JP2006030102A - 静電容量型圧力センサ - Google Patents

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学 田村
Takuo Ito
卓雄 伊藤
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Abstract

【課題】スイッチングの切り替え点である閾値としたい圧力P1に対応する静電容量C1を正確に検出することができ、しかも圧力P1以上で連続的に圧力を検出すること。
【解決手段】ガラス基板11には、島状体12a,12bが埋設されている。主面11a上には、島状体12aと電気的に接続するように電極13aが形成されており、島状体12bと電気的に接続するように電極13bが形成されている。主面11b上には、島状体12aと電気的に接続するように電極14が形成されている。主面11b上には、感圧ダイヤフラム16aを有するシリコン基板16が接合されている。空間部16cであって主面11b上の電極14の外側には、導電性柱状体15が設けられている。感圧ダイヤフラム16aの空間部16c側の表面には、導電性柱状体15と対面するように電極パッド17が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量型圧力センサに関する。
従来から、自動車のタイヤには、タイヤの圧力を検出するための圧力センサが搭載されている。この圧力センサとしては、圧電素子を用いたピエゾ型圧力センサと静電容量型圧力センサがある。このなかで、消費電力が少なく、しかも温度に関して安定である静電容量型圧力センサが最近注目されている。
この静電容量型圧力センサは、可動電極である感圧ダイヤフラムを有する基板と、固定電極を有する基板とを、感圧ダイヤフラムと固定電極との間に所定の間隔を有するように接合することにより構成されている。この静電容量型圧力センサにおいては、感圧ダイヤフラムに圧力が加わると感圧ダイヤフラムが変形し、これにより感圧ダイヤフラムと固定電極との間隔が変わる。この間隔の変化により感圧ダイヤフラムと固定電極との間の静電容量が変化し、この静電容量の変化を利用して圧力の変化を検出する。
このような静電容量型圧力センサを圧力スイッチとして用いることが行われている。例えば、上記構成の静電容量型圧力センサの感圧ダイヤフラムの一方の面にかかる圧力と他方の面にかかる圧力との圧力差に閾値を設け、その閾値でオン−オフを行う圧力スイッチがある。
特開平8−82564号公報
従来の静電容量型圧力センサを用いた圧力スイッチにおいては、図7に示すように、圧力に対する静電容量の変化が漸近的である。すなわち、ある圧力で急激に静電容量が変化することがない。このため、閾値としたい圧力P1をそれに対応する静電容量C1で検出しようとしても、C1の僅かな誤差ΔC1でP1が大きく変わってしまう(ΔP1)。このため、従来の圧力スイッチでは、正確なスイッチングを行うことができない。
一方、固定電極と感圧ダイヤフラムとの接触の有無でオン信号、オフ信号を取り出す圧力スイッチがあるが、この場合は両電極の接触でショートするので、電極の接触後の圧力を検出することができない。すなわち、電極が接触すると静電容量が急激に零になるので閾値P1の検出は可能であるが、圧力P1より高い圧力での圧力検出ができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、スイッチングの切り替え点である閾値としたい圧力P1に対応する静電容量C1を正確に検出することができ(P1の誤差を小さく)、しかも圧力P1以上で連続的に圧力を検出することができる静電容量型圧力センサを提供することを目的とする。
本発明は、第1基板上の電極と該電極に対向する感圧ダイヤフラムとの間の静電容量の変化により圧力変化を検出する静電容量型圧力センサであって、相互に対向する一対の主面を有する第1基板と、前記第1基板の一方の主面上に設けられた電極と、前記第1基板との間に空間を有するように前記電極と所定の間隔をおいて位置し、被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラムを有する、前記一方の主面上に設けられた第2基板と、前記空間内に設けられ、前記感圧ダイヤフラムが所定の圧力を受けて変位した位置で前記感圧ダイヤフラムと電気的に接続されるスイッチ手段と、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、スイッチ手段を備えているので、所定の閾値圧力で静電容量がゼロ近傍から急激に上昇する(圧力が下がってくる場合には、急激に降下する)。これにより、閾値圧力を確実に検出することが可能となる。また、閾値圧力より高い圧力の領域では、通常の静電容量型圧力センサとして動作する。このような静電容量型圧力センサは、測定する圧力範囲の下限でのスイッチング機能(静電容量が大きく変化する)を備えているので、圧力範囲の下限を閾値にすることにより、その圧力範囲の下限を正確に検出することが可能である。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記スイッチ手段は、前記空間内の第1基板上の前記電極外の領域に設けられた導電性柱状体と、前記感圧ダイヤフラムの前記空間側に設けられた導電部とにより構成されることが好ましい。
この構成によれば、導電性柱状体と導電部とが接触/非接触することによりオン/オフする。これにより、導電性柱状体と導電部とによりスイッチが構成される。導電部を設けることにより、導電性柱状体と感圧ダイヤフラムとが接触したときの接触抵抗を下げることができる。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記電極用の端子及び前記感圧ダイヤフラム用の端子が前記第1基板の他方の主面上に設けられたことが好ましい。
この構成によれば、電極用の端子及び前記感圧ダイヤフラム用の端子が同一面上に位置するので、接続の際に配線基板などに搭載するだけで良く、配線基板などへの接続が容易となる。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記第1基板の一対の主面両方で部分的に露出するように前記第1基板に埋め込まれた接続部材を有し、前記電極と前記電極用の端子、及び、前記感圧ダイヤフラムと前記感圧ダイヤフラム用の端子が、それぞれ前記接続部材を介して電気的に接続されたことが好ましい。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記第1基板がガラスで構成され、前記第2基板がシリコンで構成されたことが好ましい。また、本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記接続部材が前記第1基板と陽極接合されたシリコンであることが好ましい。
本発明によれば、固定電極を有する第1基板と、被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラムを有する第2基板との間の空間内に、感圧ダイヤフラムが所定の圧力を受けることにより感圧ダイヤフラムと電気的に接続するスイッチ手段を有するので、スイッチングの切り替え点である閾値としたい圧力P1に対応する静電容量C1を正確に検出することができ(P1の誤差を小さく)、しかも圧力P1以上で連続的に圧力を検出することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサの概略構成を示す断面図である。また、図2は、図1に示す静電容量型圧力センサの平面図である。本実施の形態では、第1基板がガラス基板であり、第2基板がシリコン基板である場合について説明する。
図中11はガラス基板を示す。ガラス基板11は、互いに対向する一対の主面11a,11bを有する。ガラス基板11には、シリコンや金属のような導電部材で構成された島状体12a,12bが埋設されている。島状体12aは、固定電極との間の接続部材であり、島状体12bは、可動電極との間の接続部材である。島状体12a,12bは、ガラス基板11の両主面でそれぞれ露出している。
ガラス基板11の主面11a上には、島状体12aの一方の露出部分と電気的に接続するように電極13aが形成されており、島状体12bの一方の露出部分と電気的に接続するように電極13bが形成されている。電極13aは後述する固定電極14用の端子であり、電極13bは後述する可動電極である感圧ダイヤフラム16aの端子である。これらの電極13a,13bが同一の主面11a上に設けられていることにより、接続の際に配線基板などに搭載するだけで良く、配線基板などへの接続が容易となる。また、ガラス基板11の主面11b上には、島状体12aの他方の露出部分と電気的に接続するように固定電極である電極14が形成されている。
ガラス基板11の主面11b上には、可動電極である感圧ダイヤフラム16aを有するシリコン基板16が接合されている。感圧ダイヤフラム16aは、シリコン基板16の両面からエッチングなどによりそれぞれ凹部を形成することにより設けられている。シリコン基板16のガラス基板接合面側の凹部は、少なくとも電極14を収容できる大きさを有しており、シリコン基板16をガラス基板11に接合することにより、空間部(ギャップ)16cを構成する。すなわち、シリコン基板16の凹部の側面16bと感圧ダイヤフラム16aとにより空間部16cを構成する。これにより、感圧ダイヤフラム16aと電極14との間に所定の間隔が設けられ、感圧ダイヤフラム16aと電極14との間に静電容量が発生する。なお、図中16dは、シリコン基板16のガラス基板接合面と反対側の凹部におけるテーパ面を示す。
ガラス基板11の主面11bとシリコン基板16との界面は、高い密着性を有することが好ましい。ガラス基板11の主面11b上にシリコン基板16を搭載して、陽極接合処理を施すことにより、密着性を高くすることができ、両者の接合を確実にすることができる。これにより、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11の主面11bとの間で構成する空間部16c内の気密性を高く保つことができる。なお、陽極接合処理とは、所定の温度(例えば400℃以下)で所定の電圧(例えば300V〜1kV)を印加することにより、シリコンとガラスとの間に大きな静電引力が発生して、界面で化学結合を起こさせる処理をいう。このような陽極接合を効率良く行うために、ガラス基板11のガラス材料としては、少なくともナトリウムを含むガラス材料(例えばパイレックス(登録商標)ガラス)であることが好ましい。
ガラス基板11の主面11b、シリコン基板16の凹部側面16d及び感圧ダイヤフラム16aで構成される空間部16c内には、導電性柱状体15が設けられている。具体的には、導電性柱状体15は、図2から分かるように、空間部16cであって主面11b上の電極14の外側に設けられている。この導電性柱状体15は、円盤形状を有する電極14の外側に、電極14から所定の間隔をおいてリング状に設けられている。本実施の形態においては、導電性柱状体15はリング状に連続して設けられているが、本発明においては、導電性柱状体15は、電極14から所定の間隔をおいて、電極14の周りに複数個設けても良い。この場合、導電性柱状体15の作用を発揮させることを考慮すると、できるだけ多く設けることが好ましい。
シリコン基板16の感圧ダイヤフラム16aの空間部16c側の表面には、導電性柱状体15と対面するように導電部である電極パッド17が設けられている。導電性柱状体15と電極パッド17との間には、所定の間隔が設けられている。これにより、導電性柱状体15と電極パッド17とが接触/非接触することによりオン/オフする。したがって、導電性柱状体15と電極パッド17とによりスイッチが構成される。
なお、本実施の形態においては、電極パッド17を設けた場合について説明しているが、これは導電性柱状体15と感圧ダイヤフラム16aとが接触したときの接触抵抗を下げるためであり、導電性柱状体15と感圧ダイヤフラム16aとが接触する構成であれば、電極パッド17を設けなくても良い。また、導電性柱状体15や電極パッド17を構成する材料としては、金属などの導電性材料を用いることができる。また、導電性柱状体15の高さは、電極14と感圧ダイヤフラム16aとを導通させないように、電極14の厚さよりも高くする必要がある。
このような構成を有する静電容量型圧力センサにおいては、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11上の電極14との間に所定の静電容量を有する。この静電容量型圧力センサに圧力がかかると、感圧ダイヤフラム16aが圧力に応じて変形して、感圧ダイヤフラム16aが変位する。そして、導電性柱状体15と電極パッド17との間の間隔が縮まって接触する。これにより、スイッチがオン状態となり、感圧ダイヤフラム16aが電極パッド17、導電性柱状体15、島状体12bを介して電極13bと電気的に接続する。このとき、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11上の電極14との間の静電容量が急激に上昇する(図6参照)。
さらに、この静電容量型圧力センサに圧力がかかると、感圧ダイヤフラム16aが圧力に応じて変形し、感圧ダイヤフラム16aが変位する。このとき、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11上の電極14との間の静電容量が変化する。その結果、この静電容量をパラメータとして、その変化を圧力変化とすることにより、圧力を検出することができる。
このように、本実施の形態における静電容量型圧力センサでは、図6において、圧力P1で静電容量がゼロから急激にC1に上昇する(圧力が下がってくる場合には、急激に降下する)。これにより、圧力P1を確実に検出することが可能となる。また、圧力P1より高い圧力の領域では、通常の静電容量型圧力センサとして動作する。このような静電容量型圧力センサは、測定する圧力範囲の下限でのスイッチング機能(静電容量が大きく変化する)を備えている。したがって、圧力範囲の下限を閾値にすることにより、その圧力範囲の下限を正確に検出することが可能である。例えば、このような静電容量型圧力センサをタイヤ圧のセンサとして使用した場合、空気漏れなどによるタイヤ圧の低下を検知することが可能となる。例えば、異常低圧で警告がなされるような構成にすることにより、タイヤ圧が閾値(P1)より低くなったときに、異常低圧を示す警告を発することが可能となる。
次に、本実施の形態のガラス基板を用いた静電容量型センサの製造方法について説明する。図3(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサのガラス基板側の製造を説明するための断面図である。また、図4(a),(b)は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサのシリコン基板側の製造を説明するための断面図である。
まず、図3(a)に示すように、ガラス基板11に、例えばサンドブラスト処理を施すことにより、貫通穴11cを形成する。次いで、図3(b)に示すように、ガラス基板11の貫通穴11cに、例えばめっき処理を施すことにより、金属を埋め込んで島状体12a,12bを形成する。
次いで、図3(c)に示すように、ガラス基板11の主面11b上に、島状体12aと電気的に接続するように電極14を形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11b上に電極材料であるクロムを被着し、その上にレジスト膜を形成し、電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、その後残存したレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングした後に、残存したレジスト膜を除去する。このとき、エッチング液としては、例えば硝酸第二セリウム+過塩素酸+水を用いる。
次いで、図3(d)に示すように、ガラス基板11の主面11b上であって、電極14の外側に導電性柱状体15を形成する。このとき、導電性柱状体15の高さは、電極14の厚さよりも高くする。この場合、まず、ガラス基板11の主面11bに電極材料であるアルミニウムを被着し、その上にレジスト膜を形成し、導電性柱状体形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、その後残存したレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングした後に、残存したレジスト膜を除去する。このとき、エッチング液としては、例えばリン酸+酢酸+水を用いる。
次いで、図4(a)に示すように、シリコン基板16の一方の主面に空間部用の凹部16eを形成する。シリコン基板16の凹部16eは、ガラス基板11上の電極14を囲繞できる程度に電極14よりも大きく形成する。この場合、例えばTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)の20%液を用いて、60℃で5〜8分程度エッチングすることによりシリコン基板16に凹部16eを形成する。このときのエッチング条件は、凹部16eの深さが導電性柱状体15よりも大きくなるように設定する。
次いで、図4(b)に示すように、シリコン基板16の他方の主面にテーパ面16dを有する凹部16fを形成する。この場合、例えばTMAHの20%液を用いて、90℃で300分程度エッチングすることによりシリコン基板16に凹部16fを形成する。これにより、シリコン基板16に感圧ダイヤフラム16aが形成される。
次いで、図4(b)に示すように、シリコン基板16の凹部16e内の底面16g上であって、導電性柱状体15に対応する位置に電極パッド17を形成する。この場合、まず、シリコン基板16の底面16g上に電極材料であるアルミニウムを被着し、その上にレジスト膜を形成し、電極パッド形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、その後残存したレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングした後に、残存したレジスト膜を除去する。このとき、エッチング液としては、例えばリン酸+酢酸+水を用いる。
なお、本実施の形態では、エッチングとしてウェットエッチングを用いた場合について説明しているが、エッチングとしてドライエッチングを用いても良い。また、本実施の形態では、シリコン基板16に感圧ダイヤフラム16aを形成した後に電極パッド17を設けるように説明しているが、シリコン基板16に電極パッド17を形成した後に感圧ダイヤフラム16aを設けても良い。
次いで、被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラム16aを有するシリコン基板16を、感圧ダイヤフラム16aが電極14と所定の間隔をおいて位置するように、また、ガラス基板11の導電性柱状体15とシリコン基板16の電極パッド17とが対面するように、ガラス基板11の主面11b上に接合して図1に示す静電容量型圧力センサを得る。このとき、両面にそれぞれ凹部16e,16fを有するシリコン基板16を、テーパ面16dを有する凹部16fが上になるように、すなわちテーパ面16dを有しない凹部16eがガラス基板11と対面するようにしてガラス基板11の主面11b上に載置し、陽極接合処理を施す。このとき、シリコン基板16及びガラス基板11に対して、約350℃以下の加熱下で約500V程度の電圧を印加することにより行う。これによりシリコン基板16とガラス基板11との間の界面での密着性がより高くなり、空間部16cの気密性を向上させることができる。
次いで、ガラス基板11の主面11a上に、島状体12a,12bとそれぞれ電気的に接続するように電極13a,13bを形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11a上に電極材料であるアルミニウムを被着し、その上にレジスト膜を形成し、電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、その後残存したレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングした後に、残存したレジスト膜を除去する。このとき、エッチング液としては、例えばリン酸+酢酸+水を用いる。その後、接合後の基板をダイシング加工して静電容量型圧力センサチップを得る。
このようにして得られた静電容量型圧力センサに圧力がかかると、感圧ダイヤフラム16aが圧力に応じて変形して、導電性柱状体15と電極パッド17との間の間隔が縮まって接触する。これにより、スイッチがオン状態となり、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11上の電極14との間の静電容量が急激に上昇する。さらに、この静電容量型圧力センサに圧力がかかると、感圧ダイヤフラム16aとガラス基板11上の電極14との間の静電容量が変化し、圧力を検出することができる。
次に、本発明の効果を明確にするために行った実施例について説明する。
図5に示す装置を用いて、図1に示す構成の静電容量型圧力センサ及び従来の静電容量型圧力センサにおける静電容量について調べた。図5は、静電容量型圧力センサの静電容量を測定するための装置の概略構成を示す図である。
図5に示す装置は、静電容量型圧力センサ22を収容するチャンバ21と、チャンバ21内に供給する加圧ガスであるN2ガスの供給源であるN2ガス源23と、静電容量型圧力センサ22の可動電極及び固定電極に電気的接続して静電容量を測定するLCRメータ25とから主に構成されている。チャンバ21とN2ガス源23との間はガス供給管24で連通しており、静電容量型圧力センサ22とLCRメータ25との間は配線26,27で接続されている。
この装置内に図1に示す静電容量型圧力センサ及び従来の静電容量型圧力センサを個別に載置し、N2ガス源23からの加圧ガスの供給量を変えて圧力を徐々に高くしながら静電容量の変化を調べた。図1に示す構成の静電容量型圧力センサにおける静電容量の変化を図6に示し、従来の静電容量型圧力センサにおける静電容量の変化を図7に示す。
図1に示す本発明に係る静電容量型圧力センサでは、図6に示すように、閾値圧力とされる圧力P1で静電容量が零から急激にC1に上昇する。また、圧力P1を超える圧力範囲で静電容量をパラメータとして圧力を検出することができる。一方、従来の静電容量型圧力センサでは、図7に示すように、圧力に対する静電容量の変化が漸近的である。このため、閾値圧力P1を正確に検出することができない。このように、本発明に係る静電容量型圧力センサが、閾値圧力P1を正確に検出する圧力センサとして、より優れていることが分かった。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態で説明した数値や材質については特に制限はなく、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサの概略構成を示す断面図である。 図1に示す静電容量型圧力センサの平面図である。 (a)〜(d)は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサのガラス基板側の製造を説明するための断面図である。 (a),(b)は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサのシリコン基板側の製造を説明するための断面図である。 静電容量型圧力センサの静電容量を測定するための装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る静電容量型圧力センサの静電容量と圧力との関係を示す特性図である。 従来の静電容量型圧力センサの静電容量と圧力との関係を示す特性図である。
符号の説明
11 ガラス基板
11a,11b 主面
11c 貫通穴
12a,12b 島状体
13a,13b,14 電極
15 導電性柱状体
16 シリコン基板
16a 感圧ダイヤフラム
16b 側面
16c 空間部
16d テーパ面
16e,16f 凹部
16g 底面
21 チャンバ
22 静電容量型圧力センサ
23 N2ガス源
24 ガス供給管
25 LCRメータ
26,27 配線

Claims (6)

  1. 第1基板上の電極と該電極に対向する感圧ダイヤフラムとの間の静電容量の変化により圧力変化を検出する静電容量型圧力センサであって、
    相互に対向する一対の主面を有する第1基板と、前記第1基板の一方の主面上に設けられた電極と、前記第1基板との間に空間を有するように前記電極と所定の間隔をおいて位置し、被測定圧力により変位する感圧ダイヤフラムを有する、前記一方の主面上に設けられた第2基板と、前記空間内に設けられ、前記感圧ダイヤフラムが所定の圧力を受けて変位した位置で前記感圧ダイヤフラムと電気的に接続されるスイッチ手段と、を具備することを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記スイッチ手段は、前記空間内の第1基板上の前記電極外の領域に設けられた導電性柱状体と、前記感圧ダイヤフラムの前記空間側に設けられた導電部とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記電極用の端子及び前記感圧ダイヤフラム用の端子が前記第1基板の他方の主面上に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電容量型圧力センサ。
  4. 前記基板の一対の主面の両方で部分的に露出するように前記第1基板に埋め込まれた接続部材を有し、前記電極と前記電極用の端子、及び、前記感圧ダイヤフラムと前記感圧ダイヤフラム用の端子が、それぞれ前記接続部材を介して電気的に接続されたことを特徴とする請求項3記載の静電容量型圧力センサ。
  5. 前記第1基板がガラスで構成され、前記第2基板がシリコンで構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
  6. 前記接続部材が前記第1基板と陽極接合されたシリコンであることを特徴とする請求項5記載の静電容量型圧力センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292658A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Oki Electric Ind Co Ltd 圧力センサ及びこの製造方法
JP2010500564A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド 静電容量圧力変換器における定電力損失
JP2010025843A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Denso Corp 圧力センサ

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