JP2006023269A - 微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法 - Google Patents

微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地球磁界のような微弱磁界を精密に検出するための微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を提供する。
【解決手段】両面に第1励磁回路および第1検出回路がそれぞれ形成された原板と、前記原板の両面にそれぞれ積層され、所定の形の軟磁性コアが形成された第1積層体と、前記第1積層体上にそれぞれ積層され、前記軟磁性コアを巻線する形となるように、前記第1励磁回路および前記第1検出回路とそれぞれビアホールを介して導通する第2励磁回路および第2検出回路が形成された第2積層体とを含んでなり、前記軟磁性コアが磁性体コアおよび前記磁性体コアの両面の非磁性金属層を含み、前記原板の一面に形成された軟磁性コア、磁回路および検出回路と前記原板の他面に形成された軟磁性コア、励磁回路および検出回路とがそれぞれ互いに直交する。
【選択図】図3

Description

本発明は、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法に関し、さらに詳しくは、プリント回路基板の上部と下部に軟磁性コアと励磁回路および検出回路とを互いに直交するように形成し、地球磁界と類似範囲の微弱磁界を検出するための微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法に関する。
最近、携帯電話および携帯端末の普及に伴う様々な付加情報サービスが拡充されている趨勢にあって、位置情報サービスも基本機能として位置付けられている状態であり、これからはより詳細且つ便利なサービスが要求されると予想される。
位置情報を知るためには、現在の位置を正確に感知することが可能なセンサが必要である。このような位置情報を提供する手段として、地球磁界を感知して現在の位置を検出する、図1に示すような微弱磁界感知用センサが用いられている。
図1は従来の微弱磁界感知用センサの概略的構成を示す斜視図、図2aは第1磁性コアで発生する磁界のタイミング図、図2bは第2磁性コアで発生する磁界のタイミング図、図2cは第1磁性コアで発生する磁束密度のタイミング図、図2dは第2磁性コアで発生する磁束密度のタイミング図、図2eは検出コイルに誘導される第1誘導電圧Vind1、第2誘導電圧Vind2のタイミング図、図2fは第1誘導電圧と第2誘導電圧との和(Vind1+Vind2)のタイミング図である。
図1に示すように、従来の微弱磁界感知用センサは、大きい棒状の第1および第2磁性コア1a、1bと、前記第1および第2磁性コアに一定の方向および間隔で8字状を有するように巻線され、磁場を励磁させるための励磁コイル2a、2bと、前記第1および第2磁性コアを含むように一定の方向および間隔で巻線され、前記第1および第2磁性コアで発生する磁場を検出するための検出コイル3a、3bとを含む。
このような従来の微弱磁界感知用センサの動作を図2a〜図2fに基づいて説明すると、交流の励磁電流による第1磁性コア1aの内部磁界H1は「Hext(外部磁界)+Hexc(励磁コイルによる磁界)」で表わされ、第2磁性コア1bの内部磁界H2は「Hext−Hexc」で表わされる。
また、第1磁性コア1aの磁束密度B1は「Bext(外部磁界による磁束密度)+Bexc(励磁コイルによる磁束密度)」で表わされ、第2磁性コア1bの磁束密度B2は「Bext−Bexc」で表わされる。
すなわち、第1および第2磁性コア1a、1bそれぞれで表わされる内部磁界H1、H2および磁束密度B1、B2は互いに逆方向に発生する。
この際、第1および第2磁性コア1a、1bの検出コイル3a、3bから検出される第1および第2誘導電圧Vind1、Vind2は、図2eに示す通りである。
ここで、検出コイル3a、3bは第1および第2磁性コア1a、1bで発生する磁束変化の和を取るように巻線されているので、検出コイル3a、3bで測定される電圧は第1および第2誘導電圧Vind1、Vind2が互いに相殺され、図2fに示すように検出される。
すなわち、第1および第2磁性コア1a、1bの軸方向に印加された励磁コイルによる磁界Hexcは、互いに反対方向に印加されるので相殺されて「0」になり、第1および第2磁性コア1a、1bの軸方向に印加された外部磁界Hextは、第1および第2磁性コア1a、1bに対して同一の方向に印加されるので相殺されない。
したがって、第1誘導電圧と第2誘導電圧との和(Vind1+Vind2)の大きさを測定することにより、外部磁界Hextの大きさが知ることができる。
ところが、このような従来の微弱磁界感知用センサは、励磁コイル2a、2bおよび検出コイル3a、3bが磁性コア1a、1bに巻線されるときにその位置精度を維持し難く、温度、光または表面物質に対して容易に影響されるため、その特性値に対する精度が低下するという問題点もあった。
また、微弱磁界感知用センサは、励磁コイル2a、2bおよび検出コイル3a、3bが磁性コア1a、1bに直接巻線されるため、コイルの切れ現象が頻繁に発生するという問題点がある。
しかも、従来の微弱磁界感知用センサは、その大きさが大きく、電力消費が大きいため、小型化および低電力化しつつある電子製品の趨勢に合わないという問題点もあった。
かかる従来の微弱磁界感知用センサの問題点を克服するために、特許文献1および特許文献2は、所定のパターンが上下導通できるようにエッチングしたエポキシ基板の両面に、環状エッチングを行ったアモルファス板を合わせて積層してアモルファスコアを製造し、アモルファスコアの上下面にそれぞれXコイルおよびYコイルをエッチングしたエポキシ基板を積層してなる微弱磁気センサを開示している。
ところが、特許文献1および特許文献2の発明は、エポキシ基板に環状エッチングを行い、エッチング部分を合わせて積層してアモルファスコアを製造しなければならず、アモルファスコアの上下面にXコイルおよびYコイルをエッチングしたエポキシ基板を積層しなければならないので、その製造工程が複雑になり、回路基板の層が多くなるうえ、コストが高くかかるという問題点がある。
また、特許文献1および特許文献2の発明は、環状のアモルファスコアの内側にコイルのランド(land)が密集するため、巻線されるコイルの回数が限定されて単位長さ当りコイルの密度が低くて微弱磁界の検出に対する敏感度が低下し、小型化しつつある電子製品の趨勢に合わないという問題点もあった。
上述した問題点を解決するために、本出願人が2002年7月30日に出願した特許文献3は、長手方向を第1軸方向とした2本の棒状または四角リング状の第1軟磁性コアと、前記第1軟磁性コアを巻線した形の金属膜で形成された第1励磁コイルと、前記第1励磁コイルと共に同一の平面上に交番に前記第1軟磁性コアを巻線した形の金属膜で形成された第1検出コイルと、長手方向が前記第1軟磁性コアに直交する第2軸方向に形成された2本の棒または四角環状の第2軟磁性コアと、前記第2軟磁性コアを巻線した形の金属膜で形成された第2励磁コイルと、前記第2励磁コイルと共に同一平面上に交番に前記第1軟磁性コアを巻線した形の金属膜で形成された第2検出コイルとを含む2軸磁界検出素子が集積しているプリント回路基板を開示している。
ところが、特許文献3の発明は、2軸磁界検出素子が集積しているプリント回路基板が完成された状態で軟磁性コアと絶縁層(例えば、エポキシ樹脂層)の境界面に異常がなかったが、プリント回路基板の寿命を調べるためのテストを行った後、軟磁性コアと絶縁層の境界面でデラミネーション(delamination、層間剥離)が発生するという問題点があった。
また、特許文献3の発明は、軟磁性コアおよび回路パターンを形成するためのリソグラフィ(lithography)工程において現像工程が完了した状態のドライフィルムと軟磁性コアの表面間に剥離現象が発生するため、エッチング工程でドライフィルムと軟磁性コアの表面との間にエッチング液が浸透するので、軟磁性コアと回路パターン(すなわち、銅箔層)間にエッチング偏差が発生するという問題点もあった。
米国特許第5,936,403号明細書 米国特許第6,270,686号明細書 大韓民国特許公開第2004−11287号明細書
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、地球磁界のような微弱磁界を精密に検出するための微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、小型化および低電力化の電子製品から要求される高密度に集積することが可能な微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、軟磁性コアと絶縁層間および軟磁性コアとドライフィルム間の接着力を向上させるための微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板は、両面に第1励磁回路および第1検出回路がそれぞれ形成された原板と、前記原板の両面にそれぞれ積層され、所定の形の軟磁性コアが形成された第1積層体と、前記第1積層体上にそれぞれ積層され、前記軟磁性コアを巻線する形となるように、前記第1励磁回路および前記第1検出回路とそれぞれビアホールを介して導通する第2励磁回路および第2検出回路が形成された第2積層体とを含んでなり、前記軟磁性コアが磁性体コアおよび前記磁性体コアの両面の非磁性金属層を含み、前記原板の一面に形成された軟磁性コア、励磁回路および検出回路と前記原板の他面に形成された軟磁性コア、励磁回路および検出回路とがそれぞれ互いに直交することを特徴とする。
本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の前記軟磁性コアは、前記非磁性金属層の表面に形成された表面処理層をさらに含むことが好ましい。
本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の前記Cu層の厚さは5μm〜10μmとすることが好ましい。
本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の前記表面処理層は、Cu2OおよびCuOからなる群から選択されることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法は、(A)前記原板の一面にx軸方向の第1励磁回路および前記第1検出回路を形成し、前記原板の他面にy軸方向の第1励磁回路および第1検出回路を形成するステップと、(B)前記原板の両面に、磁性体コア、非磁性金属層および表面処理層を含む軟磁性コアの母材、第1絶縁層および第1銅箔をそれぞれ積層した後、所定の形のx軸方向とy軸方向の軟磁性コアを形成するステップと、(C)前記軟磁性コアが形成された原板の両面に第2絶縁層および第2銅箔をそれぞれ積層した後、前記軟磁性コアを巻線する形となるように、前記x軸方向とy軸方向の第1励磁回路および第1検出回路とそれぞれ導通するx軸方向とy軸方向の第2励磁回路および第2検出回路を形成するステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の前記(B)ステップは、(B−1)前記原板の両面に、磁性体コア、非磁性金属層および表面処理層を含む軟磁性コアの母材、第1絶縁層および第1銅箔をそれぞれ積層する工程と、(B−2)前記原板の両面に積層された軟磁性コアの母材の表面処理層を除去する工程と、(B−3)前記表面処理層が除去された軟磁性コアの母材の表面にエッチングレジストを塗布した後、前記エッチングレジストを露光および現象して所定のエッチングレジストパターンを形成する工程と、(B−4)前記エッチングレジストパターンを用いて前記軟磁性コアの母材をエッチングすることにより、前記エッチングレジストパターンに対応するx軸方向とy軸方向の軟磁性コアを形成する工程と、(B−5)前記x軸方向とy軸方向の軟磁性コアの表面に表面処理層を再形成する工程とを含むことが好ましい。
本発明は、地球磁界などの微弱磁界を精密に検出するための微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を提供する。
したがって、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、プリント回路基板にx軸方向およびy軸方向の微弱磁界感知用センサを形成して高密度に集積するので、小型化および低電力化しつつある電子製品に適するという効果がある。
また、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、軟磁性コアの表面に銅メッキ層を形成するので、エッチング工程の際に軟磁性コアとドライフィルム間の接着力が向上するという効果もある。
また、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、軟磁性コアとドライフィルム間の接着力の向上により、軟磁性コアと銅箔間のエッチング偏差が減少するという効果もある。
また、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、露光および現像工程後、軟磁性コアとドライフィルム間の接着力を向上させるための乾燥工程を行わなくてもよいので、総工程時間が減少するという効果もある。
また、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、銅メッキされた軟磁性コアの銅メッキ層の表面に表面処理層を形成するので、軟磁性コアと絶縁層間の接着力が向上するという効果もある。
また、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法は、軟磁性コアと絶縁層間の接着力の向上により、恒温および恒湿などの環境試験後にデラミネーション(層間剥離)が発生しないので、酷寒気候と劣悪な環境条件でも精密に微弱磁界を検出することができるという効果もある。
以下、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板およびその製作方法を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図3は本発明の一実施例に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の分解斜視図である。図4は図3の軟磁性コアのS部分を拡大して示す断面図である。
図3に示すように、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板は、x軸方向の第2励磁回路30およびx軸方向の第2検出回路50が形成された第1層、x軸方向の軟磁性コア10が形成された第2層、x軸方向の第1励磁回路20およびx軸方向の第1検出回路40が形成された第3層、y軸方向の第1励磁回路20’およびy軸方向の第1検出回路40’が形成された第4層、y軸方向の軟磁性コア10’が形成された第5層、およびy軸方向の第2励磁回路30’およびy軸方向の第2検出回路50’が形成された第6層を上方から順次含む。
ここで、第1層〜第3層は、x軸方向の微弱磁界を感知するための構成であり、第4層〜第6層は、前記x軸に垂直な方向(すなわち、y軸方向)の微弱磁界を感知するための構成であり、x軸方向の微弱磁界感知用センサおよびy軸方向の微弱磁界感知用センサが上下に重なり合って結合する構造を成している。
したがって、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板は、x軸およびy軸方向の微弱磁界を同時に測定することができる。
まず、x軸方向の微弱磁界感知用センサを考察すると、x軸方向の軟磁性コア10を介して、その上下両面にx軸方向の第1と第2励磁回路20、30およびx軸方向の第1と第2検出回路40、50が形成される。
ここで、x軸方向の軟磁性コア10の上部のx軸方向の第2励磁回路30およびx軸方向の第2検出回路50は、同一平面上に多数の直線状に一定の間隔を置いて互いに交番して形成される。同様に、x軸方向の軟磁性コア10の下部のx軸方向の第1励磁回路20およびx軸方向の第1検出回路40も同一平面上に多数の直線状に一定の間隔を置いて互いに交番して形成される。
このようなx軸方向の第1と第2検出回路40、50およびx軸方向の第1と第2励磁回路20、30は、所定の回数だけ交番して形成できるが、互いに1回ずつ交番して形成されることが好ましい。
また、x軸方向の第1と第2検出回路40、50の長さは、x軸方向の第1と第2励磁回路20、30の長さよりそれぞれ長くすることが好ましい。
本発明に係るx軸方向の微弱磁界感知用センサは、x軸方向の第1励磁回路20と第2励磁回路30を電気的に連結させるために、その間にビアホール(図示せず)が形成される。同様に、x軸方向の第1検出回路40と第2検出回路50も電気的に連結させるために、その間にもビアホール(図示せず)が形成される。
x軸方向の第1と第2励磁回路20、30は、ビアホールを介して互いにジグザグに連結されて1本のラインを形成する。また、yz−平面で切った断面の形状が「8」字状となるように、x軸方向の第1と第2励磁回路20、30は、2つのx軸方向の軟磁性コア10をそれぞれ分離して巻線する形に形成される。
類似に、x軸方向の第1と第2検出回路40、50は、ビアホールを介して互いにジグザグに連結されて1本のラインを形成する。ところが、yz−平面で切った断面の形状が「0」字状となるように、x軸方向の第1と第2検出回路40、50は、2つのx軸方向の軟磁性コア10を全て含んで巻線する形に形成される。
本発明に係る微弱磁界感知用センサのx軸方向の軟磁性コア10は、2つの棒状または四角リング(rectangular ring)状に形成され、図4に示すように、磁性体コア11、銅メッキ層12、12’および表面処理層13’、13”を含む。
磁性体コア11は、アモルファス金属(amorphous metal)、パーマロイ(permalloy)およびスーパーマロイ(supermalloy)からなる群より選択される。
銅メッキ層12、12’は、磁性体コア11の上下表面にそれぞれ形成され、無電解銅メッキ方式または電解銅メッキ方式でメッキすることができるが、物性に優れた電解銅メッキ方式でメッキすることが好ましい。この銅メッキ層12、12’の厚さは5μm〜10μmにすることが好ましい。
表面処理層13’、13”は、磁性体コア11に形成された銅メッキ層12、12’の表面に形成されるもので、表面に粗さ(roughness)が与えられるため、プレプレッグ(prepreg)のような絶縁層との接着力を強化させる。このような表面処理層13’、13”を形成するための表面処理は、化学的に銅メッキ層12、12’の表面を酸化させる工程であって、銅メッキ層12、12’の表面にCu2O(茶色:brown oxide)またはCuO(黒色:black oxide)を析出させる工程である。
本発明に係る表面処理層13’、13”を形成させる工程は、銅メッキ層12、12’の表面の酸化物、汚染物質油脂分、およびドライフィルム剥離後に残っている残留物を除去する酸/アルカリ脱脂工程と、銅メッキ層12、12’の表面に微細な粗さを与えて酸化膜の密着力を増大させるマイクロエッチング(micro etching)工程と、表面処理溶液の濃度変化を抑制し且つ反応を促進するために、低濃度の表面処理液に、銅メッキされた磁性体コア11を予め浸漬するプレディップ(pre-dip)工程と、酸化反応によって表面処理する黒化処理工程と、酸化膜が還元反応によって損傷することを防止するポストディップ(post dip)工程と、残留薬品の水洗および乾燥を行う水洗および乾燥工程とを含んでなる。
次に、本発明に係るy軸方向の微弱磁界感知用センサは、上述したx軸方向の微弱磁界感知用センサと互いに直交して構成されることを除いては、細部的な構成および製作工程がx軸方向の微弱磁界感知用センサと同一である。
上述したように構成された本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板は、励磁回路20、20’、30、30’に交流電流を流すと、軟磁性コア10、10’の磁束密度が変化する。したがって、検出回路40、40’、50、50’に誘導電流が発生して電圧差を生じさせる。このような電圧差を検出することにより、x軸およびy軸方向の磁界を感知する。
図5a〜図5oは、図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。
図5aに示すように、絶縁樹脂層111に銅箔層112、112’が被覆された銅張積層板としての原板110を準備する。
このような原板110として用いられた銅張積層板の種類には、その用途に応じて、ガラス/エポキシ銅張積層板、耐熱樹脂銅張積層板、紙/フェノール銅張積層板、高周波用銅張積層板、フレキシブル銅張積層板(flexible copper clad laminate)、複合銅張積層板などいろいろがある。ところが、両面プリント回路基板および多層プリント回路基板の製造には、主に用いられる絶縁樹脂層に銅箔層が被覆されたガラス/エポキシ銅張積層板を使用することが好ましい。
図5bに示すように、原板110にドライフィルム200a、200a’を塗布した後、所定のパターンがプリントされたアートワークフィルム(art work film)を用いてドライフィルム200a、200a’を露光および現像することにより、ドライフィルム200a、200a’にx軸方向の第1励磁回路20および第1検出回路40パターンを含むエッチングレジストパターン(etching resist pattern)を原板110の上部に形成し、y軸方向の第1励磁回路20’および第1検出回路40’パターンを含むエッチングレジストパターンを原板110の下部に形成する。
ここで、ドライフィルム200a、200a’はカバーフィルム(cover film)、フォトレジストフィルム(photo-resist film)およびマイラーフィルム(Mylar film)の3層から構成され、実質的にレジストの役割を果たす層はフォトレジストフィルムである。
ドライフィルム200a、200a’の露光および現像工程は、所定のパターンがプリントされたアートワークフィルムをドライフィルム200a、200a’上に密着させた後、紫外線を照射する。この際、アートワークフィルムのパターンがプリントされた黒い部分は紫外線が透過せず、プリントされていない部分は紫外線が透過してアートワークフィルムの下のドライフィルム200a、200a’を硬化させる。このようにドライフィルム200a、200a’の硬化した銅張積層板を現像液に浸漬すると、硬化していないドライフィルム200a、200a’部分が現像液によって除去され、硬化したドライフィルム200a、200a’部分のみが残ってレジストパターンを形成する。ここで、現像液としては炭酸ナトリウムNa2CO3または炭酸カリウムK2CO3の水溶液などを使用する。
図5cに示すように、ドライフィルム200a、200a’をエッチングレジストとして用いて上下銅箔層112、112’をエッチングすることにより、原板110の上部銅箔層112にx軸方向の第1励磁回路20および第1検出回路40を形成し、原板110の下部銅箔層112’にy軸方向の第1励磁回路20’および第1検出回路40’を形成する。
図5dに示すように、ドライフィルム200a、200a’を除去した後、原板110の上下両面に第1絶縁層120、120’(例えば、プレプレッグ)、微弱磁界感知用センサ形成部分が切開された第1銅箔130、130’および軟磁性体300、300’をそれぞれ予備レイアップさせる。ここで、ドライフィルム200a、200a’は水酸化ナトリウムNaOHまたは水酸化カリウムKOHなどの剥離液を用いて除去する。
部分拡大図に示すように、本発明に係る軟磁性コアの母材(perform)となる軟磁性体300、300’は、磁性体コア11、前記磁性体コア11の両面にメッキされた銅メッキ層12、12’および前記銅メッキ層12、12’の表面に形成された表面処理層13、13’を含む。ところが、全体断面図には、説明の明確さのために、磁性体コア11と表面処理層13、13’のみを示した。
上述した図5b〜図5dの工程において、エッチングレジストとしてドライフィルム200a、200a’を使用したが、液体状態の感光材をエッチングレジストとして用いることができる。この場合、紫外線に感光される液体状態の感光材を原板110に塗布した後、乾燥させる。次に、所定のパターンが形成されたアートワークフィルムを用いて感光材を露光および現像することにより、感光材に、第1励磁回路20、20’および第1検出回路40、40’パターンを含むエッチングレジストパターンを形成する。その後、所定のパターンが形成された感光材をエッチングレジストとして用いて上下銅箔層112、112’をエッチングすることにより、原板110の上部銅箔層112にx軸方向の第1励磁回路20および第1検出回路40を形成し、原板110の下部銅箔層112’にy軸方向の第1励磁回路20’および第1検出回路40’を形成する。その次に、感光材を除去する。ここで、液体状態の感光材をコートする方式は、ディップコーティング(dip coating)方式、ロールコーティング(roll coating)方式、電気蒸着(electro-deposition)方式などがある。
図5eに示すように、原板110の上下両面に第1絶縁層120、120’、第1銅箔130、130’および軟磁性体300、300’をそれぞれ所定の温度と圧力(例えば、約150℃〜200℃および3.06Pa〜4.08Pa{30kg/cm2〜40kg/cm2})で加温および加圧して1次積層する。ここで、軟磁性体300、300’の表面処理層13、13’の表面が粗いため、第1絶縁層120、120’との接着力が強化される。
図5fに示すように、上下に積層された軟磁性体300、300’の表面から表面処理層13を除去する。表面処理層13の除去はエッチング液などを用いて除去する湿式方式またはプラズマなどを用いた乾式除去することができ、化学的な還元方式によっても除去することができる。
図5gに示すように、表面処理層13の除去された軟磁性体300、300’の表面にドライフィルム200b、200b’を塗布した後、所定のパターンがプリントされたアートワークフィルムを用いてドライフィルム200b、200b’を露光および現像することにより、ドライフィルム200b、200b’に、x軸方向およびy軸方向の軟磁性コア10、10’パターンを含むエッチングレジストパターンを形成する。
ここで、本発明は、軟磁性体300、300’の銅メッキ層12とドライフィルム200b、200b’との接着力が優れるため、軟磁性体300、300’と、その他の回路パターンが形成される第1銅箔300、300’間のエッチング偏差が減少する。また、本発明は、制作工程で必要とする軟磁性体300、300’とドライフィルム200b、200b’間の接着力を提供するので、露光および現像後に接着力の向上のための乾燥工程(約150℃で30分間行う)を行わなくてもよい。
図5hに示すように、ドライフィルム200b、200b’をエッチングレジストとして用いて上下軟磁性体300、300’をエッチングすることにより、軟磁性体300、300’にx軸方向およびy軸方向の軟磁性コア10、10’を形成する。
図5iに示すように、ドライフィルム200b、200b’を除去した後、x軸方向およびy軸方向の軟磁性コア10、10’の銅メッキ層12の表面に表面処理層13”を再形成する。
図5jに示すように、表面処理された基板の上下に第2絶縁層140、140’および第2銅箔150、150’をそれぞれ所定の温度と圧力(例えば、約150℃〜200℃および3.06Pa〜4.08Pa{30kg/cm2〜40kg/cm2})で加温および加圧して2次積層する。
図5kに示すように、第2銅箔150、150’をハーフエッチング(half etching)して厚さを減少させた後、ドライフィルムを用いた露光、現像およびエッチング工程を行ってビアホールを形成するためのウィンドウAを形成する。
図5lに示すように、第2銅箔150、150’に形成されたウィンドウAを用いて、x軸方向の第1励磁回路20および第1検出回路40と導通するように上部ビアホール(図示せず)を形成し、y軸方向の第1励磁回路20’および第1検出回路40’と導通するように下部ビアホールBを形成する。
ここで、上部ビアホールと下部ビアホールBを形成する工程は、レーザードリルを用いて第1および第2絶縁層140、140’を加工して形成することが好ましい。レーザードリルは二酸化炭素レーザードリルを使用することが好ましい。もし銅箔まで加工可能なYAG(yttrium aluminum garnet)レーザードリルを用いてビアホールBを加工する場合、図5kの第2銅箔150、150’にウィンドウAを形成する工程を行わず、ビアホールBを加工することができる。
図5mに示すように、第1励磁回路20、20’および第1検出回路40、40’が形成された第1銅箔130、130’と第2銅箔150、150’との電気的連結のために、ビアホールBの側壁および第2銅箔150、150’に銅メッキ層160、160’を形成する。
ここで、銅メッキ層160、160’を形成する工程は、ビアホールBの側壁が絶縁体なので、無電解銅メッキを先に行った後、物性に優れる電解銅メッキを行うことにより形成することが好ましい。
図5nに示すように、ドライフィルムを用いた露光、現像およびエッチング工程を行い、上部の第2銅箔150と銅メッキ層160にx軸方向の第2励磁回路30および第2検出回路50を形成し、下部の第2銅箔150’と銅メッキ層160’にy軸方向の第2励磁回路30’および第2検出回路50’を形成する。
図5oに示すように、ソルダーレジスト400、400’を塗布し、硬化させる。
その後、ルータ(router)またはパワープレス(power press)などを用いてプリント回路基板の外郭形成を行うと、本発明に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板が製作される。
上述した製作方法において、軟磁性体300、300’の銅メッキ層12、12’の厚さは5μm〜10μmとすることが好ましい。その理由は、図5dの表面処理層13、13’の厚さ、図5fのドライフィルム200b、200b’との接着前に行われる表面処理層13の除去工程、および図5iの表面処理層13”の再形成時の厚さなどを考慮しなければならないためである。
付加的に、本発明の実施例において、軟磁性コア10、10’にメッキされた銅メッキ層12、12’の表面に粗さを与えるために、表面を酸化させてCu2OまたはCuOを析出したが、銅メッキ層12、12’の表面に粗さを与える他の部分(例えば、化学的にエッチング液を用いたエッチング方法)も使用することができる。
本発明の実施例において、軟磁性コア10、10’に銅メッキ層12、12’をメッキしたが、ドライフィルムおよび絶縁層との接着力に優れた任意の非磁性金属を使用することもできる。この場合、使用された非磁性金属が絶縁層との接着力に優れると、非磁性金属層の表面に表面処理層を形成しないこともある。
本発明の実施例において、2つの棒(bar)状の軟磁性コア10、10’を使用したが、四角リング状の軟磁性コアを使用することができる。この場合、上部の軟磁性コアの向かい合う2辺を巻線するx軸方向の励磁回路および検出回路を形成し、下部の軟磁性コアの向かい合う他の2辺を巻線するy軸方向の励磁回路および検出回路を形成して微弱磁界感知用センサを製作することができる。
以上、本発明について説明したが、これは一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変化および変形が可能なのは当業者には明らかなことである。しかし、これらが本発明の範囲内に属することは請求の範囲によって確然になるであろう。
従来の微弱磁界感知用センサの概略的構成を示す斜視図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 図1の微弱磁界感知用センサの動作を説明するタイミング図である。 本発明の一実施例に係る微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の分解斜視図である。 図3の軟磁性コアのS部分を示す拡大断面図である。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。 図3のX−X’線に沿った断面図であって、微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法の流れを示す。
符号の説明
10、10’ 軟磁性コア
11 軟磁性コアの磁性体コア
12、12’ 軟磁性コアの銅メッキ層
13、13’、13” 軟磁性コアの表面処理層
20 x軸方向の第1励磁回路
20’ y軸方向の第1励磁回路
30 x軸方向の第2励磁回路
30’ y軸方向の第2励磁回路
40 x軸方向の第1検出回路
40’ y軸方向の第1検出回路
50 y軸方向の第2検出回路
50’ y軸方向の第2検出回路
110 原板
111 原板の絶縁樹脂層
112、112’ 原板の銅箔層
120、120’ 第1絶縁層
130、130’ 第1銅箔
140、140’ 第2絶縁層
150、150’ 第2銅箔
160、160’ 無電解および電解銅メッキ層
200a、200a’、200b、200b’ ドライフィルム
300、300’ 軟磁性体
400、400’ ソルダーレジスト
A ウィンドウ
B ビアホール

Claims (17)

  1. 両面に第1励磁回路および第1検出回路がそれぞれ形成された原板と、
    前記原板の両面にそれぞれ積層され、所定の形の軟磁性コアが形成された第1積層体と、
    前記第1積層体上にそれぞれ積層され、前記軟磁性コアを巻線する形となるように、前記第1励磁回路および前記第1検出回路とそれぞれビアホールを介して導通する第2励磁回路および第2検出回路が形成された第2積層体とを含んでなり、
    前記軟磁性コアが磁性体コアおよび前記磁性体コアの両面の非磁性金属層を含み、
    前記原板の一面に形成された軟磁性コア、励磁回路および検出回路と前記原板の他面に形成された軟磁性コア、励磁回路および検出回路とがそれぞれ互いに直交することを特徴とする微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  2. 前記軟磁性コアは2つの棒状であり、
    前記励磁回路および前記検出回路は前記軟磁性コアに直交することを特徴とする請求項1記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  3. 前記軟磁性コアは四角リング状であり、
    前記原板の一面に形成された前記励磁回路および前記検出回路は前記軟磁性コアの1辺に直交し、
    前記原板の他面に形成された前記励磁回路および前記検出回路は前記軟磁性コアの1辺に垂直な他の1辺に直交することを特徴とする請求項1記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  4. 前記磁性体コアが、アモルファス金属、パーマロイおよびスーパーマロイからなる群より選択されることを特徴とする請求項1記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  5. 前記非磁性金属層がCu層であることを特徴とする請求項1記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  6. 前記Cu層の厚さが5μm〜10μmであることを特徴とする請求項5記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  7. 前記軟磁性コアが、前記非磁性金属層の表面に形成された表面処理層をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  8. 前記非磁性金属層がCu層であることを特徴とする請求項7記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  9. 前記Cu層の厚さが5μm〜10μmであることを特徴とする請求項8記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  10. 前記表面処理層が、Cu2OおよびCuOからなる群から選択されることを特徴とする請求項8記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板。
  11. (A)原板の一面にx軸方向の第1励磁回路および第1検出回路を形成し、前記原板の他面にy軸方向の第1励磁回路および第1検出回路を形成するステップと、
    (B)前記原板の両面に、磁性体コア、非磁性金属層および表面処理層を含む軟磁性コアの母材、第1絶縁層および第1銅箔をそれぞれ積層した後、所定の形のx軸方向とy軸方向の軟磁性コアを形成するステップと、
    (C)前記軟磁性コアが形成された原板の両面に第2絶縁層および第2銅箔をそれぞれ積層した後、前記軟磁性コアを巻線する形となるように、前記x軸方向とy軸方向の第1励磁回路および第1検出回路とそれぞれ導通するx軸方向とy軸方向の第2励磁回路および第2検出回路を形成するステップとを含むことを特徴とする微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  12. 前記(B)ステップは、
    (B−1)前記原板の両面に、磁性体コア、非磁性金属層および表面処理層を含む軟磁性コアの母材、第1絶縁層および第1銅箔をそれぞれ積層する工程と、
    (B−2)前記原板の両面に積層された軟磁性コアの母材の表面処理層を除去する工程と、
    (B−3)前記表面処理層が除去された軟磁性コアの母材の表面にエッチングレジストを塗布した後、前記エッチングレジストを露光および現象して所定のエッチングレジストパターンを形成する工程と、
    (B−4)前記エッチングレジストパターンを用いて前記軟磁性コアの母材をエッチングすることにより、前記エッチングレジストパターンに対応するx軸方向とy軸方向の軟磁性コアを形成する工程と、
    (B−5)前記x軸方向とy軸方向の軟磁性コアの表面に表面処理層を再形成する工程とを含むことを特徴とする請求項11記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  13. 前記ステップ(C)は、
    (C−1)前記軟磁性コアが形成された原板の両面に第2絶縁層および第2銅箔をそれぞれ積層する工程と、
    (C−2)前記x軸方向とy軸方向の第1励磁回路および第1検出回路と導通するように前記第2絶縁層および前記第2銅箔にビアホールを加工した後、前記ビアホールの側壁と前記第2銅箔の表面に銅メッキ層を形成する工程と、
    (C−3)前記銅メッキ層の表面にエッチングレジストを塗布した後、前記エッチングレジストを露光および現像して所定のエッチングレジストパターンを形成する工程と、
    (C−4)前記エッチングレジストパターンを用いて前記第2銅箔および前記銅メッキ層をエッチングすることにより、前記エッチングレジストパターンに対応するx軸方向とy軸方向の第2励磁回路および第2検出回路を形成する工程とを含むことを特徴とする請求項11記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  14. 前記磁性体コアが、アモルファス金属、パーマロイおよびスーパーマロイからなる群より選択されることを特徴とする請求項11記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  15. 前記非磁性金属層がCu層であることを特徴とする請求項11記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  16. 前記Cu層の厚さが5μm〜10μmであることを特徴とする請求項15記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
  17. 前記表面処理層が、Cu2OおよびCuOからなる群から選択されることを特徴とする請求項15記載の微弱磁界感知用センサを備えたプリント回路基板の製作方法。
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