JP2006017702A - 動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法 - Google Patents
動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】目視判断すること無しに、人による測定差を小さくすることによって、精度の高いベルト角度の測定方法を提供する。
【解決手段】側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、センタ付サインバー2を用い、センタ付サインバー2に動力伝動用ベルト1を固定しベルト側面27の角度をテコ式ダイヤルゲージ21を用いて測定する動力伝動用ベルトの角度測定方法である。
【選択図】図3
【解決手段】側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、センタ付サインバー2を用い、センタ付サインバー2に動力伝動用ベルト1を固定しベルト側面27の角度をテコ式ダイヤルゲージ21を用いて測定する動力伝動用ベルトの角度測定方法である。
【選択図】図3
Description
本発明は、動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法に係り、ベルト角度を正確に測定する方法に関する。
従来、Vベルトの角度は、図7及び図8のように、1度単位のVバーニアゲージ31をベルトに当て検査している。ベルト下部に隙間ができる場合はベルト角度が大きい、ベルト上部に隙間ができる場合は角度が小さいと判定している。
又、図11のように抜き取り検査で、投影機でベルト断面を投影し、角度測定をしている。さらに、図13のようにプロトラクター33を使用して角度測定をしている場合もあった。
又、図11のように抜き取り検査で、投影機でベルト断面を投影し、角度測定をしている。さらに、図13のようにプロトラクター33を使用して角度測定をしている場合もあった。
しかし、従来のVバーニアゲージ31では1度単位でしか測定できず、±1度を測定する精度がない。ベルト側面は心線が飛び出ており、さらに図9及び図10のように帆布が変形しているものもあり、ゲージに正確に当たらない。人による差も出てしまっていた。
投影機での測定も、図12のようにゴム側面が直線でなく、線のとり方によっても変わり、これも人による差が出ていた。
プロトラクター33も、ベルト側面に凹凸があることから、ベルトを押える力によって変わり、人による差が出ていた。
本発明は、目視判断すること無しに、人による測定差を小さくすることによって精度の高いベルト角度の測定方法を提供するものである。
本発明は、側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、角度測定用固定手段を用い、角度測定用固定手段に動力伝動用ベルトを固定しベルト側面の角度を角度測定具を用いて測定する動力伝動用ベルトの角度測定方法にある。
請求項2に記載の発明は、前記角度測定用固定手段がセンタ付サインバーで、角度測定具がテコ式ダイヤルゲージである請求項1に記載の動力伝動用ベルトの角度測定方法にある。
請求項3に記載の発明は、側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、定盤上にセンタ式サインバーを置き、センタにてベルトを固定し、該センタ式サインバーを該側面の傾斜角のみ測定するベルト側面が該定盤と平行になる方向に傾け、該側面をテコ式ダイヤルゲージにて移動しながら測定し、最大値と最小値の差を求め、その差を角度換算し、ベルト角度の規格と照らし合わせて合格か否かを判定する動力伝動用ベルトの角度検査方法である。
本発明によると、側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、角度測定用固定手段を用い、角度測定用固定手段に動力伝動用ベルトを固定しベルト側面の角度を角度測定具を用いて測定する動力伝動用ベルトの角度測定方法。であることから、目視ではなく、機械的にベルト角度を測定することによって、精度の高いベルト角度の測定方法となるという効果がある。
請求項2に記載の発明によると、前記角度測定用固定手段がセンタ付サインバーで、角度測定具がテコ式ダイヤルゲージである請求項1に記載の動力伝動用ベルトの角度測定方法であることから、請求項1の効果に加えてより精度の高い測定をすることができるという効果がある。
請求項3に記載の発明によると、側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、定盤上にセンタ式サインバーを置き、センタにてベルトを固定し、該センタ式サインバーを該側面の傾斜角のみ測定するベルト側面が該定盤と平行になる方向に傾け、該側面をテコ式ダイヤルゲージにて移動しながら測定し、最大値と最小値の差を求め、その差を角度換算し、ベルト角度の規格と照らし合わせて合格か否かを判定する動力伝動用ベルトの角度検査方法であることから、機械的な検査方法を採用することによって、ベルト角度を測定する為の精度の高い検査方法とする効果がある。
本発明の測定方法は、主にカットエッジタイプのVベルト1に使用される。図1に示されるVベルト1は心線3を埋設した接着ゴム層5と圧縮ゴム層7とから構成され、更に上記接着ゴム層5及び圧縮ゴム層7の各表面層にゴム付帆布9を積層している。そして、ベルトはベルト角度θを有している。
本発明のベルト角度測定方法では、センタ付サインバー2を用いる。センタ付サインバーとは、図2に示すように、サインバーの本体(測定面)に両センタ保持具4をその中心線をサインバーの回転軸に正しく直角に測定面に取り付けたもので、センタ付テーパプラグゲージ6などのテーパ角度(但し半角)の測定・検査に使用するものである。図2のように、ブロックゲージ11でテーパの半角に当たる角度を設定してセンタ付テーパプラグゲージ6をセットし、ダイヤルゲージ13でテーパ面15を走らせて定盤17との平行度をチェックして検査する。平行度が出ていなければ、ブロックゲージ11を加減して平行にすることにより、誤差を求めることができる。
又、本発明で使用するテコ式ダイヤルゲージ10とは、測定子8がてこの一部を形成し、その動きを歯車機構により拡大して、ダイヤル目盛12と指針14によって読み取るものである。測定子の動き方向を切換レバーによって切換えるものと、ノークラッチ形と呼ばれ、測定子が中央より上へ動くと指針は右(又は左)に、下へ動くと左(右)に動くものとがある。その例を図3から図5に示す。
次に、本発明の動力伝動用ベルト1の角度θを測定及び検査する方法を説明する。図6はその測定方法を示した図である。図6において、先ず、定盤17を設置し、その定盤17に垂直に支持棒19を立てる。その支持棒に垂直にテコ式ダイヤルゲージ21を支持した支持体23を支持棒19に組み付ける。このときテコ式ダイヤルゲージ21を支持した支持体23と定盤17とは平行となっている。
そして、次に、センタ25にて動力伝動用ベルト1を挟持する。そして、ブロックゲージ11を用いベルト角度の半角度のみセンタ付サインバー2を傾ける。そして、動力伝動用ベルト1の側面27に沿ってテコ式ダイヤルゲージ21にてなぞり、テコ式ダイヤルゲージ21の指針の最大値と最小値を読み取る。その最大値と最小値との差Rと動力伝動用ベルト1の高さhとでtanθ1´を算出、θ1´を求める。同様にして、他方の側面を測定して、θ2´を求め、角度誤差θ´をθ1´とθ2´を加えたものとして求める。そして求めた角度誤差θ´が角度公差の許容範囲にあるかどうかで合否の判定を行う。
1 Vベルト
2 センタ付きサインバー
3 心線
4 両センタ保持具
5 接着ゴム層
7 圧縮ゴム層
8 測定子
9 ゴム付帆布
10 テコ式ダイヤルゲージ
11 ブロックゲージ
12 ダイヤル目盛
13 ダイヤルゲージ
14 指針
15 テーパ面
17 定盤
19 支持棒
21 テコ式ダイヤルゲージ
23 支持体
25 センタ
27 側面
θ ベルト角度
h ベルトの高さ
2 センタ付きサインバー
3 心線
4 両センタ保持具
5 接着ゴム層
7 圧縮ゴム層
8 測定子
9 ゴム付帆布
10 テコ式ダイヤルゲージ
11 ブロックゲージ
12 ダイヤル目盛
13 ダイヤルゲージ
14 指針
15 テーパ面
17 定盤
19 支持棒
21 テコ式ダイヤルゲージ
23 支持体
25 センタ
27 側面
θ ベルト角度
h ベルトの高さ
Claims (3)
- 側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、角度測定用固定手段を用い、角度測定用固定手段に動力伝動用ベルトを固定しベルト側面の角度を角度測定具を用いて測定することを特徴とする動力伝動用ベルトの角度測定方法。
- 前記角度測定用固定手段がセンタ付サインバーで、角度測定具がテコ式ダイヤルゲージである請求項1に記載の動力伝動用ベルトの角度測定方法。
- 側面が所定の角度を有する動力伝動用ベルトで該側面の角度を測定する方法であって、定盤上にセンタ式サインバーを置き、センタにてベルトを固定し、該センタ式サインバーを該側面の傾斜角のみ測定するベルト側面が該定盤と平行になる方向に傾け、該側面をテコ式ダイヤルゲージにて移動しながら測定し、最大値と最小値の差を求め、その差を角度換算し、ベルト角度の規格と照らし合わせて合格か否かを判定することを特徴とする動力伝動用ベルトの角度検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005156505A JP2006017702A (ja) | 2004-05-31 | 2005-05-30 | 動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004160625 | 2004-05-31 | ||
JP2005156505A JP2006017702A (ja) | 2004-05-31 | 2005-05-30 | 動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006017702A true JP2006017702A (ja) | 2006-01-19 |
Family
ID=35792112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005156505A Pending JP2006017702A (ja) | 2004-05-31 | 2005-05-30 | 動力伝動用ベルトの角度測定方法及び角度検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006017702A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102607379A (zh) * | 2012-03-30 | 2012-07-25 | 洛阳轴承研究所有限公司 | 内圈v形滚道相对基准端面夹角偏差的检测方法 |
CN102620631A (zh) * | 2012-03-30 | 2012-08-01 | 洛阳轴承研究所有限公司 | 圆柱滚子轴承内圈滚道与基准端面夹角偏差的检测方法 |
CN102818507A (zh) * | 2011-06-07 | 2012-12-12 | 房增寿 | 正弦规用于角度尺寸精确测量方法 |
-
2005
- 2005-05-30 JP JP2005156505A patent/JP2006017702A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102620631A (zh) * | 2012-03-30 | 2012-08-01 | 洛阳轴承研究所有限公司 | 圆柱滚子轴承内圈滚道与基准端面夹角偏差的检测方法 |
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