JP2006025947A - 精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法 - Google Patents
精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 精神科領域入院患の突発的な事故防止・迷子防止・入院施設内外の迷子捜査・誤投薬防止・緊急信号を含む相互情報交換・出入口施錠の解錠等を行う。
【解決手段】 患者コードを送受信する無線送受信機を装備し、精神科領域入院患者に装着される患者用コントローラ10と、看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラ20と、入院施設の管理部に設置されるセンター装置30と、患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20とセンター装置30との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機40とを備えた精神科領域入院患者の管理システムである。
【選択図】 図1
【解決手段】 患者コードを送受信する無線送受信機を装備し、精神科領域入院患者に装着される患者用コントローラ10と、看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラ20と、入院施設の管理部に設置されるセンター装置30と、患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20とセンター装置30との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機40とを備えた精神科領域入院患者の管理システムである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法に関するものである。
近年、精神科領域入院患者の自殺事故・迷子・拘束問題等で入院施設の管理責任を問う社会的批判があり、管理者の入院施設経営を困難としている。現状において、精神科領域入院患者の介護・看護は、一般入院施設疾患患者又は痴呆性患者の介護・看護と比較したときに、負担が大きく(あまりにも大きな隔たりがある)、介護者(看護補助者、介護補助者等を含む)等の責任の重荷になっている。さらに、現代の治療方向は以前よりも患者の開放的看護・自由束縛の緩和・社会復帰への傾向にあるのが現状である。しかし、日々、数百人〜数千人の患者と接する介護者・医師・入院施設関係者の対応が困難な現状である。
従来においても、患者の錯乱状態などの事態を検出してシステムセンターに送る監視システムが検討されているが(特許文献1)、上記のような入院施設における諸問題に細やかに対応できるものは見当たらない。
特開2003−91790公報
そこで、本発明は、無線送受信機を装備するコントローラを違和感無く精神科領域入院患者に装着させることにより、より開放的処遇の中で、突発的な事故防止・迷子防止・入院施設内外の迷子捜査・誤投薬防止・緊急信号を含む相互情報交換・出入口施錠の解錠等を行うことができる管理システム及び管理方法を提供することを目的としている。これにより、介護者の職務支援及び負担軽減を図り、管理者の管理支援を図り、精神科領域入院患者の社会復帰支援を図ることができる。
(1)(患者固有のIDコードである)患者コードを送受信する無線送受信機を装備し、精神科領域入院患者に装着される患者用コントローラと、
(看護者固有のIDコードである)看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラと、
患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合する照合部とを装備し、入院施設の管理部に設置されるセンター装置と、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機と、
を備えた精神科領域入院患者の管理システム。
(看護者固有のIDコードである)看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラと、
患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合する照合部とを装備し、入院施設の管理部に設置されるセンター装置と、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機と、
を備えた精神科領域入院患者の管理システム。
以下、精神科領域入院患者を単に「患者」と略称することがある。また、「看護者」とは、患者の治療に当たる医師、看護に当たる看護士や看護補助者、介護に当たる介護福祉士や介護補助者等を総称するものである。
ここで、患者用コントローラと看護者用コントローラとは、互いに同様の形状をなし、同様の身体箇所(手首、上腕、足首等)に装着するように構成されたものが好ましい。患者と看護者の全てが分け隔て無しにコントローラを装着することにより、患者の違和感・不信感を無くすことができるからである。具体的には、各コントローラは、手首に装着する構造をなし、腕の太さと同程度又はそれ以下の縦横寸法を持つ小型であり、150g以下(より好ましくは100g以下)の軽量であることが好ましい。
患者用コントローラ及び看護者用コントローラは、次の装備があることが好ましい。
a:液晶等の表示部
b:固有の患者コード又は看護者コードを受信したときに発音する警報ブザー等の発音機
c:患者コード又は看護者コードを送る指示をする等の機能を割り付けたスイッチ
d:充電式バッテリ
e:特に患者用コントローラについては、患者の身体箇所に対して患者自身では脱着できないようにする電子ロック機構付き脱着機構
a:液晶等の表示部
b:固有の患者コード又は看護者コードを受信したときに発音する警報ブザー等の発音機
c:患者コード又は看護者コードを送る指示をする等の機能を割り付けたスイッチ
d:充電式バッテリ
e:特に患者用コントローラについては、患者の身体箇所に対して患者自身では脱着できないようにする電子ロック機構付き脱着機構
(2)患者コードを送受信する患者用コントローラを精神科領域入院患者に装着し、
看護者コードを送受信する看護者用コントローラを看護者に装着し、
患者コード又は看護者コードを送受信し、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合するセンター装置を入院施設の管理部に設置し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する複数台の端末送受信機を入院施設の複数箇所に分散して配備し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で端末送受信機を中継して送受信することを、A:入院施設出入口施錠の解除、B:患者用コントローラの脱着機能、C:誤投薬防止の機能、D:患者・看護者位置検索機能、E:緊急呼出機能、及びF:伝言送出機能の機能群から選ばれる一又は二以上の機能の実行時に、組み込む(実行時のステップ中に組み込んで利用する)ことを特徴とする精神科領域入院患者の管理方法。
看護者コードを送受信する看護者用コントローラを看護者に装着し、
患者コード又は看護者コードを送受信し、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合するセンター装置を入院施設の管理部に設置し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する複数台の端末送受信機を入院施設の複数箇所に分散して配備し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で端末送受信機を中継して送受信することを、A:入院施設出入口施錠の解除、B:患者用コントローラの脱着機能、C:誤投薬防止の機能、D:患者・看護者位置検索機能、E:緊急呼出機能、及びF:伝言送出機能の機能群から選ばれる一又は二以上の機能の実行時に、組み込む(実行時のステップ中に組み込んで利用する)ことを特徴とする精神科領域入院患者の管理方法。
前記の手段(1)又は(2)において、次の各態様を例示できる。
A:出入口施錠の解錠機能
入院施設の主な出入口に電子錠を設けるとともに一台の端末送受信機を設置して電子錠に接続し、看護者用コントローラから看護者コード及び解錠信号を端末送受信機を中継してセンター装置に送り、予め登録された看護者コードと照合して、合致したときに電子錠を解錠することにより、出入口施錠の解錠機能を実行するようにした態様。
入院施設の主な出入口に電子錠を設けるとともに一台の端末送受信機を設置して電子錠に接続し、看護者用コントローラから看護者コード及び解錠信号を端末送受信機を中継してセンター装置に送り、予め登録された看護者コードと照合して、合致したときに電子錠を解錠することにより、出入口施錠の解錠機能を実行するようにした態様。
B:患者用コントローラの脱着機能
患者用コントローラに電子ロック機構付き脱着機構を装備し、センター装置から患者コードと脱着信号を端末送受信機を中継して患者用コントローラに送り電子ロック機構を解除し、患者の身体箇所から患者用コントローラを外せるようにすることにより、患者用コントローラの脱着機能を実行するようにした態様。
患者用コントローラに電子ロック機構付き脱着機構を装備し、センター装置から患者コードと脱着信号を端末送受信機を中継して患者用コントローラに送り電子ロック機構を解除し、患者の身体箇所から患者用コントローラを外せるようにすることにより、患者用コントローラの脱着機能を実行するようにした態様。
C:誤投薬防止の機能
投薬器70に設けた無線送受信機から患者コードを患者用コントローラに送って照合することにより、誤投薬防止の機能を実行するようにした態様。
投薬器70に設けた無線送受信機から患者コードを患者用コントローラに送って照合することにより、誤投薬防止の機能を実行するようにした態様。
D)患者・看護者位置検索機能
センター装置からの指示に基づき、各端末送受信機から患者用コントローラ又は看護者用コントローラに患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送り、患者用コントローラ又は看護者用コントローラが特定の各端末送受信機に現在位置確認情報を返すことにより、患者・看護者位置検索機能を実行するようにした態様。
センター装置からの指示に基づき、各端末送受信機から患者用コントローラ又は看護者用コントローラに患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送り、患者用コントローラ又は看護者用コントローラが特定の各端末送受信機に現在位置確認情報を返すことにより、患者・看護者位置検索機能を実行するようにした態様。
E)緊急呼出機能
患者用コントローラから、最寄りの一台又は複数台の端末送受信機を中継してセンター装置に患者コードと緊急呼出信号を送ることにより、緊急呼出機能の機能を実行するようにした態様。
患者用コントローラから、最寄りの一台又は複数台の端末送受信機を中継してセンター装置に患者コードと緊急呼出信号を送ることにより、緊急呼出機能の機能を実行するようにした態様。
F)伝言送出機能
センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に患者コード又は看護者コードと伝言情報が送られ、該当患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20がこの伝言情報を表示することにより、伝言送出機能を実行するようにした態様。
センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に患者コード又は看護者コードと伝言情報が送られ、該当患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20がこの伝言情報を表示することにより、伝言送出機能を実行するようにした態様。
G)保護圏確保機能(オプション)
看護者が同行して複数の患者と入院施設外へ外出する際、看護者用コントローラから看護者コードと迷子保護信号を患者用コントローラに送信し、患者用コントローラから患者コードと緊急信号を看護者用コントローラに送ることにより、患者の保護圏確保機能を実現するようにした態様。
看護者が同行して複数の患者と入院施設外へ外出する際、看護者用コントローラから看護者コードと迷子保護信号を患者用コントローラに送信し、患者用コントローラから患者コードと緊急信号を看護者用コントローラに送ることにより、患者の保護圏確保機能を実現するようにした態様。
H)対外出入口管理機能(オプション)
入院施設の対外出入口に入退出センサを設置し、この入退出センサを患者が通過したときに、患者用コントローラから患者コードと外出信号を最寄りの端末送受信機を中継してセンター装置に送り、センター装置が予め登録されている外出許可情報と照合することにより、対外出入口管理機能を実行するようにした態様。
入院施設の対外出入口に入退出センサを設置し、この入退出センサを患者が通過したときに、患者用コントローラから患者コードと外出信号を最寄りの端末送受信機を中継してセンター装置に送り、センター装置が予め登録されている外出許可情報と照合することにより、対外出入口管理機能を実行するようにした態様。
本発明に係る精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法によれば、無線送受信機を装備するコントローラを違和感無く精神科領域入院患者に装着させることにより、より開放的処遇の中で、突発的な事故防止・迷子防止・入院施設内外の迷子捜査・誤投薬防止・緊急信号を含む相互情報交換・出入口施錠の解錠等を行うことができる、という優れた効果を奏する。
患者コードを送受信する無線送受信機を装備し、精神科領域入院患者に装着される患者用コントローラ10と、
(看護者固有のIDコードである)看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラ20と、
患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合する照合部とを装備し、入院施設の管理部に設置されるセンター装置30と、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機40と、を備えた精神科領域入院患者の管理システムである。
(看護者固有のIDコードである)看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラ20と、
患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合する照合部とを装備し、入院施設の管理部に設置されるセンター装置30と、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機40と、を備えた精神科領域入院患者の管理システムである。
患者用コントローラ10を精神科領域入院患者に装着し、看護者用コントローラ20を看護者に装着し、センター装置30を入院施設の管理部に設置し、複数台の端末送受信機40を入院施設の複数箇所に分散して配備し、患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20とセンター装置30との間で端末送受信機40を中継して送受信することを、A:入院施設出入口施錠の解除、B:患者用コントローラの脱着機能、C:誤投薬防止の機能、D:患者・看護者位置検索機能、E:緊急呼出機能、及びF:伝言送出機能の機能群から選ばれる一又は二以上の機能の実行時に、組み込むことを特徴とする精神科領域入院患者の管理方法である。さらにオプションとして、前記のことを、G)外出時の保護圏確保機能、又は、H)対外出入口管理機能、の各機能の実行時にも組み込むことが好ましい。
[精神科領域入院患者の管理システム]
本発明を具体化した実施例1の精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法を、図1〜図11に基づいて説明する。図1は入院施設の一例を平面視した概略図であり、出入口1(ドア)、廊下2、複数の病室3、トイレ4、診察室5、看護者詰め所6及び薬品室7を例示している。本システムの主要部は、患者用コントローラ10、看護者用コントローラ20、センター装置30及び端末送受信機40で構成され、次のように配備される。
本発明を具体化した実施例1の精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法を、図1〜図11に基づいて説明する。図1は入院施設の一例を平面視した概略図であり、出入口1(ドア)、廊下2、複数の病室3、トイレ4、診察室5、看護者詰め所6及び薬品室7を例示している。本システムの主要部は、患者用コントローラ10、看護者用コントローラ20、センター装置30及び端末送受信機40で構成され、次のように配備される。
患者用コントローラ10は患者ごとに装着される。看護者用コントローラ20は看護者ごとに装着される。センター装置30は入院施設の管理部(例えば看護者詰め所6)に設置されている。端末送受信機40は入院施設の複数箇所(例えば、出入口1付近、廊下2の要所、病室3、看護者詰め所6、薬品室7等)に分散して配備されている。また、玄関、病室3、看護者詰め所6、薬品室7等の出入口1には電子錠1aが設けられている。さらに、付属的な装置として、玄関の出入口1付近の一箇所ないし複数箇所には入退出センサ50が設置され、看護者詰め所6にはコントローラ充電器60が設置されている。また、70は投薬器である。
(患者用コントローラ10)
図2に示すように、患者用コントローラ10は、コントローラ本体11と手首に定着するバンド12とからなる。コントローラ本体11は腕の太さと同程度又はそれ以下の縦横寸法を持つ小型の腕時計形状をなし、100g以下の軽量に形成されている。コントローラ本体11には、センサ受信機、患者固有のIDコードである患者コードを送受信する無線送受信機、警報ブザー、電子ロック機構付き脱着機構、及び充電バッテリ(いずれも図示略)が内蔵装備されている。無線送受信機は、送信出力と受信機の感度を内部のソフトウェア指示に基づき自由に設定でき、例えば、後述する緊急呼出機能、保護圏確保機能等を使うときには遠距離通信ができるように送信出力と受信機の感度を上げ、後述する施錠の解除機能、誤投薬防止機能を使うときには送信出力と受信感度を下げて使用することができる特徴がある。
図2に示すように、患者用コントローラ10は、コントローラ本体11と手首に定着するバンド12とからなる。コントローラ本体11は腕の太さと同程度又はそれ以下の縦横寸法を持つ小型の腕時計形状をなし、100g以下の軽量に形成されている。コントローラ本体11には、センサ受信機、患者固有のIDコードである患者コードを送受信する無線送受信機、警報ブザー、電子ロック機構付き脱着機構、及び充電バッテリ(いずれも図示略)が内蔵装備されている。無線送受信機は、送信出力と受信機の感度を内部のソフトウェア指示に基づき自由に設定でき、例えば、後述する緊急呼出機能、保護圏確保機能等を使うときには遠距離通信ができるように送信出力と受信機の感度を上げ、後述する施錠の解除機能、誤投薬防止機能を使うときには送信出力と受信感度を下げて使用することができる特徴がある。
コントローラ本体11の表面には、液晶表示部13と、複数(図示例では4つ)のスイッチ14a〜14dと、脱着用レバー15とが装備されている。液晶表示部はドットマットリックス表示で漢字・数字・アルファベット等の文字や記号や画像等による情報を自由に表示でき、通常時は時刻を表示しているが、例えば後述する各機能を使うときには各機能に応じた情報を表示する。スイッチ14a〜14dの機能割り当ては適宜可能であるが、ここでは、スイッチ14aに緊急呼出、スイッチ14bに時計表示照明ON・OFF、スイッチ14cは未使用、スイッチ14dにリセット(警報停止・緊急解除)、の各機能が割り当てられている。
バンド12の一端はコントローラ本体11に止着されているが、バンド12の他端はコントローラ本体11の前記電子ロック機構付き脱着機構に離脱可能に取着され、取着時には電子ロック機構によりロックされるようになっている。他端の離脱時には、後述する方法で電子ロック機構が解除された後に、脱着用レバー15を指で操作することにより外せるようになっている。
(看護者用コントローラ20)
看護者用コントローラ20は、基本的には患者用コントローラ10と同様の形状及び構成を備えているので、患者用コントローラ10の各部の符号及び説明を援用するが、内部のソフトウェアにより異なった動作となり、また、無線送受信機は看護者固有のIDコードである看護者コードを送受信する。このように、看護者用コントローラ20が患者用コントローラ10と同様の形状をなし、患者と看護者(必要ならば入院施設勤務者全て)とが分け隔て無しにコントローラを装備することにより、患者の違和感・不信感を無くすことできる。
看護者用コントローラ20は、基本的には患者用コントローラ10と同様の形状及び構成を備えているので、患者用コントローラ10の各部の符号及び説明を援用するが、内部のソフトウェアにより異なった動作となり、また、無線送受信機は看護者固有のIDコードである看護者コードを送受信する。このように、看護者用コントローラ20が患者用コントローラ10と同様の形状をなし、患者と看護者(必要ならば入院施設勤務者全て)とが分け隔て無しにコントローラを装備することにより、患者の違和感・不信感を無くすことできる。
看護者用コントローラ20のスイッチ14a〜14dに割り当てる機能の内容は、患者用コントローラ10のそれとは異なる。もっとも、スイッチ14a〜14dの機能割り当て自体は適宜可能であり、ここでは、スイッチ14aに電子錠解錠、スイッチ14bに迷子保護セット、スイッチ14cに誤薬確認セット、スイッチ14dにリセット、の各機能が割り当てられている。そして、スイッチ14dを押しながらスイッチ14aを押すと、前記電子ロック機構のロックが解除され、脱着用レバー15を指で操作することによりバンド12の他端を外せるようになっている(患者用コントローラ10ではできない)。スイッチ14dは看護者用コントローラ20の現状復帰スイッチで、看護者用コントローラ20の動作状況により様々な動作をする。
(センター装置30)
センター装置30は、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、受信した患者コード又は看護者コードを(必要に応じて記録し)予め登録されたものと照合する照合部(いずれも図示略)と、その他、キーボード、マウス等の入力装置を装備し、入院施設の管理部に設置される。登録部及び照合部としては例えばマイクロコンピュータを用いることができる。センター装置30は、各端末送受信機40から受けた情報を整理・記録・分析し、その結果に応じた適切な情報を各端末送受信機に送る。
センター装置30は、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、受信した患者コード又は看護者コードを(必要に応じて記録し)予め登録されたものと照合する照合部(いずれも図示略)と、その他、キーボード、マウス等の入力装置を装備し、入院施設の管理部に設置される。登録部及び照合部としては例えばマイクロコンピュータを用いることができる。センター装置30は、各端末送受信機40から受けた情報を整理・記録・分析し、その結果に応じた適切な情報を各端末送受信機に送る。
(端末送受信機40)
端末送受信機40は、患者コード又は看護者コードを、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20と、センター装置30との間で、中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される。各コントローラ10,20の電波出力が微弱なため、目的に応じた複数個が用意され、また、電波出力が微弱という特徴を逆利用し、各コントローラ10,20からの電波強度を受信情報と共にセンター装置30に添付送信する。機能の一つに接点出力と警報出力を内蔵している。電子錠の開閉信号として使用する。
端末送受信機40は、患者コード又は看護者コードを、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20と、センター装置30との間で、中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される。各コントローラ10,20の電波出力が微弱なため、目的に応じた複数個が用意され、また、電波出力が微弱という特徴を逆利用し、各コントローラ10,20からの電波強度を受信情報と共にセンター装置30に添付送信する。機能の一つに接点出力と警報出力を内蔵している。電子錠の開閉信号として使用する。
(入退出センサ50)
入退出センサ50は、後述の出入口管理機能(オプション)を必要とするときに使用するもので、常時、監視信号を送信する送信機を装備している。監視信号は、電磁波でもよいが、電磁誘導波のほうが好ましい。
入退出センサ50は、後述の出入口管理機能(オプション)を必要とするときに使用するもので、常時、監視信号を送信する送信機を装備している。監視信号は、電磁波でもよいが、電磁誘導波のほうが好ましい。
(コントローラ充電器60)
コントローラ充電器60は、患者用コントローラ10及び看護者用コントローラ20に内蔵された充電バッテリの充電を目的とするものであり、入院施設内の看護婦詰め所6に設置される。患者用コントローラ10に脱着信号を送る送信機と、その手入力装置とを装備している。
コントローラ充電器60は、患者用コントローラ10及び看護者用コントローラ20に内蔵された充電バッテリの充電を目的とするものであり、入院施設内の看護婦詰め所6に設置される。患者用コントローラ10に脱着信号を送る送信機と、その手入力装置とを装備している。
(投薬器70)
投薬器70は、各患者別に処方箋に基づき薬剤を投薬する容器であり、本実施例では患者コードを送る小型の無線送受信機(図示略)が内蔵されている。
投薬器70は、各患者別に処方箋に基づき薬剤を投薬する容器であり、本実施例では患者コードを送る小型の無線送受信機(図示略)が内蔵されている。
[精神科領域入院患者の管理方法]
以上のように構成された管理システムを用いた次の各機能A〜Hにより、精神科領域入院患者の管理を行う。
A:出入口施錠の解錠機能
B:患者用コントローラの脱着機能
C:誤投薬防止機能
D:患者・看護者位置検索機能
E:緊急呼出機能
F:伝言送出機能
G:保護圏確保機能
H:出入口管理機能
以上のように構成された管理システムを用いた次の各機能A〜Hにより、精神科領域入院患者の管理を行う。
A:出入口施錠の解錠機能
B:患者用コントローラの脱着機能
C:誤投薬防止機能
D:患者・看護者位置検索機能
E:緊急呼出機能
F:伝言送出機能
G:保護圏確保機能
H:出入口管理機能
(A:出入口施錠の解錠機能)
本機能でいう出入口1とは、玄関や勝手口等の対外の出入口1のみならず、各部屋の出入口1も含む意味である。精神科領域入院施設と一般入院施設との大きな違いに、出入口1の施錠・解錠等の管理がある。現在では、看護者が鍵を多数持ち歩き、そのつど出入口1の施錠・解錠の作業を行っているため、管理が面倒で負担になるとともに、施錠ミスが起こりうる。本実施例では、図1及び図3に示すように、入院施設の主な出入口1に電子錠1aを設け、出入口1が閉まれば電子錠1aが自動的に施錠されるようにしている。そして、出入口1の付近に端末送受信機40を設置して電子錠1aに接続し、看護者用コントローラ20から看護者コード及び解錠信号を端末送受信機40を中継してセンター装置30に送り、予め登録された看護者コードと照合して、合致したときに電子錠1aを解錠する。このため、管理が簡単で負担減となり、施錠ミスを無くすことができる。また、本情報はセンター装置30のデ−タとして蓄積され、入院施設管理のデ−タベ−スとして利用することもできる。また、看護者コードにより出入口1の出入りの制限を予め登録することにより、薬品室7(薬品保管庫)7や調剤室(図示略)への出入り管理も可能である。次に図3を参照して手順を説明する。
本機能でいう出入口1とは、玄関や勝手口等の対外の出入口1のみならず、各部屋の出入口1も含む意味である。精神科領域入院施設と一般入院施設との大きな違いに、出入口1の施錠・解錠等の管理がある。現在では、看護者が鍵を多数持ち歩き、そのつど出入口1の施錠・解錠の作業を行っているため、管理が面倒で負担になるとともに、施錠ミスが起こりうる。本実施例では、図1及び図3に示すように、入院施設の主な出入口1に電子錠1aを設け、出入口1が閉まれば電子錠1aが自動的に施錠されるようにしている。そして、出入口1の付近に端末送受信機40を設置して電子錠1aに接続し、看護者用コントローラ20から看護者コード及び解錠信号を端末送受信機40を中継してセンター装置30に送り、予め登録された看護者コードと照合して、合致したときに電子錠1aを解錠する。このため、管理が簡単で負担減となり、施錠ミスを無くすことができる。また、本情報はセンター装置30のデ−タとして蓄積され、入院施設管理のデ−タベ−スとして利用することもできる。また、看護者コードにより出入口1の出入りの制限を予め登録することにより、薬品室7(薬品保管庫)7や調剤室(図示略)への出入り管理も可能である。次に図3を参照して手順を説明する。
1)センター装置30に各出入口1ごとの入出許可者の看護者コードを予め登録しておき、出入りの制限をする。
2)看護者に看護者用コントローラ20を装着し、常に受信状態で待機する。
3)看護者が、施錠された出入口1の端末送受信機40のアンテナに看護者用コントローラ20を近付けて、スイッチ14aを押す。看護者用コントローラ20は、端末送受信機40に看護者コード及び解錠信号を微弱電波にて送る。
4)端末送受信機40は、看護者用コントローラ20からの看護者コードと解錠信号を受け、中継して、センター装置30に送る。
5)センター装置30は、端末送受信機40から受けた看護者コードを、予め登録された該当出入口1の看護者コードと照合し、登録されているものと合致すれば許可信号を、合致しなければ警報信号を、それぞれ端末送受信機40に送る。
6)端末送受信機40は、許可信号を受けたときは解錠信号を電子錠1aに送り、出入口1を開ける。一方、警報信号を受けたときは、解錠を禁止し、端末送受信機40から警報音を鳴らす。
2)看護者に看護者用コントローラ20を装着し、常に受信状態で待機する。
3)看護者が、施錠された出入口1の端末送受信機40のアンテナに看護者用コントローラ20を近付けて、スイッチ14aを押す。看護者用コントローラ20は、端末送受信機40に看護者コード及び解錠信号を微弱電波にて送る。
4)端末送受信機40は、看護者用コントローラ20からの看護者コードと解錠信号を受け、中継して、センター装置30に送る。
5)センター装置30は、端末送受信機40から受けた看護者コードを、予め登録された該当出入口1の看護者コードと照合し、登録されているものと合致すれば許可信号を、合致しなければ警報信号を、それぞれ端末送受信機40に送る。
6)端末送受信機40は、許可信号を受けたときは解錠信号を電子錠1aに送り、出入口1を開ける。一方、警報信号を受けたときは、解錠を禁止し、端末送受信機40から警報音を鳴らす。
(B:患者用コントローラ10の脱着機能)
本システムでは、患者用コントローラ10は患者とのコミュニケ−ションを図るために必要不可欠な端末機器である。もし、患者の個人的理由で容易に脱着できるならば、本来の機能の維持は不可能となる。そのため、患者用コントローラ10は、患者自身では脱着できず、看護者・管理者の意思で脱着できるようにしなければならない。本実施例では、患者用コントローラ10に電子ロック機構付き脱着機構を装備し、センター装置30から患者コードと脱着信号を端末送受信機40を中継して患者用コントローラ10に送る第1の方法、又は、コントローラ充電器60で看護者が手入力する第2の方法のいずれかにより、初めて患者用コントローラ10を患者から外せるようにし、患者自身では脱着できないようにしている。次に図4を参照して手順を説明する。
本システムでは、患者用コントローラ10は患者とのコミュニケ−ションを図るために必要不可欠な端末機器である。もし、患者の個人的理由で容易に脱着できるならば、本来の機能の維持は不可能となる。そのため、患者用コントローラ10は、患者自身では脱着できず、看護者・管理者の意思で脱着できるようにしなければならない。本実施例では、患者用コントローラ10に電子ロック機構付き脱着機構を装備し、センター装置30から患者コードと脱着信号を端末送受信機40を中継して患者用コントローラ10に送る第1の方法、又は、コントローラ充電器60で看護者が手入力する第2の方法のいずれかにより、初めて患者用コントローラ10を患者から外せるようにし、患者自身では脱着できないようにしている。次に図4を参照して手順を説明する。
第1の方法
1)センター装置30のキ−ボ−ド等の入力システムを操作し、患者コードと脱着信号を端末送受信機40に送る。
2)各端末送受信機40は、センター装置30からの患者コードと脱着信号を受け、中継して、患者用コントローラ10に送る。
3)該当患者コントローラ10は、警報ブザーにて警報音を短く鳴し、電子ロック機構を解除して脱着用レバー15を押せるようにする。
4)脱着用レバー15を押せば、バンド12の端部が脱着機構から外れるので、患者は手首から患者用コントローラ10を外すことが可能となる。
1)センター装置30のキ−ボ−ド等の入力システムを操作し、患者コードと脱着信号を端末送受信機40に送る。
2)各端末送受信機40は、センター装置30からの患者コードと脱着信号を受け、中継して、患者用コントローラ10に送る。
3)該当患者コントローラ10は、警報ブザーにて警報音を短く鳴し、電子ロック機構を解除して脱着用レバー15を押せるようにする。
4)脱着用レバー15を押せば、バンド12の端部が脱着機構から外れるので、患者は手首から患者用コントローラ10を外すことが可能となる。
第2の方法
1)センター装置30を経由しない方法であって、看護者は患者を看護者詰め所6に設置されたコントローラ充電器60付近(例えば半径約1m以内)に誘導する。
2)看護者はコントローラ充電器60に用意された手入力装置を操作し、コントローラ充電器60から脱着信号を患者用コントローラ10に送る。
3)第1の方法の3)と同じ。
4)第1の方法の4)と同じ。
1)センター装置30を経由しない方法であって、看護者は患者を看護者詰め所6に設置されたコントローラ充電器60付近(例えば半径約1m以内)に誘導する。
2)看護者はコントローラ充電器60に用意された手入力装置を操作し、コントローラ充電器60から脱着信号を患者用コントローラ10に送る。
3)第1の方法の3)と同じ。
4)第1の方法の4)と同じ。
なお、看護者用コントローラ20は、患者用コントローラ10とは異なり、スイッチ14dを押しながらスイッチ14aを押すことにより、センター装置30又はコントローラ充電器60を経由しなくとも自由に外すことができる。
(C:誤投薬防止の機能)
図1の一病室3内に示すように、患者への投薬には投薬器70が用いられる。本実施例では、投薬器70に小型の無線送受信機(図示略)を内蔵させ、看護者のスイッチ14c操作により、投薬器70の無線送受信機から患者コードを患者用コントローラ10に送って照合することにより、誤薬を防止する。次に図5を参照して手順を説明する。
図1の一病室3内に示すように、患者への投薬には投薬器70が用いられる。本実施例では、投薬器70に小型の無線送受信機(図示略)を内蔵させ、看護者のスイッチ14c操作により、投薬器70の無線送受信機から患者コードを患者用コントローラ10に送って照合することにより、誤薬を防止する。次に図5を参照して手順を説明する。
1)投薬器70に各患者別に処方箋に基づき投薬される。この時には、投薬器70の無線送受信機から患者ID信号は動作しない。
2)各患者の病室3において看護者が投薬器70を該当患者に手渡しした時、看護者は看護者用コントローラ20のスイッチ14cを押して、次の3)4)により、患者に渡した薬が該当患者の薬であることを確認する。患者がいつも自分の病室3のベッドにいるとは限らず、本来の患者以外の患者がベッドを使用しているという特異的な場合(患者のすり替わり)が多いからである。
3)投薬器70の無線送受信機から患者コードと誤訳確認信号が微弱電波として一定時間のインターバルで送信された状態で、看護者から患者に投薬器70ごと薬が渡される。この微弱電波の届く範囲は、ごく最寄りのみ、例えば半径50cm位である。
4)患者が投薬器70ごと薬を受け取ったとき、患者に装着されている患者用コントローラ10は、投薬器70からの患者コードにより、渡された薬剤が該当患者の薬であるかどうかを照合する。すなわち、受信した患者コードが患者用コントローラ10の患者コードと一致している場合には何の変化もないが、不一致の場合には患者用コントローラ10の警報ブザーから警報音が断続的に鳴る。つまり、該当患者以外の薬を投薬した場合は、誤薬防止警報として動作する。
2)各患者の病室3において看護者が投薬器70を該当患者に手渡しした時、看護者は看護者用コントローラ20のスイッチ14cを押して、次の3)4)により、患者に渡した薬が該当患者の薬であることを確認する。患者がいつも自分の病室3のベッドにいるとは限らず、本来の患者以外の患者がベッドを使用しているという特異的な場合(患者のすり替わり)が多いからである。
3)投薬器70の無線送受信機から患者コードと誤訳確認信号が微弱電波として一定時間のインターバルで送信された状態で、看護者から患者に投薬器70ごと薬が渡される。この微弱電波の届く範囲は、ごく最寄りのみ、例えば半径50cm位である。
4)患者が投薬器70ごと薬を受け取ったとき、患者に装着されている患者用コントローラ10は、投薬器70からの患者コードにより、渡された薬剤が該当患者の薬であるかどうかを照合する。すなわち、受信した患者コードが患者用コントローラ10の患者コードと一致している場合には何の変化もないが、不一致の場合には患者用コントローラ10の警報ブザーから警報音が断続的に鳴る。つまり、該当患者以外の薬を投薬した場合は、誤薬防止警報として動作する。
(D:患者・看護者位置検索機能)
入院施設内において特定の患者又は看護者がどの位置にいるかを知りたいことがある。本実施例では、入院施設内に複数の端末送受信機40を分散して配備していることを利用し、センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に送信指示信号が送られ、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20が特定の各端末送受信機40に現在位置確認情報を返すことにより、患者又は看護者の位置を迅速に把握することができる。次に図6を参照して手順を説明する。
入院施設内において特定の患者又は看護者がどの位置にいるかを知りたいことがある。本実施例では、入院施設内に複数の端末送受信機40を分散して配備していることを利用し、センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に送信指示信号が送られ、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20が特定の各端末送受信機40に現在位置確認情報を返すことにより、患者又は看護者の位置を迅速に把握することができる。次に図6を参照して手順を説明する。
1)患者に患者用コントローラ10を、看護者に看護者用コントローラ20をそれぞれ装着し、常に受信状態で待機する。
2)センター装置30から端末送受信機40の1番機に患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送り、端末送受信機40の1番機は患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送った後、受信状態に切替わり、受信待機状態となる。同じことを端末送受信機40の2番機からn番機までくり返す。
3)該当の患者コード又は看護者コードと送信指示信号を受け取った患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20は、端末送受信機40に患者コード又は看護者コードと現在位置確認情報としての受信信号を送る。
4)端末送受信機40は、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと受信信号に、受信電波の強度を添付し、センター装置30に送る。
5)センター装置30は端末送受信機40からの情報を他の端末送受信機40からの情報と比較する。これにより、どの場所の端末送受信機40からの信号が受信されたか、また、2カ所以上の端末送受信機40からの信号が受信された場合はどちらの信号の強度が高いかにより、発信場所の特定ができ、もって患者又は看護者の所在位置を知ることができる。
2)センター装置30から端末送受信機40の1番機に患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送り、端末送受信機40の1番機は患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送った後、受信状態に切替わり、受信待機状態となる。同じことを端末送受信機40の2番機からn番機までくり返す。
3)該当の患者コード又は看護者コードと送信指示信号を受け取った患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20は、端末送受信機40に患者コード又は看護者コードと現在位置確認情報としての受信信号を送る。
4)端末送受信機40は、患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと受信信号に、受信電波の強度を添付し、センター装置30に送る。
5)センター装置30は端末送受信機40からの情報を他の端末送受信機40からの情報と比較する。これにより、どの場所の端末送受信機40からの信号が受信されたか、また、2カ所以上の端末送受信機40からの信号が受信された場合はどちらの信号の強度が高いかにより、発信場所の特定ができ、もって患者又は看護者の所在位置を知ることができる。
(E:緊急呼出機能)
入院施設内における看護者の視野から外れた場所(例えば、トイレ4、階段、散歩コ−ス等)で、突然、患者の病状が危機的状態になったとき等に、看護者を緊急に呼び出したいことがある。本実施例では、患者が装着している患者用コントローラ10のスイッチ14aを押すことで、最寄りの一台又は複数台の端末送受信機を中継してセンター装置30に患者コードと緊急呼出信号を送って緊急通報ができるようにしている。但し、患者用コントローラ10から送信される電波は微弱なので、入院施設内の視野から外れた場所付近に複数台の端末送受信機40を設置しておき、どの端末送受信機40が受信したかにより緊急通報を発信した患者の所在を知らせることができる。看護者用コントローラ20からも緊急通報を送信でき、看護者一人では対応できない状況に陥った場合に、緊急事態を知らせることもできる。次に図7を参照して手順を説明する。
入院施設内における看護者の視野から外れた場所(例えば、トイレ4、階段、散歩コ−ス等)で、突然、患者の病状が危機的状態になったとき等に、看護者を緊急に呼び出したいことがある。本実施例では、患者が装着している患者用コントローラ10のスイッチ14aを押すことで、最寄りの一台又は複数台の端末送受信機を中継してセンター装置30に患者コードと緊急呼出信号を送って緊急通報ができるようにしている。但し、患者用コントローラ10から送信される電波は微弱なので、入院施設内の視野から外れた場所付近に複数台の端末送受信機40を設置しておき、どの端末送受信機40が受信したかにより緊急通報を発信した患者の所在を知らせることができる。看護者用コントローラ20からも緊急通報を送信でき、看護者一人では対応できない状況に陥った場合に、緊急事態を知らせることもできる。次に図7を参照して手順を説明する。
1)患者に患者用コントローラ10を装着し、常に受信状態で待機する。
2)患者の病状が危機的状態になったとき、患者が装着している患者用コントローラ10のスイッチ14aを押すと、患者用コントローラ10から一定時間のインターバルで患者コードと緊急呼出信号が一定時間間隔で送信される。併せて、患者用コントローラ10の警報ブザーからも警報音が鳴る。
3)センター装置30に患者コードと緊急呼出信号が受信され、どの場所の端末送受信機40からの信号が受信されたか、2カ所以上の端末送受信機40からの信号が受信された場合はどちらの信号の強度が高いかにより発信場所が特定できる。すなわち、センター装置30は、端末送受信機40からの情報により、緊急呼出した患者がどの場所で助けを求めているかを把握することができる。
4)患者用コントローラ10のスイッチ14dを押すことで解除できる。
2)患者の病状が危機的状態になったとき、患者が装着している患者用コントローラ10のスイッチ14aを押すと、患者用コントローラ10から一定時間のインターバルで患者コードと緊急呼出信号が一定時間間隔で送信される。併せて、患者用コントローラ10の警報ブザーからも警報音が鳴る。
3)センター装置30に患者コードと緊急呼出信号が受信され、どの場所の端末送受信機40からの信号が受信されたか、2カ所以上の端末送受信機40からの信号が受信された場合はどちらの信号の強度が高いかにより発信場所が特定できる。すなわち、センター装置30は、端末送受信機40からの情報により、緊急呼出した患者がどの場所で助けを求めているかを把握することができる。
4)患者用コントローラ10のスイッチ14dを押すことで解除できる。
(F:伝言送出機能)
患者又は看護者に文字等で伝言を伝えたいことがある。本実施例では、センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に伝言情報が送られ、該当患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20がこの伝言情報を表示するとともに、伝言受信信号をセンター装置30に返すことにより伝言情報の完了となる。次に図8を参照して手順を説明する。
患者又は看護者に文字等で伝言を伝えたいことがある。本実施例では、センター装置30からの指示に基づき、各端末送受信機40から患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20に伝言情報が送られ、該当患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20がこの伝言情報を表示するとともに、伝言受信信号をセンター装置30に返すことにより伝言情報の完了となる。次に図8を参照して手順を説明する。
1)患者に患者用コントローラ10を、看護者に看護者用コントローラ20をそれぞれ装着し、常に受信状態で待機する。
2)センター装置30から端末送受信機40の1番機に患者コード又は看護者コードと伝言信号と伝言内容を送信し、端末送受信機40の1番機は受信状態に切り替わり、待機状態となる。同じことを端末送受信機40の2番機からn番機までくり返す。
3)該当の患者コード又は看護者コードと伝言信号と伝言内容を受け取った患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20は、警報音を断続的に鳴らし、液晶表示部13に伝言内容を表示する。スイッチ14dを押すと該当者の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号を送信し、伝言の受理を送信する。
4)端末送受信機40は患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号をセンター装置30に送信する。
5)センター装置30は端末送受信機40が受信した患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号を受け取り、伝言の終了確認とする。
2)センター装置30から端末送受信機40の1番機に患者コード又は看護者コードと伝言信号と伝言内容を送信し、端末送受信機40の1番機は受信状態に切り替わり、待機状態となる。同じことを端末送受信機40の2番機からn番機までくり返す。
3)該当の患者コード又は看護者コードと伝言信号と伝言内容を受け取った患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20は、警報音を断続的に鳴らし、液晶表示部13に伝言内容を表示する。スイッチ14dを押すと該当者の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号を送信し、伝言の受理を送信する。
4)端末送受信機40は患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号をセンター装置30に送信する。
5)センター装置30は端末送受信機40が受信した患者用コントローラ10又は看護者用コントローラ20の患者コード又は看護者コードと伝言受信信号を受け取り、伝言の終了確認とする。
(G:保護圏確保機能)
入院施設外への外出等で患者の安全・健康管理・世間とのコミュニケ−ションのため、看護者が同行して複数の患者と行動することがある。このような時に、患者の突発的な行動で看護者とはぐれる可能性がある。一般の疾病患者とは異なる特異な行動をとるため、このような場合の防止策が必要である。本実施例では、患者コードを送受信する患者用コントローラ10と、看護者コードを送受信する看護者用コントローラ20とを利用することにより、患者の保護圏を確保できるようにしている。次に図9を参照して手順を説明する。
入院施設外への外出等で患者の安全・健康管理・世間とのコミュニケ−ションのため、看護者が同行して複数の患者と行動することがある。このような時に、患者の突発的な行動で看護者とはぐれる可能性がある。一般の疾病患者とは異なる特異な行動をとるため、このような場合の防止策が必要である。本実施例では、患者コードを送受信する患者用コントローラ10と、看護者コードを送受信する看護者用コントローラ20とを利用することにより、患者の保護圏を確保できるようにしている。次に図9を参照して手順を説明する。
1)患者に患者用コントローラ10を装着し、常に受信状態で待機する。
2)付き添いの看護者は看護者用コントローラ20のスイッチ14bを押す。この状態で看護者の看護者用コントローラ20から一定時間のインターバルで看護者コードと迷子保護信号を送信する。
3)患者の患者用コントローラ10は看護者コードと迷子保護信号を受け取ると、迷子保護の動作状態に入り、患者コードを一定時間間隔で送信する。
4)迷子保護の動作状態に入ると、看護者からの看護者コードと迷子保護信号を一定時間例えば3〜5秒間受け取らない状態の時、患者用コントローラ10は警報音が鳴り、患者コードと緊急信号を一定時間間隔で送信する。
2)付き添いの看護者は看護者用コントローラ20のスイッチ14bを押す。この状態で看護者の看護者用コントローラ20から一定時間のインターバルで看護者コードと迷子保護信号を送信する。
3)患者の患者用コントローラ10は看護者コードと迷子保護信号を受け取ると、迷子保護の動作状態に入り、患者コードを一定時間間隔で送信する。
4)迷子保護の動作状態に入ると、看護者からの看護者コードと迷子保護信号を一定時間例えば3〜5秒間受け取らない状態の時、患者用コントローラ10は警報音が鳴り、患者コードと緊急信号を一定時間間隔で送信する。
5)看護者の看護者用コントローラ20は、患者からの患者コードを一定時間受信しない時は警報ブザーの警報音が鳴り、特定の患者の距離が離れたことを知ることができ、液晶表示部13に患者コードが表示される。
6)複数の患者と同行しているため、迷子患者以外の患者の安全を確保して、一旦、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、看護者コードと迷子保護信号を解除させる。仮にこれを解除せずに看護者が迷子患者以外の患者から離れると、全員の患者用コントローラ10が警報状態になるからである。その後、看護者は迷子患者を捜す。
7)看護者と迷子患者が一定の距離(半径約50m以内)に接近すると、患者用コントローラ10から送られてきた患者コードと緊急信号を看護者用コントローラ20が受信する。すると、看護者用コントローラ20の警報音で迷子患者との接近状態を知ることができ、迷子患者の捜索を援護する。
8)迷子患者を発見したときには、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、患者用コントローラ10と双方の警報音を停止し、緊急状態を解除する。
6)複数の患者と同行しているため、迷子患者以外の患者の安全を確保して、一旦、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、看護者コードと迷子保護信号を解除させる。仮にこれを解除せずに看護者が迷子患者以外の患者から離れると、全員の患者用コントローラ10が警報状態になるからである。その後、看護者は迷子患者を捜す。
7)看護者と迷子患者が一定の距離(半径約50m以内)に接近すると、患者用コントローラ10から送られてきた患者コードと緊急信号を看護者用コントローラ20が受信する。すると、看護者用コントローラ20の警報音で迷子患者との接近状態を知ることができ、迷子患者の捜索を援護する。
8)迷子患者を発見したときには、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、患者用コントローラ10と双方の警報音を停止し、緊急状態を解除する。
(H:対外出入口管理機能)
本機能でいう出入口1とは、主に玄関や勝手口等の対外の出入口1を意味している。玄関、勝手口等の対外の出入口管理において、一般患者(外来患者)・職員・見舞客・商用来客等と入院患者との出入り識別は非常に困難で、入院患者の特異性は社会全体の問題に直面する課題で非常に重大である。現在では受付における警備員による方法が取られているが、受付員・警備員が全患者の顔・名前を把握することは至難の技であり、出入り関係者に身分書を発行することも不可能である。しかしながら、もし患者が自殺等の目的等で入院施設を出たときは、入院施設の管理責任を問われるのが社会状況である。本実施例では、入院施設の一般出入口1に入退出センサ50を設置し、この入退出センサ50を通過した患者を患者用コントローラ10から患者コードと外出信号を最寄りの端末送受信機40を中継してセンター装置30に送り、センター装置30が予め登録されている外出許可情報と照合することにより、対外の出入口管理を容易且つ確実にしている。次に図10及び図11を参照して手順を説明する。
本機能でいう出入口1とは、主に玄関や勝手口等の対外の出入口1を意味している。玄関、勝手口等の対外の出入口管理において、一般患者(外来患者)・職員・見舞客・商用来客等と入院患者との出入り識別は非常に困難で、入院患者の特異性は社会全体の問題に直面する課題で非常に重大である。現在では受付における警備員による方法が取られているが、受付員・警備員が全患者の顔・名前を把握することは至難の技であり、出入り関係者に身分書を発行することも不可能である。しかしながら、もし患者が自殺等の目的等で入院施設を出たときは、入院施設の管理責任を問われるのが社会状況である。本実施例では、入院施設の一般出入口1に入退出センサ50を設置し、この入退出センサ50を通過した患者を患者用コントローラ10から患者コードと外出信号を最寄りの端末送受信機40を中継してセンター装置30に送り、センター装置30が予め登録されている外出許可情報と照合することにより、対外の出入口管理を容易且つ確実にしている。次に図10及び図11を参照して手順を説明する。
1)患者に患者用コントローラ10を装着し、常に受信状態で待機する。
2)一般出入口に入退出センサ50を1カ所ないし2カ所設置し、この付近の通過者に出入り監視信号を連続的に送る。監視信号は電磁波のような高域飛散信号ではなく、閉ル−プの中で行われ、本機では電磁誘導波を使用する。
3)入退出センサ50を通過した患者の患者用コントローラ10は、センサ50からの監視信号を受け取ると患者コードと外出信号又は緊急外出信号を最寄りの端末送受信機40に送る。外出信号とは玄関内に設置されたセンサによる予備警報信号である。緊急外出信号とは玄関外に設置され、すでに患者が入院施設外に出たことを示す警報信号である。
4)端末送受信機40は患者用コントローラ10の患者コードと外出信号又は緊急外出信号をセンター装置30に送る。
2)一般出入口に入退出センサ50を1カ所ないし2カ所設置し、この付近の通過者に出入り監視信号を連続的に送る。監視信号は電磁波のような高域飛散信号ではなく、閉ル−プの中で行われ、本機では電磁誘導波を使用する。
3)入退出センサ50を通過した患者の患者用コントローラ10は、センサ50からの監視信号を受け取ると患者コードと外出信号又は緊急外出信号を最寄りの端末送受信機40に送る。外出信号とは玄関内に設置されたセンサによる予備警報信号である。緊急外出信号とは玄関外に設置され、すでに患者が入院施設外に出たことを示す警報信号である。
4)端末送受信機40は患者用コントローラ10の患者コードと外出信号又は緊急外出信号をセンター装置30に送る。
5)センター装置30は、端末送受信機40からの情報により、患者コードと外出信号又は緊急外出信号を予め登録されている外出許可情報を検索後、外出許可が出ている患者は外出時間・患者コードを記録して作業を終了する。外出許可が出ていない患者の場合は、患者コードと緊急信号を端末送受信機40に送信する。このとき、玄関付近の看護者・警備員にも伝言送出機能で看護者用コントローラ20へ伝言信号を送る。
6)各端末送受信機40は患者コードと緊急信号を患者用コントローラ10と看護者用コントローラ20に送信する。
7)センサ動作により緊急外出信号を送信した患者用コントローラ10は警報音を鳴らし、患者コードと緊急信号を一定時間間隔で送信し続ける。
8)伝言送出機能で看護者・警備員等は看護者用コントローラ20を通して緊急事態を知り、患者を捜索する。スイッチ14aを押し、迷子の患者コードを表示状態にセットして患者を捜索する。迷子患者が一定の距離(半径約50m以内)に接近すると、患者用コントローラ10から送られてきた患者コードと緊急信号を受け取り、警報音で迷子患者との接近状態を知らせ、迷子患者の捜索を援護する。迷子患者を発見したときには、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、患者用コントローラ10と共に緊急状態を解除する。
6)各端末送受信機40は患者コードと緊急信号を患者用コントローラ10と看護者用コントローラ20に送信する。
7)センサ動作により緊急外出信号を送信した患者用コントローラ10は警報音を鳴らし、患者コードと緊急信号を一定時間間隔で送信し続ける。
8)伝言送出機能で看護者・警備員等は看護者用コントローラ20を通して緊急事態を知り、患者を捜索する。スイッチ14aを押し、迷子の患者コードを表示状態にセットして患者を捜索する。迷子患者が一定の距離(半径約50m以内)に接近すると、患者用コントローラ10から送られてきた患者コードと緊急信号を受け取り、警報音で迷子患者との接近状態を知らせ、迷子患者の捜索を援護する。迷子患者を発見したときには、看護者用コントローラ20のスイッチ14dを押し、患者用コントローラ10と共に緊急状態を解除する。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
1 出入口
1a 電子錠
2 廊下
3 病室
4 トイレ
5 診察室
6 看護者詰め所
7 薬品室
10 患者用コントローラ
11 コントローラ本体
12 バンド
13 液晶表示部
14a〜14d スイッチ
15 脱着用レバー
20 看護者用コントローラ
30 センター装置
40 端末送受信機
50 入退出センサ
60 コントローラ充電器
70 投薬器
1a 電子錠
2 廊下
3 病室
4 トイレ
5 診察室
6 看護者詰め所
7 薬品室
10 患者用コントローラ
11 コントローラ本体
12 バンド
13 液晶表示部
14a〜14d スイッチ
15 脱着用レバー
20 看護者用コントローラ
30 センター装置
40 端末送受信機
50 入退出センサ
60 コントローラ充電器
70 投薬器
Claims (10)
- 患者コードを送受信する無線送受信機を装備し、精神科領域入院患者に装着される患者用コントローラと、
看護者コードを送受信する無線送受信機を装備し、看護者に装着される看護者用コントローラと、
患者コード又は看護者コードを送受信する送受信機と、複数の患者コードと複数の看護者コードとを予め登録する登録部と、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合する照合部とを装備し、入院施設の管理部に設置されるセンター装置と、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する中継送受信機を装備し、入院施設の複数箇所に分散して配備される端末送受信機と、
を備えた精神科領域入院患者の管理システム。 - 患者コードを送受信する患者用コントローラを精神科領域入院患者に装着し、
看護者コードを送受信する看護者用コントローラを看護者に装着し、
患者コード又は看護者コードを送受信し、受信した患者コード又は看護者コードを予め登録した患者コード又は看護者コードと照合するセンター装置を入院施設の管理部に設置し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で中継して送受信する複数台の端末送受信機を入院施設の複数箇所に分散して配備し、
患者コード又は看護者コードを患者用コントローラ又は看護者用コントローラとセンター装置との間で端末送受信機を中継して送受信することを、A:入院施設出入口施錠の解除、B:患者用コントローラの脱着機能、C:誤投薬防止の機能、D:患者・看護者位置検索機能、E:緊急呼出機能、及びF:伝言送出機能の機能群から選ばれる一又は二以上の機能の実行時に、組み込むことを特徴とする精神科領域入院患者の管理方法。 - 入院施設の主な出入口に電子錠を設けるとともに一台の端末送受信機を設置して電子錠に接続し、看護者用コントローラから看護者コード及び解錠信号を端末送受信機を中継してセンター装置に送り、予め登録された看護者コードと照合して、合致したときに電子錠を解錠することにより、出入口施錠の解錠機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- 患者用コントローラに電子ロック機構付き脱着機構を装備し、センター装置から患者コードと脱着信号を端末送受信機を中継して患者用コントローラに送り電子ロック機構を解除し、患者の身体箇所から患者用コントローラを外せるようにすることにより、患者用コントローラの脱着機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- 投薬器に設けた無線送受信機から患者コードを患者用コントローラに送って照合することにより、誤投薬防止の機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- センター装置からの指示に基づき、各端末送受信機から患者用コントローラ又は看護者用コントローラに患者コード又は看護者コードと送信指示信号を送り、患者用コントローラ又は看護者用コントローラが特定の各端末送受信機に現在位置確認情報を返すことにより、患者・看護者位置検索機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- 患者用コントローラから、最寄りの一台又は複数台の端末送受信機を中継してセンター装置に患者コードと緊急呼出信号を送ることにより、緊急呼出機能の機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- センター装置からの指示に基づき、各端末送受信機から患者用コントローラ又は看護者用コントローラに患者コード又は看護者コードと伝言情報が送られ、該当患者用コントローラ又は看護者用コントローラがこの伝言情報を表示することにより、伝言送出機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- 看護者が同行して複数の患者と入院施設外へ外出する際、看護者用コントローラから看護者コードと迷子保護信号を患者用コントローラに送信し、患者用コントローラから患者コードと緊急信号を看護者用コントローラに送ることにより、患者の保護圏確保機能を実現するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
- 入院施設の対外出入口に入退出センサを設置し、この入退出センサを患者が通過したときに、患者用コントローラから患者コードと外出信号を最寄りの端末送受信機を中継してセンター装置に送り、センター装置が予め登録されている外出許可情報と照合することにより、対外出入口管理機能を実行するようにした請求項1記載の精神科領域入院患者の管理システム又は請求項2記載の精神科領域入院患者の管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206557A JP2006025947A (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | 精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006025947A true JP2006025947A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35892977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004206557A Pending JP2006025947A (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | 精神科領域入院患者の管理システム及び管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006025947A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010075567A2 (en) * | 2008-12-23 | 2010-07-01 | Berner John M | Secured room monitoring |
KR101992301B1 (ko) * | 2018-01-30 | 2019-09-30 | 동서대학교 산학협력단 | 지오펜스와 환자의 위치정보를 이용한 환자 관리 시스템 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002117144A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-04-19 | Olympus Optical Co Ltd | 薬剤等投与管理システム |
JP2003091790A (ja) * | 2001-05-23 | 2003-03-28 | Siemens Ag | 老年精神病患者の継続監視用医療システム |
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2004
- 2004-07-13 JP JP2004206557A patent/JP2006025947A/ja active Pending
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