JP2006032796A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の上に設けられた強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子においてそれぞれの高さが異なっている場合においても、それぞれの容量素子の容量を等しくすることにより、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現できるようにする。
【解決手段】第1の開口部27aの高さh1と第2の開口部27bの高さh2との差を考慮して、第1の容量素子23aの鍔部32aの表面積を、第2の容量素子23bの鍔部32bの表面積と比べて大きくすることにより、第1の下部電極20aの表面積と第2の下部電極20bの表面積とが等しくなるように補正する。これにより第1の容量素子23aと第2の容量素子23bとの容量を等しくすることができる。
【選択図】 図1


Description

本発明は、強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子を備えた半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
強誘電体キャパシタは、プレーナ型構造を用いた小容量の素子が量産され始め、最近ではスタック型構造を使用した大容量の素子が開発の中心となってきている。このスタック型の強誘電体キャパシタは、下部電極の直下に下部電極と半導体基板とを電気的に接続するコンタクトプラグを配置する構造を採ることにより、セルサイズを縮小して集積度の向上を図っている。さらに今後、半導体素子の微細化が進むに従い、プレーナ型の容量素子ではメモリ動作に必要な電荷量を確保することが困難になり、立体型の容量素子を備えた立体スタック型の構造が必要となる。
このような立体スタック型の構造を実現するには、表面積を大きくするために段差が設けられた下部電極の上に強誘電体膜及び上部電極を形成する必要があり、従来から、特許文献1に示されるような、開口部(ホール)内に強誘電体膜や電極を形成するコンケイブ型構造の容量素子が化学気相蒸着法(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を用いて形成されている。
以下に、従来の強誘電体メモリの強誘電体キャパシタ構造について、図面を参照しながら説明する。図8は従来例に係る強誘電体メモリの要部断面を示している。シリコンからなる半導体基板100上に酸化物(SiO2)105と反射防止膜である窒化物(SiON)110とからなる第1の層間絶縁膜115が堆積されており、第1の層間絶縁膜115を貫通して半導体基板100に形成された半導体素子の活性領域(図示せず)を露出させるストレージコンタクト孔が形成されている。
ストレージコンタクト孔の下部には、CVD法によりポリシリコン膜120が堆積されており、その上部のプラグ凹みには酸素雰囲気下での高温の熱処理において酸素がストレージ電極を介して拡散することにより、ポリシリコンプラグとストレージ電極との界面においてポリシリコン酸化が誘発されることを防止するためにバリアメタル130が配されている。また、ポリシリコン膜120とバリアメタル130との間には接触抵抗を低減するためにシリサイド層125が形成されている。
第1の層間絶縁膜115の上には、SiONからなるエッチング阻止層135、SiO2からなる酸化膜140及びSiONからなる反射防止膜145を堆積し第2の層間絶縁膜150が形成されている。なお、第2の層間絶縁膜150はCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨され平坦化されている。また、第2の層間絶縁膜150の所望の位置には凹状キャパシタのストレージノード孔155がドライエッチング法により形成されている。
凹状キャパシタのストレージノード孔155には、CVD法により形成された厚さ5〜50nmの下部電極160と、ALD(atomic layer deposition)法により形成された強誘電体であるBST(Barium Strontium Titanate)薄膜165及びCVD法により形成されたBST薄膜170と、CVD法又はスパッタ法により導電性材料からなる上部電極175が形成されている。
以上のように、コンケイブ型の立体スタック構造の容量素子が形成されており、微細で集積度の高い強誘電体キャパシタを実現している。
特開2003−7859号公報 (第8頁、第5図)
しかしながら、前記の強誘電体キャパシタを製造する場合には、第2の層間絶縁膜150をCMP法により研磨しており、ウェハ全面において第2の層間絶縁膜150の厚さを一様にすることはCMPの面内均一性の観点から非常に困難である。第2の層間絶縁膜150の厚さにばらつきが生じた場合には、以下のような理由により半導体装置の動作が不安定になるという問題がある。
図9は従来例に係る半導体記憶装置における問題点を説明するために、従来例の半導体装置を製造する各工程における断面構成を示している。なお、説明を容易にするために、図8の一部の構成要素を省略している。
CMP法により研磨された第2の層間絶縁膜150の厚さは均一ではなく、図9(a)に示すようになだらかに変化したり、図示していないが一部に段差を生じたりする。その結果、図9(b)に示すように、第2の層間絶縁膜150の膜厚が厚い領域に形成された凹状キャパシタのストレージノード孔155bと、膜厚の薄い領域に形成されたストレージノード孔155aとでは、その高さが異なることになる。
ストレージノード孔に形成される強誘電体キャパシタは、すべてのキャパシタにおいて同一の容量であることが好ましい。しかし、図9(b)に示すストレージノード孔155a及びストレージノード孔155bに対して、同一のパターンを用いて強誘電体キャパシタを形成した場合には、図9(c)に示すように、高さの高いストレージノード孔に形成された強誘電体キャパシタ200bと、高さの低いストレージノード孔に形成された強誘電体キャパシタ200aとでは、その容量が異なることになる。これは、上部電極175aと上部電極175bとの表面積又は下部電極160aと下部電極160bとの表面積が、それぞれのストレージノード孔の高さに依存して異なり、容量絶縁膜170aと容量絶縁膜170bとにそれぞれ生じる分極の大きさが異なることによる。
以上のように、従来の半導体記憶装置には層間絶縁膜の膜厚がばらつくことにより強誘電体キャパシタの蓄積容量にばらつきが生じ、その結果、半導体記憶装置の動作が不安定になり、半導体記憶装置の信頼性が低下するという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、基板の上に設けられた強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子において、各容量素子の高さが異なっている場合においても、各容量素子の容量が等しく、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の半導体記憶装置は、層間絶縁膜の上と層間絶縁膜に設けられた開口部とにまたがるように形成された複数の容量素子を備え、各容量素子の層間絶縁膜の上に形成された部分の面積を、各容量素子の容量が等しくなるように設定する構成とする。
具体的に本発明に係る半導体記憶装置は、半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜に形成され且つ第1の層間絶縁膜を露出させる複数の開口部と、各開口部に形成され、それぞれが下部電極、容量絶縁膜及び上部電極からなる複数の容量素子とを備えた半導体記憶装置対象とし、複数の容量素子のうち少なくとも2つの容量素子が形成された開口部は、その底面から上端までの高さが互いに異なっており、少なくとも2つの容量素子を含む各容量素子の容量は、等しいことを特徴とする。
本発明の半導体記憶装置によれば、半導体基板の上に形成された第2の層間絶縁膜に設けられた開口部に立体型の容量素子が設けられており、開口部の底面から上端までの高さが互いに異なる開口部に各容量素子が形成されている場合においても、各容量素子の容量が等しいため、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現することができる。
本発明の半導体記憶装置において、各下部電極同士又は各上部電極同士の表面積は互いに等しいことが好ましい。このような構成とすることにより、開口部の底面から上端までの高さが互いに異なる開口部に各容量素子が形成されている場合においても、各容量素子の容量を決定する下部電極又は上部電極の表面積が互いに等しいため、各容量素子の容量を確実に等しくすることができる。
本発明の半導体記憶装置において、容量絶縁膜は強誘電体であり、各容量素子に同一の電圧を印加した場合に容量絶縁膜に発現する誘電体残留分極量は互いに等しいことが好ましい。このような構成とすることにより、同一の電圧を印加した場合に強誘電体である容量絶縁膜に発現する誘電体残留分極量が互いに等しいため、各容量素子の容量を確実に等しくすることができる。
本発明の半導体記憶装置において、第2の層間絶縁膜は、厚さが不均一な領域を有していてもよい。このような場合においても、各容量素子の容量を確実に等しくすることができる。
本発明の半導体記憶装置において、各容量素子は、各開口部と、第2の層間絶縁膜の上面における各開口部の周辺領域である鍔部とにまたがって形成されており、各鍔部の広さは、各下部電極同士又は各上部電極同士の表面積が互いに等しくなるように設定されていることが好ましい。このようにすることにより容量素子の容量を確実に等しくすることができる。
本発明の半導体記憶装置において、第2の層間絶縁膜は、複数層の絶縁膜が積層された積層膜であり、各容量素子は、各開口部と、各開口部の上端が位置する各絶縁膜の上面における各開口部の周辺領域である鍔部とにまたがって形成されており、各鍔部の広さは、各下部電極同士又は各上部電極同士の表面積が互いに等しくなるように設定されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、各容量素子が異なる絶縁膜に形成されている場合においても、各容量素子の容量を等しくすることができる。
本発明の半導体装置において、少なくとも2つの容量素子の各鍔部は、複数の絶縁膜のうち異なる絶縁膜の上面にそれぞれ設けられていることが好ましい。このような構成とすることにより各容量素子に接続される配線を立体化することが可能となるので、半導体記憶装置の集積度を高くすることができる。
本発明の半導体装置において、少なくとも2つの容量素子は、各鍔部が互いに重なり合う部分を有するように隣り合って配置されていることが好ましい。このような構成とすることにより、容量素子を設ける間隔を狭くすることができるため、集積度をより高くすることが可能となる。
本発明の半導体記憶装置は、基板の上に複数の半導体素子が形成されており、複数の容量素子のうち所定の容量素子と複数の半導体素子のうち所定の半導体素子とを接続する導電性のプラグ電極が第1の層間絶縁膜に埋め込まれていることが好ましい。このような構成とすることにより、容量素子を確実に半導体素子に接続することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜の上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、第2の層間絶縁膜に、第1の層間絶縁膜の上面における所定の領域を露出させる複数の開口部を形成する工程と、各開口部の底面及び側壁と第2の層間絶縁膜の上面とに下部導電体膜と誘電体膜と上部誘電体膜とからなる容量膜を形成する工程と、容量膜を所定のマスクを用いてエッチングすることにより、各開口部の周辺領域である鍔部を除く領域から容量膜を選択的に除去することにより、各開口部の底面及び側壁並びに各鍔部を覆う各下部電極、各容量絶縁膜及び各上部電極をそれぞれ形成する複数のエッチング工程とを含む第1の容量素子形成工程を備え、下部導電体膜又は上部導電体膜に対するエッチング工程は、各下部電極同士又は各上部電極同士の表面積が各開口部の高さに応じて互いに等しくなるように設定されたマスクを用いることを特徴とする。
本発明の半導体記憶装置の製造方法によれば、各下部電極同士又は各上部電極同士の表面積が互いに等しくなるように設定されたマスクを用いてエッチングを行い、各下部電極又は各上部電極を形成するため、各容量素子を形成する開口部の高さが互いに異なっている場合においても、各容量素子の容量を等しくすることができるので、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を容易に製造することができる。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、第1の容量素子形成工程よりも後に、第2の層間絶縁膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、第3の層間絶縁膜に、第1の層間絶縁膜の上面における所定の領域を露出させる複数の開口部を形成する工程と、各開口部の底面及び側壁と第3の層間絶縁膜の上面とに下部導電体膜と誘電体膜と上部誘電体膜とからなる容量膜を形成する工程と、容量膜を所定のマスクを用いてエッチングすることにより、各開口部の周辺領域である鍔部を除く領域から容量膜を選択的に除去することにより、各開口部の底面及び側壁並びに各鍔部を覆う各下部電極、各容量絶縁膜及び各上部電極をそれぞれ形成する複数のエッチング工程とを含む第2の容量素子形成工程をさらに備え、第1の容量素子形成工程により形成された各第1の容量素子と第2の容量素子形成工程により形成された各第2の容量素子とは、容量が等しいことが好ましい。このような構成とすることにより、各容量素子が立体的に配置された、各容量素子に接続される配線の自由度が高い半導体記憶装置における各容量素子の容量を等しくすることができる。
この場合において、第1の容量素子と第2の容量素子とが隣り合った位置に形成されていることが好ましい。また、隣り合った位置に形成された第1の容量素子と第2の容量素子とは、鍔部が互いに重なり合う部分を有するように形成されていることが好ましい。このようにすることにより、各容量素子の容量を等しくすると共に、より集積度の高い半導体記憶装置を容易に製造することが可能となる。
本発明に係る半導体記憶装置及びその製造方法によれば、基板の上に設けられた強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子において、各容量素子の高さが異なっている場合においても、各容量素子の容量を等しくすることができるため、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置を示しており、図1(a)は、平面構成を示しており、図1(b)は図1(a)におけるIb−Ib線に沿った断面構成を示している。
図1(a)及び(b)に示すように、シリコンからなる半導体基板11の上に、膜厚が300nm〜800nmの酸化シリコン(SiO2)又は窒化シリコン(SiN)からなる第1の層間絶縁膜17と、厚さが1μmのSiO2からなる第2の層間絶縁膜19とが堆積されている。
第2の層間絶縁膜19には、第2の層間絶縁膜19を貫通し第1の層間絶縁膜17を露出させる直径が0.6μmの第1の開口部27aが設けられており、第1の開口部27aの底面及び側壁と第2の層間絶縁膜19の上面における第1の開口部27aの周辺領域である第1の鍔部32aとにまたがって第1の下部電極20a、第1の容量絶縁膜21a及び第1の上部電極22aが順次堆積されることにより、第1の容量素子23aが形成されている。
第1の下部電極20aは下層からイリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO2)及び白金(Pt)が順次積層された積層膜であり、各層の厚さは10nm〜50nmである。第1の容量絶縁膜21aは、強誘電体であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなり、厚さは12.5nm〜100nmである。また、第1の上部電極22aはPtからなり厚さは10nm〜50nmである。なお、図示していないが第1の上部電極22aには配線が接続されている。
一方、半導体基板11の上には、不純物が拡散された活性領域15a、ゲート絶縁膜13a及びゲート電極14aからなる第1の半導体素子16aが形成され、第1の半導体素子16aの活性層15aと第1の容量素子23aの第1の下部電極20aとはプラグ電極18aにより電気的に接続されている。なお、プラグ電極18aはタングステン(W)又はn型不純物がドープされた低抵抗ポリシリコンにより形成されている。
また、第1の半導体素子16a及び第1の容量素子23aに隣接して、それぞれ第2の半導体素子16b及び第2の容量素子23bが形成されており、第1の半導体素子16aと第2の半導体素子16b及び第1の容量素子23aと第2の容量素子23bとは同一の構造を有している。さらに、半導体基板11における第1の半導体素子16aと第2の半導体素子16bとの間の領域にはSiO2からなる素子分離領域12が設けられており、第1の半導体素子16aと第2の半導体素子16bとは絶縁分離されている。なお、図示していないが第2の上部電極22bには配線が接続されている。
本実施形態において、第2の層間絶縁膜19の膜厚は均一ではなくなだらかに変化している。このため、第1の容量素子23aが設けられている第1の開口部27aの高さh1と第2の容量素子23bが設けられている第2の開口部27bの高さh2とは同一ではなく、本実施形態においてはh2がh1と比べて高くなっている。ここで、第1の開口部27aの高さh1は第1の開口部27aの中心部におけるプラグコンタクト18aの上面からの高さであり、第2の開口部27bの高さh2は第2の開口部27bの中心部におけるプラグコンタクト18bの上面からの高さである。
本実施形態においては、第1の下部電極20aのうち第1の開口部27aの側壁に形成されている部分の表面積は、第2の下部電極20bのうち第2の開口部27bの側壁に形成されている部分の表面積と比べて小さくなっている。このため、第1の鍔部32aにおける第1の下部電極20aの表面積を、第2の鍔部32bにおける第2の下部電極20bの表面積よりも大きくすることにより、第1の下部電極20aの表面積が第2の下部電極20bの表面積と等しくなるように補正している。これにより第1の容量素子23aと第2の容量素子23bとの容量を等しくすることができる。
なお、第1の開口部27aの高さh1及び第2の開口部27bの高さh2は、第1の層間絶縁膜17の上に形成された第2の層間絶縁膜19の膜厚分布をエリプソメトリ法又は段差測定法等によりあらかじめ調べておくことにより求めることができる。
以下に、本実施形態の半導体記憶装置の製造方法について図2を参照しながら説明する。図2(a)から図2(d)は本実施形態の半導体記憶装置の製造工程を工程順に示している。
図2(a)に示すようにまず、シリコンからなる半導体基板11の上にシリコン酸化膜からなる素子分離領域12を形成する。次に、第1の半導体素子16a及び第2の半導体素子16bを既知の方法により半導体基板11の上に形成する。
次に、第1の半導体素子16a及び第2の半導体素子16bが形成された半導体基板11の上に、SiO2又はSiNをCVD法により堆積した後、CMP法により平坦化し厚さを300nm〜800nmとして第1の層間絶縁膜17を形成する。
次に、第1の層間絶縁膜17をドライエッチングすることにより第1の半導体素子16aの活性層15a及び第2の半導体素子16bの活性層15bを露出させるコンタクトホールを形成する。続いて、コンタクトホールを含む層間絶縁膜17の上にタングステン又はn型不純物がドープされた低抵抗ポリシリコン膜を形成した後、CMP法により不要部分のタングステン又は低抵抗ポリシリコン膜を除去してプラグ電極18a及びプラグ電極18bを形成する。
プラグ電極18a及びプラグ電極18bを形成した後、SiO2をCVD法により堆積し、さらにCMP法を用いて研磨し平坦化することにより第2の層間絶縁膜19を形成する。この場合において、容量素子の容量を確保するために第2の層間絶縁膜19の膜厚は1μm以上とすることが好ましい。
次に、図2(b)に示すように第2の層間絶縁膜19をドライエッチングして、第2の層間絶縁膜19を貫通し且つプラグ電極18a及びプラグ電極18bを露出させる第1の開口部27a及び第2の開口部27bを形成する。
次に、図2(c)に示すように第1の開口部27a及び第2の開口部27bそれぞれの底面及び側壁並びに第2の層間絶縁膜19の上面全体にスパッタリング法又はCVD法により、厚さがそれぞれ10nm〜50nmのIr、IrO2及びPtを下層から順次成膜して下部導電体膜24を形成する。
続いて、下部導電体膜24の上に有機金属化学堆積法(MOCVD)法により膜厚が12.5nm〜100nmの強誘電体であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる誘電体膜25を堆積する。次に、誘電体膜25の上面を被覆するように厚さが10nm〜50nmのPtからなる上部導電体膜26をスパッタリング法又はCVD法により成膜する。
上部導電体膜26を堆積した後、酸素を含む雰囲気下で600℃〜800℃の範囲の熱処理を行い、誘電体膜25を結晶化する。熱処理は炉又はラピッドサーマルアニール(RTA)装置を用いて行えばよい。熱処理の際には、下部導電体膜24のIrO2及びIr層が酸素バリア膜として機能するため、プラグ電極18a及びプラグ電極18bへ酸素が到達することにより生じるコンタクト抵抗の上昇を防止できる。
次に、適当なマスク(図示せず)を形成した後、塩素又はフッ素ガスを含むガスを用いてドライエッチングを行うことにより、第2の層間絶縁膜19の上面に形成された下部導電体膜24、誘電体膜25及び上部導電体膜26を第1の鍔部32a及び第2の鍔部32bとなる領域を除いて選択的に除去し、第1の容量素子23a及び第2の容量素子23bを形成する。エッチングの際には、第1の開口部27aの高さh1と第2の開口部27bの高さh2との差を考慮して、第1の容量素子23aにおける第1の下部電極20aの表面積と第2の容量素子23bにおける第2の下部電極20bの表面積とが同一となるように第1の鍔部32aと第2の鍔部32bとの面積を設定したマスクを使用する。
なお、第1の開口部27aの高さh1及び第2の開口部27bの高さh2は、第1の層間絶縁膜17の上に形成された第2の層間絶縁膜19の膜厚分布をエリプソメトリ法又は段差測定法等によりあらかじめ調べておくことにより求める。また、第2の層間絶縁膜19を形成する前に第1の層間絶縁膜17の膜厚を調べておき、第2の層間絶縁膜19の膜厚分布と第1の層間絶縁膜17の膜厚分布とを比較することにより、第1の層間絶縁膜17の膜厚が均一でない場合にも正確にh1及びh2を求めることが可能となる。
本実施形態において熱処理を下部導電体膜24、誘電体膜25及び上部導電体膜26をエッチングする前に行ったが、エッチング後に行ってもよい。
また、下部導電体膜24、誘電体膜25及び上部導電体膜26のエッチングを同一のマスクにより行ったが、別のマスクを用いてエッチングしてもよい。
なお、図示していないが第1の上部電極22a及び第2の上部電極22bのそれぞれには配線が接続されている。
以上説明したように本実施形態の半導体記憶装置によれば、層間絶縁膜の膜厚が均一でなく、層間絶縁膜に形成される各容量素子の高さが異なる場合においても、各容量素子の容量を等しくすることが可能である。特に強誘電体を容量絶縁膜として用いた場合には、同一電圧を印加した際の強誘電体残留分極量が同一になり、各容量素子の容量を等しくすることができる。その結果、容量特性が均一な複数の容量素子からなり、安定に動作する信頼性が高い半導体記憶装置を実現することができる。
なお、本実施形態においては容量素子が2個の場合の例を示したが、3個以上の容量素子が設けられている場合にも同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては各容量素子の下部電極の表面積同士が同一となるようにしたが、上部電極の表面積同士が同一となるようにしてもよく、上部電極の表面積同士及び下部電極の表面積同士が共に同一となるようにしてもよい。
本実施形態において第2の層間絶縁膜19の膜厚を1μmとしたが、容量素子の容量を大きくするためにはできるだけ厚くすることが好ましく、1μm以上あればよい。また、本実施形態においては第1の開口部27a及び第2の開口部27bの形状を1辺の長さが0.6μmの正方形としたが、円形であってもよく、直径は0.2μmから1μmの範囲であればよい。
(第1の実施形態の一変形例)
以下に本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体記憶装置を、図3(a)及び図3(b)を参照しながら説明する。なお、図3(a)及び図3(b)において図1(a)及び図1(b)に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3は本変形例の半導体記憶装置を示しており、図3(a)は平面構成を示しており、図3(b)は図3(a)におけるIIIb−IIIb線に沿った断面構成を示している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1の容量素子23aと第2の容量素子23bの間の領域において、第2の層間絶縁膜19の膜厚は大きく変化している。このため、第2の開口部27bの高さh2は、第1の開口部27aの高さh1と比べ高くなっている。このような、第2の層間絶縁膜19の膜厚の急激な変化は、第2の層間絶縁膜19をCMP法で研磨する際に局所的な段差として生じやすい。
本変形例においても第1の開口部27aの高さh1と第2の開口部27bの高さh2との差を考慮して、第1の鍔部32aの面積を第2の鍔部32bの面積と比べて大きくすることにより、第1の容量素子23aにおける第1の下部電極20aの表面積と第2の容量素子23bにおける第2の下部電極20bの表面積とを等しくしている。これにより、第1の容量素子23aと第2の容量素子23bとの容量を等しくすることができる。
本変形例のように第2の層間絶縁膜の膜厚が急激に変化している場合においても、各容量素子の容量等しくでき、容量特性が均一な複数の容量素子からなり、安定に動作する信頼性が高い半導体記憶装置を実現することができる。
なお、本実施形態においては容量素子が2個の場合の例を示したが、3個以上の容量素子が設けられている場合にも同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては各容量素子の下部電極の表面積同士が同一となるようにしたが、上部電極の表面積同士が同一となるようにしてもよく、上部電極の表面積同士及び下部電極の表面積同士が共に同一となるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
以下に本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置を、図4(a)及び図4(b)を参照しながら説明する。なお、図4(a)及び図4(b)において図1(a)及び図1(b)に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4は本実施形態の半導体記憶装置を示しており、図4(a)は、平面構成を示しており、図4(b)は図4(a)におけるIVb−IVb線に沿った断面構成を示している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、本実施形態においては第2の層間絶縁膜19を貫通し第1の層間絶縁膜17を露出させる第1の開口部27aが形成されており、第1の開口部27aの底面及び側壁並びに第2の層間絶縁膜19の上面における第1の開口部27aの周辺領域である第1の鍔部32aには、第1の下部電極20a、第1の容量絶縁膜21a及び第1の上部電極22aが順次堆積された容量素子からなる第1の容量素子23aが形成されている。
本実施形態において、第1の下部電極20aは下層からイリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO2)及び白金(Pt)が順次積層された積層膜であり、各層の厚さは10nm〜50nmである。第1の容量絶縁膜21aは、強誘電体であるSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなり、厚さは12.5nm〜100nmである。また、第1の上部電極22bはPtからなり厚さは10nm〜50nmである。なお、図示していないが第1の上部電極22aには配線が接続されている。
第2の層間絶縁膜19の上には第3の層間絶縁膜39が堆積されており、第1の容量素子23aは第3の層間絶縁膜39に覆われている。また、第1の容量素子23aに隣接する領域には第3の層間絶縁膜39及び第2の層間絶縁膜19を貫通して第1の層間絶縁膜17を露出させる第2の開口部27bが形成されている。
第2の開口部27bの底面及び側壁並びに第3の層間絶縁膜39の上面における第2の開口部27bの周辺領域である第2の鍔部32bには、第2の下部電極20b、第2の容量絶縁膜21b及び第2の上部電極22bが順次堆積された容量素子からなる第2の容量素子23bが形成されている。なお、第2の下部電極20b、第2の容量絶縁膜21b及び第2の上部電極22bの材質及び構造はそれぞれ第1の下部電極20a、第1の容量絶縁膜21a及び第1の上部電極22aと同一である。なお、図示していないが第2の上部電極22bには配線が接続されている。
また、第1の実施形態と同様に半導体基板11の上には第1の半導体素子16a、第2の半導体素子16b及び素子分離領域12が形成され、第1の層間絶縁膜17にはプラグ電極18a及びプラグ電極18bが形成されている。
本実施形態において第1の開口部27aは第2の層間絶縁膜19を貫通しており、第2の開口部27bは第2の層間絶縁膜19と第3の層間絶縁膜39とを貫通している。このため、第2の開口部27bの高さh2は第1の開口部27aの高さh1と比べて、第3の層間絶縁膜39の厚さ分だけ高くなっている。
従って、本実施形態において第2の下部電極20bのうち第2の開口部27bの側壁に形成された部分の表面積は、第1の下部電極20aのうち第1の開口部27aの側壁に形成された部分の表面積と比べて大きい。このため、第1の鍔部32aの表面積を第2の鍔部32bの表面積よりも大きくすることにより、第1の下部電極20aの表面積と第2の下部電極20bの表面積とを等しくしている。これにより第1の容量素子23aと第2の容量素子23bとの容量を等しくすることができる。
また、図示していないが第1の上部電極22aに接続される配線を第2の層間絶縁膜19の上に形成し、第2の上部電極22bに接続される配線を第3の層間絶縁膜39の上に形成することにより、それぞれの容量素子に接続される配線を立体的に配置することが可能となり、配線を配置する自由度が高くすることができるので容量素子を高集積化することが可能となる。
以下に、本実施形態の半導体記憶装置の製造方法について図5及び図6を参照しながら説明する。図5(a)から図5(d)及び図6(a)から図6(c)は本実施形態の半導体記憶装置の製造工程を工程順に示している。なお、図5(a)に示す第2の層間絶縁膜19を形成するまでの工程は第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
本実施形態においては、図5(b)に示すように第2の層間絶縁膜を適当なマスクを用いてドライエッチングすることにより、第2の層間絶縁膜を貫通しプラグ電極18aを露出させる第1の開口部27aを形成する。
続いて図5(c)に示すように第1の開口部27aの底面及び側壁並びに第2の層間絶縁膜19の上面全体を覆うようにスパッタリング法又はCVD法により、厚さがそれぞれ10nm〜50nmのIr、IrO2及びPtを下層から順次成膜して下部導電体膜24を形成する。
次に、下部導電体膜24の上にMOCVD法により膜厚が12.5nm〜100nmのSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる誘電体膜25を堆積する。次に、誘電体膜25の上面を被覆するように厚さが10nm〜50nmのPtからなる上部導電体膜26をスパッタリング法又はCVD法により成膜する。
上部導電体膜26を堆積した後、酸素を含む雰囲気下で600℃〜800℃の範囲の熱処理を行い、誘電体膜25を結晶化する。熱処理は炉又はラピッドサーマルアニール(RTA)装置を用いて行えばよい。熱処理の際には、下部導電体膜24のIrO2及びIr層は、酸素がプラグ電極18aへ到達することによりコンタクト抵抗が上昇する減少を防止するための酸素バリア膜として機能する。
次に、適当なマスク(図示せず)を形成した後、塩素又はフッ素ガスを含むガスを用いてドライエッチングを行うことにより、第2の層間絶縁膜19の上面に形成された下部導電体膜24、誘電体膜25及び上部導電体膜26を第1の鍔部32aとなる領域を除いて選択的に除去することにより、図5(d)に示すように第1の容量素子23aを形成する。
第1の容量素子23aを形成した後、図6(a)に示すように、第2の層間絶縁膜19の上に厚さが0.6μmのSiO2からなる第3の層間絶縁膜39を堆積する。さらに、第3の層間絶縁膜39を適当なマスクを用いてドライエッチングすることにより、第3の層間絶縁膜39及び第2の層間絶縁膜19を貫通してプラグ電極18bを露出させる第2の開口部27bを形成する。
次に、図6(b)に示すように第2の開口部27bの底面及び側壁並びに第3の層間絶縁膜39の上面全体を覆うようにスパッタリング法又はCVD法により、厚さがそれぞれ10nm〜50nmのIr、IrO2及びPtを下層から順次成膜して下部導電体膜44を形成する。
次に、下部導電体膜44の上にMOCVD法により膜厚が12.5nm〜100nmのSrBi2(TaxNb1-x29(0≦x≦1)からなる誘電体膜45を堆積する。次に、誘電体膜45の上面を被覆するように厚さが10nm〜50nmのPtからなる上部導電体膜46をスパッタリング法又はCVD法により成膜する。
上部導電体膜46を堆積した後、酸素を含む雰囲気下で600℃〜800℃の範囲の熱処理を行い、誘電体膜45を結晶化する。熱処理は炉又はラピッドサーマルアニール(RTA)装置を用いて行えばよい。熱処理の際には、下部導電体膜44のIrO2及びIr層は、酸素がプラグ電極18bへ到達することによりコンタクト抵抗が上昇する減少を防止するための酸素バリア膜として機能する。
次に、適当なマスク(図示せず)を形成した後、塩素又はフッ素ガスを含むガスを用いてドライエッチングを行うことにより、第3の層間絶縁膜39の上面に形成された下部導電体膜44、誘電体膜45及び上部導電体膜46を第2の鍔部32bとなる領域を除いて選択的に除去することにより、図6(c)に示すように第2の容量素子23bを形成する。
この場合において、第1の開口部27aの高さh1と第2の開口部27bの高さh2との差を考慮して、第1の下部電極20aの表面積と第2の下部電極20bの表面積とが同一となるように、第3の層間絶縁膜39の上面に形成された、下部導電体膜44のエッチングを行う。
また、本実施形態において第1の下部電極20a、第1の容量絶縁膜21a及び第1の上部電極22aの端部の形状並びに第2の下部電極20b、第2の容量絶縁膜21b及び第2の上部電極22bの端部の形状をそれぞれ同一の形状とし、それぞれ同一のマスクを用いてエッチングを行うことによりマスクを形成する回数を削減している。但し、これに限らず、それぞれ別のマスクを用いてエッチングを行ってもよい。
なお、図示していないが第1の上部電極22a及び第2の上部電極22bのそれぞれには配線が接続されている。
以上説明したように、本実施形態の半導体記憶装置及びその製造方法によれば、鍔部が異なる層間絶縁膜の上に形成されており、立体的な配線を行うことができ且つ容量がそろった容量素子を得ることができる。これにより容量特性が均一で動作が安定であると共に、配線の自由度が高く高集積化することが可能な半導体記憶装置を容易に実現することができる。
なお、本実施形態においては容量素子が2個の場合の例を示したが、3個以上の容量素子が設けられている場合にも同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては各容量素子の下部電極の表面積同士が同一となるようにしたが、上部電極の表面積同士が同一となるようにしてもよく、上部電極の表面積同士及び下部電極の表面積同士が共に同一となるようにしてもよい。
本実施形態において第2の層間絶縁膜19の膜厚を0.5μmとしたが、0.2μm〜1μmの範囲であればよい。また、第3の層間絶縁膜39の膜厚を0.6μmとしたが、0.5μmから1μmの範囲であればよい。さらに、本実施形態においては第1の開口部27a及び第2の開口部27bの形状を1辺の長さが0.6μmの正方形としたが、円形であってもよく、直径は0.2μmから1μmの範囲であればよい。
(第2の実施形態の一変形例)
以下に本発明の第2の実施形態の一変形例に係る半導体記憶装置を、図7(a)及び図7(b)を参照しながら説明する。なお、図7(a)及び図7(b)において図1(a)及び図1(b)に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図7(a)は本変形例の半導体記憶装置の平面構成を示しており、図7(b)は図7(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面構成を示している。図7(a)及び図7(b)に示すように、第3の層間絶縁膜39の上面に形成された第2の容量素子23bの第2の鍔部32bは、第2の層間絶縁膜19の上面に形成された第1の容量素子23aの第1の鍔部32aの上に形成されており、2つの容量素子の各鍔部は互いに重なり合う部分を有している。
複数の容量素子の各鍔部が1つの層間絶縁膜の上面に設けられている場合には、1つの容量素子の鍔部が設けられている領域には他の容量素子を設けることができない。すなわち、半導体記憶装置に集積することが可能な容量素子の最大数は、半導体記憶装置において容量素子の配置が可能な領域の面積を各容量素子の鍔部の面積で割った値となる。
一方、本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加えて、隣接して形成された容量素子の鍔部が相互に重なり合う部を有することができるので、各容量素子の鍔部の面積を大きくした場合にも、隣り合う容量素子間の距離を小さくすることができる。従って、容量特性が均一で集積度の高い容量素子からなる動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現することができる。
なお、第1及び第2の実施形態並びに各変形例において、容量絶縁膜をPb(ZrxTi1-x)O3、(BixLa1-x4Ti312、(BaxSr1-x)TiO3(0≦x≦1)又はTa25よりなる材料としてもよい。
また、下部電極を白金(Pt)、イリジウム(Ir)又はルテニウム(Ru)の貴金属材料のうちのいずれか1つからなる単層膜又は複数からなる積層膜を含んでいる構成としてもよい。また、導電性酸素バリア層を含む構成としてもよく、導電性酸素バリア層はイリジウム(Ir)、酸化イリジウム(IrO2)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO2)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、窒化タンタルアルミニウム(TaAlN)、窒化チタンシリコン(TiSiN)又は窒化タンタルシリコン(TaSiN)のうちのいずれか1つからなる単層膜又は複数からなる積層膜を含んでいる構成としてもよい。
また、上部電極は白金(Pt)、イリジウム(Ir)又はルテニウム(Ru)の貴金属材料のうちのいずれか1つからなる単層膜又は複数からなる積層膜を含んでいる構成としてもよい。
本発明の、半導体記憶装置及びその製造方法は、基板の上に設けられた強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子において、各容量素子の高さが異なっている場合においても、各容量素子の容量を等しくすることができるため、動作が安定な信頼性が高い半導体記憶装置を実現することが可能となるので、強誘電体又は高誘電体を容量絶縁膜とする凹型の立体構造を有する容量素子を備えた半導体記憶装置及びその製造方法等として有用である。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の要部を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線に沿った断面図である。 (a)から(d)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導体記憶装置の要部を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIIIb−IIIb線に沿った断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の要部を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb線に沿った断面図である。 (a)から(c)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a)から(d)は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態の一変形例に係る半導体記憶装置の要部を示しており、(a)は平面図であり、(b)は(a)のVIIb−VIIb線に沿った断面図である。 従来例に係る半導体記憶装置の要部を示す断面図である。 従来例に係る半導体記憶装置の課題を示す断面図である。
符号の説明
11 半導体基板
12 素子分離領域
13a ゲート絶縁膜
13b ゲート絶縁膜
14a ゲート電極
14b ゲート電極
15a 活性領域
15b 活性領域
16a 第1の半導体素子
16b 第2の半導体素子
17 第1の層間絶縁膜
18a プラグ電極
18b プラグ電極
19 第2の層間絶縁膜
39 第3の層間絶縁膜
20a 第1の下部電極
20b 第2の下部電極
21a 第1の容量絶縁膜
21b 第2の容量絶縁膜
22a 第1の上部電極
22b 第2の上部電極
23a 第1の容量素子
23b 第2の容量素子
24 下部導電体膜
25 誘電体薄膜
26 上部導電体膜
27a 第1の開口部
27b 第2の開口部
32a 第1の鍔部
32b 第2の鍔部
44 下部導電体膜
45 誘電体薄膜
46 上部導電体膜

Claims (13)

  1. 半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に形成された第2の層間絶縁膜と、
    前記第2の層間絶縁膜に形成され且つ前記第1の層間絶縁膜を露出させる複数の開口部と、
    前記各開口部に形成され、それぞれが下部電極、容量絶縁膜及び上部電極からなる複数の容量素子とを備えた半導体記憶装置であって、
    前記複数の容量素子のうち少なくとも2つの容量素子が形成された前記開口部は、その底面から上端までの高さが互いに異なっており、
    前記少なくとも2つの容量素子を含む前記各容量素子の容量は等しいことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記各下部電極同士又は前記各上部電極同士の表面積は、互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記容量絶縁膜は強誘電体であり、
    前記各容量素子に同一の電圧を印加した場合に前記容量絶縁膜に発現する誘電体残留分極量は、互いに等しいことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2の層間絶縁膜は、厚さが不均一な領域を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記各容量素子は、前記各開口部と、前記第2の層間絶縁膜の上面における前記各開口部の周辺領域である鍔部とにまたがって形成されており、
    前記各鍔部の広さは、前記各下部電極同士又は前記各上部電極同士の表面積が互いに等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第2の層間絶縁膜は、複数の絶縁膜が積層された積層膜であり、
    前記各容量素子は、前記各開口部と、前記各開口部の上端が位置する前記各絶縁膜の上面における前記各開口部の周辺領域である鍔部とにまたがって形成されており、
    前記各鍔部の広さは、前記各下部電極同士又は前記各上部電極同士の表面積が互いに等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記少なくとも2つの容量素子の前記各鍔部は、前記複数の絶縁膜のうち異なる絶縁膜の上面にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記少なくとも2つの容量素子は、前記各鍔部が互いに重なり合う部分を有するように隣り合って配置されていることを特徴とする請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体基板の上に複数の半導体素子が形成されており、
    前記複数の容量素子のうち所定の容量素子と前記複数の半導体素子のうち所定の半導体素子とを接続する導電性のプラグ電極が前記第1の層間絶縁膜に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  10. 半導体基板の上に形成された第1の層間絶縁膜の上に第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜に、前記第1の層間絶縁膜の上面における所定の領域を露出させる複数の開口部を形成する工程と、
    前記各開口部の底面及び側壁と前記第2の層間絶縁膜の上面とに下部導電体膜と誘電体膜と上部誘電体膜とからなる容量膜を形成する工程と、
    前記容量膜を所定のマスクを用いてエッチングすることにより、前記各開口部の周辺領域である鍔部を除く領域から前記容量膜を選択的に除去することにより、前記各開口部の底面及び側壁並びに前記各鍔部を覆う各下部電極、各容量絶縁膜及び各上部電極をそれぞれ形成する複数のエッチング工程とを含む第1の容量素子形成工程を備え、
    前記下部導電体膜又は前記上部導電体膜に対するエッチング工程は、前記各下部電極同士又は前記各上部電極同士の表面積が前記各開口部の高さに応じて互いに等しくなるように設定されたマスクを用いることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記第1の容量素子形成工程よりも後に、
    前記第2の層間絶縁膜の上に第3の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3の層間絶縁膜に、前記第1の層間絶縁膜の上面における所定の領域を露出させる複数の開口部を形成する工程と、
    前記各開口部の底面及び側壁と前記第3の層間絶縁膜の上面とに下部導電体膜と誘電体膜と上部誘電体膜とからなる容量膜を形成する工程と、
    前記容量膜を所定のマスクを用いてエッチングすることにより、前記各開口部の周辺領域である鍔部を除く領域から前記容量膜を選択的に除去することにより、前記各開口部の底面及び側壁並びに前記各鍔部を覆う各下部電極、各容量絶縁膜及び各上部電極をそれぞれ形成する複数のエッチング工程とを含む第2の容量素子形成工程をさらに備え、
    前記第1の容量素子形成工程により形成された各第1の容量素子と前記第2の容量素子形成工程により形成された各第2の容量素子とは、容量が等しいことを特徴とする請求項10に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記第1の容量素子と前記第2の容量素子とが隣り合った位置に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 前記隣り合った位置に形成された第1の容量素子と第2の容量素子とは、前記鍔部が互いに重なり合う部分を有するように形成されていることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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