JP2006033389A - 編集プログラム、編集方法、編集装置及び記録媒体 - Google Patents

編集プログラム、編集方法、編集装置及び記録媒体 Download PDF

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【課題】 ビデオデータの編集作業を少ない負担で実行することのできる編集プログラム、編集方法、編集装置及び記録媒体を提供する。
【解決手段】 時間経過を表わすタイムラインを生成するタイムライン生成ステップと、タイムラインの表わす時間に従ってビデオデータの各フレームを配置するフレーム配置ステップと、フレームを観察する視点を設定する視点設定ステップと、設定された視点の方向にフレームを対向させるフレーム移動ステップと、タイムラインと視点の方向に対向させたフレームとを表示する表示ステップと、表示されたフレームの位置、方向、前記タイムラインの長さ、形状の内少なくとも1つを変化させる操作を可能とする操作ステップと、表示されたフレームに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップとをコンピュータに実行させる編集プログラムである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データを編集する技術に関し、特にビデオデータを編集する作業を効率化することのできるビデオデータ編集技術に関する。
従来の動画編集用画面では、2次元平面で構成されたウインドウに動画表示を行う主画面の他に、その主画面の近くにナビゲータ用の小画面が設けられている。そして、ナビゲート画面には、主画面に表示されている画面の一定時間前後のシーンが表示される。ユーザはナビゲート画面を見て動画の先のシーンを把握し、編集操作のタイミングをとって編集作業を行っている。
しかし、従来の編集方法では、主画面およびナビゲート画面が上下または左右に配置されるため、ユーザは常に2画面を観察しなければならず視覚的に負担を要する。また、本質的な問題として、動画は平面の静止画フレームに対して時間軸が加わったコンテンツであるため、2次元平面に展開したウインドウにおいて時間軸を扱うことは一般的には難しい操作であると考えられる。
そこで、映像中の任意の時空間領域形状をX、Y、時間の3次元空間中に表示し、表示された形状を3次元空間中で操作することによって時空間領域情報を入力、修正する処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−359777号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、映像データ内の対象物体についてその領域を抽出し、その領域が複数のフレームにおいて推移する状態を時空間領域情報として把握しようとするものである。
従って、本発明の対象である動画データを3次元の時空領域内で処理しようとする点については共通しているが、動画データの編集作業を少ない負担で実行できる技術についての記載は無く、また示唆する記載もされていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、動画データ等のデータの編集作業を少ない負担で実行することのできる編集プログラム、編集方法、編集装置及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載のプログラムは、時系列データを表示画面に立体的に表示する編集プログラムであって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップと、をコンピュータに実行させる。
また本発明に係る請求項2に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記時系列データはビデオデータであって、前記データ配置ステップで配置する3次元オブジェクトは、ビデオデータの各画像フレームであり、前記再生ステップにおいて、時間経過に従って各画像フレームが前記タイムラインに沿って移動し、タイムライン上の同一の幾何学的位置においては、ビデオの再生又は逆転再生となるように前記ビデオデータが表示される。
また本発明に係る請求項3に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、設定された視点の方向に前記フレームの少なくとも1つを対向させるフレーム移動ステップを更に有し、前記表示ステップは、前記タイムラインに沿って配置したフレームと前記視点の方向に対向させたフレームとを表示する。
また本発明に係る請求項4に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記表示ステップは、少なくとも1つのビデオデータを表示可能であり、前記編集ステップは、前記表示ステップで表示された少なくとも1つのビデオデータのフレームを編集可能である。
また本発明に係る請求項5に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記表示ステップで表示された少なくとも1つのビデオデータを選択するビデオデータ選択ステップと、前記選択されたビデオデータに含まれる少なくとも1つのフレームを選択するフレーム選択ステップと、前記選択されたビデオデータのタイムライン上の時間位置を指定する時間位置指定ステップとを備えた。
また本発明に係る請求項6に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記編集ステップは、前記フレーム選択ステップで選択したフレームを削除する削除ステップ、前記フレーム選択ステップで選択したフレームを、同一のビデオデータの前記時間位置指定ステップで指定した時間位置、あるいは他のビデオデータの前記時間位置指定ステップで指定した時間位置に挿入する挿入ステップ、前記ビデオデータ選択ステップで選択したビデオデータに対してフェードイン又はフェードアウト処理を施す処理ステップの内少なくとも1つを有する。
また本発明に係る請求項7に記載のプログラムは、上記記載の発明であるプログラムにおいて、前記編集ステップは、第1のビデオデータについて前記時間位置指定ステップで指定した第1の時間位置までのデータと、第2のビデオデータについて前記時間位置指定ステップで指定した第2の時間位置からのデータとを接続した新たな第3のビデオデータを作成する接続ステップを有する。
また本発明に係る請求項8に記載の記録媒体は、時系列データを表示画面に立体的に表示する編集プログラムを記録した記録媒体であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップと、をコンピュータに実行させる。
また本発明に係る請求項9に記載の編集方法は、時系列データを表示画面に立体的に表示する編集方法であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップとを備えた。
また本発明に係る請求項10に記載の編集装置は、時系列データを表示画面に立体的に表示する編集装置であって、時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成手段と、前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置手段と、前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定手段と、前記視点設定手段が設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示手段と、前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作手段と、前記タイムライン操作手段の操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化手段と、前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示手段と、前記編集指示手段が指示した編集を実行する編集手段とを備えた。
本発明によれば、ビデオデータの編集作業を負担を少なく実行することができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る動画編集装置1の構成を示す図である。
動画編集装置1は、操作入力部2、コントロール部3、3D画像生成部4、ビュー画像生成部5、表示部6、情報ファイルメモリ7及び一時メモリ8で構成されている。
操作入力部2は、ユーザが設定入力する指示、操作する内容等を受け取るためのユーザインターフェースである。コントロール部3は、動画編集装置1内の各部の動作を統括的に制御する。3D画像生成部4は、動画ビデオデータ等を後述する操作表示画面中に時間推移軸(以下、「タイムライン」という。)に沿って立体的に表示できるように配置する。ビュー画像生成部5は、配置された動画データ等について視点を変更した画像データを生成する。表示部6は、画像処理された動画データ等を表示する。情報ファイルメモリ7は、動画データ等を格納する。一時メモリ8は、上述の各動作のためのバッファメモリである。
図2は、操作表示画面10の構成を示す図である。
操作表示画面10は、ワークエリア11、クリップエリア12、視点移動ツールエリア13、コントロールエリア14、ツールエリア15、効果エリア16及びメニューバー17で構成されている。
ワークエリア11は、配置された動画データ等を表示するためのエリアである。クリップエリア12には、静止画やビデオクリップや音声クリップ等の編集対象のファイルのアイコンを表示するためのクリップ登録エリア12a、クリップの登録・削除・配置の操作を行うための操作ボタンであるクリップ登録ボタン12b、クリップ削除ボタン12c、クリップ配置ボタン12dが設けられている。
視点移動ツールエリア13には、視点を移動操作するための視点移動コントローラ13a、表示された画像データ等を縮小・拡大表示するための縮小ボタン13b、拡大ボタン13cが備えられている。
コントローラエリア14は、再生バー14a、タイムスケールコントローラ14b、ボリュームコントローラ14c及び再生操作ボタン14dを備えている。
再生バー14aは、動画像データ等の再生された時間の全体時間に対する割合を表示する。タイムスケールコントローラ14bは、ワークエリア11に表示されるタイムラインの単位表示長さ当りの時間の長さであるタイムスケールを制御する。ボリュームコントローラ14cは、再生される音声のボリュームを制御する。再生操作ボタンは、再生に係る動作(早戻し、1コマ戻し、停止、再生、繰り返し、1コマ送り、早送り)を操作するためのボタンである。
そして、ツールエリア15は、所望の画像データ等にタグを付与するためのタグ付与ボタン15a、タグ位置まで画像データ等の再生をスキップさせるためのタグスキップ前進ボタン15b、タグスキップ後退ボタン15cを備えている。
また、ツールエリア15には、動画を編集するためのカットボタン15d、コピーボタン15e、挿入ボタン15f、上書ボタン15g、削除ボタン15h、UNDO(元に戻す)ボタン15i及びREDO(やり直し)ボタン15jが設けられている。
効果エリア16は、動画に視覚的な効果を付与するためのフェードインボタン16a、フェードアウトボタン16b及びトランジションボタン16cを備えている。
そして、メニューバー17には、操作表示画面10の表示を終了するための「終了」操作ボタンと、操作表示画面10に表示されているクリップ、ワークエリア11の状態等(以下、プロジェクトという)を保存し、読み出すための「プロジェクトを保存」操作ボタン、「プロジェクトを開く」操作ボタンが備えられている。
続いて、動画編集装置1の動作について説明する。図3は、動画編集装置1の全体の動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが操作入力部2から、動画表示のための操作表示画面の表示を指示すると、その指示を受け取ったコントロール部3は、ステップS01において、操作表示画面10を表示する。
ステップS02において、操作表示画面上でマウス操作がされたことを検出すると、ステップS03で、そのマウス操作は「終了」の操作かどうかを調べる。マウス操作が「終了」でない場合は、ステップS04で、操作された内容を特定して対応する処理を実行する。そして、以降マウス操作がなされる都度、その操作に対応する処理を繰り返して実行し、「終了」が操作されたときは、本処理を終了する。
図4は、クリップ登録の動作を示す概略のフロー図である。
ステップS10において、クリップ登録ボタン12bが選択されたことを特定すると、ステップS11で、ファイル選択ウインドウを表示する。このファイル選択ウインドウには、情報ファイルメモリ7内に保存されている動画データ等の一覧が表示されている。
ユーザがファイル選択ウインドウを介して所望の動画データ等を指定して選択すると、ステップS12において、その選択を検出して、ステップS13において、選択された画像(動画・静止画)またはサウンドに対応するアイコンをクリップ登録エリア12に表示するとともに、対応する付属情報を一時メモリ8に保存してリターンする。
図5は、クリップ削除の動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ登録エリア12aに表示されているアイコンをクリックして特定した後、クリップ削除ボタン12cを操作すると、ステップS15で、クリップ削除ボタン12cが選択されたことを特定する。
そして、ステップS16、S17において、クリップ登録エリア12aで選択されているアイコンに対応する画像またはサウンドデータと、付属情報を一時メモリ8から削除する。そして、クリップ登録エリア12aから選択されているアイコンの表示を削除してリターンする。
図6は、クリップ配置動作のうち静止画の配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの静止画アイコン(例えば、拡張子が.jpgのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS21において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS22において、3D画像生成部4は、ワークエリア11にドロップされたアイコンの対応する静止画データより、その静止画像の3次元(3D)のオブジェクトを生成し、ワークエリアに対応する3次元(3D)作業空間内の所定位置にその3Dオブジェクトを配置する。なお、本出願では、「オブジェクト」はプログラミング上の”オブジェクト”ではなく、CGにおける独立した図形を表わす意味で使用している。
ステップS23において、ビュー画像生成部5は、上記3D画像生成部4が生成した静止画像の3Dオブジェクトが配置された3D作業空間を、動画像編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、ステップS24において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図7は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。静止画オブジェクト20は、その中心を通る直交する3本の軸21a、21b、21cの回りに回転自在に配置されている。そして、ビュー画像生成部5が、動画編集装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向にこの静止画オブジェクト20を回転する。
図8は、クリップ配置動作のうちサウンドの配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアのサウンドアイコン(例えば、拡張子が.wavのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS26において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS27において、アイコンに対応する音声データの波形の3次元の波形オブジェクトを生成し、3D作業空間の所定位置に設けたタイムラインに沿って配置する。
ステップS28において、ビュー画像生成部5は、波形オブジェクトが配置された3D作業空間を動画表示装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、ステップS29において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図9及び図10は、ワークエリア11に表示されたステレオ音声データのビュー画像を示す図である。音声の波形オブジェクトは、ステレオ音声では右(R)チャンネル、左(L)チャンネルに対応する2つの波形24aで表わされる。図9は、ステレオの音声の左右チャンネルのそれぞれの波形を時間の経過を表わすタイムライン23に平行に並べて配置しており、図10は各チャンネルに対応する波形をタイムライン23に沿って直交するように配置している。
図11は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中のタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔で波形オブジェクト24bが複数配置されている。そして、図11の波形オブジェクト24bは、図9及び図10の波形オブジェクト24aと異なり、その時刻における音声のスペクトルが表示されて、また、それぞれの波形オブジェクト24bは、動画表示装置1に設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
なお、図11では、波形オブジェクト24bは、定められた時間間隔をおいてサンプリングした音声スペクトルを表示しているが、時間的に連続的に変化するスペクトログラムを波形オブジェクトとしてもよい。この場合、タイムラインに垂直に周波数軸を設定し、タイムラインを周波数軸に垂直に周波数ごとに信号の強度を表すような3次元のグラフを表示すれば良い。
図12は、クリップ配置動作のうち動画の配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの動画アイコン(例えば、拡張子が.movのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS30において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS31において、3D画像生成部4は、アイコンに対応する動画データをフレームごとの画像に展開して、ステップS32において、空間の所定位置に設けたタイムラインに沿って各画像フレームを配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS33において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS29において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図13は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔でフレーム25が複数配置されている。そして、それぞれのフレーム25には、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25は、動画編集装置1に設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図14は、クリップ配置動作のうち動画の追加配置動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがクリップ配置ボタン12dを操作した後、クリップ登録エリアの動画アイコン(例えば、拡張子が.movのアイコン)を選択して、ワークエリア11にドラッグ&ドロップ操作を行うと、ステップS35において、操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS36において、3D画像生成部4は、アイコンに対応する動画データをフレームごとの画像に展開して、ステップS37において、空間の所定位置に設けたタイムラインに平行して新たなタイムラインを設け、その新たなタイムラインに沿って各画像フレームを配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS38において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS39において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図15は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に平行に設けられた、新たなタイムライン23aに沿って、予め定められた時間間隔で追加されたフレーム25aが複数配置されている。そして、それぞれのフレーム25aには、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25aは、動画編集装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図16は、動画の主画面選択動作を示す概略のフロー図である。ここで主画面とは、ワークエリア11に表示されたそれぞれのフレーム25の内、再生モニタとして使用するフレーム25をいう。
ユーザが、ワークエリア11に表示されたそれぞれのフレーム25の内、再生モニタとして使用するフレーム25にマウスを重ねてダブルクリックすると、ステップS41において、操作入力部2は、選択されたフレーム25を特定する。
そして、ステップS42において、3D画像生成部4は、選択されたフレームをモニタフレーム26とし、正面を向けて配置したモニターフレームオブジェクトを生成する。
ステップS43において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS44において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図17は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23に沿って、予め定められた時間間隔でフレーム25が複数配置されている。そして、選択したフレームがモニタフレーム26として正面に向けて表示されている。オン/オフ可能なファイルの必要な情報が表示されるこのモニタフレーム26には、後述する再生操作により再生された動画が表示される。なお、それぞれのフレーム25には、その時刻における画像が表示されて、また、それぞれのフレーム25は、動画編集装置1に予め設定されている視点に対して向き合う方向に回転されて配置されている。
図18は、ワークエリア11の視点変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが視点変更ツールエリア13の視点移動コントローラ13a、縮小ボタン13b、拡大ボタン13cを操作すると、ステップS46において、操作入力部2はその操作を特定する。ここで、視点移動コントローラ13aは、トラックボールのようにマウスを用いて表示されている丸い点の位置を移動させることで視点を変化させる操作部位である。また、マウスを用いて縮小ボタン13b、拡大ボタン13cを押しつづけることで所定の速度で縮小・拡大操作を行うことができる。
そして、ステップS47において、コントロール部3は、視点移動コントローラ13aの操作による視点の移動量、若しくは縮小ボタン13b、拡大ボタン13cの操作に連動して変化する視点の移動量を特定して新しい視点位置を決定する。
ステップS48において、ビュー画像生成部5は、決定した新しい視点位置を動画編集装置1に設定し、その新しい視点位置よりオブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS49において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
なお、視点移動、縮小・拡大操作はワークエリア11に表示されている全オブジェクトに対して一括して実施することもでき、また選択したフレーム25に対してのみ実施することもできる。
図19は、動画の再生動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがコントローラ部14の再生操作ボタン14dから再生ボタンを選択すると、ステップS51において、操作入力部2は、その操作を特定する。
ステップS52において、3D画像生成部4は、ワークエリア11で選択された動画オブジェクトに対応する動画像を特定し、特定された動画像を再生してモニタフレーム26に表示する。また、3D画像生成部4は、ステップS54において、再生に併せて、空間に配置された画像フレーム25がタイムライン23に沿って移動する動画オブジェクトのアニメーションを作成する。
ステップS55において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトのアニメーションとモニタフレームオブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS56において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図20は、動画のタイムラインの形状変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内に表示されているタイムライン23上にマウスポインターを合わせてドラッグすると、ステップS60において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画オブジェクトのタイムライン23が選択されて移動されたことを特定する。
そして、ステップS61において、3D画像生成部4は、移動操作に応じてタイムライン23を変形し、各画像フレーム25をそのタイムライン23上に再配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS62において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS63において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図21は、ワークエリア11に表示されたビュー画像を示す図である。図中で左から右に流れる時間経過を表わすタイムライン23と23aに沿って、フレーム25と25aが複数配置されている。そして、モニタフレーム26が正面に向けて表示されている。
タイムライン23は上述の操作により折り曲げられて変形され、フレーム25がその変形されたタイムライン23上に再配置されている。
また、フレーム25、25aは図中右のフレームが大きく表示されているが、これは上述の拡大操作をそれぞれのフレームに対して実行したためである。ここで再生操作を行うと、上述のように、モニタフレーム26には動画像が表示され、その再生に併せて、空簡に配置された画像フレーム25がタイムライン23に沿って移動する。
図22は、動画のタイムスケールの変更動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内のタイムライン23或いはフレーム25を選択した後、コントローラ部14のタイムスケールコントローラ14bのレバーを操作して移動すると、ステップS65において、操作入力部2がその操作を特定する。
そして、ステップS66において、3D画像生成部4が選択された動画オブジェクトのタイムライン23をタイムスケールコントローラ14bの移動方向及び移動量に応じて伸張あるいは短縮する。即ち、ワークエリア11内に表示されているフレーム間の時間間隔を変更する。例えば、時間間隔を最小1/15秒から任意の時間まで変更することが可能である。
ステップS67において、3D画像生成部4は、画像フレーム25をタイムライン23上に再配置した動画オブジェクトを生成する。
ステップS68において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS69において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図23は、動画のタグ付与動作を示す概略のフロー図である。
ユーザがワークエリア11内の特定のフレーム25を選択して、ツールエリア15のタグ付与ボタン15aを操作すると、ステップS71、S72において、操作入力部2は、操作内容と、選択された画像フレーム25を特定する。
ステップS73において、3D画像生成部4は、選択されたフレーム25をタグ付きのフレームオブジェクトで置き換えた動画オブジェクトを作成する。ここで、タグはユーザが容易に識別できるように表示される。例えばフレーム25の上部に特徴ある形状、色彩模様を付した形状を設けることで表示することができる。
ステップS74において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS75において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図24は、動画のタグスキップ動作を示す概略のフロー図である。
ユーザが、ツールエリア15のタグスキップ前進ボタン15bあるいはタグスキップ後退ボタン15cを操作すると、ステップS76において,操作入力部2はその操作を特定する。
そして、ステップS77において、3D画像生成部4は、モニタフレーム26に表示されている現在の画像フレームよりも新しい次の(或いは、古い前の)タグを持つフレームを現在フレームとしてモニタフレーム26に表示する。
ステップS78において、3D画像生成部4は、現在フレームの変更に伴って、動画オブジェクトをタイムライン23に沿って移動する。
ステップS79において、ビュー画像生成部5は、動画編集装置1に予め設定されている視点位置より生成された動画オブジェクトを観察したビュー画像を生成し、ステップS80において、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図25は、プロジェクトの保存動作を示す概略のフロー図である。
ステップS101において、メニューバー17の「プロジェクトの保存」ボタンが選択されたことを特定すると、ステップS102において、コントロール部3は、プロジェクトファイル保存ウインドウを表示する。このプロジェクトファイル保存ウインドウには、保存しようとするプロジェクトのファイル名を入力するための欄が設けられている。
そこで、プロジェクトのファイル名を入力して保存動作の実行を指示すると、ステップS103〜S104において、コントロール部3は、入力されたファイル名を検出し、そのファイル名を付したファイルに、現在のクリップ及びワークエリア11の状態を保存してリターンする。
図26は、プロジェクトを開く動作を示す概略のフロー図である。
ステップS106において、メニューバー17の「プロジェクトを開く」ボタンが選択されたことを特定すると、ステップS107において、コントロール部3は、プロジェクトファイル選択ウインドウを表示する。このプロジェクトファイル選択ウインドウには、プロジェクトを保存したプロジェクトファイルが複数表示されている。
そこで、所望のプロジェクトファイルを選択して開く動作の実行を指示すると、ステップS108〜S109において、コントロール部3は、選択されたプロジェクトファイルを取り込んで、保存時のクリップ及びワークエリア11を表示する。
続いて、動画の編集に関する動作について説明する。
図27は、フレームのカット/挿入動作を示す概略のフロー図である。
ステップS111〜S112において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の任意のフレーム25が選択されて、カットボタン15dが押されたことを特定すると、ステップS113において、コントロール部3が選択されたフレーム25を一時メモリ8にコピーし、3D画像生成部4がそのフレーム25をワークエリア11から削除する。
そして、ステップS114〜S116において、3D画像生成部4がその削除されたフレーム25に伴うタイムライン23を削除した新たな3D画像を生成し、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示する。
次に、ステップS117〜S118において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の任意のタイムライン23上の時間位置が選択されて、挿入ボタン15fが押されたことを特定すると、ステップS119において、コントロール部3が一時メモリ8に保管されているフレーム25を取り出して、3D画像生成部4がそのフレーム25をその時間位置に挿入する。
そして、ステップS120〜S122において、3D画像生成部4がそのフレーム25とタイムライン23を追加した新たな3D画像を生成し、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
なお、カットボタン15dのみを操作すれば、選択したフレーム25を削除することもできる。
図28は、フレームのコピー/挿入動作を示す概略のフロー図である。
ステップS125〜S126において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の任意のフレーム25が選択されて、コピーボタン15eが押されたことを特定すると、ステップS127において、コントロール部3が選択されたフレーム25を一時メモリ8にコピーする。
次に、ステップS128〜S129において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の任意のタイムライン23上の時間位置が選択されて、挿入ボタン15fが押されたことを特定すると、ステップS130において、コントロール部3が一時メモリ8に保管されているフレーム25を取り出して、3D画像生成部4がそのフレーム25をその時間位置に挿入する。
そして、ステップS131〜S133において、3D画像生成部4がそのフレーム25とタイムライン23を追加した新たな3D画像を生成し、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図29は、フレームの上書き動作を示す概略のフロー図である。
ステップS137〜S138において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の任意のフレーム25が選択されて、上書きボタン15gが押されたことを特定すると、ステップS139において、コントロール部3が選択されたフレーム25を一時メモリ8に保管されているフレームで上書きする。
次に、ステップS140〜S142において、3D画像生成部4がフレーム25が上書きされた状態の新たな3D画像を生成し、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図30は、フェードイン設定動作を示す概略のフロー図である。
ステップS145〜S146において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の先頭から複数(n)のフレーム25が選択されて、効果エリア16のフェードインボタン16aが選択されたことを特定すると、ステップS147において、コントロール部3は、フェードパターン選択ウインドウを表示する。このフェードパターン選択ウインドウには、フェードインに関する表示パターンが複数表示されている。
そこで、所望のフェードパターンを選択してフェードイン設定動作の実行を指示すると、ステップS148〜S149において、3D画像生成部4は、選択された複数のフレームを先頭フレームからフェードパターンに従った透明度になるように各フレームを生成した新たな3D画像を生成する。
そして、ステップS150〜S151において、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図31は、フェードパターンの例を示す図である。
図31の(a)はリニア特性、(b)は変化率減少特性、(c)は変化率増加特性を示している。例えば、リニア特性のフェードパターンでは、その透明度は先頭のフレームから、100×0%、100×1/n%、・・・、100×(n−2)/n%、100×(n−1)/n%となる。なお、nは、選択したフレームの数を使用しても良く、予めフェードパターンによって定められた値を用いても良い。
図32は、フェードアウト設定動作を示す概略のフロー図である。
ステップS155〜S156において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された動画の最後から複数(n)のフレーム25が選択されて、効果エリア16のフェードアウトボタン16bが選択されたことを特定すると、ステップS157において、コントロール部3は、フェードパターン選択ウインドウを表示する。このフェードパターン選択ウインドウには、フェードアウトに関する表示パターンが複数表示されている。
そこで、所望のフェードパターンを選択してフェードアウト設定動作の実行を指示すると、ステップS158〜S159において、3D画像生成部4は、選択された複数のフレームを最後フレームから先頭に向けてフェードパターンに従った透明度になるように各フレームを生成した新たな3D画像を生成する。
そして、ステップS160〜S161において、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図31は、フェードパターンの例を示す図である。
図31の(a)はリニア特性、(b)は変化率減少特性、(c)は変化率増加特性を示している。例えば、リニア特性のフェードパターンでは、その透明度は最後フレームから先頭に向けて、100×0%、100×1/n%、・・・、100×(n−2)/n%、100×(n−1)/n%となる。なお、nは、選択したフレームの数を使用しても良く、予めフェードパターンによって定められた値を用いても良い。
図33は、トランジション設定動作を示す概略のフロー図である。
ステップS165〜S166において、操作入力部2が、ワークエリア11に配置された2つの動画オブジェクトのそれぞれの複数(n)のフレーム25が選択されて、効果エリア16のトランジションボタン16cが選択されたことを特定すると、ステップS167において、コントロール部3は、トランジション効果選択ウインドウを表示する。このトランジション効果選択ウインドウには、トランジションに関する表示パターンが複数表示されている。
そこで、所望のトランジション効果を選択してトランジション設定動作の実行を指示すると、ステップS168〜S170において、3D画像生成部4は、選択されたトランジション効果を入れたい画像フレーム25同士が重なるように、2つの動画オブジェクトのタイムラインを変形し、重ねた2つの動画オブジェクトの各画像フレーム25に選択されたトランジション効果を施し、そのタイムライン23上に再配置した動画オブジェクトを生成する。
そして、ステップS171〜S172において、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
ここで、トランジション効果とは、1つの画像から別の画像に徐々に切り換えていく表示方法のことである。このトランジション効果に、例えば公知のスライドショーの画像切換え方法を用いても良い。
図34は、UNDO動作を示す概略のフロー図である。
ステップS175において、操作入力部2が、ツールエリア15のUNDOボタン15iが押されたことを特定すると、ステップS176〜S177において、3D画像生成部4が一時メモリ8に保管されている編集履歴を参照して、1つ前の操作を取り消した状態の3D画像を生成する。なお、編集履歴には、対象オブジェクトと操作に関する履歴情報が格納されている。
次に、ステップS178〜S179において、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
図35は、REDO動作を示す概略のフロー図である。
ステップS185において、操作入力部2が、ツールエリア15のREDOボタン15jが押されたことを特定すると、ステップS186〜S187において、3D画像生成部4が一時メモリ8に保管されている編集履歴を参照して、1つ前の操作をやり直した状態の3D画像を生成する。なお、編集履歴には、対象オブジェクトと操作に関する履歴情報が格納されている。
次に、ステップS188〜S189において、ビュー画像生成部5が動画編集装置1に予め設定されている視点位置より観察したビュー画像を生成し、表示部6がそのビュー画像をワークエリア11に表示してリターンする。
本実施の形態の動画編集装置によれば、ワークエリア11内に現在表示している画面と任意の過去の時点から未来時点での画面を同じ表示エリア内で観察することができるため、視覚的に負担をかけることがなく、動画データの編集作業を簡便なものとすることができる。
また、本実施の形態の動画編集装置によれば、複数の動画データを簡便な操作で同一画面に表示することができ、さらに表示画面の視野の方向、大きさも操作することができるため、動画データの編集作業をより簡便なものとすることができる。
更に、本実施の形態の動画編集装置に設けられている、操作機能は動画データの編集作業をより簡便なものとすることができるに留まらず、ユーザが動画データ等を再生する楽しみを大きくしてくれるものである。従って、動画データの編集作業を楽しいものとする効果も備えている。
なお、本実施の形態では、画像データ、サウンドデータ、静止画データを扱っているが、本発明はこの形態に限定されず、映像データ、音声データであるビデオデータに対して広く適用することができる。
なお、本発明は動画編集装置の発明として以下のように表すことができる。
(1)動画像データを表示して編集する装置において、
3D空間上に配置された時間の経過を表わすタイムラインに、前記ビデオデータの各フレームを配置したビデオオブジェクトを生成するビデオオブジェクト生成手段と、
前記ビデオオブジェクトを観察する視点を設定する視点設定手段と、
前記視点から観察したビデオオブジェクトを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記ビデオオブジェクトに対して、前記3D空間上の位置、方向、及び前記タイムラインの長さ、形状の少なくとも1つを操作する操作手段と、
前記表示手段に表示された前記ビデオオブジェクトに対して所定の編集を加えることを指示する編集指示手段と、
前記編集指示手段に応じて、前記ビデオオブジェクトを編集する編集手段と、
を有することを特徴とする動画編集装置。
(2)前記表示手段は1っ又は複数のビデオオブジェクトを表示可能であって、前記編集手段は前記表示手段に表示された前記1つ又複数のビデオオブジェクトを編集可能であること、を特徴とする(1)の動画編集装置。
(3)表示手段に表示された複数のビデオオブジェクトから、1つ又は複数のビデオオブジェクトを選択するビデオオブジェクト選択手段と、
ビデオオブジェクトに含まれる1つ又は複数のフレームを選択するフレーム選択手段と、
ビデオオブジェクトのタイムライン上の時間位置を指定する時間位置指定手段と、
を有することを特徴とする(2)の動画編集装置。
(4)前記編集指示手段の指示により前記編集手段で実施される処理は、
前記フレーム選択手段で選択したフレームの全て又は全部を削除する処理、
及び前記フレーム選択手段で選択したフレームを、同一のビデオオブジェクトの異なる時間位置、又は他のビデオオブジェクトの指定された時間位置に挿入する挿入処理であること、
又は、選択したビデオオブジェクトのフェードイン又はフェードアウト処理であること、を特徴とする(1)〜(3)の動画編集装置。
(5)前記編集指示手段の指示により前記編集手段で実施される処理は、
第1のビデオオブジェクトの指定された時間位置から、第2のビデオオブジェクトの指定された第2の時間位置に接続する接続処理であること、
を特徴とする(1)〜(3)の動画編集装置。
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明に係る第1の実施の形態の動画編集装置の構成を示す図。 操作表示画面の構成を示す図。 動画編集装置の全体の動作を示す概略のフロー図。 クリップ登録の動作を示す概略のフロー図。 クリップ削除の動作を示す概略のフロー図。 クリップ配置動作のうち静止画の配置動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 クリップ配置動作のうちサウンドの配置動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 クリップ配置動作のうち動画の配置動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 クリップ配置動作のうち動画の追加配置動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 動画の主画面選択動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 ワークエリアの視点変更動作を示す概略のフロー図。 動画の再生動作を示す概略のフロー図。 動画のタイムラインの形状変更動作を示す概略のフロー図。 ワークエリアに表示されたビュー画像を示す図。 動画のタイムスケールの変更動作を示す概略のフロー図。 動画のタグ付与動作を示す概略のフロー図。 動画のタグスキップ動作を示す概略のフロー図。 プロジェクトの保存動作を示す概略のフロー図。 プロジェクトを開く動作を示す概略のフロー図。 フレームのカット/挿入動作を示す概略のフロー図。 フレームのコピー/挿入動作を示す概略のフロー図。 フレームの上書き動作を示す概略のフロー図。 フェードイン設定動作を示す概略のフロー図。 フェードパターンの例を示す図。 フェードアウト設定動作を示す概略のフロー図。 トランジション設定動作を示す概略のフロー図。 UNDO動作を示す概略のフロー図。 REDO動作を示す概略のフロー図。
符号の説明
1…動画編集装置、2…操作入力部、3…コントロール部、4…3D画像生成部、5…ビュー画像生成部、26…表示部、10…操作表示画面、11…ワークエリア、12…クリップエリア、13…視点移動ツールエリア、13a…視点移動コントローラ、13b…縮小ボタン、13c…拡大ボタン、14…コントローラエリア、14b…タイムスケールコントローラ、14d…再生操作ボタン、15…ツールエリア、16…効果エリア、17…ツールバー、22…静止画、21…回転軸、23…タイムライン、24a…波形オブジェクト、24b…波形オブジェクト、25…フレーム、26…主画面。

Claims (10)

  1. 時系列データを表示画面に立体的に表示する編集プログラムであって、
    時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
    前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
    前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
    前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、
    前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
    前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
    前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、
    前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記時系列データはビデオデータであって、
    前記データ配置ステップで配置する3次元オブジェクトは、ビデオデータの各画像フレームであり、
    前記再生ステップにおいて、時間経過に従って各画像フレームが前記タイムラインに沿って移動し、タイムライン上の同一の幾何学的位置においては、ビデオの再生又は逆転再生となるように前記ビデオデータが表示されることを特徴とする請求項1記載のプログラム。
  3. 設定された視点の方向に前記フレームの少なくとも1つを対向させるフレーム移動ステップを更に有し、
    前記表示ステップは、前記タイムラインに沿って配置したフレームと前記視点の方向に対向させたフレームとを表示することを特徴とする請求項2記載のプログラム。
  4. 前記表示ステップは、少なくとも1つのビデオデータを表示可能であり、前記編集ステップは、前記表示ステップで表示された少なくとも1つのビデオデータのフレームを編集可能であること特徴とする請求項2記載のプログラム。
  5. 前記表示ステップで表示された少なくとも1つのビデオデータを選択するビデオデータ選択ステップと、
    前記選択されたビデオデータに含まれる少なくとも1つのフレームを選択するフレーム選択ステップと、
    前記選択されたビデオデータのタイムライン上の時間位置を指定する時間位置指定ステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載のプログラム。
  6. 前記編集ステップは、
    前記フレーム選択ステップで選択したフレームを削除する削除ステップ、
    前記フレーム選択ステップで選択したフレームを、同一のビデオデータの前記時間位置指定ステップで指定した時間位置、あるいは他のビデオデータの前記時間位置指定ステップで指定した時間位置に挿入する挿入ステップ、
    前記ビデオデータ選択ステップで選択したビデオデータに対してフェードイン又はフェードアウト処理を施す処理ステップ
    の内少なくとも1つを有することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
  7. 前記編集ステップは、
    第1のビデオデータについて前記時間位置指定ステップで指定した第1の時間位置までのデータと、第2のビデオデータについて前記時間位置指定ステップで指定した第2の時間位置からのデータとを接続した新たな第3のビデオデータを作成する接続ステップを有することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
  8. 時系列データを表示画面に立体的に表示する編集プログラムを記録した記録媒体であって、
    時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
    前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
    前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
    前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、
    前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
    前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
    前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、
    前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  9. 時系列データを表示画面に立体的に表示する編集方法であって、
    時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成ステップと、
    前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置ステップと、
    前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定ステップと、
    前記視点設定ステップで設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示ステップと、
    前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作ステップと、
    前記タイムライン操作ステップでの操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化ステップと、
    前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示ステップと、
    前記編集指示ステップで指示された編集を実行する編集ステップと、
    を備えたことを特徴とする編集方法。
  10. 時系列データを表示画面に立体的に表示する編集装置であって、
    時間の経過を表わすタイムラインを3次元空間に生成するタイムライン生成手段と、
    前記タイムラインに沿って前記時系列データを3次元オブジェクトとして配置するデータ配置手段と、
    前記時系列データの3次元オブジェクトを観察する視点を設定する視点設定手段と、
    前記視点設定手段が設定した視点から観察した3次元オブジェクトを表示する表示手段と、
    前記タイムラインの形状又は配置の内少なくとも1つを自在に変化させるタイムライン操作手段と、
    前記タイムライン操作手段の操作に対応して前記3次元オブジェクトの形状又は配置を変化させるオブジェクト変化手段と、
    前記表示された3次元オブジェクトに対して加える編集内容を指示する編集指示手段と、
    前記編集指示手段が指示した編集を実行する編集手段と、
    を備えたことを特徴とする編集装置。
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JP2012249048A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Yamaha Corp 音響処理装置

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