JP2006015546A - 隠蔽情報担持体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第三者による情報の読み取りおよび書き換えが容易ではなく、第三者による不正行為の有無を確認することが可能で、情報の機密性に優れたRFID機能を有する半導体装置を備えた隠蔽情報担持体を提供する。
【解決手段】 RFID装置11を備えた第一の基材12と、これらを覆う第二の基材13と、第一の接着部材14および第二の接着部材15を介して第二の基材13に貼付した第三の基材16と、第三の接着部材17および第四の接着部材18を介して第三の基材16に貼付した第五の基材20とを積み重ねてなり、第五の基材20には第四の基材19が設けられた隠蔽情報担持体10において、RFID装置11の一部または全部と重なる位置に第四の基材19を配し、第一の接着部材14と第二の接着部材15は剥離が可、剥離後は再貼付が不可であり、第三の接着部材17と第四の接着部材18は剥離困難または剥離不可とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RFID機能を有する半導体装置を備えた隠蔽情報担持体に関するものである。
近年、郵便法の改正に伴い、親展性を有するハガキシステムが実用化され、普及し始めている。この親展性を有するハガキシステムは、例えば、個人的用件、あるいはプリント情報、印刷情報などの各種情報が記載されたハガキを折り畳み、重ね合わせ部分を2枚の透明フィルムを疑似接着した積層体を介して接着して、これらの情報を隠蔽した後、郵送し、受取人が重ね合わせ接着部分を再び剥離して、隠蔽情報を読み取るシステムである。
このようなハガキシステムでは、記録可能な情報量がハガキの印刷面の大きさや、文字などの大きさにより制限され、一度に大量の情報を記録することができなかった。そこで、一度に大量の情報を記録することを可能とするために、上記のようなハガキシステムにRFID(Radio Frequency Identification)タグを備えたRFIDタグ付きハガキが考案されている。このRFIDタグ付きハガキは、RFIDタグをなすICチップに大量の情報を記録することができるとともに、情報を追加して記録することが可能である(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
しかしながら、このような従来のRFIDタグ付きハガキは、ICチップに大量の情報を記録することができるものの、第三者によって、その情報を読み取ることや、書き換えることを防止するための手段が設けられていなかった。そのため、差出人から受取人の手元に届くまでの間に、第三者によって不慮または故意にICチップに記録された情報を読み取ることや書き換えることが可能であった。また、従来のRFIDタグ付きハガキは、第三者によって、情報の読み取りや書き換えなどの不正行為が行われても、一見してその不正行為を確認することができなかった。このように、従来のRFIDタグ付きハガキは、情報の機密性を保つことができないという問題があった。
特開平11−126238号公報 特開2001−126043号公報 特開2003−141492号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、第三者による情報の読み取りおよび書き換えが容易ではなく、第三者による不正行為の有無を確認することが可能で、情報の機密性に優れたRFID機能を有する半導体装置を備えた隠蔽情報担持体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、RFID機能を有する半導体装置を備えた基材Aと、接着部材αを介して前記基材Aに貼付してある基材Bと、接着部材βを介して前記基材Bに貼付してある基材Cとを積み重ねてなり、前記基材Bおよび/または前記基材Cには導電体からなる基材Dが設けられた隠蔽情報担持体であって、前記半導体装置の一部または全部と重なる位置に前記基材Dを配し、前記接着部材αは剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可であり、前記接着部材βは剥離困難または剥離不可である隠蔽情報担持体を提供する。
上記構成の隠蔽情報担持体では、RFID機能を有する半導体装置が基材Aに備えられ、RFID機能を有する半導体装置を構成するアンテナの少なくとも一部と重なる位置に、電磁波を遮断できる材質または磁束を内部で吸収できる導電体からなる基材Dが配されているから、接着部材αを介して基材Aと基材Bを積み重ねた状態では、RFID機能を有する半導体装置を構成するICチップに記録された情報を読み取ることや書き換えることができない。また、ICチップに記録された情報を読み取ったり、書き換えたりするためには、接着部材αを剥離しなければならず、剥離後は、接着部材は再貼付が不可であるから、ICチップに記録された情報の読み取りや書き換えなどが行われた場合、一見してそれを確認することができる。一方、接着部材αを剥離することにより、RFID機能を有する半導体装置に記録されている情報の読み取りや書き換えを直ちに行うことができる。さらに、基材Aの基材Bと対向する面上、または、基材Bの基材Aと対向する面上に印刷情報を設けた場合、基材Bに剥離困難または剥離不可な接着部材βを介して基材Cを貼付することにより、基材Bに基材Aが貼付されている状態では、光が透過し難くなるので、外部から印刷情報を透かして見られることを防止できる。さらに、剥離困難または剥離不可な接着部材βを介して貼付された基材Bと基材Cの間に導電体からなる基材Dを設けることにより、基材Bに基材Aが貼付されている状態において、外部から印刷情報を見え難くする効果が高くなり、より隠蔽性に優れた隠蔽情報担持体を実現することができる。
本発明の隠蔽情報担持体によれば、RFID機能を有する半導体装置が基材Aに備えられ、RFID機能を有する半導体装置を構成するアンテナの少なくとも一部と重なる位置に、電磁波を遮断できる材質または磁束を内部で吸収できる導電体からなる基材Dが配され、接着部材αは剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可であり、かつ、接着部材βは剥離困難または剥離不可であるから、差出人から受取人の手元に届くまでの間に、第三者による印刷情報の読み取りや書き換えなどの不正行為を防止するとともに、RFID機能を有する半導体装置を構成するICチップに記録された情報を隠蔽し、電子データと印字データの両方を隠蔽して情報の機密性を保つことができる。また、印刷情報を見ようとして接着部材を剥離することにより、RFID機能を有する半導体装置を使用可能とすることを意識せずに行うことができる。
以下、本発明を実施した隠蔽情報担持体について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る隠蔽情報担持体の一実施形態を示す概略断面図である。
この実施形態の隠蔽情報担持体10は、RFID機能を有する半導体装置(以下、「RFID装置」と略す。)11と、このRFID装置11を備えた第一の基材12と、RFID装置11および第一の基材12の第三の基材16と対向する面を覆う第二の基材13と、第一の接着部材14と、第一の接着部材14と重ね合わせて接着される第二の接着部材15と、第一の接着部材14および第二の接着部材15を介して第二の基材13に貼付されている第三の基材16と、第三の接着部材17と、第三の接着部材17と重ね合わせて接着される第四の接着部材18と、導電体からなる第四の基材19と、この第四の基材19を備え、第三の接着部材17および第四の接着部材18を介して第三の基材16と積み重ねられる第五の基材20とから概略構成されている。
この隠蔽情報担持体10では、RFID装置11が第一の基材12内に埋め込まれており、第四の基材19が第五の基材20の第三の基材16と対向する面に設けられている。
また、隠蔽情報担持体10では、図2(a)に示すようにRFID装置11の一部と重なる位置、または、図2(b)に示すようにRFID装置11の全部と重なる位置に、第四の基材19が配されている。また、第一の接着部材14と第二の接着部材15は剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可となっている。さらに、第三の接着部材17と第四の接着部材18は剥離困難または剥離不可となっている。
RFID装置11としては、電磁波を使った非接触の自動認識機能を有する装置であれば特に限定されず、如何なるものでも適用される。RFID装置11としては、例えば、コイル状、ポール状、ループ状のアンテナの上にICチップが搭載されたものや、これらのアンテナと別体に設けられたICチップが、これらのアンテナと接続されて一体化されたもの、ICチップ上にこれらのアンテナが形成されたものなど、通信機能を有するものが挙げられる。具体的には、13.56MHz〜2.45GHzまでの全周波数帯域において通信可能な微小RFIDチップなどが挙げられる。
隠蔽情報担持体10では、RFID装置11として、上記のようなICチップとアンテナとからなるものが用いられており、図2(a)に示すように、RFID装置11の一部と重なる位置に第四の基材19が配される場合、RFID装置11をなすアンテナの少なくとも一部と重なるように第四の基材19が配される。すなわち、第一の基材12の上方から見て、RFID装置11をなすコイル状、ポール状、ループ状のアンテナの少なくとも一部が第四の基材19内に含まれるように、第四の基材19が配される。
第一の基材12および第二の基材13としては、文字、模様または画像を印刷することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用され、例えば、紙、樹脂材などが挙げられる。
第一の接着部材13および第二の接着部材14は、貼着後も剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可な材料で形成されている。このような材料としては、110gf/25mm〜170gf/25mmの剥離力を有する材料が用いられる。このような材料としては、例えば、(1)非剥離性感圧接着剤基剤と、この非剥離性感圧接着剤基剤に対して非親和性の微粒状充填剤とからなる接着剤組成物、(2)粘着主剤と、粘着付与剤と、無機充填剤とを含む配合物に、無機充填剤と反応性を有しないカップリング剤、粘着主剤と相溶性を有しない樹脂などを添加した感圧性の粘着剤、(3)熱融着可能な熱可塑性樹脂フィルムなどが挙げられる。
上記の接着剤組成物に含まれる非剥離性感圧接着剤基剤としては、第二の基材13または第三の基材16に塗布した場合、単に基材同士を接触した状態では接着しないが、加圧により接着する性質を有するものが挙げられる。非剥離性感圧接着剤基剤としては、従来の感圧接着剤として慣用されているものの基剤の中から任意に選択して用いることができるが、特に、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスが、耐ブロッキング性、耐熱性、耐摩耗性などの点で好適である。
上記の接着剤組成物に含まれる微粒状充填剤としては、非剥離性感圧接着剤基剤を構成する各成分によって溶解または膨潤されないものが挙げられる。このような微粒状充填剤としては、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルーンなどが挙げられる。本発明においては、これらの微粒状充填剤から選択される2種以上を組み合わせて用いる必要があり、特に、シリカと他の充填剤との組合せが好適である。また、この2種以上の微粒状充填剤としては、粒径の異なるものを選ぶことが好ましく、このように粒径の異なる2種以上を組み合わせて用いることにより接着剤層の表面を凹凸状に形成し、剥離性能を向上させることができる。また、上記の非剥離性感圧接着剤基剤にシリカを添加することにより、接着剤組成物の塗膜を強化することができる。さらに、シリカは多孔質であるため、非剥離性感圧接着剤基剤がシリカの表面に付着しやすく、接着力や剥離力を調整しやすい上、シリコーンオイルを用いているプリンタにより、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合でも、シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤組成物がシリコーンオイルにより接着しなくなることもない。これらの微粒状充填剤は、平均粒子径が10mμm〜30μmの範囲にあるものが好ましく、平均粒子径が1μm〜20μmの範囲にあるものがより好ましい。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる粘着主剤としては、ガラス転移点(Tg)が低く、ベタツキ感(タック感)の強い樹脂などが挙げられる。このような粘着主剤としては、例えば天然ゴム(NR)、エステル化天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる粘着付与剤としては、ロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、変成ロジン、ロジンエステル、水添ロジンエステル、不均化ロジンエステル、重合ロジンエステルなどが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれる無機充填剤としては、上記の粘着主剤とは親和性を有しない、マイクロシリカ、合成ゼオライト、活性アルミナゲル、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、タルク、クレー、カオリン、活性白土、シラスバルーンなどの微粒状物質が挙げられる。
また、上記の感圧性の粘着剤には、上記の無機充填剤に加えて、アクリルなどの樹脂ビーズ、精製デンプン、コーンスターチ、セルロース粉末などの微粒状物質を併用してもよい。
上記の感圧性の粘着剤に含まれるカップリング剤としては、上記の無機充填剤との結合性を有し、かつ上記の粘着主剤と親和性を有するものが挙げられる。このようなカップリング剤としては、例えば、ビニルクリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シランなどのシラン単独またはこれらの混合物、さらにはこれらの部分加水分解物、または部分共加水分解物;テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネートなどのチタンオルトエステル、チタンアセチルアセトネート、トリエタノールアミンチタネートなどのチタンキレート、ポリヒドロキシチタンステアレート、ポリイソプロポキシチタンステアレートなどのチタンアシレート、以上のような有機チタン化合物単独またはこれらの混合物、アルミニウムイソプロピレート、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミニウムアルコレート、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートなどのアルミニウムキレート化合物、以上のような有機アルミニウム化合物単独またはこれらの混合物;その他の有機金属化合物;以上のシランおよび有機金属化合物の混合物などが挙げられる。
上記の感圧性の粘着剤に含まれ、上記の粘着主剤と相溶性を有しない樹脂としては、水分散性高分子ポリエステル、ポリビニルアルコール、酸変性ポリビニルアルコール、ケイ素含有水溶性ポリマー、熱可塑性エラストマー、また、低密度ポリエチレンなどの低分子ポリエチレン、アイオノマー、酢酸ビニル−オレフィン共重合体、セルロース誘導体などが挙げられる。これらの樹脂の中でも、ガラス転移温度(Tg)が30℃〜80℃、重量平均分子量が10,000〜25,000、粘度が20〜20,000cps(30℃)のものが好ましい。
上記の熱可塑性樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体およびこれらの金属架橋物などからなるフィルムが挙げられ、これらの中でも透明なものが望ましい。
第三の基材16としては、文字、模様または画像を印刷することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用され、例えば、紙、樹脂材などが挙げられる。
第三の接着部材17および第四の接着部材18は、第一の接着部材14および第二の接着部材15と比べて、貼着後は剥離困難または剥離不可な接着剤で形成されている。このような接着剤としては、220gf/25mm〜340gf/25mmの剥離力を有する接着剤が用いられる。
第四の基材19をなす導電体としては、導電性の金属箔、金属板、金属網、導電性ペーストからなる導電性の膜などの電磁波を遮断できる材質または磁束を内部で吸収できるものが挙げられる。このような導電体をなす材料としては、例えば、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、アルミニウム(Al)などの電磁遮蔽効果を有する金属からなる金属箔と、その他の金属箔とを貼り合わせてなるもの、鉄、ニッケル、亜鉛、マンガン、コバルト、アルミニウムなどの金属からなる金属粉と、その他の金属粉とを混入したアクリル樹脂、銅(Cu)−ニッケル(Ni)多層複合材、アルミニウム蒸着膜、各種金属などからなる導電性粉末を混和した塗装材、導電性繊維を含むプラスチック複合材、上記の電磁遮蔽効果を有する金属を接着剤に配合してなる導電性ペーストなどが挙げられる。
第五の基材20としては、文字、模様または画像を印刷することができるものであれば特に限定されず、如何なるものでも適用され、例えば、紙、樹脂材などが挙げられる。
また、隠蔽情報担持体10には、第二の基材13の第三の基材16と対向する面上、第一の接着部材14の第二の接着部材15と接着する面上、第二の接着部材15の第一の接着部材14と接着する面上、または、第三の基材16の第二の基材13と対向する面上に印刷情報を設けてもよい。この印刷情報は、上記の面上に、熱転写方式のプリンタ、インクジェット方式のプリンタ、マイクロドライブ方式のプリンタ、昇華型熱転写方式のプリンタ、サーモオートクローム方式のプリンタなどによって印刷された任意の文字、模様、画像である。このように、第二の基材13の第三の基材16と対向する面上、第一の接着部材14の第二の接着部材15と接着する面上、第二の接着部材15の第一の接着部材14と接着する面上に、または、第三の基材16の第二の基材13と対向する面上に印刷情報を設けることにより、差出人から受取人の手元に届くまでの間に、第三者によって印刷情報を読み取ることができないばかりでなく、印刷情報の劣化を防止することができる。
なお、この実施形態では、RFID装置11が第一の基材12内に埋め込まれており、第四の基材19が第五の基材20の第三の基材16と対向する面に設けられている例を示したが、本発明の隠蔽情報担持体はこれに限定されない。
本発明の隠蔽情報担持体にあっては、第一の基材の上方から見て、RFID装置をなすアンテナの少なくとも一部が第四の基材内に含まれていれば、RFID装置が第一の基材の第三の基材と対向する面に設けられていても、第一の基材の第三の基材と対向する面とは反対の面に設けられていてもよい。また、第四の基材が第五の基材内に埋め込まれていてもよく、あるいは、第四の基材が第三の基材の第五の基材と対向する面または第三の基材内に儲けられていてもよい。さらには、第一の基材の上方から見て、RFID装置をなすアンテナの少なくとも一部が導電体からなる基材に含まれるように、第三の基材および第五の基材のそれぞれに導電体からなる基材を設けてもよい。第三の基材および第五の基材のそれぞれに導電体からなる基材を設ける場合、それぞれの導電体を異なる物質から形成されたものとする。このように、異なる物質から形成された導電体からなる基材を第三の基材および第五の基材のそれぞれに設けることにより、電磁波を遮断する効果や、磁束を吸収する効果がより一層高くなる。
また、この実施形態では、第四の基材19がRFID装置11の少なくとも一部と重なるように配されるとしているが、本発明の隠蔽情報担持体はこれに限定されない。本発明の隠蔽情報担持体にあっては、第四の基材がRFID装置の少なくとも一部と重なるように配されるとは、RFID装置に情報の読み取りや書き換えができる程度の起電力が生じないように、第四の基材が配されることを示しており、RFID装置または第四の基材の形状、位置、数などは、各々の隠蔽情報担持体における設計事項である。
この実施形態の隠蔽情報担持体10では、RFID装置11を構成するアンテナの少なくとも一部と重なる位置に、電磁波を遮断できる材質または磁束を内部で吸収できる導電体からなる第四の基材19が配されているから、第一の接着部材14と第二の接着部材15とを貼着した状態では、RFID装置11を構成するICチップに記録された情報を読み取ることや書き換えることができない。したがって、ICチップに記録された情報を読み取ったり、書き換えたりするためには、第一の接着部材14と第二の接着部材15を剥離しなければならない。第一の接着部材14と第二の接着部材15は、貼着後も剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可であるから、情報の読み取りや書き換えなどが行われた場合、一見してそれを確認することができる。一方、第一の接着部材14と第二の接着部材15を剥離することにより、RFID装置11に記録されている情報の読み取りや書き換えを直ちに行うことができる。
また、第二の基材13の第三の基材16と対向する面上、第三の基材16の第二の基材13と対向する面上、第一の接着部材14の第二の接着部材15と接着する面上、または、第二の接着部材15の第一の接着部材14と接着する面上に印刷情報を設けた場合、第三の基材16に剥離困難または剥離不可な第三の接着部材17および第四の接着部材18を介して第五の基材20を貼付することにより、第三の基材16に第二の基材13が貼付されている状態では、隠蔽情報担持体10を光が透過し難くなるので、外部から印刷情報を透かして見られることを防止できる。さらに、剥離困難または剥離不可な第三の接着部材17および第四の接着部材18を介して貼付された第三の基材16と第五の基材20の間に導電体からなる第四の基材19を設けることにより、第三の基材16に第二の基材13が貼付されている状態において、外部から印刷情報を見え難くする効果が高くなり、より隠蔽性に優れた隠蔽情報担持体を実現することができる。
このように、隠蔽情報担持体10は、差出人から受取人の手元に届くまでの間に、第三者による印刷情報の読み取りや書き換えなどの不正行為を防止するとともに、RFID機能を有する半導体装置を構成するICチップに記録された情報を隠蔽し、電子データと印字データの両方を隠蔽して情報の機密性を保つことができる。また、印刷情報を見ようとして接着部材を剥離することにより、RFID機能を有する半導体装置を使用可能とすることを意識せずに行うことができる。
また、本発明の隠蔽情報担持体は、親展性を有するハガキシステムなどにも適用することができる。親展性を有するハガキシステムとしては、一般に二ツ折りハガキ、三ツ折りハガキ、四ツ折りハガキ、一部折り畳みタイプのハガキが挙げられる。
本発明の隠蔽情報担持体を適用したハガキシステムについて、上述の隠蔽情報担持体10を引用して説明する。
図3は、本発明の隠蔽情報担持体を適用した二ツ折りハガキの一例を示す模式図である。
この例の二ツ折りハガキは、V折りと呼ばれるものであり、第二の基材13と第三の基材16が折返部21に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。
図4は、本発明の隠蔽情報担持体を適用した三ツ折りハガキの一例を示す模式図である。
この例の三ツ折りハガキは、Z折りと呼ばれるものであり、第二の基材13と第三の基材16が折返部22に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。また、第三の基材16と基材24が折返部23に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。
図5は、本発明の隠蔽情報担持体を適用した三ツ折りハガキの他の例を示す模式図である。
この例の三ツ折りハガキは、C折りと呼ばれるものであり、第二の基材13と第三の基材16が折返部25に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。また、第三の基材16と基材27が折返部26に沿って折り返され、基材27と、第二の基材13および第三の基材16が重ね合わせられるようになっている。
図6は、本発明の隠蔽情報担持体を適用した四ツ折りハガキの一例を示す模式図である。
この例の四ツ折りハガキは、W折りと呼ばれるものであり、第二の基材13と第三の基材16が折返部28に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。また、第三の基材16と基材30が折返部29に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。さらに、基材30と基材32が折返部31に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている
図7は、本発明の隠蔽情報担持体を適用した一部折り畳みタイプのハガキの一例を示す模式図である。
この例の一部折り畳みタイプのハガキは、L折りと呼ばれるものであり、第二の基材13の一部が折返部33に沿って折り返された構造と同様の構造をなし、第二の基材13と第三の基材16が折返部33に沿って折り返され、両者が重ね合わせられるようになっている。
なお、本発明の隠蔽情報担持体は、上記の隠蔽情報担持体10や図3〜図7に示したハガキシステムに限定されない。本発明の隠蔽情報担持体は、隠蔽情報担持体10や図3〜図7に示したハガキシステムと同様の構成が含まれていれば如何なるものであってもよい。本発明の隠蔽情報担持体の他の実施形態としては、例えば、隠蔽情報担持体10または図3〜図7に示したハガキシステムを最表面の一方または両方に備えた構造の積層体、隠蔽情報担持体10または図3〜図7に示したハガキシステムを内部に備えた構造の積層体などが挙げられる。
本発明の隠蔽情報担持体は、事前登録が必要なイベント会場への入場券を自宅へ郵送する場合や、投票券などを自宅へ配送する場合などにも適用可能である。
本発明に係る隠蔽情報担持体の一実施形態を示す概略断面図である。 本発明に係る隠蔽情報担持体の一実施形態を示す概略平面図である。 本発明の隠蔽情報担持体を適用した二ツ折りハガキの一例を示す模式図である。 本発明の隠蔽情報担持体を適用した三ツ折りハガキの一例を示す模式図である。 本発明の隠蔽情報担持体を適用した三ツ折りハガキの他の例を示す模式図である。 本発明の隠蔽情報担持体を適用した四ツ折りハガキの一例を示す模式図である。 本発明の隠蔽情報担持体を適用した一部折り畳みタイプのハガキの一例を示す模式図である。
符号の説明
10・・・隠蔽情報担持体、11・・・RFID装置、12・・・第一の基材、13・・・第二の基材、14・・・第一の接着部材、15・・・第二の接着部材、16・・・第三の基材、17・・・第三の接着部材、18・・・第四の接着部材、19・・・第四の基材、20・・・第五の基材。

Claims (1)

  1. RFID機能を有する半導体装置を備えた基材Aと、接着部材αを介して前記基材Aに貼付してある基材Bと、接着部材βを介して前記基材Bに貼付してある基材Cとを積み重ねてなり、前記基材Bおよび/または前記基材Cには導電体からなる基材Dが設けられた隠蔽情報担持体であって、
    前記半導体装置の一部または全部と重なる位置に前記基材Dを配し、前記接着部材αは剥離が可であり、剥離後は再貼付が不可であり、前記接着部材βは剥離困難または剥離不可であることを特徴とする隠蔽情報担持体。

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