JP2006029884A - 光測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機構的にスリット幅を狭くすることなく、光スペクトルの測定精度の向上を図る。
【解決手段】 回折格子14は、被測定光を波長分散して分光し、一定方向に回転して選択した波長の回折光を生成する。集光レンズ13は、回折光を集光して集光ビームを生成する。スリット制御部15は、スリット幅の開閉を一定のスキャン速度で可動し、集光ビームの透過帯域幅を可変にする。受光測定部16は、スリットからの透過光を受光して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光測定装置に関し、特に光スペクトルの測定を行う光測定装置に関する。
近年、情報通信量の増加に伴って、大容量、低コストの光ファイバ通信システムの開発が活発である。大容量化に対しては、複数の波長を多重して伝送する波長多重伝送方式(WDM:Wavelength Division Multiplexer)が研究・開発されており、多重度は上がる一方である。
多重度の指標となるチャネル(ch)間隔はITU−Tで標準化されており、現在の標準的なWDMシステムでは、1chあたり伝送容量10Gbpsの信号を、100GHz(約0.8nm)間隔、または50GHz(約0.4nm)間隔で多重するシステムが一般的である。
このようなWDMシステムでは、光信号伝送時の光ファイバの線路損失を補うために、エルビウム(Er3+)添加ファイバ(EDF:Erbium-Doped Fiber)を増幅用媒体とした光アンプであるEDFA(EDF Amplifier)を中継器に用いるのが一般的である。
EDFAは、励起光をEDFに照射して光信号を進行させ、そのとき生じる誘導放出によって、光信号のレベルを増幅させるものである。また、EDFAのような誘導放出が増幅原理となっている光アンプでは、入力光信号の存在の有無に関わらず、自然放出といった現象が生じる。EDFAを用いたシステムでは、このアンプにて発生する自然放出光(ASE:Amplified Spontaneous Emission)が雑音となり、符号誤り率(BER:Bit Error Rate)を劣化させる。
そのため、システム設計時には、光測定器として光スペクトラムアナライザ(以下、光スペアナ)を用いて、信号光(S)と雑音光(N)のレベル比で表されるOSNR(Optical Signal/Noise Ratio)の評価を行うことになるが、高精度に測定するためには、雑音光をいかに信号光から分離して、正確にそれぞれのレベルを求められるかが重要となる。
信号スペクトルを光スペアナで測定する際には、分解能が十分でないと、細線で表示されるはずの光スペクトルは太線で表示されてしまうので、裾野の部分が広がって隣のchと重なってしまい、雑音光と信号光との見分けがつかなくなる(なお、分解能とは、波長λ0とλ0+Δλ0(または周波数f0とf0+Δf0)の2本のスペクトル線があるとき、どのくらい小さいΔλ0(Δf0)までを2本のスペクトルとして区別できるかという能力のことである)。
特に、10GbpsのNRZ(Non-Return to Zero)変調のWDMシステムでは、ch間隔が50GHzだと、隣接する信号スペクトルの裾野の部分がもともと重なり合っているため、余計に雑音光と信号光との判別がしにくくなる。したがって、高精度にOSNRを測定するには非常に高分解能な光スペアナが必要になる。
このような用途に対して、現在、光スペアナとしては、モノクロメータ(分光器=回折格子)を使用しての分散分光方式が一般に用いられている。また、光スペクトルの分解能を向上させる従来技術としては、スリット位置に縦スリットを設けて、Y軸方向に離散した光スポット成分を遮蔽して分解能を上げる技術が提案されている(例えば、実用新案1)。
実開平07−8736号公報(段落番号〔0013〕〜〔0027〕,第1図)
従来の分散分光方式による光スペアナは、被測定光を回折格子にて分光し、その一部をスリットにて切り出してパワーをモニタする方法である。具体的には、スリット幅をできるだけ狭くした状態で固定し、被測定光を分光する回折格子を回転することにより、スリットを透過する光の波長帯域を変化させ、各波長帯域における光の強度を測定する測定方式であった。
図21はレンズのビームウェスト幅を説明する図である。一般にレンズで集光された光束の焦点は有限のスポット幅をもち、その理論最小値はW=(4・λ・L)/(π・d)となる。
図22はスペクトルアナライザの構成を示す図である。例えば、図に示す構成において、d0=5cm、L0=30cm、λ=1550nmとすれば、スポット幅は6μmとなる。したがって、高分解能を実現するためには、受光部におけるスリット幅も最小6μmの幅を実現する必要がある。ただし、このスポット幅は理論限界値であり、系やレンズ形状の精度、回折格子の精度などを考慮すると、実際にはこれより大きな値となる。
したがって、高分解能な光スペクトル測定を実現するためには、非常に幅の狭いスリットが必要となるが、スリット幅を極度に狭くすることは機構的に困難であるため、充分な高分解能を得ることが難しいといった問題があった。
また、従来技術(実開平07−8736号公報)においても、スリット幅を狭くすることでスペクトル分解能を向上させるという基本構造には変わりなく、充分な高分解能を得ることができない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、機構的にスリット幅を狭くすることなく、高分解能な光スペクトル測定を実現し、光スペクトル測定の精度の向上を図った光測定装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、光スペクトルを測定する光測定装置10において、被測定光を波長分散して分光し、一定方向に回転して選択した波長の回折光を生成する回折格子14と、回折光を集光して集光ビームを生成する集光レンズ13と、スリット幅の開閉を一定のスキャン速度で可動し、集光ビームの透過帯域幅を可変にするスリット制御部15と、スリット15aからの透過光を受光して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する受光測定部16と、を有することを特徴とする光測定装置10が提供される。
ここで、回折格子14は、被測定光を波長分散して分光し、一定方向に回転して選択した波長の回折光を生成する。集光レンズ13は、回折光を集光して集光ビームを生成する。スリット制御部15は、スリット幅の開閉を一定のスキャン速度で可動し、集光ビームの透過帯域幅を可変にする。受光測定部16は、スリット15aからの透過光を受光して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する。
本発明の光測定装置によれば、機構的にスリット幅を狭くすることなく、高分解能な光スペクトル測定を実現することができ、光スペクトルの測定精度の向上を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の光測定装置の原理図である。本発明の第1の実施の形態である光測定装置10は、スリット11、レンズ12、集光レンズ13、回折格子14、スリット制御部15、受光測定部16から構成される。光測定装置10は、光スペアナに該当し、光スペクトルの測定としては例えば、被測定光としてのWDM光に対して、ある周波数帯に含まれる光成分の光パワーを測定しOSNRを求めたりする。
被測定光は、スリット11を通過すると、レンズ12により反射されて平行ビームとなる。平行ビームが回折格子14に入射すると、出射時には分波され、波長(周波数)に応じてその出射角が異なる回折光が生成される。なお、回折格子14は、ガラスプレート上にある一定の間隔で複数の溝が刻まれており、入射光の波長に応じて出射光の角度(回折角度)が変わるので、入射光に複数の波長成分が含まれている場合、各波長成分に分けることができる分光器として作用する光学部品である。
集光レンズ13は、回折光を集光して集光ビームを生成し、所定の波長成分の光をスリット15aに向かわせる。スリット制御部15は、例えば、マイクロメータ等のモータ機構を使用して、スリット15aのスリット幅を一定の速度で開閉し、スリット幅を変化させるもので、受光測定部16に向かう集光ビームの透過波長の帯域幅を変更可能としている。
図では、スリットを全閉状態から一定の速度で広げる様子を示しているが、開いた状態から閉じる状態へスリットを動かしてもよい。なお、スリット15aを開(または閉)とするスリット幅の拡張速度(縮小速度)は、単位時間あたりのスリット幅の変化量であるが、スリット幅の変動に応じてこのスリットを透過して受光測定部16に到達して検出される波長帯域、すなわち光周波数帯域が変化するので、このスリット幅の拡張速度(縮小速度)を単位時間当たりの光周波数変化(ΔfHz)として表わすことができる。以降の説明では、この単位時間当たりの光周波数変化を「スキャン速度」と呼称する。
受光測定部16は、集光レンズ13からの集光ビームの焦点位置に設置され、スリット幅の変化に応じて透過する波長帯域幅が変わるスリット15aからの透過光を受光して、スリット幅の時間的変化、すなわち、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求める。そして、レベル関数をスキャン速度で微分して(レベル関数をSとすれば、dS/dfを求めるということ)、被測定光のスペクトル形状を再現する。
なお、本実施例における被測定光は、波長多重されているWDM光であるので、WDMシステムとしてのスペクトルを得るためには、WDM信号光が含まれるすべての波長帯域の光パワーを測定する必要がある。換言すると、広い波長帯域におけるスペクトルを測定する必要がある。この場合、回折格子14を回転させて、集光レンズ13に導かれる回折光の回折角度を変えることで、受光測定部16に導かれる波長帯域を選択(変更)することができる。つまり、回折格子14の回転角度に応じて、異なる波長帯域のスペクトルを得ることができ、1つのスリット15a及び受光測定部16だけで、広い波長帯域の光パワーの測定、すなわちスペクトルの測定が可能になる。
次に本発明の詳細を説明する前に、従来の光スペアナの動作及び本発明が解決すべき問題点について詳しく説明する。図2は光スペアナの構成を示す図である。従来の光スペアナ100は、スリット101、102、レンズ103、104、回折格子105、受光器106から構成される。
被測定光がスリット101に入射して、選択された波長帯域に応じた角度の回折光が集光ビームとしてスリット102に導かれるまでの過程は、図1を用いて説明した動作と同様である。スリット102では、特定の波長帯域の集光ビームを選択的に透過する。受光器106は、選択された波長帯域の集光ビームを受光して光パワーを測定する。また、光スペアナ100では、分解能を上げるため、スリット102の幅をできるだけ狭く構成している。
図3は被測定光の光スペクトルの一例を示す図である。縦軸は光パワー、横軸は光周波数である。この例ではWDMシステムにおいて、例えばITU−Tで標準化されたch間隔毎に配置されたCW(Continuous Wave)の光信号(情報が重畳されていない無変調の状態の光信号)のスペクトルを示している。
WDMシステムでは、送りたいデータを各々波長の異なる光(チャネル:ch)に乗せて1本の光ファイバで送信する。各チャネルの波長(周波数)は、隣り合うチャンネルとの周波数間隔(ch間隔)がある一定の間隔となるようにグリッド化されており、このグリッドはITU−T Gridと呼ばれ、ITU−T勧告として標準化されている。なお、各chの光信号は、ノイズ部分であるASE光と信号光成分とからなる。
このようなWDM光を被測定光として、光スペアナ100で測定する場合、回折格子105の回転によって、受光器106に入射する光の波長帯域が掃引されるので、固定スリット幅(受光器106前段のスリット102の幅)Bが見かけ上、周波数軸上を動くことになる。
そして、受光器106では常に、スリット幅B内に存在する光成分(スリット102の透過成分)を受光してパワーを測定している。例えば、スリット幅Bが位置p1aにあれば、この幅の中に含まれる光成分はASE光だけなので、ASE光のみのパワーが測定される。また、スリット幅Bが位置p1bにあれば、この幅の中に含まれる光成分は、ch2の光信号(信号光成分+ASE)及びch2の光信号の両側に存在するASE光なので、これらの光成分のパワーが測定されることになる。
図4、図5は測定した光スペクトルを示す図である。縦軸は受光器106で測定した受光パワー、横軸は光周波数であり、図3で示したスペクトルを持つWDM信号を、光スペアナ100で測定した様子を示している。図4はスリット102のスリット幅が広い場合、すなわち、低分解能時における測定結果、図5はスリット102のスリット幅が狭い場合、すなわち高分解能時における測定結果を示している。
ここで、図3における波長帯域の光パワー分布、すなわちスペクトルを測定するために、スリット102を通過する波長帯域を掃引しながらパワーを測定する。これは、図2において回折格子105を回転させることにより行われる。
このようにして、図3において、見かけ上スリット102が横軸上を右に移動するに従って、その移動位置におけるスリット幅内に存在する光成分のパワーが測定(面積測定)される。そして、広いスリット幅で測定したときの各チャネルの光スペクトルの幅は(図4)、狭いスリット幅で測定したときの各チャネルの光スペクトル幅(図5)よりも広くなる。
これはスリット幅が広い方が、周波数(波長)についての分解能が低いことを示している。
また、ASEの受光パワーを見ると図4の方が図5よりもレベルが大きいことがわかる(図4ではスリット幅が広い分、ASEの測定されるべき面積も大きく、面積の大きさは縦軸の高さに比例するから)。このように、スリット幅が狭いほど、被測定光をより忠実に再現することが可能になる(図5に示した狭いスリット幅で測定した光スペクトルの方が、図3に示した元のスペクトルの形状により近い)。
上記では、CWの場合の線スペクトルについて示したが、実際のWDM伝送では、多重化する各チャネルの光をあるビットレートで変調し、情報を重畳した光信号を生成して伝送する。変調処理を行うことで、各チャネルの光スペクトルは、変調前のピークを対称軸として、側波帯という広がりを持つ。この広がりの幅は、ビットレートが高くなるほど(変調周波数が高くなるほど)広くなる。従って、隣接ch間のグリッド幅が狭く、かつ信号光のビットレートが高くてスペクトル幅の広がったシステムでは、隣接するch間で側波帯が重なりあうこととなる。現在のWDMシステムでは、変調方式がNRZ(Non-Return-to-Zero)、ch間隔50GHz、ビットレート10Gbit/secondといった構成が主流となっており、この場合、側波帯の一部が重なりあう。
図6は変調後のWDM信号のスペクトルを示す概略図である。縦軸は光パワー、横軸は光周波数である。10GbpsのNRZ変調の波形であり、ch間隔は50GHzである。図からわかるように、変調されることで各チャネルのスペクトルが広がっている。実際の光スペクトルの解析では、このような波形を被測定光として光パワーを測定し、OSNRを求めることになる。
ここで、OSNRは、信号光のトータルパワーと、ある波長幅におけるASEパワーとの比率で定義される。例えば、ch1について見ると、信号光のトータルパワーは、信号光成分の面積(図の斜線領域)s1に該当する。また、ある波長幅(ここでは0.1nm(≒12GHz)と定義する)におけるASEパワーは、例えば、ポイントp2b(ポイントp2a〜p2fのいずれでもよいが)におけるASE成分の面積s2に該当する(ポイントp2b周辺の拡大図を図7に示す)。このとき、ch1の光信号のOSNRはs1÷s2で求まり、OSNRが良好なほど、図6に示すレベル範囲がASEのレベル範囲よりも大きくなる。
したがって、被測定光のOSNRを高精度に測定するには、信号光の包絡線内の面積、すなわちトータル信号光パワーと、ASEパワーのピークポイントとを知る必要がある。ここで、信号光のトータルパワーについては、信号光スペクトルの広がり幅と同程度の広さを持つスリットを用いて測定すれば測定が可能である。
一方、変調されてスペクトルが広がった信号に対して、ASEパワーのピークポイントを認識するためには、被測定光の形状を忠実に再現することが必要となるので、極度に狭いスリット幅が必要である。
なぜなら、信号光成分が十分に少ない箇所(ポイントp2a〜p2f)が、ASEパワーのピークポイントであって、スリット幅内に存在する光成分の面積からこれらの位置を正確に認識するためには、スリット幅を非常に狭く設定しないと、面積が最小値となる箇所(すなわち、ASEパワーのピークポイントがある箇所)を検出することができないからである。
図8、図9は測定した光スペクトルを示す図である。縦軸は受光器106で測定した受光パワー、横軸は光周波数である。図6で示したスペクトルを持つWDM信号を、光スペアナ100で測定した様子を示しており、図8はスリット幅を周波数帯域に換算して40GHzとしてスキャン(回折格子105を回転)した場合の測定結果、図9はスリット幅を周波数帯域換算で10GHzとしてスキャンした場合の測定結果を示している。
図8、図9いずれにしても、元の図6のWDM信号を忠実には再現できていないため、正確にOSNRを測定することができない。すなわち、スリット幅が広い場合(図8)は、その幅の中に信号光のスペクトル広がり幅を充分に包含することができるため、信号光のトータルパワー(例えば図8における各chのピークパワーの値がそれを表す)を正確に測定することは可能だが、一方でASEのピークパワーは分解能が不十分で埋もれてしまうため、OSNRを算出することはできない。一方、スリット幅を狭くした場合(図6)は、そのスリット幅の範囲内に、変調で広がった信号光スペクトルの全てが包含されないため、信号光のトータルパワーが曖昧となる上、ASEレベルについても、信号光パワーが十分に下がっている箇所(ポイントp2a〜p2f)に相当するASEパワーのピークレベルを正確に認識することができないため、OSNRを算出することはできない。
このため、従来の光スペアナ100においては、実際には、いくつかある側波帯の中の最も低いピークレベルをASEパワーのピークポイントとみなして、OSNRを算出しているのが実状である。図8では、ポイントp3a、p3bに該当し、図9ではポイントp4a、p4bなどに該当する。いずれの場合もASEパワーレベルを正確に認識しておらず、正確なOSNR測定にはいたらない。
このように、従来においては、固定のスリット幅をスキャンさせて(回折格子を回転させて)、スリット幅を透過する光成分のパワーを算出(面積を算出)する測定方式であり、正確な測定はスリット幅の狭さに依存していた。このため、被測定光の形状をできるだけ忠実に再現するには、スリット幅を極度に狭くする必要があるが、極度に狭いスリット幅を生成するのは機構的に困難であるため、結果として、高分解能を実現することができなかった。
本発明では、機構的にスリット幅を狭くするといった方式をとらずに、スペクトル形状を精度よく再現することで、スペクトルの高分解能を実現し、光スペクトルの測定精度の向上を図る光測定装置を提供するものである。
次に本発明の動作について詳しく説明する。本発明では、スリット制御部15において、スリット15aを一定のスキャン速度Δf(Hz/s)で例えば前閉状態から開放していき、スリット15aを透過する光の透過帯域幅を増加させる(回折格子14が1つの波長帯域を選択して次の波長帯域を選択するまでの時間内で、スリット幅を全閉状態から拡張していく)。すると、スリット幅が拡張した分、スリット15aを透過する光パワーも変動する。
受光測定部16では、このスリット15aからの透過光を受光して、スキャン速度に応じて変動する(周波数の変化によって変動する)受光パワーを測定する。そして、受光パワーのレベルを表すレベル関数を求め、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する。
図10はスリットを開放していく様子を示す図である。縦軸は光パワー、横軸は光周波数である。スリット15aの片側の一辺を固定し(光周波数軸上f0に該当)、他方の側の一辺をΔf(Hz/s)の速さでスキャンする(図では光周波数軸上fの位置まで動いている)。
図11はレベル関数を示す図である。縦軸は受光パワー、横軸は光周波数である。スリット15aからの透過光の受光パワーを、スキャン速度に応じた光周波数に対してプロットした曲線がレベル関数S(f)となる。
図12、図13はレベル関数の生成過程を示す図である。図12のように、スリットが全閉状態から開放されていき、スリットの透過波長帯域に対応した光周波数軸上f1にある場合、光スペクトル包絡線の斜線の面積は、レベル関数の高さA(受光パワーS(A))に該当することになる。また、図13のように、スリットの開放によって、光周波数軸上f2にある場合、光スペクトル包絡線の斜線の面積は、レベル関数の高さB(受光パワーS(B))に該当する。
レベル関数は、包絡線の形状に応じた傾きを表す。例えば、包絡線の形状が急に大きくなる箇所は、レベル関数の傾きも大きくなる。また、光スペクトルの包絡線のピークでは、光周波数軸上、変化量がゼロであるため、包絡線のピークに対応するレベル関数の傾きはフラットとなる。なお、スリット幅からの透過光パワーをプロットする際に、スリット幅を微小に動かすほど(微小に広げたりまたは狭めたりするほど)、レベル関数は、包絡線の形状に沿った正確な傾きを表すことになる。
ここで、図10に示す包絡線の関数をp1(f)とする。スリット幅Δfによる包絡線の面積P(f)は以下の式(1)となる。なお、Cは積分定数である。
Figure 2006029884
よって、式(1)をfで微分すれば式(2)のように表せる。
Figure 2006029884
さらに、レベル関数をS(f)と表すと、S(f)は、関数p1(f)をf0からfまで積分した関数であるから、式(3)となる(図10の斜線部の面積を表す)。
Figure 2006029884
そして、以下の式(4)のように、関数S(f)をfで微分することにより、元の包絡線の関数p1(f)が得られる。なお、図14にスリット幅をfまで動かしたときの再現スペクトルを示す。
Figure 2006029884
このように、本発明では、スリット幅を一定のスキャン速度で広げて(または狭めて)、集光ビームの透過帯域幅を変化させ、スリットから透過した光に対して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する構成とした。
これにより、機構的にスリット幅を狭くすることなく、スペクトルの高分解能を実現することができ、元の光スペクトルを忠実に再現することができる。したがって、OSNRを算出する場合に、信号光の包絡線形状と、ASEパワーのピークポイントとを正確に知ることが可能であるため、従来の光スペアナに比べて、はるかに精度の高いOSNRを求めることができる。
なお、本実施例では、スリットを一定の速度で開、または閉とし、これに応じたスリットの透過周波数帯域の変化の割合であるスキャン速度も一定速度として説明したが、これによらず、スリットの開閉速度、スキャン速度が一定でない場合でも良いことは明らかである。
次に第2の実施の形態について説明する。図15は第2の実施の形態を示す図である。第2の実施の形態の光測定装置10−1は、図1で上述した構成要素の他に、スリット17とレンズ18を含む構成をとる。被測定光がスリット11に入射し、回折格子14により波長が選択されて、集光ビームが生成するまでの過程は図1と同じである。
スリット17は、集光レンズ13から一定の帯域幅を切り出す。レンズ18は、スリット17から透過した光を平行ビームにする。その後は、スリット制御部15、受光測定部16で、図1の光測定装置10と同様の制御が行われる。
図16はスリット17で切り出された帯域内での透過パワー測定を示す図である。縦軸は受光パワー、横軸は光周波数である。図に示すように、光スペクトルの帯域を、スリット17である程度の帯域を切り出しておく。そして、スリット制御部15は、この切り出された帯域内でスリット15aの幅を可変にしてスキャンし、受光測定部16で透過パワーを測定する。
このように、第2の実施の形態では、測定すべき光スペクトルの帯域幅の範囲を定めて、この範囲内で透過帯域幅を変えて受光パワーの測定を行う構成とした。これにより、対象範囲をある程度絞ってから測定を実行するので、測定効率の向上を図ることが可能になる(例えば、WDM信号の1つのchだけを対象にして、このchのみが存在する帯域内でスリット幅をスキャンさせるといったことが容易に行える)。
次に第3の実施の形態について説明する。図17は第3の実施の形態を示す図である。第3の実施の形態の光測定装置20は、回折格子にVIPA(Virtually Imaged Phased Array)を利用したものである(VIPAは、非常に高分解能の分光を行う光学部品である。概略の構成は図18で後述する)。VIPAを用いることで、より分解能を上げることが可能になる。
光測定装置20は、スリット21、集光レンズ22、VIPA23、FBG(Fiber Bragg Grating)24、レンズ27、スリット制御部15、受光測定部16から構成される。
被測定光は、スリット21を通過すると、レンズ22に入射し、集光ビームとなる。集光ビームはVIPA23に入射すると、分波して、波長(周波数)毎の回折光が生成する。FBG24は、VIPA23からの出射した回折光を集光して、より波長選択度の高い光を出射する(VIPA23から出射した光は、広がりのある回折光なので、FBG24を使って、より狭い範囲の波長の光を選択して出射している)。
レンズ27は、FBG24からの出射光を平行ビームにする。その後のスリット制御部15、受光測定部16の動作は図1と同様である。なお、FBG24を使わずに、VIPA23の出射光をレンズ27で集光して平行ビームを生成する簡略な構成にしてもよい。
図18はVIPA23を示す図である。VIPA23は、ガラスプレート23dに対して、反射率が互いに非対称で高反射率の第1の面23a及び第2の面23bを備え、かつ光が照射する照射窓23cを備えている。例えば、第1の面23aには、反射率が100%に近い反射膜がコーティングされており、第2の面23bには、反射率が95〜98%の反射膜がコーティングされている。
そして、第1の面23aと第2の面23bで挟まれる内部領域で、入射された集光ビームを多重反射させて、第2の面23bを介して分光した光を出射する(VIPA23の上側からは短波長の光が、下側からは長波長の光が出射される)。
このような構成により、VIPA23は、通常の回折格子よりも大きな角度分散で波長分波を行うことになり、微細な分光を行うことができる(なお、VIPAの詳細原理は、特開2000−28849号公報などを参照)。
次に本発明の変形例について説明する。図19は変形例を示す図である。変形例の光測定装置30は、スリット幅を動かすのではなく、受光測定部を可変に動かし、測定帯域幅を変えてパワー測定を行うものである。
光測定装置30は、スリット31、32、レンズ33〜35、回折格子36、ビームスプリッタ37、空間反転部38、受光測定部39から構成される。また、空間反転部38は、反射板38a、レンズ38b、38cから構成される。受光測定部39は、受光面39aの両端に光を遮蔽する遮蔽スリット39bが設けられている。
被測定光は、スリット31を通過すると、レンズ33により反射されて平行ビームとなる。平行ビームは回折格子36に入射して分波されて、波長(周波数)毎の回折光が生成する。集光レンズ34は、回折光を集光して集光ビームを生成する。スリット32は、集光レンズ34から一定の帯域幅を切り出す。レンズ35は、スリット32から透過した光を平行ビームにする(ここまでの動作は第2の実施の形態と同じである。また、回折格子36にVIPAを用いてもよい)。
ビームスプリッタ37は、平行ビームを分岐して(パワー分岐比は1:1でよい)、2つの分岐光を生成する。一方の分岐光は、空間反転部38へ向かい、他方の分岐光は、受光測定部39へ向かう。
空間反転部38の反射板38aは、入射した一方の分岐光を反射し、レンズ38b、38cは、その反射光の像を左右反転させる。そして、その反転光は受光測定部39へ向かう。したがって、ビームスプリッタ37から出射された非反転光(以下、パス1と呼ぶ)と、空間反転部38から出射した反転光(以下、パス2と呼ぶ)とは、周波数軸上互いに左右対称となって、受光測定部39へ入射する(ある角度を持って入射させるようにする)。
受光測定部39は、パス1、2の干渉ポイントに配置し、受光面39aに対して、パス1の光とパス2の光が干渉する角度がβとなる位置に引いた垂線H上を可動して、測定対象の帯域幅を可変にする。
可動する範囲として、例えば、受光面39aがラインL1上にあれば、パス1、2の光は入ってこない。そして、ラインLから垂線H上を下方に向かって(矢印Xの方向)、受光面39aが移動すると、受光面39aに対して角度がついている分のパス1、2の光が入射してくる(遮蔽スリット39bは、パス1、2のみを受光できるように、受光面39aの両端に設けられている)。
そして、受光測定部39では、受光したパス1、2に対して、周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する。
図20は変形例の動作を示す図である。図に示すように、パス1、2それぞれの光スペクトルSp1、Sp2は、受光面39aに入射する際の光スペクトルの状態を示しており、周波数軸上互いに左右対称の関係となっている。なお、図はスリット32で切り出された帯域内の包絡線を示している。また、点線の包絡線は、図19のビームb1側に対応し、実線の包絡線は図19のビームb2側に対応する(ビームb1が表す包絡線と、ビームb2が表す包絡線とが共に重なる部分は実線で示した)。
受光測定部39が可動することで、測定する帯域が図の矢印の方向へ広がることになり、矢印で示される可変帯域内の受光パワーレベル(パス1、2それぞれのパワーを加算したレベル)を測定し、レベル関数を求めて、上述した式(1)〜(4)の演算処理を行うことになる。なお、このことを等価的に示したのが、光スペクトルSp3の図であり、光測定装置30の動作は、図10で示したスリット幅が可動する場合と擬似的に同じ動きとなる。
このように、変形例の光測定装置30は、スリット幅の開閉を可動するのではなく、受光測定部39を可動することで、図1と同様の効果を得る構成とした。第1〜第3の実施の形態ではスリット幅を可動してスキャンするため、スリットを微小に動かす必要があるが、変形例の場合は、パス1、2の2つの光を干渉させる際の角度βをより小さくとることにより、微小な周波数スキャンが可能となるため、機構的に構成しやすく、より容易に高分解能で変化量を測定することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、スリット幅を一定のスキャン速度で可動し、集光ビームの透過帯域幅を可変にし、スリットから透過した光に対して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求め、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する構成とした。
従来方式ではスリット幅には限界があるため、包絡線のボトム(ASEパワーのピーク)を認識することは実質的に不可能であり、結果として正確なOSNRを測定することができなかったが、本発明では、元の被測定光を再現する機能を持つので、包絡線のボトムを認識することができ、正確なOSNRを測定することが可能になる。
なお、上記では測定項目として、OSNRの測定を中心にして説明したが、本発明では被測定光のスペクトルを再現する制御を行うので、OSNRに限らず、その他の波形解析やゲイン測定といった多様な測定項目についても高精度に測定を行うことが可能である。
(付記1) 入射光を光周波数に応じた角度の出射光に分光する分光手段と、
前記出射光の一部を透過し、透過光の光周波数帯域が可変である光学手段と、
前記光学手段を制御して透過光の光周波数帯域を変化させる制御部と、
前記光学手段の透過光を受光して、光周波数帯域の変化に応じた受光パワーを測定する受光測定部と、
を有することを特徴とする光測定装置。
(付記2) 前記回折格子は、反射率が非対称で高反射率の第1の面及び第2の面を備え、第1の面と第2の面で挟まれる内部領域で、入射された集光ビームを多重反射させて、第2の面を介して分光した光を出射する光学部品であることを特徴とする付記1記載の光測定装置。
(付記3) 光スペクトルを測定する光測定装置において、
被測定光を分光し、選択した波長の回折光を生成する回折格子と、
回折光を集光して集光ビームを生成する集光レンズと、
前記集光ビームを入射光とし、入射光の一部を透過するスリットと、
前記スリットのスリット幅を一定のスキャン速度で開または閉とし、前記入射光の透過帯域幅を可変にするスリット制御部と、
前記スリットからの透過光の受光パワーを測定して、光周波数の変化に応じた受光パワーのレベルを表すレベル関数を求め、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する受光測定部と、
を有することを特徴とする光測定装置。
(付記4) 前記受光測定部は、再現したスペクトル形状から、信号光のトータルパワーと、一定波長幅におけるASEパワーとを求めて、OSNRを算出することを特徴とする付記3記載の光測定装置。
(付記5) 光スペクトルを測定する光測定装置において、
被測定光を分光し、選択した波長の回折光を生成する回折格子と、
回折光を集光して集光ビームを生成する集光レンズと、
集光ビームから一定の帯域幅を切り出すスリットと、
前記スリットからの透過光を平行ビームにするレンズと、
平行ビームを分岐して、2つの分岐光を生成するビームスプリッタと、
2つの分岐光の像が、周波数軸上互いに左右対称となるように、一方の分岐光の像を反転させる空間反転部と、
前記ビームスプリッタから出射した非反転光と、前記空間反転部から出射した反転光とが干渉するポイントに配置し、受光面に対して、非反転光と反転光が干渉する角度の位置に引いた垂線上を可動して、測定対象の帯域幅を可変にし、受光した非反転光と反転光に対して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する受光測定部と、
を有することを特徴とする光測定装置。
(付記6) 前記受光測定部は、再現したスペクトル形状から、信号光のトータルパワーと、一定波長幅におけるASEパワーとを求めて、OSNRを算出することを特徴とする付記5記載の光測定装置。
(付記7) 前記回折格子は、反射率が非対称で高反射率の第1の面及び第2の面を備え、第1の面と第2の面で挟まれる内部領域で、入射された集光ビームを多重反射させて、第2の面を介して分光した光を出射する光学部品であることを特徴とする付記5記載の光測定装置。
本発明の光測定装置の原理図である。 光スペアナの構成を示す図である。 光スペクトルを示す図である。 測定した光スペクトルを示す図である。 測定した光スペクトルを示す図である。 変調後のWDM信号のスペクトルを示す図である。 ポイント周辺の拡大図である。 測定した光スペクトルを示す図である。 測定した光スペクトルを示す図である。 スリット幅を開放していく様子を示す図である。 レベル関数を示す図である。 レベル関数の生成過程を示す図である。 レベル関数の生成過程を示す図である。 スリット幅を動かしたときの再現スペクトルを示す図である。 第2の実施の形態を示す図である。 スリットで切り出された帯域内での透過パワー測定を示す図である。 第3の実施の形態を示す図である。 VIPAを示す図である。 変形例を示す図である。 変形例の動作を示す図である。 レンズのビームウェスト幅を説明する図である。 スペクトルアナライザの構成を示す図である。
符号の説明
10 光測定装置
11 スリット
12 レンズ
13 集光レンズ
14 回折格子
15 スリット制御部
15a スリット
16 受光測定部

Claims (5)

  1. 入射光を光周波数に応じた角度の出射光に分光する分光手段と、
    前記出射光の一部を透過し、透過光の光周波数帯域が可変である光学手段と、
    前記光学手段を制御して透過光の光周波数帯域を変化させる制御部と、
    前記光学手段の透過光を受光して、光周波数帯域の変化に応じた受光パワーを測定する受光測定部と、
    を有することを特徴とする光測定装置。
  2. 前記回折格子は、反射率が非対称で高反射率の第1の面及び第2の面を備え、第1の面と第2の面で挟まれる内部領域で、入射された集光ビームを多重反射させて、第2の面を介して分光した光を出射する光学部品であることを特徴とする請求項1記載の光測定装置。
  3. 光スペクトルを測定する光測定装置において、
    被測定光を分光し、選択した波長の回折光を生成する回折格子と、
    回折光を集光して集光ビームを生成する集光レンズと、
    前記集光ビームを入射光とし、入射光の一部を透過するスリットと、
    前記スリットのスリット幅を一定のスキャン速度で開または閉とし、前記入射光の透過帯域幅を可変にするスリット制御部と、
    前記スリットからの透過光の受光パワーを測定して、光周波数の変化に応じた受光パワーのレベルを表すレベル関数を求め、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する受光測定部と、
    を有することを特徴とする光測定装置。
  4. 前記受光測定部は、再現したスペクトル形状から、信号光のトータルパワーと、一定波長幅におけるASEパワーとを求めて、OSNRを算出することを特徴とする請求項3記載の光測定装置。
  5. 光スペクトルを測定する光測定装置において、
    被測定光を分光し、選択した波長の回折光を生成する回折格子と、
    回折光を集光して集光ビームを生成する集光レンズと、
    集光ビームから一定の帯域幅を切り出すスリットと、
    前記スリットからの透過光を平行ビームにするレンズと、
    平行ビームを分岐して、2つの分岐光を生成するビームスプリッタと、
    2つの分岐光の像が、周波数軸上互いに左右対称となるように、一方の分岐光の像を反転させる空間反転部と、
    前記ビームスプリッタから出射した非反転光と、前記空間反転部から出射した反転光とが干渉するポイントに配置し、受光面に対して、非反転光と反転光が干渉する角度の位置に引いた垂線上を可動して、測定対象の帯域幅を可変にし、受光した非反転光と反転光に対して、光周波数の変化によって変動する受光パワーのレベルを表すレベル関数を求めた後、レベル関数をスキャン速度で微分して、被測定光のスペクトル形状を再現する受光測定部と、
    を有することを特徴とする光測定装置。
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