JP2006025624A - 捕獲具 - Google Patents

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Abstract

【課題】蟹、エビ、タコや一般魚を捕獲する捕獲具であって、入った獲物が逃げ出すことができないうえ、獲物を自動的に解放し餌を供給することができる捕獲具およびその搬送機を有する捕獲具を提供する。
【解決手段】水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口に入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、前記出口に自動復帰機構を有する開閉板と、前記捕獲具を搬送する搬送装置とを設けることにより獲物を自動的に捕獲し解放できることを特徴とする捕獲具。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具に関し、主として蟹、エビ、タコなどに用い一般魚にも用いることができる捕獲具に関する。
各種魚や蟹、エビ、タコなどの捕獲具に関しては、従来から種々の提案がなされており、例えば、特開平7−313016号公報には、捕獲用の籠を折り畳み自在にすることによって、折り畳み状態で搬送し、漁船等上に積載することができるので多量に搬送することができるとともに、荷崩れを確実に防止することができる捕獲用籠が提案されている。
しかし、特開平7−313016号公報に開示された捕獲用籠は、鋼体を用いているため強度は高い一方で、重いうえ、折り畳みの機構が複雑であるため搬送および拡張・縮小の作業に多大な手間と労力がかかるという問題点があった。
また、捕獲具に把持搬送装置に関しては、例えば、特開2000−350535号公報に、漁業における揚網作業を自動化するための揚網自動化装置が提案されている。
しかし、特開2000−350535号公報に提案されているのは、漁業用の網を引き揚げる際に、網をプーリーにからませないための装置であって、本発明が対象とするような籠を有する捕獲具に適用すると、籠を吊り下げる枝糸がプーリーに形成された鋸歯状の凹凸に引っ掛かり枝糸が切断されてしまうという問題点があった。
特開平7−313016号公報 特開2000−350535号公報
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、蟹、エビ、タコや一般魚を捕獲する捕獲具であって、入った獲物が逃げ出すことができないうえ、獲物を自動的に解放し餌を供給することができる捕獲具およびその搬送機を有する捕獲具を提供することを課題とする。
本発明は前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口に入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、前記出口に自動復帰機構を有する開閉板と、前記捕獲具を搬送する搬送装置とを設けることにより獲物を自動的に捕獲し解放できることを特徴とする捕獲具。
(2)前記逆行防止機構は、放射状に配置された入口部材と、該入口部材の根元に設けられた弾性部材と、該入口部材を固定するストッパーとを有することを特徴とする(1)に記載の捕獲具。
(3)前記捕獲具の吊り下げ具を、該捕獲具の上部の中心からずらした位置に設けることを特徴とする(1)または(2)に記載の捕獲具。
(4)前記捕獲具の上部に、餌自動供給機を設けることを特徴とする(1)乃至(3)に記載の捕獲具。
(5)前記搬送装置は、前記捕獲具を搬送する幹糸を把持する円形把持板および羽根形把持板と、該籠を吊り下げる枝糸と前記幹糸とを分離して該枝糸を前記羽根形把持板の羽根に引っ掛ける案内アームとを備えた把持搬送機であることを特徴とする(1)乃至(4)に記載の捕獲具。
(6)前記捕獲具が水中で拡張した状態になるように上部に配置された浮きと、該捕獲具が水底に沈むように下部に配置された錘と、前記浮きと錘とを連結する網および/または布とを有することを特徴とする(1)乃至(5)に記載の捕獲具。
本発明によれば、蟹、エビ、タコや一般魚を捕獲する捕獲具であって、入った獲物が逃げ出すことができないうえ、獲物を自動的に解放し餌を供給することができる捕獲具およびその搬送機を有する捕獲具を提供することができ、以下のような具体的な産業上有用な著しい効果を奏する。
1)水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口に入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、
前記出口に自動復帰機構を有する開閉板と、前記捕獲具を搬送する搬送装置とを設けることにより獲物を自動的に捕獲し解放できる。
(2)前記逆行ることにより獲物を自動的に解放できる。
2)前記逆行防止機構を、バネを用いたストッパー機構とすることによって、簡易な機構によって獲物が逃げ出すことを防止することができる。
3)捕獲具の吊り下げ具を、籠の上部の中心からずらすことによって、籠の傾く方向を常に一定に保つことができるので、船上における籠の搬送と獲物の解放作業を容易にすることができる。
4)捕獲具の上部に餌自動供給装置を設けることにより、船上における餌供給作業の自動化を実現することができる。
5)捕獲具を搬送する幹糸を把持する円形把持板および羽根形把持板と、該捕獲具を吊り下げる枝糸と幹糸とを分離し該枝糸を前記羽根形把持板の羽根に引っ掛ける案内アームとを備えた把持搬送機を設けることにより、捕獲用の籠が把持搬送機に絡まることなく、籠を搬送することができる。
また、羽根形把持板を設けることにより、羽根形把持板と羽根形把持板の中間に枝糸が入り、幹糸と枝糸の高さをほぼ同一レベルとすることによって、幹糸と枝糸が把持板から離れた時の落差をほぼ無くすことができる。
6)捕獲具が水中で拡張した状態になるように上部に配置された浮きと、該捕獲具が水底に沈むように下部に配置された錘と、前記浮きと錘とを連結する網および/または布とを有することによって、水中では拡張した状態で、水上では縮小した状態に容易に変形することができる。
発明を実施するための最良の形態について図1乃至図12を用いて詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1乃至図3は本発明における捕獲具の第1の実施形態を例示する図である。
図1乃至図3において、1は籠、4はストッパー、5´は分離搬送具、6は弾性部材、6´は入口部材、7は入口、8は浮き、9は錘、10はバネ、17は網または布、18はスライド板開閉レバー、19 は吊り紐、20はストッパー、21はスライド板(開閉板)、43は滑車(吊り下げ具)を示す。
図1の上段は、本発明に用いる籠の平面図を示し、下段は籠の側面図を示す。
本発明は、水中の獲物を入口7から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口7に入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口に入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、前記出口に自動復帰機構を有する開閉板(例えば、スライド板21)と、前記捕獲具を搬送する搬送装置とを設けることにより獲物を自動的に捕獲し解放できることを特徴とする。
すなわち、獲物が籠1の上部に設けられた入口7の上部に来ると、獲物の重量によって弾性部材6が下方に押し付けられて入り口部材6´が下方に下がり、獲物が入ると弾性部材6が弾発して入り口部材6´が元の位置に復帰するので獲物は何匹でも籠1に捕獲することができる。
本発明においては、自動復帰機構を有する開閉板の方式は問わないが、例えば、図1に示すように、籠1の下部に、獲物の出口としてスライド板21が設けられており、スライド板開閉レバー18を引張ることによってスライド板21を開閉させることによって獲物を解放することができるうえ、ストッパー20によってスライド板20の脱落を防止するとともに、バネ10によって一度開いたスライド板21を自動的に閉じることができる。
また、スライド板21の代わりに底板が回転することによって自動的に開閉する方式や、底板を折り曲げて開閉する方式でもよい。
本実施形態においては、獲物の入口7は図1の上段に示すように、籠1の上部に設けられており、この入口7には、入った獲物が逃げ出せないように逆行防止機構が設けられている。
本発明においては、この逆行防止機構は問わないが、例えば図1に示すように、放射状に配置された入口部材6´と、該入口部材6´の根元に設けられた樹脂などの弾性部材6と、該入口部材6´を固定するストッパー4とを有することにより、入口7から入った獲物が入口7から外に逃げ出すことができない機構にすることが好ましい。
また、図1の下段に示すように、水中においては、籠1の上部に配置された浮き8が働いて、籠1を拡張した状態にすることができ、また、水中では、籠1の下部に設けられた錘9が働いて、籠1を水底に保持することができる。
なお、本実施形態においては、複数のリング状の浮き8を上下方向に並べているので籠が水中で拡張し易くすることができる。
また、浮き8と錘9とは、網および/または布17で連結されているので変形が容易であるうえ、獲物を外に逃がすことがない。なお、本発明においては、網や布の材質は問わないが、耐久性の観点から樹脂製または化学繊維製が好ましい。
なお、本発明においては、網および/または布17の材質は問わないが、潮流の速い場所で使用する場合には、例えば鋼製の網など硬質材からなる網を使用し、さらに、網の格子点を籠1の伸縮方向に伸縮自在に接続することによって潮流による籠1の斜め変形を防止することができるうえ、硬質材と軟質材、または、硬質材と布を二重に設けて使用することもできる。
図2は、本発明の捕獲具を例えば船上などに水上から引き揚げて搬送する状況を説明する図である。
籠1は、幹糸3を把持して搬送する電動機駆動の把持搬送機27によって、船上などの水上に引き揚げられ、さらに幹糸3にテンションを付与するための駆動しない把持搬送機27´によって搬送される。
このとき、籠1は枝糸5に接続されているので、枝糸と幹糸3を分離しなければ枝糸5が把持搬送機27、27´に絡まって切断されてしまう。
そこで、本実施形態においては、枝糸5に玉状の分離搬送具5´を設けているので、幹糸3と枝糸5とが絡まりにくくすることができる。
籠1の上部には、籠を1吊り下げる吊り紐19と、これを吊るための吊り下げ具として滑車43が設けられており、その滑車43は、枝糸5およびその枝糸5を幹糸から分離し易くする玉状の分離装置5´に接続されている。
籠が船上などの水上に置いた時には、浮き8が働かないので、上下に縮小した状態になるため、籠1を多段に積み重ねて積載できるので船上スペースを節約することができるうえ、船上作業の手間と時間を著しく低減することができる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、吊り紐19の長さに長短を設けて、籠1の吊り下げ具43を、籠1の上部の中心からずらした位置に設けている。
例えば、滑車のような籠1の吊り下げ具43を、籠1の上部の中心からずらした位置に設けることにより、籠1を一定の方向に傾けることができるので、作業員が籠1の向きを確認し所定の向きに回転させて籠案内ガイド24に進入させなくても、常に正しい向きで籠案内ガイド24に進入させることができるので、スライド板開閉レバーを獲物集荷用樋23に設けられた当り棒26に正しく当ててスライド板21を開閉させることができ、獲物16を自動的に獲物集荷用樋23に解放し、その先に設けられた水槽23´に溜めることができる。
さらに、本実施形態においては籠1の上部に、餌容器15および餌溜めホッパー22を有する餌自動供給機を設けることにより、作業員が手作業で籠1に餌を供給しなくても自動的に餌を供給することができる。
この餌自動供給装置は、例えば図5に示すように、籠1の吊り紐19が作動棒48に接触して作動棒48が傾動することによって、餌出し口の上下のスライド戸47、47´が開いて、餌14が籠1に供給され、引き紐19が作動棒48から外れるとバネ10の力で作動棒48が元の位置に復帰して、スライド戸47、47´が自動的に閉じる機構とすることが好ましい。
なお、本実施形態においては、幹糸3の籠1のスライド板21を開閉する位置および餌を供給する位置にタイマー49を設置することによって、スライド板21の開閉と餌の供給に必要な時間を確保することができる。
<第2の実施形態>
図4は、本発明における捕獲具の第2の実施形態を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は水中で拡張した状態、(c)は水上で縮小した状態を示す。
図4において、1は籠、5は枝糸、6は弾性部材、6´は入口部材、7は入口、8は浮き、9は錘、17は網または布、18はスライド式開閉レバー、19は吊り紐、21はスライド板、43は滑車(吊り下げ具)を示す。
図4に示す第2の実施形態においては、浮き8および錘9を矩形にして容積を増大するとともに、入口7を籠1の側面に設けてあるので、うなぎ、あなご、エビなどの魚貝類が入り易くすることができる。
入口7が籠1の側面にあるため、入口部材6´および、弾性部材6も籠1の側面に設けられているが、出口であるスライド板21は籠1の下面に設けられており、その構造は前述の第1の実施形態と同様である。
なお、本発明においては、網および/または布17の材質は問わないが、潮流の速い場所で使用する場合には、例えば鋼製の網など硬質材からなる網を使用し、さらに、網の格子点を籠1の伸縮方向に伸縮自在に接続することによって潮流による籠1の斜め変形を防止することができる。
<第3の実施形態>
図6乃至図8は、本発明における捕獲具の第3の実施形態を示す図であり、図6は船上などの水上にある状態、図7は水中にある状態、図8は捕獲具の詳細図である。
図6および図7において、1は籠、3は幹糸、5は枝糸、5´は分離搬送具、6は弾性材、6´は入口部材、7は入口、8は浮き、9は錘、10はバネ、16は獲物、17は網または布、18はスライド板開閉レバー、19は吊り紐、21はスライド板、23は獲物集荷用樋、24は籠案内ガイド、27は把持搬送機、43は滑車(吊り下げ具)、45は転倒装置、49はタイマー、50は入口部材ストッパーセット装置、50´は取付アームを示す。
本実施形態は、本発明をタコ壷に適用する場合を示しており、図6に示すように入口7は籠1の上部に設けられており、船上に設けられた転倒装置45によって、傾斜板で籠1を傾動させた後に入口7の部分を引っ掛けて転倒させる機構となっている。
籠1が転倒すると、スライド板開閉レバー18が引張られて、スライド板21が開いて、獲物16が解放される構造になっており、解放が終るとスライド板21はバネ10の力で元の位置に自動的に復帰する。
本実施形態においては、入口部材ストッパーセット装置50によって、入口部材6´を開いた状態にセットすることができる構造になっており、その詳細は図8を用いて詳述する。
なお、本実施形態においては、幹糸3の籠1のスライド板21を開閉する位置および入口部材ストッパーをセットする位置にタイマー49を設置することによって、スライド板21の開閉と入口部材ストッパーのセットに必要な時間を確保することができる。
図7は、本発明をタコ壷に適用した場合の籠を水中に沈めた状態を示す図である。
図7に示すように、水中では浮き8が働いて籠1が拡張した状態となるので、タコが入口7から入り易くすることができる。
図8は、本発明の第3の実施形態における捕獲具の詳細図であり、上段は上から見た図、中段は横から見た断面図、下段は横断面図であり、右側は入口部材ストッパーセット装置を示す。
図8において、1は籠、4はストッパー、4´はストッパーガイド、6は弾性部材、6´は入口部材、9は錘、10はバネ、17は網または布、18はスライド板開閉レバー、20はストッパー、21はスライド板、50は入口部材ストッパーセット装置を示す。
図8に示すように、本実施形態に用いる籠はタコ壷状になっており、その入口に設けられた放射状の入口部材6´は、入口部材ストッパーセット装置50を押し込むことによって、ストッパー4により広げた状態にセットすることができ、壷胴体と着脱できる構造になっている。
図8の上部からタコなどの獲物が入ってくると、獲物の重みがストッパー4に働くので、入口部材6´がストッパー4から外れて、弾性部材6の力で入口部材6´が閉じるので、獲物が外に逃げることができない。
なお、出口を構成するスライド板21、スライド板開閉レバー18、バネ10、ストッパー20の構造は第1および第2の実施形態と同様である。
また、スライド板21の代わりに底板が回転することによって自動的に開閉する方式や、底板を折り曲げて開閉する方式でもよい。
なお、本発明においては、網および/または布17の材質は問わないが、潮流の速い場所で使用する場合には、例えば鋼製の網など硬質材からなる網を使用し、さらに、網の格子点を籠1の伸縮方向に伸縮自在に接続することによって潮流による籠1の斜め変形を防止することができる。
<第4の実施形態>
図9乃至図12は、本発明における捕獲具の第4の実施形態を示す図である。
図9乃至図12において、1は籠、2は羽根形把持板、2´は円形把持板、3は幹糸、5は枝糸、12は電動機、13は案内アーム、25は幹糸テンションローラー、27は把持搬送機(駆動用)、27´は把持搬送機(テンション用)、41は把持板取付軸、42は開きローラー、42´は取付アーム、43は吊り下げ具、44は弾性材を示す。
本実施形態は、捕獲具を船上などの水上で搬送する把持搬送機を設けた例を示し、図9は把持搬送機の側面図、図10は断面図を示す。
図9および図10に示すように、把持搬送機27は、籠1を搬送する幹糸3を把持する円形把持板2´および羽根形把持板2と、籠1を吊り下げる枝糸5と前記幹糸3とを分離して該枝糸5を前記羽根形把持板2の羽根に引っ掛ける案内アーム13とを備えている。
図9の右側から籠1が引き揚げられると、幹糸3と枝糸5とが絡み合わないように案内アーム13が幹糸3と枝糸5との間に挟まって2つの糸を分離し、枝糸5を羽根形把持板の羽根の部分に引っ掛かることによって、幹糸3と枝糸5とが絡み合うことを防止することができる。
なお、本実施形態における羽根形把持板は、板状の羽根を複数枚(本実施形態においては6枚)を把持板取付軸41に軸支した構造となっているので、羽根が把持板取付軸41の軸方向に凹凸形状になっておらず扁平な形状なので、枝糸が引っ掛かり易く、かつ、外れ易くすることができ、幹糸3と枝糸5の高さは、常時ほぼ同一のレベルで搬送される。
なお、幹糸3にテンションをかけることにより弛みを防止するために、図11に示すように、把持搬送機27の前段には幹糸テンションローラー25を設け、把持搬送機27の後段には、駆動装置を有しないテンション用の把持搬送機27´を設けることが好ましい。
また、円形把持板2´の端面に把持板広げローラーを設けて円形把持板2´を外側に押し広げることによって、把持板から幹糸3が外れ易くすることができる。
また、把持板と幹糸3が接触する溝部には樹脂などの弾性材44を塗布することにより幹糸の切断を防止することができる。
図11は、本実施形態に用いる幹糸テンションローラーを例示する詳細図である。
図11に示すように、幹糸テンションローラー25は、幹糸3をローラーの間に挟み込んで回転するローラーであって、必要に応じて、電動機を設けて駆動することにより、幹糸3の搬送力を増加させることができる。
また、幹糸テンションローラー25は、幹糸外れ止めを兼ねることができる。
図12は、本発明の捕獲具を船上で搬送する手順を示す図である。
従来は、ウィンチを用いて多人数で幹糸3を巻き上げ、枝糸5と籠1が揚がってくると、幹糸3から枝糸5と籠1を外して獲物を船上に取り入れた後、籠1に餌を入れて、再度、幹糸3に取り付けて水中に降ろす作業を行っていたため、従来の鋼製の重たい籠を持ち上げる作業は重労働であるうえ、捕獲が終った後に籠を積載するために多大なスペースが必用だった。
本発明の捕獲具を用いることにより、図12の右から、水中から引き揚げられた籠1は把持搬送装置27、27´にて搬送され、獲物を解放した後、餌を供給されて再度水中に降ろされる工程を繰り返すことによって、籠の引き揚げ、獲物の解放、餌の供給、籠の下降の一連の作業を自動化することができ、それぞれの獲物に応じた籠1の種類を混ぜ合わせて使用することによって多種類の獲物を同時に捕獲することができるうえ、籠1を縮小した状態で積載できるので船上のスペースを著しく節約することができる。
本発明における捕獲具の第1の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第1の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第1の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第2の実施形態を例示する図である。 本発明に用いる餌自動供給装置の機構を説明する図である。 本発明における捕獲具の第3の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第3の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第3の実施形態を例示する図である。 本発明における捕獲具の第4の実施形態を示す図である。 本発明における捕獲具の第4の実施形態を示す図である。 本発明の第4の実施形態に用いる幹糸テンションローラーを例示する詳細図である。 本発明の捕獲具を船上で搬送する手順を示す図である。
符号の説明
1 籠
2 羽根形把持板
2´ 円形把持板
3 幹糸
4 ストッパー
4´ストッパーガイド
5 枝糸
5´ 分離搬送具
6 弾性部材
6´入口部材
7 入口
8、8´ 浮き
9 錘
10 バネ
12 電動機
13 案内アーム
14 餌
15 餌容器
16 獲物
17 網または布
18 スライド板開閉レバー
19 吊り紐
20 ストッパー
21 スライド板(開閉板)
22 餌溜めホッパー
23 獲物集荷用樋
23´水槽
24 籠案内ガイド
25 幹糸テンションローラー
26 当り棒
27 把持搬送機(駆動用)
27´把持搬送機(テンション用)
41 把持板取付軸
42 把持板広げローラー
42´取付アーム
43 滑車(吊り下げ具)
44 弾性材
45 転倒装置
47、47´スライド戸
48 作動棒
49 タイマー
50 入口部材ストッパーセット装置
50´取付アーム

Claims (6)

  1. 水中の獲物を入口から取り込んで捕獲し出口から解放する捕獲具であって、前記入口に 入った獲物が逃げ出すことができないように逆行防止機構と、
    前記出口に自動復帰機構を有する開閉板と、
    前記捕獲具を搬送する搬送装置とを設けることにより獲物を自動的に捕獲し解放できることを特徴とする捕獲具。
  2. 前記逆行防止機構は、放射状に配置された入口部材と、該入口部材の根元に設けられた弾性部材と、該入口部材を固定するストッパーとを有することを特徴とする請求項1に記載の捕獲具。
  3. 前記捕獲具の吊り下げ具を、該捕獲具の上部の中心からずらした位置に設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捕獲具。
  4. 前記捕獲具の上部に、餌自動供給機を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の捕獲具。
  5. 前記搬送装置は、捕獲具を搬送する幹糸を把持する円形把持板および羽根形把持板と、該籠を吊り下げる枝糸と前記幹糸とを分離して該枝糸を前記羽根形把持板の羽根に引っ掛ける案内アームとを備えた把持搬送機であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の捕獲具。
  6. 前記捕獲具が水中で拡張した状態になるように上部に配置された浮きと、該捕獲具が水底に沈むように下部に配置された錘と、前記浮きと錘とを連結する網および/または布とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の捕獲具。
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