JP2006025529A - 漏電検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流発電機を電源として用いる電源装置の漏電を検出する漏電検出装置において、漏電の検出と漏電発生箇所の判定とを行うことができるようにする。
【解決手段】交流発電機2の3相の出力線に抵抗器を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路8Aと、検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路8Bと、電圧検出回路8Bにより検出される電圧から漏電の有無を検出する漏電検出手段8Dと、検出点と接地間の電圧の周期から漏電発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段8Eとを設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、交流発電機と、該交流発電機の出力を一定の周波数を有する交流出力に変換して負荷に供給する電力変換器とを備えた交流電源装置の漏電を検出する漏電検出装置に関する。
交流発電機を電源として用いる電源装置の漏電(地絡)を検出する装置として、特許文献1や特許文献2に示されているように、3相交流発電機の電機子巻線の中性点と接地間を接続する接地線を通して流れる零相電流を検出することにより、漏電を検出するようにした漏電検出装置が提案されている。
特開平10−142282号公報 特開2000−149758号公報
特許文献1や特許文献2に示されたように、漏電が発生したときに発電機の中性点を接地する接地線を流れる零相電流から漏電を検出する漏電検出装置においては、漏電検出装置を発電機から離れた箇所に設置することが必要とされる場合に、中性点を接地する長い接地線を発電機から漏電検出装置の設置箇所まで引き回す必要があり、接地線の配線処理が面倒になるという問題があった。
また交流発電機の電機子巻線が中性点を有しない場合、例えば3相の電機子巻線がΔ結線されている場合や、発電機が単相交流発電機である場合には、上記の提案を適用することができなかった。
また漏電が発生したときに必要な措置を講じるためには、電源装置のいずれの箇所で漏電(地絡)が発生したのかを判定し得るようにしておくことが望ましいが、従来の漏電検出装置では、漏電の発生箇所の判定を行うことまではできなかった。
本発明の目的は、発電機の中性点につながる配線を長く引き回すことなく、交流発電機から離れた箇所で、漏電の発生を検出することができるだけでなく、漏電が発生した箇所の判定をも行うことができるようにした漏電検出装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、発電機が中性点を有しない場合でも漏電の発生を検出することができる上に、漏電が発生した箇所の判定をも行うことができるようにした漏電検出装置を提供することにある。
本発明は、交流発電機と、交流発電機の出力を一定の周波数を有する交流出力に変換して負荷に供給する電力変換器とを備えた交流電源装置の漏電検出装置に適用される。本発明に係わる漏電検出装置を適用する電源装置は、交流発電機と該交流発電機の出力を一定の周波数の交流出力に変換する電力変換器とを備えたものであれば良く、その構成は任意である。本発明の漏電検出装置を適用するのに適した電源装置の代表的なものは、交流発電機の出力を直流電圧に変換するコンバータと該コンバータから得られる直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備えたものであるが、これに限定されるものではない。
本発明においては、交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路と、検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路と、電圧検出回路により検出される電圧が基準電圧以上になったときに漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、検出点と接地間の電圧の波形から漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とが設けられる。
交流発電機が3相交流発電機である場合、本発明の好ましい態様では、交流発電機の3相の出力線にそれぞれ一端が接続され、他端が共通に接続された抵抗値が大きい3つの抵抗器により上記検出点形成回路が構成され、3つの抵抗器の共通接続点が検出点として用いられる。
また交流発電機が単相交流発電機である場合、本発明の好ましい態様では、該交流発電機の2つの出力線の間に接続された抵抗分圧回路により上記検出点形成回路が構成され、該抵抗分圧回路の分圧点が検出点として用いられる。
上記のように交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を設けて、この検出点と接地間の電圧を検出すると、電源装置で漏電が発生していないときには検出点と接地間の電圧がほぼ0レベルを示し、電源装置で漏電が発生したときに検出点と接地間の電圧がしきい値以上になる。従って、検出点と接地間の電圧を検出して、検出した電圧が適当な値に設定された基準電圧未満であるときに電源装置で漏電が発生していないことを検出することができ、検出された電圧が基準電圧以上であるときに漏電が発生したことを検出することができる。
上記のように構成すると、発電機の中性点につながる配線を引き回すことなく、漏電検出装置の設置箇所の近くで検出点形成回路を発電機の出力線に結合すればよいので、長い接地線の配線処理を要することなく、発電機から離れた箇所で電源装置の漏電を検出することができる。また発電機の電機子コイルが中性点を有していない場合にも漏電を検出することができる。
また上記のように検出点を設けると、漏電(地絡)が発生したときに検出点と接地間に現れる電圧は、漏電が発生した箇所により異なる波形を示す。即ち、交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときには、交流発電機の出力電圧の周期に周期が一致する波形の電圧が検出点と接地間に現れる。また電力変換器の出力側で漏電が発生したときには、電力変換器が出力する交流電圧の周期に周期が一致する波形の交流電圧が検出点と接地間に現れる。従って、漏電が検出されたときに検出点と接地間に現れる電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているのか、あるいは電力変換器から出力されている交流電圧の周期に一致しているのかを見ることにより、漏電が発電機と電力変換器との間の回路で発生したのか、電力変換器の出力側で発生したのかを判定することができる。
従って漏電発生箇所判定手段は、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているときに交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が生じたと判定するように構成することができる。
漏電発生箇所判定手段は、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないときに電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定するように構成することもできる。
漏電発生箇所判定手段は、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているときに交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が生じたと判定し、検出点と接地間の電圧の周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないときに電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定するように構成することもできる。
上記漏電発生箇所判定手段はまた、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致しているときに電力変換器の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
漏電発生箇所判定手段はまた、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していないときに交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
漏電発生箇所判定手段は、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致しているときに電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定し、検出点と接地間の電圧の周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していないときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
漏電の検出を容易にするため、電圧検出回路が出力する検出電圧を基準電圧と比較して、検出電圧が基準電圧を超えているときと基準電圧以下のときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスを発生する漏電検出パルス発生回路を設けるのが好ましい。この場合、漏電検出手段は、漏電検出パルスから検出電圧が基準電圧以上になったことを検出したときに交流電源装置で漏電が発生したことを検出するように構成することができる。また漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの波形から漏電の発生箇所を判定するように構成することができる。
上記基準電圧のレベルは、漏電の検出を的確に行なうことができるように、漏電が生じたときに得られる検出電圧のレベルに応じて適宜に設定する。電力変換器の出力側で漏電が発生した場合及び交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生した場合のいずれの場合にも漏電検出パルスを発生させる場合には、交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したときに得られる検出電圧のピーク値がとり得る値の最小値よりも更に低いレベルに基準電圧のレベルを設定する。
交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧を設定する場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
また交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧を設定する場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
更に交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧を設定する場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
また電力変換器の出力側で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧を設定する場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに電力変換器の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
電力変換器の出力側で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧が設定される場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
電力変換器の出力側で漏電が発生したときに必ず漏電検出パルスが発生するように基準電圧が設定される場合、漏電発生箇所判定手段は、漏電検出パルスの周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定し、漏電検出パルスの周期が電力変換器の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
以上のように、本発明によれば、交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を設けて、この検出点と接地間の電圧から漏電の有無を検出するようにしたので、発電機の中性点につながる配線を長く引き回すことなく、発電機から離れた箇所で交流電源装置の漏電を検出することができる。
また本発明によれば、交流発電機の電機子コイルが中性点を有しない場合にも漏電を検出できるという利点が得られる。
更に本発明によれば、検出点と接地間に現れる電圧の波形から漏電が発電機と電力変換器との間の回路で発生したのか、電力変換器の出力側で発生したのかを判定することができるため、漏電が発生した箇所を特定して保安のための措置を的確に講じることができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。図1に示した実施形態では、内燃機関1により駆動される3相交流発電機2と、発電機2の3相交流出力が3相スイッチ3を通して入力された電力変換器4とにより交流電源装置が構成されている。内燃機関1は図示しない車両の駆動輪を駆動する原動機を兼ねている。電力変換器4は、車両が停止していて、発電モードが選択されているとき(スイッチ3が閉じられているとき)に動作させられて外部の負荷に電力を供給する。車両走行モードが選択されているとき(スイッチ3が開かれているとき)には電力変換器4の動作が停止させられて、電源装置からの出力が停止させられる。発電機2は車両走行時にも駆動されるが、車両走行時に発電機2が発生する出力は、必要に応じて、バッテリを充電したり、内燃機関を動作させるために必要な電装品を駆動したり、ヘッドランプ等、車両に備えられた電装品を駆動したりするため等に用いられる。
3相交流発電機2は、例えば磁石式交流発電機からなっていて、その固定子側に3相の電機子コイルLuないしLwを有し、これら3相の電機子コイルが星形結線されている。本発明の漏電検出装置を適用する場合には、発電機の各相電機子コイルを接地電位部から切り離しておく。図示のように3相の電機子コイルLuないしLwを星形結線する場合には、その中性点を接地回路から切り離しておく。
電力変換器4は、入力された交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ4Aと、コンバータ4Aの出力端子間に接続された電源コンデンサCdと、コンバータ4Aの直流出力を一定の周波数の交流電圧に変換するインバータ4Bと、インバータ4Bの交流出力から高調波成分を除去するフィルタ4Cと、インバータ4Bを制御するコントローラ4Dとを備えた公知のインバータ装置からなっていて、フィルタ回路4Cから引き出された出力端子4a,4b間に負荷5が接続されている。
コンバータ4Aは例えばダイオードのブリッジ回路からなる全波整流回路からなっていて、発電機2の交流出力を直流出力に変換する。またインバータ4BはHブリッジの各辺をMOSFETなどのオンオフ制御が可能なスイッチ素子により構成したフルブリッジ形のスイッチ回路からなり、フィルタ4Cは、コイルL1及びL2とコンデンサC1とからなる低域通過形のフィルタ回路からなっている。
交流発電機2の3相の電機子コイルの中性点に対して反対側の端部から引き出された出力線2uないし2wは、3相の接点3u,3v及び3wと接地回路用接点3eとの4つの接点を有するモードスイッチ3の対応する相の接点を通してコンバータ4Aの3相の入力端子に接続され、コンバータ4Aの直流出力端子間の電圧(コンデンサCdの両端の電圧)がインバータ4Bの直流入力端子間に印加されている。
コントローラ4Dはマイクロプロセッサを備えていて、フィルタ4Cから一定の周波数の交流電圧を出力させるようにインバータ4Bのスイッチ素子をオンオフ制御する。コントローラ4Dは、機関の運転モードを車両走行モードとするか発電モードとするかを選択するモード選択指令が与えられる指令信号入力端子4d1を有している。図示の例では、指令信号入力端子4d1が抵抗Raを通して図示しない定電圧電源回路の正極側出力端子に接続されるとともに、モードスイッチ3の接地回路用接点3eを通して接地されている。モードスイッチ3は手動により、または電気的に操作されて、接点3u,3V,3w及び3eが同位相でオンオフさせられるスイッチで、内燃機関を発電モードで運転する際にオン状態にされ、機関を車両走行モードで運転する際にオフ状態にされる。
モードスイッチ3がオン状態にされたときには、コントローラ4Dのモード信号入力端子4d1の電位が接地電位にされることにより、コントローラ4Dに発電モード選択指令が与えられ、モードスイッチ3がオフ状態にされたときには、コントローラ4Dのモード信号入力端子4d1の電位が高レベルにされることによりコントローラ4Dに車両走行モード選択指令が与えられる。
コントローラ4Dは、発電モード選択指令が与えられているときに電力変換器4から一定の周波数の交流出力を発生させるようにインバータ4Bのスイッチ素子を制御し、車両走行モード選択指令が与えられているときにはインバータ4Bのスイッチ素子の制御を停止して、電力変換器4からの交流電圧の出力を停止させる。コントローラ4Dはまた、後記する漏電検出装置により漏電の発生が検出されたときに、その漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段を構成する。
図示してないが、電力変換器4の出力端子4a,4b間の電圧を検出する交流出力検出回路が設けられていて、この交流出力検出回路の検出出力がコントローラ4Dに入力されている。コントローラ4Dに設けられたマイクロプロセッサは、発電モード選択指令が与えられているときに、交流出力検出回路により検出された電力変換器の出力電圧を設定値に保つために必要な内燃機関の回転速度を目標回転速度として常時演算する。
6は内燃機関1を制御する電子式制御ユニット(ECU)で、この電子式制御ユニットは電力変換器4のコントローラ4Dと通信線7により接続されている。コントローラ4D及び電子式制御ユニット6は相互間で通信線7を通してシリアル通信を行う通信手段を備えていて、コントローラ4Dに与えられているモード選択指令の内容と、発電モード選択時にコントローラ4Dのマイクロプロセッサにより演算された機関の目標回転速度の情報と、漏電発生箇所判定手段により判定された漏電発生箇所の情報とが通信線7を通して電子式制御ユニット6に与えられるようになっている。
電子式制御ユニット6は、内燃機関の点火時期の制御と内燃機関に燃料を供給する燃料噴射装置の制御とを行う外、発電モードで機関を運転する際に、内燃機関1の回転速度をコントローラ4Dにより演算された目標回転速度に保つように内燃機関1の回転速度を制御する。
8は本発明に係わる漏電検出装置で、この漏電検出装置は、図2にも示したように、交流発電機2の3相の出力線2uないし2wにそれぞれ高インピーダンス素子を通して結合された検出点Dを形成する検出点形成回路8Aと、検出点Dと接地間の電圧を検出する電圧検出回路8Bと、電圧検出回路8Bにより検出された電圧Vnが設定された基準電圧未満であるときと基準電圧以上であるときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する漏電検出パルス発生回路8Cと、漏電検出パルスVsから検出電圧Vnが基準電圧以上になったことを検出したときに交流電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段8Dと、漏電検出パルスVsの周期から漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段8Eとからなっている。
図1に示した検出点形成回路8Aは、交流発電機2の3相の出力線2uないし2wにそれぞれ一端が電気的に接続され、他端が共通に接続されて星形結線された3つの抵抗器RuないしRwからなり、3つの抵抗器RuないしRwの共通接続点が検出点Dとして用いられる。抵抗器RuないしRwの抵抗値を等しく設定した場合、検出点Dの電位は発電機の電機子コイルLuないしLwの中性点nの電位にほぼ等しくなる。即ち、検出点Dは電源装置の仮想中性点となる。従って、電源装置で地絡事故が発生していない状態では、検出点Dの対地電圧がほぼ零であるが、地絡事故が発生した場合には、検出点Dと接地間に電圧が現れる。なお当然のことながら、抵抗RuないしRwの抵抗値は、検出点形成回路8Aで問題になる損失を生じさせないように、十分に大きな値に設定しておく。
図示の電圧検出回路8Bは、検出点Dと接地間に直列に接続された抵抗R1及びR2からなる抵抗分圧回路と、この抵抗分圧回路の分圧点に一端が接続された抵抗R3と、抵抗R3の他端と接地間に接続されたコンデンサC2とからなっていて、コンデンサC2の両端に検出点Dと接地間の電圧に比例した検出電圧Vnを出力する。
漏電検出パルス発生回路8Cは、電圧検出回路8Bにより検出された電圧Vnが設定された基準電圧未満であるときと基準電圧以上であるときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する回路で、図示の漏電検出パルス発生回路8Cは、判定値を与える一定の基準電圧Vrを発生する基準電圧発生回路8c1と、検出電圧Vnを基準電圧Vrと比較して、検出電圧Vnが基準電圧Vrよりも低いときと高いときとでレベルが異なる出力信号を発生する比較器CPとにより構成されている。
図示の基準電圧発生回路8c1は、定電圧電源回路(図示せず。)の出力電圧を抵抗R4及びR5により分圧する分圧回路により構成され、この基準電圧発生回路から得られる基準電圧Vrが比較器CPの反転入力端子に入力されている。また電圧検出回路8Bの出力電圧がダイオードD1を通して比較器CPの非反転入力端子に入力されている。比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベル(Lレベル)を示し、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になっているときに高レベル(Hレベル)を示す漏電検出パルスVsを出力する。比較器CPが出力する漏電検出パルスVsはコントローラ4Dのマイクロプロセッサに与えられている。
コントローラ4Dのマイクロプロセッサは、漏電検出パルスVsのレベル変化から、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になったことを検出したときに電源装置内で漏電が発生したことを検出する。この判定処理を行う過程により漏電検出手段8Dを構成する。マイクロプロセッサはまた、漏電検出パルスVsの周期から漏電が交流発電機2と電力変換器4との間の回路で発生したのか、電力変換器4の出力側の回路で発生したのかを判定する処理を行い、この判定処理を行う過程により、漏電発生箇所判定手段8Eを構成する。
図示の例では、モードスイッチ3と、電力変換器4の構成部品と、漏電検出装置8の構成部品とが共通のケース内に収納されてインバータユニット10としてユニット化されている。
図1に示した実施形態において、交流発電機2として3相の電機子コイルを有する磁石発電機を用い、電力変換器4の出力電圧を100[V]、周波数を50[Hz]として、電源装置で地絡が生じていない場合と、地絡を生じさせた場合とについて、電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnを観測した結果を図4ないし図6に示した。電源装置で地絡が生じていないときに電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnは、図4(A)に示すようにほぼ0レベルを保持している。このとき検出電圧Vnは基準電圧Vrに達することができないため、比較器CPの出力は図4(B)に示すように低レベル(Lレベル)を保持している。図4(A)においてVacは電力変換器4の出力電圧を示している。
これに対し、図1の電力変換器4の出力側の回路のX1点で地絡を生じさせた場合には、図5(A)に示したように、検出電圧Vnが、電力変換器4の出力電圧Vacと周波数が等しい交流波形を呈し、検出電圧Vnの周期Tnが電力変換器4の出力電圧Vacの周期Tacに一致する。このとき検出電圧Vnは基準電圧Vrを超えるため、比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vrを超えているときと基準電圧以下のときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスVsを発生する。本実施形態では、図5(B)に示すように、検出電圧Vnが基準電圧Vrを超えているときに漏電検出パルスVsが高レベル(Hレベル)になり、検出電圧Vnが基準電圧Vr以下のときに漏電検出パルスVsが低レベルになるように比較器CPが設けられている。
また本実施形態では、電力変換器4の出力側で漏電が発生した場合及び交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生した場合のいずれの場合にも漏電検出パルスVsが発生するように、基準電圧Vrのレベルが設定されている。
図1の電源装置において、交流発電機2と電力変換器4との間の回路のモードスイッチ3よりも下流側(電力変換器側)のX2点またはモードスイッチ3よりも上流側(発電機側)のX3点で地絡が発生した場合には、図6(A)に示したように、電圧検出回路8Bから得られる検出電圧Vnが、交流発電機2の出力電圧と周波数が等しい交流波形を呈する。この検出電圧Vnの波高値は、発電機2の出力電圧の上昇に伴って上昇する。
この場合も、検出電圧Vnが基準電圧Vnを超える期間が生じるため、比較器CPは、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベルを示し、検出電圧Vnが基準電圧Vr以上になっているときに高レベルを示す漏電検出パルスVsを出力する。
上記のように、検出点Dと接地間の電圧VDは、電源装置で地絡が発生していないときにほぼ0レベルを保持し、電源装置で地絡が発生している場合に高いレベルを示すため、検出点Dと接地間の電圧VDを検出してその検出電圧Vnが設定された基準電圧Vr以上であるか否かを判定することにより、電源装置で漏電が発生しているか否かを検出することができる。
図示のように、漏電検出パルス発生回路8Cから、検出電圧Vnが基準電圧Vr未満のときに低レベルを示し、基準電圧Vr以上のときに高レベルを示す漏電検出パルスVsを発生させるようにした場合には、この漏電検出パルスVsが高レベルになったことをコントローラ4Dのマイクロプロセッサにより検出したときに電源装置で漏電が発生したと判定することができ、このように漏電検出パルスのレベルを判定して漏電の発生の有無を判定する過程により漏電検出手段8Dを構成することができる。
また本実施形態では、コントローラ4Dのマイクロプロセッサに、漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期と一致していると見なせるか否かを判定する処理を行わせることにより漏電発生箇所を判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成している。即ち、漏電検出パルスの周期を電力変換器4の出力電圧の周期と比較することにより、漏電発生箇所の判定を行うようにしている。
漏電検出パルスの周期が電力変換器4の出力電圧の周期と一致していると見なせるか否かの判定は、漏電検出パルスの周期の検出値と、電力変換器の出力電圧の周期(一定)との偏差が0または設定された誤差範囲にあるか否かを判定することにより行うことができる。漏電検出パルスの周期の検出は、漏電検出パルスの各立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間をタイマによりカウントすることにより行うことができる。
漏電検出パルスVsの周期を電力変換器4の出力電圧の周期と比較することにより、漏電発生箇所の判定を行う場合、漏電発生箇所判定手段8Eは、漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに電力変換器4の出力側で漏電が生じたと判定し、漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
交流発電機と電力変換器との間の回路での漏電の発生の有無及び電力変換器の出力側での漏電の発生の有無を検出する場合、必ずしも交流発電機と電力変換器との間の回路での漏電の発生の有無の判定処理と、電力変換器の出力側での漏電の発生の有無の判定処理との双方を行う必要はなく、いずれか一方の判定処理を行うことにより、他方の判定処理の結果を知ることが可能である。また特定の箇所で漏電が発生していることの検出と、漏電が発生していないことの検出との双方を行うことは必ずしも必要ではなく、特定の箇所で漏電が発生していることの検出のみ、または特定の箇所で漏電が発生していないことの検出のみを行うようにしてもよい。
従って、漏電発生箇所判定手段8Eは、例えば、漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧Vacの周期に一致していると見なせるときに電力変換器4の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように構成することができる。
また漏電検出パルスVsの周期が電力変換器4の出力電圧Vacの周期に一致していないときに交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することもできる。
また漏電発生箇所判定手段8Eは、漏電検出パルスVsの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように構成することができる。漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期と一致していると見なせるか否かの判定は、漏電検出パルスの周期の検出値と、交流発電機の出力電圧の周期の検出値(発電機の回転数により変化する)との偏差が0または設定された誤差範囲にあるか否かを判定することにより行うことができる。交流発電機の出力電圧の周期の検出は、例えば、交流発電機の出力電圧の検出波形を矩形波に変換して、該矩形波の各立ち上がりから次の立ち上がりまでの時間または矩形波の各立下りから次の立下りまでの時間をタイマにによりカウントすることにより行うことができる。
また交流発電機の出力電圧の周期は、内燃機関の回転速度から計算することもできる。即ち、内燃機関の回転速度N[rpm]を交流発電機2の磁極数pで除することにより交流発電機の出力電圧の周期を求めることができる。内燃機関をマイクロプロセッサを用いて制御する場合には、通常内燃機関の回転速度を検出する手段が設けられている。従って、上記のような演算により発電機の出力電圧の周期を求めるようにすると、該周期を求めるために特別の検出回路を設けたり、タイマを動作させたりする必要がなくなり、発電機の出力電圧の周期の検出を簡単に行なうことができる。
また漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているときに交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
更に、漏電検出パルスの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致していないときに電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
なお漏電検出パルスVsの周期と交流発電機2の出力電圧の周期とが一致しているか否かの判定は、ECU6から内燃機関の回転速度の情報を取得して、漏電検出パルスVsの周期が、内燃機関の回転速度N[rpm]を交流発電機2の磁極数pで除した値(=N/p)に一致しているか否かを判定することにより行うことができる。即ち、漏電検出パルスの周期TcpがN/pに一致しているときに漏電検出パルスの周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致していると判定することができ、漏電検出パルスの周期TcpがN/pに一致していないときに漏電検出パルスの周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致していないと判定することができる。
図1に示した実施形態では、漏電検出パルスVsの周期から漏電の発生箇所を判定するようにしているが、本発明においては、検出点Dと接地間の電圧の周期から漏電発生箇所の判定を行えばよいので、図3に示したように、電圧検出回路8Bから得られる電圧検出信号Vnの波形をマイクロプロセッサにより処理して、電圧検出信号Vnの周期が交流発電機の出力電圧の周期に一致しているか否か、または電力変換器の出力の周期に一致しているか否かを判定することにより漏電発生箇所の判定を行わせるようにしてもよい。
電力変換器4の出力側の回路で地絡が生じた場合には、図5に示したように、検出点Dと接地間の電圧の周期(検出電圧Vnの周期)Tnが電力変換器4の出力電圧Vacの周期Tacに一致する。また交流発電機2と電力変換器4との間の回路で地絡が発生した場合には、図6に示したように、検出点Dと接地間の電圧の周期(検出電圧Vnの周期)が交流発電機2の出力電圧の周期に一致する。従って、検出電圧Vnの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致しているか否か、または交流発電機の出力電圧の周期に一致しているか否かを見ることにより、電力変換器4の出力側の回路で漏電が発生したのか、または交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したのかを判定することができる。
この場合、漏電発生箇所判定手段8Eは、検出点Dと接地間の電圧VDの周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致しているときに交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が生じたと判定し、検出点Dと接地間の電圧VDの周期が交流発電機2の出力電圧の周期に一致していないときに電力変換器4の出力側で漏電が生じたと判定するように構成することができる。
交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したことを検出すればよい場合には、検出点Dと接地間の電圧VDの周期(検出電圧Vnの周期Tn)が交流発電機2の出力電圧VGの周期に一致しているときに交流発電機2と電力変換器との間の回路で漏電が生じたと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
また電力変換器4の出力側で漏電が検出されたことを検出すればよい場合には、検出点Dと接地間の電圧VDの周期が交流発電機の出力電圧VGの周期に一致していないときに電力変換器4の出力側で漏電が生じたと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
更に漏電発生箇所判定手段8Eは、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致しているときに電力変換器4の出力側で漏電が生じたと判定し、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していないときに交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成することもできる。
上記のように、検出点Dと接地間の電圧の周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致しているか否かを見ることにより、漏電の発生箇所を判定する場合に、電力変換器の出力側での漏電の有無のみを判定すればよいのであれば、検出点Dと接地間の電圧VDの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致しているときに電力変換器4の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
また交流発電機と電力変換器との間の回路での漏電の有無を判定すればよい場合には、検出点Dと接地間の電圧VDの周期が電力変換器4の出力電圧の周期に一致していないときに交流発電機2と電力変換器4との間の回路で漏電が発生したと判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
また図1に示したように、交流発電機2と電力変換器4との間にスイッチ3が挿入されている場合には、スイッチ3が開かれている状態で漏電検出手段8Dにより漏電の発生が検出されたときにスイッチ3よりも発電機2側で漏電が発生していると判定するように漏電発生箇所判定手段8Eを構成することができる。
上記の実施形態では、検出点形成回路5Aを構成する抵抗器RuないしRwの抵抗値を等しくして、検出点Dの対地電位を交流発電機の中性点Nの対地電位にほぼ等しくするとしたが、検出点Dは、発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合されていて、発電機のいずれの出力線の電位とも異なる電位を有する点であれば良く、抵抗器RuないしRwの抵抗値は必ずしも等しくなくてもよい。抵抗器RuないしRwの抵抗値を異ならせた場合には、電機子コイルの中性点nの対地電圧と検出点Dの対地電圧との間に差が生じるが、交流発電機の電機子コイルが非接地状態で設けられている場合には、漏電が発生していないときに検出点Dと接地間に電圧がほとんど現れず、漏電が発生したときに検出点Dと接地間に高い電圧が現れるため、検出には支障を来さない。
図1に示した例では、インバータユニット内で検出点形成回路5Aを発電機の出力線に結合しているが、インバータユニットの外部で検出点形成回路5Aを発電機の出力線に結合するようにしてもよいのはもちろんである。
上記の実施形態では、交流発電機1の電機子コイルが星形結線されているが、交流発電機が中性点を有しない場合、即ち、電機子コイルがΔ結線されている場合にも漏電の検出は支障なく行うことができる。
上記の実施形態では、交流発電機1として3相交流発電機が用いられたが、図7に示したように、交流発電機2として、両端が非接地状態で設けられた単相の電機子コイルWaを有する単相交流発電機が用いられる場合にも本発明を適用することができる。交流発電機2として単相交流発電機を用いる場合には、発電機2の2本の出力線の間に抵抗値が十分に大きい抵抗器R10とR11との直列回路からなる抵抗分圧回路を接続して、この抵抗分圧回路により検出点形成回路8Aを構成し、抵抗分圧回路の分圧点を検出点Dとする。発電コイルWaの出力はモードスイッチ3の接点3a及び3bを通して電力変換器4に入力されている。この例では、電力変換器4のコンバータ4Aが単相ブリッジ全波整流回路からなっている。図7に示した実施形態のその他の構成は図1に示した実施形態と同様である。
図7に示した例においても、抵抗器R10及びR11の抵抗値は等しくてもよく、異なっていてもよい。検出点Dの電位が発電機の2本の出力線のいずれの電位とも異なっていさえすればよい。
上記の各実施形態では、検出点Dを抵抗器を通して交流発電機の各出力線に結合しているが、検出点Dは、交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合されていて、発電機のいずれの出力線の電位とも異なる電位を示す点であればよい。従って、検出点Dと発電機の各出力線との間を結合する高インピーダンス素子は抵抗器に限定されない。
図1に示した実施形態において、電力変換器4の内部で漏電(地絡)が発生したときには、検出点Dと接地間に直流電圧が現れる。コンバータ4aの正極側出力端子が地絡した場合には、検出点Dと接地間に負極性の電圧が現れ、コンバータ4aの負極側出力端子が地絡した場合には、検出点Dと接地間に正極性の電圧が現れる。従って、必要に応じて、検出点Dと接地間に直流電圧が現れたときにそのレベルを基準電圧と比較することにより、電力変換器4の内部で漏電が発生したか否かを判定することができる。
本発明の実施形態の構成を示した回路図である。 図1の実施形態の要部の構成を示したブロック図である。 本発明の他の実施形態の要部の構成を示したブロックである。 図1に示した実施形態において電源装置で地絡が生じていないときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器4の出力電圧波形と、漏電検出手段の出力波形とを示した波形図である。 図1に示した実施形態において電力変換器の出力側で漏電が生じたときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器の出力電圧波形と、漏電検出パルスの波形とを示した波形図である。 図1に示した実施形態において電源装置の交流発電機と電力変換器との間の回路で地絡が生じたときに電圧検出回路から得られる検出電圧の波形と、電力変換器の出力電圧波形と、漏電検出パルスの波形とを示した波形図である。 本発明の他の実施形態の構成を示した回路図である。
符号の説明
2 交流発電機
4 電力変換器
4A コンバータ
4B インバータ
4C フィルタ
4D コントローラ
8 漏電検出装置
8A 検出点形成回路
8B 電圧検出回路
8C 漏電検出手段
8D 漏電発生箇所判定手段

Claims (17)

  1. 交流発電機と、前記交流発電機の出力を一定の周波数を有する交流出力に変換して負荷に供給する電力変換器とを備えた交流電源装置の漏電検出装置であって、
    前記交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路と、前記検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路により検出される電圧が基準電圧以上になったときに漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記検出点と接地間の電圧の周期から漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを具備してなる交流電源装置の漏電検出装置。
  2. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致しているときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が生じたと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  3. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していないときに前記電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  4. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致しているときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が生じたと判定し、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していないときに前記電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  5. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致しているときに前記電力変換器の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  6. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  7. 前記漏電発生箇所判定手段は、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致しているときに前記電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定し、前記検出点と接地間の電圧の周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないときに前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項1に記載の漏電検出装置。
  8. 交流発電機と、前記交流発電機の出力を一定の周波数を有する交流出力に変換して負荷に供給する電力変換器とを備えた交流電源装置の漏電検出装置であって、
    前記交流発電機の各出力線に高インピーダンス素子を通して結合された検出点を形成する検出点形成回路と、前記検出点と接地間の電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路が出力する検出電圧を基準電圧と比較して前記検出電圧が基準電圧以上であるときと基準電圧未満のときとで異なるレベルを示す漏電検出パルスを発生する漏電検出パルス発生回路と、前記漏電検出パルスから前記検出電圧が基準電圧以上になったことを検出したときに前記交流電源装置で漏電が発生したことを検出する漏電検出手段と、前記漏電検出パルスの周期から漏電の発生箇所を判定する漏電発生箇所判定手段とを具備してなる交流電源装置の漏電検出装置。
  9. 前記交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  10. 前記交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに前記電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  11. 前記交流発電機と電力変換器との間で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定し、前記漏電検出パルスの周期が前記交流発電機の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに前記電力変換器の出力側で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  12. 前記電力変換器の出力側で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに前記電力変換器の出力側の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  13. 前記電力変換器の出力側で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに前記交流発電機と前記電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  14. 前記電力変換器の出力側で漏電が発生したときに前記漏電検出パルスが発生するように前記基準電圧が設定され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記漏電検出パルスの周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していると見なせるときに前記電力変換器の出力側で漏電が生じたと判定し、前記漏電検出パルスの周期が前記電力変換器の出力電圧の周期に一致していないと見なせるときに前記交流発電機と電力変換器との間の回路で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  15. 前記交流発電機と電力変換器との間にスイッチが挿入され、
    前記漏電発生箇所判定手段は、前記スイッチが開かれている状態で前記漏電検出手段により漏電の発生が検出されたときに前記スイッチよりも交流発電機側で漏電が発生したと判定するように構成されている請求項8に記載の漏電検出装置。
  16. 前記交流発電機は3相交流発電機であり、前記検出点形成回路は、交流発電機の3相の出力線にそれぞれ一端が接続され、他端が共通に接続された3つの抵抗器からなり、前記3つの抵抗器の共通接続点が前記検出点として用いられている請求項1ないし15のいずれか1つに記載の漏電検出装置。
  17. 前記交流発電機は単相交流発電機からなり、前記検出点形成回路は、前記交流発電機の2つの出力線の間に接続された抵抗分圧回路からなっていて、該抵抗分圧回路の分圧点が前記検出点として用いられている請求項1ないし15のいずれか1つに記載の漏電検出装置。
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