JP2006031829A - 収差補正装置及び光ヘッド装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な構成でより効果的に非点収差を補正することができる収差補正装置及びそれを備えた光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】 収差補正装置2は、液晶層24及び透明電極22A、22Bとを有する液晶パネル3を備え、光源から出射され対物レンズ9を介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正する。透明電極22A、22Bは、略円形の中心部30と、中心部30を取り囲む外周部とから構成されるとともに、外周部は、中心部30を中心に略等角度に8分割された外周分割部31〜38によって構成されている。液晶パネル3上の、対物レンズ9の瞳径に対応したレーザ光の入射領域39の径をD1、中心部30の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲で設定されている。
【選択図】 図3
【解決手段】 収差補正装置2は、液晶層24及び透明電極22A、22Bとを有する液晶パネル3を備え、光源から出射され対物レンズ9を介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正する。透明電極22A、22Bは、略円形の中心部30と、中心部30を取り囲む外周部とから構成されるとともに、外周部は、中心部30を中心に略等角度に8分割された外周分割部31〜38によって構成されている。液晶パネル3上の、対物レンズ9の瞳径に対応したレーザ光の入射領域39の径をD1、中心部30の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲で設定されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、CDやDVD(Digital Versatile Disk)などの光記録ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置に用いられる光学系において発生する収差を補正する収差補正装置、及びそれを備えた光ヘッド装置に関するものである。
従来から、CDやDVD等の光記録ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置では、種々の要因により発生する波面収差の影響を受けて、その記録、再生の性能が劣化することが問題となっている。この波面収差を補正するため、電圧に応じて屈折率が変化する液晶層とこの液晶層を挟み込むように配設された透明電極とを有する液晶パネルと、透明電極に印加される電圧を制御する液晶パネル制御部とを備え、光源から出射され対物レンズを介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正する収差補正装置が案出されている。
この種の収差補正装置としては、略円形の中心部と、この中心部を中心に略等角度に8分割され中心部を取り囲むように配置された外周分割部とから透明電極が構成された収差補正装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この収差補正装置では、液晶パネルを通過するレーザ光の非点収差の方向性に対応して、中心部及び各々の外周分割部からなる各分割領域に印加される電圧を制御している。そして、各分割領域を通過するレーザ光に、各分割領域ごとに制御された電圧に対応する位相差を付与することで非点収差の補正を行っている。
特開2000−40249号公報
上記特許文献1に記載の収差補正装置では、光ヘッド装置に用いられる光学系で様々な方向に非点収差が発生した場合であっても、この方向に対応するように、透明電極には中心部と各々の外周分割部とからなる分割領域が設けられおり、かつ、各分割領域に印加される電圧に対応した位相差が各分割領域を通過するレーザ光に付与される。従って、簡易な構成で、方向や大きさが異なる非点収差を効果的に補正できるという利点がある。
しかしながら、従来の収差補正装置による非点収差の補正では、未だ十分とはいえず、光ヘッド装置の記録、再生性能を確保するため、更なる収差補正効果を持った収差補正装置が要求されている。
そこで、本発明の課題は、簡易な構成でより効果的に非点収差を補正することができる収差補正装置及びそれを備えた光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明者は、種々の検討を行った。特に、液晶パネル上における対物レンズの瞳径に対応したレーザ光の入射領域と、透明電極を構成する中心部との関係に着目して種々の検討を行った。その結果、レーザ光の入射領域と、透明電極の中心部とが所定の関係を具備するときには、光ヘッド装置の光学系で発生する方向や大きさの異なる非点収差を、収差補正装置によって、より効果的に補正できることを知見するに至った。
本発明は、かかる新たな知見に基づくものであり、電圧に応じて屈折率が変化する液晶層と該液晶層を挟み込むように配設された透明電極とを有する液晶パネルと、前記透明電極に印加される電圧を制御する液晶パネル制御部とを備え、光源から出射され対物レンズを介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正する収差補正装置において、前記透明電極は、略円形の中心部と、該中心部を取り囲む外周部とから構成されるとともに、該外周部は、前記中心部を中心に略等角度に8分割された外周分割部から構成され、前記液晶パネル上の、前記対物レンズの瞳径に対応した前記レーザ光の入射領域の径をD1、前記中心部の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲で設定されていることを特徴とする。
本発明では、収差補正装置を構成する透明電極が、略円形の中心部と中心部を取り囲む外周部とから構成されるとともに、外周部は、中心部を中心に略等角度に8分割された外周分割部によって構成されている。また、液晶パネル上の、対物レンズの瞳径に対応したレーザ光の入射領域の径をD1、前記中心部の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲で設定されている。言い換えると、液晶パネル上の、対物レンズの瞳径に対応したレーザ光の入射領域の相対径を1としたとき、中心部の相対径が0.5から0.65の範囲で設定されている。このように構成することで、光ヘッド装置の光学系で発生する方向や大きさの異なる非点収差を、収差補正装置によって、より効果的に補正できる。
本発明において、前記D2/D1が0.52から0.6の範囲で設定されていることが好ましい。この場合には、さらに効果的に非点収差を補正することができる。
本発明において、前記中心部と、各々の前記外周分割部とのそれぞれに印加される電圧は独立に設定可能であることが好ましい。このように構成することで、中心部及び各々の外周分割部に対してそれぞれ独立に印加電圧を設定して非点収差の補正をすることができる。そのため、収差の補正パターンの自由度が大きくなり、様々な非点収差の分布に対応して補正を行うことができる。
また、本発明にかかる光ヘッド装置では、前記収差補正装置と、光源から出射されたレーザ光を光記録ディスクに収束させる対物レンズを少なくとも有する光学系とを備え、前記光源から出射されたレーザ光が前記収差補正装置を通過するように前記光学系が配置されていることを特徴とする。
本発明の光ヘッド装置では、光源から出射されたレーザ光が収差補正装置を通過するように光学系が配置されていることから、光学系で生じる非点収差をより効果的に補正することができる。
以上のように本発明にかかる収差補正装置では、液晶パネル上の、対物レンズの瞳径に対応したレーザ光の入射領域の相対径を1としたとき、中心部の相対径が0.5から0.65の範囲で設定されている。従って、光ヘッド装置の光学系で発生する方向や大きさの異なる非点収差を、簡易な構成でより効果的に補正できる。
また、本発明の光ヘッド装置では、光源から出射されたレーザ光が収差補正装置を通過するように光学系が配置されていることから、光学系で生じる非点収差をより効果的に補正することができる。従って、光ヘッド装置の記録、再生性能の確保が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(光ヘッド装置の概略構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置を側面からみたときの概略構成を模式的に示す説明図、および光ヘッド装置を底面からみたときの概略構成を模式的に示す説明図である。
図1(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した光ヘッド装置を側面からみたときの概略構成を模式的に示す説明図、および光ヘッド装置を底面からみたときの概略構成を模式的に示す説明図である。
図1(a)、(b)に示す光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光記録ディスク(図示省略)に対する情報記録、情報再生を行うものであり、光源としての第1および第2のレーザダイオード51、52からの出射光を光記録ディスクに集光させる対物レンズ9をトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向へ駆動する対物レンズ駆動装置5と、この対物レンズ駆動装置5を上面側に保持するとともに、第1および第2のレーザダイオード51、52や後述する所定の光学系などが搭載された装置フレーム6とを有している。第1および第2のレーザダイオード51、52は、波長650nmあるいは635nm(短波長)の第1のレーザ光を出射するDVD用のレーザダイオード、および波長760〜800nm(長波長)の第2のレーザ光を出射するCD用のレーザダイオードである。
装置フレーム6の両端部には、丸穴からなるガイド穴(図示省略)と、コの字形状に突き出したガイド部(図示省略)とが形成され、これらのガイド穴およびガイド部の各々に通されたガイド軸(図示省略)に沿って、光ヘッド装置1は、光記録ディスクの半径方向に移動することができるようになっている。
(光学系の構成)
図1(a)、(b)に示すように、本形態の光ヘッド装置1では、第1のレーザダイオード51から出射された第1のレーザ光、および第2のレーザダイオード52から出射された第2のレーザ光はいずれも、光路合成素子としての偏光ビームスプリッタからなるプリズム15、および光路分離素子としてのハーフミラー10により、光記録ディスクに向かう共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光記録ディスクの記録面に集光するようになっている。また、光記録ディスクで反射されたレーザ光の戻り光は、ハーフミラー10により共通光学経路11から分離されて受光素子7に導かれるようになっている。
図1(a)、(b)に示すように、本形態の光ヘッド装置1では、第1のレーザダイオード51から出射された第1のレーザ光、および第2のレーザダイオード52から出射された第2のレーザ光はいずれも、光路合成素子としての偏光ビームスプリッタからなるプリズム15、および光路分離素子としてのハーフミラー10により、光記録ディスクに向かう共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光記録ディスクの記録面に集光するようになっている。また、光記録ディスクで反射されたレーザ光の戻り光は、ハーフミラー10により共通光学経路11から分離されて受光素子7に導かれるようになっている。
より具体的には、まず、装置フレーム6上において、第1のレーザダイオード51から光記録ディスクに向かう光路上には、第1のグレーティングレンズ12、リレーレンズ13、1/2波長板14、プリズム15、ハーフミラー10、コリメータレンズ18、及び立ち上げミラー19がこの順に配置されている。従って、第1のレーザダイオード51から出射された第1のレーザ光は、第1のグレーティングレンズ12、リレーレンズ13、および1/2波長板14を透過した後、プリズム15で反射し、その一部がハーフミラー10で部分反射した後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれるようになっている。
また、第2のレーザダイオード52から光記録ディスクに向かう光路上には、第2のグレーティングレンズ16、プリズム15、ハーフミラー10、コリメータレンズ18、及び立ち上げミラー19がこの順に配置されている。従って、第2のレーザダイオード52から出射された第2のレーザ光は、第2のグレーティングレンズ16を透過した後、プリズム15を透過し、その一部がハーフミラー10で部分反射した後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれるようになっている。
ここで、立ち上げミラー19と、その上方に配置された対物レンズ9との間には、収差補正装置2を構成する液晶パネル3、及び1/4波長板8がこの順に配置されている。従って、立ち上げミラー19で上方に導かれたレーザ光は、液晶パネル3を通過して収差が補正された後、1/4波長板8によって円偏光化され、対物レンズ9によって光記録ディスクの記録面に光スポットとして集光するようになっている。その際、対物レンズ9は、対物レンズ駆動装置5によってトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向の位置がサーボ制御されるようになっている。
また、光記録ディスクで反射したレーザ光の戻り光は、上記とは反対の光路を辿り、対物レンズ9、1/4波長板8、液晶パネル3、立ち上げミラー19、コリメータレンズ18を経てハーフミラー10に導かれ、ハーフミラー10を透過した光は、センサーレンズ20を透過して受光素子7に至る。ここで、センサーレンズ20は、双方のレーザ光の戻り光に対して非点収差を発生させるためのレンズである。
(収差補正装置の構成)
図2は、図1に示す光ヘッド装置に用いられる収差補正装置の液晶パネルの縦断面図である。図3は、図2に示す液晶パネルの透明電極の平面図である。
図2は、図1に示す光ヘッド装置に用いられる収差補正装置の液晶パネルの縦断面図である。図3は、図2に示す液晶パネルの透明電極の平面図である。
図1(a)に示すように、本形態における収差補正装置2は、第1のレーザダイオード51あるいは第2のレーザダイオード52から出射され対物レンズ9を介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正するものであり、液晶パネル3と、液晶パネル制御部4と、これら液晶パネル3と液晶パネル制御部4とを電気的に接続する可撓性基板28とから構成されている。液晶パネル3及び液晶パネル制御部4は装置フレーム6の上面側に固定されている。
図2に示すように、液晶パネル3では、電圧に応じて屈折率が変化する液晶層24を挟み込むように、液晶層24に所定の分子配向性を与える配向膜23A、23Bが配設されている。液晶層24には液晶分子Mが含まれている。配向膜23A、23Bの外側には、ITO(インジウムスズ酸化物)等によって形成された透明基板22A、22Bが蒸着されている。また、透明基板22A、22Bの外側には、保護層としてのガラス基板21A、21Bが配設されている。
液晶層24は、いわゆる複屈折効果を有し、液晶分子Mの光学軸方向とこれに垂直な方向とでは屈折率が異なっている。そして、透明基板22Aと22Bとの間に印加する電圧を変化させることで図2(a)から(c)に示すように、液晶分子Mの向きを水平方向から垂直方向まで自在に変化させることができるようになっている。透明電極22A、22Bへの印加電圧は液晶パネル制御部4によって制御されており、液晶パネル3を通過するレーザ光には、液晶パネル制御部4によって制御された電圧に対応する位相差が付与されるようになっている。
透明電極22Aは、図3に示すように略円形の中心部30と、中心部30を取り囲む外周部とから構成されるとともに、この外周部は、中心部30を中心に略等角度に8分割された外周分割部31、32、33、34、35、36、37、38から構成されている。より具体的には、液晶パネル3上の、対物レンズ9の瞳径に対応したレーザ光の入射領域39の中心部分に対応して中心部30が形成されるとともに、この中心部30を中心に、略45°の等角度で放射状に伸びる分割線によって外周分割部31〜38が形成されている。また、外周分割部31と35、32と36、33と37、34と38とがそれぞれ向かい合って略中心対称に配置されている。そして、中心部30と各々の外周分割部31〜38とからなる各分割領域に印加される電圧は、液晶パネル制御部4によってそれぞれ独立に設定可能となっている。
ここで、本形態における透明電極22Aでは、液晶パネル3上における対物レンズ9の瞳径に対応したレーザ光の入射領域39の径をD1、中心部30の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲となるように設定されている。言い換えると、液晶パネル3上における対物レンズ9の瞳径に対応したレーザ光の入射領域39の径D1の大きさを1としたとき、中心部30の径D2の大きさが0.5から0.65の範囲となるように設定されている。このように設定することで後述のように、光ヘッド装置1の光学系で生じる非点収差をより効果的に補正できるようになっている。尚、透明電極22Bは、透明電極22Aと同様の構成であるため、その説明は省略する。
(非点収差の補正方法)
図4は、図1に示す光ヘッド装置の光学系で生じる非点収差に基づく波面収差分布と液晶パネルの駆動パターンとの関係を説明する説明図である。
図4は、図1に示す光ヘッド装置の光学系で生じる非点収差に基づく波面収差分布と液晶パネルの駆動パターンとの関係を説明する説明図である。
光ヘッド装置の光学系が同一の構成を有する場合であっても、その光学系で生じる非点収差は、それぞれの光ヘッド装置によってその方向や大きさが異なる。このような特質を有する非点収差は、液晶パネル3の駆動パターンを変化させることで補正される。以下、図4を用いて非点収差の方向と液晶パネル3の駆動パターンとの関係を説明する。
図4(a)は、非点収差の方向(AS角度)が0°となる場合に対応する図である。図示縦方向では、中心から周辺部分にいくに従って対称的に波面収差が負の方向に大きくなる分布になっており、図示横方向では、中心から周辺部分にいくに従って対称的に波面収差が正の方向に大きくなる分布となっている。そのため、非点収差を補正するためには、図示上側の外周分割部32、33及び図示下側の外周分割部36、37に正の位相差を与え、図示左側の外周分割部31、38及び図示右側の外周分割部34、35に負の位相差を与えてやれば良い。すなわち、透明電極22A、22Bの中心部30に基準電圧V0を印加するとともに、外周分割部32、33、36、37に基準電圧V0より大きな電圧V+を印加し、外周分割部31、38、34、35に基準電圧V0より小さな電圧V−を印加してやれば良い。このように各分割領域に電圧を印加することで、非点収差の補正が行われる。
図4(b)は、非点収差の方向(AS角度)が22.5°となる場合に対応する図であり、非点収差の方向は、図4(a)の状態から22.5°回転した状態となっている。この場合には、透明電極22A、22Bの中心部30に基準電圧V0を印加するとともに、外周分割部33、37に基準電圧V0より大きな電圧V+を印加し、外周分割部31、35に基準電圧V0より小さな電圧V−を印加することで、非点収差の補正が行われる。
図4(c)は、非点収差の方向(AS角度)が45°となる場合に対応する図であり、この場合には、透明電極22A、22Bの中心部30に基準電圧V0を印加するとともに、外周分割部33、34、37、38に基準電圧V0より大きな電圧V+を印加し、外周分割部31、32、35、36に基準電圧V0より小さな電圧V−を印加することで、非点収差の補正が行われる。また、図4(d)は、非点収差の方向(AS角度)が57.5°となる場合に対応する図であり、この場合には、透明電極22A、22Bの中心部30に基準電圧V0を印加するとともに、外周分割部34、38に基準電圧V0より大きな電圧V+を印加し、外周分割部32、36に基準電圧V0より小さな電圧V−を印加することで、非点収差の補正が行われる。
非点収差の方向(AS角度)がさらに変化する場合にも、以上の液晶パネル3の駆動パターンと同様の考え方で、非点収差の補正が行われる。このように、光ヘッド装置1の光学系で生じる非点収差に基づく波面収差がどのような方向に分布していても、22.5°刻みで最も近い角度に対応して液晶パネル3を駆動することで、適切に非点収差を補正することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置1では、収差補正装置2を構成する透明電極22A、22Bが、略円形の中心部30とこの中心部30を取り囲む外周部とから構成されるとともに、外周部は、中心部30を中心に略等角度に8分割された外周分割部31、32、33、34、35、36、37、38から構成されている。そのため、中心部30と各々の外周分割部31〜38とからなる各分割領域に印加する電圧のパターンを変化させる、すなわち、液晶パネル3の駆動パターンを変化させることで、非点収差の補正を適正に行うことができる。
以上説明したように、本形態のレンズ駆動装置1では、収差補正装置2を構成する透明電極22A、22Bが、略円形の中心部30とこの中心部30を取り囲む外周部とから構成されるとともに、外周部は、中心部30を中心に略等角度に8分割された外周分割部31、32、33、34、35、36、37、38から構成されている。そのため、中心部30と各々の外周分割部31〜38とからなる各分割領域に印加する電圧のパターンを変化させる、すなわち、液晶パネル3の駆動パターンを変化させることで、非点収差の補正を適正に行うことができる。
例えば、図5に示すように、非点収差の方向(AS角度)を変化させた場合の補正前の波面収差量L0を、補正後の波面収差量L1まで低減することができる。具体的には、収差補正装置2によって非点収差に基づく波面収差量を半減することができる。ここで、図5では、非点収差の方向(AS角度)を横軸とし、AS角度を変化させた場合の補正前の波面収差量をL0で示し、各AS角度における補正後の波面収差量をL1で示している。
また、特に本形態では、入射領域39の径D1と中心部30の径D2との比(D2/D1)が0.5から0.65の範囲で設定されている。そのため、光ヘッド装置1の光学系で発生する方向や大きさの異なる非点収差を、簡易な構成でより効果的に補正することができる。以下、図6を用いて具体的に説明する。
図6では、図5における補正後の波面収差量L1を拡大して示している。波面収差量L11〜L16は、本形態における液晶パネル3を用いた場合の補正後の波面収差量を示し、波面収差量L11〜L16は、それぞれ、入射領域39の径D1と中心部30の径D2との比(D2/D1)をそれぞれ、0.5、0.52、0.55、0.58、0.6、0.65とした場合の波面収差量を示している。また、波面収差量L21、L22それぞれは、入射領域39の径D1と中心部30の径D2との比(D2/D1)を0.4、0.7とした場合の比較例における波面収差量を示している。
図6に示すように、(D2/D1)を0.5から0.65とした本形態における波面収差量L11〜L16は、比較例である(D2/D1)を0.4あるいは、0.7とした場合の波面収差量L21、L22よりも、約4%以上も小さくなっている。従って、入射領域39の径D1と中心部30の径D2との比(D2/D1)を0.5から0.65と設定してやることで、光ヘッド装置1の光学系で発生する方向や大きさの異なる非点収差をより効果的に補正できることがわかる。
さらに、図6に示すように、(D2/D1)を0.52から0.6とした場合の波面収差量L12〜L15は、(D2/D1)を0.5あるいは0.65をした場合の波面収差量L11、L16に比べ1%以下ではあるものの、小さくなっている。従って、入射領域39の径D1と中心部30の径D2との比(D2/D1)を0.52から0.6と設定した場合には、さらに効果的に非点収差を補正できることがわかる。
本形態では、中心部30と、各々の外周分割部31〜38とからなる各分割領域に印加される電圧は、液晶パネル制御部4によってそれぞれ独立に設定可能となっている。そのため、中心部30及び各々の外周分割部31〜38に対してそれぞれ独立に印加電圧を設定して非点収差の補正をすることができる。従って、収差の補正パターンの自由度が大きくなり、様々な非点収差の分布に対応して補正を行うことができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、光学系の構成は上述した形態には限定されず、光源となるレーザダイオードを一つとして、プリズム15を省略するように光学系を構成しても良い。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、光学系の構成は上述した形態には限定されず、光源となるレーザダイオードを一つとして、プリズム15を省略するように光学系を構成しても良い。
1 光ヘッド装置
2 収差補正装置
3 液晶パネル
4 液晶パネル制御部
9 対物レンズ
22A、22B 透明電極
24 液晶層
30 中心部
31〜38 外周分割部
39 入射領域
2 収差補正装置
3 液晶パネル
4 液晶パネル制御部
9 対物レンズ
22A、22B 透明電極
24 液晶層
30 中心部
31〜38 外周分割部
39 入射領域
Claims (4)
- 電圧に応じて屈折率が変化する液晶層と該液晶層を挟み込むように配設された透明電極とを有する液晶パネルと、前記透明電極に印加される電圧を制御する液晶パネル制御部とを備え、光源から出射され対物レンズを介して光記録ディスクに収束されるレーザ光の収差を補正する収差補正装置において、
前記透明電極は、略円形の中心部と、該中心部を取り囲む外周部とから構成されるとともに、該外周部は、前記中心部を中心に略等角度に8分割された外周分割部から構成され、
前記液晶パネル上の、前記対物レンズの瞳径に対応した前記レーザ光の入射領域の径をD1、前記中心部の径をD2としたとき、D2/D1が0.5から0.65の範囲で設定されていることを特徴とする収差補正装置。 - 前記D2/D1が0.52から0.6の範囲で設定されていることを特徴とする請求項1記載の収差補正装置。
- 前記中心部と、各々の前記外周分割部とのそれぞれに印加される電圧は独立に設定可能であることを特徴とする請求項1または2記載の収差補正装置。
- 請求項1から3いずれかに記載の収差補正装置と、光源から出射されたレーザ光を光記録ディスクに収束させる対物レンズを少なくとも有する光学系とを備え、前記光源から出射されたレーザ光が前記収差補正装置を通過するように前記光学系が配置されていることを特徴とする光ヘッド装置。
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