JP2006024251A - 光ディスク装置及び光ディスク装置の回避駆動信号設定方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク装置の回避駆動信号設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フォーカス外れから復帰する際に対物レンズがディスク面に衝突してディスクを傷付けることを防止するとともに、フォーカス引き込みを迅速かつ正確に行うことを可能とする光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 アクチュエータに回避駆動信号を印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動した後、回避駆動信号の印加を解除し、解除直後のレーザ光のディスク記録面からの反射光量(AS信号)を検出する。検出された反射光量のピーク値が所定値以下になるまで回避駆動信号を1ステップづつ上げ、所定値以下になったときの回避駆動信号を最適回避駆動信号量として設定する。フォーカスサーボ外れ時において、設定された回避駆動信号をアクチュエータに印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動することによって、対物レンズがディスク面に衝突することを回避する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、フォーカスサーボ制御を行いながら、データを記録再生する光ディスク装置であって、特にフォーカスサーボ外れ時に対物レンズがディスク面から遠ざかることによってディスク面に衝突することを回避する光ディスク装置に関する。また、このような装置において対物レンズの最適回避量を設定する方法に関する。
大容量のデータが記録された媒体としてCDをはじめとする光ディスクが知られており、現在広く普及している。CDは主にオーディオデータを取り扱う媒体であるが、オーディオデータに代えてコンピュータデータを記録したCD−ROMも広く普及している。また、再生専用の媒体のみならず記録可能なCD−RやCD−RWも存在する。ところで、近年オーディオデータのみならず、映画等の動画データをも扱う媒体としてDVDが出現し、ビデオテープに取って代わろうしている。かかるDVDはCDと同様の直径12cmのサイズであるが、オーディオデータに比べデータ量が遥かに大きい動画データを記録するために、数〜数十Gbyteもの大容量を有している。このような大容量を実現するためにDVDではトラックピッチをより狭くし、ピット長を小さくすることにより高記録密度化を図っている。そして高密度化された記録ピットを読み出すために、レーザ光のスポット長もより小さくされている。ここで、光スポットの大きさは、レーザの波長に比例し、対物レンズの開口数に反比例する関係にある。したがって、光スポットを小さくするためには、レーザの波長を短くするとともに、対物レンズの開口数を大きくする必要がある。
しかしながら、対物レンズの開口数を大きくするとそれだけ焦点距離が短くなってしまう。焦点距離が短くなると、ディスクの記録再生時においてディスク表面と対物レンズとの間の距離が短くなってしまう。記録再生時においては、ピックアップにフォーカスサーボ制御がなされているため、対物レンズはディスク上で焦点を保つように制御されることによりディスク面と対物レンズの距離は一定に保たれるになっている。しかしながら、このような状態において、外部振動やディスク表面上の傷・ごみ等によりサーボが外れた場合、対物レンズの位置制御は不能となってしまい、ディスク面と対物レンズとの距離に余裕がないため、対物レンズがディスク面に衝突してディスクを傷付けるおそれがある。
かかる状況を回避するために、フォーカス外れが検出されると、対物レンズを強制的にディスク面から遠ざけるようフォーカスコイルに回避駆動信号を加えて下方に移動させるディスク衝突回避制御を行っている。ここで対物レンズを下方に移動させる移動量は通常考えられる外部振動や面振れ量に多少マージンをもたせた値に設定されている。そして一旦対物レンズは、下方に回避させられた後、再びフォーカスサーボ引き込み動作が行われる。
特開2000−222744号公報
しかしながら、フォーカスサーボの引き込み動作を再び行う際、対物レンズを下方に回避させていた回避駆動信号をOFFにする必要がある。回避駆動信号がOFFにされ、ディスク面から遠ざけられていた対物レンズが急に開放された場合、対物レンズに振動が生じる。このときの振動の振幅は個々の部材の特性や取付精度等により個々のピックアップ、個々のディスク装置によって異なってくる。にもかかわらず、従来はどの装置に対しても回避駆動信号量を同じ固定値としているため、場合によっては、対物レンズを開放した際に、レンズは、駆動信号による駆動力が加わっていない状態におけるレンズの位置、即ち自由位置を大幅に越えてディスク面に衝突してしまうおそれがある。これに対して、対物レンズの開放時にステップ状に徐々に駆動値を0に近づけていけば、振動は抑えられるが、再びサーボ引き込みを開始するまでに若干時間がかかってしまう。また、対物レンズの振動が十分に収まらないままフォーカス引き込みを開始すると引き込み動作が正しく行われないおそれがあり、逆に対物レンズの振動が十分に収まるのを待って引き込みを開始すると引き込み完了までに時間を要する。さらなる高密度、大容量の光ディスクが開発される中、このような対物レンズのディスク面への衝突を回避するためには何らかの方策が必要である。
そこで本発明は、フォーカス外れから復帰する際に対物レンズがディスク面に衝突してディスクを傷付けることを防止するとともに、フォーカス引き込みを迅速かつ正確に行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、光ディスクにレーザ光を照射してデータを記録再生する光ディスク装置において、照射されたレーザ光がディスクの記録面上で焦点を結ぶように対物レンズを備えたアクチュエータを駆動するフォーカスサーボ制御手段と、フォーカスサーボ外れの検出に応じて前記アクチュエータに回避駆動信号を印加して前記対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動する対物レンズ回避手段と、前記アクチュエータに駆動信号を印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざけた後、前記駆動信号の印加を解除するとともに、前記駆動信号の印加を解除した直後のレーザ光のディスク記録面からの反射光量を検出し、検出された反射光量に基づいて前記対物レンズ回避手段の回避駆動信号を設定する回避駆動信号設定手段を有することを特徴とする。
ここで、前記回避駆動信号設定手段は、前記反射光量のピーク値を検出し、検出された前記反射光量のピーク値に基づいて前記回避駆動信号を設定することが好適である。
また、本発明は、フォーカスサーボ外れの検出に応じて対物レンズを備えたアクチュエータに回避駆動信号を印加して前記対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動する光ディスク装置の回避駆動信号設定方法において、前記アクチュエータに駆動信号を印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動した後、前記駆動信号の印加を解除し、前記駆動信号の印加を解除した直後のレーザ光のディスク記録面からの反射光量を検出し、検出された反射光量に基づいて前記回避駆動信号を設定することを特徴とする。
本発明によれば、対物レンズが振動によりディスク面に近づくと反射光量が増大することから、対物レンズの開放直後の反射光量を検出することによりディスク面に衝突しない振動量となるような回避駆動信号を設定することが可能となる。
したがって、対物レンズを回避位置から開放した時に生じるレンズの振動を抑えることができるため、振動によるレンズのディスク面への衝突を回避でき、また、フォーカス引き込みを迅速且つ適正に行うことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の構成ブロック図が示されている。
ディスク1はターンテーブル2に装着され、スピンドルモータ3によりCLV(線速度一定)又はCAV(角速度一定)で駆動される。ディスク1に対向する位置には光ピックアップ4が設けられており、スレッドモータ(図示せず)によってディスク径方向に移動可能である。光ピックアップ4は、対物レンズ5が設けられた可動部6を有しており、この可動部をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能なアクチュエータを備えている。このアクチュエータは、可動部に設けられたフォーカスコイル及びトラッキングコイルとピックアップ内に設けられた磁石及びヨーク(図示せず)からなる磁気回路によって構成され、フォーカスコイル及びトラッキングコイルに駆動信号を供給することにより駆動される。
ピックアップ4内に設けられたレーザダイオード7から出射されるレーザ光は対物レンズ5を介してディスク1の記録面に照射され、記録面からの戻り光はピックアップ内に設けられたフォトディテクタ8によって検出される。フォトディテクタ8は、4分割された検出面A〜Dを有し、各検出面にて受光された検出光を電気信号に変換する。電気信号に変換された各検出面からの検出信号は、RFアンプ9に入力される。RFアンプ9では、光電変換された検出信号をI−V変換した後、マトリクス回路で所定の演算を行う。ここで、各検出面A〜Dからの検出信号の対角和の差(A+D)−(B+C)を演算することによりフォーカスエラー信号が生成され、生成されたフォーカスエラー信号に基づくフォーカス駆動信号をフォーカスコイルに加えることにより、対物レンズをフォーカス方向に駆動してレーザ光がディスク記録面で焦点を結ぶようにフォーカス制御される。また、各検出面A〜Dの左右の検出信号の差(A+B)−(C+D)を演算することによりトラッキングエラー信号が生成され、生成されたトラッキングエラー信号に基づくトラッキング駆動信号をトラッキングコイルに加えることにより、対物レンズをトラッキング方向に駆動してレーザ光がディスクのトラック上に位置するようにトラッキング制御される。さらに、各検出面の検出信号の和(A+B+C+D)を演算することによりAS(All Sum)信号が生成され、生成された信号は、2値化して復調処理及びECCによるエラー訂正処理を行ってデータを再生するために用いられるとともに、後述するようにフォーカスの引き込みタイミングを示すゲート信号を生成するために用いられたり、対物レンズをディスク面から遠ざけるように下方に移動させる際の最適回避位置を設定するための判断に用いられる。
RFアンプ9で生成されたフォーカスエラー信号FE、AS信号及びトラッキングエラー信号TEは、各種デジタル信号処理が行われるDSP10に入力される。DSP10では、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカスサーボ信号をフォーカス駆動回路12に供給してフォーカスを制御するとともに、AS信号に基づいてフォーカスサーボ引き込み動作の制御を行う。これについては後述する。また、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングサーボ信号をトラッキング駆動回路15に供給してトラッキングを制御する。さらにDSPは、スピンドルサーボ信号をスピンドル駆動回路14に供給してディスクの回転を制御するスピンドルサーボ制御、ピックアップをディスク半径方向に移送するスレッドサーボ制御等の各種サーボ制御を行うとともにレーザパワー制御信号をレーザ駆動回路13に供給してレーザ光のパワー制御を行う。DSP10から出力されるフォーカスサーボ信号はフォーカス駆動回路12に供給される。フォーカス駆動回路12はフォーカスサーボ信号に基づいてフォーカス駆動信号をフォーカスコイルに供給して、対物レンズをフォーカス方向に駆動することによりディスク面上で光スポットをジャストフォーカス状態に維持する。
次にフォーカス引き込み及びフォーカスサーボ制御に関するDSP内での処理を図2のブロック図に基づいて説明する。
RFアンプ9から出力されたフォーカスエラー信号はA/D変換器21によりデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたフォーカスエラー信号は、位相補償回路23に入力され、位相補償がなされた後、切換回路30に入力される。切換回路30には他にもサーチ信号発生回路24、回避信号発生回路28からの入力が接続されており、サーボオンタイミング回路27又はマイコン11からの切換信号に基づいて上記いずれかの回路が選択され、D/A変換器31に接続される。
またA/D変換器21によりデジタル信号に変換されたフォーカスエラー信号は、ゼロクロス検出回路25にも入力されており、ゼロクロス検出信号はサーボオンタイミング回路27に入力され、サーボオンタイミング回路はゼロクロス検出信号に基づいて切換回路30に切換信号を出力し、フォーカスサーボをオン状態とする。
また、RFアンプ9から出力されたAS信号は、A/D変換器22によりデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換されたAS信号は、レベルコンパレータ26及びフォーカス外れ検出回路29に入力される。レベルコンパレータ26の出力はサーボオンタイミング回路27に接続されており、AS信号が所定のしきい値を越えた時点でサーボオンタイミング回路にゲート信号を出力し、サーボオンタイミング回路はゲート信号が出力されている期間にゼロクロス検出回路25から入力されたゼロクロス信号を切換回路30に出力する。また、フォーカス外れ検出回路29は、AS信号のレベルが所定値を下回ったことを検出してフォーカスが外れたことを示す信号を切換回路30に出力し、フォーカスサーボをオフ状態とする。
また、A/D変換器22によりデジタル信号に変換されたAS信号はマイコン11にも入力される。マイコン11は入力されたAS信号に基づき、後述するようにフォーカスサーボ外れ時に対物レンズをディスクから遠ざける方向に移動してディスクとの衝突を回避する回避駆動信号を設定する。D/A変換器31の出力はフォーカス駆動回路12に接続されており、切換回路30により選択された信号に応じて対物レンズが駆動される。
次にフォーカスの引き込み動作について説明する。フォーカスの引き込み開始時において、まずマイコン11は切換回路30にサーチ信号発生回路24を選択するように切換信号を出力する。切換回路30がサーチ信号発生回路24を選択すると、サーチ信号発生回路からスイープ電圧が発生される。このスイープ電圧にしたがって対物レンズはディスク面に対して下方位置から上方に向って徐々に上昇を開始する。この時レーザからは再生レーザ光が発光されており、ディスク記録面に向って照射されている。照射されたレーザ光はディスク面で反射され、フォトディテクタで検出され、フォーカスエラー信号、AS信号等が生成される。対物レンズが上昇しディスク面に近づいていくと、AS信号は徐々に増大していき、フォーカスサーボの引き込み可能範囲内に達すると、AS信号はレベルコンパレータ26で設定された所定のしきい値レベルを越え、レベルコンパレータはゲート信号をサーボオンタイミング回路27に出力する。
また、対物レンズが上昇しディスク面に近づいていくと、フォーカスエラー信号はフォーカスサーボ引き込み可能範囲近傍で急激に増大した後急激に減少しながらゼロクロス点を通過してさらに減少した後再び増大するようなS字カーブを描きながら変化する。このフォーカス引き込み可能範囲内で描かれるS字カーブのゼロクロス点が合焦点を示し、ゼロクロス検出回路25はフォーカスエラー信号のゼロクロスが検出されるとサーボオンタイミング回路27にゼロクロス検出信号を供給する。
サーボオンタイミング回路27は、レベルコンパレータ26から出力されたゲート信号に基づいてゲートが開いている間、すなわちフォーカスサーボ引き込み可能範囲内にある時にゼロクロス検出回路25からゼロクロス検出信号が入力されると、フォーカスサーボをオンするように切換回路30に切換信号を出力し、この切換信号に基づいて切換回路はサーチ信号発生回路24との接続を断ち、位相補償回路23が接続されるように切り換える。これによってフォーカスサーボは閉じられ、以後対物レンズがディスク記録面上でジャストフォーカスを維持するようにフォーカスサーボ制御される。
しかしながら、フォーカスサーボ制御中において外部振動やディスク表面上の傷・ごみ等によりサーボが外れる場合がある。サーボが外れると対物レンズの位置制御は不能となってしまい、対物レンズがディスク面に衝突してディスクを傷付けるおそれがある。かかる状況を回避するために、フォーカス外れが検出されると、対物レンズを強制的にディスク面から遠ざけるようにコイルに回避駆動信号を加えて下方に移動させる制御を行う。以下、このディスク衝突回避動作について説明する。
フォーカスサーボ制御中において、AS信号はA/D変換器22を通じてフォーカス外れ検出回路29に入力される。フォーカス外れ検出回路はAS信号が所定値を下回らないかどうかを常に監視している。ここでこの所定値とは、フォーカスサーボ制御可能範囲を越えるほど対物レンズが移動することによりAS信号が低下した際の値を示し、この値を下回った場合はフォーカスサーボが外れたと判断して、フォーカス外れ検出回路は、切換回路30に切換信号を出力する。この切換信号に基づいて切換回路は位相補償回路23との接続を断ってサーボをオフ状態にするとともに、回避信号発生回路28が接続されるように切り換える。回避信号発生回路28は、所定電圧の信号を切換回路30を通じてD/A変換器31に供給し、D/A変換器はこれをアナログ信号に変換した後フォーカス駆動回路12に供給してフォーカスコイルを駆動することにより対物レンズをディスクから遠ざける方向、すなわち下方に移動させる。ここで対物レンズを下方に移動させるように駆動する所定電圧値は、少なくとも下方に移動された対物レンズの位置が、通常考えられる外部振動や面振れによっても対物レンズがディスク面に衝突しない十分な位置となるような値に設定されている。さらにこの設定値は、後述するように、対物レンズをディスク衝突回避位置から開放した直後の対物レンズの振動により対物レンズがディスクに衝突しない程度の値となるようにも設定されている。以上のようにして、フォーカスサーボ制御中にフォーカスサーボ外れが発生した場合は、対物レンズを強制的にディスク面から遠ざけることにより、対物レンズがディスク面に衝突することが回避される。
そして対物レンズが一旦下方に回避させられた後、再びフォーカスサーボ引き込み動作が開始される。このときマイコン11が切換信号を切換回路30に出力することにより切換回路は回避信号発生回路28との接続を断って対物レンズを開放状態にするとともに、サーチ信号発生回路24が接続されるように切り換える。
ここで、回避駆動信号が必要以上に対物レンズを下方に移動するような値に設定されているとした場合、切換回路30によって回避信号発生回路28との接続が断たれて対物レンズが開放された時に、対物レンズを保持するピックアップ可動部をピックアップ固定部に対して支持するサスペンションワイヤの弾性力によりレンズは上方に向って大きく移動して振動を開始し、対物レンズの自重位置である自由位置を大幅に越えてディスク面に衝突してしまうおそれがある。また、対物レンズが振動した状態でフォーカス引き込み動作を開始すると引き込みが正しく行われないおそれがあり、逆に対物レンズの振動が十分に収まるのを待って引き込みを開始すると引き込み完了までに時間を要する。これに対して本実施形態における回避駆動信号は、対物レンズをディスク衝突回避位置から開放した直後の対物レンズの振動により対物レンズがディスクに衝突しない程度の値となるように設定されていることから、回避信号発生回路28との接続を断って対物レンズを開放状態にしても対物レンズはディスクに衝突することなく、また振動も小さいことから迅速かつ正確にフォーカス引き込み動作が行われる。
なお、フォーカス引き込み動作については前述した動作と同様であるので、以後は省略する。
ところで、前述したように本実施形態における回避駆動信号は、対物レンズをディスク衝突回避位置から開放した直後の対物レンズの振動により対物レンズがディスクに衝突しない程度の値となるように設定されていると述べたが、このときの振動の振幅は個々の部材の特性や取付精度等により個々のピックアップ、個々のディスク装置によって異なってくる。したがって、個々の装置によって最適な回避駆動信号を設定する必要がある。以下、この設定について図3のフローチャート及び図4の波形図に基づいて説明する。
設定動作において、最初にマイコン11は回避信号発生回路28に回避駆動信号として初期値を設定しておく(S101)。次にマイコン11は切換回路30に対して切換信号を供給し、回避信号発生回路28がD/A変換器31に接続されるようにする。回避信号発生回路からは先ほど設定された初期値の回避駆動信号がD/A変換器31を通じてフォーカス駆動回路12に供給され、フォーカスコイルはこの回避駆動信号によって駆動され、対物レンズはディスク面から遠ざかる方向、すなわち下方の回避位置まで移動する(S102)。回避駆動信号によって対物レンズが下方の回避位置まで移動されると、マイコン11は切換回路30に対して回避信号発生回路28との接続を断ち、フォーカス駆動回路12への駆動信号が0となるように切換信号を供給する(S103)。回避駆動信号がOFFにされると、今まで下方に向って湾曲していたサスペンションワイヤの弾性力により対物レンズは上方に移動して振動を開始する。マイコン11にはAS信号が入力されており、マイコン11はこの回避駆動信号をOFFした直後からレンズを振動している所定期間、AS信号のピーク値を検出する(S104)。ピーク値が検出されると、マイコン11は検出されたピーク値を所定値と比較する(S105)。ここで所定値は、通常考えられる外部振動や面振れによっても対物レンズがディスク面に衝突しないだけの十分な距離だけディスク面から離れているときのAS信号の値である。比較の結果、ピーク値がこの所定値以下であれば、このときの回避駆動信号を最適回避駆動信号として設定する(S106)。これに対して検出されたピーク値が所定値よりも大きければ、回避駆動信号を+方向に1ステップ上げる(S107)。続いて、変更された回避駆動信号を使ってS102以降の動作を実行し、AS信号のピーク値が所定値以下になるまで回避駆動信号を1ステップづつ上げながら同様の検出動作をピーク値が所定値より小さくなるまで繰り返される。そしてピーク値が所定値より小さくなった時点でそのときの回避駆動信号を最適回避駆動信号として設定し、設定動作を終了する。なお、上記設定動作においては、対物レンズがディスク面に衝突する危険性を回避するために、面振れ量を極力少なくしたディスク、例えばデータ記録面の面振れによる下限位置がCDの規格を定めたレッドブックに記載された許容値である標準位置から−0.5mmとされたディスクを使用するのが好ましい。
図4は、上記設定動作におけるフォーカス駆動信号、AS信号及び対物レンズの位置を示すタイムチャートの一例である。ここで図4(a)はフォーカス駆動回路12に供給されるフォーカス駆動信号を示しており、図4(b)はこの時のAS信号を示しており、図4(c)はこの時の対物レンズの位置を示している。最初に回避駆動信号として初期値が設定され、これがフォーカス駆動信号として印加される。この時の回避駆動信号が図4(a)における回避駆動信号1である。この回避駆動信号1によって対物レンズは図4(c)に示す回避位置1に移動される。対物レンズが回避位置1に移動されるとマイコン11が切換信号を切換回路30に送出することによって回避駆動信号はOFFにされ、これによって対物レンズは上方に移動を開始し対物レンズの自重位置(自由位置)及び合焦位置を越えた後下方に移動して自重位置を中心として振動する。この時のAS信号は、対物レンズが上方に移動するにしたがい増大していき、合焦位置に達した時点で最大となる。そして対物レンズが最大上昇位置に達した後合焦位置から下方にいくにしたがい、AS信号も減少していき、対物レンズの振動に応じてAS信号は変化する。マイコン11はこの期間中のAS信号のピーク値(図4(b)のピーク値1)を検出する。ここでのピーク値は合焦位置でのAS信号である。そして検出されたピーク値1と破線で示した所定値と比較する。ここでは、ピーク値1は所定値より大きいので、回避駆動信号を1ステップ上げる。
次に、1ステップ上げられた回避駆動信号を図4(a)に示すようにフォーカス駆動信号として供給する(回避駆動信号2)。この回避駆動信号2によって対物レンズは回避位置2に移動される。対物レンズが回避位置2に移動後、回避駆動信号2がOFFにされると、対物レンズは先ほどと同様に上方に移動を開始する。しかしながら、回避位置2は回避位置1に比べ上方に位置していることから対物レンズの上方への移動距離は先ほどより小さく、対物レンズの最大上昇位置は合焦位置まで達しない。マイコン11はこの最大上昇位置にある時のAS信号、すなわちピーク値2を検出し、所定値と比較する。しかしながら、ピーク値2は所定値よりもまだ大きい。すなわち、対物レンズの最大上昇位置は通常考えられる外部振動や面振れによっても対物レンズがディスク面に衝突しないだけの十分な距離だけディスク面から離れていないと判断されるので、マイコン11は回避駆動信号をさらに1ステップ上げる。
そして、さらに1ステップ上げられた回避駆動信号をフォーカス駆動信号として供給する(回避駆動信号3)。この回避駆動信号3によって対物レンズは回避位置2よりも上方の回避位置3に移動される。対物レンズが回避位置3に移動後、回避駆動信号3がOFFにされると、対物レンズは上方に移動を開始する。ここでの対物レンズの最大上昇位置は先ほどよりもさらに低い。マイコン11はこの最大上昇位置にある時のAS信号であるピーク値3を検出し、所定値と比較する。ここで、初めてAS信号のピーク値が所定値以下となる。すなわち、対物レンズの最大上昇位置は通常考えられる外部振動や面振れによっても対物レンズがディスク面に衝突しないだけの十分な距離だけディスク面から離れていると判断される。ピーク値が所定値以下となったところで、マイコン11はこの時の回避駆動信号を最適回避駆動信号として設定する。以上のようにして、個々の装置に対して、ディスク衝突回避位置からの開放直後の対物レンズのディスクへの衝突がない最適な回避駆動信号を設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、回避駆動信号を1ステップづつ上げるようにして対物レンズの回避位置を徐々にディスクに近づけるようにして回避駆動信号の設定を行うようにしているが、逆に回避駆動信号を1ステップづつ下げるようにして対物レンズの回避位置を徐々に遠ざけるようにして回避駆動信号を設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、回避駆動信号を可変しながらその都度AS信号のピーク値を測定してこれを所定値と比較することにより最適回避駆動信号を求めたが、これを複数種類の回避駆動信号におけるAS信号のピーク値を測定した後、これらの関係から最適回避駆動信号を計算により算出して求めるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、最適回避駆動信号を設定するための制御を光ディスク装置のマイコン内で実行することにより、個々の光ディスク装置が単独で最適回避駆動信号を設定できるようにしたが、製品出荷前の工場での調整時等においてかかる設定をする場合は必ずしも光ディスク装置自体が設定制御プログラムを有していなくてもよく、工場内に設けられたシュミレータ装置による制御によって設定動作を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態にかかる光ディスク装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態にかかる光ディスク装置のDSPの構成図である。 ディスク衝突回避駆動信号の設定処理のフローチャートである。 ディスク衝突回避駆動信号の設定の様子を示すタイムチャートである。
符号の説明
9 RFアンプ
10 DSP
11 マイコン
12 フォーカス駆動回路
28 回避信号発生回路
29 フォーカス外れ検出回路
30 切換回路

Claims (3)

  1. 光ディスクにレーザ光を照射してデータを記録再生する光ディスク装置において、
    照射されたレーザ光がディスクの記録面上で焦点を結ぶように対物レンズを備えたアクチュエータを駆動するフォーカスサーボ制御手段と、
    フォーカスサーボ外れの検出に応じて前記アクチュエータに回避駆動信号を印加して前記対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動する対物レンズ回避手段と、
    前記アクチュエータに駆動信号を印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざけた後、前記駆動信号の印加を解除するとともに、前記駆動信号の印加を解除した直後のレーザ光のディスク記録面からの反射光量を検出し、検出された反射光量に基づいて前記対物レンズ回避手段の回避駆動信号を設定する回避駆動信号設定手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記回避駆動信号設定手段は、前記反射光量のピーク値を検出し、検出された前記反射光量のピーク値に基づいて前記回避駆動信号を設定することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. フォーカスサーボ外れの検出に応じて対物レンズを備えたアクチュエータに回避駆動信号を印加して前記対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動する光ディスク装置の回避駆動信号設定方法において、
    前記アクチュエータに駆動信号を印加して対物レンズをディスク記録面から遠ざける方向に移動した後、前記駆動信号の印加を解除し、前記駆動信号の印加を解除した直後のレーザ光のディスク記録面からの反射光量を検出し、検出された反射光量に基づいて前記回避駆動信号を設定することを特徴とする光ディスク装置の回避駆動信号設定方法。
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