JP2006015947A - ブレーキ装置用クレビス - Google Patents
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Abstract
【課題】負圧ブースタの入力杆が直角に取付けられる取付け壁と、該取付け壁に一端が直角に連設されるとともに相互に対向して前記入力杆とは反対側に延設される一対の側壁とを一体に備え、両側壁の他端部が、それらの側壁間に挟まれるブレーキペダルにクレビスピンを介して連結されるブレーキ装置用クレビスにおいて、板厚の増大を回避しつつ充分な強度を確保することを可能として比較的長く形成可能とする。
【解決手段】両側壁19,20の少なくとも一方に、入力杆15の長手方向に沿って延びるリブ28,29が一体に突設される。
【選択図】 図3
【解決手段】両側壁19,20の少なくとも一方に、入力杆15の長手方向に沿って延びるリブ28,29が一体に突設される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、負圧ブースタの入力杆が直角に取付けられる取付け壁と、該取付け壁に一端が直角に連設されるとともに相互に対向して前記入力杆とは反対側に延設される一対の側壁とを一体に備え、両側壁の他端部が、それらの側壁間に挟まれるブレーキペダルにクレビスピンを介して連結されるブレーキ装置用クレビスに関する。
このようなブレーキ装置用クレビスは、たとえば特許文献1および特許文献2等で既に知られている。
実公平5−47018号公報
実開平4−115974号公報
ところで、車両のエンジンルーム内でのレイアウト上、ブレーキペダルおよび負圧ブースタ間の距離を比較的大きく設定せざるを得ない場合があり、その場合、入力杆の長手方向に沿うクレビスの長さを長くすることで対処するのであるが、比較的短いクレビスと同一板厚のままクレビスを単純に長くしたのでは、座屈等の強度が不足してしまうことになり、板厚を厚くすると重量増大を招くだけでなく、使用可能なクレビスピンが限られてしまい、コストや管理上の問題が生じてしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、板厚の増大を回避しつつ充分な強度を確保することを可能として比較的長く形成可能としたブレーキ装置用クレビスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、負圧ブースタの入力杆が直角に取付けられる取付け壁と、該取付け壁に一端が直角に連設されるとともに相互に対向して前記入力杆とは反対側に延設される一対の側壁とを一体に備え、両側壁の他端部が、それらの側壁間に挟まれるブレーキペダルにクレビスピンを介して連結されるブレーキ装置用クレビスにおいて、前記両側壁の少なくとも一方に、前記入力杆の長手方向に沿って延びるリブが一体に突設されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記両側壁は、前記取付け壁に一端が直角に連設されて前記入力杆とは反対側に相互に平行に延設される第1平行板部と、ブレーキペダルを相互間に挟むことを可能として両第1平行板部相互の間隔よりも狭い間隔を相互間にあけて平行に配置されるとともにクレビスピンを介して前記ブレーキペダルに連結される第2平行板部と、第1および第2平行板部間を結ぶ連結板部とをそれぞれ一体に備え、前記リブが、両側壁の少なくとも一方の前記第1平行板部および前記連結板部に一体に突設されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、クレビスが備える一対の側壁の少なくとも一方に、入力杆の長手方向に沿って延びるリブが一体に突設されるので、板厚の増大を回避することで軽量化を図りつつ座屈強度を充分に確保してクレビスを長く形成することが可能であり、短いクレビスで用いるクレビスピンと同一のクレビスピンを用いることを可能として、コストの増大を回避することができ、またクレビスピンの管理も容易となる。さらにクレビスを製造するプレス工程でリブを形成することは可能であり、製造も容易となる。
また請求項2記載の発明によれば、両側壁が、相互に平行にして取付け壁に直角に連設される第1平行板部と、クレビスピンを介してブレーキペダルに連結されるようにして相互に並行に配置される第2平行板部と、第1および第2平行板部間を結ぶ連結板部とをそれぞれ一体に備えるものであるので、前記リブが一体に突設されることと相まってクレビスの強度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の側面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4矢視図、図5は図3の5矢視図、図6はブレーキペダルおよびクレビスの連結部の一部破断斜視図である。
先ず図1において、ブレーキマスタシリンダMのシリンダボディ11がその後端に一体に備えるフランジ11aには、車体支持壁12に取付けられる負圧ブースタBのブースタシェル13が連結されており、ブレーキペダルPの踏み込み操作によるブレーキ踏力は負圧ブースタBで増幅されてブレーキマスタシリンダMに入力される。
前記負圧ブースタBのブースタシェル13は、前記車体支持壁12内を後方に延びる延長筒部13aを備えており、その延長筒部13aに前端が係合されるブーツ14が、負圧ブースタBにブレーキ踏力を入力するための入力杆15の中間部に係合され、入力杆15がクレビス16およびクレビスピン17を介してブレーキペダルPに連結される。
図2〜図6を併せて参照して、前記クレビス16は、前記入力杆15が直角に取付けられる取付け壁18と、該取付け壁18に一端が直角に連設されるとともに相互に対向して入力杆15とは反対側に延設される一対の側壁19,20とを一体に備え、鋼板のプレス成形により形成されるものであり、両側壁19,20の他端部が、それらの側壁19,20間に挟まれるブレーキペダルPにクレビスピン17を介して連結される。
前記入力杆15の後部にはねじ軸部15aが設けられており、このねじ軸部15aがクレビス16の取付け壁18に螺合され、負圧ブースタB側で取付け壁18に当接する止めナット21が前記ねじ軸部15aに螺合される。
また前記両側壁19,20は、前記取付け壁18に一端が直角に連設されて前記入力杆15とは反対側に相互に平行に延設される第1平行板部19a,20aと、ブレーキペダルPを相互間に挟むことを可能として両第1平行板部19a,20a相互の間隔よりも狭い間隔を相互間にあけて平行に配置される第2平行板部19b,20bと、第1および第2平行板部19a,19b;20a,20b間を結ぶように傾斜した連結板部19c,20cとをそれぞれ一体に備える。
前記両第2平行板部19b,20bは、ブレーキペダルPの中間部を相互間に挟むものであり、クレビスピン17を介して前記ブレーキペダルPに連結される。クレビスピン17は、六角形状の係止頭部17aを一端に有して六角ボルト状に形成されるものであり、六角ボルトを製造する際のねじ加工前の素材がクレビスピン17として用いられる。一方、前記両第2平行板部19b,20bには、クレビスピン17を挿通せしめるための挿通孔22,23が同軸に設けられ、ブレーキペダルPの中間部には、クレビスピン17を挿通せしめる連結孔24が前記両挿通孔22,23に対応して設けられる。また一方の第2平行板部19bの外面に前記係止頭部17aを当接するまで前記両挿通孔22,23および連結孔24にクレビスピン17を挿通したときに、他方の第2平行板部20bから突出する部分でクレビスピン17には、その一直径線に沿うコッタピン挿通孔25が設けられており、そのコッタピン挿通孔25に挿通されるコッタピン26の一部を折り曲げて前記他方の第2平行板部20bに係合することで、クレビスピン17の両第2平行板部19b,20bからの脱落が阻止される。
また前記一方の第2平行板部19bには、前記クレビスピン17の係止頭部17aが備える6つの側面のうち2つの側面に当接する係合突部27,27が突設されており、それにより前記コッタピン26の一部を折り曲げる作業を行う際に、クレビスピン17がその軸線まわりに回転することを防止して作業性を高めることが可能となる。
本発明に従えば、前記両側壁19,20の少なくとも一方に入力杆15の長手方向に沿って延びるリブが一体に突設されるものであり、この実施例では、両側壁19,20の第1平行板部19a,20aおよび連結板部19c,20cに、入力杆15の長手方向に沿って延びるリブ28,29が相互に近接する側に突出するようにして一体に突設される。而して前記リブ28,29は、前記側壁19,20の外面に内方側に凹んだ溝30,31を形成するものであり、リブ28,29の突出端が第2平行板部19b,20bの内面と同一レベルとなるようにして両リブ28,29が形成される。
次にこの実施例の作用について説明すると、負圧ブースタBの入力杆15およびブレーキペダルPを連結するクレビス16が備える一対の側壁19,20の少なくとも一方、この実施例では両方の側壁19,20に、入力杆15の長手方向に沿って延びるリブ28,29が他方の側壁側すなわち内方側に突出するようにして一体に突設されている。
したがって板厚の増大を回避することで軽量化を図りつつ座屈強度を充分に確保してクレビス16を長く形成することが可能であり、短いクレビス16で用いるクレビスピン17と同一のクレビスピン17を用いることを可能として、コストの増大を回避することができるとともにクレビスピン17の管理も容易となる。
またクレビス16を製造するプレス工程でリブ28,29を形成することが可能であり、リブ28,29を有するクレビス16の製造も容易となる。
しかも両側壁19,20が、相互に平行にして取付け壁18に直角に連設される第1平行板部19a,20aと、クレビスピン17を介してブレーキペダルPに連結されるようにして相互に並行に配置される第2平行板部19b,20bと、第1および第2平行板部19a,19b;20a,20b間を結ぶ連結板部19c,20cとをそれぞれ一体に備えるものであるので、前記リブ28,29が一体に突設されることと相まってクレビス16の強度を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
15・・・入力杆
16・・・クレビス
17・・・クレビスピン
18・・・取付け壁
19,20・・・側壁
19a,20a・・・第1平行板部
19b,20b・・・第2平行板部
19c,20c・・・連結板部
28,29・・・リブ
B・・・負圧ブースタ
16・・・クレビス
17・・・クレビスピン
18・・・取付け壁
19,20・・・側壁
19a,20a・・・第1平行板部
19b,20b・・・第2平行板部
19c,20c・・・連結板部
28,29・・・リブ
B・・・負圧ブースタ
Claims (2)
- 負圧ブースタ(B)の入力杆(15)が直角に取付けられる取付け壁(18)と、該取付け壁(18)に一端が直角に連設されるとともに相互に対向して前記入力杆(15)とは反対側に延設される一対の側壁(19,20)とを一体に備え、両側壁(19,20)の他端部が、それらの側壁(19,20)間に挟まれるブレーキペダル(P)にクレビスピン(17)を介して連結されるブレーキ装置用クレビスにおいて、前記両側壁(19,20)の少なくとも一方に、前記入力杆(15)の長手方向に沿って延びるリブ(28,29)が一体に突設されることを特徴とするブレーキ装置用クレビス。
- 前記両側壁(19,20)は、前記取付け壁(18)に一端が直角に連設されて前記入力杆(15)とは反対側に相互に平行に延設される第1平行板部(19a,20a)と、ブレーキペダル(P)を相互間に挟むことを可能として両第1平行板部(19a,20a)相互の間隔よりも狭い間隔を相互間にあけて平行に配置されるとともにクレビスピン(17)を介して前記ブレーキペダル(P)に連結される第2平行板部(19b,20b)と、第1および第2平行板部(19a,19b;20a,20b)間を結ぶ連結板部(19c,20c)とをそれぞれ一体に備え、前記リブ(28,29)が、前記両側壁(19,20)の少なくとも一方の前記第1平行板部(19a,20a)および前記連結板部(19c,20c)に一体に突設されることを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置用クレビス。
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JP2004197924A JP2006015947A (ja) | 2004-07-05 | 2004-07-05 | ブレーキ装置用クレビス |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010517840A (ja) * | 2007-02-03 | 2010-05-27 | コンチネンタル・テベス・アーゲー・ウント・コンパニー・オーハーゲー | ブレーキブースタ |
US20140290414A1 (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | Fanuc Corporation | Industrial robot provided with balancer device |
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2004
- 2004-07-05 JP JP2004197924A patent/JP2006015947A/ja active Pending
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US20140290414A1 (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | Fanuc Corporation | Industrial robot provided with balancer device |
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