JP2006020063A - バランフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で良好な特性のバランフィルタを提供する。
【解決手段】不平衡側端子TP1に接続される回路とインピーダンス整合するようにインダクタンスが設定されるインダクタL1と、不平衡側伝送線路PRublや平衡側伝送線路PRbl-a,PRbl-bの線路長を短くするために設けられた波長短縮用コンデンサC1を利用して低域フィルタ101を構成して、端子TP1と線路PRubl間に設ける。インダクタは、スパイラル形状のインダクタパターンと、スパイラルの向きが逆で対称であり重畳されるように他の層に形成したインダクタパターンを、流れる電流の向きが等しくなるように接続したスタック型インダクタを用いる。インダクタの基板占有面積が小さくなりバランフィルタを小型化できる。低域フィルタのノッチ周波数を通過帯域よりも高い周波数として、帯域通過フィルタ特性を急峻にできる。
【選択図】 図4

Description

この発明はバランフィルタに関する。詳しくは、インダクタとコンデンサからなる低域フィルタを、バランフィルタの不平衡側端子と不平衡側伝送線路間に設けたものである。
マイクロ波帯やミリ波帯の高周波電波をキャリアとした通信システム、例えば携帯電話等の電話システムや無線LAN(ローカルエリアネットワーク)システムの普及に伴い、家庭内や屋外等の様々な場所において手軽にかつ中継装置等を介することなく様々なデータの送受信が可能となっている。
このような通信システムに用いられる機器では、図15に示すように、高周波電波を受信して得られた信号の処理や高周波電波として送信する信号の生成等を行うための高周波信号処理用集積回路(以下「RFIC」という)80が設けられている。また、アンテナに接続される入出力端子85とRFIC80との間には、バラン90や帯域通過フィルタ(BPF)95等が設けられる。バラン90は平衡不平衡変換を行うものであり、バラン90の平衡側にRFIC80の差動アンプ80a、不平衡側に帯域通過フィルタ95がそれぞれ接続される。
バラン90は、例えば特許文献1に示されている。図16は従来のバランの等価回路を示しており、1つのマイクロストリップライン90ublと、マイクロストリップライン90ublに並行する2つのマイクロストリップライン90bl-a,90bl-bによって結合線路が構成される。マイクロストリップライン90ublの一端は不平衡側端子TP1と接続されて他端は開放状態とされる。このとき、マイクロストリップライン90ublはオープンスタブとなる。また、マイクロストリップライン90bl-a,90bl-bにおいて、マイクロストリップライン90ublの端部側に位置する端部は接地されて、マイクロストリップライン90ublの中央側に位置する端部は平衡側端子TP2,TP3と接続される。このとき、マイクロストリップライン90bl-a,90bl-bはショートスタブとなる。マイクロストリップライン90ublとマイクロストリップライン90bl-a,90bl-bは互いに並行に配線されるため、マイクロストリップライン90ublとマイクロストリップライン90bl-aの組合せ、およびマイクロストリップライン90ublとマイクロストリップライン90bl-bの組合せがそれぞれ共振器となる。ここで、バラン90の動作帯域の中心周波数に対する波長をλとしたとき、動作帯域の中心周波数で共振するように、マイクロストリップライン90ublの線路長はλ/2、マイクロストリップライン90bl-a,90bl-bの線路長はλ/4に設定される。
このように構成されたバラン90において、マイクロストリップライン90ublに信号が入力されると、例えばマイクロストリップライン90bl-aから出力される信号の位相は90度進み、マイクロストリップライン90bl-bから出力される信号の位相は90度遅れる。すなわち、マイクロストリップライン90bl-aの出力とマイクロストリップライン90bl-bの出力の位相差が180度となり、平衡出力を得ることができる。
特開2002−232215号公報
ところで、従来のバランは、マイクロストリップライン90ublの線路長をλ/2、マイクロストリップライン90bl-a,90bl-bの線路長をλ/4に設定しなければならないため小型化が困難である。また、上述のように帯域通過フィルタが必要であり、インピーダンスが異なるときには整合回路も必要となるため、通信システムを容易に小型化することができない。
そこで、低コストで通信システムの小型化に貢献できるバランフィルタを提供するものである。
この発明に係るバランフィルタは、誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡側端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、前記不平衡側伝送線路の前記不平衡側端子と接続された端部側に位置する端部が接地されて他端が第1の平衡側端子と接続された第1の平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、前記不平衡側伝送線路の接地された端部側に位置する端部が接地されて他端が第2の平衡側端子と接続された第2の平衡側伝送線路を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成したバランフィルタにおいて、インダクタとコンデンサからなる低域フィルタを前記不平衡側端子と前記不平衡側伝送線路間に設けたものである。
この発明においては、例えば不平衡側端子に接続される回路とインピーダンスが整合するようにインダクタンスが設定されるスタック型インダクタと、通過帯域の中心周波数に応じて設定される不平衡側伝送線路の線路長を短くするために設けられた波長短縮用コンデンサを利用して低域フィルタが構成されて、不平衡側端子と不平衡側伝送線路間に設けられる。スタック型インダクタは、導体層に形成されたスパイラル形状のインダクタパターンと、該インダクタパターンとスパイラルの向きが逆で対称であり該インダクタパターンに重畳されるように他の導体層に形成されたインダクタパターンとを、流れる電流の向きが等しくなるように接続して構成される。
この発明によれば、インダクタとコンデンサからなる低域フィルタが不平衡側端子と不平衡側伝送線路間に設けられるので、バランフィルタのフィルタ特性を急峻とすることができる。
また、低域フィルタは、一端が前記不平衡側端子と接続されて他端が不平衡側伝送線路に接続されたインダクタを有し、不平衡側端子に接続される回路とインピーダンスが整合するようにインダクタンスが設定される。このため、インピーダンスを整合させるための整合回路を設ける必要がなく、機器を小型化できる。
また、インダクタとしてスタック型インダクタを用いられており、スタック型インダクタは、導体層に形成されたスパイラル形状のインダクタパターンと、該インダクタパターンとスパイラルの向きが逆で対称であり該インダクタパターンに重畳されるように他の導体層に形成されたインダクタパターンとを、流れる電流の向きが等しくなるように接続して構成される。このため、インダクタパターン間の結合が強くなり、インダクタの基板占有面積を大きくしなくともインダクタンスを大きくできる。さらに、インダクタの基板占有面積を大きくしなくともインダクタンスを大きくできるので、バランフィルタが大きくなってしまうことを防止できる。
さらに、不平衡側伝送線路の線路長を短くするために設けられた波長短縮用コンデンサが低域フィルタのコンデンサとして利用されるので、コンデンサを別個に設ける必要がない。
以下、図を参照しながら、この発明の形態について説明する。図1は、本発明のバランフィルタ10を用いた機器の構成の一部を示しており、不平衡平衡変換機能にフィルタ機能等を混在させたバランフィルタ10は、RFIC80と例えばアンテナに接続される入出力端子85との間に設けられる。
図2は、電磁界結合を用いた共振器フィルタの等価回路である。共振器フィルタ50では、一方の端部が端子TPaと接続されて他方の端部が接地された共振電極PRaと、一方の端部が端子TPbと接続されて他方の端部が接地された共振電極PRbとが並行して設けられる。共振電極PRa,PRbの線路長は、通過域の中心周波数における波長をλとしたときλ/4とする。なお、共振電極PRa,PRbは、分布定数線路すなわちマイクロストリップラインやストリップラインを用いて構成する。
このように共振器フィルタ50を構成したとき、共振電極PRaに入力された信号の周波数が通過帯域の中心周波数となると、電磁界結合Mにより共振電極PRbから中心周波数の信号が出力される。すなわち、共振器フィルタ50は、帯域通過フィルタとして動作する。また、端子TPaと接地間に波長短縮用のコンデンサCaを設け、端子TPbと接地間にコンデンサCaと静電容量の等しい波長短縮用のコンデンサCbを設けるものとすれば、共振電極PRa,PRbの長さをλ/4より短くしても、中心周波数の信号を通過させることができる。
図3は、バランフィルタの導出過程を説明するための図である。図3Aに示すように、バランの不平衡側伝送線路PRublと平衡側伝送線路PRbl-aについて考える。なお、不平衡側伝送線路PRublと平衡側伝送線路PRbl-aおよび後述する平衡側伝送線路PRbl-bは、分布定数線路すなわちマイクロストリップラインやストリップラインとする。
不平衡側伝送線路PRublの一端は不平衡側端子TP1と接続して、不平衡側伝送線路PRublの他端は接地する。また、不平衡側伝送線路PRublに対して並行に配線された平衡側伝送線路PRbl-aは、一端を接地して他端を平衡側端子TP2と接続する。例えば、不平衡側伝送線路PRublの不平衡側端子TP1と接続された端部側を接地して、不平衡側伝送線路PRublの中央側を平衡側端子TP2と接続する。
ここで、図3Bに示すように、不平衡側端子TP1と接地間にコンデンサC1を設け、平衡側端子TP2と接地間にコンデンサC2を設けると、このときの等価回路は、図2に示す共振器フィルタ50の等価回路と等しくなり、帯域通過フィルタを構成できる。また、コンデンサC1,C2は、波長短縮用コンデンサに相当するものとなり、平衡側伝送線路PRbl-aの線路長が不平衡側伝送線路PRublの例えば1/2倍であるときは、コンデンサC2の静電容量をコンデンサC1の静電容量の2倍とする。
次に、図3Cに示すように、不平衡側伝送線路PRublと平衡側伝送線路PRbl-bについて考える。不平衡側伝送線路PRublに対して並行に配線された平衡側伝送線路PRbl-bは、一端を接地して他端を平衡側端子TP2と接続する。例えば、不平衡側伝送線路PRublの接地された端部側を接地して、不平衡側伝送線路PRublの中央側を平衡側端子TP3と接続する。
この場合も、図3Dに示すように不平衡側端子TP1と接地間にコンデンサC1を設け、平衡側端子TP3と接地間にコンデンサC3を設けると、等価回路が帯域通過フィルタの等価回路と等しくなり、帯域通過フィルタを構成できる。また、コンデンサC1,C3は、波長短縮用コンデンサに相当するものとなり、平衡側伝送線路PRbl-bの線路長が不平衡側伝送線路PRublの例えば1/2倍であるときは、コンデンサC3の静電容量をコンデンサC1の2倍とする。
図3Bと図3Dを組み合わせると図3Eに示す等価回路となり、平衡側端子TP2,TP3と接地間に設けられたコンデンサC2,C3は、図3Fに示すように平衡側端子TP2と平衡側端子TP3間に設けたコンデンサC23に置き換えることができる。なお、コンデンサC23の静電容量は、コンデンサC2あるいはコンデンサC3の静電容量の1/2倍である。このようにバランフィルタを構成することで、平衡側端子TP2,TP3間から帯域通過フィルタ処理が行われた平衡出力、あるいは不平衡側端子TP1と接地間から帯域通過フィルタ処理が行われた不平衡出力を得ることができる。
さらに、図4に示す等価回路のように、端子と共振電極との間にインダクタL1,L2,L3を追加してインピーダンス変換率を広くすることで、整合回路を設けることなくインピーダンス変換を行うことができる。ここで、インダクタL1,L2,L3は、小型化しても大きなインダクタンスを得ることができるように、スパイラル形状のインダクタパターンを積層したスタック型インダクタを用いる。このように、スタック型インダクタを用いることにより、1つの面でのスパイラル巻き数を増やすことなくインダクタンスを大きくできるので、インダクタの基板占有面積が大きくならず、インダクタを小型化できる。また、不平衡側端子TP1とコンデンサC1間にインダクタL4を設けて、インダクタL1,L4およびコンデンサC1によって低域フィルタ101を構成して、帯域通過フィルタの阻止帯域にノッチ周波数を設定する。すなわち、ノッチ周波数を帯域通過フィルタの通過帯域よりもわずかに高い周波数とすれば、バランフィルタのフィルタ特性を急峻なものとすることができる。なお、図4の等価回路で示す低域フィルタ101の構成は、不平衡側端子TP1が信号出力端子として用いられる場合を示すものであり、低域フィルタ101の回路構成は、図4に示すものに限られるものではない。
図5は、図4に示す等価回路のバランフィルタ10の平面図、図6は図5のA−A’位置の断面概略図、図7は図5のB−B’位置の断面概略図、図8はバランフィルタ10の分解斜視図を示している。
第1誘電体層(絶縁層)12の裏面側には、接地導体層としての第1導体層11が形成されており、表面側には第2導体層13が形成されている。また、第1誘電体層12には、ビアホール(via hole)やスルーホール(through hole)等の導体層接続部(以下単に「ビア」という)121が設けられて、ビア121によって第1導体層11と第2導体層13が電気的に接続される。
第2導体層13上には第3誘電体層15が形成されて、この第3誘電体層15上に第3導体層16が形成される。第3導体層16は、接地パターン161と接続パターン162で構成される。また、第3誘電体層15には、ビア151が設けられて、ビア151によって第2導体層13と第3導体層16の接地パターン161が電気的に接続される。
第3導体層16上には、ビルドアップ形成面として用いられる平坦化面を形成するための第5誘電体層18が形成される。この第5誘電体層18上にコンデンサC1のコンデンサ電極189-c1とコンデンサC23のコンデンサ電極189-c23、コンデンサ電極189-c1,189-c23上に誘電体をそれぞれ形成したのち、第4導体層19を形成する。
第4導体層19は、接地パターン191,196、平衡側伝送線路PRbl-aとなる線路パターン192a、平衡側伝送線路PRbl-bとなる線路パターン192b、インダクタL1を構成するインダクタパターン193-L1,インダクタL2を構成するインダクタパターン193-L2,インダクタL3を構成するインダクタパターン193-L3,インダクタL4を構成するインダクタパターン193-L4、接続パターン194-a,194-b、コンデンサC1のコンデンサ電極195-c1、コンデンサC23のコンデンサ電極195-c23で構成される。線路パターン192a,192b、インダクタパターン193-L1,193-L2,193-L3,193-L4は、スパイラル形状とされている。また、接地パターン191は、接地パターン191の一部がコンデンサC1のコンデンサ電極189-c1と接続されるように形成する。
第5誘電体層18には、第3導体層16と第4導体層19を電気的に接続するためのビア181〜186が設けられている。ビア181は、第4導体層19の接地パターン191,196と第3導体層16の接地パターン161を接続する。ビア182は、インダクタパターン193-L1のスパイラル外周端と第3導体層16の接続パターン162を接続する。この接続パターン162は、ビア183によって接続パターン194aと接続される。ビア184は、第4導体層19の線路パターン192aのスパイラル内周端と第3導体層16の接地パターン161を接続する。ビア185は、第4導体層19の線路パターン192bのスパイラル内周端と第3導体層16の接地パターン161を接続する。ビア186は、第4導体層19の接続パターン194bと第3導体層16の接地パターン161を接続する。
第4導体層19上には、第6誘電体層20を介して第5導体層22が形成される。第5導体層22は、接地パターン221,226、不平衡側伝送線路PRublとなる線路パターン222、インダクタL1および不平衡側端子TP1を構成するインダクタパターン223-L1,インダクタL2を構成するインダクタパターン193-L2,インダクタL3を構成するインダクタパターン223-L3,インダクタL4を構成するインダクタパターン223-L4、平衡側端子TP2となるパターン224a、平衡側端子TP3となるパターン224bで構成される。
第6誘電体層20には、第4導体層19と第5導体層22を電気的に接続するためのビア201〜214が設けられている。ビア201は、第4導体層19の接地パターン191,196と第5導体層22の接地パターン221,226を接続する。ビア202は、インダクタパターン193-L4のスパイラル外周端とインダクタパターン223-L1の不平衡側端子TP1側を接続する。ビア203は、インダクタパターン193-L4のスパイラル内周端とインダクタパターン223-L4のスパイラル内周端を接続する。ビア204は、コンデンサ電極195-c1とインダクタパターン223-L4のスパイラル外周端を接続する。ビア205は、インダクタパターン193-L1のスパイラル内周端とインダクタパターン223-L1のスパイラル内周端を接続する。ビア206は、接続パターン194aと線路パターン222における不平衡側端子TP1側の端部を接続する。このとき、線路パターン222における不平衡側端子TP1側の端部は、接続パターン194aと接続パターン162を介してインダクタL1と接続されることとなる。ビア207は、線路パターン192aのスパイラル外周端とインダクタパターン223-L2のスパイラル外周端を接続する。ビア208は、インダクタパターン193-L2のスパイラル内周端とインダクタパターン223-L2のスパイラル内周端を接続する。ビア209は、インダクタパターン193-L2のスパイラル外周端とパターン224aを接続する。ビア210は、接続パターン194bと線路パターン222における接地側の端部を接続する。このとき、線路パターン222における接地側の端部は、接続パターン194aを介して接地パターン161に接続されることとなる。ビア211は、線路パターン192bのスパイラル外周端とインダクタパターン223-L3のスパイラル外周端を接続する。ビア212は、インダクタパターン193-L3のスパイラル内周端とインダクタパターン223-L3のスパイラル内周端を接続する。ビア213は、インダクタパターン193-L3のスパイラル外周端とパターン224bを接続する。ビア214は、コンデンサ電極195-c23とパターン224bを接続する。
なお、第3導体層16において、線路パターン222や線路パターン192a,192bによって共振器が形成される領域とインダクタL1,L2,L3,L4が形成される領域およびコンデンサC1,C23が形成される領域と対応する領域は、スロットとされて第4誘電体層17が設けられる。さらに、第2導体層13においても、線路パターン222や線路パターン192a,192bによって共振器が形成される領域とインダクタL1,L2,L3,L4が形成される領域およびコンデンサC1,C23が形成される領域と対応する領域は、スロットとされて第2誘電体層14が設けられる。このようにスロットを設けることで、共振器やインダクタを構成するためのパターンと第1導体層11との間に他の導体層が設けられていないので、共振器やインダクタは他の導体層による影響を受けることがなく、所望の特性のバランフィルタ10を形成できる。
ここで、第4導体層19と第5導体層22に設けたインダクタパターンによって構成されるスタック型インダクタは、電磁界結合が強くなるようにスパイラル形状のインダクタパターンを形成する。図9は、スパイラル形状のインダクタパターン形成方法の一例を示している。基準線SPrefに対して上側の領域Uaでは、基準線上の位置CTAを中心として半円状のパターンを形成する。また、下側の領域Ubでは位置CTAから基準線方向にオフセットさせた位置CTBを中心として、上側のインダクタパターンと接続される半円状のパターンを形成する。具体的には、パターン幅WL,パターン間隔SP,最内周パターンの半径をRinとしたとき、基準線の上側では、位置CTAを中心として式(1)から求めた中心半径Ra(n)の半円状のパターンを設ける。なお、nは自然数である。
Ra(n)=Rin+(WL+SP)×(n−1) ・・・(1)
また、基準線の下側では、位置CTAから(WL+SP)/2だけオフセットさせた位置CTBを中心として、式(2)から求めた中心半径の半円状パターンを設ける。
Rb(n)=Rin+(WL+SP)/2×n ・・・(2)
このようにして、上側の半円状のパターンと下側の半円状のパターンを接続させることにより、スパイラル形状のインダクタパターンを形成できる。
図10は、プレーナー型インダクタとスタック型インダクタを示している。プレーナー型インダクタは、図10A,図10Bに示すように、直線状の引き出しパターンPLa上に、誘電体層(図示せず)を介してスパイラル形状のインダクタパターンPLbを形成して、引き出しパターンPLaの端部とインダクタパターンPLbのスパイラル内周側の端部とを接続して構成されている。ここで、引き出しパターンPLaに流れる電流とスパイラル形状のインダクタパターンPLbに流れる電流は、図10Cに示すように直交するため、磁界への影響は少ない。しかし、引き出しパターンPLaとインダクタパターンPLbが交差することからパターン間で寄生容量を持ち、この寄生容量によってインダクタの特性が影響されてしまう。
一方、スタック型インダクタは、図10D,図10Eに示すように、一つの導体層に形成されたスパイラル形状のインダクタパターンPLcと、このインダクタパターンPLcとスパイラル向きが逆で対称であり、このインダクタパターンPLcに誘電体層(図示せず)を介して重畳されるように他の導体層にスパイラル形状のインダクタパターンPLdが形成されて、流れる電流の向きが等しくなるように接続される。例えば、スパイラルの中心から時計方向に伸びているインダクタパターンPLcと、インダクタパターンPLcと対称で反時計方向に伸びているインダクタパターンPLdが、誘電体層を介して重畳されて、スパイラル内周側の端部が接続される。このとき、インダクタパターンPLcに流れる電流とインダクタパターンPLdに流れる電流は、図10Fに示すように等しい向きとされるので、プレーナー型インダクタよりも磁界が強められて、インダクタンスを高くできる。さらに、インダクタパターンPLcとインダクタパターンPLdのスパイラル巻き数に[(n−1)+0.5]ターン分の差を設けるものとする。このとき、信号の入出力は、スパイラル形状のインダクタパターンの最外周側であって互いに反対方向の位置で行われることになるので、引き出しパターンとインダクタパターンが交差したり引き出しパターン同士が並行となることがなく、パターン間の寄生容量によるインダクタ特性の影響を小さくできる。
次に、バランフィルタ10の生成手順を説明する。バランフィルタ10は、いわゆるプリント配線基板をベース基板として用いるものとする。例えば、誘電体(絶縁)基板の両面に導体層が設けられたプリント配線基板をベース基板として用いる。
ベース基板の一方の導体層を第1導体層11、他方の導体層を第2導体層13とする。この第1導体層11と第2導体層13は、例えば第1誘電体層12に設けられたビア121によって電気的に接続する。ビア121は、第1誘電体層12の一部に、この第1誘電体層12を貫通する孔をドリル加工やレーザー加工あるいはプラズマエッチング加工等により穿設する。この穿設された孔にビアメッキ、例えば硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより銅からなる導電膜を成膜することで形成できる。
第1誘電体層12は、誘電損失の少ない(低tanδ)材料、すなわち高周波特性に優れた材料により形成されていることが好ましい。このような材料としては、例えばポリフェニールエチレン(PPE)や、ビスマレイドトリアジン(BT−resin)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー(LCP)、ポリノルボルネン(PNB)等の有機材料、セラミックあるいはセラミックと有機材料との混合材料等を挙げることができる。また、第1誘電体層12は、上述した材料の他に、耐熱性及び耐薬品性を有する材料により形成されていることが好ましく、このような材料からなる誘電基板として、廉価なエポキシ系基板FR−5等を挙げることができる。このように、廉価な有機材料を第1誘電体層12として用いることで、従来のような比較的高価とされるSi基板やガラス基板を用いた場合と比べて、コストの低減化が図られている。
第2導体層13には、スロットを形成する。例えばエッチング法を用いてスロット部分の導体を除去する。このスロットが形成された第2導体層13上には、誘電率の高い絶縁材料例えばエポキシ系樹脂を用いた絶縁膜を形成する。絶縁膜形成後、第2導体層13上に形成された絶縁膜を、第2導体層13が露出するまで研磨する。これにより、スロットの領域に第2誘電体層14を形成できるとともに、第2導体層13と第2誘電体層14との段差がなくなる。この第2導体層13と第2誘電体層14上に、第3誘電体層15と第3導体層16を形成する。
この第3誘電体層15と第3導体層16は、例えばRCC(Resin Coated Copper:樹脂付き銅箔)を用いるものとして、この第3導体層16に接地パターン161と接続パターン162を形成する。また、第3誘電体層15にビア151を設けて、第3導体層16の接地パターン161を第2導体層13に接続する。
第3導体層16上には、誘電率の高い絶縁材料例えばエポキシ系樹脂を用いた絶縁膜を形成する。絶縁膜形成後、第2導体層13上に形成された絶縁膜を、第2導体層13が露出するまで研磨する。これにより、スロットの領域に第4誘電体層17を形成できるとともに、第3導体層16と第4誘電体層17との段差がなくなる。この第3導体層16と第4誘電体層17上に、ビルドアップ形成面として用いられる平坦化面を形成するための第5誘電体層18が形成される。
第5誘電体層18は、低誘電損失(低tanδ)の材料、すなわち高周波特性に優れた有機材料により形成されていることが好ましく、また、耐熱性及び耐薬品性を有する有機材料により形成されていることが好ましい。このような有機材料としては、例えばベンゾシクブテン(BCB)や、ポリイミド、ポリノルボルネン(PNB)、液晶ポリマー(LCP)、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等を挙げることができる。そして、第5誘電体層18は、このような有機材料を、例えばスピンコート法や、カーテンコート法、ロールコート法、ディップコート法等の塗布均一性及び膜厚制御に優れた方法を用いて、ビルドアップ形成面上に精度良く形成することができる。
この第5誘電体層18上には、コンデンサC1,C23を形成する。コンデンサC1,C23は、例えば酸化タンタル(Ta25)を誘電体として用いた酸化タンタルコンデンサを用いる。酸化タンタルコンデンサは、一方の電極となるコンデンサ電極189-c1,189-c23上に窒化タンタル(TaN)膜を形成する。窒化タンタル膜は、CVD(Chemical Vapor Deposition)やスパッタリングあるいは蒸着法等によって形成できる。この窒化タンタル膜の表層部を陽極酸化して、高誘電率かつ低損失な高誘電体材料である酸化タンタル(Ta25)膜とする。
また、半導体プロセスで用いられる薄膜形成技術や厚膜形成技術によって、第4導体層19を形成する。この第4導体層19は、第5誘電体層18上に例えばニッケルや銅等からなる導電膜を全面に亘って成膜したのち、フォトリソグラフィ技術等を用いてパターン形成を行う。例えば、硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより、数μm程度の銅からなる導電膜を成膜する。その後、所定の形状にパターニングされたフォトレジストをマスクとして用いて導電膜をエッチングすることにより、第4導体層19の各パターンを形成する。このとき、コンデンサC1のコンデンサ電極は接地パターン191、コンデンサC23のコンデンサ電極はインダクタパターン193-L2とそれぞれ接続される。さらに、コンデンサC1の酸化タンタル膜上にコンデンサ電極195-c1、コンデンサC23の酸化タンタル膜上にコンデンサ電極195-c23がそれぞれ形成される。
第6誘電体層20は、第5誘電体層18と同様に、上述の有機材料を用いて構成する。第5導体層22は、第4導体層19と同様に導電膜を全面にわたって成膜したのち、フォトリソグラフィ技術等を用いて、第5導体層22の各パターンを形成する。また、第5誘電体層18にビア181〜186を設けて第3導体層16のパターンと第4導体層19のパターンを接続する。また、第6誘電体層20にはビア201〜214を設けておき、第4導体層19のパターンと第5導体層22のパターンを接続する。
このように、不平衡側伝送線路の開放端側に低域フィルタ101を設けたことにより、フィルタ特性を急峻とすることができる。また、低域フィルタ101やインピーダンス変換を行うために設けたインダクタとして、スパイラル形状のインダクタパターンを積層したスタック型インダクタを用いたことによりバランフィルタを小型化できる。さらに、不平衡側伝送線路や平衡側電送線路の線路長を短くするために設けられた波長短縮用コンデンサが低域フィルタ101のコンデンサとして利用されるので、コンデンサを別個に設ける必要がなく、バランフィルタが大きくなってしまうことを防止できる。
バランフィルタ10の第1導体層11,第2導体層13,第3導体層16は層厚10〜20μm、第4導体層19,第5導体層22は層厚1〜10μmとする。第1誘電体層12は比誘電率3.1,層厚200μm、第2誘電体層14は比誘電率3.8,層厚10〜20μm、第3誘電体層15は比誘電率2.8,層厚60μm、第4誘電体層17は比誘電率3.8,層厚10〜20μm、第5誘電体層18は比誘電率2.6,層厚10〜20μm、第6誘電体層20は比誘電率2.6,層厚10〜20μmとする。また、積層基板を保護するため、積層基板の両面に層厚20μm,比誘電率4.3のレジスト層を設ける。
ここで、スパイラル形状のインダクタパターンは、中心半径Rin=120μm、パターン幅WL=30μm、パターン間隔SP=30μm、スパイラル形状のインダクタパターンが設けられている部分のスロット径SL=100μmとする。また、スパイラル巻き数は3.5とする。この場合、プレーナー型インダクタのインダクタンスは、図11の破線で示す特性となり、1GHzで2.8nH程度となる。また、積層数が2層であるスタック型インダクタ(下層のスパイラル巻き数は3)は、図11の実線で示す特性となり、1GHzで7.1nH程度となる。すなわち、インダクタの基板占有面積を大きくすることなくインダクタンスを2.5倍とすることができる。なお、プレーナー型インダクタのQ値は図12の破線で示す特性、スタック型インダクタのQ値は図12の実線で示す特性となり、1GHzのQ値はプレーナー型インダクタとスタック型で略同じ値となった。
次に、スタック型インダクタを用いたバランフィルタの実施例について説明する。不平衡側端子TP1から50Ω線路で線路幅が約40μmとされている配線に2つのスタック型インダクタL1,L4を接続する。このインダクタL1,L4およびインダクタL2,L3のインダクタパターンの配線幅は約20μmで間隔は約20μmとする。インダクタL1は共振電極に接続し、インダクタL4は0.5〜100pFのコンデンサC1に接続する。共振電極となる線路パターン192a,192b,222の配線幅は約40μmで間隔は約10μmとする。
ここで、帯域通過フィルタの中心周波数が約0.6GHzとなるようにコンデンサC1,C23の容量および共振電極の電極長を調整する。また、平衡側端子TP2,TP3に接続される平衡線路とのインピーダンス整合がはかれるようにインダクタL2、L3を設定する。さらに、インダクタL1,L4およびコンデンサC1によって低域通過フィルタを構成して、ノッチ周波数を約0.9GHzに設定する。このときのフィルタ特性は、図13の実線で示す特性となる。このため、低域通過フィルタを設けていない場合の破線で示すフィルタ特性よりも、阻止特性を急峻にできる。
以上のように、本発明にかかるバランフィルタは、所望の周波数の高周波信号に対して不平衡平衡変換を行う際に有用であり、高周波信号を用いる機器の小型化に適用している。
バランフィルタを用いた機器の構成の一部を示す図である。 共振器フィルタの等価回路を示す図である。 バランフィルタの導出過程を示す図である。 本発明のバランフィルタの等価回路を示す図である。 バランフィルタの概略構成を示す平面図である。 A−A’位置の断面概略図である。 B−B’位置の断面概略図である。 バランフィルタの分解斜視図である。 スパイラル形状のインダクタパターン形成方法を説明するための図である。 プレーナー型インダクタとスタック型インダクタを示す図である。 スタック型インダクタのインダクタンス値を示す図である。 スタック型インダクタのQ値を示す図である。 実施例のフィルタ特性を示す図である。 通信システムで用いられる機器の構成の一部を示す図である。 従来のバランの等価回路を示す図である。
符号の説明
10・・・バランフィルタ、11・・・第1導体層、12・・・第1誘電体層、13・・・第2導体層、14・・・第2誘電体層、15・・・第3誘電体層、16・・・第3導体層、17・・・第4誘電体層、18・・・第5誘電体層、19・・・第4導体層、20・・・第6誘電体層、22・・・第5導体層、50・・・共振器フィルタ、80・・・RFIC、80a・・・差動アンプ、85・・・入出力端子、90・・・バラン、90bl-a,90bl-b,90ubl・・・マイクロストリップライン、95・・・帯域通過フィルタ、101・・・低域フィルタ、121,151,181〜186,201〜214・・・ビア、161,191,196,221・・・接地パターン、162,194a,194b・・・接続パターン、189-c1,189-c23,195-c1,195-c23・・・コンデンサ電極、192a,192b,222・・・線路パターン、193-L1,193-L2,193-L3,223-L1,223-L2,223-L3・・・インダクタパターン

Claims (5)

  1. 誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡側端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、一端が接地されて他端が第1の平衡側端子と接続された第1の平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、一端が接地されて他端が第2の平衡側端子と接続された第2の平衡側伝送線路を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成したバランフィルタにおいて、
    インダクタとコンデンサからなる低域フィルタを前記不平衡側端子と前記不平衡側伝送線路間に設けた
    ことを特徴とするバランフィルタ。
  2. 前記低域フィルタは、一端が前記不平衡側端子と接続されて他端が前記不平衡側伝送線路に接続されたインダクタを有し、前記不平衡側端子に接続される回路とインピーダンスが整合するようにインダクタンスを設定した
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  3. 前記インダクタは、スタック型インダクタである
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  4. 前記スタック型インダクタは、前記導体層に形成されたスパイラル形状のインダクタパターンと、該インダクタパターンとスパイラルの向きが逆で対称であり該インダクタパターンに重畳されるように他の導体層に形成されたインダクタパターンとを、流れる電流の向きが等しくなるように接続して構成した
    ことを特徴とする請求項3記載のバランフィルタ。
  5. 前記バランフィルタにおける通過帯域の中心周波数に応じて設定される前記不平衡側伝送線路と前記第1の平衡側伝送線路と前記第2の平衡側伝送線路の線路長を短くするため、波長短縮用コンデンサを前記不平衡側伝送線路側と平衡側伝送線路側に設け、前記不平衡側伝送線路側に設けられた波長短縮用コンデンサを前記低域フィルタのコンデンサとして用いた
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
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CN116566329A (zh) * 2022-01-27 2023-08-08 锐石创芯(深圳)科技股份有限公司 巴伦、射频前端芯片和射频前端模组

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