JP2006026656A - 電気サーボ式プレスブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラム位置を検出する位置検出器の故障を監視して、ラム駆動機構部分に異常が生じた場合でも、事故の発生を未然に防ぐ。
【解決手段】ラムの絶対位置を検出するリニアスケール22と、ACサーボモータ15の回転に合わせて出力されるパルス信号からそのACサーボモータ15の回転位置を検出するエンコーダ21とを備え、NC装置13において、リニアスケール22およびエンコーダ21からの各信号もしくはその各信号から算出される各算出値の相互のずれ量を監視するようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気サーボモータにて駆動されるラムまたはテーブルの上下動により、このラムに保持される上金型とテーブルに保持される下金型との間でワークを曲げ加工する電気サーボ式プレスブレーキに関するものである。
一般に、プレスブレーキは、ラムとテーブルとが対向配置されるとともに、ラムの下端部に上金型(パンチ)が、テーブルの上部に下金型(ダイ)がそれぞれ装着され、これら上金型と下金型との間に板状のワークを挿入してラムもしくはテーブルを油圧シリンダもしくは電気サーボモータ(ACサーボモータ)によって駆動することにより、これら上金型と下金型との間でワークを挟圧して所要の曲げ角度に折り曲げるように構成されている。
このようなプレスブレーキのうち、電気サーボモータによりラムもしくはテーブルを駆動する(以下、ラムを駆動するものを代表として説明する。)、所謂電気サーボ式プレスブレーキは、ワークの加工条件に適合してラムを任意のモーションに制御できるという優れた利点を有しており、高精度かつ高速で成形加工が行えることから、近年、油圧シリンダを用いた油圧式プレスブレーキに代わるものとして普及しつつある(特許文献1参照)。
図7には、従来の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図の一例が示されている。このプレスブレーキ50においては、作業者がフートスイッチ等の起動装置51を操作することにより、ラム起動信号が制御装置(NC装置)52に入力されると、NC装置52は、予め入力されている曲げデータ等の各種データに基づき、ACサーボモータ53の回転を指令する速度指令およびACサーボモータ53の制御を有効にするサーボON指令等の移動指令をサーボアンプ54に出力する。そして、サーボアンプ54は、図示されない動力供給電源から供給される電力を、前記移動指令に応じた駆動電力信号に変換してACサーボモータ53に出力する。また、ラム55の上下位置はそのラム55に取り付けられた位置検出器(リニアスケール)56によって検出され、この検出データはNC装置52の速度演算部52aに入力され、この速度演算部52aにて演算された速度に基づいて、ラム55を目標位置に位置決めする。
図8には、従来の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図の他の例が示されている。このプレスブレーキ70においては、サーボアンプ54は、ACサーボモータ53に内蔵された位置検出器(回転型エンコーダ)57からのパルス信号をフィードバックしており、このパルス信号から算出されるモータ回転速度と、前記速度指令との偏差が小さくなるようにACサーボモータ53を制御する。
特開2003−211299号公報
しかしながら、前記従来の電気サーボ式プレスブレーキにおいては、位置検出器56,57が故障した場合あるいは、位置検出器56,57から速度演算部52aに至る信号線が断線した場合等に、ラム55の速度補償ができなくなり、最悪の場合にラム55が暴走する恐れがある。また、図8に示される系の場合には、ラム55側の大プーリ58とACサーボモータ53側の小プーリ59とを繋ぐベルト60が切れた場合や、プーリ58,59の空回り等の駆動機構部分の故障時にもラム55の速度補償ができなくなってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ラム位置を検出する位置検出器の故障を監視して、ラム駆動機構部分に異常が生じた場合でも、事故の発生を未然に防ぐことのできる電気サーボ式プレスブレーキを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明による電気サーボ式プレスブレーキは、
電気サーボモータにて駆動されるラムまたはテーブルの上下動により、このラムに保持される上金型とテーブルに保持される下金型との間でワークを曲げ加工する電気サーボ式プレスブレーキにおいて、
(a)前記ラムまたはテーブルの絶対位置を検出する第1の位置検出手段、
(b)前記電気サーボモータの回転に合わせて出力されるパルス信号からその電気サーボモータの回転位置を検出する第2の位置検出手段および
(c)前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出手段からの各信号もしくはその各信号から算出される各算出値の相互のずれ量を監視する監視手段
を備えることを特徴とするものである。
本発明においては、第1の位置検出手段からの検出信号によってラムまたはテーブルの絶対位置が検出されるとともに、第2の位置検出手段からの検出信号に基づきラムまたはテーブルを駆動する電気サーボモータの回転位置が検出される。したがって、2つの位置検出手段のいずれかが故障したり、ラムもしくはテーブルの駆動機構部分に異常が生じたりして、各位置検出手段の検出値等の間にずれが生じた場合に、監視手段によってその異常状態を速やかに検出することができる。したがって、この異常状態検出時に、例えばラムもしくはテーブルの動作を停止させることで、事故の発生を未然に防ぐことができる。
次に、本発明による電気サーボ式プレスブレーキの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る電気サーボ式プレスブレーキの正面図が示され、図2には、同電気サーボ式プレスブレーキ側面図が示されている。また、図3には、同電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図が示されている。
本実施形態において、電気サーボ式プレスブレーキ1は、固定のテーブル2と、このテーブル2に対位して昇降駆動されるラム3を備えている。前記テーブル2の両端部には一対のサイドフレーム4,5が一体に設けられ、各サイドフレーム4,5の上端部を連結するように支持フレーム6(図2参照)が設けられている。そして、この支持フレーム6にはラム駆動装置7が取り付けられており、このラム駆動装置7の下端部に前記ラム3が連結されている。また、テーブル2の上面にはダイ保持装置8を介してダイ(下金型)9が取り付けられ、ラム3の下部にはダイ9に対位してパンチ(上金型)10がパンチ保持装置11を介して取り付けられている。こうして、ラム駆動装置7の作動によってラム3が昇降動されることにより、パンチ10とダイ9との間に介挿されるワークWが図2の実線位置から鎖線位置まで折り曲げられる。
前記サイドフレーム5の側面には、後述するACサーボモータ15を制御するためのサーボアンプ23などの制御機器が内蔵された制御盤12が取り付けられている。また、サイドフレーム5の上部には、曲げデータ等の入出力用の入出力装置13aおよび各種データを表示する表示装置13bを備えるとともに、これらデータに基づく演算を行うNC装置13が取り付けられている。さらに、機械本体の側部下方には足踏み操作用のフートスイッチ(起動装置)14が設けられている。
前記ラム駆動装置7は、その出力軸15aが上方になるように支持フレーム6に支持されるACサーボモータ15を備えている。そして、このACサーボモータ15の出力軸15aに駆動側ベルトプーリ(小プーリ)16が取り付けられ、この駆動側ベルトプーリ16と、前部に配される従動側ベルトプーリ(大プーリ)17との間にタイミングベルト18が巻回されている。
一方、前記従動側ベルトプーリ17内には、そのボス部内に形成される空間部内を上下移動自在にボールスクリュー19が配され、このボールスクリュー19のねじ軸の下端にラム3が連結されている。また、前記従動側ベルトプーリ17のボス部の下面には、従動側ベルトプーリ17と同一軸心になるように、前記ボールスクリュー19のねじ軸に螺合されるナットが固着されている。
前記ACサーボモータ15には、モータの保持/開放が切換え自在な機械式ブレーキ20と、モータ軸の位置を検出するエンコーダ21とが内蔵されている。ここで、機械式ブレーキ20は、無励磁式であり、無通電においてモータ軸を保持または制動する。また、前記ラム3の近傍には、このラム3の上下方向の位置(絶対位置)を検出するリニアスケール22が設けられている。このように、ラム3の位置検出は、このラム3の絶対位置を検出する第1の位置検出手段としてのリニアスケール22により行われるほか、第2の位置検出手段として前記ACサーボモータ15に付設される回転型エンコーダ21により行われる。
本実施形態の電気サーボ式プレスブレーキ1においては、ACサーボモータ15が回転されると、その回転駆動力は出力軸15a、駆動側ベルトプーリ16およびタイミングベルト18を介して従動側ベルトプーリ17に伝達され、この従動側ベルトプーリ17に固着されるナットが回転される。こうして、ナットの回転によりその回転駆動力がそのナットに螺合されるボールスクリュー19の上下方向の移動力に変換され、このボールスクリュー19の下端に連結されているラム3が上下方向に移動してワークWに対する加圧力を発生する。
次に、図3に示される電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図において、作業者が起動装置であるフートスイッチ14を操作すると、ラム起動信号がNC装置13に入力される。このNC装置13は、所要の演算処理を実行する中央処理装置(CPU)、入力回路、記憶回路、出力回路およびフィードバック回路等を備え、前記ラム起動信号が入力回路を通して入力されると、記憶回路に予め記憶されている曲げデータ等の各種データに基づき、速度指令(ACサーボモータ15の回転を指令する電圧指令)およびサーボON指令(ACサーボモータ15の制御を有効にする指令)が出力回路からサーボアンプ23に出力される。そして、サーボアンプ23は、動力供給電源24から供給される電力を、前記速度指令に応じた駆動電力信号に変換してACサーボモータ15に出力する。また、サーボアンプ23には、ACサーボモータ15に内蔵されたエンコーダ21からのパルス信号がフィードバックされ、サーボアンプ23は、このパルス信号から算出されるモータ回転速度と、前記速度指令との偏差が小さくなるようにACサーボモータ15を制御する。
一方、ラム3の絶対位置を検出するリニアスケール22からのフィードバック信号は、NC装置13内のフィードバック回路を介して入力される。NC装置13は、このフィードバック信号に基づき、ラム3を曲げデータから算出される目標位置にスライド3を位置決めする。
また、非常停止回路25が設けられ、この非常停止回路25に、図示されない非常停止釦からの停止信号、NC装置13からの異常検出信号、サーボアンプ23からの異常検出信号等が入力される。この非常停止回路25は、これら停止信号、異常検出信号等の信号が全て"異常なし"の状態のときに、動力供給電源24とサーボアンプ23および機械式(無励磁式)ブレーキ20との間にそれぞれ介挿される第1の常開接点26および第2の常開接点27を閉作動させる開閉器28に制御信号を出力する。ここで、前記機械式ブレーキ20は、ACサーボモータ15の出力軸を外方から挟持して拘束することによってその出力軸を停止させる機能を有するものである。
上述の構成よりなる電気サーボ式プレスブレーキ1においては、リニアスケール22より得られる位置データに基づき、NC装置13内の第1速度演算部30にて演算されるラム3の移動速度と、ACサーボモータ15に内蔵されたエンコーダ21より得られる位置データに基づき、NC装置13内の第2速度演算部31にて演算されるラム3の移動速度とが比較・判断部32にて比較され、両方の移動速度の差が所定の閾値を越えた場合には、即座にNC装置13の出力回路から異常検出信号が非常停止回路25に出力されるように構成されている。以下、この異常判定処理手順について、図4に示されるフローチャートを参照しつつ説明する。なお、A1〜A19は各ステップを示す。
A1:このフローがスタートすると、まず機械式ブレーキ20を保持させてACサーボモータ15の出力軸15aの回転を停止させた状態にする。
A2〜A4:この状態で、所定の指令信号に基づく運転準備指令が発せられたか否かを判定し、運転準備指令が発せられたときには、サーボ指令をOFFにした後、サーボ動力電源(動力供給電源24)をONにする。
A5〜A10:運転開始指令を待って、比較・判断部32に許容値(各速度演算部30,31にて演算される速度の差の許容値)ΔVを設定する。次いで、第1速度演算部30の記憶領域にある演算速度V1の値をクリアするとともに、第2速度演算部31の記憶領域にある演算速度V2の値をクリアする。この後、機械式ブレーキ20の保持状態を解除し、サーボON指令をサーボアンプ23に出力する。
A11〜A12:サーボアンプ23からの信号に基づきラム3が上下方向に駆動されると、リニアスケール22にて検出されたラム位置信号が第1速度演算部30に入力され、この第1速度演算部30にてラム位置を時間微分することによってラム移動速度(演算処理速度)V1が演算される。一方、ACサーボモータ15に内蔵されたエンコーダ21からのパルス信号が第2速度演算部31に入力され、この第2速度演算部31にてラム移動速度(演算処理速度)V2が演算される。
A13〜A15:ステップA11,A12にて演算された速度V1,V2を比較するために、|V1−V2|をV12にセットし、このV12の値が予め設定されている許容値ΔV未満であるか否かを判定する。そして、V12<ΔVである場合には、ラム3の速度は正常であると判断されるので、演算結果の速度V1をラム動作制御部分に転送してラム操作制御に使用する。この後、ステップA11に戻ってそのステップA11以下の処理を繰り返し行う。ここで、運転可能指令が発せられた(ステップA5)後、サーボON指令がなされると(ステップA10)、実際にフートスイッチ14が操作されてラム3が動作していなくても速度V1,V2の演算および比較・判断処理が有効となる。
A16〜A19:一方、ステップA14の判定において、V12が許容値ΔV以上である(V12≧ΔV)と判断された場合には、異常検出信号が非常停止回路25に送られる。この結果、開閉器28が作動されて、動力供給電源24とサーボアンプ23との間に介挿される第1の常開接点26が開作動されるとともに、動力供給電源24と機械式ブレーキ20との間に介挿される第2の常開接点27が開作動される。そして、サーボ指令がOFFにされて異常発生メッセージ処理がなされる。こうして、ACサーボモータ15への供給電源が遮断されるとともに、このACサーボモータ15の出力軸に機械的に制動がかけられる。
以上のように、本実施形態の電気サーボ式プレスブレーキ1においては、リニアスケール22からの検出値とエンコーダ21からの検出値をNC装置13(本発明の「監視手段」に相当する。)にて常時平行監視することによって、各位置検出手段(リニアスケール22およびエンコーダ21)の故障もしくはラム駆動機構部分の異常に基づくラム3の異常動作を回避するようにされている。例えば振動等によってエンコーダ21自身が故障したり、エンコーダ21の取付部に設けられるカップリングが破損した場合には、エンコーダ21の出力から得られるラム速度が、リニアスケール22の出力から得られるラム速度と著しく異なることになり、それによって異常状態を検出することができる。この場合、エンコーダ21とリニアスケール22のいずれが異常であるかは、それぞれの出力信号の履歴に不自然な変化があるか否かによって判断される。
本実施形態においては、NC装置13内に第1速度演算部30と第2速度演算部31とを設け、これら各速度演算部30,31によりラム3の移動速度を演算して比較・判断部32にて比較・判断するように構成したものを説明したが、各位置検出手段(リニアスケール22およびエンコーダ21)により検出される現在位置データ同士を比較・判断して異常検出を行うようにしても良い。図5には、このように現在位置データを比較・判断する実施形態の制御構成図が示され、図6には、その異常判定処理手順を表すフローチャートが示されている。なお、図6においてB1〜B20は各ステップを示す。
本実施形態においては、先の実施形態における第1速度演算部30が第1現在位置検出部33に置き換えられ、第2速度演算部31が第2現在位置検出部34に置き換えられている。それ以外の点については先の実施形態と基本的に異なるところがない。よって、先の実施形態と共通する部分には図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとする。
本実施形態において異常判定処理は次のような手順にしたがって行われる。
B1:まず機械式ブレーキ20を保持させてACサーボモータ15の出力軸15aの回転を停止させた状態にする。
B2〜B4:この状態で、運転準備指令が発せられたか否かを判定し、運転準備指令が発せられたときには、サーボ指令をOFFにした後、サーボ動力電源(動力供給電源24)をONにする。
B5〜B7:ラム3を原点位置に復帰させるとともに、第1現在位置検出部33の記憶領域にリニアスケール22にて検出されたラム3の現在位置S1をセットし、第2現在位置検出部34の記憶領域にエンコーダ21にて検出されたラム3の現在位置S2をセットする。
B8〜B11:運転開始指令を待って、比較・判断部32に許容値(各現在位置検出部33,34にて検出される現在位置の差の許容値)ΔSを設定する。次いで、機械式ブレーキ20の保持状態を解除し、サーボON指令をサーボアンプ23に出力する。
B12〜B13:サーボアンプ23からの信号に基づきラム3が上下方向に駆動されると、リニアスケール22にて検出されたラム位置信号に基づく現在位置S1が第1現在位置検出部33に入力される。一方、ACサーボモータ15に内蔵されたエンコーダ21からのパルス信号に基づく現在位置S2が第2現在位置検出部34に入力される。
B14〜B16:ステップB12,B13にて得られた現在位置S1,S2を比較するために、|S1−S2|をS12にセットし、このS12の値が予め設定されている許容値ΔS未満であるか否かを判定する。そして、S12<ΔSである場合には、ラム3の現在位置は正常であると判断されるので、検出結果の現在位置S1をラム動作制御部分に転送してラム操作制御に使用する。この後、ステップB12に戻ってそのステップB12以下の処理を繰り返し行う。ここで、運転可能指令が発せられた(ステップB8)後、サーボON指令がなされると(ステップB11)、実際にフートスイッチ14が操作されてラム3が動作していなくても現在位置S1,S2の検出および比較・判断処理が有効となる。
B17〜B20:一方、ステップB15の判定において、S12が許容値ΔS以上である(S12≧ΔS)と判断された場合には、異常検出信号が非常停止回路25に送られる。この結果、開閉器28が作動されて、動力供給電源24とサーボアンプ23との間に介挿される第1の常開接点26が開作動されるとともに、動力供給電源24と機械式ブレーキ20との間に介挿される第2の常開接点27が開作動される。そして、サーボ指令がOFFにされて異常発生メッセージ処理がなされる。こうして、ACサーボモータ15への供給電源が遮断されるとともに、このACサーボモータ15の出力軸に機械的に制動がかけられる。
本実施形態においても、先の実施形態と同様、各位置検出手段の検出値にずれが生じている場合に異常状態が検知され、この異常時にラム3が非常停止されるので、例えば位置検出機構の断線、故障、外乱などに基づくラム3の暴走によって思わぬ事故が発生するのを未然に防ぐことができる。
前記各実施形態においては、テーブル2が固定されラム3が移動されるタイプのプレスブレーキについて説明したが、本発明は、ラムが固定されテーブルが移動されるタイプのプレスブレーキに対しても適用できるのは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る電気サーボ式プレスブレーキの正面図 本実施形態の電気サーボ式プレスブレーキの側面図 本実施形態の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図 本実施形態の電気サーボ式プレスブレーキの異常判定処理手順を示すフローチャート 他の実施形態の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図 他の実施形態の電気サーボ式プレスブレーキの異常判定処理手順を示すフローチャート 従来の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図(1) 従来の電気サーボ式プレスブレーキの制御構成図(2)
符号の説明
1 電気サーボ式プレスブレーキ
3 ラム
7 ラム駆動装置
13 NC装置
14 フートスイッチ
15 ACサーボモータ
20 機械式ブレーキ
21 エンコーダ
22 リニアスケール
23 サーボアンプ

Claims (3)

  1. 電気サーボモータにて駆動されるラムまたはテーブルの上下動により、このラムに保持される上金型とテーブルに保持される下金型との間でワークを曲げ加工する電気サーボ式プレスブレーキにおいて、
    (a)前記ラムまたはテーブルの絶対位置を検出する第1の位置検出手段、
    (b)前記電気サーボモータの回転に合わせて出力されるパルス信号からその電気サーボモータの回転位置を検出する第2の位置検出手段および
    (c)前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出手段からの各信号もしくはその各信号から算出される各算出値の相互のずれ量を監視する監視手段
    を備えることを特徴とする電気サーボ式プレスブレーキ。
  2. 前記監視手段は、前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出手段からの各信号よりラムまたはテーブルの移動速度をそれぞれ算出してそれら移動速度の相互のずれ量が所定の閾値内にあるか否かを判定するものである請求項1に記載の電気サーボ式プレスブレーキ。
  3. 前記監視手段は、前記第1の位置検出手段および前記第2の位置検出手段からの各信号よりラムまたはテーブルの現在位置をそれぞれ算出してそれら現在位置の相互のずれ量が所定の閾値内にあるか否かを判定するものである請求項1に記載の電気サーボ式プレスブレーキ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013141674A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Amada Co Ltd プレス装置
JP2014079797A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Amada Co Ltd プレスブレーキおよびワークの曲げ加工方法

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