JP2005244848A - バランフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】不平衡平衡変換機能にフィルタ機能等を混在させる。
【解決手段】セラミックや有機基板等に半導体微細パターニング技術を用いて、不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bの線路パターンをメアンダ形状やコの字形状等とする。不平衡側伝送線路50ublの一端は不平衡側端子PT1と接続し、他端は接地する。平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bの一端は不平衡側端子PT2,PT3と接続し、他端は接地する。不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-aを積層構造として共振器を構成する。不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-bで共振器を構成する。不平衡側端子PT1と接地間に薄膜技術で生成されたコンデンサC1を積層基板に内蔵して設け、平衡側端子PT2,PT3間にコンデンサC23を積層基板に内蔵して設ける。
【選択図】 図7

Description

この発明は、バランフィルタに関する。詳しくは、不平衡側伝送線路と不平衡側伝送線路に並行する平衡側伝送線路をマイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成して、不平衡側伝送線路に接続される不平衡側端子と接地間に第1のコンデンサを設け、平衡側伝送線路に接続される第1および第2の平衡側端子と接地間あるいは第1の平衡側端子と第2の平衡側端子間に第2のコンデンサを設け、不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数が通過帯の中心周波数となるように、不平衡側伝送線路および平衡側伝送線路の線路長と第1と第2のコンデンサの静電容量を設定して、不平衡平衡変換機能にフィルタ機能等を混在させるものである。
マイクロ波帯やミリ波帯の高周波電波をキャリアとした通信システム、例えば携帯電話等の電話システムや無線LAN(ローカルエリアネットワーク)システムの普及に伴い、家庭内や屋外等の様々な場所において手軽にかつ中継装置等を介することなく様々なデータの送受信が可能となっている。
このような通信システムに用いられる機器では、図15に示すように、高周波電波を受信して得られた信号の処理や高周波電波として送信する信号の生成等を行うための高周波信号処理用集積回路(以下「RFIC」という)5が設けられている。また、アンテナに接続される入出力端子6とRFIC5との間には、帯域フィルタ(BPF)7やバラン10等が設けられる。バラン10は平衡不平衡変換を行うものであり、バラン10の平衡側にRFIC5の差動アンプ5a、不平衡側に帯域フィルタ7がそれぞれ接続される。
バラン10は、例えば特許文献1に示されている。図16は従来のバランの等価回路を示しており、1つのマイクロストリップライン10ublと、マイクロストリップライン10ublに並行する2つのマイクロストリップライン10bl-a,10bl-bによって結合線路が構成される。マイクロストリップライン10ublの一端は不平衡側端子PT1と接続されて他端は開放状態とされる。このとき、マイクロストリップライン10ublはオープンスタブとなる。また、マイクロストリップライン10bl-a,10bl-bにおいて、マイクロストリップライン10ublの端部側に位置する端部は接地されて、マイクロストリップライン10ublの中央側に位置する端部は平衡側端子PT2,PT3と接続される。このとき、マイクロストリップライン10bl-a,10bl-bはショートスタブとなる。マイクロストリップライン10ublとマイクロストリップライン10bl-a,10bl-bは互いに並行に配線されるため、マイクロストリップライン10ublとマイクロストリップライン10bl-aの組合せ、およびマイクロストリップライン10ublとマイクロストリップライン10bl-bの組合せがそれぞれ共振器となる。ここで、バラン10の動作帯域の中心周波数に対する波長をλとしたとき、動作帯域の中心周波数で共振するように、マイクロストリップライン10ublの線路長はλ/2、マイクロストリップライン10bl-a,10bl-bの線路長はλ/4に設定される。
このように構成されたバラン10において、マイクロストリップライン10ublに信号が入力されると、例えばマイクロストリップライン10bl-aから出力される信号の位相は90度進み、マイクロストリップライン10bl-bから出力される信号の位相は90度遅れる。すなわち、マイクロストリップライン10bl-aの出力とマイクロストリップライン10bl-bの出力の位相差が180度となり、平衡出力を得ることができる。
特開2002−232215号公報
ところで、従来のバランは、マイクロストリップライン10ublの線路長をλ/2、マイクロストリップライン10bl-a,10bl-bの線路長をλ/4に設定しなければならないため、小型化が困難である。また、上述のように帯域フィルタも必要となるため、通信システムを容易に小型化することができない。
そこで、この発明では、不平衡平衡変換機能にフィルタ機能等を混在させて、通信システムの小型化に貢献できるバランフィルタを提供するものである。
この発明に係るバランフィルタは、誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡側端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と並行し、不平衡側伝送線路の不平衡側端子と接続された端部側に位置する端部が接地されて他端が第1の平衡側端子と接続された第1の平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と並行し、不平衡側伝送線路の接地された端部側に位置する端部が接地されて他端が第2の平衡側端子と接続された第2の平衡側伝送線路を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成し、不平衡側端子と接地間に第1のコンデンサを接続し、第1および第2の平衡側端子と接地間あるいは第1の平衡側端子と第2の平衡側端子間に第2のコンデンサを接続し、不平衡側伝送線路と第1の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数、および不平衡側線路と第2の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数が、通過帯の中心周波数となるように、不平衡側伝送線路および第1と第2の平衡側伝送線路の線路長と第1と第2のコンデンサの静電容量を設定したものである。
この発明においては、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで不平衡側伝送線路と、誘電体層を介して不平衡側伝送線路と並行する第1と第2の平衡側伝送線路が、メアンダ形状やコの字形状あるいはループ形状としてスロット内に形成される。不平衡側伝送線路の一端は、不平衡側端子と接続されて他端は接地される。さらに、不平衡側端子と接地間には、積層基板に内蔵されたコンデンサが形成される。不平衡側伝送線路の不平衡側端子と接続された端部側に位置する第1の平衡側伝送線路の端部は接地されて、他端は第1の平衡側端子と接続される。また、不平衡側伝送線路の接地された端部側に位置する第2の平衡側伝送線路の端部は接地されて、他端は第2の平衡側端子と接続される。この第1および第2の平衡側端子と接地間あるいは第1の平衡側端子と第2の平衡側端子間には、積層基板に内蔵されたコンデンサが形成される。不平衡側伝送線路と第1の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数、および不平衡側線路と第2の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数が通過帯の中心周波数となるように、不平衡側伝送線路および第1と第2の平衡側伝送線路の線路長とコンデンサの静電容量が設定される。
また、第1の平衡側端子と第1の平衡側伝送線路間と第2の平衡側端子と第2の平衡側伝送線路間、および/または不平衡側端子と不平衡側伝送線路間に、直線形状やメアンダ形状やループ形状あるいはスパイラル形状のインダクタ電極で構成されたインダクタが設けられる。また、インダクタに対して積層基板に内蔵されたコンデンサが並列接続される。
この発明によれば、不平衡側伝送線路の一端が不平衡側端子と接続されて他端が接地される。また、第1および第2の平衡側伝送線路の一端が各々第1および第2の不平衡側端子と接続されて他端が接地される。この不平衡側伝送線路と第1の平衡側伝送線路で共振器が構成され、不平衡側伝送線路と第2の平衡側伝送線路で共振器が構成される。不平衡側端子と接地間には積層基板に内蔵されたコンデンサが形成され、第1および第2の平衡側端子と接地間あるいは第1の平衡側端子と第2の平衡側端子間には、積層基板に内蔵されたコンデンサが形成される。この共振器の共振周波数が通過帯の中心周波数となるように、不平衡側伝送線路および第1と第2の平衡側伝送線路の線路長とコンデンサの静電容量が設定される。このため、不平衡側端子と平衡側端子間で不平衡平衡変換を行うことができるだけでなく、帯域フィルタ処理後の信号を出力させることができる。
また、不平衡側伝送線路と第1および第2の平衡側伝送線路は、メアンダ形状やコの字形状あるいはループ形状とされるので、バランフィルタのサイズを小さくできる。
また、第1および第2のコンデンサは積層基板に内蔵されることから、寄生容量の影響等が少なくなり、良好な特性を得ることができる。
また、不平衡側端子と第1および第2の平衡側端子に接続される回路のインピーダンスに対応させて、不平衡側伝送線路と第1および第2の平衡側伝送線路の線路幅および/または線路長が設定されるので損失を少なくできる。
また、不平衡側端子と第1および第2の平衡側端子に接続される回路のインピーダンスに対応させて、第1の平衡側端子と第1の平衡側伝送線路間と第2の平衡側端子と第2の平衡側伝送線路間、および/または不平衡側端子と不平衡側伝送線路間にインダクタが設けられるので、不平衡側伝送線路や平衡側伝送線路の線路幅および/または線路長を可変する場合よりもインピーダンス変換率を大きくできる。すなわち、線路幅および/または線路長を調整しただけではインピーダンスを整合させることができない場合であっても、インダクタを設けることでインピーダンス整合が可能となる。さらに、インダクタは、直線形状、メアンダ形状、コの字形状、ループ形状あるいはスパイラル形状のインダクタ電極を用いて構成されることから、インダクタを設けてもバランフィルタのサイズを小さくできる。このインダクタに対して、積層基板に内蔵したコンデンサを並列接続するとトラップ回路を形成できることから、通過帯以外の信号の透過を阻止してフィルタ振幅特性の減衰傾斜を急峻とすることが可能となりフィルタ特性を良好なものにできる。
さらに、マイクロストリップラインあるいはストリップラインを構成する導体層間に位置する導体層にスロットを形成し、このスロット内に不平衡側伝送線路と平衡側伝送線路を設けたので、他の導体層に設けられた配線等の影響を防止できる。
以下、図を参照しながら、この発明の実施の一形態について説明する。図1は、本発明のバランフィルタ50を用いた機器の構成の一部を示しており、不平衡平衡変換機能にフィルタ機能等を混在させたバランフィルタ50は、RFIC5と例えばアンテナに接続される入出力端子6との間に設けられる。
図2は、電磁界結合を用いた共振器フィルタの等価回路である。共振器フィルタ20では、一方の端部が端子PTaと接続されて他方の端部が接地された共振電極Taと、一方の端部が端子PTbと接続されて他方の端部が接地された共振電極Tbとが並行して設けられる。共振電極Ta,Tbの線路長は、通過域の中心周波数における波長をλとしたときλ/4とする。なお、共振電極Ta,Tbは、分布定数線路すなわちマイクロストリップラインやストリップラインとする。
このように共振器フィルタを構成したとき、共振電極Taに入力された信号の周波数が通過域の中心周波数となると、電磁界結合Mにより共振電極Tbから中心周波数の信号が出力される。すなわち、共振器フィルタ20は、帯域フィルタとして動作する。また、端子PTaと接地間に波長短縮用のコンデンサCaを設け、端子PTbと接地間に波長短縮用のコンデンサCbを設けるものとすれば、共振電極Ta,Tbの長さをλ/4より短くしても、中心周波数の信号を通過させることができる。
図3は、バランフィルタ50の導出過程を説明するための図である。ここで、図3Aに示すように、バランの不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-aについて考える。なお、不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-aおよび後述する平衡側伝送線路50bl-bは、分布定数線路すなわちマイクロストリップラインやストリップラインとする。
不平衡側伝送線路50ublの一端は不平衡側端子PT1と接続されて他端は接地される。また、不平衡側伝送線路50ublに対して並行に配線された平衡側伝送線路50bl-aは、不平衡側伝送線路50ublの不平衡側端子PT1と接続された端部側に位置する端部が接地されて、不平衡側伝送線路50ublの中央側に位置する他端が平衡側端子PT2と接続される。
ここで、図3Bに示すように、不平衡側端子PT1と接地間にコンデンサC1を設け、平衡側端子PT2と接地間にコンデンサC2を設けると、このときの等価回路は、図2に示す共振器フィルタ20の等価回路と等しくなり、帯域フィルタを構成できる。また、コンデンサC1,C2は、波長短縮用コンデンサに相当するものとなり、平衡側伝送線路50bl-aの線路長が不平衡側伝送線路50ublの例えば1/2倍であるときは、コンデンサC2の静電容量をコンデンサC1の静電容量の2倍とする。
次に、図3Cに示すように、不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-bについて考える。不平衡側伝送線路50ublに対して並行に配線された平衡側伝送線路50bl-bは、不平衡側伝送線路50ublの接地された端部側に位置する端部が接地されて、不平衡側伝送線路50ublの中央側に位置する他端が平衡側端子PT3と接続される。
この場合も、図3Dに示すように不平衡側端子PT1と接地間にコンデンサC1を設け、平衡側端子PT3と接地間にコンデンサC3を設けると、等価回路が帯域フィルタの等価回路と等しくなり、帯域フィルタを構成できる。また、コンデンサC1,C3は、波長短縮用コンデンサに相当するものとなり、平衡側伝送線路50bl-bの線路長が不平衡側伝送線路50ublの例えば1/2倍であるときは、コンデンサC3の静電容量をコンデンサC1の2倍とする。
図3Bと図3Dを組み合わせると図3Eに示す等価回路となり、平衡側端子PT2,PT3と接地間に設けられたコンデンサC2,C3は、図3Fに示すように平衡側端子PT2と平衡側端子PT3間に設けたコンデンサC23に置き換えることができる。なお、コンデンサC23の静電容量は、コンデンサC2あるいはコンデンサC3の静電容量の1/2倍である。このようにバランフィルタ50を構成することで、平衡側端子PT2,PT3間から帯域フィルタ処理が行われた平衡出力、あるいは不平衡側端子PT1と接地間から帯域フィルタ処理が行われた不平衡出力を得ることができる。
図4は、バランフィルタ50の第1の形態の構成を示す平面図である。図5は、図4におけるA−A’線での断面概略図である。また図6は、第1の形態の分解斜視図である。バランフィルタ50は、セラミックや有機基板等に半導体微細パターニング技術を用いて薄膜配線層を形成する。また、薄膜配線層に共振器の共振電極、すなわち不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bの線路パターンをメアンダ形状やコの字形状あるいはループ形状とする。さらに、共振器における結合を強めるため共振電極を積層構造として、共振器の周囲はスロット構造とする。また、薄膜技術で生成されたコンデンサ、例えば陽極酸化コンデンサや層間コンデンサを使用することでコンデンサC1,C23を基板に内蔵させる。
誘電体層と導体層が複数積層された積層基板51の背面側には、接地導体層としての第1導体層52を形成する。誘電体層を介して第1導体層52と対向する積層基板51の例えば表層側には、共振電極591、共振電極591を不平衡側端子PT1と接続する引き出し線路電極592、後述する引き出し線路電極572aをコンデンサC23と接続するための接続電極593、不平衡側端子PT1や平衡側端子PT2,PT3、および接地電極594a,594b,594cの導体パターンからなる第4導体層59を形成する。共振電極591は、バランフィルタ50のサイズが小さくなるように例えばメアンダ形状として、一方の端部を引き出し線路電極592と接続し、他方の端部を接地電極594aと接続する。引き出し線路電極592は、ビア(via)60を介してコンデンサ電極577uと接続する。接続電極593の一方の端部はビア60を介して後述する引き出し線路電極572aと接続し、他方の端部はビア60を介してコンデンサ電極578uと接続する。また、平衡側端子PT2はビア60を介して引き出し線路電極572aの端部と接続し、平衡側端子PT3はビア60を介して引き出し線路電極572bの端部と接続する。
第4誘電体層58を介して第4導体層59と対向する第3導体層57は、共振電極591と対向するコの字形状の共振電極571a,571b、共振電極571aの一端を平衡側端子PT2と接続するための引き出し線路電極572a、共振電極571bの一端を平衡側端子PT3と接続するための引き出し線路電極572b、接地電極574a,574b,574c、コンデンサC1の他方の電極となるコンデンサ電極577l、コンデンサC23の他方の電極となるコンデンサ電極578lの導体パターンからなるものである。引き出し線路電極572aの一端は共振電極571aの一端と接続し、他端はビア60を介して平衡側端子PT2と接続する。また、引き出し線路電極572bの一端は共振電極571bの一端と接続し、他端はビア60を介して平衡側端子PT3と接続する。また、コンデンサ電極577lは接地電極574bと接続し、コンデンサ電極578lは引き出し線路電極572bと接続する。
共振電極571a,571bは、平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bを構成するものであり、共振電極591は、不平衡側伝送線路50ublを構成するものである。この共振電極571a,591と後述する第1導体層52等によってマイクロストリップライン共振器が形成される。また、共振電極571b,591と第1導体層52等によってマイクロストリップライン共振器が形成される。
コンデンサ電極577l上には、コンデンサ誘電体層577mを形成し、このコンデンサ誘電体層577m上にコンデンサ電極577uを形成する。このコンデンサ電極577uと引き出し線路電極592を接続することで、不平衡側端子PT1と接地間にコンデンサC1を形成する。また、コンデンサ電極578l上にコンデンサ誘電体層578mを形成し、コンデンサ誘電体層578m上にコンデンサ電極578uを形成する。このコンデンサ電極578uを接続電極593と接続することで、平衡側端子PT2と平衡側端子PT3間にコンデンサC23を形成する。
第1誘電体層53は、積層基板51のベースとなる層であり、第1誘電体層53の一方の面側に第1導体層52を形成し、逆面側に第2導体層54を形成する。接地導体層としての第1導体層52と伝送線路等を形成した第3導体層57との間に位置する第2導体層54には、コンデンサC1,C23と共振器を含むようにスロットを形成して、このスロットに第2誘電体層55を設ける。
このようにスロットを設けることで、伝送線路と第1導体層52との間に他の導体層が設けられていないので、共振器は他の導体層による影響を受けることがなく、所望の特性のバランフィルタ50を形成できる。
さらに、第1導体層52と第2導体層54および接地電極574a,574b,574c,594a,594b,594cを、ビア61によって接続することで、伝送線路やコンデンサをシールドすることができる。
次に、図6に示す分解斜視図を用いて、バランフィルタ50の生成手順を説明する。バランフィルタ50は、いわゆるプリント配線基板をベース基板として用いるものとする。例えば、誘電体基板の両面に導体層が設けられたプリント配線基板をベース基板として用いる。
ベース基板の一方の導体層を第1導体層52、他方の導体層を第2導体層54とする。この第1導体層52と第2導体層54は、例えば銅からなるビア61によって電気的に接続する。ビア61は、誘電体基板の一部に、この誘電体基板を貫通する孔をドリル加工やレーザー加工あるいはプラズマエッチング加工等により穿設する。この穿設された孔にビアメッキ、例えば硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより銅からなる導電膜を成膜することで形成できる。なお、第1導体層52と第2導体層54の層厚は、それぞれ例えば20μm乃至50μmとする。
誘電体基板は、第1誘電体層53に相当するものであり、誘電損失の少ない(低tanδ)材料、すなわち高周波特性に優れた材料により形成されていることが好ましい。このような材料としては、例えばポリフェニールエチレン(PPE)や、ビスマレイドトリアジン(BT−resin)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー(LCP)、ポリノルボルネン(PNB)等の有機材料や、セラミックあるいはセラミックと有機材料との混合材料等を挙げることができる。また、第1誘電体層53は、上述した材料の他に、耐熱性及び耐薬品性を有する材料により形成されていることが好ましく、このような材料からなる誘電基板として、廉価なエポキシ系基板FR−5等を挙げることができる。このように、廉価な有機材料を第1誘電体層53として用いることで、従来のような比較的高価とされるシリコン基板やガラス基板を用いた場合と比べて、コストの低減化が図られている。なお、第1誘電体層53の層厚は、例えば200μm乃至500μmとする。
第2導体層54には、上述のようにスロットを形成する。例えばエッチング法を用いてスロット部分の導体を除去する。このスロットが形成された第2導体層54上には、誘電率の高い絶縁材料例えばエポキシ系樹脂を用いた絶縁膜を形成する。なお、絶縁膜は、ベース基板の両面側に形成しても良い。この場合、第1導体層52上に形成された絶縁膜によって第1導体層52を保護することができる。絶縁膜形成後、第2導体層54上に形成された絶縁膜を、第2導体層54が露出するまで研磨する。これにより、第2誘電体層55を形成できるとともに、第2導体層54と第2誘電体層55との段差がなくなり、ビルドアップ形成面として用いられる平坦化面を形成できる。
ビルドアップ形成面上には、第3誘電体層56が積層され、この第3誘電体層56上に、薄膜形成技術によって、共振電極571a,571bや引き出し線路電極572a,572b、接地電極574a,574b,574c、コンデンサ電極577l,578lが形成される。この共振電極571a,571bや引き出し線路電極572a,572b、コンデンサ電極577l,578lは、スロット内に含まれるように形成する。
第3誘電体層56は、低誘電損失(低tanδ)の材料、すなわち高周波特性に優れた有機材料により形成されていることが好ましく、また、耐熱性及び耐薬品性を有する有機材料により形成されていることが好ましい。このような有機材料としては、例えばベンゾシクブテン(BCB)や、ポリイミド、ポリノルボルネン(PNB)、液晶ポリマー(LCP)、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂等を挙げることができる。そして、第3誘電体層56は、このような有機材料を、例えばスピンコート法や、カーテンコート法、ロールコート法、ディップコート法等の塗布均一性及び膜厚制御に優れた方法を用いて、ビルドアップ形成面上に精度良く形成することができる。なお、第3誘電体層56の層厚は、例えば5μm乃至20μmとする。
次に、第3誘電体層56上に、例えばニッケルや銅等からなる導電膜を全面に亘って成膜する。その後、上述したように、フォトリソグラフィ技術を用いて、第3導体層57の各導体パターンを形成する。すなわち、所定の形状にパターニングされたフォトレジストをマスクとして、この導電膜をエッチングすることによって、共振電極571a,571bや引き出し線路電極572a,572b、接地電極574a,574b,574c、コンデンサ電極577l,578lを形成する。
例えば硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより、数μm程度の銅からなる導電膜を成膜してエッチングすることにより、共振電極571a,571bや引き出し線路電極572a,572b、接地電極574a,574b,574c、コンデンサ電極577l,578lを形成する。なお、第3誘電体層56にビア61を設けて、第2導体層54と接地電極574a,574b,574cを接続する。
コンデンサ電極577l,578l上には、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)やスパッタリングあるいは蒸着法等によって窒化タンタル(TaN)膜を形成して、この窒化タンタル膜の表層部を陽極酸化することにより、高誘電率かつ低損失な高誘電体材料である酸化タンタル(Ta25)膜とする。このようにして、コンデンサ電極577l,578l上にコンデンサ誘電体層577m,578mを形成する。さらに、コンデンサ誘電体層577m,578m上に、コンデンサ電極577u,578uを形成する。このようにして、コンデンサ電極577l,577uとコンデンサ誘電体層577mからなるコンデンサC1と、コンデンサ電極578l,578uとコンデンサ誘電体層578mからなるコンデンサC23を基板に内蔵する。このため、外付け部品等を用いる場合に比べて配線が短くなり、寄生容量等を抑えることができる。また、部品点数が少なくなるので、小型化や低コスト化が可能となる。
コンデンサC1,C23を形成した第3導体層上に、上述した有機材料からなる第4誘電体層58を形成した後に、例えばニッケルや銅等からなる導電膜を全面にわたって成膜する。その後、上述のようにフォトリソグラフィ技術を用いて、共振電極591や引き出し線路電極592、接続電極593、接地電極594a,594b,594cの導体パターンを形成する。ここで、共振電極591や引き出し線路電極592および接続電極593は、スロット内に含まれるように形成する。なお、第3導体層57と第4導体層59の層厚は例えば1μm〜20μm、第4誘電体層58の層厚は例えば5μm〜20μmとする。
第4誘電体層58には、ビア60,61を形成して、ビア60によって引き出し線路電極592とコンデンサ電極577u、引き出し線路電極572aと平衡側端子PT2や接続電極593、引き出し線路電極572bと平衡側端子PT3、接続電極593とコンデンサ電極578uをそれぞれ導通させる。また、ビア61によって接地電極574a,574b,574cと接地電極594a,594b,594cを導通させる。
このように、不平衡側伝送線路50ublに接続される不平衡側端子PT1と接地間にコンデンサC1を設け、平衡側伝送線路50bl-a,50bl-b間にコンデンサC23を設け、不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bによってマイクロストリップライン共振器を形成することにより、不平衡平衡変換機能にフィルタ機能を混在させたバランフィルタ50を得ることができる。また、コンデンサC1,C23の静電容量と不平衡側伝送線路50ubl,平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bの線路長を調整して通過域を所望の周波数に設定することができる。また、所望の周波数を通過させる際にコンデンサC1,C23の静電容量を大きくすれば、不平衡側伝送線路50ublや平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bの線路長が短くなり、バランフィルタ50を更に小型化できる。さらに、積層基板に薄膜パターニング技術を用いてバランフィルタ50を形成するものであるから、高精度かつ薄型化が可能となる。なお、図示せずも第4導体層59上にレジスト層を形成すれば、バランフィルタ50の劣化や損傷を防止できる。
また、平衡側伝送線路50bl-a,50bl-b間にコンデンサC23を設けた場合、バランフィルタ50に入力される信号の周波数が通過帯の周波数よりも高くなって平衡側伝送線路50bl-a,50bl-b間で結合を生じると、平衡出力を得ることができなくなってしまう。このような場合、図3Eに示すように、コンデンサC2とコンデンサC3を個々に設けるものとすれば、平衡側伝送線路50bl-a,50bl-b間で結合を生じ難くできる。
また、上述の第1の形態において、不平衡側伝送線路50ubl,平衡側伝送線路50bl-a,50bl-bをコイルとみなせば、バランフィルタ50は、インピーダンス変換が可能なトランス回路と考えられる。このため、図7に示す第2の形態の等価回路のように、共振電極571a,571b,591の線路幅を調整することによってインピーダンス変換率を調整できる。また、共振電極571a,571b,591の長さを調整することによってもインピーダンス変換率を調整できる。すなわち、共振電極の線路幅を広くしたり共振電極の線路長を短くしたときにはインピーダンスが小さくなり、線路幅を狭くしたり線路長を長くしたときにはインピーダンスが大きくなる。このため、不平衡側端子PT1に接続される回路や平衡側端子PT2,PT3間に接続される回路に応じて、不平衡側伝送線路や平衡側伝送線路の線路幅および/または線路長を調整することにより、整合回路を外部に設けなくともインピーダンスを整合させることができる。すなわち、バランフィルタ50にインピーダンス変換機能も混在させることができる。なお、共振電極の長さを調整するときは、不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-aおよび不平衡側伝送線路50ublと平衡側伝送線路50bl-bが通過帯の中心周波数で共振するように、波長短縮用のコンデンサC1,C23の静電容量も必要に応じて調整する。
さらに、共振電極の線路幅や線路長を可変して調整できるインピーダンス量は小さいことから、図8に示す第3の形態の等価回路のように、端子と共振電極との間にインダクタL1および/またはインダクタL2,L3を追加してインピーダンス変換率を広くするものとしても良い。インダクタL1,L2,L3として用いられるインダクタ電極は、直線形状、メアンダ形状、コの字形状、ループ形状あるいはスパイラル形状とする。このように、メアンダ形状、コの字形状、ループ形状あるいはスパイラル形状とすれば、大きいインダクタンスを得るためにインダクタ電極が長くなっても、バランフィルタ50のサイズが大きくなってしまうことを防止できる。
図9は、第3の形態の構成を示す平面図、図10は分解斜視図である。なお図9と図10において、図4と図6に対応する部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4導体層59には、インダクタL1を構成する例えばメアンダ形状のインダクタ電極595を設けて、このインダクタ電極595を共振電極591と引き出し線路電極592との間に介在させる。また、第3導体層57には、インダクタL2,L3を構成するコの字形状のインダクタ電極575a,575bを設けて、インダクタ電極575aを共振電極571aと引き出し線路電極572aとの間に介在させ、インダクタ電極575bを共振電極571bと引き出し線路電極572bとの間に介在させる。また、インダクタ電極595とインダクタ電極575a,575bは、積層方向に重なりを生じて結合を生じることが無いように基板上の異なる位置に配置する。
このように、端子と伝送線路である共振電極間にインダクタを設けてインピーダンスを調整することで、線路幅や線路長を可変する場合よりもインピーダンス変換率を大きくできる。すなわち、線路幅および/または線路長を調整しただけではインピーダンスを整合させることができない場合であっても、インダクタを設けることでインピーダンス整合が可能となる。
また、図11に示すようにインダクタに対してコンデンサを並列接続すると、インダクタとコンデンサによってトラップ回路を構成できることから、トラップ回路のトラップ周波数がフィルタの通過帯よりもわずかに高い周波数あるいは通過帯よりもわずかに低い周波数となるようにコンデンサの容量を調整すれば、フィルタ特性の減衰傾度を急峻とすることができる。
例えば、インダクタL1にコンデンサCp1を並列接続してトラップ回路を構成し、通過帯域の低周波側あるいは高周波側の一方側にトラップ周波数を設定する。また、インダクタL2,L3にコンデンサCp2,Cp3を並列接続してトラップ回路を構成し、通過帯域の他方側にトラップ周波数を設定する。このときの帯域フィルタの振幅特性は、図12の実線で示す特性となり、破線で示すトラップ回路を設けていない場合の振幅特性よりも通過帯域の低周波側と高周波側の減衰傾度が急峻となり、良好なフィルタ特性を得ることができる。
なお、上述の形態では伝送線路としてマイクロストリップラインを用いてバランフィルタを構成するものとしたが、伝送線路としてストリップラインを用いても、マイクロストリップラインを用いた場合と同様にしてバランフィルタを構成することができる。
図13は、図9に示す構成のバランフィルタの振幅特性、図14は、図9に示すバランフィルタ50の位相特性を示している。
バランフィルタ50の絶縁体層の比誘電率は2.5〜4である。インダクタ電極595は、50Ω線路で配線幅が40μmとされており、スロット領域内でメアンダ形状に設けられている。共振電極591は配線幅が80μm,線路長が3.5mm程度でメアンダ形状とされている。また、第4導体層59の層厚は1μm〜10μmである。
第4誘電体層58の層厚は10μm〜20μmである。平衡側端子PT2,PT3と接続される引き出し線路電極572a,572bの配線幅は40μmである。この引き出し線路電極572a,572bは、インダクタとして用いるためにコの字形状とされている。共振電極571a,571bは、共振電極591と並行に設けられており、配線幅は80μmとされている。また、共振電極571aと共振電極591が重なる部分および共振電極571bと共振電極591が重なる部分の長さは同じ長さである。この第3導体層57の層厚は1μm〜10μmである。
コンデンサC1,C23の静電容量は0.5pF〜100pF程度であり、例えば通過帯の中心周波数が500MHzとなるように、コンデンサC1,C23の静電容量を設定する。
第3誘電体層の層厚は10μm〜20μmである。スロットの内部に充填される第2誘電体層55は比誘電率が3〜5であり、第2誘電体層55および第2導体層54の厚みは20μm〜50μmである。第1誘電体層の比誘電率は様々でおおむね3〜10である。
このようにバランフィルタ50を構成したとき、通過帯の中心周波数500MHzにおける透過特性は−2.0dBとなり、減衰量が−3dBとなる遮断周波数での周波幅は150MHz、位相差は180度±2.5度以内で、非常に良好なフィルタ特性が得られた。
以上のように、本発明にかかるバランフィルタは、所望の周波数の高周波信号に対して不平衡平衡変換を行う際に有用であり、高周波信号を用いる機器の小型化に適用している。
バランフィルタを用いた機器の構成の一部を示す図である。 共振器フィルタの等価回路を示す図である。 バランフィルタの導出過程を説明するための図である。 第1の形態の構成を示す図である。 A−A’位置での断面概略図である。 第1の形態の分解斜視図である。 第2の形態の等価回路を示す図である。 第3の形態の等価回路を示す図である。 第3の形態の構成を示す図である。 第3の形態の分解斜視図を示す図である。 第4の形態の等価回路を示す図である。 第4の形態の振幅特性を示す図である。 実施例の振幅特性を示す図である。 実施例の位相特性を示す図である。 通信システムで用いられる機器の構成の一部を示す図である。 従来のバランの等価回路を示す図である。
符号の説明
10・・・バラン、20・・・共振器フィルタ、50・・・バランフィルタ、50bl-a,50bl-b・・・平衡側伝送線路、50ubl・・・不平衡側伝送線路、51・・・積層基板、52・・・第1導体層、53・・・第1誘電体層、54・・・第2導体層、55・・・第2誘電体層、56・・・第3誘電体層、57・・・第3導体層、58・・・第4誘電体層、59・・・第4導体層、60,61・・・ビア、571a,571b,591・・・共振電極、572a,572b,592・・・引き出し線路電極、574a,574b,574c,594a,594b,594c・・・接地電極、575a,575b,595・・・インダクタ電極、577l,577u,578l,578u・・・コンデンサ電極、577m,578m・・・コンデンサ誘電体層、593・・・接続電極、

Claims (8)

  1. 誘電体層と導体層を複数積層してなる積層基板に、一端が不平衡側端子と接続されて他端が接地された不平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、前記不平衡側伝送線路の前記不平衡側端子と接続された端部側に位置する端部が接地されて他端が第1の平衡側端子と接続された第1の平衡側伝送線路と、前記誘電体層を介して前記不平衡側伝送線路と並行し、前記不平衡側伝送線路の接地された端部側に位置する端部が接地されて他端が第2の平衡側端子と接続された第2の平衡側伝送線路を、マイクロストリップラインあるいはストリップラインで形成し、
    前記不平衡側端子と接地間に第1のコンデンサを接続し、前記第1および第2の平衡側端子と接地間あるいは前記第1の平衡側端子と前記第2の平衡側端子間に第2のコンデンサを接続し、
    前記不平衡側伝送線路と前記第1の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数、および前記不平衡側線路と前記第2の平衡側伝送線路で構成される共振器の共振周波数が、通過帯の中心周波数となるように、前記不平衡側伝送線路および前記第1と第2の平衡側伝送線路の線路長と前記第1と第2のコンデンサの静電容量を設定した
    ことを特徴とするバランフィルタ。
  2. 前記不平衡側伝送線路と前記第1および第2の平衡側伝送線路をメアンダ形状やコの字形状あるいはループ形状とした
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  3. 前記第1および第2のコンデンサを前記積層基板に内蔵した
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  4. 前記不平衡側端子と前記第1および第2の平衡側端子に接続される回路のインピーダンスに対応させて、前記不平衡側伝送線路と前記第1および第2の平衡側伝送線路の線路幅および/または線路長を設定した
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  5. 前記不平衡側端子と前記第1および第2の平衡側端子に接続される回路のインピーダンスに対応させて、前記第1の平衡側端子と前記第1の平衡側伝送線路間と前記第2の平衡側端子と前記第2の平衡側伝送線路間、および/または前記不平衡側端子と前記不平衡側伝送線路間にインダクタを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
  6. 前記インダクタは、直線形状、メアンダ形状、コの字形状、ループ形状あるいはスパイラル形状のインダクタ電極を用いて構成した
    ことを特徴とする請求項5記載のバランフィルタ。
  7. 前記インダクタに並列接続されるコンデンサを前記積層基板に内蔵した
    ことを特徴とする請求項5記載のバランフィルタ。
  8. 前記マイクロストリップラインあるいはストリップラインを構成する導体層間に位置する導体層にスロットを形成し、
    前記スロット内に前記不平衡側伝送線路と前記平衡側伝送線路を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のバランフィルタ。
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