JP2006022528A - シート連結固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 確実にシート同士を連結することができ風にあおられても取付状態を維持でき連結固定具の取付・取外し作業が簡易なシート連結固定具を提供する。
【解決手段】 シート連結固定具1の下鍔部9は鳩目金具2に嵌入し得るようその径が縮小可能なものとする。下鍔部9より延設するバンド4は他の鳩目金具を挿通して折返す。バンド挿通係止部6は、固定具本体3の上半部に設ける挿通孔13の内部に上下動可能な板体14を有する。この板体14にはバンド4の鋸歯12に対応する鋸歯状の爪部15を形成する。板体14の下面に舌片16を挿入すると板体14は上方移動し鋸歯12と爪部15が係合する。爪部15は、鋸歯12を挿入方向に移動することは許容するが、引出時にはその先端を鋸歯12に係合して移動を拘束する。
【選択図】 図2
【解決手段】 シート連結固定具1の下鍔部9は鳩目金具2に嵌入し得るようその径が縮小可能なものとする。下鍔部9より延設するバンド4は他の鳩目金具を挿通して折返す。バンド挿通係止部6は、固定具本体3の上半部に設ける挿通孔13の内部に上下動可能な板体14を有する。この板体14にはバンド4の鋸歯12に対応する鋸歯状の爪部15を形成する。板体14の下面に舌片16を挿入すると板体14は上方移動し鋸歯12と爪部15が係合する。爪部15は、鋸歯12を挿入方向に移動することは許容するが、引出時にはその先端を鋸歯12に係合して移動を拘束する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、例えば建築現場等で用いるシートを相互に連結するためのシート連結固定具に関するものである。
建築現場等では、一般に足場を利用してその周囲に防護用シートを張り巡らし、作業員の安全対策や、資材や作業用具の落下防止、あるいは塗装塗料の飛散防止等を図っている。このような防護用のシートは所定の形状で作られているため、個々の現場に合わせて複数のシートを縦横に連結して必要な大きさとしている。
従来、2枚のシートを相互に連結するには、シート端部(耳部)に複数の鳩目金具を配列して設け、これらの鳩目金具に紐、ロープ、針金などを通して結束するものが一般的であったが、紐等を手作業で結束して結び目を作るのは手間がかかるだけでなく結び目が緩んだり解けてしまう恐れがあった。このため鳩目金具に容易かつ迅速に掛け止めることができると共に隣接するシートを確実かつ強固に連結することができるシート連結固定具が種々提案されてきた。
このようなシート連結固定具としては、例えば下記に示すような従来技術があった。
特開2000−225005号公報
特開2001−161438号公報 ここで前者には、本体部の両端にフック部を形成し、このフック部から折返し端部を延設するシート連結用部材が開示されていた。この連結用部材は線材の折返し端部を夫々の鳩目金具に差し込むことでシートを連結する構成であった。又後者には、端部をカギ状に形成し縦方向に所定間隔でスリットを複数形成するシート結束紐が開示されていた。この結束紐は伸縮性の有るゴムあるいは合成樹脂等からなり、結束紐の先端部を夫々の鳩目金具に通し、適当なスリットにカギ部を通して係止する構成であった。
しかし、前者に記載する連結用部材は、固定された形状の線材を用いるため鳩目金具の間隔が所定の位置にないと取り付けることができなかった。又両折返し端部は取付時・取外し時の便を考慮して相互に間隙を有する構成としたので、強風時にシートが煽られてはためいた場合には外れてしまう恐れもあった。又後者の結束紐は、スリットにカギ部を通す作業が容易でなく、又これを取り外す作業も困難であった。
この発明は、従来のシート連結固定具が有する上記の問題点を解消すべくなされたものであり、鳩目金具の位置が不揃いでも確実にシート同士を連結することができ、風にあおられても取付状態を維持でき、しかも連結固定具の取付・取外し作業が簡易なシート連結固定具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この発明のシート連結固定具は、一の鳩目金具に嵌着する鼓状の固定具本体の上半部にバンド挿通係止部を形成し、前記固定具本体の下端より延設するバンドを他の鳩目金具に挿通した後前記バンド挿通係止部に係止することを特徴とするものである。
固定具本体は鳩目金具に嵌着し得る構成であれば一体成形品でも、分割されたものでもよい。鼓状の固定具本体は中央の縊れ部を鳩目金具に挿入し上下の鍔部で鳩目金具を挟持する。バンドは隣接する鳩目金具を挿通して折返し、少なくともその先端部がバンド挿通係止部に至る長さを備える。バンドは固定具本体の上半部に設ける挿通孔を挿通し係止する。係止部はバンドの形状、例えばスリットや係止孔等に合わせ、これに挿入し得る突起物等を適宜設ける。
請求項2記載のシート連結固定具の固定具本体は、鳩目金具に嵌入し得る可撓性を備えた下鍔部を有し、前記バンド挿通係止部は、前記バンドを挿入可能な挿通孔の内面に爪部を突設し、前記バンドは、この爪部と所望の取り付け位置に係合する歯を一面に形成することを特徴とするものである。
固定具は例えば合成樹脂製の一体成形品とし、下鍔部は適宜スリットを入れてその径が縮小可能なものとする。下鍔部を抑えながら鳩目金具に圧入し、その後解放すると下鍔部は復元して上下の鍔部で鳩目金具を挟持する。バンドはその先端から適宜長さの位置まで鋸歯状断面を形成する。挿通孔の内面に突設する爪部は、この鋸歯を挿入方向に移動することは許容するが、引出時にはその先端を鋸歯に係合して移動を拘束する。爪部は単数の突片でもよいし、バンドの鋸歯と対応する鋸歯状断面でもよい。バンドを挿通孔に挿入してその先端を引き絞ると、2枚のシートは引っ張られた状態で連結する。バンドの移動が拘束されているためシートの緊張状態を保てる。
請求項3記載のシート連結固定具のバンド挿通係止部は、挿通孔内部で上下動し得る板体に爪部を形成すると共に、この板体の下面に挿入して板体をバンドに押圧する舌片をバンド出口側開口近傍に付設することを特徴とするものである。
板体は舌片挿入により上方移動した際バンドの歯と係合し、舌片引出により下方移動してその係合を解く。従って、バンド挿入時には舌片を入れずに適宜位置まで引っ張った後、舌片を挿入して歯と爪部を係合し、更にバンドを引き絞って締結する。舌片は、開口部から延設する曲折可能な帯状突起物でもよいし、分離した楔体でもよい。引き出しが可能で紛失の恐れが無い構成とする。
この発明のシート連結固定具は、鳩目金具に嵌着する固定具本体の下端より延設するバンドを他の鳩目金具に挿通した後、固定具本体上部に設けるバンド挿通係止部に係止するので、鳩目金具の位置が不揃いでも確実にシート同士を連結することができ、風にあおられても取付状態を維持できる。
請求項2記載のシート連結固定具は、可撓性を備えた下鍔部を有するので、これを押圧することで本体の鳩目金具への脱着が可能となる。又、バンド挿通係止部の爪部と所望の取り付け位置で係合するバンドを有するので、バンドの締結が確実となりシートの連結状態が向上する。又バンドを引き絞るだけで締結できるので連結固定具の取付作業が容易になる。
請求項3記載のシート連結固定具は、挿通孔内部で上下動し得る板体に爪部を形成すると同時に、板体の下面に挿入する舌片を設けるのでバンドの歯と爪部の係合が確実なると共に舌片を引き出すことで、その係合を解くことができる。これによりバンドの締結が容易かつ確実で、しかも締結解除も簡易なシート連結固定具を提供することができる。
次にこの発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1はシート連結固定具を装着したシートの断面図である。シート連結固定具1は、一の鳩目金具2に嵌着する鼓状の固定具本体3とその下端より延設するバンド4よりなる。バンド4は、可撓性を有しており、他の鳩目金具5に挿通した後、固定具本体3の上半部に形成するバンド挿通係止部6に戻してループを形成することができる。バンド4は連結具として引張りに対しては十分な強度を備え、かつ容易に折り曲げ可能な素材を用いる。バンド4の断面形状は長方形が望ましいが他の形状であってもよい。
固定具本体3は、図2の拡大断面図に示すように中央の縊れ部7を鳩目金具2に挿入して、その上下に形成する両鍔部8,9で鳩目金具2を挟持する。このため固定具本体3は合成樹脂製の一体成形品とすることが望ましく、下鍔部9は鳩目金具2に嵌入し得るよう可撓性を備える。下鍔部9は図3の底面図にも示すように適数箇所にスリット10を入れてその径が縮小可能なものとする。
下鍔部9を抑えながら鳩目金具2に圧入し、その後解放すると下鍔部9はその弾性力で復元するので固定具本体3を鳩目金具2に嵌着することができる。なお、変形を助けるため下鍔部9に適宜切れ目11を入れておく。又、下鍔部9を押えるためペンチ状の専用治具を用意すると効率がよい。固定具本体3は鳩目金具2の内径に合わせて、これに嵌着する大きさとする。
バンド4はその先端から適宜長さの位置まで断面を鋸歯状とする。この鋸歯12は図1に示すように他の鳩目金具5に挿通し折返した内側の面に形成する。バンド4の長さは連結する鳩目金具2,5の間隔に合わせ、例えば25cm〜40cm程度とする。
バンド挿通係止部6は、固定具本体3の上半部に設ける挿通孔13の内部に上下動可能な板体14を有する。この板体14にはバンド4の鋸歯12に対応する鋸歯状の爪部15を形成する。又バンド出口側の開口近傍には曲折可能な舌片16を延設する。板体14の下面に舌片16を挿入すると板体14は上方移動しバンド4の鋸歯12と板体14の爪部15が係合する。
爪部15は、鋸歯12を挿入方向に移動することは許容するが、引出時にはその先端を鋸歯12に係合して移動を拘束する。シート連結固定具1は、他の鳩目金具5を締め付けながらバンド4の先端部分をバンド挿通係止部6に挿通係止して結束状態となすと、その締め付け力によって、左右のシートを緊張状態で連結することができる。
この発明のシート連結固定具は、シートを足場パイプ等に連結する場合にも適用可能である。
1 シート連結固定具
2 鳩目金具
3 固定具本体
4 バンド
5 バンド挿通係止部
9 下鍔部
12 鋸歯
13 挿通孔
14 板体
15 爪部
2 鳩目金具
3 固定具本体
4 バンド
5 バンド挿通係止部
9 下鍔部
12 鋸歯
13 挿通孔
14 板体
15 爪部
Claims (3)
- 一の鳩目金具に嵌着する鼓状の固定具本体の上半部にバンド挿通係止部を形成し、前記固定具本体の下端より延設するバンドを他の鳩目金具に挿通した後前記バンド挿通係止部に係止することを特徴とするシート連結固定具。
- 前記固定具本体は、鳩目金具に嵌入し得る可撓性を備えた下鍔部を有し、前記バンド挿通係止部は、前記バンドを挿入可能な挿通孔の内面に爪部を突設し、前記バンドは、この爪部と所望の取り付け位置に係合する歯を一面に形成することを特徴とする請求項1記載のシート連結固定具。
- 前記バンド挿通係止部は、挿通孔内部で上下動し得る板体に爪部を形成すると共に、この板体の下面に挿入して板体をバンドに押圧する舌片をバンド出口側開口近傍に付設することを特徴とする請求項2記載のシート連結固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004200575A JP2006022528A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | シート連結固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004200575A JP2006022528A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | シート連結固定具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006022528A true JP2006022528A (ja) | 2006-01-26 |
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JP2004200575A Ceased JP2006022528A (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | シート連結固定具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006022528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018532073A (ja) * | 2015-11-20 | 2018-11-01 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハー | 風力タービンロータブレードおよび風力タービン |
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2004
- 2004-07-07 JP JP2004200575A patent/JP2006022528A/ja not_active Ceased
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