JP2006016880A - 排水設備の配管方法及びその方法に使用される管状治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水設備の配管施工を一人の作業者で行うことができるようにして、配管施工の省力化を図る。
【解決手段】 本発明に係る排水設備の配管方法は、排水立て管10の受け口13に管状治具40を挿入接続する工程と、排水立て管10及び管状治具40を立て、その管状治具40を上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに挿入する工程と、管状治具40が貫通孔CHに支えられている状態で、排水立て管10の下端部を下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続する工程と、排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続された排水立て管10を支持材によって規定位置に支持する工程と、支持材によって支持された排水立て管10の受け口13から管状治具40を引き抜いた後、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに排水管継手30を通し、その排水管継手30の下端部31を排水立て管10の受け口13に挿入接続する工程とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されている排水管継手と、集合住宅の上階の排水管継手と下階の排水管継手とを接続する排水立て管とを有する排水設備の配管方法及びその方法に使用される管状治具に関する。
上記した排水設備の配管方法に関する技術が特許文献1に記載されている。
この配管方法では、図11(A)に示すように、先ず、A階(下階)で作業者HAが排水立て管91を立てた状態で、その排水立て管91の下端部を排水管継手92の上部受け口に挿入接続する。次に、図11(B)に示すように、別の作業者HBが排水立て管91を規定位置に位置決めしている状態で、作業者HAがB階(上階)から排水管継手92をコンクリートスラブSの貫通孔Shに通す。A階(下階)では、作業者HBが、図11(C)に示すように、排水管継手92を受けて、その排水管継手92の下端部を排水立て管91の上部に連結する。
このような手順が繰り返されることにより、下階から順番に排水設備が組立てられる。
特開2003−56744号公報
しかし、排水立て管91を立てた状態で、その下端部を排水管継手92の上部受け口に挿入接続する作業(図11(A)参照)では、一人作業の場合、排水立て管91を倒す危険がある。このため、鋳鉄管等の重い排水立て管91を使用する場合には、安全を配慮して一般的には二人作業で配管施工を行う。
また、上階の排水管継手92を下階の排水立て管91に接続する作業では、上階と下階とにそれぞれ作業者が必要になる。
即ち、上記した排水設備の配管方法では、二人作業が原則である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、排水設備の配管施工を一人の作業者で行うことができるようにして、配管施工の省力化を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されている排水管継手と、集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接続する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、排水立て管の受け口に管状治具を挿入接続する工程と、前記排水立て管及び管状治具を立て、その管状治具を上階のコンクリートスラブの貫通孔に挿入する工程と、前記管状治具が前記貫通孔の壁面に支えられている状態で、前記排水立て管の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入接続する工程と、前記排水管継手の上部受け口に挿入接続された前記排水立て管を支持材によって規定位置に支持する工程と、前記支持材によって支持された前記排水立て管の受け口から管状治具を引き抜いた後、上階のコンクリートスラブの貫通孔に排水管継手を通し、その排水管継手の下端部を前記排水立て管の受け口に挿入接続する工程とを有することを特徴とする。
本発明によると、排水立て管の受け口に挿入接続された管状治具を上階のコンクリートスラブの貫通孔に通した状態で、その排水立て管の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入する。このため、作業中に、排水立て管の上部が管状治具を介してコンクリートスラブの貫通孔の壁面に支えられるようになり、排水立て管が倒れるような不具合が発生しない。したがって、一人作業で排水立て管の下端部を排水管継手の上部受け口に挿入接続できるようになる。
また、下階の排水管継手の上部受け口に挿入接続された排水立て管は支持材によって規定位置に固定されるため、上階の排水管継手の下端部を排水立て管の受け口に挿入接続する際に、別の作業者がその排水立て管の受け口を下階側で支える必要がなくなる。即ち、一人作業で、排水立て管の受け口から管状治具を引き抜き、上階のコンクリートスラブの貫通孔に排水管継手を通して、その排水管継手の下端部を排水立て管の受け口に挿入接続できるようになる。
請求項2に記載された管状治具は、排水立て管の受け口に前記管状治具が挿入接続されたときの管全長が、下階のコンクリートスラブの上面から上階のコンクリートスラブの下面までの距離よりも小さくなるように、その長さ寸法が設定されていることを特徴とする。
このように、排水立て管の受け口に前記管状治具が挿入接続されたときの管全長が下階のコンクリートスラブの上面から上階のコンクリートスラブの下面までの距離よりも小さくなるため、管を立てた状態で横移動(横持ち)できるようになり、管状治具を確実にコンクリートスラブの貫通孔に通せるようになる。
請求項3に記載された管状治具は、軸方向における端部に、その内部を横断する棒状部材が固定されていることを特徴とする。
このため、上階のコンクリートスラブの貫通孔内に位置する管状治具を排水立て管の受け口から引き抜く際に、管状治具の棒状部材をつかむことで、その管状治具を引き抜き易くなる。
請求項4の発明は、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されている排水管継手と、集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接続する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、排水立て管の下端部に管状治具を接続する工程と、前記管状治具及び排水立て管を立て、その排水立て管の受け口を上階のコンクリートスラブの貫通孔に挿入する工程と、前記排水立て管の受け口が前記貫通孔の壁面に支えられている状態で、前記排水立て管を支持材によって仮支持する工程と、前記支持材によって仮支持された前記排水立て管の下端部から管状治具を外し、その排水立て管の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入接続する工程と、前記排水管継手の上部受け口に挿入接続された前記排水立て管を支持材によって規定位置に支持する工程と、上階のコンクリートスラブの貫通孔に排水管継手を通し、その排水管継手の下端部を前記排水立て管の受け口に挿入接続する工程とを有することを特徴とする。
本発明によると、排水立て管の上部が直接的に上階のコンクリートスラブの貫通孔に支えられるため、作業中に排水立て管が転倒するような不具合が発生しない。また、管状治具を排水立て管の下端部に接続する方法のため、排水立て管から管状治具を外し易くなる。
請求項5の発明では、排水立て管の受け口がコンクリートスラブの貫通孔の壁面に支えられた状態で、排水立て管を支持材によって仮支持する際に、管状治具の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入することを特徴とする。
このため、排水立て管を安定した状態で立てることができ、排水立て管を支持材によって仮支持する作業を安全に行えるようになる。
請求項6に記載された管状治具は、排水立て管の下端部を挿入可能な受け口部と、
排水管継手の上部受け口に挿入可能な短管部とを有することを特徴とする。
また、請求項7に記載された管状治具は、下端部に底板が取付けられて一体化されていることを特徴とする。これによって、排水立て管及び排水管継手に異物が入り込むのを防止できるようになる。
また、請求項8に示すように、管状治具の上端部に蓋板を取付けて一体化し、その蓋板に把手を固定するようにしても良い。
本発明によると、従来は二人作業で行っていた排水設備の配管施工を一人作業で行うことができるため、排水設備の配管施工の省力化を図ることができる。
[実施形態1]
以下、図1〜図10に基づいて本発明の実施形態1に係る排水設備の配管方法の説明を行う。本実施形態に係る排水設備の配管方法はマンション等の集合住宅における排水設備の配管方法であり、図1にその一工程を表す側面図等が示されている。また、図2は排水設備を構成する排水立て管の縦断面図、図3〜図6は排水設備の配管方法の各工程を表す側面図である。また、図7〜図10は排水設備の配管方法の変更例を表す側面図である。
先ず、配管方法の説明を行う前に、図1、図2等に基づいて、排水立て管10、排水管継手30及び管状治具40の構造を簡単に説明する。
排水立て管10は、鋳鉄管で、図2に示すように、直管部12と、その直管部12の一端(図2では上端)に形成された受け口13とから構成されており、直管部12と受け口13との間にリング状の段差部14が形成されている。受け口13の内径寸法は軸方向において一定であり、直管部12の内径寸法よりも予め決められた値だけ大きな値に設定されている。
排水立て管10の受け口13には、ゴム製のシール材20が装着されている。シール材20は、受け口13の内壁面をほぼ全体的に覆う筒部21と、その筒部21の上部内周に形成されたシール本体部23とから構成されている。シール本体部23はリング形をした襞状に形成されており、受け口13に接続される排水管継手30の下部配管31がそのシール本体部23に通されることによって、受け口13と排水管継手30の下部配管31との間がシールされる。また、シール材20の筒部21の下部内周には、排水管継手30の下部配管31の先端(下端)を受けるリング状の受け部24が形成されている。
排水管継手30は、図1等に示すように、集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通される胴部32を備えている。胴部32の上端には、排水立て管10の直管部12の下端が挿入接続される上部受け口32uが形成されており、その上部受け口32uにゴム製のシール材(図示省略)が装着されている。また、胴部32の下端には、上記したように、下階の排水立て管10の受け口13に挿入される短管状の下部配管31が形成されている。さらに、胴部32の上部側面には、各階の衛生器具(台所流し台、トイレ等)からの排水横枝管(図示省略)が挿入接続される複数の横受け口34,35が形成されている。なお、横受け口34,35にもゴム製のシール材(図示省略)が装着されている。
管状治具40は、図1(A)(B)に示すように、排水立て管10の配管施工時に使用される管状の治具であり、その排水立て管10の受け口13に挿入可能なように、排水管継手30の下部配管31と等しい外径寸法で製作されている。また、管状治具40の長さ寸法は、排水立て管10の受け口13にその管状治具40が接続されたときの管全長LがコンクリートスラブCSの上面からコンクリートスラブCSの下面までの距離(H−T)よりも小さくなるように、設定されている(L<H−T)。ここで、符号Hは、下階のコンクリートスラブCSの上面から上階のコンクリートスラブCSの上面までの距離であり、符号Tは、コンクリートスラブCSの厚み寸法である。
また、管状治具40の長さ寸法は、排水立て管10の受け口13にその管状治具40が接続された状態で、排水立て管10の下端部を下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入する際に、管状治具40の先端部が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに掛る程度の長さ寸法に設定されている。さらに、管状治具40の端部には、その管状治具40の内部空間を横断するように握り棒42が取り付けられている。握り棒42は、図4に示すように、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CH内にある管状治具40を、排水立て管10の受け口13から引き抜く際に使用される。
管状治具40は鋼管で形成するのが強度的には好ましいが、樹脂管により形成することも可能である。また、握り棒42の代わりに握り紐のようなものであっても良い。
次に、図1〜図6、図12に基づいて、排水設備の配管方法の説明を行う。ここで、現段階では、図1に示すように、下階の排水管継手30は既に設置済みとする。
先ず、図2に示すように、排水立て管10の受け口13に管状治具40の下端部(握り棒42と反対側)が挿入接続される。前述のように、排水立て管10の受け口13に管状治具40が接続されたときの管全長Lは、床面から天井面までの距離(H−T)よりも小さくなるように設定されているため(図1参照)、管を立てた状態で横移動(横持ち)できるようになり、管状治具40を確実にコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通せるようになる。
例えば、図12に示すように、排水立て管10と管状治具40とを合わせた管全長Lが床面から天井面までの距離(H−T)以上であると、コンクリートスラブCSの厚み寸法T、貫通孔CHの内径Dによっては管の端部(点a,点b,点c)がコンクリートスラブCSと干渉して、管を貫通孔CHに通せなくなる。特に、貫通孔CHの内径Dが小さい場合、あるいはコンクリートスラブCSの厚み寸法Tが大きい場合には、管を床面に対して直角に近い状態(θがほぼ90°)まで立てる必要がある。しかし、管全長L≧距離(H−T)であると、管を床面に対して直角に近い状態まで立てることがほとんど不可能になる。しかし、前述のように、本実施形態では管全長L<距離(H−T)であるため、上記した問題が生じない。
次に、排水立て管10及び管状治具40が立てられた状態で持ち上げられ、その管状治具40の先端が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに挿入される。この状態で、排水立て管10の上部は、管状治具40を介してコンクリートスラブCSの貫通孔CHの壁面に支えられるようになり、その排水立て管10が転倒することはなくなる。
次に、図3に示すように、管状治具40の先端が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに支えられている状態で、排水立て管10の下端部が下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続される。このとき、排水立て管10等は転倒する恐れがないため、一人作業でその排水立て管10の下端部を下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入できるようになる。
次に、上階のコンクリートスラブCSの下面(天井面)に排水管継手30を支持するための門形の吊り支持材50が例えばアンカーボルト等により規定位置に固定される。なお、吊り支持材50の固定作業は配管施工の準備段階で行っても良い。
次に、排水立て管10の受け口13の近傍に防振ゴム52dが巻かれ、その部分がUボルト52によって吊り支持材50に固定される(図4(A)参照)。ここで、吊り支持材50には所定位置にUボルト52が通される取付け孔54が空けられている。このため、その取付け孔54にUボルト52を通すことで、排水立て管10は床面に対してほぼ直角、かつ、コンクリートスラブCSの管通孔CHの真下位置に位置決めされる。さらに、位置決めされた排水立て管10の途中部分は、図4(C)に示すように、側壁CKにアンカーボルト等によって取付けられた側面支持材55に同じくUボルト52等によって固定される。
ここで、排水立て管10の受け口13の近傍を吊り支持材50とUボルト52とによって支持する例を示したが、吊り支持材50及びUボルト52の代わりに、図4(B)に示す支持金具50を使用することも可能である。この支持金具50は、排水立て管10及び防振ゴム52dを半径方向から挟む二つ割り構造の支持バンド56と、両支持バンド56を向かい合わせ状態で相互に連結するターンバックル57と、両ターンバックル57を介して支持バンド56をコンクリートスラブCSの下面側に固定する吊りボルト53とから構成されている。
次に、図4(A)に示すように、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CH内に挿入されている管状治具40がそのコンクリートスラブCSの上面側から引っ張られ、その管状治具40が排水立て管10の受け口13から引き抜かれる。前述のように、管状治具40の端部には握り棒42が固定されているため、その握り棒42を握ることで、管状治具40を排水立て管10の受け口13から引き抜き易くなる。
次に、図5に示すように、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに排水管継手30の胴部32が通され、管状治具40が引き抜かれた排水立て管10の受け口13にその排水管継手30の下部配管31が挿入接続される(図6参照)。このとき、排水立て管10の受け口13は吊り支持材50及び側面支持材55に固定されて、コンクリートスラブCSにおける管通孔CHの真下位置に位置決めされている。このため、作業者が下階で排水管継手30の下部配管31を排水立て管10の受け口13まで導く必要がなくなる。即ち、一人作業で上階の排水管継手30の下部配管31を下階の排水立て管10の受け口13に接続できるようになる。なお、図1〜図3、図4(A)、図5には、側壁CK及び側面支持材55は省略されている。
以後、上記した手順が繰り返し実施されることで、下階から順番に排水設備が組立てられる。
ここで、管状治具40は、筒状に形成するのが一般的であるが、図1(C)に示すように、その管状治具40の下端部に底板43を一体的に設けることも可能である。このようにすることで、例えば、排水立て管10を吊り支持材50に固定した後、上階の排水管継手30の下部配管31をその排水立て管10の受け口13に挿入接続するまでの間に一定の時間がある場合、管状治具40の底板43によって排水立て管10内に異物が入り込むのを防止できるようになる。
また、図1(D)に示すように、底板43の代わりに蓋板44を一体的に設け、その蓋板44に把手45を固定することも可能である。把手45は、管状治具40を引き抜く際に握る把手本体45hと、ネジ軸部45wとから構成されている。把手45は、ネジ軸部45wが蓋板43の中心に設けられた貫通孔の雌ネジ44hと螺合することにより、その蓋板43に取付けられる。さらに、把手45のネジ軸部45wには、そのネジ軸部45wの緩みを防止するための押えナット44mが取付けられている。
このように、本実施形態に係る排水設備の配管方法によると、排水立て管10の受け口13に挿入接続された管状治具40を上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通した状態で、その排水立て管10の下端部を下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入する。このため、作業中に、排水立て管10の上部が管状治具40を介してコンクリートスラブCSの貫通孔CHの壁面に支えられるようになり、排水立て管10が倒れるような不具合が発生しない。したがって、一人作業で安全に排水立て管10の下端部を排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続できるようになる。
また、下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続された排水立て管10は吊り支持材50及び側面支持材55によって規定位置で支持されているため、上階の排水管継手30の下部配管31を排水立て管10の受け口13に挿入接続する際に、別の作業者がその排水立て管10を下階側で支える必要がなくなる。即ち、一人作業で、排水立て管10の受け口13から管状治具40を引き抜き、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに排水管継手30を通して、その排水管継手30の下部配管31を排水立て管10の受け口13に挿入接続できるようになる。
また、管状治具40は、排水立て管10の受け口13に管状治具40が挿入接続されたときの管全長Lが、下階のコンクリートスラブCSの上面(床面)から上階のコンクリートスラブCSの下面(天井面)までの距離(H−T)よりも小さくなるように、その長さ寸法が設定されている。このため、管を立てた状態で横移動(横持ち)できるようになり、管状治具40を確実にコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通せるようになる。
また、管状治具40の軸方向における端部には、その管状治具40の内部を横断する握り棒42(棒状部材)が固定されている。このため、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CH内に位置する管状治具40を排水立て管10の受け口13から引き抜く際に、管状治具40の握り棒42をつかむことで、その管状治具40を引き抜き易くなる。
ここで、本実施形態では、排水立て管10の受け口13(上部)に管状治具40を接続する例を示したが、図7から図9に示すように、排水立て管10の下端部に管状治具60を接続することも可能である。この管状治具60は、図7等に示すように、短管部64と受け口部62とから構成されており、その受け口部62の径寸法が排水立て管10の下端部を挿入可能な値に設定されている。また、管状治具60の短管部64の外径寸法が排水立て管10の直管部12の外径寸法とほぼ等しい値(排水管継手30の上部受け口32uに挿入可能な値)に設定されている。
上記管状治具60を使用して配管施工を行う場合には、先ず、管状治具60の受け口部62に排水立て管10の下端部が挿入接続される。次に、図7に示すように、管状治具60を下にした状態で排水立て管10が立てられ、その排水立て管10の受け口13が上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに挿入される。そして、排水立て管10の受け口13がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で、図8に示すように、管状治具60の短管部64が下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続される。
次に、排水立て管10の直管部12がUボルト52によって吊り支持材50に仮止めされる。なお、仮止め時に、排水立て管10に防振ゴム52dを巻いておくのが好ましい。この状態で、図9に示すように、排水立て管10が持ち上げられ、管状治具60が下階の排水管継手30の上部受け口32uから引き抜かれるとともに、その管状治具60が排水立て管10の下端部から外される。このとき、排水立て管10の直管部12がUボルト52によって吊り支持材50に仮止めされているため、排水立て管10が転倒することはない。
次に、図10に示すように、排水立て管10の下端部が下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入接続されるとともに、その排水立て管10の受け口13の近傍が防振ゴム52dを介した状態でUボルト52によって吊り支持材50に固定される。さらに、排水立て管10の途中部分が側壁CKに取付けられた側面支持材55に同じくUボルト52等によって固定される(図4(C)参照)。
次に、上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに排水管継手30の胴部32が通され、排水立て管10の受け口13にその排水管継手30の下部配管31が挿入接続される。
このように、排水立て管10の上部が直接的に上階のコンクリートスラブCSの貫通孔CHに支えられるため、作業中に排水立て管10が転倒するような不具合が発生しない。また、管状治具60を排水立て管10の下端部に接続する方法のため、排水立て管10から管状治具60を外し易くなる。
また、排水立て管10を吊り支持材50によって仮支持する際に、図8に示すように、管状治具60の短管部64を下階の排水管継手30の上部受け口32uに挿入するため、排水立て管10を安定した状態で立てることができる。このため、排水立て管10を吊り支持材50によって仮支持する作業を安全に行えるようになる。なお、管状治具60及び排水立て管10を床面上に立てた状態で、その排水立て管10を吊り支持材50に仮止めすることも可能である。
また、途中に接続部を有しない一本物の排水立て管10を使用する例を示したが、途中に接続部を有する排水立て管10を使用することも可能である。
また、排水立て管10に鋳鉄管を使用する例を示したが、鋼管を使用することも可能であるし、耐火二層管や樹脂管を使用することも可能である。
本発明の実施形態1に係る排水設備の配管方法の一工程を表す側面図(A図)、及び管状治具の斜視図(B図)、管状治具の変更例を表す縦断面図(C図、D図)である。 排水設備を構成する排水立て管の縦断面図である。 排水設備の配管方法の一工程を表す側面図である。 排水設備の配管方法の一工程を表す側面図(A図)、支持金具を表す側面図(B図)及び排水立て管の途中部分の支持構造を表す側面図(C図)である。 排水設備の配管方法の一工程を表す側面図である。 排水設備の配管方法の一工程を表す側面図である。 排水設備の配管方法の変更例を表す側面図である。 排水設備の配管方法の変更例を表す側面図である。 排水設備の配管方法の変更例を表す側面図である。 排水設備の配管方法の変更例を表す側面図である。 従来の排水設備の配管方法の表す側面図(A図、B図、C図)である。 排水設備の配管方法の一工程を表す側面図である。
符号の説明
CS コンクリートスラブ
CH 貫通孔
10 排水立て管
12 直管部
13 受け口
20 シール材
30 排水管継手
32u 上部受け口
40 管状治具
42 握り棒
43 底板
44 蓋板
50 吊り支持材(支持金具)
52 Uボルト
55 側面支持材
60 管状治具
62 受け口部
64 短管部

Claims (8)

  1. 集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されている排水管継手と、集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接続する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、
    排水立て管の受け口に管状治具を挿入接続する工程と、
    前記排水立て管及び管状治具を立て、その管状治具を上階のコンクリートスラブの貫通孔に挿入する工程と、
    前記管状治具が前記貫通孔の壁面に支えられている状態で、前記排水立て管の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入接続する工程と、
    前記排水管継手の上部受け口に挿入接続された前記排水立て管を支持材によって規定位置に支持する工程と、
    前記支持材によって支持された前記排水立て管の受け口から管状治具を引き抜いた後、上階のコンクリートスラブの貫通孔に排水管継手を通し、その排水管継手の下端部を前記排水立て管の受け口に挿入接続する工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の配管方法。
  2. 請求項1に記載された排水設備の配管方法に使用される管状治具であって、
    排水立て管の受け口に前記管状治具が挿入接続されたときの管全長が、下階のコンクリートスラブの上面から上階のコンクリートスラブの下面までの距離よりも小さくなるように、その長さ寸法が設定されていることを特徴とする管状治具。
  3. 請求項2に記載された管状治具であって、
    軸方向における端部には、その内部を横断する棒状部材が固定されていることを特徴とする管状治具。
  4. 集合住宅の各階を仕切るコンクリートスラブの貫通孔に通されている排水管継手と、集合住宅の下階の排水管継手と上階の排水管継手とを接続する排水立て管とを有する排水設備の配管方法であって、
    排水立て管の下端部に管状治具を接続する工程と、
    前記管状治具及び排水立て管を立て、その排水立て管の受け口を上階のコンクリートスラブの貫通孔に挿入する工程と、
    前記排水立て管の受け口が前記貫通孔の壁面に支えられている状態で、前記排水立て管を支持材によって仮支持する工程と、
    前記支持材によって仮支持された前記排水立て管の下端部から管状治具を外し、その排水立て管の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入接続する工程と、
    前記排水管継手の上部受け口に挿入接続された前記排水立て管を支持材によって規定位置に支持する工程と、
    上階のコンクリートスラブの貫通孔に排水管継手を通し、その排水管継手の下端部を前記排水立て管の受け口に挿入接続する工程と、
    を有することを特徴とする排水設備の配管方法。
  5. 請求項4に記載された排水設備の配管方法であって、
    排水立て管の受け口がコンクリートスラブの貫通孔の壁面に支えられた状態で、排水立て管を支持材によって仮支持する際に、管状治具の下端部を下階の排水管継手の上部受け口に挿入することを特徴とする排水設備の配管方法。
  6. 請求項4又は請求項5のいずれかに記載された排水設備の配管方法に使用される管状治具であって、
    排水立て管の下端部を挿入可能な受け口部と、
    排水管継手の上部受け口に挿入可能な短管部と、
    を有することを特徴とする管状治具。
  7. 請求項2、請求項3、請求項6のいずれかに記載された管状治具であって、
    下端部に底板が取付けられて一体化されていることを特徴とする管状治具。
  8. 請求項2、請求項6のいずれかに記載された管状治具であって、
    上端部に蓋板が取付けられて一体化されており、その蓋板に把手が固定されていることを特徴とする管状治具。
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