JP2006033388A - 表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ビデオデータの編集作業を少ない負担で実行することのできる表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 ビデオデータを表示画面に立体的に表示するビデオデータ表示装置(1)であって、時間経過を表わすタイムラインを生成するタイムライン生成手段(4)と、タイムラインの表わす時間に従ってビデオデータの各フレームを配置するフレーム配置手段(4)と、フレームを観察する視点を設定する視点設定手段(2)と、設定された視点の方向にフレームを対向させるフレーム移動手段(5)と、タイムラインと視点の方向に対向させたフレームとを表示する表示手段(6)とを有するビデオデータ表示装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】 ビデオデータを表示画面に立体的に表示するビデオデータ表示装置(1)であって、時間経過を表わすタイムラインを生成するタイムライン生成手段(4)と、タイムラインの表わす時間に従ってビデオデータの各フレームを配置するフレーム配置手段(4)と、フレームを観察する視点を設定する視点設定手段(2)と、設定された視点の方向にフレームを対向させるフレーム移動手段(5)と、タイムラインと視点の方向に対向させたフレームとを表示する表示手段(6)とを有するビデオデータ表示装置である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、データを表示する技術に関し、特にビデオデータを編集する作業を効率化することのできるビデオデータ表示技術に関する。
従来の動画編集用画面では、2次元平面で構成されたウインドウに動画表示を行う主画面の他に、その主画面の近くにナビゲータ用の小画面が設けられている。そして、ナビゲート画面には、主画面に表示されている画面の一定時間前後のシーンが表示される。ユーザはナビゲート画面を見て動画の先のシーンを把握し、編集操作のタイミングをとって編集作業を行っている。
しかし、従来の表示方法では、主画面およびナビゲート画面が上下または左右に配置されるため、ユーザは常に2画面を観察しなければならず視覚的に負担を要する。また、本質的な問題として、動画は平面の静止画フレームに対して時間軸が加わったコンテンツであるため、2次元平面に展開したウインドウにおいて時間軸を扱うことは一般的には難しい操作であると考えられる。
そこで、映像中の任意の時空間領域形状をX、Y、時間の3次元空間中に表示し、表示された形状を3次元空間中で操作することによって時空間領域情報を入力、修正する処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−359777号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、映像データ内の対象物体についてその領域を抽出し、その領域が複数のフレームにおいて推移する状態を時空間領域情報として把握しようとするものである。
従って、本発明の対象である動画データを3次元の時空領域内で処理しようとする点については共通しているが、動画データの編集作業を少ない負担で実行できる技術についての記載は無く、また示唆する記載もされていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、動画データ等のデータの編集作業を少ない負担で実行することのできる表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載のプログラムは、時系列データを表示画面に立体的に表示する表示プログラムであって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップとをコンピュータに実行させる。
また本発明に係る請求項2に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記時系列データはビデオデータであって、前記データ配置ステップで配置する3次元オブジェクトは、ビデオデータの各画像フレームであり、前記再生ステップにおいて、時間経過に従って各画像フレームが前記タイムラインに沿って移動し、タイムライン上の同一の幾何学的位置においては、ビデオの再生又は逆転再生となるように前記ビデオデータが表示される。
また本発明に係る請求項3に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、設定された視点の方向に前記フレームの少なくとも1つを対向させるフレーム移動ステップを更に有し、前記表示ステップは、前記タイムラインに沿って配置したフレームと前記視点の方向に対向させたフレームとを表示する。
また本発明に係る請求項4に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記フレームを拡大または縮小するズーム設定ステップを有し、前記表示ステップは、前記ズーム設定ステップでの設定操作に対応して前記フレームを拡大または縮小して表示するズーム表示ステップを備えた。
また本発明に係る請求項5に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記表示ステップは、前記タイムライン上の特定の位置にあるフレームを他のフレームより大きく表示する主画面表示ステップを有する。
また本発明に係る請求項6に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記タイムライン生成ステップは、前記タイムラインの単位長さ当りの時間を変更するタイムライン時間変更ステップを有する。
また本発明に係る請求項7に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、請求項1に記載の手順に従って、複数の時系列データを同一の表示画面に立体的に表示する複数ビデオデータ表示手順をコンピュータに実行させる。
また本発明に係る請求項8に記載の表示方法は、時系列データを表示画面に立体的に表示する表示方法であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップとを備えた。
また本発明に係る請求項9に記載の記録媒体は、時系列データを表示画面に立体的に表示する表示プログラムを記録した記録媒体であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップとをコンピュータに実行させるプログラムを記録した。
また本発明に係る請求項10に記載の表示装置は、時系列データを表示画面に立体的に表示する表示装置であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成手段と、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置手段と、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定手段と、前記視点設定手段が設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示手段と、前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作手段と、前記タイムライン操作手段の操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化手段と、時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトをタイムラインに沿って移動する再生手段とを備えた。
本発明によれば、ビデオデータの編集作業を負担を少なく実行することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動画表示装置1の構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動画表示装置1の構成を示す図である。
動画表示装置1は、操作入力部2、コントロール部3、3D画像生成部4、ビュー画像生成部5、表示部6、情報ファイルメモリ7及び一時メモリ8で構成されている。
操作入力部2は、ユーザが設定入力する指示、操作する内容等を受け取るためのユーザインターフェースである。コントロール部3は、動画表示装置1内の各部の動作を統括的に制御する。3D画像生成部4は、動画データ等を後述する操作表示画面中に時間推移軸(以下、「タイムライン」という。)に沿って立体的に表示できるように配置する。ビュー画像生成部5は、配置された動画データ等について視点を変更した画像データを生成する。表示部6は、画像処理された動画データ等を表示する。情報ファイルメモリ7は、動画データ等を格納する。一時メモリ8は、上述の各動作のためのバッファメモリである。
図2は、操作表示画面10の構成を示す図である。
操作表示画面10は、ワークエリア11、クリップエリア12、視点移動ツールエリア13、コントロールエリア14及びツールエリア15で構成されている。
ワークエリア11は、配置された動画データ等を表示するためのエリアである。クリップエリア12には、ビデオクリップや音声クリップ等のファイルのアイコンを表示するためのクリップ登録エリア12a、クリップの登録・削除・配置の操作を行うための操作ボタンであるクリップ登録ボタン12b、クリップ削除ボタン12c、クリップ配置ボタン12dが設けられている。
視点移動ツールエリア13には、視点を移動操作するための視点移動コントローラ13a、表示された画像データ等を縮小・拡大表示するための縮小ボタン13b、拡大ボタン13cが備えられている。
コントローラエリア14は、再生バー14a、タイムスケールコントローラ14b、ボリュームコントローラ14c及び再生操作ボタン14dを備えている。
再生バー14aは、動画像データ等の再生された時間の全体時間に対する割合を表示する。タイムスケールコントローラ14bは、ワークエリア11に表示されるタイムラインの単位長さ当りの時間の長さであるタイムスケールを制御する。ボリュームコントローラ14cは、再生される音声のボリュームを制御する。再生操作ボタンは、再生に係る動作(早戻し、1コマ戻し、停止、再生、繰り返し、1コマ送り、早送り)を操作するためのボタンである。
そして、ツールエリア15は、所望の画像データ等にタグを付与するためのタグ付与ボタン15a、タグ位置まで画像データ等の再生をスキップさせるためのタグスキップ前進ボタン15b、タグスキップ後退ボタン15cを備えている。
続いて、動画表示装置1の動作について説明する。図3は、動画表示装置1の全体の動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが操作入力部2から、動画表示のための操作表示画面の表示を指示すると、その指示を受け取ったコントロール部3は、ステップS01において、操作表示画面10を表示する。
ステップS02において、操作表示画面上でマウス操作がされたことを検出すると、ステップS03で、そのマウス操作は「終了」の操作かどうかを調べる。マウス操作が「終了」でない場合は、ステップS04で、操作された内容を特定して対応する処理を実行する。そして、以降マウス操作がなされる都度、その操作に対応する処理を繰り返して実行し、「終了」が操作されたときは、本処理を終了する。
図4は、クリップ登録の動作を示す概略のフロー図である。
ステップS10において、クリップ登録ボタン12bが選択されたことを特定すると、ステップS11で、ファイル選択ウインドウを表示する。このファイル選択ウインドウには、情報ファイルメモリ7内に保存されている動画データ等の一覧が表示されている。
ユーザがファイル選択ウインドウを介して所望の動画データ等を指定して選択すると、ステップS12において、その選択を検出して、ステップS13において、選択された画像(動画・静止画)またはサウンドに対応するアイコンをクリップ登録エリア12に表示するとともに、対応する付属情報を一時メモリ8に保存してリターンする。
図5は、クリップ削除の動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ登録エリア12aに表示されているアイコンをクリックして特定した後、クリップ削除ボタン12cを操作すると、ステップS15で、クリップ削除ボタン12cが選択されたことを特定する。
そして、ステップS16、S17において、クリップ登録エリア12aで選択されているアイコンに対応する画像またはサウンドデータと、付属情報を一時メモリ8から削除する。そして、クリップ登録エリア12aから選択されているアイコンの表示を削除してリターンする。
図6は、クリップ配置動作のうち静止画の配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの静止画アイコン(例えば、拡張子が.jpgのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS21において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS22において、3D画像生成部4は、ワークエリア11にドロップされたアイコンの対応する静止画データより、その静止画像の3次元(3D)のオブジェクトを生成し、ワークエリアに対応する3次元(3D)作業空間内の所定位置にその3Dオブジェクトを配置する。なお、本出願では、「オブジェクト」はプログラミング上の”オブジェクト”ではなく、CGにおける独立した図形を表わす意味で使用している
ステップS23において、ビュー画像生成部5は、上記3D画像生成部4が生成した静止画像の3Dオブジェクトが配置された3D作業空間を、動画像編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、ステップS24において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
ステップS23において、ビュー画像生成部5は、上記3D画像生成部4が生成した静止画像の3Dオブジェクトが配置された3D作業空間を、動画像編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、ステップS24において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図7は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。静止画オブジェクト20は、その中心を通る直交する3本の軸21a、21b、21cの回りに回転自在に配置されている。そして、ビュー画像生成部5が、動画表示装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向にこの静止画オブジェクト20を回転する。
図8は、クリップ配置動作のうちサウンドの配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアのサウンドアイコン(例えば、拡張子が.wavのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS26において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS27において、3D画像生成部4は、アイコンに対応する音声データの波形の3次元の波形オブジェクトを生成し、3D作業空間の所定位置に設けたタイムラインに沿って配置する。
ステップS28において、ビュー画像生成部5は、波形オブジェクトが配置された3D作業空間を動画表示装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、ステップS29において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図9及び図10は、ワークエリア11に表示されたステレオ音声データのビュー画像を示す図である。音声の波形オブジェクトは、ステレオ音声では右(R)チャンネル、左(L)チャンネルに対応する2つの波形24aで表わされる。図9は、ステレオの音声の左右チャンネルのそれぞれの波形を時間の経過を表わすタイムライン23に平行に並べて配置しており、図10は各チャンネルに対応する波形をタイムライン23に沿って直交するように配置している。
図11は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中のタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔で波形オブジェクト24bが複数配置されている。そして、図11の波形オブジェクト24bは、図9及び図10の波形オブジェクト24aと異なり、その時刻における音声のスペクトルが表示されて、また、それぞれの波形オブジェクト24bは、動画表示装置1に設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
なお、図11では、波形オブジェクト24bは、定められた時間間隔をおいてサンプリングした音声スペクトルを表示しているが、時間的に連続的に変化するスペクトログラムを波形オブジェクトとしてもよい。この場合、タイムラインに垂直に周波数軸を設定し、タイムラインを周波数軸に垂直に周波数ごとに信号の強度を表すような3次元のグラフを表示すれば良い。
図12は、クリップ配置動作のうち動画の配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの動画アイコン(例えば、拡張子が.movのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS30において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS31において、3D画像生成部4は、アイコンに対応する動画データをフレームごとの画像に展開して、ステップS32において、空間の所定位置に設けたタイムラインに沿って各画像フレームを配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS33において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS29において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図13は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔でフレーム25が複数配置されている。そして、それぞれのフレーム25には、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25は、動画表示装置1に設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図14は、クリップ配置動作のうち動画の追加配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの動画アイコン(例えば、拡張子が.movのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS35において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS36において、3D画像生成部4は、アイコンに対応する動画データをフレームごとの画像に展開して、ステップS37において、空間の所定位置に設けたタイムラインに平行して新たなタイムラインを設け、その新たなタイムラインに沿って各画像フレームを配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS38において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS39において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図15は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に平行に設けられた、新たなタイムライン23aに沿って、予め定められた時間間隔で追加されたフレーム25aが複数配置されている。そして、それぞれのフレーム25aには、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25aは、動画表示装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図16は、動画の主画面選択動作を示す概略のフロー図である。ここで主画面とは、ワークエリア11に表示されたそれぞれのフレーム25の内、再生モニタとして使用するフレーム25をいう。
ユーザが、ワークエリア11に表示されたそれぞれのフレーム25の内、再生モニタとして使用するフレーム25にマウスを重ねてダブルクリックすると、ステップS41において、操作入力部2は、選択されたフレーム25を特定する。
そして、ステップS42において、3D画像生成部4は、選択されたフレームをモニタフレーム26とし、正面を向けて配置したモニターフレームオブジェクトを生成する。
ステップS43において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS44において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図17は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔でフレーム25が複数配置されている。そして、選択したフレームがモニタフレーム26として正面に向けて表示されている。このモニタフレーム26には、後述する再生操作により再生された動画が表示される。なお、それぞれのフレーム25には、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25は、動画表示装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図18は、ワークエリア11の視点変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが視点変更ツールエリア13の視点移動コントローラ13a、縮小ボタン13b、拡大ボタン13cを操作すると、ステップS46において、操作入力部2はその操作を特定する。ここで、視点移動コントローラ13aは、トラックボールのようにマウスを用いて表示されている丸い点の位置を移動させることで視点を変化させる操作部位である。また、マウスを用いて縮小ボタン13b、拡大ボタン13cを押しつづけることで所定の速度で縮小・拡大操作を行うことができる。
そして、ステップS47において、コントロール部3は、視点移動コントローラ13aの操作による視点の移動量、若しくは縮小ボタン13b、拡大ボタン13cの操作に連動して変化する視点の移動量を特定して新しい視点位置を決定する。
ステップS48において、ビュー画像生成部5は、決定した新しい視点位置を動画表示装置1に設定し、その新しい視点位置よりオブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS49において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
なお、視点移動、縮小・拡大操作はワークエリア11に表示されている全オブジェクトに対して一括して実施することもでき、また選択したフレーム25に対してのみ実施することもできる。
図19は、動画の再生動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがコントローラ部14の再生操作ボタン14dから再生ボタンを選択すると、ステップS51において、操作入力部2は、その操作を特定する。
ステップS52において、3D画像生成部4は、ワークエリア11で選択された動画オブジェクトに対応する動画像を特定し、特定された動画像を再生してモニタフレーム26に表示する。また、3D画像生成部4は、ステップS54において、再生に併せて、空簡に配置された画像フレーム25がタイムライン23に沿って移動する動画オブジェクトのアニメーションを作成する。
ステップS55において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトのアニメーションとモニタフレームオブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS56において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図20は、動画のタイムラインの形状変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内に表示されているタイムライン23上にマウスポインターを合わせてドラッグすると、ステップS60において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画オブジェクトのタイムライン23が選択されて移動されたことを特定する。
そして、ステップS61において、3D画像生成部4は、移動操作に応じてタイムライン23を変形し、各画像フレーム25をそのタイムライン23上に再配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS62において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS63において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図21は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23と23aに沿って、フレーム25と25aが複数配置されている。そして、モニタフレーム26が正面に向けて表示されている。
タイムライン23は上述の操作により折り曲げられて変形され、フレーム25がその変形されたタイムライン23上に再配置されている。
また、フレーム25、25aは図中右のフレームが大きく表示されているが、これは上述の拡大操作をそれぞれのフレームに対して実行したためである。ここで再生操作を行うと、上述のように、モニタフレーム26には動画像が表示され、その再生に併せて、空簡に配置された画像フレーム25がタイムライン23に沿って移動する。
図22は、動画のタイムスケールの変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内のタイムライン23或いはフレーム25を選択した後、コントローラ部14のタイムスケールコントローラ14bのレバーを操作して移動すると、ステップS65において、操作入力部2がその操作を特定する。
そして、ステップS66において、3D画像生成部4が選択された動画オブジェクトのタイムライン23をタイムスケールコントローラ14bの移動方向及び移動量に応じて伸張あるいは短縮する。即ち、ワークエリア11内に表示されているフレーム間の時間間隔を変更する。例えば、時間間隔を最小1/15秒から任意の時間まで変更することが可能である。
ステップS67において、3D画像生成部4は、画像フレーム25をタイムライン23上に再配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS68において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS69において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図23は、動画のタグ付与動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内の特定のフレーム25を選択して、ツールエリア15のタグ付与ボタン15aを操作すると、ステップS71、S72において、操作入力部2は、操作内容と、選択された画像フレーム25を特定する。
ステップS73において、3D画像生成部4は、選択されたフレーム25をタグ付きのフレームオブジェクトで置き換えた動画オブジェクトを作成する。ここで、タグはユーザが容易に識別できるように表示される。例えばフレーム25の上部に特徴ある形状、色彩模様を付した形状を設けることで表示することができる。
ステップS74において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS75において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図24は、動画のタグスキップ動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが、ツールエリア15のタグスキップ前進ボタン15bあるいはタグスキップ後退ボタン15cを操作すると、ステップS76において,操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS77において、3D画像生成部4は、モニタフレーム26に表示されている現在の画像フレームよりも新しい次の(或いは、古い前の)タグを持つフレームを現在フレームとしてモニタフレーム26に表示する。
ステップS78において、3D画像生成部4は、現在フレームの変更に伴って、動画オブジェクトをタイムライン23に沿って移動する。
ステップS79において、ビュー画像生成部5は、動画表示装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS80において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
本実施の形態の動画表示装置によれば、ワークエリア11内に現在表示している画面と任意の過去の時点から未来時点での画面を同じ表示エリア内で観察することができるため、視覚的に負担をかけることがなく、動画データの編集作業を簡便なものとすることができる。
また、本実施の形態の動画表示装置によれば、複数の動画データを簡便な操作で同一画面に表示することができ、さらに表示画面の視野の方向、大きさも操作することができるため、動画データの編集作業をより簡便なものとすることができる。
更に、本実施の形態の動画表示装置に設けられている、操作機能は動画データの編集作業をより簡便なものとすることができるに留まらず、ユーザが動画データ等を再生する楽しみを大きくしてくれるものである。従って、動画データの編集作業を楽しいものとする効果も備えている。
なお、本実施の形態では、画像データ、サウンドデータ、静止画データを扱っているが、本発明はこの形態に限定されず、映像データ、音声データであるビデオデータに対して広く適用することができる。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…動画表示装置、2…操作入力部、3…コントロール部、4…3D画像生成部、5…ビュー画像生成部、26…表示部、10…操作表示画面、11…ワークエリア、12…クリップエリア、13…視点移動ツールエリア、13a…視点移動コントローラ、13b…縮小ボタン、13c…拡大ボタン、14…コントローラエリア、14b…タイムスケールコントローラ、14d…再生操作ボタン、15…ツールエリア、22…静止画、21…回転軸、23…タイムライン、24a…波形オブジェクト、24b…波形オブジェクト、25…フレーム、26…主画面。
Claims (10)
- 時系列データを表示画面に立体的に表示する表示プログラムであって、
時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、
前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 前記時系列データはビデオデータであって、
前記データ配置ステップで配置する3次元オブジェクトは、ビデオデータの各画像フレームであり、
前記再生ステップにおいて、時間経過に従って各画像フレームが前記タイムラインに沿って移動し、タイムライン上の同一の幾何学的位置においては、ビデオの再生又は逆転再生となるように前記ビデオデータが表示されることを特徴とする請求項1記載のプログラム。 - 設定された視点の方向に前記フレームの少なくとも1つを対向させるフレーム移動ステップを更に有し、
前記表示ステップは、前記タイムラインに沿って配置したフレームと前記視点の方向に対向させたフレームとを表示することを特徴とする請求項2記載のプログラム。 - 前記フレームを拡大または縮小するズーム設定ステップを有し、
前記表示ステップは、前記ズーム設定ステップでの設定操作に対応して前記フレームを拡大または縮小して表示するズーム表示ステップを備えたことを特徴とする請求項2記載のプログラム。 - 前記表示ステップは、前記タイムライン上の特定の位置にあるフレームを他のフレームより大きく表示する主画面表示ステップを有することを特徴とする請求項2記載のプログラム。
- 前記タイムライン生成ステップは、前記タイムラインの単位長さ当りの時間を変更するタイムライン時間変更ステップを有することを特徴とする請求項1記載のプログラム。
- 請求項1に記載の手順に従って、複数の時系列データを同一の表示画面に立体的に表示する複数ビデオデータ表示手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 時系列データを表示画面に立体的に表示する表示方法であって、
時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、
前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップと
を備えたことを特徴とする表示方法。 - 時系列データを表示画面に立体的に表示する表示プログラムを記録した記録媒体であって、
時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
前記視点設定ステップで設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示ステップと、
前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトがタイムラインに沿って移動する再生ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。 - 時系列データを表示画面に立体的に表示する表示装置であって、
時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成手段と、
前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置手段と、
前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定手段と、
前記視点設定手段が設定した視点から観察したオブジェクトを表示する表示手段と、
前記タイムラインの形状又は配置を自在に変化させるタイムライン操作手段と、
前記タイムライン操作手段の操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化手段と、
時間経過に従って前記時系列データの再生に同期して前記3次元オブジェクトをタイムラインに沿って移動する再生手段と
を備えたことを特徴とする表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208922A JP2006033388A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004208922A JP2006033388A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体 |
Publications (1)
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Family
ID=35899208
Family Applications (1)
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JP2004208922A Pending JP2006033388A (ja) | 2004-07-15 | 2004-07-15 | 表示プログラム、表示方法、表示装置及び記録媒体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006033388A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009207043A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Casio Comput Co Ltd | 動画再生装置、動画再生方法、及びプログラム |
JP2010161511A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Canon Inc | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体 |
-
2004
- 2004-07-15 JP JP2004208922A patent/JP2006033388A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009207043A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Casio Comput Co Ltd | 動画再生装置、動画再生方法、及びプログラム |
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