JP2006024174A - 工作機械の移動体の移動を制御する移動制御装置、移動制御装置を有する工作機械及び移動体の移動方法 - Google Patents

工作機械の移動体の移動を制御する移動制御装置、移動制御装置を有する工作機械及び移動体の移動方法 Download PDF

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友隆 渋井
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Abstract

【課題】 工作機械等の移動体を、移動中の他部材との干渉を回避するために設定した方向転換点を通過させて所定位置に移動させる場合において、移動時間の短縮を可能にするとともに、移動体の急激な加減速の回数を減らすことを目的とする。
【解決手段】 2つの駆動装置を用いて工作機械の移動体を2軸制御で移動させるときに、少なくとも1箇所での方向転換を要する場合において、一方の駆動装置は、移動体が方向転換点に到達したときから移動体をその最大加減速度以下の加減速度にて緩やかに加減速させる。またその緩やかな加減速は、方向転換点以降の他方の駆動装置の駆動時間の全体にわたって連続して行われる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、工作機械の移動体を指定位置に移動させるための移動制御装置、その移動制御装置を有する工作機械及びその移動体の移動方法に関する。
自動旋盤等の工作機械において、1つの工作物を複数の工具で順次加工する場合は、図18に示されるように、複数の刃物を備えた刃物台すなわち移動体40をサーボモータにより主軸50に対してコの字形又はL字形に移動させる方法が一般的である。この移動においては、移動体40を先ずX軸方向の駆動装置によって移動させ、次にY軸方向の駆動装置によって移動させ、再度X軸方向の駆動装置により移動させるというように、移動体40の移動及び停止が繰り返し行われる。
図19(a)は、図18に示すように移動体がコの字形に移動する場合の、移動体(例えば刃物台)の移動経路を簡略に示したものである。図示するように、移動体は、第1の位置a点(Xa,Ya)から第1の方向転換点b点(Xb,Ya)に直線的に移動し、次にb点から第2の方向転換点c点(Xb,Yc)に直線的に移動し、最後にc点から第2の位置d点(Xd,Yc)に移動する。このとき、Pがa点からb点へ及びc点からd点へ移動するときの移動体の移動はX軸方向の駆動装置により行われ、一方Pがb点からc点へ移動するときの移動体の移動はY軸方向の駆動装置により行われる。なおこの場合のb点及びc点は、移動体がa点からd点まで移動するときに他部材との干渉を避けるために通過しなければならない点である。従ってPはa点からd点に直線的に移動することはなく、a点及びd点を結ぶ直線上にない方向転換点を必ず通る。
図19(b)は、図19(a)に示すように移動体が移動するときの互いに直交する第1軸及び第2軸方向、すなわちX軸方向及びY軸方向にそれぞれ駆動可能な第1軸駆動装置及び第2軸駆動装置、すなわちX軸駆動装置及びY軸駆動装置の駆動速度(すなわち各軸方向の移動速度)の時間変化を示す図である。各駆動装置は、全体の移動時間をできるだけ短くするために、各駆動装置のその最大能力にて移動体を移動させるように制御される。すなわち、まず一方の駆動装置(図示例ではX軸駆動装置)が、予め定めた又は定格の第1最大加速度にてすなわち最小の時定数Tx1にてa点にある移動体を加速させ、移動体が第1最大移動速度Fxに達したら所定の時間にわたりFxでの移動を続け、b点が近づいたらその予め定めた又は定格の第1最大減速度にてすなわち最小の時定数Tx2にて移動体を減速させ、b点に停止させる。次に他方の駆動装置(図示例ではY軸駆動装置)が、X軸駆動装置と同様に、予め定めた又は定格の第2最大加速度にてすなわち最小の時定数Ty1にてb点にある移動体を加速させ、移動体が第2最大移動速度Fyに達したら所定の時間にわたりFyでの移動を続け、c点が近づいたらその予め定めた又は定格の第2最大減速度にてすなわち最小の時定数Ty2にて移動体を減速させ、c点に停止させる。最後に再びX軸駆動装置が、a点からb点と同様のやり方で、移動体をc点からd点に移動させる。
上述のような移動及び停止を含む全体の移動時間を短縮するために、これまでに多くの試みがなされている。全体の移動所要時間を短縮するためには、各軸の駆動装置を択一的に駆動させるのではなく、ある時間帯においては双方の駆動装置を駆動させることが有利である。例えば特許文献1には、2つの軸方向への送りをある時間帯は同時に行う送り制御方法及び装置が開示されている。この制御方法は、加工工具をX軸方向にのみ送っているときに、工具が所定のX座標に到達する前に工具のZ軸方向への移動も行い、加工時間の短縮を図るものである。また特許文献2には、工作機械の移動体の早送り制御方法が記載されている。この制御方法は、加速時及び減速時の時定数を小さくすることによって移動時間の短縮を図るものである。
一方、移動体の移動時には、その移動時間の短縮を図ると同時に、他部材との干渉の回避を確保しなければならない場合が多い。例えば特許文献3には、工具交換装置の工具交換位置への移動時間を短縮するための制御方法及び装置が記載されている。この制御方法は、工具交換装置が現在位置P1から工具交換位置P3に移動する間に他部材との干渉を回避するために通過すべきアプローチ位置P2を設定し、さらに工具交換装置がP2において一時停止することなく移動することを目的とする制御を行うものである。
特開平9−262742号公報 特開平7−134608号公報 特開平11−104934号公報
刃物台等の移動体をコの字に移動させる場合は、コの字の各々の角すなわち第1軸方向と第2軸方向との間の方向転換点において移動体は停止及び再始動する。より詳細には、移動体を、現在移動している一方の軸方向について角の手前で減速させて、角に一時停止した後に次に移動する他方の軸方向について加速させる。一般にはこの減速及び加速を、移動時間を極力短くするために、移動体用駆動装置の最大の加減速度すなわち最小の時定数で行う。このとき、駆動装置が有するボールねじ等の部材に振動等の大きな機械的影響又はダメージが及び、その部材の寿命低下の一因となっている。特許文献1に記載の方法は、移動時間の短縮を目的とするが、この方法では干渉回避のために通過すべき2番目の点(図19におけるc点)を通過することができず、さらに機械的影響の軽減に関する記載もない。また特許文献2に記載の方法は、移動体の加減速時の時定数を小さくするので、この影響がさらに大きくなる可能性がある。さらに特許文献3に記載の方法は、移動体すなわち工具交換装置の干渉を回避しつつ移動時間を短縮することが可能であるが、干渉を避けるために通過する点(P2)において移動体を急に方向転換させることから、移動体用のX,Y軸駆動装置の各々は急な加速又は減速をP2においても行うと考えられる。また特許文献3も機械的影響の軽減については言及がない。
そこで本発明は、工作機械等の移動体を、移動中の他部材との干渉を回避するために設定された方向転換点を通過させて所定位置に移動させる場合において、移動時間の短縮を可能にするとともに、移動体の急激な加減速を極力行わないことにより、移動体の方向転換時の振動を極力抑えることを可能にする移動方法と、そのための移動制御装置と、さらにその移動制御装置を備えた振動の少ない高精度な工作機械とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体と、前記第1軸及び前記第2軸の方向に前記移動体をそれぞれ移動させる第1軸駆動装置及び第2軸駆動装置とを有する工作機械において、前記移動体が前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動中に、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線上にない少なくとも1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する移動制御装置であって、前記第1軸駆動装置が、前記移動体が前記少なくとも1つの方向転換点に達したときから前記第1軸駆動装置の予め定めた第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて前記移動体の前記第1軸方向への加減速を行い、前記加減速は、前記第2軸駆動装置の前記方向転換点以降の駆動時間の一部又は全体にわたって連続して行われるように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する駆動制御部を有することを特徴とする、移動制御装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、第1軸座標が互いに等しい第1及び第2の方向転換点を前記移動体が通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、前記駆動制御部は、前記移動体が前記第2軸駆動装置によって前記第1の方向転換点から前記第2の方向転換点に移動する間、前記第1軸駆動装置が前記移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の移動制御装置において、前記駆動制御部は、前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記第1の方向転換点に達するまで予め定めた第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、前記第2軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1の方向転換点に達したときから前記第2の方向転換点に向けて前記第2軸方向に予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の方向転換点の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1の方向転換点に達した後は、前記第1の方向転換点と前記第2の方向転換点との略中間の点に達したときに前記移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記略中間の点に達した後は前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記略中間の点までの移動方向とは反対方向に加速され、前記第2方向転換点に達した後は前記第1最大移動速度にて移動するように、前記第1軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項4に記載の発明は、前記工作機械は互いに相対移動可能な第1及び第2移動体を有し、第1軸座標が互いに等しい第1及び第2の方向転換点を前記第1移動体が通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、前記駆動制御部は、前記第2移動体が前記第2軸駆動装置によって移動することにより前記第1の移動体が前記第1の方向転換点から前記第2の方向転換点に相対移動する間、前記第1軸駆動装置が前記第1移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の移動制御装置において、前記駆動制御部は、前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記第1の方向転換点に達するまで予め定めた第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、前記第2軸駆動装置によって前記第2移動体が、前記第1移動体が前記第1の方向転換点に達したときから予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の方向転換点の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1の方向転換点に達した後は、前記第1の方向転換点と前記第2の方向転換点との略中間の点に達したときに前記第1移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記略中間の点に達した後は前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記略中間の点までの移動方向とは反対方向に加速され、前記第2方向転換点に達した後は前記第1最大移動速度にて移動するように、前記第1軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項6に記載の発明は、前記第2の位置と第1軸座標が等しい1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、前記駆動制御部は、前記移動体が前記第2軸駆動装置によって前記方向転換点から前記第2の位置に移動する間、前記第1軸駆動装置が前記移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の移動制御装置において、前記駆動制御部は、前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記方向転換点に達するまで前記第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、前記第2軸駆動装置によって前記移動体が、前記方向転換点に達したときから前記第2の位置に向けて前記第2軸方向に予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の位置の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2の位置に停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記方向転換点に達した後は、前記第2の位置に達する前に前記移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記第1軸方向速度がゼロになったら前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記第1の方向とは反対方向に加速され、さらに、前記移動体の第2軸座標が前記第2の位置の第2軸座標に等しくなったときに前記移動体の第1軸座標が前記第2の位置の第1軸座標に等しくなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速されて前記第2の位置に達したときに停止するように、前記第1軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項8に記載の発明は、前記工作機械は互いに相対移動可能な第1及び第2移動体を有し、前記第2の位置と第1軸座標が等しい1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、前記駆動制御部は、前記第2移動体が前記第2軸駆動装置によって移動することにより前記第1移動体が前記方向転換点から前記第2の位置に相対移動する間、前記第1軸駆動装置が前記第1移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の移動制御装置において、前記駆動制御部は、前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記方向転換点に達するまで前記第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、前記第2軸駆動装置によって前記第2移動体が、前記第1移動体が前記方向転換点に達したときから予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の位置の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記方向転換点に達した後は、前記第2の位置に達する前に前記第1移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記第1軸方向速度がゼロになったら前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記第1の方向とは反対方向に加速され、さらに、前記第1移動体の第2軸座標が前記第2の位置の第2軸座標に等しくなったときに前記第1移動体の第1軸座標が前記第2の位置の第1軸座標に等しくなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速されて前記第2の位置に達したときに停止するように、前記第1軸駆動装置を制御する、移動制御装置を提供する。
請求項10に記載の発明は、互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体を有する工作機械で、該移動体を、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるための移動制御装置であって、前記第1軸に沿った前記移動体の第1最大移動速度、該第1最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第1最大加速度及び第1最大減速度、前記第2軸に沿った前記移動体の第2最大移動速度、並びに該第2最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第2最大加速度及び第2最大減速度を記憶する記憶部と、指定された前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記座標系内で、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線から離れた位置に方向転換点を設定する方向転換点設定処理部と、前記移動体が前記方向転換設定処理部で設定した前記方向転換点を超えて次の方向転換又は移動停止に至るまでの間、前記移動体を前記第1軸に沿って加減速させるときの加速度及び減速度を、前記第1最大加速度及び第1最大減速度以下の値として算出する加減速度演算処理部と、前記加減速度演算処理部で算出した加速度及び減速度と前記記憶部に記憶した前記第2最大加速度及び前記第2最大減速度とに基づいて、前記第1軸に沿った前記移動体の前記加減速の間に、前記第2軸に沿った前記移動体の運動が完了するように、前記移動体の移動形態を算定する移動形態演算処理部と、前記移動形態演算処理部で算定した前記移動形態に従って、前記第1軸に沿った前記移動体の移動及び前記第2軸に沿った前記移動体の移動を制御して、前記移動体を前記第1の位置から前記方向転換点を経由して前記第2の位置に移動させる駆動制御部と、を有することを特徴とする、移動制御装置を提供する。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の移動制御装置を備えた工作機械を提供する。
請求項12に記載の発明は、互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体と、前記第1軸及び前記第2軸の方向に前記移動体をそれぞれ移動させる第1軸駆動装置及び第2軸駆動装置とを有する工作機械において、前記移動体が前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動中に、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線上にない少なくとも1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、前記移動体の移動方法であって、前記第1軸駆動装置が、前記移動体が前記少なくとも1つの方向転換点に達したときから前記第1軸駆動装置の予め定めた第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて前記移動体の前記第1軸方向への加減速を行うことと、前記加減速を、前記第2軸駆動装置の前記方向転換点以降の駆動時間の一部又は全体にわたって連続して行うことと、を含むことを特徴とする、移動方法を提供する。
請求項13に記載の発明は、互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体を有する工作機械で、該移動体を、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるための移動方法であって、前記第1軸に沿った前記移動体の第1最大移動速度と、該第1最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第1最大加速度及び第1最大減速度とを設定し、前記第2軸に沿った前記移動体の第2最大移動速度と、該第2最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第2最大加速度及び第2最大減速度とを設定し、前記座標系内で、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線から離れた位置に方向転換点を設定し、前記移動体が前記第1の位置から前記方向転換点を経由して前記第2の位置に移動するときに、前記移動体が前記方向転換点を超えて次の方向転換又は移動停止に至るまでの間、前記移動体を前記第1軸に沿って前記第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて加減速させるとともに、前記第2軸に沿って前記第2加速度及び前記第2最大減速度にて前記移動体を運動させ、前記第2軸に沿った該運動を、前記第1軸に沿った前記移動体の移動の間に完了させること、を特徴とする移動方法を提供する。
本発明によれば、移動体は移動の始点及び終点以外のいずれの場所においても停止することなく移動可能である。従って大きい加減速度での移動体の停止及び再駆動の回数を減らし、移動体を動かす駆動装置及び構成部材への機械的影響の少ない緩やかな加減速度での移動を行うことができるとともに、移動時間の短縮を図ることができる。さらに、この移動制御装置を備えた工作機械においては、製品加工中の機械全体の振動を抑えることにより高精度な加工を行うことと、移動体を動かす駆動装置及び構成部材への機械的影響の少ないことから長寿命の工作機械の実現とを図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。先ず、本発明に係る移動方法の全体の流れを図1に示す。始めに、移動体の第1の位置a点及び第2の位置d点の座標を入力する(ステップ101)。次に、a点及びd点の座標並びに移動体の寸法等から、移動体が移動中に通過すべき方向転換点b点及びc点の座標を設定する(ステップ102)。次に、a〜d点の座標、並びに予め定めた各軸駆動装置の最大加減速度及び最大移動速度から、各軸駆動装置の駆動パターンすなわち移動体の移動形態を選定し、その駆動時間を演算する(ステップ103)。最後に、各軸駆動装置が上記駆動パターン及び駆動時間に従うような制御を行う(ステップ104)。
ステップ104の詳細は、ステップ103で定める移動体の移動形態により異なる。そこで先ず、図19(a)に対応するコの字の場合について、図2(a)、(b)及びその場合のステップ104の詳細を示す図3(a)を用いて説明する。なお、図3(a)及び後述する(b)、(c)において、X及びY軸駆動装置はそれぞれ単にX、Yと略記し、各軸駆動装置を最大加減速度よりも小さい加減速度、すなわち最小時定数よりも大きい時定数での緩やかな加減速を行う場合は、それぞれ緩加速及び緩減速と略記する。
図2(a)は、図19(b)に類似し、本発明に係る移動方法による移動体のX、Y各軸方向の移動速度を時間との関係で示した図である。図示するように、移動体は、X軸駆動装置によりa点から第1最大加速度で加速された後、第1最大移動速度で所定の時間にわたって定速移動する点では従来と同様である。しかし移動体がb点に近づいたときは、従来のように減速されず、すなわちb点に停止しない。X軸駆動装置は、移動体がb点に達するまで移動体を第1最大移動速度のまま移動させる(図3(a)のステップ1041a)。
次に、移動体がb点に達したら直ちに、Y軸駆動装置が移動体を、第2最大加速度で加速し、第2最大移動速度に達したら所定の時間にわたり定速移動させる。一方、X軸駆動装置は、移動体がb点に達したときから緩やかに、すなわち第1最大減速度よりも小さい減速度(すなわち最小時定数より大きい時定数)で、移動体を減速させる(1042a)。そして移動体がY座標に関してb点とc点との略中間に達したときにX軸方向の移動速度は一度ゼロとなり、それ以降は逆方向に再び緩やかに加速する(1043a)。この緩やかな減速及び再加速は、移動体がc点に達したときにX軸方向の移動速度が最大になるように制御される。すなわち、Y軸駆動装置が作動している時間を全て利用して、移動体を最大移動速度から一定の減速度で緩やかに減速させ、X軸方向速度がゼロになったら引き続いて一定の加速度で緩やかに加速させ、c点到達時にb点到達時とは逆向きの最大移動速度になるように、X軸駆動装置を制御する。従って移動体は、従来のようにc点に一時停止しない。
c点付近のY軸駆動装置の駆動方法は従来と同様であってよい。すなわち、移動体がc点に近づいたら第2最大減速度すなわち最小の減速度時定数にて移動体を減速させ、c点にてY軸方向移動速度がゼロになるように、Y軸駆動装置を制御する(ステップ1044a)。しかしc点においてはX軸方向移動速度は最大となっているので、移動体はc点に停止することなく、最大移動速度のままd点に向かうことができる。最後に、移動体をd点手前で第1最大減速度にて減速させてd点に停止させ(1045a)、移動が終了する。
上述のような移動方法に従えば、移動体が他の部材に干渉しない(b点及びc点を通過する)ことを確保した上で、X軸方向について、b点に達するときの減速及びc点から移動するときの加速を従来より緩やかに(すなわち大きい時定数で)行うことができる。すなわちX軸駆動装置は、従来は最小時定数での加減速をそれぞれ2回ずつ行うのに対し、本発明においては最小時定数での加減速はそれぞれ1回ずつしか行わず、その代わり緩やかな(時定数の大きい)加減速をそれぞれ1回ずつ行う。従って、工作機械に大きな影響を与える最大時定数での加減速の回数を減らすことができ、急な加減速による振動や衝撃を軽減できるので、同一の工作機械で同時に行われている他の加工の精度への影響を少なくしたり、駆動装置のボールねじ等の部品の寿命を大きく延ばしたりすることができる。
図2(a)のように駆動装置を作動させた場合の移動体の移動経路は、a点からb点まで及びc点からd点まではいずれも直線となり従来と同様であるが、従来のような3つの直線のみから形成されるコの字形ではなく、図2(b)に示すように、b点とc点との間が、a点及びd点の反対側に凸の弧線となる。より詳細には、移動体は、b点においてX軸方向速度は最大となっているのでY軸方向だけでなくX軸方向にも移動を続けるが、X軸方向には移動体を緩やかに減速させるので、b点からb点とc点との略中間までは上方すなわちb点に関しa点の反対側に延びる弧線となる。さらにb点とc点との略中間からc点までは、b点とc点との略中間においてX軸方向速度はゼロであるが以降緩やかに移動体をX軸方向に加速させるので、b点とc点との略中間からc点までは下方すなわちb点に関しa点側に延びる弧線となる。
上述の移動方法は、駆動装置の急な加減速による影響を軽減することに加え、全体の移動時間を短縮できるという効果も有する。そのことについて、図19(b)及び図2(a)を比較のために並べて示した図4を用いて説明する。
全体の移動時間についての本発明と従来との差について説明する。先ず従来の移動方法によるa点からd点までの全体移動時間Tは、a点からb点までの移動時間Tab、b点からc点までの移動時間Tbc及びc点からd点までの移動時間Tcdの合計である。同様に、本発明の移動方法によるa点からd点までの全体移動時間T′は、a点からb点までの移動時間Tab′、b点からc点までの移動時間Tbc′及びc点からd点までの移動時間Tcd′の合計である。従って次式が成り立つ。
T =Tab +Tbc +Tcd (1)
T′=Tab′+Tbc′+Tcd′ (2)
式(1)及び(2)について、Tabは、第1最大加速度での時定数Tx1、第1最大移動速度Fxでの移動時間Txm1及び第1最大減速度での時定数Tx2の合計である。一方Tab′は、最大加速度での時定数Tx1及び最大移動速度での移動時間Txm1′の合計である。横軸及び曲線に囲まれる領域の面積は移動体の移動距離に等しいので、Txm1′経過後に移動体がb点に到達するためには、Txm1′=Txm1+Tx2/2である。ただし、図示するように、加速時及び減速時における移動速度はいずれも直線的に変化する(すなわち加速度及び減速度は一定値である)と仮定する。以上より次式が成り立つ。
Tab =Tx1+Txm1+Tx2 (3)
Tab′=Tx1+Txm1′=Tx1+Txm1+Tx2/2 (4)
c点からd点までの移動時間についても、上述と同様に考えることができる。すなわち、Tcdは、第1最大加速度での時定数Tx1、第1最大移動速度Fxでの移動時間Txm2及び第1最大減速度での時定数Tx2の合計である。一方Tcd′は、第1最大移動速度Fxでの移動時間Txm2′及び第1最大減速度での時定数Tx2の合計である。さらに、面積と移動距離との関係からTxm2′=Txm2+Tx1/2である。以上より次式が成り立つ。
Tcd =Tx1+Txm2+Tx2 (5)
Tcd′=Txm2′+Tx2=Txm2+Tx1/2+Tx2 (6)
従来及び本発明の移動方法によるb点からc点までの移動時間Tbc及びTbc′については、Y軸駆動装置による移動体の移動方法が同じであるので、両者は互いに等しい。以上より、式(1)及び(2)は以下のように変形可能である。
T =2(Tx1+Tx2)+Txm1+Tbc+Txm2 (7)
T′=3/2(Tx1+Tx2)+Txm1+Tbc′+Txm2 (8)
従って、本発明の移動方法によってa点からd点までに短縮可能な移動時間△Tは、
△T=T−T′=(Tx1+Tx2)/2 (9)
となる。
図4を用いた説明は、b点とc点との距離が所定距離、具体的にはTbc=(Tx1+Tx2)が成立する距離以上離れている場合に適用される。従って、図5に示したように、b点とc点との距離が非常に短い場合、すなわちTbc<(Tx1+Tx2)である場合は、短縮可能な移動時間が上述の場合と異なる。以下にその計算方法を、図6(a)及び(b)を参照して説明する。
図6(a)及び(b)はそれぞれ、図5に示すような移動形態における、従来及び本発明の移動方法による移動体の移動速度と時間との関係を示す図である。上述の式(1)〜(9)と同じ考え方により、この場合の従来及び本発明の移動方法による全体の移動時間T及びT′は、それぞれ以下の式で表される。
T =2(Tx1+Tx2)+Txm1+Tbc+Txm2 (10)
T′=5/2(Tx1+Tx2)+Txm1+Txm2 (11)
式(11)が式(8)と異なる点は、図6(b)からもわかるように、Tbc′<(Tx1+Tx2)であるために式(8)においてTbc′が(Tx1+Tx2)に置換されていることである。従って、本発明の移動方法によってa点からd点までに短縮可能な移動時間△Tは、
△T=T−T′=Tbc−(Tx1+Tx2)/2 (12)
となる。式(12)より、移動時間の短縮が可能であるのはb点からc点への移動時間Tbcが(Tx1+Tx2)/2より大きい場合であることがわかる。すなわち、Tbc>(Tx1+Tx2)/2である場合(本実施例の最初の前提を含めれば(Tx1+Tx2)/2<Tbc<(Tx1+Tx2)である場合)に、移動時間はTbc−(Tx1+Tx2)/2に相当する時間だけ短縮されることになる。
なお本実施例のようにTbc′<(Tx1+Tx2)である場合は、図6(c)に示すように、Tbc′を(Tx1+Tx2)に等しいTbc″まで延長しても全体の移動時間は増加しない。この場合Y軸駆動装置は、その最大の加減速度よりも小さい加減速度で移動体を移動させることができるので、機械的ダメージを軽減することができる。
工作機械の移動体は、図7の破線に示すように、コの字ではなくL字形に移動すべき場合もある。これは、図19(a)においてd点がない場合に相当する。この場合の本発明に係る移動方法について、図8(a)、(b)及びこの場合のステップ104の詳細を示す図3(b)を用いて説明する。
図8(a)及び(b)はそれぞれ、従来及び本発明の移動方法による移動体の移動速度と時間との関係を示す図である。まず図8(a)は、図19(b)においてc点からd点までの移動を除いたものに等しい。一方図8(b)に示す移動方法は、b点を通過するまでは図2(a)と同様に考えることができる。すなわち、X軸駆動装置は、移動体を第1最大加速度で加速させて、移動体がb点に達するまで第1最大移動速度で移動体を定速移動させ(図3(b)のステップ1041b)、Pがb点に達したら直ちに、Y軸駆動装置が第2最大加速度で移動体を加速し、第2最大移動速度で定速移動させる(1042b)。一方X軸駆動装置は、移動体がb点からc点まで移動する間すなわち移動時間Tbcの間は、緩やかな加減速を行う。詳細には、b点に達した直後からは移動体を緩やかに減速させ(1042b)、X軸方向の移動速度がゼロになったら逆方向に再び緩やかに加速し(1043b)、c点に近づいたらまた緩やかに減速して(1044b)、b点に達したときからちょうど時間Tbcだけ経過してY軸駆動装置が停止したとき(1045b)に移動体のX座標がc点のX座標に等しくなるように、X軸駆動装置を制御する。このような移動方法は、移動体を従来のようにb点直前にて最大減速度すなわち最小時定数で減速させないので、機械的な影響又はダメージを軽減することができる。
次に本発明に係る移動方法を用いて短縮可能な移動時間を求める。図8(b)のb点付近について、図4に関しb点付近について行った説明と同様に、本発明によるa点からb点までの移動時間Tab′は、減速時の時定数Tx2の1/2に相当する時間だけ従来のa点からb点までの移動時間Tabよりも短縮される。L字形の移動の場合は、このTx2/2がそのまま全体の移動時間から短縮可能な時間となる。
図8(b)の移動方法によれば、移動体は図7の実線に示されるように、b点からc点までは曲線に沿って移動する。
これまで基本的なコの字形及びL字形の移動方法について説明してきたが、以下より、本発明の移動方法を有効に適用できる応用例について説明する。
図9は、本発明に係る移動方法が適用可能な移動体の移動形態の応用例を示す図である。この例は、上述のL字形の移動の変形例と考えることができ、b点(Xb,Yb)からc点(Xb,Yc)までは上述のL字形と同一であるが、a点(Xa,Ya)がb点からX方向に延びる半直線L1上になく、すなわちa点からb点への移動がX軸駆動装置だけでなくY軸駆動装置によっても同時に行われる点で異なる。なお以降の説明は、b点を通り線分bcと135°の角度をなすように延びる半直線L2とb点を通りY軸方向に延びる直線L3との間の領域すなわちエリア1と、L2とL1との間の領域すなわちエリア2とのいずれにa点があるかによって、場合を分けて考える。ただし、X,Y各軸駆動装置の移動能力は同等であることを前提とする。
先ず、図10(a)の破線に示すように、a点がエリア1にある場合を、図10(b)、(c)及びこの場合のステップ104の詳細を示す図3(c)を用いて説明する。先ず、従来の移動方法による移動速度と時間との関係を図10(b)に示す。この場合は各軸駆動装置が同時に移動を開始する。ここでa点からb点に至るまでの間に移動体が移動する各軸方向の距離はY軸の方が長いので、図示するようにY軸駆動装置の移動時間Tabに合わせるようにX軸駆動装置の加減速度を低下(すなわち時定数をTx1′及びTx2′に増加)させることができる。次に各軸駆動装置はb点にていずれも一旦停止し、その後Y軸駆動装置のみが、移動体を、第2最大加速度で加速し、第2最大移動速度で所定の時間にわたり定速移動させ、第2最大減速度で減速させ、停止させる。
図10(b)と対比して、本発明に係る移動方法による移動速度と時間との関係を図10(c)に示す。先ず、各軸駆動装置が同時に移動を開始する(図3(c)のステップ1041c)。Y軸駆動装置は移動体を第2最大加速度で加速して第2最大移動速度で定速移動させるが、従来とは異なり、b点手前で移動体を減速させず、Y軸方向について第2最大移動速度のままb点を通過させる。従ってこの場合のa点からb点までの移動時間Tab′は、上述のコの字形の移動の場合と同じ考え方に従い、従来の移動方法によるa点からb点までの移動時間TabよりもY軸駆動装置の減速時の最小時定数Ty2の1/2だけ短くなる。同様に、b点からc点までの移動時間Tbc′は、従来の移動方法によるb点からc点までの移動時間TbcよりもY軸駆動装置の加速時の最小時定数Ty1の1/2だけ短くなる。以上より、本発明に係る移動方法によるa点からc点までの全体移動時間T′は、従来の移動方法によるa点からc点までの全体移動時間Tよりも(Ty1+Ty2)/2だけ短くなる。
駆動制御部は一方、図10(c)に示すように、a点からb点の間は、移動体のY座標がYbになったときに移動体のX座標がXbとなりかつX軸方向の移動速度がゼロではないように、X軸駆動装置を制御する。この条件が満足されれば、a点からの加速時の時定数はTx1′よりさらに大きいTx1″としてもよいし、b点でのX軸移動方向速度を第1最大移動速度Fxより小さいFx1としてもよい。そして駆動制御部は、上述したL字形の移動と同様に、b点に達した直後からは移動体を緩やかに減速させ(1042c)、X軸方向の移動速度がゼロになったら逆方向に再び緩やかに加速し(1043c)、c点に近づいたらまた緩やかに減速して(1044c)、b点に達したときからちょうど時間Tbc′だけ経過してY軸駆動装置が停止したとき(1045c)にPのX座標がc点のX座標に等しくなるように、X軸駆動装置を制御する。このような移動方法によれば、X軸駆動装置はa点からc点までの全ての経路においてその最大時定数で加減速を行う必要がない。ただし、a点からb点に移動するときのX軸方向移動距離がY軸方向移動距離に比べ極端に短く、従来のようにa点とb点との間だけX軸駆動装置が作動しても機械的な影響を及ぼすような大きな加減速度で移動体を移動させる必要がない場合には、X軸駆動装置をa点とb点との間だけ作動するように制御してもよい。なお図10(c)の移動方法によれば、移動体は図10(a)の実線に示すように、b点からc点までは曲線に沿って移動する。
次に、図11(a)の破線に示すように、a点がエリア2にある場合の、従来の移動方法による移動速度と時間との関係を図11(b)に示す。この場合も、各軸駆動装置が同時に移動を開始する。ここでa点からb点に至るまでの間に移動体が移動する各軸方向の距離は、図10(a)とは逆にX軸の方が長いので、図示するようにX軸駆動装置の移動時間Tabに合わせるようにY軸駆動装置の加減速度を低下(すなわち時定数をTy1′及びTy2′に増加)させることができる。次に各軸駆動装置はb点にていずれも一旦停止し、その後Y軸駆動装置のみが、移動体を、第2最大加速度で加速し、第2最大移動速度で所定の時間にわたり定速移動させ、第2最大減速度で減速させ、停止させる。
図11(b)と対比して、本発明に係る移動方法による移動速度と時間との関係を図11(c)に示す。なおステップの記載は図3(c)と同様なので省略する。先ず、各軸駆動装置が同時に移動を開始する。X軸駆動装置は移動体を第1最大加速度で加速して第1最大移動速度で定速移動させるが、従来とは異なり、b点手前で移動体を減速させず、その最大移動速度のままb点を通過させる。従ってこの場合のa点からb点までの移動時間Tab′は、コの字形の移動の場合と同じ考え方に従い、従来の移動方法によるa点からb点までの移動時間TabよりもX軸駆動装置の減速時の最小時定数Tx2の1/2だけ短くなる。駆動制御部は一方、図11(c)に示すように、移動体のX座標がXbになったときに、移動体のY座標がYbとなりかつY軸方向の移動速度がゼロでないように、Y軸駆動装置を制御する。従ってa点からの加速時定数はTy1′よりさらに小さいTy1″とすることもできる。またb点でのY軸移動方向速度は、第2最大移動速度FyであってもよいしFyより小さいFy1であってもよいが、第2最大移動速度である方が移動時間の点で好ましい。ここでb点からc点までの移動時間Tbc′は、移動体のY軸方向の移動速度がb点において第2最大移動速度Fyに達している場合(図示せず)には、これまでと同様の説明が適用でき、従来の移動方法によるb点からc点までの移動時間TbcよりもY軸駆動装置の加速時の最小時定数Ty1の1/2だけ短くなる。従って、a点からc点までの全体移動時間T′は、従来の移動方法によるa点からc点までの全体移動時間Tよりも(Tx2+Ty1)/2だけ短くなる。一方、移動体のY軸方向の移動速度がb点において第2最大移動速度に達していない場合(図11(c))は、移動時間短縮のために移動体はb点を通過してからY軸方向にさらに加速されるため、図11(c)の斜線部分の面積を第2最大移動速度Fyで除して得られる時間だけ、b点で既に第2最大移動速度に達している場合よりも移動時間は長くなる。
以上説明したように、本発明に係る移動方法により、移動時間の短縮、及び最大の加減速度による機械的影響の軽減の双方を同時に達成することができる。しかしまた、その短縮された移動時間を利用することにより、機械的影響又はダメージをさらに軽減することもできる。以下にその方法について説明する。
図12(a)〜(c)は、図2(a)に示したコの字形の移動において、その機械的影響をさらに軽減する方法を説明する図である。なお、図12(a)及び(b)は、それぞれ図19(b)及び図1(b)の再掲である。図12(c)に示す移動方法は、基本的には図12(b)に示す上述の移動方法と類似するが、全体の移動時間は従来の移動方法によるものと等しい。詳細には、図12(c)における点bから点cへの移動時間Tbc″は、図12(b)における点bから点cへの移動時間Tbc′(=Tbc)よりも、本発明に係る移動方法により短縮された移動時間(Tx1+Tx2)/2だけ長い。従って、図12(c)の移動方法では、Y軸駆動装置もその最大の加減速度で移動体を加減速させる必要がなく、具体的には加減速時の2つの時定数の合計を(Tx1+Tx2)/2だけ延長することができる。より詳細には、図示するように加速時及び減速時の時定数をそれぞれTx2/2及びTx1/2だけ延長してもよいし、いずれも(Tx1+Tx2)/4ずつ延長してもよいし、いずれか片方のみを(Tx1+Tx2)/2だけ延長してもよいし、或いは両者に適当な比で按分してもよい。いずれにせよ、加速及び減速の少なくとも一方はその最小時定数で行われることはなく、それにより機械的影響は軽減される。
また短縮可能な移動時間(Tx1+Tx2)/2を、図示していないが、a点及びd点でのX軸方向の加速及び減速における時定数の延長に使用してもよい。このように、移動時間が従来と等しくてもよい場合、移動時間の短縮よりも機械的影響の軽減の方が優先される場合等は、この短縮可能な移動時間を、機械的影響が大きい加減速の時定数を延長するために有利に使用することができる。
次に示す本発明の移動形態の応用例は、上述のコの字形の移動に相当する動作を繰り返し行うものであり、主にねじ切り加工に適用可能である。ただし本実施形態においては、移動体のみが移動するのではなく、第1及び第2の移動体すなわち工具及び被加工物がそれぞれ移動することにより、工具が被加工物に対し相対的にコの字形の移動をする。
図13(a)〜(d)は、ねじ切り加工を行う工作機械の一部を示す概略図である。被加工物60は、図示しない適当なチャックに把持され、ガイドブッシュ62に対し図面における左右方向すなわちZ軸方向に移動可能である。一方工具64は、図示しない工具ホルダに把持され、図面における上下方向すなわちX軸方向に移動可能である。また図14及び図20は、それぞれ図2(b)及び図19(a)に類似し、被加工物60に対する工具64の相対移動経路を、本発明の場合及び従来の場合についてそれぞれ示す図である。
まず従来の加工方法について図13(a)〜(d)及び図20を用いて説明する。なお図13(a)〜(d)は、従来及び本発明に共通して使用することができる。図13(a)は加工前の状態を示し、このとき工具64は退避位置に位置する。この状態は、工具64が図20のa点に位置する場合に相当する。次に図13(b)に示すように、工具64はX軸に沿って加工開始点に移動して停止し、図20のb点に位置する。次に図13(c)に示すように、工具64の停止後直ちに被加工物60がZ軸に沿って工具64に向かって移動し、ねじ切り加工が行われる。このとき工具64は移動しないが、被加工物60が移動するので相対的に工具64は図20のc点に移動することになる。工具64がc点に達したら被加工物60の移動は停止し、直ちに工具64は退避位置に戻って停止する。この状態は図20のd点に相当する。最後に、工具64の停止直後に被加工物が加工前の位置に戻されて停止し、再び図13(a)の状態に至る。通常のねじ切り加工は、この図13(a)〜(d)のサイクルを複数回繰り返し、所定寸法のねじを加工する。以上より、図20に示す移動経路は、図19(a)に示すコの字の移動にさらにねじ切り中の相対移動(図20のb→c点)を加えた矩形の移動経路と考えることができる。
図15(a)及び図16(a)は、図19(b)に類似し、図20に示す移動経路に沿って工具が相対移動するときの工具及び被加工物の駆動速度変化を、始めの2サイクル及び最終サイクルについてそれぞれ示す図である。工具の相対位置がa点から再度a点に至るまでの1つのねじ切りサイクルの所要時間は、工具のa点からb点、及びc点からd点への移動時間と、被加工物のb点からc点、及びd点からa点への移動時間とを合計した時間に等しく、さらに一連のねじ切り加工に要する時間は1つのねじ切りサイクルの所要時間にサイクル繰り返し数を乗じた時間に等しい。従って従来の1つのねじ切りサイクル所要時間をTcyc、サイクル数をNとすれば、一連のねじ切り加工の所要時間はN・Tcycで表される。
次に、本発明に係る加工方法について図13(a)〜(d)及び図14を用いて説明する。図13(a)は加工前の状態を示し、このとき工具64は退避位置に位置する。この状態は、工具64が図14のa点に位置する場合に相当する。次に図13(b)に示すように、工具64はX軸に沿って加工開始点に移動して停止し、図14のb点に位置する。次に図13(c)に示すように、工具64の停止後直ちに被加工物60がZ軸に沿って工具64に向かって移動し、ねじ切り加工が行われる。このとき工具64は移動しないが、被加工物60が移動するので相対的に工具64は図14のc点に移動することになる。工具64がc点に達したら被加工物60の移動は停止する。ここまでは図20に示す従来の移動形態と同様である。
c点からの移動形態は、図2(b)を用いて説明した移動形態に概ね従う。すなわち、工具64は図14のd点に達するまで最大速度でX軸方向に移動し、一方、工具64がd点に到達したら直ちに被加工物60がZ軸方向に動かされる。次に工具64は、d点に到達後は緩やかに減速され、工具64の相対位置がZ座標に関してd点とa点との略中間に達したときにX軸方向の移動速度が一度ゼロとなり、それ以降は逆方向に再び緩やかに加速される。この緩やかな減速及び再加速は、工具64の相対位置が被加工物60の移動によってa点に達したときにX軸方向移動速度が最大になるように制御される。a点から後は次のねじ切りサイクルに移行し、上述の動作が所定回数繰り返される。図14に示す移動経路は、図2(b)に示すコの字の移動にさらにねじ切り中の相対移動(図14のb→c点)を加えた矩形の移動経路と考えることができる。
但し、一連のねじ切り加工は工具64が図14のa点に停止したときに終了するので、本発明に係るねじ切り加工の最終サイクルの移動形態は、図7及び図8(b)に示したL字形の移動形態に相当するものとなる。すなわち、工具64は、d点に達した直後からは緩やかに減速され、一方被加工物60は工具64がd点に到達したら直ちにZ軸方向に動かされる。工具64は、被加工物60の移動中に、X軸方向の移動速度がゼロになったら逆方向に再び緩やかに加速され、a点に近づいたらまた緩やかに減速されて、被加工物60の移動が終了したときに工具64が相対位置a点に停止するように制御される。
図15(b)及び図16(b)は、図14に示す移動経路に沿って工具が相対移動するときの工具及び被加工物の駆動速度変化を、始めの2サイクル及び最終サイクルについてそれぞれ示す図である。図4に関する説明と同様の考え方により、本実施形態におけるねじ切り加工の所要時間は、図15(a)の場合に比べ、d点通過時において第1最大減速度での時定数Tx2、a点通過時において第1最大加速度での時定数Tx1だけ時間短縮される。すなわち、本発明に係るねじ切りサイクル所要時間は、サイクル数をNとすれば、1回目のサイクルはTcyc−Tx2/2、2回目からN回目のサイクルはTcyc−(Tx1+Tx2)/2にそれぞれ短縮可能である。従って、一連のねじ切り加工において短縮可能な時間の合計は、(N−1)(Tx1+Tx2)/2+Tx2/2で表される。本実施形態のようにコの字の移動を複数回繰り返す場合は、全体として比較的大きな時間短縮効果が得られる。
本発明の移動方法の全体の流れは、図1に示したものと同様のものが適用可能である。ただし本実施形態の場合、a〜d点の座標は相対座標すなわち被加工物に対する工具すなわち移動体の位置座標を示す。
図17は、本発明に係る工作機械の移動体の移動を制御する移動制御装置10の概略の構成を示す図である。制御装置10は例えば、数値制御(NC)旋盤に装備されるNC装置であるが、本発明はこれに限定されず、NC装置とは別の他の制御装置であってもよい。また図17に示すように、制御装置10は、入力部12、表示部14、処理部(CPU)16、記憶部(ROM18及びRAM20)並びに駆動制御部22を有することができる。入力部12は例えば数値キー付きのキーボード(図示せず)を有し、操作者は工作機械の刃物台等の第1移動体の動作、第1移動体及び被加工物等の第2移動体の動作を制御するための必要なデータ(移動体等の移動開始及び終了位置、選択される工具の種類、形状及び寸法等)や、さらにそれらのデータを含む各工具に関する加工プログラムを入力することができる。表示部14は、ブラウン管や液晶ディスプレイ等の表示装置(図示せず)を有し、入力部12に入力されたデータや加工プログラムの表示、及び表示装置上での対話方式のプログラミング等を可能にする。
記憶部を構成するROM18には、移動体を移動させるための制御プログラムが予め格納されている。またROM18又はRAM20には、各軸駆動装置の最大移動速度及び最大加減速度等の、移動体等の移動機能に関する各種データの記憶領域を設けることができる。さらに、ROM18又はRAM20は、CPU16の指示により、入力部12で入力された工具に関するデータ等を格納することができる。CPU16は、指定された第1位置及び第2位置に基づいて、直交座標系内で、第1位置と第2位置とを結ぶ直線から離れた位置に方向転換点を設定する方向転換点設定処理部と、移動体40が方向転換設定処理部で設定した方向転換点を超えて次の方向転換又は移動停止に至るまでの間、移動体40をX軸に沿って加減速させるときの加速度及び減速度を、第1最大加速度及び第1最大減速度以下の値として算出する加減速度演算処理部と、加減速度演算処理部で算出した加速度及び減速度とROM18又はRAM20に記憶した第2最大加速度及び第2最大減速度とに基づいて、X軸に沿った移動体40の加減速の間に、Y軸に沿った移動体40の運動が完了するように、移動体40の移動形態を算定する移動形態演算処理部とを有する。さらにCPU16は、ROM18又はRAM20に格納されたプログラム又はデータに基づいて、移動体40を移動させる駆動制御部22に作動指令を送る。駆動制御部22は、CPU16の移動形態演算処理部で算定した移動形態に従って、X軸に沿った移動体40の移動及びY軸に沿った移動体40の移動を制御して、移動体40を第1位置から方向転換点を経由して第2位置に移動させる。
再び図1において、まず、操作者が、第1の位置及び第2の位置、すなわち移動体の移動の始点a及び終点d(又はc)の座標を入力する(ステップ101)。次に、制御装置の処理部すなわちCPUが、上記第1及び第2の位置並びに予めROM又はRAMに記憶された移動体の寸法等から、移動体が移動中に通過すべき方向転換点b及びc(又はb)の座標を設定する(ステップ102)。次にCPUは、各軸駆動装置の駆動パターンを選定しその駆動時間を演算する(ステップ103)。次に制御装置の駆動制御部が、各軸駆動装置が上記駆動パターン及び駆動時間に従うように制御する(ステップ104)。
以上説明したように、本発明は、工作機械の移動体を2軸制御にて移動させるときに少なくとも1箇所での方向転換を要する場合において、一方の駆動装置が、移動体が方向転換点に到達したときから移動体をその最大加減速度よりも低い加減速度にて緩やかに加減速させ、かつその緩やかな加減速は、方向転換点以降の他方の駆動装置の駆動時間の一部又は全体にわたって連続して行われることを特徴とする。このような移動方法が適用できるのは、移動体が、他部材との干渉を避けるために所定の方向転換点を通過しなければならない一方、その方向転換点を越えて、方向転換点に関して移動開始点又は移動終了点の反対側に、ある程度の距離移動することは許される場合である。上述のように、移動体は方向転換点において一旦停止することなく移動するので、部品の寿命等に大きな影響を与え得る最大加減速度での移動を、影響の少ない緩やかな加減速度の移動に変更することができ、なおかつ全体の移動時間を短縮することもできる。さらに、移動体の移動経路は予め定められた方向転換点を必ず通過するので、本発明は、従来の「コ」の字形の移動経路を単に弧線又は弧線と直線との組み合わせに置換えた場合とは異なり、移動体が他の部材に干渉することを確実に防止する。
本発明に係る移動体移動方法の一実施形態を示すフローチャートである。 (a)図19(b)に対し、本発明に係る移動体の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(b)(a)の場合の移動体の移動経路を示す図である。 (a)図1のステップの1つの詳細を示すフローチャートであって、図2(a)の場合を示す図であり、(b)図8(b)の場合を示す図であり、(c)図10(c)の場合を示す図である。 図19(b)及び図2(a)を比較のために同一時間軸で並べた図である。 図2(b)に類似し、b点とc点との間の距離が所定距離より短い場合を示す図である。 (a)移動体が図5の破線に沿って移動するときの、従来の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(b)移動体が図5の実線に沿って移動するときの、本発明の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(c)(b)においてY軸駆動装置の駆動時間を延長した場合を示す図である。 図5に類似し、従来及び本発明の移動方法によるL字形の移動経路を示す図である。 (a)移動体が図7の破線に沿って移動するときの、従来の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(b)移動体が図7の実線に沿って移動するときの、本発明の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図である。 本発明に係る移動方法が適用可能な移動体の移動経路の応用例であって、移動経路が移動体の移動開始点の位置によって場合分けされた図である。 (a)図5に類似し、移動体の移動開始点がエリア1にある場合の従来及び本発明の移動方法による移動経路を示す図であり、(b)移動体が(a)の破線に沿って移動するときの、従来の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(c)移動体が(a)の実線に沿って移動するときの、本発明の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図である。 (a)図5に類似し、移動体の移動開始点がエリア2にある場合の従来及び本発明の移動方法による移動経路を示す図であり、(b)移動体が(a)の破線に沿って移動するときの、従来の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図であり、(c)移動体が(a)の実線に沿って移動するときの、本発明の移動方法による各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図である。 (a)図19(b)と同様の図であり、(b)図2(a)と同様の図であり、(c)(b)において移動可能な短縮時間をY軸駆動装置の駆動時間の延長に用いた状態を示す図である。 (a)ねじ切り加工における工具と被加工物との位置関係を示す図であって、工具が退避位置にある状態を示す図であり、(b)工具が加工位置に移動した状態を示す図であり、(c)被加工物が移動して加工を行っている状態を示す図であり、(d)工具が退避位置に移動した状態を示す図である。 ねじ切り加工における、被加工物に対する工具の本発明に係る移動経路を示す図である。 (a)工具が図20の移動経路に沿って相対移動するときの各軸駆動装置の駆動速度変化を始めの2サイクルについて示す図であり、(b)工具が図14の移動経路に沿って相対移動するときの各軸駆動装置の駆動速度変化を始めの2サイクルについて示す図である。 (a)工具が図20の移動経路に沿って相対移動するときの各軸駆動装置の駆動速度変化を始めの最終サイクルについて示す図であり、(b)工具が図14の移動経路に沿って相対移動するときの各軸駆動装置の駆動速度変化を最終サイクルについて示す図である。 本発明に係る移動方法を行うための制御装置の好適な構成例を示すブロック図である。 従来の工作機械における移動体の移動形態の一例を示す概略図である。 (a)工作機械における移動体の従来のコの字形の移動経路を示す図であり、(b)移動体が(a)の移動経路に沿って移動するときの各軸駆動装置の駆動速度変化を示す図である。 ねじ切り加工における、被加工物に対する工具の従来の移動経路を示す図である。
符号の説明
10 移動制御装置
30 駆動装置
40 移動体
50 主軸

Claims (13)

  1. 互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体と、前記第1軸及び前記第2軸の方向に前記移動体をそれぞれ移動させる第1軸駆動装置及び第2軸駆動装置とを有する工作機械において、前記移動体が前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動中に、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線上にない少なくとも1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する移動制御装置であって、
    前記第1軸駆動装置が、前記移動体が前記少なくとも1つの方向転換点に達したときから前記第1軸駆動装置の予め定めた第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて前記移動体の前記第1軸方向への加減速を行い、前記加減速は、前記第2軸駆動装置の前記方向転換点以降の駆動時間の一部又は全体にわたって連続して行われるように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する駆動制御部を有することを特徴とする、移動制御装置。
  2. 第1軸座標が互いに等しい第1及び第2の方向転換点を前記移動体が通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、
    前記駆動制御部は、前記移動体が前記第2軸駆動装置によって前記第1の方向転換点から前記第2の方向転換点に移動する間、前記第1軸駆動装置が前記移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置。
  3. 前記駆動制御部は、
    前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記第1の方向転換点に達するまで予め定めた第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、
    前記第2軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1の方向転換点に達したときから前記第2の方向転換点に向けて前記第2軸方向に予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の方向転換点の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、
    前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1の方向転換点に達した後は、前記第1の方向転換点と前記第2の方向転換点との略中間の点に達したときに前記移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記略中間の点に達した後は前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記略中間の点までの移動方向とは反対方向に加速され、前記第2方向転換点に達した後は前記第1最大移動速度にて移動するように、前記第1軸駆動装置を制御する、請求項2に記載の移動制御装置。
  4. 前記工作機械は互いに相対移動可能な第1及び第2移動体を有し、第1軸座標が互いに等しい第1及び第2の方向転換点を前記第1移動体が通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、
    前記駆動制御部は、前記第2移動体が前記第2軸駆動装置によって移動することにより前記第1の移動体が前記第1の方向転換点から前記第2の方向転換点に相対移動する間、前記第1軸駆動装置が前記第1移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置。
  5. 前記駆動制御部は、
    前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記第1の方向転換点に達するまで予め定めた第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、
    前記第2軸駆動装置によって前記第2移動体が、前記第1移動体が前記第1の方向転換点に達したときから予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の方向転換点の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、
    前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1の方向転換点に達した後は、前記第1の方向転換点と前記第2の方向転換点との略中間の点に達したときに前記第1移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記略中間の点に達した後は前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記略中間の点までの移動方向とは反対方向に加速され、前記第2方向転換点に達した後は前記第1最大移動速度にて移動するように、前記第1軸駆動装置を制御する、請求項4に記載の移動制御装置。
  6. 前記第2の位置と第1軸座標が等しい1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、
    前記駆動制御部は、前記移動体が前記第2軸駆動装置によって前記方向転換点から前記第2の位置に移動する間、前記第1軸駆動装置が前記移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置。
  7. 前記駆動制御部は、
    前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記方向転換点に達するまで前記第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、
    前記第2軸駆動装置によって前記移動体が、前記方向転換点に達したときから前記第2の位置に向けて前記第2軸方向に予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の位置の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2の位置に停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、
    前記第1軸駆動装置によって前記移動体が、前記方向転換点に達した後は、前記第2の位置に達する前に前記移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記第1軸方向速度がゼロになったら前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記第1の方向とは反対方向に加速され、さらに、前記移動体の第2軸座標が前記第2の位置の第2軸座標に等しくなったときに前記移動体の第1軸座標が前記第2の位置の第1軸座標に等しくなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速されて前記第2の位置に達したときに停止するように、前記第1軸駆動装置を制御する、請求項6に記載の移動制御装置。
  8. 前記工作機械は互いに相対移動可能な第1及び第2移動体を有し、前記第2の位置と第1軸座標が等しい1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する請求項1に記載の移動制御装置であって、
    前記駆動制御部は、前記第2移動体が前記第2軸駆動装置によって移動することにより前記第1移動体が前記方向転換点から前記第2の位置に相対移動する間、前記第1軸駆動装置が前記第1移動体の前記加減速を行うように、前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、移動制御装置。
  9. 前記駆動制御部は、
    前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記第1軸方向に前記第1最大加速度にて加速され、前記方向転換点に達するまで前記第1最大移動速度にて定速移動するように、前記第1軸駆動装置を制御し、
    前記第2軸駆動装置によって前記第2移動体が、前記第1移動体が前記方向転換点に達したときから予め定めた第2最大加速度にて加速され、予め定めた第2最大移動速度に達したら定速移動し、さらに前記第2の位置の手前で予め定めた第2最大減速度にて減速されて前記第2軸方向について停止するように、前記第2軸駆動装置を制御し、
    前記第1軸駆動装置によって前記第1移動体が、前記方向転換点に達した後は、前記第2の位置に達する前に前記第1移動体の第1軸方向速度がゼロとなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速され、前記第1軸方向速度がゼロになったら前記第1最大加速度よりも小さい加速度にて前記第1の方向とは反対方向に加速され、さらに、前記第1移動体の第2軸座標が前記第2の位置の第2軸座標に等しくなったときに前記第1移動体の第1軸座標が前記第2の位置の第1軸座標に等しくなるように、前記第1最大減速度よりも小さい減速度にて減速されて前記第2の位置に達したときに停止するように、前記第1軸駆動装置を制御する、請求項6に記載の移動制御装置。
  10. 互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体を有する工作機械で、該移動体を、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるための移動制御装置であって、
    前記第1軸に沿った前記移動体の第1最大移動速度、該第1最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第1最大加速度及び第1最大減速度、前記第2軸に沿った前記移動体の第2最大移動速度、並びに該第2最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第2最大加速度及び第2最大減速度を記憶する記憶部と、
    指定された前記第1の位置及び前記第2の位置に基づいて、前記座標系内で、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線から離れた位置に方向転換点を設定する方向転換点設定処理部と、
    前記移動体が前記方向転換設定処理部で設定した前記方向転換点を超えて次の方向転換又は移動停止に至るまでの間、前記移動体を前記第1軸に沿って加減速させるときの加速度及び減速度を、前記第1最大加速度及び第1最大減速度以下の値として算出する加減速度演算処理部と、
    前記加減速度演算処理部で算出した加速度及び減速度と前記記憶部に記憶した前記第2最大加速度及び前記第2最大減速度とに基づいて、前記第1軸に沿った前記移動体の前記加減速の間に、前記第2軸に沿った前記移動体の運動が完了するように、前記移動体の移動形態を算定する移動形態演算処理部と、
    前記移動形態演算処理部で算定した前記移動形態に従って、前記第1軸に沿った前記移動体の移動及び前記第2軸に沿った前記移動体の移動を制御して、前記移動体を前記第1の位置から前記方向転換点を経由して前記第2の位置に移動させる駆動制御部と、
    を有することを特徴とする、移動制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の移動制御装置を備えた工作機械。
  12. 互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体と、前記第1軸及び前記第2軸の方向に前記移動体をそれぞれ移動させる第1軸駆動装置及び第2軸駆動装置とを有する工作機械において、前記移動体が前記第1の位置と前記第2の位置との間の移動中に、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線上にない少なくとも1つの方向転換点を通過するように前記第1軸駆動装置及び前記第2軸駆動装置を制御する、前記移動体の移動方法であって、
    前記第1軸駆動装置が、前記移動体が前記少なくとも1つの方向転換点に達したときから前記第1軸駆動装置の予め定めた第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて前記移動体の前記第1軸方向への加減速を行うことと、前記加減速を、前記第2軸駆動装置の前記方向転換点以降の駆動時間の一部又は全体にわたって連続して行うことと、を含むことを特徴とする、移動方法。
  13. 互いに直交する第1軸及び第2軸を含む座標系内の第1の位置と第2の位置との間を移動可能な少なくとも1つの移動体を有する工作機械で、該移動体を、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させるための移動方法であって、
    前記第1軸に沿った前記移動体の第1最大移動速度と、該第1最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第1最大加速度及び第1最大減速度とを設定し、
    前記第2軸に沿った前記移動体の第2最大移動速度と、該第2最大移動速度とゼロ速度との間での前記移動体の第2最大加速度及び第2最大減速度とを設定し、
    前記座標系内で、前記第1の位置と前記第2の位置とを結ぶ直線から離れた位置に方向転換点を設定し、
    前記移動体が前記第1の位置から前記方向転換点を経由して前記第2の位置に移動するときに、前記移動体が前記方向転換点を超えて次の方向転換又は移動停止に至るまでの間、前記移動体を前記第1軸に沿って前記第1最大加速度及び第1最大減速度以下の加速度及び減速度にて加減速させるとともに、前記第2軸に沿って前記第2加速度及び前記第2最大減速度にて前記移動体を運動させ、前記第2軸に沿った該運動を、前記第1軸に沿った前記移動体の移動の間に完了させること、
    を特徴とする移動方法。
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