JP2006028967A - 冷蔵倉庫の断熱構造および工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、容易に形成することができる冷蔵倉庫の断熱構造および工法を提供する。
【解決手段】冷蔵倉庫は、側壁を形成する側壁パネル1と、天井を形成する天壁パネル2と、冷蔵倉庫内の熱が一定になるように壁面や天面等を断熱する断熱層8,9とから構成される。冷蔵倉庫は、側壁パネル8の内面に内断熱層10、天壁パネル9の外面に外断熱層11が夫々設ける。内断熱層10は、側壁パネル8の内側から発泡性樹脂材料を吹付け、発泡して形成する。外断熱層11は、天壁パネル9の上方から発泡性樹脂材料を吹付け、発泡して形成する。これにより、内断熱層10と外断熱層11とを同時に吹付ける作業を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】冷蔵倉庫は、側壁を形成する側壁パネル1と、天井を形成する天壁パネル2と、冷蔵倉庫内の熱が一定になるように壁面や天面等を断熱する断熱層8,9とから構成される。冷蔵倉庫は、側壁パネル8の内面に内断熱層10、天壁パネル9の外面に外断熱層11が夫々設ける。内断熱層10は、側壁パネル8の内側から発泡性樹脂材料を吹付け、発泡して形成する。外断熱層11は、天壁パネル9の上方から発泡性樹脂材料を吹付け、発泡して形成する。これにより、内断熱層10と外断熱層11とを同時に吹付ける作業を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷蔵倉庫の壁面の断熱構造および工法に関するものである。
従来、建物内に建てられた冷蔵倉庫は、断面が角波状に形成された鉄板であるキーストンプレートを側壁パネルおよび天壁パネルとし、この側壁パネルおよび天壁パネルに断熱層を形成して構成される。断熱層は、キーストンプレートの外側、すなわち、冷蔵倉庫の外側に硬質ウレタン等が配合された発泡剤を吹付けて、発泡させて形成させていた。
しかし、上記の断熱構造では、側壁パネルに断熱層を形成するために、建物内の側壁と冷蔵倉庫の側壁パネルとの間に作業用の足場等を組立てるための作業スペースが必要であり、作業スペースを大きくした場合、限られたスペースの建物内のため、冷蔵倉庫の収納スペースが小さくなる。収納スペースを大きくするために作業スペースを狭くした場合、例えば、冷蔵倉庫が高層化すると作業終了後に足場を解体するのに時間がかかる。また、発泡剤の吹付け作業が困難になる等の不具合が発生していた。
そこで、特許文献1では、2枚の金属板の間に発泡性樹脂材料を発泡させて形成した複数の断熱パネルで側壁と天壁とを形成し、断熱パネルの冷蔵倉庫内側に発泡剤を吹付けるとともに発泡させて断熱層を形成させた冷蔵倉庫の断熱構造が開示されている。
特開平10−337256号公報(段落0011〜段落0049、図1)
特許文献1では、キーストンプレートの内側、すなわち、冷蔵倉庫の内側に金網やガラスメッシュ等の補強材を配置し、硬質ウレタン等が配合された発泡剤を補強材の手前側からキーストンプレートに吹付け、補強材が覆われるように発泡させて形成させている。
しかし、天壁パネルに断熱層を形成する場合、上に向かって発泡剤を吹付けるため発泡剤を天壁パネルに固着させるのが困難である上、吹付けた発泡剤が垂れ落ちたりして断熱層の品質が安定しない。また、冷蔵倉庫内に作業用の足場等を組立てたりするので、断熱構造の構築後に冷蔵倉庫内に、自動ラック等の棚の組立てや設置を行う必要があり、冷蔵倉庫の完成までに日数を要するという問題がある。
そこで、本発明は、少ない作業日数で断熱層を形成することができる冷蔵倉庫の断熱構造および工法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、建物内で側壁パネルおよび天壁パネルによって囲まれた冷蔵倉庫であって、前記側壁パネルの内面に内断熱層、前記天壁パネルの外面に外断熱層が夫々設けられ、前記側壁パネルと天壁パネルの境界部において、前記内断熱層と外断熱層の端部同士が、パネルの表面と直交する方向に互いに重なるように設けられたことを特徴とする。
上記構成において、冷蔵倉庫は、側壁および天壁に囲まれた建物内で、その建物の側壁に近接して建てられるものである。冷蔵倉庫は、建物の底面に対して垂直方向に立設された側壁パネルと、建物の底面に対して平行であって、側壁パネルの上側端部と接続された天壁パネルとから構成される。
側壁パネルは、冷蔵倉庫の周囲を囲うように複数枚配設されており、夫々の側壁パネルは互いに接続されている。天壁パネルは、冷蔵倉庫の上部を覆うように配設されており、夫々の側壁パネルの上側端部と接続されている。
境界部とは、側壁パネルと天壁パネルとが接続された部分、すなわち、側壁パネルと天壁パネルとを区分けする部分である。子のような境界部においては、その接続構造により冷蔵倉庫内からの放熱が大きくなる可能性があるため、内外の断熱層による2重構造を採用した。なお、冷蔵倉庫は、直方体箱型のものに限らず、ドーム形状のものであっても良い。ドーム状に形成された壁面の場合は、壁面の曲率が変化する接合部分を境界部とすれば良い。
断熱層は、硬質ウレタン等が配合された発泡性樹脂材料を吹付け、発泡させて形成したものが例示でき、側壁パネルの内面に内断熱層、天壁パネルの外面に外断熱層を夫々設ける。
境界部における内断熱層と外断熱層の重なりは、外断熱層を天壁パネルから側壁パネルの上部付近まで形成し、内断熱層を側壁パネルの上部まで形成する構成や、逆に、内断熱層を側壁パネルから天壁パネルの周囲まで形成し、外断熱層を天壁パネルのみに形成する構成のいずれかを採用することができる。側壁パネルと建物の側壁との間隔が狭い場合には、内断熱層を側壁パネルから天壁パネルの周囲まで形成し、外断熱層を天壁パネルに形成する構成が作業上から好ましい。
また、内断熱層は、冷蔵倉庫の内側から作業を行うため、建物の側壁と冷蔵倉庫の側壁パネルとの距離を可及的に近づけることができるので、冷蔵倉庫内部の収納スペースを大きく確保することができる。また、内断熱層を形成する作業を収納スペースで行うため、作業に用いる足場等の組立てや解体を容易に行うことができる。
外断熱層は、天壁パネルの上方から作業を行うため、吹付けた発泡性樹脂材料が垂れ落ちたりすることなく、発泡性樹脂材料を均一に発泡させて外断熱層を形成することができる。また、外断熱層の形成するために作業用の足場等を収納スペースに組立てる必要がないため、収納スペースの作業、例えば、自動ラック等の棚の組立てや設置作業を効率良く行うことができる。
また、外断熱層は、天壁パネルの端部に近づくにつれて厚さを薄くなるように形成することができる。これにより、境界部における断熱効率を他の部位と均等にすることができる。また、外断熱層は、温度差による熱収縮の不均一によって発生する、亀裂や剥離等を抑えることができる。
また、側壁パネルおよび天壁パネルは、2枚の面材の間に発泡性樹脂材料を発泡させて形成されたものを使用することができる。この場合、境界部において面材を伝って放熱されるのを防ぐため、天壁パネルと側壁パネルの突合せ部分の面材を切欠き、その面材の周縁を切欠いた熱絶縁部に断熱材を設ける構成を採用できる。すなわち、熱絶縁部は、側壁パネルの上側端部と、天壁パネルの内面とが接触する面材が切欠き部分であって、その熱絶縁部に位置に発泡ウレタンやポリスチロール等の断熱材が配設される。これにより、天壁パネルの面材を介して、熱が冷蔵倉庫の外部に放熱することを防止できる。
なお、この例では、側壁パネルの上端面に天壁パネルの周縁を載置する構成について挙げたが、天壁パネルの周端面を側壁パネルの上端内面に突合せる冷蔵倉庫の場合には、側壁パネルの上端内面の面材を切欠いて、その面材を切欠いた熱絶縁部に断熱材を充填する構成を採用しても良いことは無論である。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、冷蔵倉庫の断熱構造は、断熱層を側壁パネルの内側と、天壁パネルの外側とに設けることで、冷蔵倉庫の周囲を断熱層で覆うことができる。また、天壁パネルの外側に外断熱層を設けることで、倉庫内の収納スペースの作業を同時に行うことが可能となる。これにより、作業効率が良くなり、冷蔵倉庫を建てるのに少ない作業日数で行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る冷蔵倉庫の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB部詳細図、図4は図1のC部詳細図、図5は図2のD部詳細図を示す。
冷蔵倉庫Fは、図1、図2に示すように、工場や倉庫等の建物E内で、建物Eの側壁に近接した位置に建てられている。冷蔵倉庫Fは、側壁を形成する側壁パネル1と、天井を形成する天壁パネル2と、冷蔵倉庫F内の熱が一定になるように壁面や天面等を断熱する断熱層とから構成される。
側壁パネル1は、建物Eの壁面に沿って、底面から垂直方向に複数枚立設されており、隣り合う側壁パネル1同士が互いに接続して壁面を構成する。このとき、側壁パネル1同士を水平方向に接続する場合は、図3、図4に示すように、各側壁パネル1の内側に一定間隔で配置された固定ピースと、固定ピースを覆い隠すカバーと、発泡ウレタンやポリスチロール等の発泡性樹脂材料を発泡させて形成された断熱材7とで固定される。
固定ピースは、断面L型形状のL型固定ピース3と、平板形状の平形固定ピース4とがある。L型固定ピース3は、側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合に用いられ、平型固定ピースは、側壁パネル1同士を水平に並べて繋ぎ合わせる場合に用いられる。このとき、側壁パネル1同士の間には適当な隙間、例えば、直角に繋ぎ合せる場合は50mm、水平に並べて繋ぎ合わせる場合は55mmの隙間を設ける。
カバーは、側壁パネル1同士の繋ぎ合わせを覆い隠すもので、側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合に用いるコーナーカバー5と、側壁パネル1同士を水平に並べて繋ぎ合わせる場合に用いるフラットカバー6とがある。コーナーカバー5およびフラットカバー6は共に側壁パネル1の内側と外側とに配設される。これにより、側壁パネル1同士の繋ぎ部分は、カバーによって覆い隠される。
断熱材7は、側壁パネル1同士の繋ぎ部分に設けた隙間に、発泡ウレタンやポリスチロール等の発泡性樹脂材料を注入し、発泡させたものである。断熱材7は、発泡することで形状を形成するため、歪みや段差等の凹凸に形状を合すことができる。すなわち、側壁パネル1同士の隙間に合わせた形状に発泡し、形成されるので、その隙間を密閉することができる。
なお、側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合は、一方の側壁パネル1の端面と他方の側壁パネル1の表面とを繋ぎ合わせる。このとき、他方の側壁パネル1で、一方の側壁パネル1と繋ぎ合わさる側の面材は、側壁パネル1の端辺から側壁パネル1の厚さと同等の長さまで面材を切欠き、パネル内部の発泡性樹脂材料が露出した側壁熱絶縁部8が形成される。また、水平に繋ぎ合せる場合は、壁面パネルの端面同士を繋ぎ合わせる。
また、側壁パネル1は、冷蔵倉庫Fの高さを形成するために鉛直方向に繋ぎ合わせる。この場合、壁面パネルは、水平に並べて繋ぎ合わせると同様で、各側壁パネル1の内側に一定間隔で配置された固定ピースと、固定ピースを覆い隠すカバーと、発泡ウレタンやポリスチロール等の発泡性樹脂材料を発泡させて形成された断熱材7とで固定される。壁面パネルの端面同士を繋ぎ合わせる。
天壁パネル2は、建物Eの底面に対して平行に側壁パネル1の上側端部に差し渡されており、側壁パネル1と垂直に接続して天壁を構成する。このとき、側壁パネル1と天壁パネル2を接続する場合は、図5に示すように、水平方向の側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合と同様に、L型固定ピース3、コーナーカバー5を用いて側壁パネル1同士の端面を繋ぎ合わせて固定する。このとき、側壁パネル1と天壁パネル2の繋ぎ合わせは、側壁パネル1の端面と天壁パネル2の表面とを繋ぎ合わせる。この場合は、天壁パネル2で、側壁パネル1と繋ぎ合わさる側の面材は、天壁パネル2の端辺から側壁パネル1の厚さと同等の長さまで面材を切欠き、パネル内部の発泡性樹脂材料が露出した天壁熱絶縁部9が形成される。
断熱層は、発泡ウレタンやポリスチロール等の発泡性樹脂材料を側壁パネル1の内面と天壁パネル2の内面の周囲および天壁パネル2の外面に吹付け、発泡させて内断熱層10、外断熱層11を形成する。このとき、内断熱層10は、天壁パネル2の内面の周囲、例えば、側壁パネル1の内面から650mmまで延設する。また、側壁パネル1の内側には、内断熱層10の熱収縮を規制するために格子状に形成した木材からなる補強材12が取り付けられている。これにより、内断熱層10は、熱収縮による亀裂や壁面からの剥離を防止することができる。
外断熱層11は、内断熱層10と重なっている部分と、重なっていない部分とで、外断熱層11の熱伝達速度が異なる。そのため、天壁パネル2の外側には、天壁パネル2の端部に近づくにつれて厚さが薄くなるように形成されている。これにより、内断熱層10と天壁パネル2を介して外断熱層11に伝達される熱の伝達を均等にすることができ、温度差による熱収縮の不均一で発生する亀裂や剥離等を抑えることができる。
次に、上記構成により、冷蔵倉庫Fを建てる手順を説明する。
まず、側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合は、L型固定ピース3の各面に夫々の側壁パネル1を固定する。このとき、側壁パネル1同士の間には適当な隙間、例えば、50mmの隙間を設ける。次に、内側のコーナーカバー5をL型固定ピース3の上から被せて固定する。冷蔵倉庫Fの外側から、繋ぎ目の隙間に断熱材7を注入し、発泡させる。発泡性樹脂材料が発泡したら側壁パネル1の外側から外側のコーナーカバー5を取り付ける。
側壁パネル1同士を水平に繋ぎ合せる場合は、平形固定ピース4の各面に夫々の側壁パネル1を固定する。このとき、側壁パネル1同士の間には適当な隙間、例えば、55mmの隙間を設ける。内側のコーナーカバー5を平形固定ピース4の上から被せて固定する。このとき、隙間の中心に平形固定ピース4の補強用のパイプを挿入し、平形固定ピース4の中心部に形成される孔を介してネジ等で固定する。冷蔵倉庫Fの外側から、繋ぎ部分に設けられた隙間に断熱材7を注入し、発泡させる。発泡性樹脂材料が発泡したら側壁パネル1の外側から外側のフラットカバー6とを取り付け、その上からガスケットを取り付ける。
次に、側壁パネル1を鉛直方向に積み上げて固定する場合は、側壁パネル1同士を水平に並べて繋ぎ合わせる場合と同様に、平形固定ピース4、フラットカバー6、補強用のパイプを用いて側壁パネル1同士の端面を繋ぎ合わせて固定する。なお、側壁パネル1同士の間に設ける適当な隙間は60mmとする。
側壁パネル1と天壁パネル2とを繋ぎ合わせる場合は、図5に示すように、水平に並べられた側壁パネル1同士を直角に繋ぎ合せる場合と同様に、L型固定ピース3の各面に夫々の側壁パネル1を固定し、そのL型固定ピース3の上から内側のコーナーカバー5を被せて固定する。冷蔵倉庫Fの外側から、繋ぎ部分に設けられた隙間に断熱材7を注入し、発泡させる。発泡性樹脂材料が発泡したら側壁パネル1の外側から外側のコーナーカバー5を取り付ける。なお、パネル1,2同士の間に設ける適当な隙間は同様に50mmとする。
次に、内断熱層10と外断熱層11を形成する。
内断熱層10は、まず、側壁パネル1の内側に断熱層の補強材12を格子状に取り付ける。このとき、水平方向の補強材12を壁面パネルの内側に取り付け、その上から鉛直方向の補強材12を取り付ける。また、天壁パネル2の外周側、すなわち、天壁パネル2に内断熱層10が形成される位置にも同様に補強材12を取り付ける。なお、補強材12の取り付けは、特にこの限りではなく、鉛直方向を壁面パネルの内側に取り付けても良い。
側壁パネル1の内側に補強材12を取り付けた後、発泡性樹脂材料を補強材12の手前側から側壁パネル1の内側および天壁パネル2の内側外周に吹付ける。吹付けた発泡性樹脂材料で補強材12が覆われるように発泡させる。
外断熱層11は、発泡性樹脂材料を天壁パネル2の外側に吹付け、発泡させて形成する。このとき、天壁パネル2の端部に近づくにつれて厚さが薄くなるように形成する。例えば、何回か重ねて発泡性樹脂材料を吹付ける際に、吹付ける範囲を狭めていくことで端部に近づくにつれて外断熱層11の厚さを薄く形成できる。また、天壁パネル2の外側を覆うように発泡性樹脂材料を吹付け、発泡させ、形成した後に天壁パネル2の端部に近づくにつれて厚さが薄くなるように切り落としても良い。
吹付けた発泡性樹脂材料が発泡し、外断熱層11を形成した後、外断熱層11の表面にアスファルト系エマルション防湿材等を塗布する。これにより、外断熱層11から水蒸気等が透過し、その水分が天壁パネル2の外側の面材に遮断されて外断熱層11内に溜まり、断熱性を低下させるという不具合を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態においては、側壁パネルおよび天壁パネルとが接続されて形成された冷蔵倉庫を例示したが、これに限らず、側壁パネルおよび天壁パネルとが連続的に接合されたドーム状に形成しても良い。
側壁パネルと天壁パネルとの接合部端面を、夫々45度に切欠いて直角に繋ぎ合わせる場合は、パネル内側の面材の端面が冷蔵倉庫の外側に露出しないので熱絶縁部を形成する必要がなく、この突合せ面に断熱材も充填する必要がない。
1 側壁パネル
2 天壁パネル
3 L型固定ピース
4 平形固定ピース
5 コーナーカバー
6 フラットカバー
7 断熱材
8 側壁熱絶縁部
9 天壁熱絶縁部
10 内断熱層
11 外断熱層
12 補強材
E 建物
F 冷蔵倉庫
2 天壁パネル
3 L型固定ピース
4 平形固定ピース
5 コーナーカバー
6 フラットカバー
7 断熱材
8 側壁熱絶縁部
9 天壁熱絶縁部
10 内断熱層
11 外断熱層
12 補強材
E 建物
F 冷蔵倉庫
Claims (6)
- 建物内で側壁パネルおよび天壁パネルによって囲まれた冷蔵倉庫であって、前記側壁パネルの内面に内断熱層、前記天壁パネルの外面に外断熱層が夫々設けられ、前記側壁パネルと天壁パネルの境界部において、前記内断熱層と外断熱層の端部同士が、パネルの表面と直交する方向に互いに重なるように設けられたことを特徴とする冷蔵倉庫の断熱構造。
- 側壁パネルおよび天壁パネルによって囲まれた冷蔵倉庫が、建物内に、その側壁に近接して設けられ、前記側壁パネルの内面に内断熱層、前記天壁パネルの外面に外断熱層が夫々設けられ、前記内断熱層の端部が前記天壁パネルの周囲まで延設され、前記側壁パネルと天壁パネルの境界部において、前記内断熱層と外断熱層の端部同士が、パネルの表面と直交する方向に互いに重なるように設けられたことを特徴とする冷蔵倉庫の断熱構造。
- 外断熱層は、天壁パネルの端部に近づくにつれて厚さが薄くなることを特徴とする請求項2または3に記載の冷蔵倉庫の断熱構造。
- パネルは、2枚の面材の間に発泡性樹脂材料を発泡させて形成されたものであって、天壁パネルの内面の周縁に面材を切欠いた熱絶縁部が形成され、該熱絶縁部に断熱材が設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の冷蔵倉庫の断熱構造。
- 内断熱層および外断熱層は、発泡樹脂材を発泡させて形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵倉庫の断熱構造。
- 建物内に設けられ、該建物内の側壁に近接した冷蔵倉庫を断熱するための断熱工法であって、該冷蔵倉庫はパネルによって形成された側壁パネルと天壁パネルとを有しており、前記側壁パネルの内面と前記天壁パネルの内面の周囲とに発泡性樹脂材料を吹付け、発泡させて内断熱層を形成し、前記天壁パネルの内面の内断熱層を形成する代わりに、前記天壁パネルの外面に発泡性樹脂材料を吹付け、発泡させて外断熱層を形成し、前記天壁パネルの外面の端部に近づくにつれて前記外断熱層の厚さを薄くすることを特徴とする冷蔵倉庫の断熱工法。
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---|---|---|---|
JP2004211901A JP2006028967A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 冷蔵倉庫の断熱構造および工法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6317537B1 (ja) * | 2016-09-13 | 2018-04-25 | 株式会社クラレ | 樹脂組成物及びその用途 |
-
2004
- 2004-07-20 JP JP2004211901A patent/JP2006028967A/ja not_active Withdrawn
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