JP2006030676A - シャッタ装置、撮像モジュール及びカメラ - Google Patents

シャッタ装置、撮像モジュール及びカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】、埃に対してはるかに精度良く製作でき、小型で、低コストのシャッタ装置、撮像モジュール及びカメラを提供すること。
【解決手段】 所定の大きさを持つ光線通過可能領域部Aを有し、一方の表面に複数の第1の駆動用電極4aが形成され、他方の表面に第2の駆動用電極4bが形成された固定部材1と、エレクトレット化された部位を有し、上記第1の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記の固定部材に対して相対移動可能な遮光性を有する第1の移動部材24aと、上記第1の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第1の保護部材25aと、エレクトレット化された部位を有し、上記第2の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記固定部材に対し相対移動可能な遮光性を有する第2の移動部材24bと、上記第2の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第2の保護部材25bとを具備した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、埃に対してはるかに精度良く製作でき、小型化に適したシャッタ装置、撮像モジュール及びカメラに関する。
エレクトレット(電荷保持体)シートを用いたシャッタ機構は、種々出願されている(例えば、特許文献1参照)。また、本出願人も固定子に並べた電荷を発生させる駆動電極に周期的に電気信号を与えることにより、分極により永久電荷を有するエレクトレットシートを駆動するようにしたシャッタ装置を提案している(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−220592号公報 特願2003−355460
しかし、特許文献1記載のシャッタ機構は、耐埃性については考慮されていないため、カメラに実装できる程度に開示がされていなかった。
また、特許文献2のシャッタ装置では、駆動電極を設けた固定子が2つの部材に別れてしまうので、精度を保ってシャッタ装置を組み立てることが難しかった。また、固定子とした2つの部材を使用するので、シャッタ装置の厚みが厚くなってしまうばかりでなく、コストが高いものとなってしまうという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は、埃に対してはるかに精度良く製作でき、小型で、低コストのシャッタ装置、撮像モジュール及びカメラを提供することにある。
請求項1記載のシャッタ装置は、所定の大きさを持つ光線通過可能領域部を有し、一方の表面に複数の第1の駆動用電極が形成され、他方の表面に第2の駆動用電極が形成された固定部材と、エレクトレット化された部位を有し、上記第1の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記の固定部材に対し相対移動可能な遮光性を有する第1の移動部材と、上記第1の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第1の保護部材と、エレクトレット化された部位を有し、上記第2の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記固定部材に対して相対移動可能な遮光性を有する第2の移動部材と、上記第2の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第2の保護部材とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載のシャッタ装置は、上記固定部材は、上記第1の駆動用電極に接続され、該第一の駆動用電極と同じ面に形成された第1の給電用電極と、上記第2の駆動用電極に接続され、該第2の駆動用電極と同じ面に形成された第2の給電用電極とを具備し、
上記第1の給電用電極は、上記固定部材に設けられた穴、または上記固定部材の端面に形成された導電部により上記第2の給電用電極と同じ面まで延出されていることを特徴とする。
請求項3記載のシャッタ装置は、請求項2記載の上記第2の給電用電極と同じ面まで延出された第1の給電用電極及び上記第2の給電用電極に接続されたコネクタを具備したことを特徴とする。
請求項4記載のシャッタ装置は、請求項2記載の上記第2の給電用電極と同じ面まで延出された第1の給電用電極及び上記第2の給電用電極に接続されたフレキシブルプリント基板とを具備したことを特徴とする。
請求項5記載のシャッタ装置は、請求項1記載の上記固定部材の一方の面に形成された上記第1の給電用電極、及び上記固定部材の他方の面に形成された第2の給電用電極に、電気的に接続された一体のフレキシブルプリント基板とを具備したことを特徴とする。
請求項6記載のシャッタ装置は、請求項1記載の上記固定部材の少なくとも一方の面に設けられた上記駆動電極は上記固定部材と一体のフレキシブルプリント基板上に形成され、該フレキシブルプリント基板には上記固定部材の外側に引き出し部が設けられていることを特徴とする。
請求項7記載のシャッタ装置は、請求項6記載の上記フレキシブルプリント基板には他方の面に設けられた上記駆動電極が電気的に接続されていることを特徴とする
請求項8記載の撮像モジュールは、上記請求項1〜7いずれか一項に記載のシャッタ装置の上記固定部材、上記第1及び第2の保護部材のいずれか一方に取り付けられた撮像素子を有することを特徴とする。
請求項9記載のカメラは、上記請求項1〜7いずれか一項に記載のシャッタ装置あるいは請求項8の撮像素子を搭載したことを特徴とする。
本発明によれば、埃に対してはるかに精度良く製作でき、小型で、低コストのシャッタ装置、撮像モジュール及びカメラを提供することができる。
はじめに、本発明に係るシャッタ装置におけるシャッタ機構の駆動原理について図1及び図2を参照して説明する。
本シャッタ機構は、基本的に固定子1と移動子2とを備え、移動子2は固定子1に対して図1(a)及び(b)において左右方向に移動自在に構成されている。そして、固定子1には被写体からの光像を撮像素子(図示しない)に導くための光線通過可能領域部3が設けられている。更に、固定子1には、上記移動子2の移動方向とは直交する方向に、帯状の複数の延出された駆動電極4が所定の間隔で並設されている。
上記移動子2は、遮光性を有する部材であり、後述する永久分極された誘電体(以下、エレクトレットという)5の部位を備えている。
このような構成において駆動電極4に正負の電圧を周期的に印加すると、駆動電極4と上述のエレクトレットとの間に吸引力もしくは反発力が発生し、結果的に移動子2が固定子1に対して相対移動する。したがって、移動子2が固定子1の光線通過可能領域部3を開放もしくは遮蔽するように移動可能にしておけば、これによってシャッタ機構を構成することができる。図1(a)はシャッタが開の状態を示し、図1(b)はシャッタが閉の状態を示している。
なお、固定子1には光線通過可能領域部3は必ずしも必要ではなく、固定子1を透過部材とし、図1(a)に示すように駆動電極4が設けられていない領域、即ち、透過領域を形成しても良い。
以下、本構成に係るシャッタ機構をエレクトレッタシャッタと称するものとする。
図2は、このエレクトレットシャッタの断面図を模式的に示すと共に該エレトクレットシャッタの駆動回路を示した図である。
エレクトレットシャッタ7において、固定子1に並設されたそれぞれの駆動電極4には、駆動回路10からの電圧信号線が接続されている。これら電圧信号線には、4相の電圧信号が印加されるようになっており、従って、駆動電極4には、4本毎に同一の電圧信号が印加される。図2では、駆動電極4にA、B、C、Dの符号を付してこの電圧信号を区別している。
移動子2には、固定子1との対向面に永久分極された誘電体(エレクトレット)5を複数備えている。
なお、この図はあくまで模式図であり、実際のエレクトレットシャッタにおける電極やエレクトレット部位の極性、その配置形態、シャッタ機構として要求される駆動分解能、シャッタ最高速度等の様々な要因によって適宜決定されるものである。また、このエレトクレットシャッタの場合、正負の極性を有するエレトクレット化部位が交互に配置されたタイプであるが、何れか一方の極性だけでも実現可能である。
図2の左側には、上述したエレクトレットシャッタ7の構成と共に、エレクトレットシャッタ7に印加する電圧信号を発生する駆動回路10の構成が示されている。
パルス発生回路12で生成した矩形波列(駆動パルス信号)は、位相器13及び昇圧回路14に供給される。昇圧回路14では、入力した矩形波列を100V程度まで昇圧するとともに、2つの極性を有する電圧信号に分岐されて、駆動電極4A及び4Cに供給する。
一方、位相器13に入力された矩形波列は、90°位相が遅れた波形となり、その後、昇圧回路14に入力されて、上述と同様の2つの矩形波列となり、駆動電極4B及び4Dに供給される。
図3は、上記駆動回路10によって作成されて、駆動電極4A〜4Dに印加される電圧信号列の例を示したタイミングチャートである。このうち、図3(a)は駆動電極4A、図3(b)は駆動電極4B、図3(c)は駆動電極4C、図3(d)は駆動電極4Dのタイミングチャードを示す。
なお、駆動電極4A〜4Dの電圧の状態は、t1〜t4の4つの状態が時間経過に対応して繰り返して変化するものである。
図4(a)〜(d)は、上述したエレクトレットシャッタの動作を説明する図である。なお、図4(a)〜(d)において、同図右側方向をエレクトレットの進行方向として、後方側(左側)に正極(プラス)のエレクトレット5a、前方側(右側)に負極(マイナス)のエレクトレット5bが配列されているものとする。
図4(a)は、時刻t1に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極4の電圧の状態(極性)を示している。
この状態において、エレクトレット5aは、駆動電極A(正極)から反発力を受け、駆動電極B(負極)から吸引力を受ける。また、負極のエレクトレット5bは、駆動電極C(負極)から反発カを受け、駆動電極D(正極)から吸引力を受ける。このため、移動子2は図4(a)の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd分右方向に移動する。
図4(b)は、時刻t2に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。
この状態において、エレクトレット5aは、駆動電極B(正極)から反発力を受け、駆動電極C(負極)から吸引力を受ける。また、エレクトレット5bは、駆動電極D(負極)から反発力を受け、駆動電極A(正極)から吸引力を受ける。このため、移動子2は図2(b)の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd分移動する。
同様に、図4(C)は、時刻t3に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。
この状態において、エレクトレット5aは、駆動電極C(正極)から反発力を受け、駆動電極D(負極)から吸引力を受ける。また、エレクトレット5bは、駆動電極A(負極)から反発力を受け、駆動電極B(正極)から吸引力を受ける。このため、移動子2は図2(c)の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd分移動する。
更に、図4(d)は、時刻t4に切り替った直後のエレクトレットと駆動電極の電圧の状態を示している。
この状態において、エレクトレット5aは、駆動電極D(正極)から反発力を受け、駆動電極A(負極)から吸引力を受ける。また、エレクトレット5bは、駆動電極B(負極)から反発力を受け、駆動電極C(正極)から吸引力を受ける。このため、移動子2は図2(d)の右方向に力を受けて、1つの駆動電極ピッチd分移動する。
上述したように、移動子2は1つの駆動電極ピッチd移動し、この動作が繰り返されることで、移動子2は図4(a)→(b)→(c)→(d)のように右方向(図示→F方向)に移動する。なお、移動子2を図の左方向に移動するためには、駆動電極4に印加する電圧の極性を逆に切り替えればよい。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態について説明する。図5(a)は、本発明に係る第1の実施の形態のシャッタ装置を適用した撮像モジュールの構成を示す図、図5(b)はその撮像モジュールの断面図である。
本撮像モジュール20は、シャッタユニット21と撮像ユニット22とで構成されている。シャッタユニット21は、独立して走行するスリット24a−1を持ち固定子1に対して相対移動可能で遮光性を有する第1の移動部材としての先幕24aと、固定子1に対して相対移動可能で遮光性を有する第2の移動部材としての後幕24bを有するフォーカルプレーンシャッタである。この先幕及び後幕24a、24bは、それぞれ上述のエレクトレット5(図示しない)を備えている。
1は固定子である。この固定子1は光線通過可能領域部(透光部)Aを有する。さらに、この固定子1の一方の表面には、複数の第1の駆動電極としての駆動電極4aが設けられ、固定子1の他方の表面には、複数の第2の駆動電極としての駆動電極4bが設けられている。従って、先幕及び後幕24a,24bにそれぞれ備えられたエレクトレット5(図示しない)と複数の駆動電極4a、4bとはそれぞれ対向配置されている。
さらに、シャッタユニット21の被写体側には光線通過可能領域部(透光部)を有する保護部材(第2の保護部材)25bが設けられている。この保護部材25bと固定子1との間にはスペーサ32が設けられている。また、固定子1と保護部材(第1の保護部材)25aとの間にはコの字形状のスペーサ31が設けられている。以上述べたようにシャッタユニット21が構成される。
一方、シャッタユニット21の撮像素子27側に設けられた保護部材25aには、収納容器26が固着され、この収納容器26によりシャッタユニット21と撮像ユニット22は一体の撮像モジュール20として構成される。
ここで、固定子1はその開口に穴を設けるか、あるいはガラス等の透明な部材を用いることにより光線通過可能領域部(透光部)Aを形成している。この固定子1の一方の表面に形成された駆動電極4a,4b上には、絶縁膜(図示しない)が形成されている。
一方、先幕及び後幕24a、24bは、ポリイミドやテフロン(登録商標)を基材として用いられ、これら先幕及び後幕24a、24bのそれぞれの一方の面にコロナ放電法によりエレクトレットが形成されている(これをエレクトレット化するという)。また、先幕及び後幕24a、24bの駆動電極4a,4bとは対向しない面に金属膜が形成される。この金属膜により軽量で遮光性が高く、耐熱性を持ち、大きな遮光効果を確保することができる。本実施の形態においては、正負の極性を有するエレクトレット部位が交互に配置される(例えば、図4のエレクトレット5a,5b参照)。
次に、図6を参照して固定子1に形成される駆動電極、接続部、給電用電極について説明する。図6(a)に示すように、固定子1の一方の表面に形成された駆動用電極(第2の駆動用電極)4bは、接続部4b-1を介して給電用電極(第2の給電用電極)4b-2に電気的に接続され、この固定子1の他方の面、つまり裏面に形成された駆動用電極(第1の駆動用電極)4a(図示しない)は、接続部4a-1(図示しない)を介して給電用電極4a-2(第2の給電用電極)(図示しない)に電気的に接続されている。ここで、駆動電極4a(図示しない),4b、接続部4a-1(図示しない),4b-1、給電用電極4a-2(図示しない),4b-2はガラスエポキシ基板等の硬質基板1bからなる。
また、29a(図示しない)及び29bは端部に電極29a−1(図示しない),29b−1が形成され、各電極から導電パターンが形成されているフレキシブルプリント基板(以下、フレキと略称する)である。このフレキ29a(図示しない)及び29bの電極29a−1(図示しない),29b−1はそれぞれ前述した給電用電極4a-2(図示しない)及び4b-2に接続される。
また、駆動用電極4a(図示しない)、4bはそれぞれ接続部4a-1(図示しない)、4b-1を介して給電用電極4a-2(図示しない)及び4b-2に接続されている。
さらに、固定子1のスペーサ31、32の設置される面には絶縁材料からなるベース4a-4(図示しない)、4b-4が設けられる。このベース4a-4(図示しない)、4b-4により固定子1の基板1a上に設けられた接続部4a-1(図示しない)、4b-1等により表面に形成される突出部を覆い、平面を形成している。
このように構成することでスペーサ31、32を介して保護部材25a、25bを固定子1に取り付けたときに、移動部材、即ち先幕及び後幕24a、24bの設けられた空間を簡単に密閉構造に構成することができ、外部から埃の入り込むことがない信頼性の高いシャッタを実現することができる。
さらには、固定子1の両面に駆動用電極4a(図示しない)、4bが設けられており、先幕24aと後幕24bは駆動時は固定子1の駆動用電極4a(図示しない)、4bに引き寄せられながら走行するので先幕24aと後幕24bの間隔は小さくでき、より少ない先幕24aと後幕24bとの重なりで光漏れを防止することが可能である。したがって、より小型にシャッタを形成することが可能となる。
なお、図6(a)において、図示していない駆動用電極4a、接続部4a-1、給電用電極4a-2、ベース4a-4、電極29a-1、フレキ29aは、それぞれに対応する部材と同じ形状が固定子1の裏面側に対象に配置されている。
次に、図6(b)を参照して固定子1とフレキ29の別の形態について説明する。図6(b)に示すように、フレキ29上には、駆動用電極4b、接続部4b-1が形成されている。また、図6(a)と同様の形状で硬質基板1bの裏面に駆動用電極4a、接続部4a-1が形成されている。接続部4b-1は硬質基板1bに形成された穴4b-5の内壁に形成された導電膜(図示しない)を介してフレキ29の裏面側に引き出され、フレキ29の裏面に設けた電極と導電接着あるいは半田接続される。この結果、フレキ29とフレキ29の裏面に形成された電極とが電気的に接続される。
図5に戻って、撮像ユニット22は、収納容器26内に撮像素子27と信号線28を収容して固定され、収納容器26の被写体側を光線通過可能領域部(透光部)を有する保護部材25aで覆うように構成される。
撮像モジュール20は、エレクトレットシャッタを用いてシャッタユニット21を構成しているため、その厚さを従来のシャッタユニットと比較して大幅に減少することができ、薄型化することができる。
また、エレクトレットシャッタは、先幕及び後幕24a、24bに誘導される電荷を利用するのではなく、エレクトレットに永久分極されている電荷を利用するため、立ち上がり時間を短縮してシャッタ動作を高速化することができる。
また、エレクトレットの電荷量は任意に与えることが可能であることから、駆動力が最大となるような最適の電荷量を与えることができ、極めて大きな駆動力を得ることができる。
従って、撮像モジュール20のサイズに応じた最適なシャッタユニット21を構成することができる。
更に、先幕及び後幕24a、24bは素材として樹脂材料を用いることができるため軽量である。例えば、先幕及び後幕24a、24bは、10〜20μの薄い膜で形成することが可能である。従って、先幕及び後幕24a、24bの動作に必要な電力量は少なく、かつ静かな動作が実現できる。
次に、図7乃至図9を参照して先幕24aと後幕24bの3つの動作について説明する。
まず、図7を参照して、先幕24aと後幕24bの第1の動作について説明する。
まず、初期状態では図7(a)に示すように全閉状態となっている。即ち、先幕24aが光線通過可能領域部Aの全体を覆うため、撮像ユニット22は被写体光から完全に遮光されている。
次に、撮像動作の開始指示に応じて、図7(b)に示すようにスリット24a-1を有する先幕24aがまず移動を開始する。そして、そのスリット24a-1が光線通過可能領域部Aにかかると露光が開始され、かつ、スリット24a-1に後幕24bがかからない状態で後幕24bが走行を開始し、同じ速度で先幕24aと後幕24bが走行してスリット24a-1が光線通過可能領域部Aの前面を走行することにより露光され、被写体からの光が撮像ユニット22に導かれる。そして、所定時間が経過したときに、図7(c)に示すように、先幕24aと後幕24bにより光線通過可能領域部Aが覆われて、シャッタの露光動作が終了する。
その後、先幕24aは図7(b)の反矢印方向にまず駆動される。次に後幕24bが駆動されてスリット24a-1で露光しない状態を保った状態で動作して、図7(a)に示す初期状態に復帰される。そして、図7(a)に示す状態で次の撮像動作に備えて待機される。
以上のような第1の動作では、スリット24a-1による露光のみが可能である。また、先幕24aと後幕24bでスリットを形成する方式に比べてより狭いスリット幅で安定した露光が可能である。したがって、露光時間が短い高速なシャッタを実現できる。
次に、図8を参照して先幕24aと後幕24bの第2の動作について説明する。この第2の動作では、先幕24a及び後幕24bは光線通過可能領域部Aに対して全開にすることが可能であり、第1の動作との組み合わせることにより高速露光から長時間露光までの広い範囲の露光時間を得ることが可能なシャッタを実現することができる。
まず、初期状態では図8(a)に示すように図7(a)と同じ全閉状態となっている。即ち、先幕24aが光線通過可能領域部Aの全体を覆い、撮像ユニット22を被写体光から完全に遮光している。
次に、撮像動作の開始指示に応じて、図8(b)に示すようにスリット24a-1を有する先幕24aが駆動され、まずスリット24a-1が光線通過可能領域部Aにかかって、被写体からの光が撮像ユニット22に導かれ、露光が開始される。
次に、図8(b)に示すようにスリット24a-1で形成される領域aと、先幕24aの左端より左方向において露出している光線通過可能領域部Aの領域bの2つの領域a,bで露光される状態となり、被写体の光が撮像ユニット22に導かれる。
そして、所定時間が経過したときに、図8(c)に示すように、先幕24aと後幕24bにより光線通過可能領域部Aが覆われ、シャッタの露光動作が終了する。
その後、先幕24aを反矢印方向にまず駆動し、次に後幕24bを駆動してスリット24a-1で露光しない状態を保った状態で動作して図8(a)に示す初期状態に復帰し、次の撮像動作に備えて待機する。
次に、図9を参照して、先幕24aと後幕24bの第3の動作について説明する。この第3の動作は、第2の動作と同様にシャッタの全開を実現することができる。
まず、初期状態では図9(a)に示すような全閉状態となっている。即ち、後幕24bにより光線通過可能領域部A全体が覆われ、撮像ユニット22を被写体からの光から完全に遮光している。
次に、撮像動作の開始指示に応じて、図9(b)に示すように後幕24bが矢印方向に駆動して光線通過可能領域部Aに対して非遮光状態になることによって、被写体光が撮像ユニット22に導かれて露光が開始される。
そして、所定時間が経過したときに、図9(c)に示すように、後幕24bが図9(b)の矢印方向とは逆方向駆動することにより、光線通過可能領域部Aを覆い、シャッタの露光動作が終了する。
その後図9(a)に示す初期状態に復帰し、次の撮像動作に備えて待機する。
この第3の動作では第2の動作に対して、後幕24bのみを駆動すれば良く、露光動作は簡単になる。また、第1の動作と第3の動作は初期の先幕24a及び後幕24bの位置が異なるので第1の動作(高速露光)から第3の動作(全開露光)、または第3の動作から第1の動作に変更する場合は露光が終了して次の露光に入る前に各々の初期位置に先幕24a及び後幕24bをセットすればよい。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係るシャッタ装置を用いたカメラの電気系のシステム構成を示すブロック図である。図10において、このカメラのシステムは、カメラ本体としてのボディユニット100と、アクセサリ装置として、例えば交換可能なレンズユニット(すなわちレンズ鏡筒)112と、撮影した画像データを記録しておく記録メディア139と、外付けのストロボユニット180等から構成されている。
レンズユニット112は、ボディユニット100の前面に設けられた図示しないレンズマウントを介して着脱自在に取り付け可能である。
記録メディア139は、各種のメモリカードや外付けのHDD等の外部記録媒体であり、通信コネクタ135を介してカメラ本体と通信可能かつ交換可能に装着される。
ストロボユニット180は、閃光発光部181、DC/DCコンバータ182、ストロボ制御マイクロコンピュータ183および電池184から成り、ストロボ通信コネクタ185を介してカメラ本体と通信可能に装着できる。
レンズユニット112の制御はレンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略称する)105により行われる。
また、ボディユニット100の制御はボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略称する)150により行われる。なお、これらLμcom105とBμcom150とは、合体時において通信コネクタ106を介して通信可能に電気的接続がなされる。そしてカメラシステムとしてLμcom105がBμcom150に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
レンズユニット112内には撮影レンズ112a、112bと絞り103が設けられている。撮影レンズ112aはレンズ駆動機構102内に存在する図示しないDCモータによって駆動される。絞り103は絞り駆動機構104内に存在する図示しないステッピングモータによって駆動される。Lμcom105はBμcom150の指令に従ってこれら各モータを制御する。
ボディユニット100内には次の構成部材が図示のように配設されている。例えば、光学系としての一眼レフ方式の構成部材(ペンタプリズム113a、クイックリターンミラー113b、接眼レンズ113c、サブミラー113d)と、撮像モジュール20と、上記サブミラー113dからの反射光束を受けて自動測距する為のAFセンサユニット130aが設けられている。そして、撮像モジュール20は、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタユニット21と、光学系を通過した被写体像を光電変換するためのCCDを収容した撮像ユニット22を有する。
また、このAFセンサユニット130aを駆動制御するAFセンサ駆動回路130bと、上記クイックリターンミラー113bを駆動制御するミラー駆動機構118と、上記シャッタユニット21の先幕24aと後幕24bの動きを制御するシャッタ駆動制御回路148と、上記ペンタプリズム113aからの光束に基づき測光処理する測光回路132が設けられている。
そして、シャッタ駆動制御回路148は、Bμcom150との間でシャッタの開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受が行われる。
このカメラシステムには、撮像ユニット22に接続した撮像素子インターフェイス回路134、液晶モニタ136、記憶領域として設けられたSDRAM138および記録メディア139などを利用して画像処理する画像処理コントローラ140とが設けられ、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
Bμcom150には、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するための動作表示用LCD157と、カメラ操作SW152が接続される。上記カメラ操作SW152は、例えばレリーズSW、モード変更SWおよびパワーSWなど、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群である。さらに、電源としての電池154と、この電源の電圧を当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給する電源回路153がBμcom150に接続される。
上述した如くに構成されたカメラシステムの各部は次のように稼動する。
ミラー駆動機構118は、クイックリターンミラー113bをUP位置とDOWN位置へ駆動するための機構であり、このクイックリターンミラー113bがDOWN位置にある時、撮影レンズ112a、112bからの光束はAFセンサユニット130a側とペンタプリズム113a側へと分割されて導かれる。
AFセンサユニット130a内のAFセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路130bを介してBμcom150へ送信されて周知の測距処理が行われる。
また、ペンタプリズム113aに隣接する接眼レンズ113cからはユーザが被写体を目視できる一方、このペンタプリズム113aを通過した光束の一部は測光回路132内のフォトセンサ(図示しない)へ導かれる。そして、ここでこのフォトセンサで検知された光量に基づき周知の測光処理が行われる。
シャッタ駆動制御回路148は、Bμcom150からシャッタを駆動制御するための信号を受取り、その信号に基づいてシャッタユニット21を制御すると共に、所定のタイミングで、Bμcom150にストロボを発光させるためのストロボ同調信号を出力する。
Bμcom150は、このストロボ同調信号に基づいてストロボユニット180に通信により発光指令信号を出力する。
画像処理コントローラ140は、Bμcom150の指令に従って撮像素子インターフェイス回路134を制御して撮像ユニット22から画像データを取り込む。この画像データは画像処理コントローラ140においてビデオ信号に変換され、液晶モニタ136に出力表示される。ユーザはこの液晶モニタ136の表示画像から、撮影した画像イメージを確認することができる。
SDRAM138は画像データの一時的保管用メモリであり、画像データが変換される際のワークエリアなどに使用される。またこの画像データはJPEGデータに変換された後には記録メディア139に保管されるように設定されている。
本発明に係る第1の実施の形態のシャッタ装置は、図10におけるシャッタユニット21とシャッタ駆動制御回路148とで構成されている。
図11は、シャッタ駆動制御回路148とシャッタユニット21との信号接続を示す構成図である。図11において、シャッタユニット21には、上述のように先幕24aと後幕24bを備えられている。そして、先幕24aと後幕24bのそれぞれを駆動するために、図2に示す構成の駆動回路が2系統設けられている。
パルス発生回路12は、Bμcom150からの開閉制御信号に基づいて先幕24aと後幕24bを駆動して、図7乃至図9に示すように光線通過可能領域部Aの全開全閉動作を制御する。
また、パルス発生回路12はBμcom150からリセット信号を受信すると、先幕24aと後幕24bを初期状態に駆動する。さらに、パルス発生回路12は、所定のタイミングでBμcom150にストロボ同調信号を出力する。
続いて、第1の実施の形態に係るシャッタ装置を用いた撮像制御方法について図12のフローチャートを参照して説明する。図12は、Bμcom150の概略の撮影動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、電子カメラの処理手順の内、レリーズ操作から画像データ生成までの動作手順を示している。
まず、ユーザがレリーズボタンを1段押下すると、本フローチャートの動作が開始される。先ず、ステップS1で測光処理が実行される。すなわち、測光回路132にて測定された被写体の輝度情報が獲得される。次いで、ステップS2にて、その輝度情報に基づいて露光量演算が実行され、適正な絞り値(AV:aperture value)とシャッタ速度(TV:time value)が算出される。
次に、ステップS3にて、AF処理が実行される。つまり、被写体からの光束がクイックリターンミラー113b及びサブミラー113dを介してAFセンサユニット130aで受光される。この受光された被写体像のずれ量がAFセンサ駆動回路130bを介してBμcom150に出力される。Bμcom150では、被写体像のずれ量からレンズのずれ量が算出され、その値が通信コネクタ106を介してLμcom105に送信される。Lμcom105では、レンズずれ量に基づいてレンズ駆動機構102を介して撮影レンズ112aが移動されて焦点が調整される。
ここで、ステップS4において、焦点が調整された状態で、レリーズボタンが更に(2段)押下されているか否かが調べられる。レリーズボタンが2段押下されていない場合には、ステップS4の判定で「NO」と判定されて、ステップS5に移行してレリーズボタンが1段押下の状態にあるか否かが判定される。レリーズボタンが1段押下の状態にあるときはステップS5で「YES」と判定されるため、ステップS4以降の処理が再度行なわれる。つまり、レリーズボタンが2段押下されるまで待機する。
しかし、ステップS5でレリーズボタンが1段押下されていないと判定された場合には、ステップS5で「NO」と判定されるため、ユーザは撮影動作を中止したものと判断して本処理を終了する。
レリーズボタンが2段押下されている場合には、ステップS4で「YES」と判定され、撮影動作が継続され、ステップS6に移行されて絞り込み駆動が実行される。即ち、Bμcom150は、AV値に基づいて通信コネクタ106を介してLucom105に送信する。Lucom105では、送られたAV値に基づいて絞り駆動機構104を介して絞り103が制御される。
次に、ステップS7にて、ミラーアップ駆動が実行される。即ち、ミラー駆動機構118を介してクイックリターンミラー113bを跳ね上げられて、撮影光路が確保される。この後、ステップS8にて撮像素子インターフェイス回路134に対して撮像動作を開始するように指示が出力される。すると、撮像素子インターフェイス回路134では、この指示に基づいて撮像ユニット22の撮像素子27を動作させる。
以上の動作の後、Bμcom150によって、シャッタ制御動作が実行される。シャッタ制御動作については、図13に示す全開露光時のシャッタ制御タイムチャートを併せて参照しつつ説明する。図13のタイムチャートは第2のシャッタ動作の全開時の動作(図8)に対応している。
ステップS9では、Bμcom150は、シャッタ駆動制御回路148にシャッタ開信号が出力される。すなわち、図13の開閉制御信号の信号レベルがアクティブにされる。これを受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12では、後幕24bを駆動するため先幕駆動パルスの出力が開始される。この先幕駆動パルスのパルス数に対応して、図13の先幕開口波形に示されるように、先幕24aは光線通過可能領域部Aの全閉位置から開方向に駆動される。
次に、ステップS11において、Bμcom150により露光時間が経過したか否かが判断される。ここで、露光時間が経過していない場合には、ステップS11の判断で「NO」と判定されて、ステップS12に移行し、図13に示すストロボ同調信号がシャッタ駆動制御回路148から出力されたか否かが判断される。このステップS12で「NO」と判定される場合には、ステップS11に処理が移行し、ストロボ同調信号が出力されるまで待機する処理がなされる。ストロボ同調信号は、先幕24aが光線通過可能領域部Aを全開とする位置に到達したタイミングでシャッタ駆動制御回路148から出力される。
上述のように、エレクトレットを用いて構成された先幕24a(及び後幕24b)は極めて軽量であるため、この先幕駆動パルスによって先幕24aを高精度かつ高速に駆動することが可能である。従って、露光光線通過可能領域が全開になったかどうかを他の検出手段を用いて検出する必要がなく、先幕駆動パルスのパルス数を計数することで判断することができる。
そこで、シャッタ駆動制御回路148からは、図13に示すように、先幕駆動パルスを所定数(m)出力したタイミングで、ストロボ同調信号(矩形信号)をBμcom150に対して出力される。前述したステップS12にて、このストロボ同期信号がアクティブになったことが検出された場合は、ステップS13へ移行して、Bμcom150からストロボユニット180に対して発光を指示する発光制御信号が出力されたか否かが判断される。
ここで、発光制御信号がまだ出力されていない場合は、ステップS14へ移行して発光制御信号がストロボユニット180に対して出力された後、上記ステップS11へ移行する。一方、既に発光制御信号が出力されている場合は、ステップS13で「YES」と判定されるため、再度の発光制御信号の出力は行われないように制御されて上記ステップS11へ移行する。
そして、露光時間が経過した場合には、ステップS11で「YES」と判定されるため、ステップS15へ移行し、Bμcom150からシャッタ閉信号が出力される。すなわち、開閉制御信号の信号レベルをノンアクティブにする。これを受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12から、後幕24bを閉じ方向に駆動するための後幕駆動パルスの出力が開始される。この後幕駆動パルスのパルス数に従って、図13の後幕開口波形に示すように、後幕24bは光線通過可能領域部Aの全開位置から全閉位置の方向に向けて駆動される。
次に、ステップS16にて、Bμcom150からは撮像素子インターフェイス回路134に対して撮像動作を停止させる旨の指示が出力される。この撮像素子インターフェイス回路134は、この指示に基づいて撮像ユニット22の撮像素子27の撮像動作を停止させる処理を行う。
更に、ステップS17にて、Bμcom150からシャッタ駆動制御回路148にリセット信号が出力される。このリセット信号を受けたシャッタ駆動制御回路148のパルス発生回路12により、先幕24a及び後幕24bが初期位置に駆動される。
次いで、ステップS9からステップS17のシャッタ制御動作を終了した後は、ステップS18に移行して画像処理コントローラ140に対して画像データの処理実行が指示される。これにより、画像処理コントローラ140は、撮像素子インターフェイス回路134からの信号をAD変換して画像データを生成し、その画像データを処理して通信コネクタ135を介して記録メディア139に記録させる処理が行なわれる。
そして、ステップS19に移行して、Bμcom150からミラー駆動機構118を介してクイックリターンミラー113bがダウン位置へ駆動される。また、ステップS20にて、Lμcom105に対して、絞り駆動機構104を介して絞り103が全開となるように指示される。
このようにして、撮像動作が終了される。
図14は、スリット露光時のシャッタ制御タイムチャートである。被写体の輝度が高いときは、先幕24aが全開となる前に露光時間が経過する場合がある。このときは、シャッタ駆動制御回路148は、ストロボ同調信号を出力せずに後幕駆動パルスを出力する。この場合は、光線通過可能領域部Aは全開とはならず、先幕24aと後幕24bで形成されるスリット光線通過可能領域が光線通過可能領域部A上を移動する。
なお、このスリット露光時の撮像動作は、図12のフローチャートと同一であるためその詳細の説明は省略する。
また、図7のスリット走行で露光する場合は図14の制御タイムチャートと同様な制御が行われる。ただし、先幕24aと後幕24bでのスリット光線通過可能領域が生じないようなタイミングで後幕24bの走行開始が行われる。上記スリット走行での露光時間の制御は先幕24aと後幕24bの走行スピードを変更するために各駆動パルスの周波数を変化させることによりなされる。
図9に示す第3のシャッタ動作を実行させる場合は、図13の制御タイミングチャートで露光時間が終了するタイミングで先幕24aを逆走させる先幕駆動パルスを発生させて先幕24aの閉じ動作をさせることにより実現される。上記の動作中、後幕24bは動作しないように初期位置に保持される。
次に、図15を参照して本発明の第1の実施の形態の固定子1の正面図及び裏面図について説明する。図15(a)は駆動電極4bが設けられた固定子1の主要部のみ示した正面図、図15(b)は駆動電極4aが設けられた固定子1の主要部のみ示した裏面図である。図15に示すように、固定子1の表面の電極は裏面の電極と対称形状をしている。
次に、図16を参照して固定子1に形成される給電用電極4a-2、4b-2にフレキ291を接続する方法について説明する。フレキ291には、図16(b)に示すように、給電用電極4a-2、4b-2に対応した位置に電極291a-1、291b-1が対称に設けられている。そして、フレキ291が折り曲げられて給電用電極4a-2、4b-2と電極291a-1、291b-1とが導電接着剤や半田等で電気接続される。そして、電極291a-1、291b-1からはフレキ291上に設けられた引き出し線291−2により、フレキの他端に設けられた接続部(図示しない)、または他の回路基板(図示しない)まで引き回される。
図17は本発明の第1の実施の形態の固定子1の別の電極構成を示すものである。図17(a)は固定子1の要部を示す正面図、図17(b)は固定子1の要部を示す裏面図である。固定子1の被写体側面に設けた電極は図15と同様であるので詳細に説明は省略する。固定子1の裏面側の電極は図17(b)に示すように、上側3つの給電用電極4a-2は穴4b-5の側面に設けた導電性の金属膜により、被写体側面に引き出され、被写体側面でフレキ29の電極29aと電気接続されている。
一方、一番下の給電端子4a-3は基板1aの側面を引き回して被写体側面に設けた給電用電極4b-6(図17(b)参照)が被写体側面でフレキ29の電極29aと電気接続されている。
このように構成することにより、フレキを折り曲げる必要がないので、フレキを簡単に構成することができる。また、フレキの接続も固定子の一方の側で行うことができるので、固定子1に形成される給電用電極4a-2,4a−3、4b-2にフレキ291を接続するための構成がより簡単になる。
図18は図17に示す方法で給電用電極を固定子1の片側の面に設置し、そこにコネクタ300を電気接続したものである。つまり、コネクタ300の配下に、固定子1の被写体側に形成される給電用電極4b−2及び固定子1の裏面側に形成された給電用電極4a−2及び4a−3から取り出された給電用電極4a−7が形成される。そして、これら給電用電極4b−2及び4a−7はコネクタ300内の接点に接続される。このコネクタ300に、フレキの他端に設けられたコネクタ(図示しない)を接続することにより、給電を行うことができる。このように、コネクタ300を設けることにより、フレキと固定子1との脱着を容易に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、図5(b)に示すように、第2の保護部材である保護部材25aに撮像素子27を収納した収納容器26を固着しているが、本発明はこれに限らず、例えば、固定部材である固定子1又は第1の保護部材である保護部材25bを保護部材25aよりも大きくなるように高さ方向(図5(b)中の縦方向)に伸延させ、その伸延部分に収納容器26を固着するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
図1(a)は本発明に係るシャッタ装置におけるシャッタ機構が開状態を示す図、図1(b)はシャッタ機構が閉状態を示す図。 本発明に係るエレクトレットシャッタ及びその駆動回路を示す図。 同駆動回路から出力される駆動波形を示す波形図。 同エレクトレットシャッタの動作を説明するための図。 図5(a)は本発明に係る第1の実施の形態のシャッタ装置を適用した撮像モジュールの構成を示す平面図、図5(b)は同撮像モジュールの断面図。 図6(a)は同シャッタ装置の固定子に設けられた駆動用電極等を示す平面図、図6(b)は同シャッタ装置の別の形態の固定子に設けられた駆動用電極等を示す平面図、 同シャッタ装置の先幕と後幕の第1の動作を説明するための図。 同シャッタ装置の先幕と後幕の第2の動作を説明するための図。 同シャッタ装置の先幕と後幕の第3の動作を説明するための図。 同シャッタ装置を用いたカメラのシステム構成を示すブロック図。 同シャッタ装置のシャッタ駆動制御回路とシャッタユニットの電気的接続関係を示す。 同シャッタ装置を用いた撮像制御方法を説明するためのフローチャート。 同シャッタ装置の全開露光時のシャッタ制御タイムチャート。 同シャッタ装置のスリット露光時のシャッタ制御タイムチャート。 図15(a)は同シャッタ装置の固定子の正面図、図15(b)は同シャッタ装置の裏面図。 図16(a)は同シャッタ装置の固定子の給電用電極とフキシブル基板との接続状態を示す図、図16(b)は同フレキの電極を示す平面図。 図17(a)は同シャッタ装置の固定子の別例の給電電極とフキシブル基板との接続状態を示す図、図17(b)は同固定子の裏面構造を示す図。 図17(a)の固定子にコネクタを接続した例を示す斜視図。
符号の説明
1…固定子、2…移動子、4,4a,4b…駆動電極、5a,5b…エレクトレット、20…撮像モジュール、21…シャッタユニット、24a…先幕、24b…後幕、24−1…スリット、25a,25b…保護部材、27…撮像素子。

Claims (9)

  1. 所定の大きさを持つ光線通過可能領域部を有し、一方の表面に複数の第1の駆動用電極が形成され、他方の表面に第2の駆動用電極が形成された固定部材と、
    エレクトレット化された部位を有し、上記第1の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記の固定部材に対して相対移動可能な遮光性を有する第1の移動部材と、
    上記第1の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第1の保護部材と、
    エレクトレット化された部位を有し、上記第2の駆動用電極の電荷により駆動力を受けて、上記固定部材に対して相対移動可能な遮光性を有する第2の移動部材と、
    上記第2の移動部材を上記固定部材とで挟むように配置された第2の保護部材とを具備したことを特徴とするシャッタ装置。
  2. 上記固定部材は、上記第1の駆動用電極に接続され、該第一の駆動用電極と同じ面に形成された第1の給電用電極と、上記第2の駆動用電極に接続され、該第2の駆動用電極と同じ面に形成された第2の給電用電極とを具備し、
    上記第1の給電用電極は、上記固定部材に設けられた穴、または上記固定部材の端面に形成された導電部により上記第2の給電用電極と同じ面まで延出されていることを特徴とする請求項1記載のシャッタ装置。
  3. 上記第2の給電用電極と同じ面まで延出された第1の給電用電極及び上記第2の給電用電極に接続されたコネクタを具備したことを特徴とする請求項2記載のシャッタ装置。
  4. 上記第2の給電用電極と同じ面まで延出された第1の給電用電極及び上記第2の給電用電極に接続されたフレキシブルプリント基板とを具備したことを特徴とする請求項2記載のシャッタ装置。
  5. 上記固定部材の一方の面に形成された上記第1の給電用電極、及び上記固定部材の他方の面に形成された第2の給電用電極に、電気的に接続された一体のフレキシブルプリント基板とを具備したことを特徴とする請求項1記載のシャッタ装置。
  6. 上記固定部材の少なくとも一方の面に設けられた上記駆動電極は上記固定部材と一体のフレキシブルプリント基板上に形成され、該フレキシブルプリント基板には上記固定部材の外側に引き出し部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のシャッタ装置。
  7. 上記フレキシブルプリント基板には他方の面に設けられた上記駆動電極が電気的に接続されていることを特徴とする請求項6記載のシャッタ装置。
  8. 上記請求項1〜7いずれか一項に記載のシャッタ装置の上記固定部材、上記第1及び第2の保護部材のいずれか一方に取り付けられた撮像素子を有することを特徴とする撮像モジュール。
  9. 上記請求項1〜7いずれか一項に記載のシャッタ装置あるいは請求項8の撮像素子を搭載したことを特徴とするカメラ。
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