JP2006026118A - ゴルフパター - Google Patents

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golf
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Eikichi Tono
永吉 東野
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Abstract

【目的】ゴルフボールを目標とする方向に精度よく打ち出し得るゴルフパターの提供。
【構成】シャフト1の先端にパターヘッド3を設けたゴルフパターであり、パターヘッド3はゴルフボールを打撃するためのフェース面4を有する。特に、パターヘッド3の幅方向両端部にはフェース面4より打球方向に張り出す左右一対のスイングガイド部7,8が設けられる。アドレス時にはスイングガイド部7,8を目標方向に沿わしてフェース面4を目標方向に向けることができ、スイング中にはスイングガイド部7,8によりパターヘッド3のローリングがプレーヤ自身に拡大して視認される。これにより、打球直前にスイングを修正してフェース面4を目標方向に合致させた状態で打球することができる。
【選択図】図1

Description

本発明はゴルフで使用されるクラブ、それもパッティングに用いられるゴルフパターに係わり、特にゴルフボールを目標とする方向に精度よく打ち出し得るようにしたゴルフパターに関する。
ゴルフクラブはドライバー、アイアン、パターなどから構成されるが、グリーン上では一般にパターが用いられ、カップまでの距離、グリーンの傾斜、並びに芝目などを視認した上でスイングストロークを調整しながらゴルフボールを目標とする方向に打ち出すが、この際の打撃力はストロークにより比較的に容易に調整できるものの、打球方向を目標方向に精度良く合致させることは至極困難である。
つまり、フェース面を目標に向けてスイングした積もりでも、スイング中にパターヘッドがシャフトの軸心回りに回動(ローリング)するなどしてフェース面の向きが初期設定した目標方向に対してずれたまま打球してしまうために、ゴルフボールが目標方向に打ち出されず不本意な結果となる。
図6のように、目標方向に対してフェース面fの指向方向が所定の角度θをもって打球された場合には、ゴルフボールの目標到達点P1に対する実到達点P2の距離Sは、打球位置P0から目標到達点P1までの距離L×tanθとなるので、目標までの距離Lが大きくなればなるほど実到達点P2が目標到達点P1から離れてしまうという結果になる。
例えば、θ=5.42、L=10mであれば、S≒1mとなり、数回のパッティングを余儀なくされるので好スコアは期待できなくなる。
そこで、カップインの成功率を高めるべく自立型のゴルフパターにして、これを自立させた状態でグリーンの状態や打球方向を離れた位置から確認できるようにしたものが知られる(例えば、特許文献1)。
又、シャフトの側面に平面状の反射部を設け、その反射部にヘッドの向きに直角な照準線を表示したものが知られる(例えば、特許文献2)。
特許第3167112号公報
特許第2841059号公報
然しながら、特許文献1のゴルフパターではフェース面を目標に向けた状態で自立させることができても、その状態を保ったままスイングすることは至難であり、現実には経験の浅いアマチュアゴルファーを主としてスイング中の手振れなどによりヘッドがローリングし、これを修正できぬまま打球してしまうことが殆どである。
又、特許文献2のゴルフパターでは、反射部にゴルフボールとカップとを映して打球方向をカップに合わせることができるものの、打球方向をカップに向かって直線状に合わせることは稀であり、現実にはスライスラインやフックラインを見込んで該ライン上付近に存在する小石などを目標として打球方向を定めるので、この場合には目標として定めた小石などを反射部に視認可能に映すことは到底無理であり、仮に係る小目標物を映すことができたとしても、これを照準線上に重ねたままスイングできるものとは考えられない。
本発明は以上のような事情に鑑みて成されたものであり、その目的はフェース面を目標とする方向に向けた状態で適正に打球できるようにすることにある。
本発明は上記目的を達成するため、シャフトの先端に、ゴルフボールを打撃するためのフェース面を有するパターヘッドを設けたゴルフパターにおいて、前記パターヘッドの幅方向一端部又は両端部に、前記フェース面より打球方向に張り出すスイングガイド部が設けられることを特徴とする。
尚、上記のようなゴルフパターにおいて、スイングガイド部がシャフトの接続ポイントに対して打球方向とは逆のパターヘッドの後方にも張り出していることが好ましい。
又、上記のようなゴルフパターにおいて、パターヘッドとスイングガイド部が金属の一体成形物とされていることが望ましい。
本発明のゴルフパターによれば、パターヘッドのフェース面より打球方向に張り出すスイングガイド部が設けられることから、係るスイングガイド部を目標方向に沿わしてアドレスを執ることができ、しかもスイング中にはパターヘッドのローリングに起因する目標方向に対するフェース面の指向方向のずれが拡大された状態で視認されることから、プレーヤ自身にローリングの発生を逸早く気付かし、打球直前にスイングを修正せしめて目標方向への正確なパッティングを実現できる。
以下、図面に基づいて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係るゴルフパターを部分的に破断して斜視概略図である。図1において、1はスチールやカーボンなどから成るシャフトであり、その上部一端はゴム管などを装着したグリップ2とされ、下部先端にはパターヘッド3が取り付けられる。
パターヘッド3は金属製であり、その前面はゴルフボールを打撃するための平面状のフェース面4とされる。5はフェース面4内に存するスイートスポットであり、パターヘッド3の上面前部にはスイートスポット5の中心を示すマーク6が付される。
特に、パターヘッド3の幅方向両端部にはその前後方向に伸びる板状乃至は棒状のスイングガイド部7,8が設けられる。尚、パターヘッド3の幅方向とはフェース面4の幅方向、つまりアドレス時においてプレーヤのトウ及びヒール側である。
本例において、両スイングガイド部7,8はパターヘッド3を挟んで平行し、フェース面4に対して直交している。又、スイングガイド部7,8はその前端7A,8Aがフェース面4より打球方向(前方)に張り出し、その後端7B,8Bもシャフトの接続ポイント9に対して打球方向とは逆のパターヘッド3の後方に張り出している。
係るスイングガイド7,8は、打球方向を目標とする方向に合致させるための目印となるもので、スイング中にはパターヘッド3のローリングをプレーヤ自身に逸早く気付かして打球時までにパターヘッド3の姿勢を矯正させる働きをする。又、図示例のように左右一対のスイングガイド部7,8をもつパターヘッド3では、自立型にすることも容易である。
尚、スイングガイド部の前端は図示のように丸めるか、あるいは上方に向かって先細りの形態とすることが好ましく、これにより打球直前にスイングガイド部で地面を叩く所謂ダフリを防止する効果が得られる。更に、スイングガイド部7,8は穿孔を施すなどして部分的に切り欠いてもよく、これにより材料の削減とパターの軽量化を図ることが可能となる。
又、スイングガイド部7,8はパターヘッド3に対してねじ止めしてもよいが、本例ではスイングガイド部7,8とパターヘッド3が金属の一体成形物とされる。例えば、係る金属材料にステンレス鋼、アルミニウム、又はアルミニウム合金などを用いてスイングガイド部7,8とパターヘッド3とを鋳造や鍛造により一体成形するが、スイートスポット5の部分にチタンなどの超硬金属を用いてこれをフェース面4に後付するようにしてもよい。
次に、図2はパターヘッドを示した平面図であり、図3には図2のX−X断面を示す。これらの図において、フェース面4からスイングガイド部7,8の前端までの長さAは、フェース面4の幅Wに対して0.2W≦A≦1Wに設定され、フェース面4からスイングガイド部7,8の後端までの長さBは、B≦W、シャフトの接続ポイント9からスイングガイド部7,8の後端までの長さCは、0.2W≦C≦0.9Wに設定される。
尚、A<0.2Wであるとスイングガイド部7,8の効果が十分に発揮されず、A>1Wであるとダフリの危険性が高まるばかりでなく打球がスイングガイド部7,8に当たって二度打ちの罰則を受ける危険性がある。又、B>Wはゴルフ規則に違反し、0.2W≦C≦0.9Wの範囲を外れるとスイングガイド部7,8によりパターヘッド3の前後の重量バランスが崩れて適正なスイングができなくなる危険性がある。
ここで、以上のように構成される本願ゴルフパターの作用を説明すると、図4の矢印方向を打球の目標方向と定めた場合、アドレス時にスイングガイド部7,8を目標方向に沿わしてフェース面4の向きを目標方向に合致させることができる。
一方、スイング時には、スイングガイド部7,8がフェース面4より打球方向に張り出していることによりパターヘッド3がローリングした場合、そのローリング現象が図示想像線の如く拡大された状態でプレーヤ自身にはっきりと視認される。このため、プレーヤは無意識のうちローリングを矯正し、打球時にはフェース面4が目標方向に向けられたアドレス時の状態に一致する。
しかして、ゴルフボールGはプレーヤが設定した目標方向に正確に打ち出され、係る目標方向の設定が正しければカップインとなる。尚、打球時にフェース面4の向きを目標方向に対して完全一致させることができなくとも、打球直前に例えば2度の修正ができたとすれば、5m先で約17.4cmの軌道修正が達成されたことになる。
以上、本発明に係るゴルフパターの好例を説明したが、係るゴルフパターは上記例に限定されるものでなく、例えば図5のようにスイングガイド部7,8をフェース面4に直交して該フェース面4より打球方向にのみ突出せしめるようにしてもよい。但し、この場合にはパターヘッド3の後方中央部分をシャフトの接続ポイント9より後方に突出せしめるなどして前後の重量バランスを調整することが好ましい。
又、上記例ではパターヘッド3の幅方向両端部に左右一対のスイングガイド部7,8を設けたが、プレーヤ側に向けられる一方のスイングガイド部8を省略し、他方側のスイングガイド部7のみを設けた構成としてもよい。
更に、図示例ではスイングガイド部7,8を扁平な板状として示したが、これを棒状としても良く、更には複数の管を長さ方向に摺動自在に嵌合した伸縮軸としてもよい。
本発明に係るゴルフパターを部分的に破断して示した斜視図 同ゴルフパターのヘッドを示す平面図 図2におけるX−X断面図 本願ゴルフパターの作用を示す説明図 本発明の変更例を示すパターヘッドの平面図 従来パターの説明図
符号の説明
1 シャフト
2 グリップ
3 パターヘッド
4 フェース面
5 スイートスポット
6 マーク
7,8 スイングガイド部
9 シャフトの接続ポイント

Claims (1)

  1. シャフトの先端に、ゴルフボールを打撃するためのフェース面を有するパターヘッドを設けたゴルフパターにおいて、前記パターヘッドの幅方向一端部又は両端部に、前記フェース面より打球方向に張り出すスイングガイド部が設けられることを特徴とするゴルフパター。
JP2004209580A 2004-07-16 2004-07-16 ゴルフパター Pending JP2006026118A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104632A (ja) * 2006-10-25 2008-05-08 Akiyoshi Yamaji ゴルフ用パター
WO2008054038A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Chul-Kang Byun Golf putter having direction indicating wing
US10384103B1 (en) * 2017-08-09 2019-08-20 Kichang Yoon Golf putter with three ball striking plates

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