JP2008104632A - ゴルフ用パター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャフト5は、フェース3に対して垂直な垂直面に沿いつつパターヘッド4に取り付けられていると共に、パターヘッド4において後側には、シャフトの取付位置を挟んで左右一対に位置合わせ突部7,8が、フェース4から等距離Mまで後方に向かって突設されており、位置合わせ突部7,8をグリーン面に当接させ、シャフト5を斜め後方に倒しつつ、シャフト5をゴルフボールの打ち出し方向に整合させた後、斜め後方位置のシャフト5を保持しつつグリーン面に対して垂直方向に向かって起立させるとパターヘッド4の底面であるソールの一部がグリーン面に当接し、ソール全面がグリーン面に載置する前には、フェースが所定の方向を向いているゴルフ用パターによって達成される。
【選択図】図2
Description
周知のように、ゴルフではショットとパットの二つの大きな要素が含まれている。ある研究者に依れば、パット数は全スコアの40%以上の割合を占めているそうである。しかしながら、パットの練習は地味で面白味に欠けることから、ゴルファーの多くは、練習時間のほとんどをショットに費やすことになる。このため、ショットの熟練度に比較すると、パットの熟練度が低いゴルファーが多いことになる。
このうち、第1および第4のポイントについては、いわゆる経験と勘が占める領域である。しかし、第2及び第3のポイントについては、技術開発で上達させることができる。例えば、特開2001−353239号公報には、主として第3のポイントを改良するための技術が開示されている。
また、前記シャフトは、前記パターヘッドの左右幅方向においてほぼ中央位置に取り付けられていると共に、前記位置合わせ突部は、前記パターヘッドの左右両端部から一対に設けられていることが好ましい。
また、前記パターヘッドには、乗り物の意匠が施されていることが好ましい。
また、垂直面は、パターヘッドの重心を通ることが好ましい。そのようにすれば、シャフトの延長線上でゴルフボールを打てば、いわゆるスイートスポットとなるからである。
フェースの表面には、細かな模様が施されていることがあるが、本発明において「フェースに対して垂直」とは、このような細かな模様を無視し、フェース全体として見たときの面に対して垂直であることを意味している。垂直面は、フェースに対して垂直なので、ゴルフボールの打ち出し方向にシャフトを整合させると、フェースの向きは、その打ち出し方向に対して垂直な所定の方向を向くことになる。
更に、垂直面がパターヘッドの重心を通るように構成すれば、シャフトを掴んでゴルフ用パターを持ち上げ、パターヘッドを中空に垂下させたときには、ゴルフ用パターの後方から見ると、シャフトが鉛直方向に向かって垂下することになる(但し、パターの前後方向で見ると、シャフトとパターヘッドの取付位置に応じて、シャフトは斜め前方または斜め後方を向くことがあり得る)。このため、ボール後方からシャフトを吊り下げつつ、シャフトとゴルフボールの打ち出し方向を整合させることもできる。
本発明においては、ゴルフ用パターの全体の構成が、ゴルフルール規則(日本においては、財団法人日本ゴルフ協会(http://www.jga.or.jp/jga/jsp/index.html)が定めるゴルフ規則)の定めに対して、明らかには反さないようにすることができる。例えば、附属規則IIには、パターに関し、「パターは主としてグリーン上で使用するためにデザインされた、10度以下のロフトを持ったクラブである。」、「通常のアドレスポジションをとってクラブを置いたときに、シャフトは次のようになるように整えなければならない。(i)クラブヘッドのトーとヒールを通る垂直面への、シャフトの「真っ直ぐな部分」の投影は、鉛直線に対し10度以上でなければならない。(ii)意図するプレーの線に沿って立つ垂直面への、シャフトの「真っ直ぐな部分」の投影は、鉛直線に対し前方に20度以下、または後方に10度以下でなければならない。」等の定めがあるので、これらに反さないように構成することにより、プロゴルフ競技を含む全てのゴルフ競技に使用し得るように製造することも可能である。
なお、シャフトがグリーン面に対してほとんど垂直方向に立った時点において、パターヘッドの底面であるソール全面がグリーン面に載置すると、現在のゴルフ規則に合ったパターの場合には、シャフトが鉛直方向に対して10度以上も傾くことになる。これでは、フェースの方向を合わせた後に、ボールの打ち出し方向が位置ずれしてしまうおそれがある。このため、パターヘッドをグリーン面に対して垂直方向に起立させるときには、ソールの一部がグリーン面に当接し、ソール全面がグリーン面に載置する前であって、フェースが所定の方向(ゴルフボールの打ち出し方向に対して垂直な方向)を向いている状態としておく。
このように本発明によれば、位置合わせ突部が、シャフトによって方向を合わせたときのゴルフボールの打ち出し方向を記憶する方向記憶装置の役割を果たしている。このため、ゴルフボールの打ち出し方向とゴルフ用パターのフェースとを所定の位置関係に合わせることが容易となるので、パットを所望の結果に終わらせる確率が高くなる。
パター1には、ゴルフボール2を打つフェース3を前面に備えたパターヘッド4と、パターヘッド4に連結されたシャフト5とが備えられている。なお、図1、図10においては、図示の都合上、シャフト5の中間部分を省略している。
シャフト5の上端部分には、グリップ6が設けられている。
また、パターヘッド4の上面前方には、シャフト5を中心として左右対称位置に、バランス15,16が取り付けられている。このバランス15,16は、パターヘッド4の重心位置を調整すると共に、パターヘッド4の慣性モーメントを大きくするためのものである。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用、効果について、図9〜図11を参照しつつ説明する。
ゴルフボール2がグリーン面20に至ったら、ゴルフボール2の後方に立ち、ゴルフボール2の位置からカップ(図示せず)までの間に、ゴルフボール2が転がることが期待される仮想線を想定する。次いで、図9及び図10に示すように、位置合わせ突部7,8をグリーン面20に当接させ、シャフト5を斜め後方に倒しつつ、シャフト5をゴルフボール2の打ち出し方向Pに整合させる。そうすると、シャフト5はフェース3に対して垂直な垂直面Hに沿っているので、フェース3はゴルフボール2の打ち出し方向Pに垂直な所定の方向を向くことになる。
シャフト5がグリーン面20に対してほとんど垂直方向に立った時点において、パターヘッド4の底面であるソール10全面がグリーン面20に載置すると、シャフト5が鉛直方向に対して10度以上も傾いてしまう。すると、フェース3の方向を合わせた後に、ゴルフボール2の打ち出し方向が位置ずれしてしまうおそれがある。このため、パターヘッド4をグリーン面に対して垂直方向に起立させるときには、ソール10の一部がグリーン面20に当接し、ソール全面がグリーン面20に載置する前であって、フェース3が所定の方向(ゴルフボール2の打ち出し方向Pに対して垂直な方向)を向いている状態としておく。
このように本実施形態によれば、位置合わせ突部7,8が、シャフト5によって方向を合わせたときのゴルフボール2の打ち出し方向Pを記憶する方向記憶装置の役割を果たしている。このため、ゴルフボール2の打ち出し方向Pとパター1のフェース3とを所定の位置関係に合わせることが容易となるので、パットを所望の結果に終わらせる確率が高くなる。
図12には、変形例1のパターヘッドを示した。なお、説明の重複を避けるために、上記実施例と同様の構成には、同一の符号を付した。このパターヘッド4では、トゥー側(図示右側)よりもヒール側(図示左側)の方が後方に大きく膨らんでおり、それに伴って重心Gがヒール側に寄っている。このような形状のパターヘッド4においても、所定の垂直面Hを通る位置にシャフトの取付位置17を設ければよい。また、このときには位置合わせ突部7,8は、シャフトを挟んで左右対称の位置には設けられていないが、グリーン面上でフェース3を所定の方向に支持できるように、フェース3から等距離まで後方に突設させておく。
このように構成した変形例1においても、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
図13には、変形例2のパターヘッドを示した。なお、説明の重複を避けるために、上記実施例と同様の構成には、同一の符号を付した。このパターヘッド4では、全体が自動車の意匠を模したものとされている。すなわち、フェース3の左右両端には、ヘッドランプ状の突部30,31が設けられており、左右両側部には、ウインドウを模した模様32,33が施されている。また、この例では、重心Gがパターヘッド4のほぼ中央に位置していると共に、シャフト取付位置17と重心Gとがほぼ一致している。このように構成した変形例2においても、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、この例では、パターヘッドの形状として、乗り物のうち、自動車の意匠が施されたものを示したが、これ以外の乗り物、例えば飛行機、宇宙船、船舶などの意匠が施されたものに適用することもできる。
さらに、パターヘッドは、適当な動物、キャラクターなどに模したものとすることもできる。
Claims (4)
- ゴルフボールを打つフェースを前側に備えたパターヘッドと、このパターヘッドに連結されたシャフトとを設けたゴルフ用パターであって、
前記シャフトは、前記フェースに対して垂直な垂直面に沿いつつ前記パターヘッドに取り付けられていると共に、
前記パターヘッドにおいて、前記フェースとは逆側の後側には、前記シャフトの取付位置を挟んで左右に位置合わせ突部が、前記フェースから等距離まで後方に向かって突設されており、前記位置合わせ突部をグリーン面に当接させ、前記シャフトを斜め後方に倒しつつ、前記シャフトをゴルフボールの打ち出し方向に整合させた後、斜め後方位置の前記シャフトを保持しつつグリーン面に対して垂直方向に向かって起立させると前記パターヘッドの底面であるソールの一部がグリーン面に当接し、前記ソール全面がグリーン面に載置する前には、前記フェースが所定の方向を向いていることを特徴とするゴルフ用パター。 - 前記位置合わせ突部は、前記シャフトの取付位置を挟んで左右一対に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ用パター。
- 前記シャフトは、前記パターヘッドの左右幅方向においてほぼ中央位置に取り付けられていると共に、前記位置合わせ突部は、前記パターヘッドの左右両端部から一対に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のゴルフ用パター。
- 前記パターヘッドには、乗り物の意匠が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴルフ用パター。
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