JP2006020913A - 室内用吊下げ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】傾斜した天井面にも取付け可能で、高さの調節が容易・迅速に行え、不使用時には一部分を残して取り外せ、かつシンプルな構造で体裁も良い室内用吊下げ具の提供。
【解決手段】天井面4の取付け用基部2に吊下げる吊下げ杆1を、伸縮可能な内・外側杆15,16として、外側杆に設けた伸縮調節部6の操作部片17の小突起18が、常時はバネ20で内側杆側面の長手方向へ複数箇所設けた係止用小穴22へ選択的に係合可能とすると共に、該吊下げ杆上部に設けた横長状の連結用部5を、その下部が正面図及び側面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7a,7bにし、かつ取付け用基部に連結用部が通過可能な横長状の開口部10を設けて、該開口部と直交状に、連結用部下部の上記凸曲面に対応した凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11と、回動させた連結用部が連結用凹所11の位置で係止するストッパー部14を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】天井面4の取付け用基部2に吊下げる吊下げ杆1を、伸縮可能な内・外側杆15,16として、外側杆に設けた伸縮調節部6の操作部片17の小突起18が、常時はバネ20で内側杆側面の長手方向へ複数箇所設けた係止用小穴22へ選択的に係合可能とすると共に、該吊下げ杆上部に設けた横長状の連結用部5を、その下部が正面図及び側面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7a,7bにし、かつ取付け用基部に連結用部が通過可能な横長状の開口部10を設けて、該開口部と直交状に、連結用部下部の上記凸曲面に対応した凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11と、回動させた連結用部が連結用凹所11の位置で係止するストッパー部14を設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば洗濯物の物干し竿やグリーンインテリアの吊り鉢等を、室内で天井から吊り下げるために用いる室内用吊下げ具に関するものである。
本来洗濯物は屋外に干すものであるが、雨天時や外出時に降雨にさらされたりせぬように室内で干すことも多い。他面、近時はグリーンインテリアを楽しむ人が増え、鉢を単に床に置くのではなく、天井から吊るして立体的に飾り楽しむ家庭も増えている。
上記のような場合に、物干し竿や吊り鉢等を天井から吊り下げるには室内用吊下げ具が必要となり、従来幾つかのものが提案され、商品化されている。
イ)室内での物干し装置であり、下面開口が天井面とほぼ面一になるように天井部に収納箱を設置し、収納箱より昇降自在に吊り下げられた支持アームの下端に、ほぼ水平状態となるように物干し竿を設け、収納箱の中央部分に物干し竿と物干し竿吊り下げ支持する支持アームとが収納される収納部を形成したもの。
特開平7−59990号公報
特開平7−328285号公報
ロ)植木鉢等の吊下げ具であり、天井面に取付け部・支持体を固定し、そこで上部を支持された伸縮可能なロッド・支持パイプに、鉢等を吊下げ用の皿体・フックを設けてなるもの。
実開平6−238号公報
実用新案登録第306163号公報
ハ)支持具と吊掛具とからなる吊掛装置であって、支持具は、底面の中央部分に開口部が設けられ、開口部の他方側に天板部が設けられた薄型の略円筒形で、前記開口部を挟んだ両側の底部に、それぞれ下方に半円弧状に突出した受部が設けられると共に、該受部の一側から上方にストッパーとなる隔壁が突設された金属あるいは合成樹脂の一体成形品であり、吊掛具は、シャフトの一端に下面が円弧状の横杆が設けられ、他端に引掛部が設けられたものであり、吊掛具の横杆が、開口部から支持具内に挿入され、隔壁に当接する位置まで回動されることにより、受部で揺動自在に掛止されるようにしたもの。
特開2002−360996号公報
ところが、上記従来のこの種の室内物干し等の吊下げ具には、次のような問題点があった。
まず、上記イ)の物干し装置は、天井部に収納箱等を設置しておくもので、後付けすることは難しく、家屋を建築時に予め工事しておく必要がある。また頭上空間に収納箱・収納部・物干し竿・支持アーム等が設けられているので圧迫感を覚えるし、さらに支持アームもパンタグラフ式のものであり、構造が複雑で、設置コストも高くついている。
まず、上記イ)の物干し装置は、天井部に収納箱等を設置しておくもので、後付けすることは難しく、家屋を建築時に予め工事しておく必要がある。また頭上空間に収納箱・収納部・物干し竿・支持アーム等が設けられているので圧迫感を覚えるし、さらに支持アームもパンタグラフ式のものであり、構造が複雑で、設置コストも高くついている。
上記ロ)の吊下げ具は、テレスコピック式の円筒体・パイプで、それを側方から調節機構としてのセットネジの螺装して掛止したり、パイプ下端に螺装したリング状ネジでパイプ内径を縮小させて締付け固定している。そのため、吊下げ高さの調節時には、円筒体・パイプをネジを緩めたり締め付けたりする必要があって操作に手間がかかり、ワンタッチで迅速に行うことができない。
また、天井面に取り付ける取付け部・支持体と、円筒体・パイプの上部とは常時固定されているため、傾斜した天井面に固定した取付け部・支持体から吊り下げられた円筒体・パイプは垂下状にならず斜め状になってしまう。しかも、植木鉢等を吊り下げない場合にも、天井面から取付け部・支持体や少なくとも上部の円筒体・パイプがぶら下がったままであり、きわめて体裁が悪い。
上記ハ)の吊下装置は、支持具を傾斜した天井面に固定した際、吊掛具を揺動可能に支持することはできるとしているが、それは天井面が一方向へ傾斜している場合に限られている。天井面が同時に他方向へも傾斜している場合には、吊掛具は垂直状に吊下げられないし、またそのために、支持具の連結各部に無理な力がかかってしまうことになる。
本発明は、上記従来の室内用吊下げ具がもつ問題点の解決を課題としている。即ち本発明の目的は、天井等に取付けて室内で物干し竿や吊り鉢等を吊り下げられるもので、シンプルな構造でコストダウンを図りながら、天井面に傾斜があっても取付け可能であると共に、高さの調節が容易・迅速に行え、不使用時には一部分のみを残して取り外すこともでき、かつ体裁も良い、室内用吊下げ具を提供することにある。
I 本発明に係る室内用吊下げ具の第1は、
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にすると共に、
内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成して、
高さ調節必要時に、操作部片17の操作で小突起18を後退させた状態で内側杆15をスライドさせ、所望高さ位置での係止用小穴22に、突出時の小突起18を係合・係止させるようにしたものである。
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にすると共に、
内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成して、
高さ調節必要時に、操作部片17の操作で小突起18を後退させた状態で内側杆15をスライドさせ、所望高さ位置での係止用小穴22に、突出時の小突起18を係合・係止させるようにしたものである。
II 本発明に係る室内用吊下げ具の第2は、
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、上記連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成し、かつ該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11に対応する位置で係止するストッパー部14を形成したものである。
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、上記連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成し、かつ該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11に対応する位置で係止するストッパー部14を形成したものである。
III 本発明に係る室内用吊下げ具の第3は、
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にして、内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成すると共に、
該吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、上記連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成すると共に、該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11に対応する位置で係止するストッパー部14を形成したものである。
下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にして、内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成すると共に、
該吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、上記連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成すると共に、該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11に対応する位置で係止するストッパー部14を形成したものである。
上記の構成で、伸縮可能な吊下げ杆1は、上段の外側杆16を中空状で、下段の内側杆15を棒状にしておくのがよいが、上段を棒状の内側杆とし、下段を中空状の外側杆とすることも可能である。
吊下げ杆1の連結用部5と取付け用基部2との大きさの関係は、連結用部5を取付け用基部2の開口部10を通過させて内部へ係合可能で、かつ該連結用部5を取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動可能な大きさである。開口部10の長手方向の長さは連結用部5の長手方向の長さ(側面図で見た長さ)より少し大きく、また開口部10の短手方向の長さが連結用部5の短手方向の長さ(正面図で見た長さ)より少し大きくしてる。
吊下げ杆1の上端には、取付け用基部2内へ係合して縦の中心線yの周りに回動させる際にガイドとなるガイド用部8を形成し、それを受けるガイド用部24を取付け用基部2の上板部13に形成しておくことが望ましい。
なおこの室内用吊下げ具は、例えば物干し竿23を吊るすような場合は、通常は物干し竿23の本数毎に一対を設置すればよいが、吊り鉢24を吊るすような場合は、通常は吊り鉢24の数に応じて設置すればよい。
上記Iの本発明に係る室内用吊下げ具の第1のものでは、
a)上記Iのものと同様に、天井面4への取付け用基部2と、吊下げ杆1とのシンプルな構成であるから、従来のものに比してコストを低減できる。
a)上記Iのものと同様に、天井面4への取付け用基部2と、吊下げ杆1とのシンプルな構成であるから、従来のものに比してコストを低減できる。
b)室内で吊り下げる物干し竿23や吊り鉢24等の高さの調節を、容易に行うことができる。即ち、吊下げ杆1は重合した内・外側杆15,16で伸縮可能とし、かつ常時はバネ20の力で内方へ突出して内側杆15の掛止用小孔21に係合する小突起18を、伸縮調節部6の操作部片17の操作でバネ力に抗して後退させられる。
そのため、高さ調節が必要時に操作部片17を押すことで、内側杆15はスライドが可能となるから、スライドさせて所望の高さ位置の係止用小孔21に小突起18が係合した状態で手を放せばよい。これで、洗濯物や吊り鉢の紐の長さ、利用者の身長の高低等に応じた吊下げ高さに調節できる。
c)また上記b)のような構造であるから、伸縮調節部6の操作部片17の操作で小突起18を後退させた状態で下側の杆をスライドさせて引き抜くことが可能である。そのため、この室内用吊下げ具を利用しない場合は、天井面4の取付け用基部2に上段の杆だけが残った状態になり(例えば図3参照)、この面でも室内空間を広く利用でき、かつ体裁もよい。
d)さらに、上記内側杆15の長手方向の側面には、単に複数箇所に係止用小孔21を形成してあるだけであるから、上記従来の側部からセットネジを螺装して内側パイプを固定したり、リング状ネジを螺装して外側パイプを縮径して内側パイプを固定するものに比べて、構造がよりシンプルであり、コストダウンを図れると共に体裁も良くなっている。また、吊下げ杆の伸縮調節部としては、内側丸棒にバネで突出する小突起を内装し、外側パイプの数箇所に形成した小孔に選択的に係合・係止させるものも考えられるが、外側パイプに多くの孔をあける必要もなく、スッキリした形状になる。
上記IIの本発明に係る室内用吊下げ具の第2のものでは、
e)上記の如く天井面4への取付け用基部2と、下部に引掛け用部3をもつ吊下げ杆1とのシンプルな構成であるから、従来のものに比してコストを低減できる。
e)上記の如く天井面4への取付け用基部2と、下部に引掛け用部3をもつ吊下げ杆1とのシンプルな構成であるから、従来のものに比してコストを低減できる。
f)取付け用基部2に吊下げ杆1を連結可能としたものであり、取付け用基部2を一旦天井面4へ取り付けておけば、この吊下げ具を利用する場合に、下方から吊下げ杆1を取付け用基部2へ連結するだけで、いつでもこの吊下げ具Aを利用できるし、利用しないときは吊下げ杆1をすべて取り外しておけるので(例えば図4参照)、室内空間を広く利用できるし、体裁もよい。
g)上記で、吊下げ杆1を取付け用基部2に連結させる作業は、誰でも簡単に行うことができる。即ち、吊下げ杆1を持って上部の連結用部5を取付け用基部2の開口部10から挿入し、連結用部5上端のガイド用部8を取付け用基部2のガイド用部24と係合させた状態で、縦の中心線yの周りに回動させるだけでよい。連結用部5が約90度回動するとストッパー部14に当たって係止されるが、その位置は該連結用部5が取付け用基部2の連結用凹所11に対応する位置である。その時点で手を外すことで、連結用部5の下部が取付け用基部2の連結用凹所11に係合して、吊下げ杆1を垂下状に取付け用基部2へ連結できる。
h)取付け用基部2から吊下げ杆1を取り外すのも簡単に行える。即ち、吊下げ杆1を少し持ち上げて先とは逆方向へ約90度回動させると、連結用部5がストッパー部14に当たるが、この場合のその位置は先に連結用部5を挿入した際の開口部10の位置と一致する。その時点で吊下げ杆1を下方へ下ろすことで、連結用部5が開口部10を通過して容易に取り外すことができる。
i)この室内用吊下げ具は、天井面が傾斜していても吊下げ杆1を常に垂下状に吊り下げることができる。即ち、天井面4が傾斜している場合には、取付け用基部2を、その開口部10の長手方向が傾斜方向と一致するように取付けて、吊下げ杆1を連結用部5により連結すればよい。これで、吊下げ杆1の連結用部5下部の正面図で見た凸曲面7aが、取付け用基部2の連結用凹所11の凹曲面12a内で自由に動けると共に、吊下げ杆1が開口部10の長手方向に沿って自由に動けるから、吊下げ杆1は自然に垂下状態に吊下げられることになる(例えば図2参照)。
j)天井面4が同時に他方向へも傾斜していた場合にも、吊下げ杆1の連結用部5の下部の側面図で見た凸曲面7bが、それに対応する取付け用基部2の連結凹所11の凹曲面12b内で自由に動けるから、ここでも吊下げ杆1は開口部10の短手方向へ動いて、自然と垂下状態に吊り下げることができるし(例えば図3参照)、またそのために、物を吊り下げた場合に連結各部に無理な力が加わらなくなっている。
k)吊下げ杆1に物干し竿23や吊り鉢24を吊り下げる際に、吊下げ杆1に前後・左右の外力が加わって揺れ動いても、上記i),j)で述べた構造により、吊下げ杆1は取付け用基部2に対して前後および左右へ自由に揺動可能であるから、この面でもこの面でも連結各部に無理な力が加わらず、損傷するおそれが無くなっている。
上記IIIの本発明に係る室内用吊下げ具の第3のものは、上記IおよびIIにおける効果を有する。繰り返しになるが略述する。
l)室内で吊り下げる例えば物干し竿23や吊り鉢24の高さを、容易に調節することができる。即ち、高さ調節が必要時に伸縮調節部6の操作部片17を操作して小突起18を後退させ、内側杆15をスライドさせて、小突起18を所望高さ位置での係止用小穴22に係合・係止させればよい。これで、洗濯物や吊り鉢の長さ、或いは利用者の身長の高低等に応じた吊下げ高さに調節できる。
m)上記と同様に伸縮調節部6の操作部片17を操作して、小突起18が後退した状態で下側の杆をスライドさせ抜き取ってしまうこともできる。そのため、室内用吊下げ具を利用しない場合は、天井面4の取付け用基部2には上側の杆だけが残る状態になり(例えは上記図3参照)、やはり室内空間を広く利用でき、かつ体裁もよくなる。
n)上記内側杆15の長手方向の側面には、単に複数箇所に係止用小孔21を形成してあるだけであり、従来のものと比べて構造がシンプルであり、コストダウンを図れるし、体裁もよくなる。
o)上記の如く天井面4への取付け用基部2と吊下げ杆1とのシンプルな構成で、従来のものに比してコストを低減できる。
p)取付け用基部2と吊下げ杆1とを必要に応じて着脱可能としたものであるから、取付け用基部2を天井面4へ取り付けておけば、この吊下げ具を利用時に吊下げ杆1を連結すればよいし、利用しないときは吊下げ杆1を取り外しておけばよく(例えば上記図4参照)、室内空間を広く利用できるし、体裁も良い。
q)上記で吊下げ杆1を連結することは誰でも簡単に行える。即ち、吊下げ杆1を持って上部の連結用部5を取付け用基部2の開口部10から挿入し、縦の中心線yの周りに該連結用部5がストッパー部14に当たるまで回動させて手を外せば、連結用部5の下部が取付け用基部2の連結用凹所11に係合し、吊下げ杆1を取付け用基部2に連結できる。
r)取付け用基部2から吊下げ杆1を取り外しも簡単である。吊下げ杆1を少し持ち上げて先とは逆方向へストッパー部14に当たるまで回動させると、連結用部5が開口部10と一致する位置にくるから、吊下げ杆1を下方へ下ろせばよい。
s)この室内用吊下げ具は、天井面4が傾斜していても吊下げ杆1を常に垂下状に吊り下げることができる。即ち、取付け用基部2を、その開口部10の長手方向が天井面4の傾斜方向と一致するように取付けて、吊下げ杆1を連結すればよい。吊下げ杆1の連結用部5下部の正面図で見た凸曲面部7aが、それに対応した取付け用基部2の連結用凹所11の凹曲面12a内で自由に動けると共に、吊下げ杆1が開口部10の長手方向に自由に動けて、吊下げ杆1は自然に垂下状に吊下げられる(例えば上記図2参照)。
t)上記で天井面4が、同時に他方向へも傾斜していても、吊下げ杆1の連結用部5の側面図で見た凸曲面7bが、それに対応する取付け用基部2の連結用凹所11の凹曲面12b内で自由に動けるから、吊下げ杆1は開口部10の短手方向へ動いて、ここでも自然と垂下状に吊り下げられる(例えば上記図3参照)し、またそのために、物を吊り下げた場合に連結各部に無理な力が加わらなくなっている。
u)吊下げ杆1に、物干し竿23や吊り鉢24等を吊り下げる際に前後左右に外力が加わっても、上記s),t)の如く吊下げ杆1は取付け用基部2に対して前後および左右に揺動可能であるから、この面でも連結各部に無理な力が加わらず損傷するおそれも無くなっている。
上記吊下げ杆1を、内・外側杆15,16で伸縮可能とする伸縮調節部6を設けて、外側杆16に、該調節部6の小突起18付きの操作部片17を可回動に設けて、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内側へ突出するようにし、他方内側杆15の長手方向の側面に、上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成する。
この構造により、操作部片17の操作で小突起18を後退させて内側杆15をスライドして、所望の高さ位置での係止用小穴22に小突起18を係合・係止させれば、吊下げ高さ調節をできるし、また内側杆15を引き抜けば天井面に取付け用基部2と外側杆16が残るだけとなり、室内空間を広く利用できかつ体裁もよい。
また、吊下げ杆1の上側の杆の上部に、両側方への短い連結用連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aで、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bに形成し、かつ、取付け用基部2の下板部9に、吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10と、該開口部10と直交位置に上記連結用部5の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11に形成してある。
この構造により、吊下げ杆1は前後左右に揺れ動くことが可能となり、天井面が水平状である場合は勿論のこと、傾斜している場合にも自然と垂下状になる。
ここでは、本発明の室内用吊下げ具の内で、上記第1および第2のものの両方の構造を含む第3のものの実施例を説明するが、天井面4への取付け用基部2と、それに連結可能な吊下げ杆1とからなる。
まず吊下げ杆1は、スライドにより伸縮可能な内・外側杆15,16からなる。ここではいずれもアルミ製として、外側杆16は上段用で、外径約9mm、長さ約330mmの丸筒状、内側杆15は下段用で、外径約6mm、長さ約300mmの丸棒状のものであって、最大長で約640mmまで伸ばせるようにしてある。
上記上段用の外側杆16の上端に、ここでは別体のアルミダイカスト製の連結用部5を軸装してある。該連結用部5は図11からも明らかな如く、両側方に短く腕片が延びた形状であって、それを正面図で見るとここでは横幅が約15mmで、その下部が半径約7mmの下方へ円弧状の凸曲面7を有し、また側面図で見るとここでは横幅が約45mmで、その下部が半径約50mmの下方へ円弧状の凸曲面7をもつ形状としてある。また該連結用部5の上部には、ここでは高さ約7mm、外径約10mmの短円筒状のガイド用部8を形成してある。
上記吊下げ杆1を伸縮可能とすると共に所定の位置で掛止させるため、ここでは上段用の外側杆16の下部寄りに、アルミダイカスト製の伸縮調節部6を設けてある。即ち、操作部片は横軸19で可回動に設けて、その上部寄り内側に小突起18を形成すると共に、横軸19より下部寄り位置で操作部片17と外側杆16間に、操作部片17を押圧して小突起18を外側杆16に形成した小孔21から内方へ突出可能なバネ20を設けてある。
下段の内側杆15には、長手方向の側面に内方へ突出時の小突起18が選択的に係合可能に、深さ3mmの係止用小穴22を、ここでは約90mmの間隔で3数箇所形成してある。なお該内側杆15の下端部には、物干し竿23等を引掛け可能に、ここではアルミダイカスト製で内径約42mmのリング状の物掛け用部3を設けてある。
他方、天井面4へ取り付ける取付け用基部2は、図5ないし図10で示したような構造で、ここでは亜鉛ダイカスト製とし、外径約60mm、高さ約20mmの短円筒形状をしている。
該取付け用基部2の下板部9には、上記吊下げ杆1上部の連結用部5が下方から内部へ係合可能に、ここでは長手方向に約52mm、短手方向に約20mmの横長状の開口部10を形成すると共に、該開口部10と直交位置に上記連結用部5の下部が余裕をもって係合可能な連結用凹所11を、ここでは下方へ膨出するようにして形成してある。
該連結用凹所11は、上記連結用部5下部の凸曲面7a,7bが係合可能な形状で、それを正面図で見ると下方へ円弧状の凹曲面12aを有し、側面図で見ても下方へ円弧状の凹曲面12bをもつ形状である。
該取付け用基部2の上板部13には、中央に上記吊下げ杆1上端の凸状ガイド用部8を係合可能な丸孔状ガイド用部24を形成すると共に、その両側に天井面4への取付けネジ25のために取付けネジ用孔26を形成してある。
さらに、吊下げ杆1上部の連結用部5を下方から該取付け用基部2の開口部10内へ係合させ、その凸状ガイド用部9を上板部13の丸孔状ガイド用部24に係合させた状態で縦の中心線yの周りに約90度回動時に、連結用部5の前後面が当たって回動を係止させるべく、上記連結用凹所11を挟んだ点対称位置に、一対の縦板状のストッパー部14を形成してある。
なお上記実施例で、伸縮可能な吊下げ杆1は、上段の外側杆16を中空状で、下段の内側杆15を棒状にしてあるが、逆に上段を棒状の内側杆とし、下段を中空状の外側杆としてもよいことは上記のとおりである。上記物掛け用部3は、リング状に限らずフック状でもよいことは勿論である。
1−吊下げ杆
2−取付け用基部
3−物掛け用部
4−天井面
5−連結用部
6−伸縮調節部
7a−凸曲面
7b−凸曲面
8−ガイド用部
9−下板部
10−開口部
11−連結用凹所
12a−凹曲面
12b−凹曲面
13−上板部
14−ストッパー部
15−内側杆
16−外側杆
17−操作部片
18−小突起
19−軸
20−バネ
21−小孔
22−係止用小穴
23−物干し竿
24−ガイド用部
25−取付けネジ
26−取付けネジ用孔
y−縦の中心線
2−取付け用基部
3−物掛け用部
4−天井面
5−連結用部
6−伸縮調節部
7a−凸曲面
7b−凸曲面
8−ガイド用部
9−下板部
10−開口部
11−連結用凹所
12a−凹曲面
12b−凹曲面
13−上板部
14−ストッパー部
15−内側杆
16−外側杆
17−操作部片
18−小突起
19−軸
20−バネ
21−小孔
22−係止用小穴
23−物干し竿
24−ガイド用部
25−取付けネジ
26−取付けネジ用孔
y−縦の中心線
Claims (3)
- 下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にすると共に、
内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成して、
高さ調節必要時に、小突起18を後退させた状態で内側杆15をスライドさせ、所望高さ位置での係止用小穴22に、突出時の小突起18を係合・係止させるようにしたことを特長とする、室内用吊下げ具。 - 下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成し、かつ該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11の位置で係止するストッパー部14を形成したことを特長とする、室内用吊下げ具。 - 下部に物掛け用部3をもつ吊下げ杆1の上部を、天井面4に取付けた取付け用基部2に連結可能とする室内用吊下げ具であって、
上記吊下げ杆1は、上下方向へ伸縮可能な内・外側杆15,16に伸縮調節部6を設けたもので、外側杆16の側端部寄りに、小突起18をもつ操作部片17を軸19で可回動に設け、バネ20で常時は小突起18が該外側杆16の小孔21から内方へ突出可能にして、内側杆15の長手方向の側面に、突出時の上記小突起18が係合可能な係止用小穴22を、間隔をおいて複数箇所に形成すると共に、
該吊下げ杆1の上部に、両側方へ短く延びた連結用部5を設けて、該連結用部5の下部を、正面図で見て下方へ円弧状の凸曲面7aであると共に、側面図で見ても下方へ円弧状の凸曲面7bをもつ形状とし
他方、取付け用基部2は、その下板部9に、上記吊下げ杆1の連結用部5を下方から内部へ係合可能な横長の開口部10を形成し、該横長の開口部10とほぼ直交位置に、上記連結用部5の下部の正面図および側面図で見た円弧状の凸曲面7a,7bに対応する凹曲面12a,12bをもつ連結用凹所11を形成し、かつ、該取付け用基部2内で縦の中心線yの周りに回動させた該連結用部5を、連結用凹所11の位置で係止するストッパー部14を形成したことを特長とする、室内用吊下げ具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004202819A JP2006020913A (ja) | 2004-07-09 | 2004-07-09 | 室内用吊下げ具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004202819A JP2006020913A (ja) | 2004-07-09 | 2004-07-09 | 室内用吊下げ具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006020913A true JP2006020913A (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=35794596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004202819A Pending JP2006020913A (ja) | 2004-07-09 | 2004-07-09 | 室内用吊下げ具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006020913A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008080006A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Kawaguchi Giken Inc | 吊掛装置 |
JP2011078688A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Takara Sangyo Kk | 物干し装置 |
US10205060B2 (en) | 2014-02-11 | 2019-02-12 | Semicon Light Co., Ltd. | Semiconductor light emitting device |
-
2004
- 2004-07-09 JP JP2004202819A patent/JP2006020913A/ja active Pending
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JP2011078688A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Takara Sangyo Kk | 物干し装置 |
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