該車輪の目標スリップ率Stiが演算される。
ステップ610に於いては当該車輪の目標スリップ率Stiに基づき下記の式17に従って当該車輪の目標回転周速度Vwtiが演算されると共に、下記の式18に従って当該車輪の目標回生制動トルクTwrtiが演算され、ステップ620に於いては当該車輪の回生制動トルクが目標回生制動トルクTwrtiになるよう当該車輪の電動発電機12FL〜12RRが制御される。
Figure 2006034012
かくして図示の実施例2によれば、車輌の制動時に車輪がロック傾向になると、ステップ420に於いて肯定判別が行われ、ステップ480に於いて当該車輪の接地荷重Wiが演算され、ステップ490に於いて当該車輪の回転周加速度Vwdiが演算され、ステップ500に於いて電動発電機12FL〜12RRに対する回生制御信号に基づき当該車輪の回生制動力Fwriが推定され、ステップ510に於いて当該車輪の回転周加速度Vwdi及び回生制動力Fwriに基づき上記式16に従って路面の摩擦係数μiが演算される。
従って図示の実施例2によれば、車輪のロック傾向の判定に車輪速度に基づく推定車体速度を使用するが、路面の摩擦係数の演算に車輪速度に基づく推定車体速度を使用しないので、推定車体速度の推定誤差に起因する路面の摩擦係数の推定誤差を排除して、路面の摩擦係数μを正確に高頻度にて演算することができる。
また図示の実施例2によれば、車輌の制動時に車輪がロック傾向になると、ステップ510に於いて演算された路面の摩擦係数μiに基づきステップ600に於いて図7に示されたグラフに対応する路面の摩擦係数μと目標スリップ率Stiとの関係のマップより当該車輪の目標スリップ率Stiが演算され、ステップ610に於いて目標スリップ率Stiに基づき当該車輪の目標回転周速度Vwtiが演算されると共に、当該車輪の目標回生制動トルクTwrtiが演算され、ステップ620に於いて当該車輪の回生制動トルクが目標回生制動トルクTwriになるよう当該車輪の電動発電機12FL〜12RRが制御される。
従って図示の実施例2によれば、車輌の制動時に車輪がロック傾向になった場合に、従来のアンチスキッド制御の如く車輪の制駆動力を繰り返し増減することなく車輪の回生制動力を路面の摩擦係数に応じた適正な値に制御することができ、これにより車輪の制動スリップが過大になることを防止して車輌の制動性能を確実に向上させることができる。
図8はホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され実施例2の修正例として本発明による車輪の制駆動力制御方法の実施例3が達成される車輌の制駆動力制御装置に於ける車輪の制動力制御ルーチンの要部を示すフローチャートである。
この実施例3に於いては、図9に示されている如く、ROMには種々の路面性状について路面の摩擦係数μと車輪の目標スリップ率Stとの複数の関係が記憶されており、図には示されていないが、上述の実施例1の図3に示されたフローチャートに従って当該車輪のスティフネスStiが演算される。
またこの実施例3に於いては、図8に示されている如く、ステップ510が完了すると、ステップ520に於いて路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの複数の関係(図9のマップ)より線形領域のスリップ率Siに対する路面の摩擦係数μiの比が当該車輪のスティフネスStiに最も近い関係が選択され、ステップ600に於いてはステップ520に於いて選択されたマップより路面の摩擦係数μが実質的に最大になるスリップ率Sとして当該車輪の目標スリップ率Stiが演算される。
従って図示の実施例3によれば、上述の実施例2の作用効果を得ることができると共に、路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの関係を車輌が走行している路面状況に応じて適宜に選択することができるので、路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの関係が一定である上述の実施例2の場合に比して路面性状に拘わらず車輪の目標スリップ率Stiを適正な値に演算し、目標回生制動トルクTwrtiを常に適正な値に演算することができる。
図10はホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され実施例2の修正例として本発明による車輪の制駆動力制御方法の実施例4が達成される車輌の制駆動力制御装置に於ける車輪の制動力制御ルーチンの要部を示すフローチャートである。
この実施例4に於いては、図10に示されている如く、ステップ510が完了するとステップ530へ進み、ステップ530に於いては前回のステップ420に於いて演算された当該車輪の回転周速度Vwfi及び推定車速Vafに基づき下記の式19に従って当該車輪の前回の実スリップ率Safiが演算される。
ステップ540に於いては前回の実スリップ率Safiと前回のステップ600に於いて演算された当該車輪の目標スリップ率Stfiとの偏差の絶対値が路面の摩擦係数変化判定の基準値Soよりも大きいか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ560へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ550へ進む。
ステップ550に於いては路面の摩擦係数μと車輪の目標スリップ率Stとの複数の関係(図9のマップ)より、前回演算された路面の摩擦係数μfiと前回の実スリップ率Safiとの関係に最も近い関係(マップ)が選択された後ステップ600へ進む。
ステップ560に於いては当該車輪の前回の目標制駆動トルクTwtfiより図6のステップ430〜470の処理と同様の処理により演算される目標制駆動トルクTwtiの値に漸次近づけられることにより当該車輪の目標制駆動トルクTwtiが演算され、しかる後ステップ620へ進む。
従って図示の実施例4によれば、選択されている路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの関係が実際の関係とは異なる状況になると、ステップ530に於いて肯定判別が行われ、実際の制動スリップ率Safiが目標スリップ率Stfiよりも基準値So以上大きくなると、ステップ540に於いても肯定判別が行われ、ステップ550に於いて路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの複数の関係より、前回演算された路面の摩擦係数μfiと前回の実スリップ率Safiとの関係に最も近い関係が選択し直される。
従って図示の実施例4によれば、上述の実施例2の作用効果を得ることができると共に、路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの関係を車輌が走行している路面状況に応じて適宜に変更することができるので、上述の実施例3の場合と同様、路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの関係が一定である上述の実施例2の場合に比して路面状況に拘わらず車輪の目標スリップ率Stiを適正な値に演算し、目標回生制動トルクTwrtiを常に適正な値に演算することができる。
尚上述の実施例2乃至4に於いては、電動発電機12FL〜12RRによる車輪の回生制動トルクに基づき車輪の回生制動力Fwriが推定され、回生制動力Fwriを使用して路面の摩擦係数μiが演算されるので、各車輪が摩擦制動装置16の如き摩擦制動装置により制動され、車輪の制駆動トルクが摩擦制動装置による制動力に基づいて推定される場合に比して、路面の摩擦係数μiを高精度に演算することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の実施例1に於いては、車輌の駆動時に回転角速度ωi及び目標制駆動トルクTwtiに基づいて各車輪のスリップ率Siが演算され、また車輪の回転角加速度ωdi及び目標制駆動トルクTwtiに基づいて各車輪の位置に於ける路面の摩擦係数μiが演算されるようになっているが、制駆動トルクに代えて制駆動トルクを車輪の半径をRiにて除算した制駆動力が使用されてもよい。
また上述の実施例1に於いては、ステップ20に於いて車輌が加速状態にあると判別された場合に各車輪のスリップ率Si及びスティフネスSniが演算されるようになっているが、電動発電機12FL〜12RRの回生制動のみが行われている状況に於いてステップ30〜70が実行され、これにより車輌が回生制動状態にあるときに各車輪のスリップ率Si及びスティフネスSniが演算されるよう修正されてもよく、また車輌が加速状態又は回生制動状態にあるときに各車輪のスリップ率Si及びスティフネスSniが演算されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例2乃至4に於いては、回生制動により車輪がロック傾向にあるときに車輪の回生制動力Fwriが推定され、車輪の回転周加速度Vwdi及び回生制動力Fwriに基づき路面の摩擦係数μiが演算されるようになっているが、回生制動力に代えて回生制動力に車輪の半径をRiを乗算した制駆動トルクが使用されてもよい。
また上述の実施例2乃至4に於いては、ステップ420に於いて車輪が回生制動によるロック傾向にあると判別された場合に路面の摩擦係数μiが演算されるようになっているが、電動発電機12FL〜12RRによる駆動により車輪の加速スリップが基準値以上の状況に於いて車輪の回転周加速度Vwdi及び駆動力Fwiに基づき路面の摩擦係数μiが演算されるよう修正されてもよく、また車輌が回生制動状態又は加速状態にあるときに路面の摩擦係数μiが演算されるよう修正されてもよい。
また上述の実施例に於いては、車輪10FL〜10RRはそれぞれ電動発電機12FL〜12RRにより直接駆動されるようになっているが、車輪10FL〜10RRはそれぞれ歯車減速機構の如き減速機構を介して電動発電機12FL〜12RRにより直接駆動されるようになっていてもよく、その場合には電動発電機の制駆動トルクをTmiとし、減速機構の減速比をRgとして、車輪の制駆動トルクTwiはRgTmiにより演算され、電動発電機の目標制駆動トルクTmtiはTwti/Rgにより演算される。
また上述の実施例に於いては、電動発電機は各車輪に組み込まれたホイールインモータであるが、電動発電機は各車輪を駆動し得る限り車体に支持された電動発電機であってもよく、また上述の実施例に於ける電動発電機は車輌の制動時に回生制動を行う電動発電機であるが、特に実施例1の場合には電動発電機は回生制動を行わない電動機であってもよい。
ホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され本発明による車輪のスリップ率演算方法及び車輪の制駆動力制御方法が達成される車輌の制駆動力制御装置の実施例1を示す概略構成図である。 実施例1に於ける車輪のスティフネスStiと制駆動トルクの最大許容増減勾配、即ち単位時間当りの制駆動トルクの最大許容変化量ΔTwciとの間の関係を示すグラフである。 実施例1に於ける車輪のスティフネスSti演算ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1に於ける車輪の制駆動力Twi制御ルーチンを示すフローチャートである。 ホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され本発明による車輪の制駆動力制御方法が達成される車輌の制駆動力制御装置の実施例2を示す概略構成図である。 実施例2に於ける車輪の制動力Twi制御ルーチンを示すフローチャートである。 路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの間の関係を示すグラフである。 ホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され実施例2の修正例として本発明による車輪の制駆動力制御方法の実施例3が達成される車輌の制駆動力制御装置に於ける車輪の制動力制御ルーチンの要部を示すフローチャートである。 種々の路面性状について路面の摩擦係数μと車輪のスリップ率Sとの間の複数の関係を示すグラフである。 ホイールインモータ式の四輪駆動車に適用され実施例2の修正例として本発明による車輪の制駆動力制御方法の実施例4が達成される車輌の制駆動力制御装置に於ける車輪の制動力制御ルーチンの要部を示すフローチャートである。 車輪に作用する力やトルクを示す説明図である。
符号の説明
12FL〜12RR 電動発電機
14 駆動力制御用電子制御装置
16 摩擦制動装置
22 ブレーキペダル
26 制動力制御用電子制御装置
28 アクセル開度センサ
30FL〜30RR 車輪速度センサ
32 前後加速度センサ
34 横加速度センサ
36、38FL〜38RR 圧力センサ

Claims (9)

  1. 車輪の回転速度を検出し、車輪の制駆動トルクを推定し、前記車輪の回転速度及び前記車輪の制駆動トルクに基づいて演算される車輪の位置に於ける車速と前記車輪の回転速度とに基づいて車輪のスリップ率を演算することを特徴とする車輪のスリップ率演算方法。
  2. 車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωを検出し、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、下記の式1
    Figure 2006034012
    に従って車輪のスリップ率Sを演算することを特徴とする請求項1に記載の車輪のスリップ率演算方法。
  3. 車輪は電動機により駆動され、前記電動機の駆動トルクに基づいて車輪の制駆動トルクを推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪のスリップ率演算方法。
  4. 請求項1乃至3の演算方法により車輪のスリップ率を演算し、車輪の回転角加速度を求め、前記車輪の回転角加速度及び前記車輪の制駆動トルクに基づいて路面の摩擦係数を演算し、前記車輪のスリップ率及び前記路面の摩擦係数に基づいて車輪のスティフネスを推定し、前記車輪のスティフネスに応じて車輪の制駆動力の増減勾配を制御することを特徴とする車輪の制駆動力制御方法。
  5. 車輪の回転速度として車輪の回転角速度ωを検出し、車輪の慣性質量をJとし、車輪の接地荷重をWとし、車輪の半径をRとし、車輪の制駆動トルクをTwとして、上記式1に従って車輪のスリップ率Sを演算し、車輪の回転角加速度をωdとして、下記の式2
    Figure 2006034012
    に従って路面の摩擦係数μを演算し、前記車輪のスリップ率Sに対する前記路面の摩擦係数μの比として車輪のスティフネスを推定することを特徴とする請求項4に記載の車輪の制駆動力制御方法。
  6. 運転者による駆動操作量に応じて電動機により車輪を駆動すると共に運転者による制動操作量に応じて制動手段により車輪を制動し、前記車輪のスティフネスに基づき車輪の制駆動トルクの最大許容増減勾配を求め、車輪の制駆動トルクの増減勾配が前記最大許容増減勾配よりも大きいときには車輪の制駆動トルクの増減勾配を前記最大許容増減勾配に制限することを特徴とする請求項4又は5に記載の車輪の制駆動力制御方法。
  7. 車輪のスリップが過大であるときには、車輪の回転周速度の変化率を求め、車輪の制駆動力を推定し、前記車輪の回転周速度の変化率及び前記車輪の制駆動力に基づいて路面の摩擦係数を演算し、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して前記路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率を演算し、前記目標スリップ率に基づいて車輪の目標制駆動力を演算し、前記目標制駆動力に基づいて車輪の制駆動力を制御することを特徴とする車輪の制駆動力制御方法。
  8. 所定の時間毎に車輪の実スリップ率及び前記車輪の目標スリップ率を演算し、前回の実スリップ率と目標スリップ率との偏差の大きさが基準値よりも大きいときには、予め設定された路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を前記前回の実スリップ率と前記前回の目標スリップ率との偏差の大きさが前記基準値以下になる関係に補正し、補正後の路面の摩擦係数と車輪の目標スリップ率との関係を利用して前記路面の摩擦係数に基づいて車輪の目標スリップ率を演算することを特徴とする請求項7に記載の車輪の制駆動力制御方法。
  9. 前記目標スリップ率に基づいて車輪の目標回転周速度を演算し、前記車輪の目標回転周速度に基づいて車輪の目標回転角加速度を演算し、前記車輪の目標回転角加速度に基づいて前記車輪の目標制駆動力を演算することを特徴とする請求項7又は8に記載の車輪の制駆動力制御方法。
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