JP2006028811A - 扉開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉体の開閉時、或いは左右方向の調整時に大きな荷重を受けても当該荷重に対し十分な支持力を持たせることが可能な構造のものとする。
【解決手段】固定部材2に対する扉体4の左右方向の調整による移動に際しては、調整ボルト11を適宜方向に進退させると、調整ボルト11の進退に伴って取付プレート10は、連結部材13の位置を支点として図中の矢印方向に移動する。この移動のときに、取付プレート10は、取付プレート5から荷重を受けるが、かかる荷重を連結部材13で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。また、調整後の扉体4の開閉時に当該扉体4に加わる大きな荷重に対しては、かかる荷重が取付プレート5を介して取付プレート10に伝達され、当該取付プレート10が図3中の矢印方向に荷重を受けるが、かかる荷重を連結部材13で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、家具や建具等に設けられる扉体を開閉するための扉開閉装置に関するものである。
扉開閉装置は、扉体を自在に、且つスムーズに開閉できるように、当該扉開閉装置の一方の係合部材が、例えば家具の固定部材に位置決めして配設され、また、他方の係合部材が、例えば家具の扉体に位置決めして配設される。そして、扉開閉装置には、扉体の開閉時に当該扉体が左方向又は右方向から荷重を受けても、また、固定部材に対する扉体の左右方向の調整に際して荷重を受けても、かかる荷重を支持できるようにしたものが従来からある(特許文献1)。
図9に示すように、特許文献1の扉開閉装置100は、一方の係合部材101が固定部材102に位置決めして配設され、また、他方の係合部材である取付プレート103が扉体(図示せず)に位置決めして配設され、そして、この例では、係合部材101が取付本体104及び取付プレート105で、更に、取付本体104がケース体106及び調整プレート107で構成されている。このうちの調整プレート107には、同図に示すように、その一方の端部を折り曲げて折曲部107aが設けられ、この折曲部107aに取付プレート105を緩挿させるための矩形状孔107bが設けられており、これにより、取付プレート105が、例えば扉体に対して左方向又は右方向から荷重が加わり、この荷重を取付プレート103を介して受けても(同図中の矢印方向を左右方向と称する)、この荷重を調整プレート107の折曲部107aで均等に分散して支持することができる。
また、調整プレート107の他方の端部に設けられたネジ穴107cに螺合させて調整ボルト108を進退させると、これに伴って取付プレート105は、折曲部107aを支持点として左方向又は右方向に移動し、固定部材102に対する扉体の左右方向の調整が可能になるが、このような左右方向の調整に際して取付プレート105が取付プレート103からの左右方向からの荷重を受けても、上述のようにこの荷重を調整プレート107の折曲部107aで均等に分散して支持できる。尚、109は、調整後、ケース体106に調整プレート107及び取付プレート105を固定するための固定ボルトである。
しかしながら、上述した扉開閉装置においては、取付プレートが左方向又は右方向からの荷重を受けた際に、この荷重を調整プレートの折曲部で均等に分散して支持できる利点があるが、かかる荷重を支持する部位は、調整プレートの折曲部であるため、大きな荷重には強度不足でヘタリや場合によっては圧壊が生じ十分な支持力を持たせることが難しかった。
特開平10−331509(第4,5頁、第3図)
解決しようとする問題点は、扉体の開閉時、或いは左右方向の調整時に大きな荷重を受けても当該荷重に対し十分な支持力を持たせることが可能な構造のものとする点である。
本発明の請求項1に係る扉開閉装置は、固定部材又は扉体のいずれか一方に配設される係合部材が取付本体と取付プレートとを備え、前記取付本体に対し前記取付プレートが左右方向に調整移動可能で、調整後に左右方向からの荷重を受ける扉開閉装置で、前記取付本体及び取付プレートをこれら取付本体と取付プレートと間で前記調整移動が可能なように連結するとともに、前記調整移動に際して受ける荷重、及び前記調整後に受ける荷重を支持する連結部材を設けるようにしたものであり、これにより、固定部材に対する扉体の左右方向の調整による移動に際して取付プレートが受ける荷重、または調整後の扉体の開閉時に当該扉体に加わる大きな外力による取付プレートが受ける荷重を、連結部材で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。
本発明の請求項2に係る扉開閉装置は、前記取付本体をケース体と調整プレートとで構成し、前記調整プレートに対し前記取付プレートが左右方向に調整移動可能で、調整後に左右方向からの荷重を受ける扉開閉装置であって、前記連結部材が、前記調整プレート及び取付プレートをこれら調整プレートと取付プレートと間で前記調整移動が可能なように連結するようにしたもので、このようなタイプの扉開閉装置についても、上述同様に、固定部材に対する扉体の左右方向の調整による移動に際して取付プレートが受ける荷重、または調整後の扉体の開閉時に当該扉体に加わる大きな外力による取付プレートが受ける荷重を、連結部材で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。
本発明の扉開閉装置は、請求項1の形態のものでも請求項2に係る形態のものでも、扉体の開閉時に当該扉体に加わる大きな外力に際して、或いは、固定部材に対する扉体の左右方向の調整による移動に際して、取付プレートが受ける荷重を連結部材で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる利点がある。
本発明の第1の実施の形態に係る扉開閉装置を図1〜4を参照して説明する。
本扉開閉装置1は、本実施の形態では、図1,2に示すように、家具の固定部材2に位置決めして配設される一方の係合部材3と、家具の扉体4に位置決めして配設される取付プレート(他方の係合部材)5とを備え、更に、これら係合部材3及び取付プレート5に付設される付設部材6を備えており、係合部材3と取付プレート5とはこの付設部材6を介して連設され、これらが協働することによって扉体4を自在開閉させることができる。そして、係合部材3は、本実施の形態では、ケース体8及び調整プレート9で構成される取付本体7と取付プレート10とを備えている。
このうちケース体8は、断面略U字状の基部8aと、この基部8aの上部両端からそれぞれ延出したフランジ部8bと、これらフランジ部8bの一方側面側に突設された断面略U字状のガイド部8cとで構成されている。そして、基部8aの底板には、当該ケース体8の中心線X−Xに沿って、上記ガイド部8c寄りのところに小長円8d及びこの小長円8dに連通する態様で大長円8dが設けられ、また、小長円8d及び大長円8dに近接して上記ガイド部8cとは反対側のところにその一方端が開口する長溝8eが設けられている。かかる長溝8eは、後に詳述するように、固定部材2に対する扉体4の左右方向(図3中の矢印方向を左右方向と称する。以下同様)の調整に際し、調整ボルト11との干渉防止のための逃げ溝である。ところで、小長円8dは中心線X−X方向に長軸を有する一方、大長円8dは中心線X−Xとは垂直な方向に長軸を有する楕円状貫通孔であり、この大長円8dにカム本体12aが配設される。
また、基部8aの底板には、小長円8d及び大長円8dの位置から両側に等距離隔てて挿通孔8fがそれぞれ穿設されており、これら挿通孔8fには、後に詳述する、本実施の形態では円筒状の鍔付き連結部材13が挿通される。そして、各挿通孔8fの近傍には、上記左右方向の調整等が完了した後、調整プレート9及び取付プレート10をケース体8に固定するための固定ボルト14が螺着するネジ孔がそれぞれ螺刻されている。
また、基部8aの側板の両内壁面に中心線X−X方向に沿う態様で案内溝8gがそれぞれ設けられ、また、各側板に連なるフランジ部8bの内端面のそれぞれには、案内溝8gに平行に、且つ、案内溝8gの溝長と略等しい案内溝8gが設けられている。これら案内溝8g,8gには、後述する調整プレート9の薄板状部9aの両側縁、及び折曲部9bの舌片9bがそれぞれ緩挿される。尚、案内溝8gが設けられたフランジ部8bのガイド部8c寄り上面には肉盛りが施されている(図4も参照)が、これは、この部位の強度を補強するためである。
また、ガイド部8cの底板8hは、固定部材2に対する扉体4の左右方向の調整に際しての取付プレート10の左右方向の移動を考慮して、中心線X−X方向に沿う態様でテーパ加工が施されており、このテーパは当該ガイド部8cの開口口に向かって漸増して行くように形成されている(図3も参照)。
ところで、各フランジ部8bに設けられた貫通孔等は、ケース体8を固定部材2の凹部2aに嵌合した後に、固定部材2に固着するための止めビス(図示せず)の挿通孔等である。
調整プレート9は、薄板状部9aの一方端が断面略コ字状に折り曲げられて形成された折曲部9b、即ち、薄板状部9aに立設された垂直部及びこの垂直部の上端から当該薄板状部9aに平行にこの薄板状部9a上に張り出された張出部からなる折曲部9bを有する部材で、当該調整プレート9の中心線Y−Yに沿って、折曲部9bの張出部の直下に位置するところにカム操作部12bの径小軸が嵌合される嵌合孔9cが、また、薄板状部9aの他方端寄りのところに上記調整ボルト11が螺合するネジ孔9dが設けられている。そして、薄板状部9aには、中心線Y−Yを隔てて適宜な位置で、折曲部9bの張出部の直下に位置するところに上記連結部材13が緩挿される挿通孔9eがそれぞれ設けられ、また、これら挿通孔9eから離隔して当該薄板状部9aの他方端寄りのところに中心線Y−Y方向に長軸を有する長円9fがそれぞれ設けられており、かかる長円9fは、固定ボルト14の挿通孔であり、後に詳述するように、固定部材2に対する扉体4の前後方向(図2中の矢印方向を前後方向と称する。以下同様)の調整に際し当該固定ボルト14との干渉を防止すべく楕円状に形成されている。
一方、折曲部9bの張出部には、上記嵌合孔9cに対応して上記カム操作部12bの径大軸(十字溝が設けられているところ)のための切欠溝9b、即ち、径大軸に対する操作上の便宜のため及びこの径大軸との干渉防止のための切欠溝9bが、また、上記各挿通孔9eに対応して上記連結部材13が緩挿される挿通孔9bがそれぞれ設けられ、この折曲部9bの垂直部には、取付プレート10の挿入孔であるスリット孔9b(図3参照)が設けられている。また、折曲部9bの張出部の両端には、当該端部から略L字状に折り曲げられた舌片9bが、薄板状部9aの側縁から張り出す態様でそれぞれ突設されている(図4も参照)。これら薄板状部9aの両側縁、及び折曲部9bの舌片9bは、上述のように案内溝8g,8gにそれぞれ緩挿され、調整プレート9が案内溝8g,8gに沿う態様で前後方向に移動する。
取付プレート10は、略矩形状の板状部10aと、この板状部10aの一方端側を湾曲加工して形成された円筒状部10bとからなり、板状部10aは、その長手方向の略中央位置を境にして、円筒状部10bが形成されている側が幅広で、円筒状部10bが形成されていない側が幅狭に形成されており、かかる板状部10aの幅狭部が上記スリット孔9bを通過可能になっている。そして、この板状部10aの幅狭部側には、当該取付プレート10の中心線Z−Zに沿って、当該板状部10aの他方端側に当該他方端に開口する態様で長溝10cが、また、この長溝10cに近接して上記カム操作部12bの挿通孔10dが設けられている。ところで、この長溝10cには調整ボルト11が挿入されるとともに、当該調整ボルト11の首下がこの長溝10cの内壁の下部に形成された突条受け10cに係止されるようになっている(図3)。
更に、板状部10aの幅狭部には、中心線Z−Zを隔てて適宜な位置で、当該板状部10aの他方端寄りのところに中心線Z−Z方向に長軸を有する長円10eがそれぞれ設けられており、かかる長円10eは、固定ボルト14の挿通孔であり、上述した長円9fと同様に、固定部材2に対する扉体4の前後方向の調整に際し当該固定ボルト14との干渉を防止すべく楕円状に形成されている。また、これら長円10eの、当該板状部10aの他方端とは反対側に位置する近傍には上記連結部材13が緩挿される挿通孔10fがそれぞれ設けられている。
一方、取付プレート10の円筒状部10bは、後述するように、取付プレート5の円筒状部5bに、これら円筒状部10b及び円筒状部5bに付設される付設部材6を介して連設される。
次に、上述したケース体8、調整プレート9及び取付プレート10で構成される係合部材3の組み付け方について説明する。固定部材2に固着されるケース体8に調整プレート9及び取付プレート10を組み付ける場合は、調整ボルト11を調整プレート9のネジ孔9dに螺合させてから、取付プレート10を、調整プレート9のスリット孔9bに差し込んで当該調整プレート9に重ねる。このとき、取付プレート10の挿通孔10fの孔芯が調整プレート9の挿通孔9e、挿通孔9bの孔芯と一致するように重ねるとともに、調整ボルト11の首下を取付プレート10の突条受け10cに係止させる。このように重ねられた調整プレート9及び取付プレート10をケース体8に組み付ける。即ち、ケース体8の案内溝8g,8gに調整プレート9の薄板状部9aの両側縁、及び折曲部9bの舌片9bをそれぞれ緩挿させて組み付ける。この緩挿に際しては、ケース体8の挿通孔8fの孔芯と上記挿通孔10fや挿通孔9e、挿通孔9bの孔芯とが一致するように緩挿する。しかる後、鍔付き連結部材13を挿通孔8fから挿入して挿通孔9bより突出した部位をカシメる。これにより、調整プレート9及び取付プレート10のケース体8への組み付けが完了する。
上述したカシメによる連結に際しては、調整プレート9に対し取付プレート10を左右方向に移動可能なように、例えばいくらかの遊びを持たせて当該調整プレート9と取付プレート10と間を連結する。尚、連結完了後の連結部材13の鍔部は、挿通孔9eの下部孔縁に形成されたテーパ溝に係合するようになるので、調整プレート9の前後方向の移動を害することはない(図4参照)。ところで、鍔付き連結部材13の代わりに円筒状ピン部材を用いこれを挿通孔8f等に挿入した後、当該ピン部材の両端をカシメるようにしてもよい。
また、カム操作部12bについては、当該カム操作部12bを挿通孔10dから挿通するとともに、その径小軸を嵌合孔9cに嵌合し、この径小軸に垂下された下軸をカム本体12aの偏心孔に圧入する。尚、固定ボルト14は、長円10e及び長円9fを挿通してケース体8のネジ孔に仮止め状態にして螺着されるようにする。
このような係合部材3を取付プレート5に付設部材6を介して連設する。即ち、取付プレート10の円筒状部10bを、取付プレート5の円筒状部5bに、当該円筒状部10b及び円筒状部5bに付設される付設部材6を介して連設する。
取付プレート5は板状部5aと円筒状部5bとからなり、板状部5aが扉体4にビスにより固着される一方、円筒状部5bには、図2に示すような付設部材6が配設される。即ち、円筒状部5bの上端部にブッシュ(付設部材)15aが圧入された下記軸棒17の一部が緩嵌される一方、円筒状部5bの下端部にブッシュ(付設部材)15bが圧入され、ブッシュ15aが圧入された軸棒17の下端面とブッシュ15b間にスプリング(付設部材)16が介装される一方、このスプリング16に載置する態様にして上記軸棒(付設部材)17が配設され、当該軸棒17の残りの部分が円筒状部5bの上端から突出状態にして配設される。この場合、スプリング16は軸棒17を当該軸棒17の突出方向に付勢している。このように軸棒17等が配設された円筒状部5bに、取付プレート10の円筒状部10bを、軸受(付設部材)18及びスリーブ(付設部材)19を介して連設する。即ち、その下端に鍔18aを有する中空円筒状の上記軸受18を、取付プレート10の円筒状部10b内に挿入して当該円筒状部10b内の適宜位置に静止させる。このとき、軸受18は、当該軸受18の上端に突設された一対の弾性片18bにより上記静止状態を保つ。そして、軸受18の中空部内に軸棒17の上記突出部を挿入するとともに、軸受18を上下移動させつつ当該軸受18の鍔18aを円筒状部5bの上端面に当接させ、しかる後、スリーブ19を円筒状部10bの上方から外挿して軸受18の鍔18aに当接させ、係合部材3の取付プレート5への連設が完了する。
本扉開閉装置1において、取付プレート10が受ける荷重の支持のしかたを図3を参照して説明する。
固定部材2に対する扉体4の左右方向の調整による移動に際しては、上述のようにして係合部材3を取付プレート5に連設した後、ドライバ等の操作具で調整ボルト11を適宜方向に進退させると、調整ボルト11の進退に伴って取付プレート10は、連結部材13の位置を支点として図3中の矢印方向に移動する。この移動のときに、取付プレート10は、取付プレート5から荷重を受けるが、かかる荷重を連結部材13で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。尚、取付プレート10を移動させて左右方向の調整が完了したら、固定ボルト14により、調整プレート9及び取付プレート10をケース体8に固定し、この後で、ケース体8を覆う態様で化粧カバー30を当該ケース体8に装着する。
また、調整後の扉体4の開閉時に当該扉体4に加わる大きな荷重に対しては、かかる荷重が取付プレート5を介して取付プレート10に伝達され、当該取付プレート10が図3中の矢印方向に荷重を受けるが、上述同様に、かかる荷重を連結部材13で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。
ところで、本扉開閉装置1における固定部材2に対する扉体4の前後方向の調整のしかたを簡単に説明すると、カム操作部12bをドライバ等の操作具で適宜方向に回転させると、カム本体12aが偏心して回転するために、調整プレート9及び取付プレート10は、ケース体8に対し前後方向に移動するので、上記前後方向の調整が可能になる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る扉開閉装置を図5〜8を参照して説明する。尚、同図において、図1〜4の構成部材と同一の部材には同一番号を付し、その説明は割愛する。
本扉開閉装置20は、図5,6に示すように、家具の固定部材2に位置決めして配設される係合部材21と、家具の扉体4に位置決めして配設される上記取付プレート5とを備え、更に、これら係合部材21及び取付プレート5に付設される付設部材6を備えており、係合部材21と取付プレート5とはこの付設部材6を介して連設され、これらが協働することによって扉体4を自在開閉させることができる。但し、本扉開閉装置20が上記扉開閉装置1と異なるところは、係合部材21が、取付本体をケース体22のみとし、かかるケース体22と取付プレート23とで構成されている点である。
ケース体22は、底板とこの底板の両側辺に立設された側板とにより断面略U字状をなす基部22aと、この基部22aの側板の一方端から中央よりやや他方端寄りのところの、当該側板の上部両端からそれぞれ延出したフランジ部22bとで構成されている。そして、基部22aの底板には、当該ケース体22の中心線X−Xに沿って、底板の略中央に小長円22c及びこの小長円22cに連通する態様で大長円22cが設けられ、また、小長円22c及び大長円22cの位置に近接して底板の一方端(側板の一方端)よりのところにネジ孔22dが設けられている。かかるネジ孔22dには、後に詳述するように、固定部材2に対する扉体4の左右方向(図7中の矢印方向を左右方向と称する。以下同様)の調整に際し、調整ボルト11が螺合する。ところで、小長円22cは中心線X−X方向に長軸を有する一方、大長円22cは中心線X−Xとは垂直な方向に長軸を有する楕円状貫通孔であり、この大長円22cにカム本体12aが配設される。
また、基部22aの底板には、小長円22c及び大長円22cの位置から両側に等距離隔てて挿通孔22eが穿設されており、これら挿通孔22eには、後に詳述する、本実施の形態では円筒状の鍔付き連結部材24が挿通される。かかる連結部材24は、この鍔部の裏座面が、後述する取付プレート23の湾曲部23gに合わせた円弧状形態をなすとともに、その表面がフラットな平面をなしている。そして、各挿通孔22eの近傍には、左右方向の調整等が完了した後、取付プレート23をケース体22に固定するための固定ボルト14が螺着するネジ孔がそれぞれ螺刻されている。
ところで、各フランジ部22bに設けられた貫通孔は、ケース体22を固定部材2の凹部に嵌合した後に、固定部材2に固着するための止めビス(図示せず)の挿通孔である。
取付プレート23は、略矩形状の板状部23aと、この板状部23aの一方端側を湾曲加工して形成された円筒状部23bとからなっている。そして、この板状部23aの他方端寄りのところには、当該取付プレート23の中心線Z−Zに沿って、当該板状部23aの他方端側に当該他方端に開口する態様で長溝23cが、また、この長溝23cに近接してカム操作部12bの径大軸が嵌合される嵌合孔23dが設けられている。ところで、この長溝23cには調整ボルト11が挿入されるとともに、当該調整ボルト11の首下がこの長溝23cの内壁面の下部に形成された突条受け23cに係止されるようになっている(図7)。
更に、板状部23aには、中心線Z−Zを隔てて適宜な位置で、当該板状部23aの他方端寄りのところに中心線Z−Z方向に長軸を有する長円23eがそれぞれ設けられており、かかる長円23eは、固定ボルト14の挿通孔であり、固定部材2に対する扉体4の前後方向の調整に際し当該固定ボルト14との干渉を防止すべく楕円状に形成されている。また、これら長円23eの、当該板状部23aの他方端とは反対側に位置する近傍には連結部材24が緩挿される挿通孔23fがそれぞれ設けられ、これら挿通孔23fが穿設されている部位には、中心線Z−Zに垂直で当該挿通孔23fの中心軸を含む平面内に円弧中心を持つ湾曲部23gが、取付プレート23の、ケース体22の底板に対向する面側に凸状をなす態様で部分的に形成されている。かかる湾曲部23gは、上記左右方向の調整に際し、取付プレート23の左右方向への移動を滑らかにできる効果がある(図7参照)。
一方、取付プレート23の円筒状部23bは、上述同様に、取付プレート5の円筒状部5bに、これら円筒状部23b及び円筒状部5bに付設される付設部材6を介して連設される。
ケース体22と取付プレート23とで構成される係合部材21の組み付け方は、上記扉開閉装置1の係合部材3の場合と基本的には同一であり、ケース体22に取付プレート23を、ケース体22の挿通孔22eと取付プレート23の挿通孔23fとが連通するように重ね合わせ、しかる後、鍔付き連結部材24を挿通孔23fから挿入して挿通孔22eより突出した部位をカシメる。ところで、かかるカシメによる連結に際しては、ケース体22に対し取付プレート23を左右方向に移動可能なように、例えばいくらかの遊びを持たせて当該ケース体22と取付プレート23と間を連結する。ところで、このような鍔付き連結部材24の代わりに円筒状ピン部材を用いこれら挿通孔23f,22eに挿入した後、当該ピン部材の両端をカシメるようにしてもよい。
このような係合部材21においても係合部材3の場合と同様にして、調整ボルト11については、これをケース体22のネジ孔22dに螺合させるとともに、当該調整ボルト11の首下を取付プレート23の突条受け23cに係止させる。また、カム操作部12bについては、その径大軸を嵌合孔23dに嵌合させるとともに、その径小軸に垂下された下軸をカム本体12aの偏心孔に圧入する。尚、固定ボルト14は、長円23eを挿通してケース体22のネジ孔に仮止め状態にして螺着されるようにする。
そして、係合部材21を取付プレート5に付設部材6を介して、係合部材3の場合と全く同様にして連設する。
本扉開閉装置20において、取付プレート23が受ける荷重の支持のしかたを図7を参照して説明する。
上述のようにして係合部材21を取付プレート5に連設した後、ドライバ等の操作具で調整ボルト11を適宜方向に進退させると、調整ボルト11の進退に伴って取付プレート23は、連結部材13の位置を支点として図7中の矢印方向に移動する。この移動のときに、取付プレート23は、取付プレート5から荷重を受けるが、かかる荷重を連結部材13で支持するようにしているので、本扉開閉装置20においても十分な支持力を持たせることが可能となる。取付プレート23を移動させて左右方向の調整を終えたところで、固定ボルト14により、取付プレート23をケース体22に固定し、化粧カバー30を当該ケース体22に装着する。
また、調整後の扉体4の開閉時に当該扉体4に加わる大きな荷重に対しては、かかる荷重が取付プレート5を介して取付プレート23に伝達され、当該取付プレート23が図7中の矢印方向に荷重を受けるが、上述同様に、かかる荷重を連結部材24で支持するようにしているので、十分な支持力を持たせることが可能となる。
ところで、本扉開閉装置20における固定部材2に対する扉体4の前後方向の調整については、カム操作部12bをドライバ等の操作具で適宜方向に回転させると、カム本体12aが偏心して回転するために、取付プレート23は、ケース体22の基部22aの底板上を前後方向に移動するので、上記前後方向の調整が可能になる。
本発明の扉開閉装置は、固定部材に対する扉体の左右方向の調整による移動に際して、または調整後の扉体の開閉時に当該扉体に加わる大きな外力によって、取付プレートが受ける荷重の支持のしかたを、従来に比し十分な支持力が得られるように変更したもので、扉開閉装置の強度を向上させる点で利用価値の高いものと言える。
第1の実施の形態に係る扉開閉装置の分解斜視図である。 図1の扉開閉装置の構成図である。 図2の一部断面を含むA矢視図である。 図2の一部断面を含むB矢視図である。 第2の実施の形態に係る扉開閉装置の分解斜視図である。 図5の扉開閉装置の構成図である。 図6の一部断面を含むC矢視図である。 図6の一部断面を含むD矢視図である。 従来の扉開閉装置おける動作説明図である。
符号の説明
1,20 扉開閉装置
2 固定部材
3,21 係合部材
4 扉体
7 取付本体
8,22 ケース体
9 調整プレート
10,23 取付プレート
13,24 連結部材

Claims (2)

  1. 固定部材又は扉体のいずれか一方に配設される係合部材が取付本体と取付プレートとを備え、前記取付本体に対し前記取付プレートが左右方向に調整移動可能で、調整後に左右方向からの荷重を受ける扉開閉装置において、前記取付本体及び取付プレートをこれら取付本体と取付プレートと間で前記調整移動が可能なように連結するとともに、前記調整移動に際して受ける荷重、及び前記調整後に受ける荷重を支持する連結部材を設けてなることを特徴とする扉開閉装置。
  2. 前記取付本体をケース体と調整プレートとで構成し、前記調整プレートに対し前記取付プレートが左右方向に調整移動可能で、調整後に左右方向からの荷重を受ける扉開閉装置であって、前記連結部材は、前記調整プレート及び取付プレートをこれら調整プレートと取付プレートと間で前記調整移動が可能なように連結することを特徴とする請求項1に記載の扉開閉装置。
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