JP2006025911A - 電気掃除機 - Google Patents

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善弘 土屋
Ritsuo Takemoto
律雄 竹本
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Abstract

【課題】部品点数が少なく簡単な構成でありながら塵溜め室内に溜まった塵を押し出して捨てることができる電気掃除機を提供する。
【解決手段】電動送風機の上流側に設けられた塵分離部4を備える。この塵分離部4は、電動送風機の運転により吸引される空気中から分離される塵を溜める塵溜め室46と、この塵溜め室46を仕切る回転可能なフィルタ(排出蓋)23とを有する。フィルタ23をその蓋半分が塵溜め室46内に入り込んで回転されるように設けて、塵捨て時に回転されるフィルタ(排出蓋)23で塵溜め室46内の塵を掻き出すようにしている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、吸込み気流を作る電動送風機の上流側に設けられた塵分離部からの塵捨ての構成を改良した電気掃除機に関する。
従来、下面に塵捨て用の開口部が形成された集塵ケースを電動送風機が内蔵された電動ケースに着脱自在に連結し、前記開口部を開閉する蓋を集塵ケースに回動自在に取付けるとともに、この蓋を開放させる開閉操作体及び押圧操作により塵を下向きに圧縮する圧縮板を集塵ケースに夫々設けて、開閉操作体を押すことに伴い蓋を集塵ケースの外側に開くととともに開閉操作体に連動させて圧縮板を押し下げ、それにより、集塵ケース内に溜まった塵を押し出し、塵捨て用の開口部を通して塵を捨てるようにした電気掃除機が知られている(例えば特許文献1参照。)。
特公昭58−5055号公報(第2欄第27行−第4欄第15行、第1図−第4図)
特許文献1に記載の電気掃除機は、集塵ケース内の塵を捨てる場合に、集塵ケースの外側に開く構成であるとともに、集塵ケースから塵を押し出すための圧縮板を蓋とは別に設けている。その上、これらの部品を元の位置に戻したり、連動させたりするための部品も必要である。したがって、塵捨てのために必要とする部品数が多く構成が複雑である。
本発明の目的は、部品点数が少なく簡単な構成でありながら塵溜め室内に溜まった塵を押し出して捨てることができる電気掃除機を提供することにある。
本発明は、塵分離部が、電動送風機の運転により吸引される空気中から分離される塵を溜める塵溜め室と、この塵溜め室を仕切る回転可能な排出蓋とを有し、排出蓋をその蓋半分が塵溜め室内に入り込んで回転するように設けている。
本発明によれば、部品点数が少なく簡単な構成でありながら塵溜め室内に溜まった塵を押し出して捨てることができる電気掃除機を提供できる。
図1〜図7を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1中符号1で示す電気掃除機は、床面等の被掃除面上を移動自在な掃除機本体2と、吸込み風路体3と、第2塵分離部4とを備えている。
掃除機本体2にはその例えば後部に位置して吸込み気流を形成する電動送風機6が内蔵されている。電動送風機6の上流側例えば掃除機本体2の前面壁には吸込み口2aが設けられている。この吸込み口2aと電動送風機6との間は本体塵溜め室となっており、この本体塵溜め室には、第1塵分離部として例えば通気性を有するフィルタ、好ましくは集塵機能を有するために袋状をなした紙製等の集塵袋7が配置されている。こうして電動送風機6の上流側に位置して掃除機本体2に内蔵された集塵袋7は、掃除機本体2が有する開閉可能な本体蓋2bを開いて、本体塵溜め室に着脱できる。
吸込み風路体3は、蛇腹状をなして自在に可撓変形ができるホース11と、接続部12と、延長管13と、吸込み口体(吸込みノズルとも称する。)14とを備えている。
ホース11はその一端部に連結筒端部11aを有し、この連結筒端部11aは吸込み口2aに着脱可能に接続される。この接続により、吸込み風路体3は、集塵袋7の上流側に配置されて、吸込み口体14から吸込んだ含塵空気を集塵袋7内に導くために設けられる。接続部12はホース11の他端部に連結されている。したがって、連結筒端部11aを有したホース11と接続部12とはホース組立を形成している。
図2〜図4等に示すように接続部12は、管状部15と、掃除操作の際に吸込み風路体3を握り持つための握り部16とを備えている。吸込み風路体3の一部をなす管状部15は、曲がっていても差し支えないが、本実施形態では風路抵抗を低減するために少なくとも前部が直管状をなしている。
管状部15の長手方向中間部には、風導出部17と、風出口18と、風戻り口19とが設けられている。風導出部17は管状部15内の風路を仕切って、この風導出部17より上流側の前部管状部分15iを通る含塵空気の流れを風出口18に向かわせるものである。この風導出部17は、含塵空気の流れ方向の変更において乱流が発生することを極力抑制するために、図3に示すように風出口18から遠ざかった部分ほど風上側にせり出して斜状に設けることが好ましい。風出口18は風導出部17の最も風下側部分に連続させて管状部15の周壁に設けられている。この風出口18は好ましい例として上方に開口されている。風戻り口19は、風出口18より風下側でかつ風導出部17より下流側に位置して管状部15の周壁に開放されている。本実施形態では、風出口18は一対設けられていて(図3に一つのみ図示する。)、管状部15の側面に夫々開口されている。
握り部16は、ハンドルで形成されているが、これに限らず管状部15の例えば前部などを直接握り持つように形成することもできる。この握り部16の表面部には、電動送風機6等に対する運転の指令をする操作パネル16c(図2参照)が設けられている。前記ハンドルからなる握り部16は、例えば管状部15の後部から突設されたハンドルベース16aと、これに表側から被せて接続されたベースカバー16bとで形成されている。ハンドルベース16aの根元部は上方に開口した溝状をなしていて、この根元部はベースカバー16bでは覆われないようになっている。
管状部15の後端部15bにはホース11の他端部が連結されている。管状部15の前端部15aには、延長管13の後端部又は吸込み口体14が選択的に着脱可能に接続される。延長管13は例えば伸縮可能である。図1に示すように吸込み口体14は、その下面に床面等の被掃除面に対向する横長な吸塵口(図示しない)が開口されたヘッド部14aと、このヘッド部14aの後部に自在継手構造を介して回動自在に取付けられた接続管14bとを備える。接続管14bは管状部15の前端部15a又は延長管13の前端部に選択的に着脱可能である。
掃除機本体2内の集塵袋7に対してその上流側に配置される第2塵分離部4は管状部15の回りに設けられている。この第2塵分離部4は、ケース受け部21と、このケース受け部21に着脱自在に組合わされた集塵ケース22と、排出蓋を兼ねるフィルタ23とを備えている。
詳しくは、図7に示すようにケース受け部21は、管状部15と一体に形成されていて、その両側縁外側に段差からなるクランプ受け21aを有している。ケース受け部21は、管状部15の幅より広く形成されていて、この幅内、好ましくはケース受け部21の幅方向中央部に管状部15が配置されている。
この配置では、管状部15の中心軸線を対称線として管状部15及びケース受け部21がそれらの幅方向(左右方向)に線対称に設けられる。このため、管状部15に対するケース受け部21、ひいては第2塵分離部4の重量バランスがよく、握り部16を握って吸込み風路体3を操作する上で好ましい。更に、後に詳述する集塵ケース22内から風戻り口19に戻る風の流れがケース受け部21の幅方向片側に偏ることを抑制できるとともに、集塵ケース22での集塵もその幅方向片側に偏らずに幅方向にバランスよく集塵できる点でも好ましい。
ケース受け部21に対する管状部15の既述の配置により、これら管状部15とケース受け部21との間には、管状部15の軸方向に沿って延びる左右一対の戻し風路24が形成されている。これら戻し風路24の前端は閉じており、後端部は風戻り口19に連続されている。これにより、戻し風路24は管状部15の風導出部17より下流側の後部管状部分15oの内部に連通されている。
図4及び図7に示すようにケース受け部21は風路カバー25を備えている。風路カバー25はケース受け部21の開放された例えば上面を覆って設けられている。この風路カバー25は、その前後方向に延びて管状部15を覆う湾曲部25aを有しているとともに、この湾曲部25aの両側に前後方向に沿って延びる長孔からなる一対の通気口25bを有している。これらの通気口25bは一対の戻し風路24の前部に個別に連通している。風路カバー25は、その後端部に湾曲部25aに対して直角に延びるストッパ25cを有している。このストッパ25cの表面は前後方向に湾曲する凹面で形成されている。図4中25dはストッパ25cに連なって湾曲部25aの表面に設けた段差状の逃げ部を示している。図4に示すようにストッパ25cの後側近傍に前記風出口18が位置されている。また、図4中符号26は、風出口18の後端に連なって管状部15から一体に突設された塞ぎ用の凸部を示している。
図3、図5、図6等に示すように集塵ケース22は、その一面、好適には下面が開口されたケース本体31と、このケース本体31の外面に一体に設けられた回転機構セット部32とを備えている。
ケース本体31はケース受け部21と同様に管状部15の軸方向に延びていて、その下面開口の幅はケース受け部21の幅に合致している。このケース本体31は接続部12に着脱でき、この着脱のためにケース本体31の両側壁に夫々クランプ35が取付けられている。クランプ35は、クランプレバー及びこのレバーを付勢する図示しないばね等を備えていて、クランプレバーはその中間部をケース本体31の側壁に固定された枢軸に回動自在に支持されている。ケース本体31はその幅方向に片手を跨がせて掴むことができる大きさであるため、一対のクランプレバーの上部を指で押えることによってばねの力に抗してクランプ35を開く操作ができる。
したがって、一対のクランプ35を開いた状態でケース本体31をケース受け部21に上方から被せて、クランプレバーから指を離すことにより、ばねの力でクランプ35が閉じ方向に回動するので、クランプレバーの下端部に形成したフック端部が、ケース受け部21のクランプ受け21aに下側から引っ掛かる(図7参照)。これにより、ケース本体31は、風路カバー25及び風出口18を覆ってケース受け部21に取付けられる。又、この逆の手順で、ケース本体31は接続部12のケース受け部21から外される。ケース受け部21に接合するケース本体31の開口縁には、ゴムなどの軟質材料からなるシール材36が取付けられていて、これがケース本体31とケース受け部21との間に挟まれて気密を図るようになっている。
以上の手順で接続部12に第2塵分離部4の集塵ケース22が取付けられた状態では、集塵ケース22はその長手方向を管状部15の中心軸線が延びる方向と一致させて配置される。このため、管状部15の幅方向への集塵ケース22の突出が少なく、吸込み風路体3を操作する際のバランスが良いとともに、この操作において管状部15が被掃除面の視界を遮る要素となることが抑制される点で好ましい。
図3に示すようにケース本体31は、それがケース受け部21に取付けられた状態では、ケース本体31の後壁31aが風導出部17と面一に連続するように配置される。この後壁31aは風導出部17から離れるに従い、言い換えれば、上方に向かうに従って前側に向けて湾曲している。このように湾曲した風導出部17とケース本体31の後壁31aと斜め前向きにせり出した斜状の風導出部17とは、管状部15をその後端部15bに向けて導入された含塵空気を略180°反転して前側に導く半円弧状のガイドをなしている。
図6に示すように後壁31aには切欠き37が設けられていて、この切欠き37には前記凸部26が挿入される。これら切欠き37の凸部26との係合により、ケース本体31がケース受け部21に対して接続部12の幅方向に位置決めされる。凸部26は切欠き37の奥行き寸法より短く、この寸法差に基づいて残される切欠き37の奥部には後述の回転軸45が通されるようになっている。
図3及び図6に示すようにケース本体31にはその開口側に寄せてフィルタ23が配置されている。フィルタ23は、筒状枠部41aの前端に平板状枠部41bを一体に設けてなるフィルタ枠41と、これに取付けられた第1フィルタ要素42及び第2フィルタ要素43とを備えている。
筒状枠部41aは、その軸方向(ケース本体31及びフィルタ枠41の長手方向と直交する方向)に延びる複数の細長い開口を有している。この筒状枠部41aの内周面にはネットフィルタからなる第1フィルタ要素42が装着されていて、この第1フィルタ要素42が前記細長い開口を内側から覆っている。筒状枠部41aの軸方向両端は夫々開放されている。平板状枠部41bは格子状に形成されていて、この平板状枠部41bにはネットフィルタからなる第2フィルタ要素43が装着されている。
平板状枠部41bの前端、つまり筒状枠部41aと反対側の端には、その幅方向中央部に位置して軸部41cが一体に突設されている。筒状枠部41aの軸方向両端部には、円弧状をなした支持部材44の両端部が一体に接続されている。支持部材44は筒状枠部41aの後方に突出されていて、その中央部に回転軸45の前端が連結されている。軸部41cと回転軸45とを結んだ直線は、フィルタ23を二等分する中心軸線S(図6参照)である。
フィルタ23は、軸部41cをケース本体31の前端壁に設けた凹状の軸受部に挿入するとともに、回転軸45を切欠き37に挿通することによって、前記中心軸線Sを中心とする回転で表裏に反転するように集塵ケース22のケース本体31に回転可能に取付けられている。ここに表裏に反転とはフィルタ23が略180°姿勢を変えることを指している。詳しくは、既述のように回転可能なフィルタ23の略180°の回転により、この回転前にケース本体31の内面に臨んで例えば上を向いていた一面が、ケース本体31の開口に臨んで例えば下を向くとともに、回転前にケース本体31の開口に臨んで下を向いていた他面が、ケース本体31の内面に臨んで上を向く回転態様を指している。
フィルタ23をその中心軸線Sを中心とする回転で表裏に反転するように設けたことにより、フィルタ23を手軽に反転して集塵ケース22に配置できる。これとともに、後述の回転機構51を介してフィルタ23に手を触れることなく、フィルタ23を表裏に反転するように回転できる点でも好ましい。
以上のようにケース本体31内に回転可能に配置されたフィルタ23の平板状枠部41b及びこれに装着された第2フィルタ要素43によってケース本体31の前部に仕切られた空間は、塵溜め部46として用いられている。これとともに、フィルタ23の筒状枠部41aとケース本体31の湾曲した後壁31aとの間には、風出口18に連通する分離室48が形成されている。したがって、集塵ケース22内は、フィルタ23の筒状枠部41aによって、その前側に隣接する塵溜め室46と、後側に隣接する分離室48とに分けられており、これら両室46,48は筒状枠部41aの上方空間を通じて連通されている。
前記中心軸線Sより上側でのケース本体31の長手方向と直交する方向の内面形状は、円弧状とするとよく、好ましくは中心軸線Sを境とするフィルタ23の半分(つまりフィルタ23を兼ねる排出蓋の半分を指し、本明細書ではこの半分を必要に応じて蓋半分と称する。)が塵溜め室46内に入り込んで描く回転軌跡L(図7参照)に近似させた半円形状、より好ましくは前記回転軌跡Lより大きい相似形の半円形状とするとよい。フィルタ23の少なくとも平板状枠部41bの両側縁には、図7に示すように夫々掃き部材47が突設されている。掃き部材47は、フィルタ23の回転動作に伴ってケース本体31の塵溜め室46内面に接してこの内面を掃き掃除するものであり、ブラシ毛や軟質のひれ状部材等で作られている。
以上のように集塵ケース22に回転可能に支持されたフィルタ23の筒状枠部41aとケース本体31の湾曲した後壁31aとの間の分離室48には、支持部材44が配置されている。支持部材44は筒状枠部41aを両端支持しているので、風出口18の真上に殆ど対向することがない。これにより、支持部材44が分離室48を流通する空気を乱さない点で好ましい。
接続部12に集塵ケース22が取付けられた状態で、図3に示すようにフィルタ23が備えた筒状枠部41aは、その周面の一部が風路カバー25の凹状のストッパ25cに嵌り込むように配置されるとともに、風路カバー25の逃げ部25dにも筒状枠部41aと一体の前方突出片が入り込んで相互干渉が防止される。このため、フィルタ23が多少斜めになっていたとしても、フィルタ23はその姿勢が管状部15と平行となるようにストッパ25cにより矯正されるとともに、この矯正が済んだ状態にフィルタ23の回転が規制される。
したがって、図3に示すようにフィルタ23は、ケース本体31の開口より奥まった部分を水平状に仕切って配置され、塵溜め室46を区画した配置状態に保持される。こうした回転規制により、フィルタ23への重い塵の衝突や吸込み力の変動等に伴いケース本体31内でフィルタ23が不用意に揺動しないように保持される。
図3及び図5等に示すようにケース本体31が備える回転機構セット部32は、第1カバー32aと、この裏側に一体に設けられた第2カバー32bとを有している。第1カバー32aは集塵ケース21のハンドルと用いられるようにケース本体31の後端部から後方向に一体に突出されている。この第1カバー32aの後端部は、集塵ケース22が接続部12に取付けられた状態で、上方に開口した溝状をなした握り部16の根元部に納まって、握り部16のベースカバー16bに対してその前方に連続するように配置される。第2カバー32bは、集塵ケース22が接続部12に取付けられた状態で、ケース本体31の後端部と握り部16の根元部との間に配置される。
回転機構セット部32には回転機構51が設けられている。この回転機構51は、回転伝動部と機構操作部とを備えている。
回転伝動部は、傘歯車52と、入力軸53と、傘歯車54と、入力歯車55とを有している。
傘歯車52は、ケース本体31の後壁31aの切欠き37を貫通して第2カバー32b内に突出した前記回転軸45の後端部に連結されている。入力軸53は、第1カバー32aの底壁を貫通して回転自在に設けられている。この入力軸53の軸線が延びる方向と回転軸45の軸線が延びる方向とは直交している。傘歯車54は、第2カバー32bの内部に向けて突出した入力軸53の端部に連結されて、前記傘歯車52に噛み合わされている。入力歯車55は、平歯車からなり、第1カバー32a内に配置された入力軸53の端部に連結されている。この入力歯車55が回転されることにより回転伝動部はフィルタ23を表裏に反転させる。なお、図3中符号15cは傘歯車52を逃げるために管状部15に設けた逃げ部を示している。
機構操作部は、上面が開放された細長い第1カバー32a内に、その前後方向に沿って移動可能に収納されたスライダ56と、このスライダ56を前方に付勢する付勢体である第1ばね57と、スライダ56を上方に付勢する付勢体である第2ばね58とを有している。
スライダ56は、例えば前後方向に延びる枠状部56aと、この枠状部56aの中間部に上向きに一体に突設された操作摘み部56bとを有している。操作摘み部56bの上部は第1カバー32aの上方に突出されている。この操作摘み部56bは、これを入力軸53及び入力歯車55が前後方向に通過できるように形成され、そのために、前後両端及び下方に夫々開放する逃げ溝56cが設けられている。枠状部56aの一方の側壁にはラック59が設けられていて、これは入力歯車55に噛み合わされる。
スライダ56の両側壁の外面には図示しない係合凸部が形成されている。これに対応して第1カバー32aの両側壁内面には、前後方向に延びるとともに中間部に前後一対の途切れ部60a(後側の途切れ部のみ図3及び図5に示す。)を有したリブ60(図3及び図5に一方のみ示す。)が突設されている。スライダ56は、その図示しない係合凸部をリブ60の上面又は下面に選択的に沿わせて前後方向に移動可能であり、前記係合凸部は前後の途切れ部60aを上下方向に通過可能である。
第1ばね57のばね力で第1カバー32bの前部に通常配置されている初期位置のスライダ56は、第2ばね58で上向きに付勢されているので、前記係合凸部は、リブ60の前側の途切れ部60a(図示しない)の真上に外れて位置決めされている。このため、塵捨て時など接続部12から集塵ケース22を外した状態で、第1カバー32aの後部を握った手の人差し指を操作摘み56bにかけて、スライダ56を引き動かす操作ができる。この操作により、スライダ56は、まず、そのラック59が入力歯車55と噛み合い得る高さ位置に第2ばね58に抗して沈み込んでから第1ばね57に抗して引き動かされる。したがって、この下降位置のスライダ56の係合凸部がリブ60の下側を通るとともに、ラック59が入力歯車55と噛み合って、この入力歯車55を回転させる。
スライダ56が所定ストローク引き動かされると、その係合凸部がリブ60の後側の途切れ部60aに対向する。この段階で操作摘み56bの押圧を解放又は緩めることによって、スライダ56が第2ばね58で押し上げられて、その係合凸部が後側の途切れ部60aを上向きに通過してリブ60より上側に配置されるとともに、このスライダ56の上昇に伴ってラック59が入力歯車55から外れる。引き続いてスライダ56は上昇位置で第1ばね57の力によって前方に押されて初期位置に戻される。
以上の操作に伴うスライダ56の動きを図3中矢印A〜Dで示す。つまり、矢印Aは下降位置への指による押下げを示し、矢印Bは指による引き動かしを示し、矢印Cは上昇位置への第2ばね58による押上げを示し、Dは初期位置への第1ばね57による押戻しを示している。こうして回転機構51によって、スライダ56の直線運動が回転運動に変換されるので、傘歯車52,54の歯数比によって回転軸45及びこれに連結されたフィルタ23が略180°回転される。
この場合、スライダ56が矢印B方向に引き動かされる場合のみフィルタ23が回転され、スライダ56が初期位置に戻る矢印D方向の移動では、フィルタ23が回転されることはない。このため、回転機構51が操作されるたびに、フィルタ23は同じ方向に略180°回転される。言い換えれば、1回の操作により、それ以前の状態で塵溜め室46に面して上方を向いていたフィルタ23の一面(上面)が、塵溜め室46の外側に面して必ず下方を向くように回転されるものである。
図1に示した電気掃除機1は、その握り部16を握り、電動送風機6を駆動した上で、吸込み風路体3を動かして吸込み口体14を床面などの被掃除面に沿って移動させることにより真空吸引式の掃除ができる。
この場合、第1集塵袋7に先立って塵分離をする第2塵分離部4に対する含塵空気の流れは、以下の通りである。吸込み口体14側から管状部15に流入した含塵空気は、風導出部17により、管状部15を直進して通過することを妨げられると同時に、風導出部17に導かれて風出口18から集塵ケース22の分離室48に流入する。
風導出部17とこれに連続したケース本体31の後壁31aとは、図3に示されるように半円状になっているので、分離室48に流入した含塵空気は、管状部15に対する流動方向と反対側、つまり上流側に戻されるように前側に反転して導かれる。これに伴い分離室48内に導入された含塵空気中の塵の慣性力が遠心方向に作用するので、重い塵は、後壁31aに寄せられて一部の空気とともに集塵ケース22の塵溜め室46に導入される。
この一方で、分離室48に臨んでいるフィルタ23の筒状枠部41aの内部には、電動送風機6の運転に基づく吸込み圧が波及している。この吸込み圧の波及は、風導出部17の下流側部分が、風戻り口19、戻し風路24、及び通気口25bを介して筒状枠部41aの内部に連通していることにより、実現されている。このため、分離室48内を通る空気の多くは、前記後壁31aから遠ざかる方向に筒状枠部41aの第1フィルタ要素42でろ過されながらこの筒状枠部41a内に吸込まれた後に、フィルタ23と風路カバー25との間の空間Q(図3参照)に流出するとともに、通気口25bから戻し風路24を経て、風戻り口19を通って管状部15の風導出部17より下流の位置において管状部15に流入して、掃除機本体2に吸込まれる。
以上のように重い塵を集塵ケース22が有した後壁31aに寄せて沿わせて塵溜め室46に向けて移動させながら軽い空気を第1フィルタ要素42に吸引するので、分離室48において塵と空気とが分離され、分離された塵は既述のように塵溜め室46に一部の空気とともに流入して、この塵溜め室46に溜められる。又、塵溜め室46に入った一部の空気は、フィルタ23の第2フィルタ要素43でろ過されながら、このフィルタ要素43を通ってフィルタ23と風路カバー25との間の空間Qに流出する。そして、この空間において、筒状枠部41aから流出してきた空気と合流して、既述のように通気口25bから戻し風路24を経て、風戻り口19を通って管状部15の風導出部17より下流の位置において管状部15に流入して、掃除機本体2に吸込まれる。
第2塵分離部4で捕捉し切れなかった細かな塵を含んだ含塵空気は、掃除機本体2内の集塵袋7でろ過される。なお、以上の掃除においては、既述のようにフィルタ23と風路カバー25との間の空間Qに吸込み圧が作用する。これにより、集塵ケース22がケース受け部21に引き付けられて、これらの間にシール材36が強く挟まれるので、集塵ケース22がケース受け部21との間の気密が確保される。
掃除後等に第2塵分離部4の塵溜め室46に溜まっている塵を捨てる場合には、クランプ35を解放して接続部12から集塵ケース22を外し、この集塵ケース22を塵捨て場所に運んで、回転機構51を1回操作すればよい。この操作により、既述のようにケース本体31に回転可能に取付けられていて、それまで水平状に配置されていた排出蓋を兼ねるフィルタ23が表裏に反転される。
詳しくは、フィルタ23の中心軸線Sを境とする半分のフィルタ部分(一方の蓋半分)が、ケース本体31の下方に突出した後再び水平状態となるように回転される一方で、これと点対称の他方の半分のフィルタ部分(他方の蓋半分)が、上方に起きた後再び水平状態となるように回転されて、フィルタ23が略180°反転される。この略180°の回転により新たに塵溜め室46内に臨んだ他の面は、後述するように掃除がなされた面である。
前記回転動作において初めに起き上がった方のフィルタ部分は塵溜め室46内に入り込んで回転するので、このフィルタ部分によって塵溜め室46に溜まっている塵を掻き出すように押し出すことができる。このように排出蓋を兼ねたフィルタ23を利用して塵溜め室46内から塵を押し出すので、このフィルタ23とは別に塵溜め室46内から塵を排出させる部材を設ける必要がない。したがって、部品点数が削減されてコストダウンを図れるとともに、塵捨てのための構成を簡単にできる。
しかも、以上の塵捨ての場合、塵溜め室46内に入り込んで回転するフィルタ部分に設けられている掃き部材47が、塵溜め室46の内面を掃くので、この内面に付着した細かい塵も同時に掃き出すことができる。すなわち、塵捨て動作の都度、格別な手間を要することなく、塵溜め室46の内面を掃き掃除できる。
更に、前記塵捨てでフィルタ23が1回反転されることによって、それ以前の状態で塵溜め室46に面して上方を向いていて塵を捕捉していたフィルタ23の一面(上面)が、塵溜め室46の外側に面して下方を向くようになる。この下を向いたフィルタ23の面には、反転動作に伴ってフィルタ23から落としきれなかった塵が付着している。
このように塵が付着しているフィルタ23の面は、ケース本体31の下面開口に臨んでいるので、この面を手で掃除することも容易である。
又、既述のようにフィルタ23が反転された状態で、塵捨てが済んだ集塵ケース22は接続部12にクランプ35を用いて取付けられる。このため、塵捨て後にフィルタ23の下面を手で掃除しない場合にも、風路カバー25と対向しているフィルタ23の下面に付着している塵を、電動送風機6を再始動させることに伴って除去できる。
つまり、電動送風機6が再始動されると、既述のように塵溜め室46から風路カバー25とフィルタ23との間の空間Qに向けて風が通リ抜ける。言い換えれば、塵溜め室46から吸込み風路体3に戻される空気が通り抜ける。この風によって、フィルタ23の特に第2フィルタ要素43の下面に付着している塵を吹き落し、フィルタ23を自動的に掃除できる。この場合、塵を第2フィルタ要素43に通過させないので、この塵を確実に吹き落すことができる。こうして除かれた塵は、風路カバー25上などに留まることなく、掃除機本体2内に空気ともに吸込まれて集塵袋7によって捕捉されるので、既述の電動送風機6の再始動に伴い舞い上がってフィルタ23に再付着することがない。したがって、フィルタ23を手で掃除しない場合でもこのフィルタ23の目詰まりの進行を抑制できる。
又、既述のように第1塵分離部である集塵袋7より上流に配置された第2塵分離部4はフィルタ23を備えていて、比較的粗い塵を捕捉しているので、第2塵分離部4より下流側の集塵袋7に粗い塵が到達して、大きな風路抵抗となることもない。このため、集塵袋7での早期目詰まりを原因とする第2塵分離部4での塵分離性能、及び吸込み口体14での吸塵性能の低下を抑制できるとともに、所定の掃除性能を維持するために集塵袋7をこまめに掃除する手間を必ずしなくて済むので、取扱いが容易である。
本発明は前記一実施形態には制約されない。例えば、第2塵分離部は、そのケース本体にフィルタとは別に回転する不通気性の塵捨て用排出蓋を有していてもよい。つまり、フィルタは塵溜め室内の塵を押し出さないものであってもよい。又、本発明はハンディタイプの電気掃除機にも適用できる。この場合、回転する排出蓋が設けられる塵分離部は掃除機本体に設けられる。
本発明の一実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。 図1の電気掃除機の第2塵分離部回りを示す斜視図。 図2の第2塵分離部回りを示す縦断側面図。 図2の第2塵分離部回りを集塵ケースが外された状態で示す斜視図。 図2の第2塵分離部の集塵ケースを表側から見て示す斜視図。 図2の第2塵分離部の集塵ケースを裏側から見て示す斜視図。 図3中矢印F7−F7線に沿う断面図。
符号の説明
1…電気掃除機、2…掃除機本体、3…吸込み風路体、4…塵分離部、6…電動送風機、15…管状部、16…握り部、17…風導出部、18…風出口、19…風戻り口、21…ケース受け部、22…集塵ケース、23…フィルタ(排出蓋)、24…戻し風路、31…ケース本体、41…フィルタ枠、41c…軸部、44…支持部材、45…回転軸、46…塵溜め室、S…中心軸線、47…掃き部材、51…回転機構、L…回転軌跡

Claims (3)

  1. 電動送風機の運転により吸引される空気中から分離される塵を溜める塵溜め室、及びこの塵溜め室を仕切る回転可能な排出蓋を有した塵分離部を備え、前記排出蓋をその蓋半分が前記塵溜め室内に入り込んで回転されるように設けた電気掃除機。
  2. 請求項1に記載の電気掃除機において、前記塵溜め室の内面形状をこの塵溜め室内での前記蓋半分の回転軌跡に近似させるとともに、前記排出蓋の周縁にこの排出蓋の回転に伴って前記塵溜め室の内面に接する掃き部材を設けた。
  3. 請求項1又は2に記載の電気掃除機において、前記排出蓋がフィルタである。
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