JP2006029668A - ソーラー発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ソーラーパネル上の積雪を効率的に融雪することができるソーラー発電システムを提供する。
【解決手段】 太陽光発電を行うソーラーパネル20と、電動圧縮機12、第1の熱交換器14と第2の熱交換器15から成る放熱器13、減圧装置としてのキャピラリチューブ16及び蒸発器17等を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素冷媒を循環して成る冷媒回路10と、ポンプ37によりブラインを循環するブライン循環回路30とを備え、このブライン循環回路30により、冷媒回路10の放熱器13の第2の熱交換器15からの熱をソーラーパネル20に搬送する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ソーラー発電システムに関するものである。
従来より、太陽電池を用いて太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換して使用する所謂ソーラー発電システムが提案されている。このソーラー発電システムは、例えば、住宅の屋根上などの太陽光が充分に当たる場所にソーラーパネルを設置して、太陽光発電を行うものである。
ところで、このソーラー発電を、降雪が比較的多い地方で行う場合、ソーラーパネルの上に積雪して太陽光を遮ると云う問題が生じていた。即ち、降雪後に天候が回復して太陽光発電が可能となった場合であっても、ソーラーパネル上に積雪があることで、太陽電池による発電量が極度に低下したり、太陽光が反射して太陽電池に到達しなくなり、発電が不能となってしまう。従って、太陽光発電を効率的に行うためには、ソーラーパネル上の降雪を、天候の回復と前後して、速やかに除去する必要があった。
そのため、従来では、電気ヒータ等の熱源を利用してソーラーパネルの融雪を行っていたが、消費電力が著しく高騰する問題が生じていた。そのため、ヒートポンプの凝縮部をソーラーパネルの裏側に配置し、ヒートポンプの作用により高温となる凝縮部にてセルを加熱し、融雪を行うものも開発されている(特許文献1参照)。
特開平11−274543号公報
上述のヒートポンプの凝縮部をソーラーパネルに配置して融雪する方法により、従来の電気ヒータ等の熱源を用いた場合より消費電力を低減することが可能となるが、実際には、融雪するのに時間がかかり、効率が悪いという問題が生じていた。
本発明は係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、ソーラーパネル上の積雪を効率的に融雪することができるソーラー発電システムを提供することを目的とする。
即ち、本発明のソーラー発電システムでは、太陽光発電を行うソーラーパネルと、電動圧縮機、放熱器、減圧装置及び蒸発器等を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素冷媒を循環して成る冷媒回路と、ポンプによりブラインを循環するブライン循環回路とを備え、このブライン循環回路により、冷媒回路の放熱器からの熱をソーラーパネルに搬送することを特徴とする。
また、請求項2の発明のソーラー発電システムは、上記発明においてブライン循環回路を、ソーラーパネルと冷媒回路の放熱器に熱交換可能に設けたことを特徴とする。
また、請求項3の発明のソーラー発電システムは、 請求項2の発明に加えてソーラーパネルの積雪を検出する積雪検出手段と、該積雪検出手段が積雪を検出した場合に前記電動圧縮機及びポンプを駆動する制御装置を設けたことを特徴とする
また、請求項4の発明のソーラー発電システムは、請求項2又は請求項3に加えて湯を貯溜する貯湯槽を備えると共に、放熱器を、貯湯槽を加熱するための第1の熱交換器とブライン循環回路と熱交換可能に設けられる第2の熱交換器とから構成し、この第2の熱交換器を、第1の熱交換器の冷媒下流側に配置したことを特徴とする。
請求項5の発明のソーラー発電システムは、請求項1の発明に加えて湯を貯溜する貯湯槽を備え、放熱器により貯湯槽を加熱すると共に、この貯湯槽内の湯とブライン循環回路とを熱交換可能に設けたことを特徴とする。
請求項6の発明のソーラー発電システムは、請求項5の発明において深夜電力により電動圧縮機を駆動して貯湯槽に貯湯することを特徴とする。
請求項7のソーラー発電システムは、請求項5又は請求項6の発明に加えてソーラーパネルへの積雪を検出する積雪検出手段と、この積雪検出手段が積雪を検出した場合にポンプを駆動する制御装置を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明では、太陽光発電を行うソーラーパネルと、電動圧縮機、放熱器、減圧装置及び蒸発器等を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素冷媒を循環して成る冷媒回路と、ポンプによりブラインを循環するブライン循環回路とを備え、このブライン循環回路により、冷媒回路の放熱器からの熱をソーラーパネルに搬送するので、冷媒回路の放熱器からの熱でソーラーパネルへの積雪を融解除去し、冬季多雪地域における太陽光発電を支障無く実現することができるようになる。
特に、冷媒回路は冷媒として二酸化炭素を使用しているので高効率のヒートポンプ効果を発揮でき、融雪効果も著しく向上する。
請求項2の発明では、上記においてブライン循環回路を、ソーラーパネルと冷媒回路の放熱器に熱交換可能に設けたので、例えば請求項3の如くソーラーパネルの積雪を検出する積雪検出手段を設け、積雪検出手段が積雪を検出した場合に制御装置により電動圧縮機及びポンプを駆動するようにすれば、ソーラーパネルの融雪が必要なときに電動圧縮機とポンプを駆動することができるようになり、不必要な電動圧縮機及びポンプの運転を排除して省エネルギーに寄与することができるようになる。
また、請求項4の発明の如く、湯を貯溜する貯湯槽を備え、放熱器を、貯湯槽を加熱するための第1の熱交換器とブライン循環回路と熱交換可能に設けられる第2の熱交換器とから構成すれば、第2の熱交換器からの熱によりソーラーパネルの融雪を行いながら、第1の熱交換器からの熱を用いて貯湯槽に貯湯し、例えば深夜電力等を利用して電動圧縮機を運転することにより、安価に暖房や給湯を行うことが可能となる。特に、第2の熱交換器を、第1の熱交換器の冷媒下流側に配置しているので、第2の熱交換器には第1の熱交換器にて温度が低下した冷媒が流れることになり、蒸発器での吸熱効果を増加させて、より効率の良い融雪が可能となる。
請求項5の発明では、制御装置1において湯を貯溜する貯湯槽を備え、放熱器により貯湯槽を加熱すると共に、この貯湯槽内の湯とブライン循環回路とを熱交換可能に設けたので、例えば請求項6の如く深夜電力により電動圧縮機を駆動して貯湯槽に貯湯することにより、安価に暖房や給湯を行うながら、ソーラーパネルへのも貯湯槽内の湯の熱を用いて行えるようになる。
特に、請求項7の如くソーラーパネルへの積雪を検出する積雪検出手段と、この積雪検出手段が積雪を検出した場合にポンプを駆動する制御装置を設ければ、ソーラーパネルの融雪が必要なときにのみポンプを駆動することができるようになり、不必要なポンプの運転を排除して省エネルギーに寄与することができるようになる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施例を示すソーラー発電システム1の概略構成図、図2はソーラー発電システムの電気ブロック図をそれぞれ示している。
実施例のソーラー発電システム1は、図1に示すように太陽光を受けて発電するソーラーパネル20と、このソーラーパネル20の発電電力で駆動する電動圧縮機12を備えた冷媒回路10と、この冷媒回路10によるヒートポンプ効果により温められたブラインをポンプ37により循環するブライン循環回路30と、温水回路40とにより構成されている。
上記ソーラーパネル20は、例えば、建物の屋根上などの太陽光の充分に当たる場所に設置される。そして、ソーラーパネル20に太陽光が照射されることで、当該太陽光の光エネルギーを電気エネルギーに変換し、所定の発電電力を得ることができる。
一方、前記冷媒回路10は、電動圧縮機12、放熱器13、キャピラリチューブ16(本発明の減圧装置に相当)及び蒸発器17等を順次環状に配管接続して成る。また、本実施例の放熱器13は、後述する貯湯槽42を加熱するための第1の熱交換器14と、ブライン循環回路30と熱交換可能に設けられる第2の熱交換器15とから構成されており、第2の熱交換器15を第1の熱交換器14の冷媒下流側に配置している。即ち、電動圧縮機12の吐出側の配管12Aには放熱器13の第1の熱交換器14の入口が接続され、第1の熱交換器14の出口側の配管14Aは、第2の熱交換器15の入口に接続されている。そして、第2の熱交換器15の出口側の配管15Aは、キャピラリチューブ16の入口に接続され、キャピラリチューブ16の出口側の配管16Aには蒸発器17の入口が接続され、この蒸発器17の出口が電動圧縮機12に戻る環状の冷媒サイクルを構成している。
ここで、冷媒回路10には冷媒として地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である二酸化炭素冷媒(CO2)を使用しており、電動圧縮機12の潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PGA(ポリアルキレングリコール)、POE(ポリオールエステル)等が使用される。
また、前記ブライン循環回路30には、水或いは不凍液、オイルなどの流動性熱媒体であるブラインが封入され、このブラインが循環する蛇行状の加熱配管34がソーラーパネル20の裏側に熱交換可能に設けられている。このソーラーパネル20の出口側のブライン配管20Aには、当該ブライン循環回路30にブラインを循環させるためのポンプ37が設けられ、ポンプ37の出口側のブライン配管37Aは冷媒回路10の第2の熱交換器15に熱交換可能に接続されている。そして、第2の熱交換器15を出た配管はソーラーパネル20の入口側のブライン配管37Bに接続されてブラインが循環するブライン循環回路30を構成している。
ここで、第2の熱交換器15は、冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒が流通する蛇行状の冷媒配管と、ブライン循環回路30内のブラインが流通する蛇行状のブライン配管とを熱交換可能に密着固定させて形成している。また、第2の熱交換器15内の冷媒配管を流れる冷媒とブライン配管を流れるブラインは対向流となる。このように、第2の熱交換器15は冷媒回路10とブライン循環回路30とを熱交換可能に設けることにより、冷媒回路10からブライン循環回路30に効率よく熱を渡すことができるように構成している。
また、前記温水回路40は、前記ブライン循環回路30と同様に冷媒回路10によるヒートポンプ効果により温められた温水をポンプ47により循環するものであり、水或いは不凍液、オイルなどの流動性熱媒体(以降水で説明する)が封入されている。この温水回路40は、前記貯湯槽42内を通過するように形成されている。即ち、水が循環する蛇行状の温水配管44が当該貯湯槽42の内部を通過するように設けられており、この貯湯槽42内を温水が上部から入り、下部から出るように温水配管44を設置している。そして、当該貯湯槽42の下部に接続された出口側の温水配管42Aには当該温水回路40に水を循環させるためのポンプ47が設けられ、ポンプ47の出口側の温水配管47Aは冷媒回路10の第1の熱交換器14に熱交換可能に接続されている。また、第1の熱交換器14を出た温水配管は、貯湯槽42の入口側の温水配管42Bに接続され、当該温水配管42Bは貯湯槽42内の温水配管44の上部に接続されて温水が循環する温水回路40を構成している。即ち、冷媒回路10と温水回路40とは第1の熱交換器14にて熱交換可能に接続されている。
尚、第1の熱交換器14は前記第2の熱交換器15とブライン循環回路30と同様に冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒が流通する蛇行状の冷媒配管と、温水回路40内の水が流通する蛇行状の温水配管とを熱交換可能に密着固定させて構成している。そして、第1の熱交換器14内の冷媒配管を流れる冷媒と温水配管を流れる水と対向流となる。このように、第1の熱交換器14は冷媒回路10と温水回路40とを熱交換可能に設けることにより、冷媒回路10から温水回路40に効率よく熱を渡すことができるように構成している。
一方、ソーラー発電システム1には図2に示すように、冷媒回路10の電動圧縮機12と、ブライン循環回路30のポンプ37及び温水回路40のポンプ47の運転を制御するためのマイクロコンピュータから成る制御装置60が設けられている。また、制御装置60には後述する積雪検出手段が接続されている。更に、貯湯槽42に設けられた図示しない温度センサも接続されている。
電動圧縮機12は屋内分電盤70に接続され、屋内分電盤70にはDC/AC変換装置78を介して、屋根上等に設置された前記ソーラーパネル20が接続されている。更に、屋内分電盤70には系統商用交流電源ACが接続されている。この屋内分電盤70には貯湯槽42及び照明器具、洗濯機、電子レンジ、オーブン、電熱器、エアコン、暖房器具、扇風機、冷蔵庫、テレビ、ビデオなどの音響機器、コピー機器、電話或いは工作機械などの電気機器から成る室内負荷74が接続されている。
この室内分電盤70は、屋内配電線の一部に大量の電力が流れることにより屋内全体の給電が停止してしまうのを防止するため家屋内を複数に分割して電力を供給すると共に、屋内配電線の一部に大量の電力が流れることにより電気事故が発生してしまうのを防止するため使用箇所に応じて電力量を分配する器具である。
また、ソーラーパネル20は、室内負荷74及びソーラー発電システム1等一般家庭で昼間使用する全体の電力をまかなえる、例えば、約3kW〜5kW或いはそれ以上の大きな発電能力を有するものが備えられている。そして、ソーラーパネル20で発電された電力は、既に周知のとおり、直流(DC)電力であるため、一般家庭で使用可能な電力に変換するためのDC/AC変換装置78が設けられ、このDC/AC変換装置78にはインバータ装置、電力調整装置、系統連系保護装置(これら図示せず)が設けられている。
そして、ソーラーパネル20で発電された直流電力は、DC/AC変換装置78のインバータ装置で交流電力に変換され、一般家庭で使用可能な電圧(100V或いは200V)、周波数(50Hz或いは60Hz)に調整される。変換された電力は、屋内分電盤70にて分電された後、ソーラー発電システム1や室内負荷74に供給される。尚、DC/AC変換装置78にて直流電力を一般家庭で使用できる周波数及び電圧の交流電力に変換する技術については、従来より周知の技術であるため詳細な説明を省略する。
また、屋内分電盤70にはソーラーパネル20で発電された電力を系統商用交流電源ACに売電可能な売電装置(図示せず)が設けられている。この売電装置は、ソーラーパネル20にて発電された電力で室内負荷74(ソーラー発電システム1を含む)を作動させた状態で、余剰電力が出た場合、当該ソーラーパネル20で発電された余剰電力を系統商用交流電源ACに流し、電力会社に売電する。
尚、ソーラーパネル20で発電された電力に不足が生じた場合は、系統商用交流電源ACから買電し、屋内分電盤70がソーラー発電システム1の電動圧縮機12やポンプ37及びポンプ47、室内負荷74に供給することになる。ここで、ソーラーパネル20で発電した電力をインバータで変換して系統商用交流電源ACに供給して電力会社に売買する技術については従来より周知の技術であり詳細な説明を省略する。また、売電装置は屋内分電盤70に設けても或いは別に設けても差し支えない。
ここで、制御装置60は積雪検出手段からの出力に基づきソーラーパネル20上に積雪が検知される場合には、ブライン循環回路30のポンプ37と冷媒回路10の電動圧縮機12を運転し、融雪した場合には、電動圧縮機12及びポンプ37の運転を停止する。
また、制御装置60は貯湯槽42に温水を流して温水を生成する場合には、温水回路40のポンプ47と冷媒回路10の電動圧縮機12を運転する。そして、貯湯槽42内の温水が所定の温度に加熱されると電動圧縮機12及びポンプ47の運転を停止する。尚、当該貯湯運転は通常深夜電力を利用して行うものとする。また、制御装置60はタイマー機能を備えており、当該タイマーにより制御装置60は、深夜に貯湯運転を開始するものとする。
尚、ソーラーパネル20の積雪を検出する積雪検出手段としては、フォトセンサ、赤外線反射計又は熱量計等のセンサを用いて積雪を検出する方法(例えば、ソーラーパネル20にフォトセンサを設置し、当該フォトセンサにより積雪の回折散乱光を検出して、ソーラー発電システム1の運転を制御)、インターネット等の通信情報を通じて提供される気象情報に基づき積雪(降雪)を判断する方法、ソーラーパネル20の発電量とソーラーパネル20の温度から積雪を推定する方法、ソーラーパネル20の熱収支から推定する方法、ソーラーパネル20の温度から判断する方法、或いは、これらの幾つかの方法を組み合わせて降雪を判断する方法等がある。ここで、上述した幾つかの方法について以下に詳述する。
(1)ソーラーパネルの発電量とソーラーパネルの温度から積雪推定
先ず、ソーラーパネル20の発電量とソーラーパネル20の温度から積雪を推定する方法について説明する。この場合、ソーラーパネル20には当該ソーラーパネル20の温度を検出する温度センサを設置し、この温度センサの出力は制御装置60に入力されるものとする。制御装置60は、予め設定された期間(ソーラー発電システム1を使用する地域の気候から積雪が予想される期間)に上記温度センサにて検出されるソーラーパネル20の温度が所定の温度(例えば、±0℃)に低下し、且つ、ソーラーパネル20の発電量が所定の発電量以下に低下すると、ソーラー発電システム1の融雪運転を開始するものとする。尚、上述した所定発電量とは、積雪が無い場合に予測されるソーラーパネル20の最小発電量(曇天日)を基に設定するものとする。また、最小発電量は、制御装置60に内蔵されたタイマー機能を用いることで、容易に算出することが可能である。
一方、温度センサにて検出されるソーラーパネル20の温度が所定の温度(例えば、+5℃)に上昇し、且つ、ソーラーパネル20の発電量が上述する所定の発電量以上となると、制御装置60は、ソーラー発電システム1の融雪運転を停止するものとする。これにより、ソーラーパネル20の積雪を的確に判断し、速やかに融雪除去することができるようになる。
(2)ソーラーパネルの熱収支から積雪推定
次に、ソーラーパネル20の熱収支から推定する方法について説明する。この場合においても、ソーラーパネル20には、当該ソーラーパネル20の温度を検出する温度センサを設置し、この温度センサの出力は制御装置60に入力されるものとする。制御装置60は、予め設定された期間(ソーラー発電システム1を使用する地域の気候から積雪が予想される期間)に上記温度センサにて検出されるソーラーパネル20の温度が所定の温度(例えば、±0℃)に低下すると、積雪検出のための融雪運転を一時的に開始するものとする。
そして、制御装置60は、ブライン循環回路30のブラインの流量と当該ブラインがソーラーパネル20に設置された加熱配管34の入口の温度と出口の温度差からソーラーパネル20の加熱量とソーラーパネル20の温度変化から熱収支を演算し、積雪の有無を検出する。即ち、熱交換量が大きく、ソーラーパネル20の温度上昇が小さい場合には積雪があると判断され、この場合には、融雪運転を続行するものとする。また、ここで、積雪が無い場合には、融雪による潜熱がないため、熱交換量が小さく、ソーラーパネル20の温度上昇が大きくなる。この場合は、制御装置60は積雪運転を停止するものとする。
尚、上記において積雪があると判断され、融雪運転が続行された場合には、制御装置60は上述した熱収支を定期的に演算して、積雪の有無を検出するものとする。
(3)ソーラーパネルの温度から積雪推定
次に、ソーラーパネル20の温度から判断する方法について説明する。この場合も、ソーラーパネル20には、当該ソーラーパネル20の温度を検出する温度センサを設置し、この温度センサの出力は制御装置60に入力されるものとする。制御装置60は、予め設定された期間(ソーラー発電システム1を使用する地域の気候から積雪が予想される期間)に上記温度センサにて検出されるソーラーパネル20の温度が所定の温度(例えば、±0℃)に低下すると、融雪運転を開始する。
そして、温度センサにて検出されるソーラーパネル20の温度が所定の温度(例えば、+5℃)に上昇すると、制御装置60は、ソーラー発電システム1の融雪運転を停止するものとする。この方法は上記に詳述した各方法と比較すると、最も簡単な制御で行うことができると共に、積雪を防止することもできるようになる。
以上の構成で次に本発明のソーラー発電システム1の動作を図3を参照して説明する。尚、図3では冷媒回路10、ブライン循環回路30、ソーラーパネル20及び温水回路40を図示し、系統商用交流電源ACなどは図示していない。
(1)夜間の運転(冬季以外)
先ず、冬季以外の夜間には当該ソーラー発電システム1は貯湯槽42への貯湯運転を行う。この場合のソーラー発電システム1の動作を図3を用いて説明する。尚、図3において矢印は、この場合の冷媒回路10の二酸化炭素冷媒及び温水回路40の温水の流れである。ソーラーパネル20が太陽光を受けられない夜間には系統商用交流電源ACにてソーラー発電システム1及び室内負荷74を駆動するように構成されている。即ち、深夜電力を利用してソーラー発電システム1を駆動する。
ここで、制御装置60は前述したタイマー機能により予め設定された時間になると、系統商用交流電源ACにて電動圧縮機12及びポンプ47を駆動する。電動圧縮機12が駆動されると、当該電動圧縮機12で圧縮され高温高圧となった二酸化炭素冷媒は、電動圧縮機12から出口側の配管12Aに吐出され、放熱器13の第1の熱交換器14内に流入する。
このとき、電動圧縮機12で圧縮された二酸化炭素冷媒は約+90℃に加熱されており、当該第1の熱交換器14にてポンプ47により温水回路40を流れる水と熱交換して冷却される。反対に温水回路40内の水は温められて温水となる。この第1の熱交換器14を通過する過程で二酸化炭素冷媒は凝縮せず、超臨界のままであるので、温水回路40内を流れる水の加熱能力は極めて高いものとなる。
第1の熱交換器14で温められた温水回路40内の温水は、ポンプ47により循環して貯湯槽42に至る。そして、温水は貯湯槽42に設けた蛇行状の温水配管44内に上部より流入し、下部へと流れる。この過程で温水配管44内の温水は、貯湯槽42内に貯溜された水と熱交換して冷却される。反対に貯湯槽42内に貯溜された水は温められ、温水となる。このとき、温水回路40内の温水を貯湯槽42の上部から流入させることで、貯湯槽42の上側の温水の方が高い温度となり、下に行くほど温度が低くなる。水は温度が高いほど密度が小さく、温度が低いほど密度が大きくなるため、このように、貯湯槽42の上部から温水回路40の温水を流入させ、貯湯槽42内の水と熱交換させることで、貯湯槽42内の上部に貯溜された温水は温度が高く、下部に行くほど温水の温度が低くなる。これにより、密度差を利用して貯湯槽42内の上部に高温水、下部に低温水を溜めることができる。
そして、貯湯槽42内の温水を使用する際には、貯湯槽42上方の高温水と下方の低温水を混合して所定の温度にしてから貯湯槽42の下部に接続された吸水口(図示せず)より供給される。
一方、貯湯槽42内で冷却された温水回路40の温水は、当該貯湯槽42から出て下部に接続された温水配管42Aを経て第1の熱交換器14にて冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
他方、第1の熱交換器14で放熱して温度低下した二酸化炭素冷媒は、第1の熱交換器14の出口側の配管14Aから出て第2の熱交換器15に流入する。ここで、ポンプ37は運転されていないので、第2の熱交換器15において二酸化炭素冷媒は殆ど放熱することなく第2の熱交換器15から出て出口側の配管15Aに入る。そして配管15Aから二酸化炭素冷媒はキャピラリチューブ16に至り、そこで減圧された後、蒸発器17に流入する。蒸発器17に流入した二酸化炭素冷媒は、そこで蒸発して吸熱することで外気から熱を汲み上げて(ヒートポンプ効果)、電動圧縮機12に吸い込まれて圧縮され、再び吐出側の配管12Aに吐出されるサイクルを繰り返す。
尚、貯湯槽42内に設けられた温度センサ(図示せず)の出力に基づき、制御装置60は、貯湯槽42内の温水が予め設定された所定の温度に上昇し、且つ、貯湯槽42内の湯量が所定の必要湯量に達すると、電動圧縮機12及びポンプ47の運転を停止する。上記必要湯量とは、制御装置60により日々の使用量から算出された量とする。尚、予め必要湯量を制御装置60に入力設定するものとしても構わない。
(2)冬季夜間の運転
次に、ソーラー発電システム1の冬季夜間の動作について図4を用いて説明する。尚、図4において矢印は、この場合の冷媒回路10の二酸化炭素冷媒、ブライン循環回路30のブライン及び温水回路40の温水の流れである。ソーラー発電システム1は予め設定された冬季の期間は深夜電力による貯湯運転と同時に積雪防止運転を行う。上記期間は、当該ソーラー発電システム1を使用する地域の気候から判断して、積雪が予測される期間、例えば、12月〜3月である。
制御装置60は前述したタイマー機能により予め設定された時間になると、系統商用交流電源ACにて電動圧縮機12、ポンプ37及びポンプ47を駆動する。電動圧縮機12が駆動されると、当該電動圧縮機12で圧縮され高温高圧となった二酸化炭素冷媒は、電動圧縮機12から出口側の配管12Aに吐出され、放熱器13の第1の熱交換器14内に流入する。
このとき、電動圧縮機12で圧縮された二酸化炭素冷媒は約+90℃に加熱されており、当該第1の熱交換器14にてポンプ47により温水回路40を流れる水と熱交換して冷却される。反対に温水回路40内の水は温められて温水となる。この第1の熱交換器14を通過する過程で二酸化炭素冷媒は凝縮せず、超臨界のままであるので、温水回路40内を流れる水の加熱能力は極めて高いものとなる。
第1の熱交換器14で温められた温水回路40内の温水は、ポンプ47により循環して貯湯槽42に至る。そして、温水は貯湯槽42に設けた蛇行状の温水配管44内に上部より流入し、下部へと流れる。この過程で温水配管44内の温水は、貯湯槽42内に貯溜された水と熱交換して冷却される。反対に貯湯槽42内に貯溜された水は温められ、温水となる。このとき、温水回路40内の温水を貯湯槽42の上部から流入させることで、前述の如く密度差を利用して貯湯槽42内の上部に高温水、下部に低温水を溜めることができる。
そして、貯湯槽42内の温水を使用する際には、貯湯槽42上方の高温水と下方の低温水を混合して所定の温度にしてから貯湯槽42の下部に接続された吸水口(図示せず)より供給される。
一方、貯湯槽42内で冷却された温水回路40の温水は、当該貯湯槽42から出て下部に接続された温水配管42Aを経て第1の熱交換器14にて冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
他方、第1の熱交換器14で放熱して温度低下した二酸化炭素冷媒は、第1の熱交換器14の出口側の配管14Aから出て第2の熱交換器15に流入する。そこで、当該第2の熱交換器15にてポンプ37によりブライン循環回路30を流れるブラインと熱交換して更に冷却される。この第2の熱交換器15にて二酸化炭素冷媒は約±0℃に温度が低下する。反対にブライン循環回路30内のブラインは約+15℃〜+17℃に温められる。
第2の熱交換器15で温められたブライン循環回路30内のブラインは、ポンプ37により循環してソーラーパネル20に至る。そして、ブラインはソーラーパネル20の裏側に配設された蛇行状の加熱配管34内に流入する。そこで、ソーラーパネル20を加熱する。当該ソーラーパネル20が加熱されることで、ソーラーパネル20上への積雪防止することが出来るようになる。即ち、ソーラーパネル20上に降雪がある場合には、ソーラーパネル20を加熱することで、積もる以前に雪を溶かすことができるようになる。このように、ブライン循環回路30により、冷媒回路10の放熱器13の第2の熱交換器15からの熱をソーラーパネル20に搬送し、ソーラーパネル20を加熱することでソーラーパネル20への積雪を防止することが出来るようになる。
尚、ソーラーパネル20で冷却されたブライン循環回路30のブラインは、加熱配管34から出てブライン配管20Aに入り、第2の熱交換器15にて冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
一方、第2の熱交換器15で放熱し温度低下した二酸化炭素冷媒は、第2の熱交換器15の出口側の配管15Aから出てキャピラリチューブ16に至り、そこで減圧された後、蒸発器17に流入する。蒸発器17に流入した二酸化炭素冷媒は、そこで蒸発して吸熱することで外気から熱を汲み上げて(ヒートポンプ効果)、電動圧縮機12に吸い込まれて圧縮され、再び吐出側の配管12Aに吐出されるサイクルを繰り返す。
以上のように、湯を貯湯する貯湯槽42を備え、第1の熱交換器14からの熱を用いて貯湯槽42に貯湯し、第2の熱交換器15からの熱によりソーラーパネル20を加熱して積雪を防止することで、二酸化炭素冷媒の放熱能力を有効に利用することができる。
特に、第2の熱交換器15を第1の熱交換器14の冷媒下流側に配置しているので、第2の熱交換器15には第1の熱交換器14にて温度が低下した冷媒が流れることになり、蒸発器17での吸熱効果を増加させ、加熱能力の向上を図ることが可能となる。この場合、二酸化炭素冷媒を使用することで、第1の熱交換器14の冷媒下流側の第2の熱交換器15においても充分な加熱能力を得ることができる。
尚、貯湯槽42内に設けられた温度センサにより貯湯槽42内の温水が予め設定された所定の温度に上昇し、且つ、所定の貯湯槽42内の湯量が所定の必要湯量に達すると制御装置60は電動圧縮機12、ポンプ37及びポンプ47の運転を停止する。
(3)積雪時の運転
次に、積雪検出手段にて積雪を検知した場合、ソーラー発電システム1は融雪運転を行う。この場合のソーラー発電システム1の動作について図5を用いて説明する。図5において、矢印はこの場合の冷媒回路10の二酸化炭素冷媒及びブライン循環回路30のブラインの流れを示している。尚、ソーラー発電システム1は昼間太陽が出ているときにソーラーパネル20にて発電された電力でソーラー発電システム1を運転すると共に、太陽光が少なくソーラーパネル20にて室内負荷74を作動させるだけの充分な発電ができない場合には系統商用交流電源ACにて室内負荷74を駆動するように構成されている。
先ず、制御装置60は、前述した積雪検出手段からの出力に基づきソーラーパネル20への積雪を検知すると、電動圧縮機12、ポンプ37を駆動する。電動圧縮機12が駆動されると、当該電動圧縮機12で圧縮され高温高圧となった二酸化炭素冷媒は、電動圧縮機12から出口側の配管12Aに吐出され、放熱器13の第1の熱交換器14内に流入する。
ここで、温水回路40のポンプ47は運転されていないので、当該第1の熱交換器14にて二酸化炭素冷媒は殆ど放熱することなく、第1の熱交換器14の出口側の配管14Aから出て第2の熱交換器15内に流入する。このとき、二酸化炭素冷媒は約+90℃に加熱されており、そこで、当該第2の熱交換器15にてポンプ37によりブライン循環回路30を流れるブラインと熱交換して冷却される。反対にブライン循環回路30内のブラインは温められる。このとき、二酸化炭素冷媒は第2の熱交換器15を通過する過程で凝縮せず、超臨界のままであると共に、第1の熱交換器14において温度低下することなく第2の熱交換器15に流入するため、ブライン循環回路30内を流れるブラインの加熱能力は極めて高いものとなる。
第2の熱交換器15で温められたブライン循環回路30内のブラインは、ポンプ37により循環してソーラーパネル20に至る。そして、ブラインはソーラーパネル20の裏側に配設された蛇行状の加熱配管34内に流入する。そこで、ソーラーパネル20を加熱し、ソーラーパネル20への積雪を融雪除去する。このように、ブライン循環回路30により、冷媒回路10の放熱器13の第2の熱交換器15からの熱をソーラーパネル20に搬送し、ソーラーパネル20を加熱することでソーラーパネル20への積雪を融雪除去することが出来るようになる。
この場合、本発明の如くブライン循環回路30により、冷媒回路10の第2の熱交換器15からの熱をソーラーパネル20に搬送することで、消費電力を極力抑えて、ソーラーパネル20への積雪を融解除去することができるようになる。
特に、冷媒回路10は冷媒として二酸化炭素を使用して、超臨界状態として運転することで、放熱器13において冷媒が凝縮しないため、熱交換能力が非常に高くなる。これにより、高効率のヒートポンプ効果を発揮でき、融雪効率が著しく向上する。
尚、ソーラーパネル20で冷却されたブライン循環回路30のブラインは、当該加熱配管34から出てブライン配管20Aに入り、第2の熱交換器15にて冷媒回路10内の二酸化炭素冷媒と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
一方、第2の熱交換器15で放熱し温度低下した二酸化炭素冷媒は、第2の熱交換器15の出口側の配管15Aから出てキャピラリチューブ16に至り、そこで減圧された後、蒸発器17に流入する。蒸発器17に流入した二酸化炭素冷媒は、そこで蒸発して吸熱することで外気から熱を汲み上げて(ヒートポンプ効果)、電動圧縮機12に吸い込まれて圧縮され、再び吐出側の配管12Aに吐出されるサイクルを繰り返す。
以上のように、融雪運転時には、温水回路30のポンプ37の運転を行わないで、第1の熱交換器14において、二酸化炭素冷媒の放熱が殆ど無い状態で、第2の熱交換器15に流入させることで、第2の熱交換器15において、ブラインを充分に加熱することができるようになる。
尚、前述した積雪検出手段からの出力によりソーラーパネル20上の積雪が融雪除去されたと検知された場合には、制御装置60は電動圧縮機12、ポンプ37の運転を停止する。
このように、ブライン循環回路30をソーラーパネル20と冷媒回路10の第2の熱交換器15に熱交換可能に設けて、積雪検出手段の出力に基づき、積雪を検知した場合に制御装置60により電動圧縮機12とポンプ37を駆動することで、必要な時にのみ電動圧縮機12とポンプ37の運転を行うものとすれば、不必要な電動圧縮機12及びポンプ37の運転を排除して省エネルギーに寄与することができるようになる。
尚、図1において、ブライン循環回路30に破線で示すようなブライン配管(破線の70)を設けて、当該ブライン配管70を屋根上、或いは、道路などに敷設することで、ソーラーパネル20上の積雪だけでなく、屋根或いは道路に積もった雪も融雪することが可能となる。
更に、ブライン循環回路30に破線で示すように(破線の80)、第2の熱交換器15を迂回すると共に、蒸発器17と配管を熱交換可能に配設したバイパス回路と、当該バイパス回路80及び第2の熱交換器15への冷媒の流通を制御する電磁弁82を設けて、冬季には、電磁弁82により第2の熱交換器15に冷媒を流し、ブラインを当該第2の熱交換器15を流れる冷媒と熱交換して加熱する上述の動作を行うものとし、夏季には電磁弁82により、第2の熱交換器15への冷媒流入を遮断し、バイパス回路80に冷媒を流して、蒸発器17を流れる冷媒と熱交換して冷却し、冷却されたブラインをソーラーパネル20に送ることで、ソーラーパネル20を冷却することができるようになる。これにより、発電効率の改善を図ることができるようになる。
尚、本実施例の如く温水回路40に封入する流動性熱媒体として水を使用する場合、貯湯槽42内の水(温水)を直接流して温水回路40内を循環させて、第1の熱交換器14にて冷媒回路10の二酸化炭素冷媒と熱交換させるものとしても構わない。この場合、本実施例と同様に温水回路40の温水配管42Bを貯湯槽42内の上部に接続して、第1の熱交換器14にて加熱された温水を貯湯槽42の上部から流入させると共に、温水配管42Aを貯湯槽42の下部に接続して、貯湯槽42内の下部に貯溜された温水を第1の熱交換器14に流すことで、密度差を利用して貯湯槽42上部に高温水を下部に低温水を溜めることが可能である。
次に、図6は本発明の他の実施例のソーラー発電システム100の概略構成図を示している。尚、図1乃至図5と同一の符号が付されているものは同一、若しくは、類似の効果を奏するものとする。
図6において、100はこの場合のソーラー発電システムであり、ソーラーパネル20と、このソーラーパネル20の発電電力で駆動する電動圧縮機12を備えた冷媒回路110と、ブライン循環回路130と、第1の温水回路140及び第2の温水回路145により構成されている。
この冷媒回路110は、電動圧縮機12の出口側の配管12Aに接続された放熱器13と、放熱器13の出口側の配管13Aに接続されたキャピラリチューブ16(本発明の減圧装置に相当)と、キャピラリチューブ16の出口側の配管16Aに接続された蒸発器17とを備え、この蒸発器17の出口が電動圧縮機12に戻る環状の冷媒サイクルを構成している。上記放熱器13は、貯湯槽42を加熱するための熱交換器であり、冷媒回路110の冷媒が流通する蛇行状の冷媒配管と、後述する第1の温水回路140の温水が流通する蛇行状の温水配管とを熱交換可能に密着固定させて形成している。また、放熱器13内の冷媒配管を流れる冷媒と温水配管を流れる温水とは対向流となる。このように、放熱器13は冷媒回路110と第1の温水回路140とを熱交換可能に設けることにより、冷媒回路110から第1の温水回路140に効率よく熱を渡すことができるように構成している。
尚、冷媒回路110には冷媒として前記実施例と同様に二酸化炭素冷媒(CO2)を使用しており、電動圧縮機12の潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキレングリコール)、POE(ポリオールエステル)等が使用される。
また、前述した第1の温水回路140は、冷媒回路110によるヒートポンプ効果により温められた温水をポンプ47により循環するものであり、水或いは不凍液、オイルなどの流動性熱媒体(以降水で説明する)が封入されている。この第1の温水回路140は、前記貯湯槽42内を通過するように形成されている。
即ち、水が循環する蛇行状の温水配管44が当該貯湯槽42の内部を通過するように設けられており、この貯湯槽42内を温水が上部から入り、下部から出るように温水配管44を設置している。そして、当該貯湯槽42の下部に接続された出口側の温水配管42Aには当該第1の温水回路140に水を循環させるためのポンプ47が設けられ、ポンプ47の出口側の温水配管47Aは冷媒回路110の放熱器13に熱交換可能に接続されている。また、放熱器13を出た温水配管は、貯湯槽42の入口側の温水配管42Bに接続され、当該温水配管42Bは貯湯槽42内の温水配管44の上部に接続されて温水が循環する第1の温水回路140を構成している。即ち、冷媒回路110と温水回路140とは前述したように放熱器13にて熱交換可能に接続されている。
前記ブライン循環回路130には、水或いは不凍液、オイルなどの流動性熱媒体であるブラインが封入され、このブラインが循環する蛇行状の加熱配管34がソーラーパネル20の裏側に熱交換可能に設けられている。このソーラーパネル20の出口側のブライン配管20Aには、当該ブライン循環回路130にブラインを循環させるためのポンプ37が設けられ、ポンプ37の出口側のブライン配管37Aは第2の温水回路145の熱交換器147に熱交換可能に接続されている。そして、熱交換器147を出た配管はソーラーパネル20の入口側のブライン配管37Bに接続されてブラインが循環するブライン循環回路130を構成している。
ここで、第2の温水回路145の熱交換器147は、第2の温水回路145の温水が流通する蛇行状の温水配管と、ブライン循環回路130内のブラインが流通する蛇行状の配管とを熱交換可能に密着固定させて形成している。また、熱交換器147内の温水配管を流れる温水と配管を流れるブラインは対向流となる。このように、熱交換器147は第2の温水回路145とブライン循環回路130とを熱交換可能に設けることにより、第2の温水回路145からブライン循環回路130に効率よく熱を渡すことができるように構成している。
一方、前述した第2の温水回路145は貯湯槽42内で温められた温水をポンプ148により循環するものであり、水或いは不凍液、オイルなどの流動性熱媒体(以降水で説明する)が封入されている。この第2の温水回路145は、前記貯湯槽42内を通過するように形成されている。
即ち、水が循環する蛇行状の温水配管144が当該貯湯槽42の内部を通過するように設けられており、この貯湯槽42内を温水が下部から流入して、上部に流れるように配管を設置している。そして、熱交換器147の出口側の冷媒配管147Aには当該第2の温水回路145に水を循環させるためのポンプ148が設けられ、ポンプ148の出口側の温水配管146Aは貯湯槽42内に設けられた温水配管144の下部に接続されている。また、温水配管144の上部に接続された温水配管146Bは、熱交換器147に接続され、温水が循環する第2の温水回路145を構成している。そして、第2の温水回路145とブライン循環回路130とは熱交換器147にて熱交換可能に接続されている。
また、第2の温水回路145の温水配管146Aには熱交換器147で冷却され、貯湯槽42内に入る水の温度を検出するための温度センサ(図示せず)が設けられており、当該温度センサは制御装置160に接続されている。そして、制御装置160は、当該温度センサにて検出される水の温度が所定の温度となるようにポンプ148の運転を制御している。
尚、本実施例のソーラー発電システム100は上記実施例と同様に図2に示すように、冷媒回路110の電動圧縮機12と、ブライン循環回路130のポンプ37、第1の温水回路140のポンプ47及び第2の温水回路145のポンプ148の運転を制御するためのマイクロコンピュータから成る制御装置160が設けられている。また、制御装置160には前記実施例と同様に積雪検出手段や貯湯槽42に設けられた温度センサ、第2の温水回路145の温水配管146Aに設けられた温度センサ等が接続されており、これらの出力に基づき上述した電動圧縮機12、ポンプ37、ポンプ47及びポンプ148の運転を制御している。尚、その他の構成は上記実施例と同様であるため省略する。
以上の構成で次にソーラー発電システム100の動作を説明する。
(1)夜間の運転(オールシーズン)
先ず、夜間の貯湯運転時におけるソーラー発電システム100の動作を図7を用いて説明する。尚、図7において矢印は、この場合の冷媒回路110の二酸化炭素冷媒及び第1の温水回路140の温水の流れである。ソーラーパネル20が太陽光を受けられない夜間には系統商用交流電源ACにてソーラー発電システム1及び室内負荷74を駆動するように構成されている。即ち、深夜電力を利用してソーラー発電システム100を駆動する。
ここで、制御装置160には前記実施例と同様にタイマー機能(図示せず)が内蔵されており、制御装置160はタイマーにより予め設定された時間になると、系統商用交流電源ACにて電動圧縮機12及びポンプ47を駆動する。電動圧縮機12が駆動されると、当該電動圧縮機12で圧縮され高温高圧となった二酸化炭素冷媒は、電動圧縮機12から出口側の配管12Aに吐出され、放熱器13に流入する。
このとき、電動圧縮機12で圧縮された二酸化炭素冷媒は約+90℃に加熱されており、当該放熱器13にてポンプ47により第1の温水回路140を流れる水と熱交換して冷却される。反対に第1の温水回路140内の水は温められて温水となる。この放熱器13を通過する過程で二酸化炭素冷媒は凝縮せず、超臨界のままであるので、第1の温水回路140内を流れる水の加熱能力は極めて高いものとなる。
放熱器13で温められた第1の温水回路140内の温水は、ポンプ47により循環して貯湯槽42に至る。そして、温水は貯湯槽42に設けた蛇行状の温水配管44内に上部より流入し、下部へと流れる。この過程で温水配管44内の温水は、貯湯槽42内に貯溜された水と熱交換して冷却される。反対に貯湯槽42内に貯溜された水は温められ、温水となる。このとき、温水回路40内の温水を貯湯槽42の上部から流入させることで、貯湯槽42の上側の温水の方が高い温度となり、下に行くほど温度が低くなる。水は温度が高いほど密度が小さく、温度が低いほど密度が大きくなるため、このように、貯湯槽42の上部から温水回路40の温水を流入させ、貯湯槽42内の水と熱交換させることで、貯湯槽42内の上部に貯溜された温水は温度が高く、下部に行くほど温水の温度が低くなる。これにより、密度差を利用して貯湯槽42内の上部に高温水、下部に低温水を溜めることができる。
そして、貯湯槽42内の温水を使用する際には、貯湯槽42上方の高温水と下方の低温水を混合して所定の温度にしてから貯湯槽42の下部に接続された吸水口(図示せず)より供給される。
一方、貯湯槽42内で冷却された第1の温水回路140の温水は、当該貯湯槽42から出て下部に接続された温水配管42Aを経て放熱器13にて冷媒回路110内の二酸化炭素冷媒と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
他方、放熱器13で放熱して温度低下した二酸化炭素冷媒は、放熱器13の出口側の配管13Aから出てキャピラリチューブ16に至り、そこで減圧された後、蒸発器17に流入する。蒸発器17に流入した二酸化炭素冷媒は、そこで蒸発して吸熱することで外気から熱を汲み上げて(ヒートポンプ効果)、電動圧縮機12に吸い込まれて圧縮され、再び吐出側の配管12Aに吐出されるサイクルを繰り返す。
尚、貯湯槽42内に設けられた温度センサ(図示せず)の出力に基づき、制御装置160は、貯湯槽42内の温水が予め設定された所定の温度に上昇し、且つ、所定の貯湯槽42内の湯量が所定の必要湯量に達すると制御装置160は電動圧縮機12及びポンプ47の運転を停止する。上記必要湯量とは、制御装置160により日々の使用量から算出された量とする。尚、予め必要湯量を制御装置160に入力設定するものとしても構わない。
(2)積雪時の運転
次に、積雪検出手段にて積雪を検知した場合の融雪運転時におけるソーラー発電システム100の動作について図8を用いて説明する。図8において矢印はこの場合のブライン循環回路130のブライン及び第2の温水回路145の水の流れを示している。尚、ソーラー発電システム100は昼間太陽が出ているときにソーラーパネル20にて発電された電力でソーラー発電システム1を運転すると共に、太陽光が少なくソーラーパネル20にて室内負荷74を作動させるだけの充分な発電ができない場合には系統商用交流電源ACにて室内負荷74を駆動するように構成されている。
先ず、制御装置160は、前述した積雪検出手段からの出力に基づきソーラーパネル20への積雪を検知すると、ポンプ37及びポンプ148を駆動する。この場合、制御装置160は、前述したように第2の温水回路145の温水配管146Aに設けられた図示しない温度センサにて検出される貯湯槽42に入る水の温度が所定の温度となるようにポンプ148の運転を制御する。そして、第2の温水回路145の水は、ポンプ148により循環して貯湯槽42に至る。このとき、温水は貯湯槽42に設けられた蛇行状の温水配管144内に下部より流入し、上部へと流れる。この過程で温水配管144内の水は、前述した貯湯運転により加熱され貯湯槽42内の温水と熱交換して温められ、温水となる。ここで、熱交換器147にて冷却された第2の温水回路145内の水を貯湯槽42の下部から流入させ、貯湯槽42内の温水と熱交換させることで、貯湯槽42内の下部に貯溜された温水は温度が低く、上部に行くほど温度が高くなる。これにより、前述した密度差を利用して上部に高温水、下部に低温水を溜めた状態を維持することができる。
一方、貯湯槽42で温められた第2の温水回路145の水(温水)は、貯湯槽42から出て温水配管144の上部に接続された温水配管146Bを経て熱交換器147に流入する。そこで、当該熱交換器147にてポンプ37によりブライン循環回路130を流れるブラインと熱交換して冷却される。反対にブライン循環回路130内のブラインは温められる。
熱交換器147で温められたブライン循環回路130内のブラインは、ポンプ37により循環してソーラーパネル20に至る。そして、ブラインはソーラーパネル20の裏側に配設された蛇行状の加熱配管34内に流入する。そこで、ソーラーパネル20を加熱し、ソーラーパネル20への積雪を融雪除去する。このように、ブライン循環回路130により、冷媒回路110の放熱器13により貯湯槽42を加熱し、この貯湯槽42内の湯とブライン循環回路130とを第2の温水回路145を介して熱交換可能に設けることで、ソーラーパネル20に熱を搬送し、ソーラーパネル20を加熱することでソーラーパネル20への積雪を融雪除去することが出来るようになる。
特に、本実施例のように深夜電力により電動圧縮機12を駆動して貯湯槽42に貯湯することで、安価に暖房や給湯を行いながら、ソーラーパネル20への積雪も貯湯槽42内の湯の熱を用いて行えるようになる。
尚、ソーラーパネル20で冷却されたブライン循環回路130のブラインは、当該加熱配管34から出てブライン配管20Aに入り、熱交換器147にて第2の温水回路145温水と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
他方、熱交換器147でブラインと熱交換して温度低下した第2の温水回路145の温水は熱交換器147の出口側の温水配管147から、温水配管146Aを経て貯湯槽42内の温水配管144に入り、貯湯槽42内に貯湯された温水と熱交換して温められるサイクルを繰り返す。
尚、前述した積雪検出手段からの出力によりソーラーパネル20上の積雪が融雪除去されたと検知された場合には、制御装置160はポンプ37及びポンプ148の運転を停止する。
このように、積雪検出手段からの検出に基づき、制御装置160は積雪が必要なときにのみブライン循環回路130のポンプ37及び第2の温水回路145のポンプ148を駆動することができるので、不要なポンプ37及びポンプ148の運転を排除して省エネルギーに寄与することができるようになる。
尚、第1の温水回路140及び第2の温水回路145に封入する流動性熱媒体として上記実施例の如く水を使用する場合、貯湯槽42内の水(温水)を直接流し、各温水回路140、145内を循環させるものとしても構わない。この場合、第1の温水回路140内を循環させる温水は貯湯槽42内を上部から下部に流し、第2の温水回路145内を循環させる温水は貯湯槽42内を下部から上部に流すことで、上述の如く密度差を利用して貯湯槽42上部に高温水を下部に低温水を溜めることが可能となる。
尚、上記各実施例では、本発明の減圧装置としてキャピラリチューブを用いて説明したが、減圧装置としては、例えば、電子膨張弁や温度自動膨張弁、圧力調整弁等を用いることも可能であり、実施例に限定されるものではない。
また、上記各実施例では、放熱器13(第1の熱交換器14、第2の熱交換器15)、熱交換器147は、配管を密着固定する構成としたが、例えば、上記放熱器13(第1の熱交換器14、第2の熱交換器15)、熱交換器147を2重管式熱交換器、プレート式熱交換器等の熱交換器にて構成するものとしても構わない。更に、これら熱交換器の配管の形状も蛇行状、コイル状、螺旋状等の種々の配管を用いることが可能であり、熱交換器の形式や形状は実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例のソーラー発電システムの概略構成図である。 図1のソーラー発電システムに関する電気回路のブロック図である。 図1のソーラー発電システムの貯湯運転時における冷媒回路の冷媒の流れと温水回路の温水の流れを示す図である。 図1のソーラー発電システムの冬季夜間の貯湯運転時における冷媒回路の冷媒の流れと温水回路の温水の流れ及びブライン循環回路のブラインの流れを示す図である。 図1のソーラー発電システムの融雪運転時における冷媒回路の冷媒の流れとブライン循環回路のブラインの流れを示す図である。 本発明の他の実施例のソーラー発電システムの概略構成図である。 図6のソーラー発電システムの貯湯運転時における冷媒回路の冷媒の流れと第1の温水回路の温水の流れを示す図である。 図6のソーラー発電システムの融雪運転時における第2の温水回路の温水の流れとブライン循環回路のブラインの流れを示す図である。
符号の説明
1、100 ソーラー発電システム
10、110 冷媒回路
12 電動圧縮機
13 放熱器
14 第1の熱交換器
15 第2の熱交換器
16 キャピラリチューブ
17 蒸発器
20 ソーラーパネル
30、130 ブライン循環回路
34 加熱配管
37、47、148 ポンプ
40 温水回路
42 貯湯槽
60、160 制御装置
140 第1の温水回路
145 第2の温水回路

Claims (7)

  1. 太陽光発電を行うソーラーパネルと、電動圧縮機、放熱器、減圧装置及び蒸発器等を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素冷媒を循環して成る冷媒回路と、ポンプによりブラインを循環するブライン循環回路とを備え、
    該ブライン循環回路により、前記冷媒回路の放熱器からの熱を前記ソーラーパネルに搬送することを特徴とするソーラー発電システム。
  2. 前記ブライン循環回路を、前記ソーラーパネルと前記冷媒回路の放熱器に熱交換可能に設けたことを特徴とする請求項1のソーラー発電システム。
  3. 前記ソーラーパネルの積雪を検出する積雪検出手段と、該積雪検出手段が積雪を検出した場合に前記電動圧縮機及びポンプを駆動する制御装置を設けたことを特徴とする請求項2のソーラー発電システム。
  4. 湯を貯溜する貯湯槽を備えると共に、前記放熱器を、前記貯湯槽を加熱するための第1の熱交換器と前記ブライン循環回路と熱交換可能に設けられる第2の熱交換器とから構成し、該第2の熱交換器を、前記第1の熱交換器の冷媒下流側に配置したことを特徴とする請求項2又は請求項3のソーラー発電システム。
  5. 湯を貯溜する貯湯槽を備え、前記放熱器により前記貯湯槽を加熱すると共に、該貯湯槽内の湯と前記ブライン循環回路とを熱交換可能に設けたことを特徴とする請求項1のソーラー発電システム。
  6. 深夜電力により前記電動圧縮機を駆動して前記貯湯槽に貯湯することを特徴とする請求項5のソーラー発電システム。
  7. 前記ソーラーパネルへの積雪を検出する積雪検出手段と、該積雪検出手段が積雪を検出した場合に前記ポンプを駆動する制御装置を設けたことを特徴とする請求項5又は請求項6のソーラー発電システム。
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