JP2006015086A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、長時間に渡る履歴情報を記憶すると共に、履歴情報を容易に参照可能にすることを目的とする。
【解決手段】 本発明は、遊技者から見て前面側が開口されたキャビネット2aと、開口を開閉可能にキャビネット2aに支持された扉2bと、扉2bが開放状態又は閉鎖状態であることを検知する扉監視センサ470とを備えている。扉監視制御CPU420は、扉監視センサ470によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として履歴記憶ROM430に記憶する。IrDA通信接続回路600は、外部端末700からの要求に応じて、履歴記憶ROM430に記憶された履歴情報を外部端末700に送信する。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明は、遊技者から見て前面側が開口されたキャビネット2aと、開口を開閉可能にキャビネット2aに支持された扉2bと、扉2bが開放状態又は閉鎖状態であることを検知する扉監視センサ470とを備えている。扉監視制御CPU420は、扉監視センサ470によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として履歴記憶ROM430に記憶する。IrDA通信接続回路600は、外部端末700からの要求に応じて、履歴記憶ROM430に記憶された履歴情報を外部端末700に送信する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、パチスロ機、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来から遊技場には、パチスロ機、パチンコ機等の遊技機が多数配置されている。この遊技機は、所定の条件が成立することにより所定数の遊技媒体(例えば、メダル、遊技球)を払い出すように構成されている。この遊技媒体は、現金又は景品に交換されるものであるため、不正行為者により不正に払い出されることがある。
例えば、遊技場の営業時間内においては店員が遊技場内を監視しているため、遊技価値を不正に払い出させる不正行為が行われ難いが、遊技場の営業時間外においては店員による監視が無くなるため、当該不正行為が行われ易くなっている。
この不正行為が行われた事実を把握するために、遊技機の電源がオフされる際に遊技機の扉の開放又は閉鎖に関する履歴情報を記憶する扉監視装置が従来から提案されている。この扉監視装置は、遊技場の営業時間が終了し、遊技機の電源がオフされた際に、遊技機の扉が開放されているか否かを監視し、遊技機の扉が開放された場合には、その扉の開放に関する情報を履歴情報として記憶又は表示する。そして、遊技場の店員は、その履歴情報を見ることにより、不正行為が行われたか否かを把握することができる。
特開2003−159465号公報
しかしながら、上述の扉監視装置は、遊技機の開放又は閉鎖されたことを履歴情報として頻繁に記憶していたため、データの記憶容量が直ぐに上限に達してしまい、長時間に渡る履歴情報を記憶することができないという問題が生じていた。
また、履歴情報は、不正行為が行われたか否かが判断されるための重要な情報源となるものの、遊技機に備えられた記憶部に記憶されているため、遊技場の店内を監視している従業者等は、当該履歴情報を容易に参照することができないという問題も生じていた。
そこで、本発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、長時間に渡る履歴情報を記憶すると共に、履歴情報を容易に参照可能にすることのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技者から見て前面側が開口された筐体と、開口を開閉可能に筐体に支持された扉と、扉が開放状態又は閉鎖状態であることを検知する開閉検知部と、開閉検知部によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として記憶する履歴記憶部と、外部端末からの要求に応じて、履歴記憶部に記憶された履歴情報を外部端末に送信する通信部とを備えることを特徴とする。
上記発明においては、通信部は、外部端末からの要求の種類に関わらず、履歴記憶部に記憶された履歴情報とともに、開閉検知部によって検知された扉の開放状態又は閉鎖状態に関する扉状態情報を外部端末に送信してもよい。
なお、上記発明においては、通信部は、履歴記憶部に記憶された履歴情報を送信するように指示するための要求を外部端末から受信したことに基づいて、履歴情報とともに開閉検知部によって検知された扉の開放状態又は閉鎖状態に関する扉状態情報を外部端末に送信してもよい。
なお、上記発明においては、遊技機における遊技動作を制御する主制御部と、主制御手段による遊技動作に応じて所定の演出を制御する副制御部と、扉が開放状態又は閉鎖状態であるか否かを監視する扉監視部とが備えられ、履歴記憶部は、副制御部に備えられ、開閉検知部は、扉監視部に備えられてもよい。
なお、上記発明においては、通信部は、赤外線により履歴情報及び扉状態情報を送信してもよい。
本発明によれば、長時間に渡る履歴情報を記憶すると共に、履歴情報を容易に参照可能にすることができる。
[第1実施形態]
以下において、本実施形態に係る遊技機1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、遊技機1の外観を示す正面図である。なお、本実施形態における遊技機1は、パチスロ機として説明しているが、これに限定されずに、パチンコ機であってもよい。
以下において、本実施形態に係る遊技機1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、遊技機1の外観を示す正面図である。なお、本実施形態における遊技機1は、パチスロ機として説明しているが、これに限定されずに、パチンコ機であってもよい。
図1に示すように、遊技機1には、リール3L,3C,3R等が収容されているキャビネット2aと、キャビネット2aに回動可能に取り付けられている扉2bとが備えられている。
リール3L,3C,3Rの外周には、それぞれ複数種類の図柄(例えば、スイカの図柄)が描かれている。
扉2bに備えられた透明アクリル板の裏側には、透過表示領域4L,4C,4Rが配置され、該透過表示領域4L,4C,4Rを介して、リール3L,3C,3Rに描かれた図柄が遊技者によって視認可能となっている。例えば、リール3Lに描かれたチェリーの図柄及びリプレイの図柄などが透過表示領域4Lを介して視認可能となっている。
また、透過表示領域4L,4C,4Rを介して視認可能なリール3L,3C,3Rに描かれた図柄は、横3本及び斜め2本の合計5本の入賞ラインを構成する。具体的には、透過表示領域4L,4C,4Rを介して視認可能な図柄は、リール3Lの上段からリール3Rの下段に向けてクロスダウンライン8a、リール3L,3C,3Rの上段にトップライン8b、リール3L,3C,3Rの中段にセンターライン8c、リール3L,3C,3Rの下段にボトムライン8d、リール3Lの下段からリール3Rの上段に向けてクロスアップライン8eを構成する。
また、透過表示領域4L,4C,4Rの左側には、センターライン8cが有効化されたことを点灯することによって示す1BETランプ9a、センターライン8cに加えてトップライン8b及びボトムライン8dが有効化されたことを点灯することによって示す2BETランプ9b、及び、これらに加えクロスダウンライン8a及びクロスアップライン8eが有効化されたことを点灯することによって示すMAX BETランプ9cが備えられている。以下、有効化された入賞ラインを有効ラインと称する。
1BETランプ9a、2BETランプ9b及びMAX BETランプ9cの下側には、遊技媒体(以下、メダル)の投入に代えて、遊技機1に貯留されているメダルを1枚〜3枚賭けるためのBETボタン11〜13が備えられている。また、BETボタン11〜13の下側には、1回の遊技を開始するための遊技開始指令信号を出力するためのスタートレバー6、及び、遊技機1に貯留されているメダルを払い出すためのC/Pボタン14が備えられている。
なお、本実施形態において、遊技媒体はメダルであるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、コイン、遊技球、トークン及び遊技者に付与される遊技価値が記憶されたカード等を遊技媒体として用いてもよい。
スタートレバー6及びC/Pボタン14の右側には、リール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための停止ボタン7L,7C,7Rが備えられている。なお、停止ボタン7L,7C,7Rは、それぞれ対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止させることを指令する停止指令信号を出力するためのものである。
停止ボタン7L,7C,7Rの右側には、メダルを投入するためのメダル投入口22が備えられている。停止ボタン7L,7C,7Rの下側には、有効ラインに当選役に係る図柄の組合せ(例えば、後述するRBに係る図柄の組合せ)が揃うことによって、所定の枚数(例えば、15枚)のメダルが払出されるメダル払出口15、及び該メダル払出口15から払出されたメダルを貯めるためのメダル受け皿16が備えられている。透過表示領域4L,4C,4Rの上側には、遊技状態に応じた効果音等を出力するスピーカ21L及び21Rが備えられている。
図2は、役、配当、当選確率及び図柄の組合せの関係を示す図である。なお、図2に示す役が入賞するか否かは、遊技状態に応じて予め決まっている。なお、遊技状態に応じて用いられる確率抽選テーブルが異なり、当選役として決定される可能性がある役も遊技状態に応じて異なる。ここで、遊技状態とは、通常の遊技状態である一般遊技状態、RBが当選役(持越役を含む)として決定されている状態であるRB持越状態、RBが入賞することによって開始する遊技状態であるRB遊技状態などである。
上述の当選役とは、後述する図5のステップ8の「抽選用の乱数値抽出」で抽出された乱数値に基づいて、後述する図5のステップ10の確率抽選処理で決定された役である。また、上述の持越役とは、RBが当選役として決定された後、実際にRBが入賞するまでの間、当選役として持ち越される役である。すなわち、持越役(当選役として持ち越される役)はRBのみである。
具体的には、RBは、RB持越状態において、RBに係る図柄の組合せ(BAR−BAR−BAR)が有効ラインに揃うことによって入賞する。また、RBが入賞すると、15枚のメダルが配当として払出された後、遊技状態がRB遊技状態となる。なお、RBが当選役として決定される確率(当選確率)は1/400である。また、RB遊技状態における12回目のゲームが終了した際、又は、RB遊技状態において所定の役(例えば、スイカの役、ベルの役及びチェリーの役)が8回入賞した際に、RB遊技状態は終了し、遊技状態が一般遊技状態となる。
スイカの役は、スイカの役に係る図柄の組合せ(スイカ−スイカ−スイカ)が有効ラインに揃うことによって入賞する。また、スイカの役が入賞すると、6枚のメダルが配当として払出される。なお、スイカの役が当選役として決定される確率(当選確率)は1/50である。また、ベルの役及びチェリーの役についても、スイカの役と同様に、ベルの役(又は、チェリーの役)に係る図柄の組合せ(ベル−ベル−ベル(又は、チェリー−ANY−ANY))が有効ラインに揃うことによって入賞し、ベルの役(又は、チェリーの役)が入賞すると、8枚(又は、1枚)のメダルが配当として払出される。なお、ベルの役(又は、チェリーの役)が当選役として決定される確率は1/10である。また、スイカの役、ベルの役及びチェリーの役は、上述の一般遊技状態、RB持越状態及びRB遊技状態において入賞する可能性がある。
リプレイは、リプレイに係る図柄の組合せ(リプレイ−リプレイ−リプレイ)が有効ラインに揃うことによって入賞する。また、リプレイが入賞すると、リプレイが入賞したゲームにおいて投入されたメダルと同数のメダルが自動投入され、新たにメダルを投入することなく、もう1回ゲームを行うことができる場合がある。
図3は、遊技機の主制御回路60を示すブロック図である。図3に示すように、主制御回路60は、マイクロコンピュータ30と、所定の乱数値を抽出(サンプリング)するための回路とを備えている。
マイクロコンピュータ30は、メインCPU31と、プログラムROM32と、制御RAM33と、I/Oポート38とを備えている。
具体的には、メインCPU31は、プログラムROM32に記憶されているプログラムに基づいて、後述するメイン処理(図5乃至図7)における各処理を行う。例えば、メインCPU31は、遊技者による操作に基づいて所定の役を当選役として決定する処理、決定された当選役と遊技者による停止ボタンの停止操作とに基づいて入賞態様を決定する処理、遊技者の操作に基づいて決定された入賞態様に基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与する処理などを行う。
プログラムROM32は、メインCPU31の処理に係るプログラムを記憶している。また、プログラムROM32は、配当テーブル及び確率抽選テーブなどを記憶している。
制御RAM33は、メインCPU31の処理に係る制御データを記憶し、バックアップ機能を有している。
I/Oポート38は、各回路(リール位置検出回路42、リール停止信号回路43及び払出完了信号発生回路53)及び各スイッチ(スタートスイッチ6S、投入メダルセンサ22S、BETスイッチ11S及びC/Pスイッチ14S)からの各種入力信号を受信するとともに、マイクロコンピュータ30によって制御されるアクチュエータ(ステッピングモータ49L〜ステッピングモータ49R及びホッパー52)に対して各種出力信号を出力するインターフェースである。また、I/Oポート38は、後述する副制御回路80・90と主制御回路60との間における通信を行う副制御回路通信ポート54に対して各種出力信号を送信するインターフェースでもある。
所定の乱数値を抽出するための回路は、基準となるクロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、所定範囲の乱数を発生する乱数発生器36と、乱数発生器36が発生する乱数の中から1の乱数値を発生するサンプリング回路37とを備えている。
マイクロコンピュータ30には、該マイクロコンピュータ30によって制御されるステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動するモータ駆動回路41、及び、該マイクロコンピュータ30によって制御されるホッパー52を駆動するホッパー駆動回路51が接続されている。なお、ステッピングモータ49L,49C,49Rは、リール3L,3C,3Rを回転させるものである。また、ホッパー52は、当選役に係る図柄の組合せが有効ラインに揃うことによってメダルを払出すものであり、該ホッパー52には、払出されたメダルを検出するメダル検出部52Sが併設されている。
また、マイクロコンピュータ30には、リール位置検出回路42と、リール停止信号回路43と、スタートスイッチ6Sと、投入メダルセンサ22Sと、BETスイッチ11Sと、C/Pスイッチ14Sと、払出完了信号発生回路53と、副制御回路通信ポート54とが接続されている。
リール位置検出回路42は、リール3L,3C,3Rが回転している際に所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。具体的には、リール位置検出回路42は、ステッピングモータ49L,49C,49Rのそれぞれに供給される駆動パルスの数を計数し、計数した駆動パルスの数を制御RAM33に格納する。また、リール位置検出回路42は、リール3L,3C,3Rにそれぞれ備えられた遮蔽板(図示せず)を検出するフォトセンサ(図示せず)からの入力信号をリールが1回転する毎に受信し、該入力信号を受信すると、制御RAM33に格納された駆動パルスの数をリセットする。すなわち、リール位置検出回路42は、制御RAM33に格納された駆動パルスの数に基づいて、所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄を検出する。また、制御RAM33に格納された駆動パルスの数が、リールが1回転する毎にリセットされるため、駆動パルスの数と所定の位置(例えば、センターライン8c)を通過した図柄との対応付けにズレが生じたとしても、そのズレは、1回転毎に解消される。
リール停止信号回路43は、停止ボタン7L,7C,7Rに対する操作に応じて、停止ボタン7L,7C,7Rにそれぞれ対応するリール3L,3C,3Rを停止させることを指令する停止指令信号をマイクロコンピュータ30に出力する。スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6に対する操作に応じて、1回の遊技を開始するための遊技開始指令信号をマイクロコンピュータ30に出力する。
投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出し、メダルが投入されたことを示す信号をマイクロコンピュータ30に出力する。C/Pスイッチ14Sは、C/Pボタン14に対する操作に応じて、遊技機1に貯留されているメダルを払出すための信号をマイクロコンピュータ30に出力する。
払出完了信号発生回路53は、メダル検出部52Sによって検出されたメダルの枚数(実際に払出されたメダルの枚数)が、払出すように指示された枚数となると、メダルの払出しが完了したことを示す信号を発生してマイクロコンピュータ30に出力する。副制御回路通信ポート54は、マイクロコンピュータ30から出力されたコマンドを副制御回路80・90に送信する。
図4は、本実施形態における副制御回路80・90及び扉監視回路400を示すブロック図である。図4に示すように、副制御回路80・90は、画像制御回路80と、音・ランプ制御回路90とを備えている。
画像制御回路80は、シリアルポート81と、画像制御CPU82と、プログラムROM83と、画像ROM84と、ワークRAM85と、カレンダIC86と、画像制御IC87と、制御RAM88と、ビデオRAM89とを備えている。
シリアルポート81は、主制御回路60(マイクロコンピュータ30)から副制御回路通信ポート54を介して出力されたコマンドを受信する。また、シリアルポート81は、画像制御CPU82によって生成されたコマンドを音・ランプ制御回路90又は扉監視回路400に出力する。
画像制御CPU82は、プログラムROM83に記憶されているプログラムに基づいて、所定の周期毎に、後述する扉状態情報及び履歴情報を送信するように指示する信号を扉監視回路400に出力する。また、画像制御CPU82は、シリアルポート81を介して主制御回路60から受信したコマンド(遊技状態や当選役等を示すコマンド)をワークRAM85の作業領域に記憶し、該作業領域に記憶した情報に基づいて、画像ROM84に記憶されている画像データ(キャラクタに係る画像データ等)を読み出すとともに、カレンダIC86から日時に係るデータを取得する。さらに、画像制御CPU82は、画像ROM84から読み出した画像データ(キャラクタに係る画像データ等)及びカレンダIC86から取得した日時に係るデータを画像制御IC87に送信する。
また、画像制御CPU82は、主制御回路60から送信されたコマンドに従って画像の制御を行う演算処理装置であり、シリアルポート81を介して主制御回路60からコマンドを取得するとともに、シリアルポート81,91を介して、音・ランプ制御回路90に対する制御指令を出力する。
さらに、画像制御CPU82は、ワークRAM85内の作業領域に設定された情報(各識別子やカウンタ値等)に基づいて、プログラムROM83内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置200における表示内容を制御する。具体的には、画像制御CPU82は、主制御回路60によって決定された当選役に基づいて、演出画像を決定する処理などを行う。
プログラムROM83は、画像制御CPU82による画像制御に係るプログラムを記憶している。画像ROM84は、記憶領域内の所定のアドレスに、液晶表示装置200に表示される画像データ、各種テーブルを記憶している。ワークRAM85は、画像制御CPU82による画像制御に係る作業領域であり、後述する扉状態情報及び履歴情報などを記憶している。また、カレンダIC86は、日時に係るデータを管理するICである。なお、ワークRAM85及びカレンダIC86に記憶されているデータは、バックアップの対象となるデータである。
画像制御IC87(以下、VDPと呼ぶこともある)は、画像制御CPU82から受信したデータ(キャラクタに係る画像データ等及び日時に係るデータ)を、画像制御IC87の内部に備えられた制御RAM88に記憶し、記憶したデータに基づいて液晶表示装置200に表示される画像(1フレーム)に係る画像データ(1フレーム)を所定のタイミング(1/30秒)毎に生成して、ビデオRAM89に備えられた2つのフレームバッファに交互に格納する。
具体的には、画像制御IC87は、ビデオRAM89に備えられた2つのフレームバッファ領域のうち、一方のフレームバッファ領域(第1のフレームバッファ領域)に既に格納済みの画像データ(1フレーム)に基づいて液晶表示装置200に画像を表示し、液晶表示装置200に次に表示する画像に係る画像データ(1フレーム)を他方のフレームバッファ領域(第2のフレームバッファ領域)に格納する。そして、画像制御IC87は、液晶表示装置200に表示する画像に用いる画像データ(1フレーム)を、第1のフレームバッファ領域に格納された画像データ(1フレーム)から第2のフレームバッファ領域に格納された画像データ(1フレーム)に切り替えるとともに、液晶表示装置200に次に表示する画像に係る画像データ(1フレーム)を、第1のバッファフレーム領域に格納する(バンク切り替え)。
また、画像制御IC87は、画像制御CPU82で決定された表示内容に応じた画像を形成し、形成した画像を液晶表示装置200に出力する処理を行う。
音・ランプ制御回路90は、シリアルポート91と、音・ランプ制御CPU92と、音源IC93と、パワーアンプ94と、ワークRAM95と、プログラムROM96と、音源ROM97とを備えている。
シリアルポート91は、画像制御CPU82によって生成されたコマンドをシリアルポート81から受信する。
音・ランプ制御CPU92は、プログラムROM96に記憶されているプログラムに基づいて、LED類100及びランプ類101の点灯、スピーカ類102の出力音を制御する。例えば、音・ランプ制御CPU92は、シリアルポート91を介して画像制御回路80から受信したコマンドをワークRAM95に記憶し、記憶した情報に基づいて音源IC93を制御する。
音源IC93は、音・ランプ制御CPU92による制御に応じて、音源ROM97に記憶されている音データを読み出すとともに、読み出した音データを、パワーアンプ94を用いて増幅する。なお、パワーアンプ94による増幅度は、音量調節回路103からの入力信号に応じて決定される。
扉監視回路400は、扉2bの開放状態又は閉鎖状態を監視する扉監視装置であり、シリアルポート410と、扉監視制御CPU420と、履歴記憶ROM430と、ワークRAM440と、プログラムROM450と、カレンダIC460と、扉監視センサ470とを備えている。この扉監視回路400には、遊技機1の電源がオフされた場合に、扉監視回路400に電源を供給するためのバックアップ電源500が接続されている。このバックアップ電源500は、リチウム二次電池などで構成されている。
シリアルポート410は、画像制御CPU82によって生成されたコマンドをシリアルポート81から受信する。
扉監視センサ470は、扉2bが開放状態又は閉鎖状態となっていることを検出するセンサである。この扉監視センサ470は、出没可能なスイッチが備えられており、扉2bが閉状態となった場合に当該スイッチが当接する位置に備えられている。この扉監視センサ470のスイッチが扉2bと当接することにより、当該スイッチが没した状態となった場合には、扉監視センサ470は、扉2bが閉鎖状態であることを示す検知信号(検知結果)を扉監視制御CPU420に出力する。一方、扉監視センサ470のスイッチが扉2bと当接せず、当該スイッチが突出した状態となった場合には、扉監視センサ470は、扉2bが開放状態であることを示す検知信号(検知結果)を扉監視制御CPU420に出力する。
なお、本実施形態では、扉監視センサ470は1つだけであるが、これに限定されずに、2つ以上であってもよい。例えば、扉2bが上下で2つに別れている場合には、それぞれの扉2bに対応して扉監視センサ470が備えられてもよい。この場合には、複数の扉監視センサ470が備えられることにより、複数の扉2bの開放状態又は閉鎖状態が検出可能となるため、遊技機1は、どの扉2bが開放状態にされ易いかについての情報を提供することができる場合がある。この結果、遊技場側の店員は、遊技機1から提供された情報に基づいて、不正行為が行われ易い扉2bを他の扉に交換することができ、不正行為を低減させることができる場合がある。
扉監視制御CPU420は、シリアルポート410を介して画像制御回路80から受信したコマンドをワークRAM440に記憶し、記憶した情報に基づいて、扉監視センサ470からの扉2bの検知結果を確認し、該確認した検知結果とカレンダIC460から取得した日時に係るデータとに関する情報を扉状態情報として履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる(後述する図15のステップ604,607参照)。また、扉監視制御CPU420は、所定の条件下で、記憶領域2に記憶された扉状態情報を履歴情報に追加する(後述する図15のステップ613参照)。
履歴記憶ROM430は、扉状態情報と履歴情報とを記憶している。この履歴記憶ROM430は、フラッシュメモリ(EEPROM)で構成されている。なお、本実施形態では、履歴記憶ROM430の記憶領域1には扉状態情報が記憶され、履歴記憶ROM430の記憶領域2には扉状態情報及び履歴情報が記憶されるものとする。また、履歴記憶ROM430の記憶領域2は、所定数(例えば、50個)の履歴情報を記憶可能に構成されている。
上述の扉状態情報には、バックアップ電源500が使用されているか否かの情報、扉2bが開放状態であるか否かの情報、画像制御回路80と扉監視回路400との間の通信状態に関する情報などが含まれている。
例えば、遊技機1の電源が投入され、バックアップ電源500が使用されていない場合には、扉監視制御CPU420は、当該バックアップ電源500が使用されていない旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。一方、遊技機1の電源がオフされ、バックアップ電源500が使用されている場合には、扉監視制御CPU420は、当該バックアップ電源500が使用されている旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。
また、遊技機1の電源が投入され、画像制御回路80と扉監視回路400との間で通信接続が確立されている場合には、扉監視制御CPU420は、当該画像制御回路80と扉監視回路400との間で通信接続が確立されている旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。一方、遊技機1の電源がオフされ、画像制御回路80と扉監視回路400との間で通信接続が確立されていない場合には、扉監視制御CPU420は、当該画像制御回路80と扉監視回路400との間で通信接続が確立されていない旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。
さらに、扉監視制御CPU420は、扉2bが開放状態であることを示す検知信号が扉監視センサ470から入力された場合には、当該扉2bが開放状態である旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。一方、扉監視制御CPU420は、扉2bが閉鎖状態であることを示す検知信号が扉監視センサ470から入力された場合には、当該扉2bが閉鎖状態である旨の情報を含む扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1又は記憶領域2に記憶させる。
また、所定の周期毎(例えば、1分毎)に、前回の履歴情報と今回の扉監視センサ470の検知結果とが異なる場合には、扉監視制御CPU420は、当該所定の周期が経過する際に、当該今回の扉監視センサ470の検知結果と、所定の周期が経過する時刻とを履歴情報に含めて履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶させる(後述する図15のステップ613参照)。
履歴記憶ROM430には、扉状態情報及び履歴情報以外にも、扉監視回路400を識別するための識別コード、扉監視制御CPU420によって扉監視センサ470の監視が行われる扉監視対象時間(例えば、23時〜10時)などが記憶されている。
なお、扉監視制御CPU420は、所定の設定条件が成立したことに基づいて、画像制御CPU82からの要求に応じて、時刻の設定、履歴記憶ROM430に記憶する履歴の種類(例えば、扉2bの開放状態のみを履歴として記憶、又は扉2bの開放状態及び扉2bの閉鎖状態を履歴として記憶するなど)を示すモードの設定、履歴情報が履歴記憶ROM430に記憶される周期の設定、履歴記憶ROM430に記憶された履歴情報の削除、扉監視センサ470の個数に関する情報の設定などを行う。この扉監視制御CPU420は、画像制御CPU82からの要求に応じて、所定の乱数値を画像制御CPU82に送信するとともに、当該所定の乱数値に基づいて加工値を生成する。そして、扉監視制御CPU420は、画像制御CPU82に送信した所定の乱数値に対応する特定値を画像制御CPU82から受信し、受信した特定値と生成した加工値とが一致している場合には、上述の所定の設定条件が成立したものと判断し、画像制御CPU82からの要求に応じた各種設定を行ってもよい。
これにより、所定の設定条件が成立しない場合には、扉監視制御CPU420は各種設定(履歴情報の削除など)を行うことができないため、遊技機1は、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態にされたことに伴なう履歴情報を削除させないようにすることができる場合がある。したがって、不正行為者が扉2bを開放状態又は閉鎖状態にすることにより、その扉2bの開放状態又は閉鎖状態に関する履歴情報が遊技機1に記憶された場合には、当該不正行為者は、当該履歴情報を削除し、不正行為を行った痕跡を残さないようにしようとするが、上述の所定の設定条件を成立させることができないため、当該履歴情報を削除することができない。このため、遊技機1は、不正な履歴情報を確実に記憶することができる場合がある。
なお、扉監視制御CPU420は、画像制御CPU82からの要求に応じて、履歴記憶ROM430に記憶されている情報が破損されているか否かを確認し、その確認結果を画像制御CPU82に送信してもよい。また、画像制御CPU82は、扉監視制御CPU420から確認結果が受信された場合には、その確認結果を報知してもよい。これにより、画像制御CPU82が履歴記憶ROM430の破損を報知することにより、遊技場の店員は、不正行為が行われた遊技機1を迅速に特定することができる場合がある。
なお、扉監視制御CPU420は、画像制御CPU82からの要求に応じて、遊技機1の番号等を履歴記憶ROM430に記憶させてもよい。
以下において、本実施形態における遊技機1の動作について説明する。先ず、本実施形態における主制御回路60によって行われる動作について説明する。図5乃至図7は、本実施形態における主制御回路60の動作を示すフロー図である。
図5に示すように、ステップ1において、メインCPU31は、所定のデータ(各種フラグ、通信データなど)を初期化する。
ステップ2において、メインCPU31は、前回のゲーム終了時にRAM33に記憶されている所定のデータを消去する。具体的には、メインCPU31は、前回のゲームで使用されたパラメータをRAM33から消去し、次のゲームで使用するパラメータをRAM33に書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。
ステップ3において、メインCPU31は、前回のゲームにおいてリプレイの入賞が成立したか否かを判別する。また、メインCPU31は、リプレイが入賞している場合にはステップ4の処理に移り、リプレイが入賞していない場合にはステップ5の処理に移る。 ステップ4において、メインCPU31は、リプレイが入賞したことに基づいて、所定数のメダルを自動投入する。
ステップ5において、メインCPU31は、遊技者によってメダルが投入されているか否かを判別する。具体的には、メインCPU31は、投入メダルセンサ22S、又は、BETスイッチ11乃至13からの入力があるか否かを判別する。また、メインCPU31は、入力がある場合にはステップ6の処理に移り、入力がない場合にはステップ3の処理に移る。
ステップ6において、メインCPU31は、メダルが投入されたこと、BETスイッチ11乃至13が操作されたこと、又はメダルが自動的に投入されたことを示すBETコマンドを画像制御回路80に送信する。
ステップ7において、メインCPU31は、遊技者によってスタートレバー6が操作されたか否かを判別する。具体的には、メインCPU31は、スタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別する。また、メインCPU31は、入力がある場合にはステップ8の処理を行う。
ステップ8において、メインCPU31は、各種決定に用いる乱数値を抽出する。
ステップ9において、メインCPU31は、遊技状態監視処理を行う。具体的には、メインCPU31は、遊技状態が一般遊技状態であると判別し、前回の遊技において当選役がRBである場合には、そのRBを持越役としてセットし、遊技状態をRB持越状態に設定する。一方、メインCPU31は、遊技状態が一般遊技状態であると判別し、前回の遊技において当選役がRBではなく、持越役がセットされている場合には遊技状態をRB持越状態に設定し、持越役がセットされていない場合には遊技状態を一般遊技状態のままにする。また、メインCPU31は、遊技状態が一般遊技状態でないRB持越状態又はRB遊技状態である場合には、遊技状態を現在のRB持越状態又はRB遊技状態のままにする。なお、RB遊技状態は、後述するステップ31で設定されるものとする。
ステップ10において、メインCPU31は、確率抽選処理を行う。具体的には、メインCPU31は、遊技状態に応じた確率抽選テーブル(図示せず)を参照して、ステップ8で抽出した乱数に基づいて当選役を決定する。
ステップ11において、メインCPU31は、停止用当選役の選択を行う。具体的には、メインCPU31は、停止用当選役テーブル(図示せず)を参照し、ステップ10によって決定された当選役と遊技状態とに応じて停止用当選役の決定を行う。また、メインCPU31は、決定された停止用当選役に対応する図柄組合せを並べる有効ラインの選択を行う。
ステップ13において、メインCPU31は、停止テーブルを選択する処理を行う。
ステップ14において、メインCPU31は、スタートコマンドを副制御回路80・90へ送信する処理を行う。このスタートコマンドには、当選役、停止用当選役、遊技状態などの情報が含まれている。
ステップ15において、メインCPU31は、前回のゲームを開始してからゲーム最短時間(例えば、4.1秒)が経過しているか否かを判別する。また、メインCPU31は、ゲーム最短時間が経過している場合にはステップ16の処理に移り、ゲーム最短時間が経過していない場合には本処理を繰返す。
ステップ16において、メインCPU31は、ゲーム最短時間計時用カウンタにゲーム最短時間を設定する。このゲーム最短時間は、前回のゲームが終了してから今回のゲームが開始されるまでに必要な時間を意味する。ゲーム最短時間計時用カウンタにセットされた時間の減算については、図8に示す定期割込処理におけるステップ112で行われる。
ステップ17において、メインCPU31は、全てのリール3L,3C,3Rの回転を開始するように指示する回転開始要求情報を設定する。
ステップ18において、メインCPU31は、リール3L,3C,3Rの停止を許可することを指示するリール停止許可コマンドを設定する。
ステップ19において、メインCPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rが遊技者によって操作されたか否かを判別する。具体的には、メインCPU31は、リール停止信号回路46からの入力がオンであるか否かを判別する。また、メインCPU31は、入力がオンである場合にはステップ20の処理に移り、入力がオフである場合には本処理を繰返す。
ステップ20において、メインCPU31は、滑りコマ数決定処理を行う。具体的には、メインCPU31は、ステップ13のテーブルライン選択処理で選択された停止テーブルの停止操作位置と停止制御位置とに基づいて滑りコマ数を決定する。
ステップ21において、メインCPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rのいずれかが押下された場合には停止要求があると判別し、ステップ20によって決定された滑りコマ数分リールが回転するまで待機する。なお、このリールを回転させる処理は、後述する図8に示す定期割込処理のリール制御処理で行われる。
ステップ22において、メインCPU31は、該当するリールの回転を停止するように指示するリール停止コマンドを設定する。
ステップ23において、メインCPU31は、全てのリール3L,3C,3Rが停止したか否かを判別する。また、メインCPU31は、全てのリール3L,3C,3Rが停止している場合にはステップ24の処理に移り、全てのリール3L,3C,3Rが停止していない場合にはステップ19の処理に移る。
ステップ24において、メインCPU31は、全てのリール3L,3C,3Rが停止したことを示す全リール停止コマンドを設定する。
ステップ25において、メインCPU31は、入賞検索を行う。入賞検索とは、透過表示領域4L,4C,4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞した役)を特定することである。具体的には、メインCPU31は、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブル(図示せず)に基づいて入賞役を特定する。
ステップ26において、メインCPU31は、入賞役が正常であるか否かを判別する。また、メインCPU31は、入賞役が正常でない場合にはステップ27の処理に移り、入賞役が正常である場合にはステップ28の処理に移る。この入賞役が正常か否かの判定は、入賞役が当選役に含まれる場合、又は入賞役が持越役に含まれる場合に正常と判定されるように構成されている。例えば、当選役がベルの小役又はスイカの小役である単位遊技である場合には、入賞役がベルの小役、スイカの小役又はハズレであれば正常と判定する。また、当選役がベルの小役、持越役がRBである場合には、入賞役がベルの小役、RB又はハズレであれば正常と判定する。
ステップ27において、メインCPU31は、イリーガルエラーの表示を行う。なお、この場合には、メインCPU31はゲームを中止する。
ステップ28において、メインCPU31は、入賞役を識別するための入賞コマンドを設定する。
ステップ29において、メインCPU31は、入賞役がRBであるか否かを判別する。
ステップ30において、メインCPU31は、入賞役であるRBに対応する持越役をクリアする。
ステップ31において、メインCPU31は、入賞役(例えば、RBなど)と遊技状態とに応じて、メダルのクレジット又は払出しを行う。また、メインCPU31は、入賞役がRBである場合には、遊技状態をRB遊技状態へ移行させる。さらに、メインCPU31は、入賞役がリプレイである場合には、入賞役がリプレイであることを示す情報を格納する。このメインCPU31は、この情報に基づいて、次のゲームが開始した場合にはメダルの自動投入を行うか否かの判別(図5のステップ3)が行われる。なお、メインCPU31は、ステップ3の処理を行った場合には、入賞役がリプレイであることを示す情報をクリアする。
ステップ32において、メインCPU31は、遊技状態がRB遊技状態であるか否かを判別する。また、メインCPU31は、遊技状態がRB遊技状態である場合にはステップ33の処理に移り、遊技状態がRB遊技状態でない場合にはステップ2の処理に移る。
ステップ33において、メインCPU31は、RBゲーム数チェックを行う。この処理では、例えば、RB遊技状態における遊技回数、RB遊技状態における入賞回数がチェックされる。
ステップ34において、メインCPU31は、RB遊技状態が終了したか否かを判別する。具体的には、“BAR−BAR−BAR”が有効ラインに沿って並んで停止表示されていることを検出したことによりRBが入賞した後には、メインCPU31は、RB遊技状態におけるJACゲームの入賞回数が8回、又は、RB遊技状態におけるゲーム回数が12回であるか否かを判別する。また、メインCPU31は、RB遊技状態が終了した場合にはステップ35の処理に移り、RB遊技状態が終了していない場合にはステップ2の処理に移る。
ステップ35において、メインCPU31は、RBの終了時処理を行う。具体的には、メインCPU31は、RB遊技状態が終了した後に、遊技状態を一般遊技状態へ戻す処理を行う。
図8は、遊技機1のメイン処理(上記図5乃至図7の処理)に所定の間隔(例えば、2.345msec)で割り込む定期割込処理である。図8に示すように、ステップ101において、メインCPU31は、レジスタに記憶されたデータを退避させる。
ステップ102において、メインCPU31は、RAM33に設けられたリール3L,3C,3Rに関する情報を示すリール識別情報に右リール3Rに関する情報を設定する。
ステップ103において、メインCPU31は、右リール3Rについてのリール停止処理を行う。具体的には、先ず、メインCPU31は、上述の図6のステップ17において回転開始要求情報がセットされている場合には、右リール3Rの回転を開始させて、一定の回転速度になるまで右リール3Rの回転を徐々に加速させる。そして、メインCPU31は、右リール3Rの回転速度が一定となり、停止ボタン7Rが押下された場合には停止要求があると判別し、ステップ20によって決定された滑りコマ数分リールを回転させ、停止させる。
ステップ104において、メインCPU31は、リール識別情報に中リール3Cに関する情報を設定する。
ステップ105において、メインCPU31は、中リール3Cについてのリール停止処理を行う。この処理は上記ステップ103と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップ106において、メインCPU31は、リール識別情報に左リール3Lに関する情報を設定する。
ステップ107において、メインCPU31は、左リール3Lについてのリール停止処理を行う。この処理は上記ステップ103と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップ108において、メインCPU31は、メダルが投入された場合には、正常なメダルと不正常なメダルとを振り分けるコインセレクタを制御する。
ステップ109において、メインCPU31は、キャビネット2の前面に設けられた当たり表示ランプ17などを点灯させる制御を行う。
ステップ110において、メインCPU31は、7セグメントLEDから構成される払出表示部18,クレジット表示部19などに数値等を表示させる制御を行う。
ステップ111において、メインCPU31は、各種コマンドを副制御回路80・90及び扉監視回路400に送信する。
ステップ112において、メインCPU31は、各種カウンタの値から所定数を減算する処理を行う。例えば、メインCPU31は、ステップ16においてセットされたゲーム最短時間用カウンタの値から所定数を減算する処理を行う。
ステップ113において、メインCPU31は、退避させたレジスタを元に戻す。
次に、画像制御回路80によって行われる動作について説明する。図9乃至図11は、画像制御回路80によって行われる動作を示す図である。
図9は、画像制御回路80におけるRESET処理を示すフロー図である。図9に示すように、ステップ201において、画像制御CPU82は、ワークRAM85の各作業領域に記憶されたデータ、制御RAM88やビデオRAM89に記憶されたデータを初期化するとともに各種処理の割込みを許可する。
ステップ202において、画像制御CPU82は、バックアップ情報を復帰させる処理を行う。なお、バックアップ情報は、後述する図10に示す電源異常信号監視処理で記憶される。
ステップ203において、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグをオンする。この履歴表示予約フラグとは、上述の履歴情報を表示するか否かを判別するためのフラグである。なお、履歴表示予約フラグは、後述する図12のステップ407−6及びステップ407−9で参照される。
ステップ204において、画像制御CPU82は、ステップ202によってバックアップ情報が復帰されたか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、ステップ202によってバックアップ情報が復帰された場合にはステップ205の処理に移り、ステップ202によってバックアップ情報が復帰されない場合にはステップ206の処理に移る。
ステップ205において、画像制御CPU82は、遊技機1の電源が切れた時に行われていた処理に復帰する。例えば、遊技機1の電源が切れる時に、後述するステップ207のコマンド入力処理が行われていた場合には、画像制御CPU82は、復帰されたバックアップ情報に基づいて、電源が切れる時に行われていたコマンド入力処理を行う。
ステップ206において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグをオンする。この通信切断エラーフラグとは、バックアップ情報が復帰されたか否かを判別するためのフラグ、及び画像制御回路80と扉監視回路400との間の通信接続が確立されたか否かを判別するためのフラグである。なお、通信切断エラーフラグは、後述する図12のステップ407−1,407−5,407−14で参照される。
ステップ207において、画像制御CPU82は、主制御回路60から受信したコマンドに応じた各処理を行う。具体的には、画像制御CPU82は、主制御回路60から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置200、LED類100、ランプ類101及びスピーカ類102を用いて行う演出内容を決定する。
ステップ208において、画像制御CPU82は、決定された演出データ(液晶表示装置200に係る演出データ)に基づいて、画像ROM84から画像データを読み出すとともに、読み出した画像データ及び該画像データの表示位置や大きさに係る情報を画像制御IC87(VDP)に送信する。また、画像制御IC87(VDP)は、受信した画像データ(キャラクタ等)及び該画像データの表示位置や大きさに係る情報に基づいて、液晶表示装置200に表示する画像(1フレーム)に係る画像データ(1フレーム)を、ビデオRAM89に備えられた一方のフレームバッファ領域に格納する。
ステップ105において、画像制御CPU82は、VDPカウンタ値が2であるか否か判定する。なお、VDPカウンタ値は、所定の周期(1/60秒毎)に発生することによってカウントアップされる。また、画像制御CPU82は、この判定がYESである場合にはステップ210の処理に移り、NOである場合にはVDPカウンタ値が2となるまで待機状態となる。
ステップ210において、画像制御CPU82は、VPDカウンタ値に0をセットする。また、ステップ211において、画像制御CPU82は、画像制御IC87に対してバンク切替えを指示する。すなわち、画像制御CPU82は、画像制御IC87に対して液晶表示装置200に表示する画像の切替えを1/30秒毎に指示する。これにより、液晶表示装置200に、演出内容を動画像として表示することが可能となる。
なお、画像制御CPU82は、扉監視回路400に対して、システムエラー(例えば、ワークRAM440に情報が書き込まれないなどのエラー)が発生しているか否かを確認するように指示するコマンドを送信する。この画像制御CPU82は、当該送信したコマンドに対する扉監視回路400からの応答により、扉監視回路400のシステムエラーが発生していると判断した場合には、そのシステムエラーにより復帰不可能である旨を表示する。また、画像制御CPU82は、当該送信したコマンドに対する扉監視回路400からの応答により、バックアップ情報が壊れていると判断した場合には、バックアップ情報を再設定するように指示するコマンドを扉監視回路400に送信する。
なお、画像制御CPU82は、扉監視回路400における時刻を取得し、取得した時刻とカレンダIC86の時刻との差分が所定値以上である場合には、カレンダIC460の時刻を再設定するように指示するコマンドを扉監視回路400に送信する。また、画像制御CPU82は、取得した時刻とカレンダIC86の時刻との差分が所定値以上である場合には、その旨を報知してもよい。ここで、遊技機1が工場から出荷される段階では、画像制御回路80における時刻と、扉監視回路400における時刻とが一致している。このため、両時刻が異なる場合にはいずれか一方の回路が交換された可能性が高く、両時刻が異なる旨が報知されることにより、遊技場の店員は、不正にいずれかの回路が交換されたか否かを迅速に確認することができる場合がある。
なお、画像制御CPU82は、識別コードを送信するように指示するコマンドを扉監視回路400に送信し、送信したコマンドに対応する識別コードを取得し、取得した識別コードと予め記憶されたコードと異なる場合には、(a)所定の時間が経過するまで、又は(b)遊技者又は遊技場の店員による操作が受け付けられるまで、その旨を表示させる。ここで、遊技機1が工場から出荷される段階では、画像制御回路80に予め記憶されたコードと扉監視回路400に記憶された識別コードとが一致している。このため、両コードが異なる場合にはいずれか一方の回路が交換された可能性が高く、両コードが異なる旨が報知されることにより、遊技場の店員は、不正にいずれかの回路が交換されたか否かを迅速に確認することができる場合がある。
図10は、画像制御回路80に供給される電圧が所定の電圧以下となった際(電断時)に実行される電断割込処理を示すフロー図である。図10に示すように、ステップ301において、画像制御CPU82は、ワークRAM85に記憶された情報をバックアップ情報として記憶する。その後、画像制御CPU82は、現在の処理を停止させる。このバックアップ情報は、ワークRAM95に記憶された扉状態情報及び履歴情報などが挙げられる。
図11は、図9に示すリセット割込処理に対して所定の周期毎(ここでは、2ms毎)に行われる定期割込処理を示すフロー図である。なお、画像制御CPU82は、遊技機1の電源が落とされた場合にはバックアップ電源からの電源供給がされないように構成されているため、定期割込処理は、遊技機1に電源が供給されている限り、所定の周期毎に行われることとなる。
図11に示すように、ステップ401において、画像制御CPU82は、各種カウンタの値を減算する処理を行う。
ステップ402において、画像制御CPU82は、スピーカ類102を制御するように指示するコマンドを音・ランプ制御CPU92に送信する。
ステップ402において、画像制御CPU82は、スピーカ類102を制御するように指示するコマンドを音・ランプ制御CPU92に送信する。
ステップ403において、画像制御CPU82は、LED類100及びランプ類101を制御するように指示するコマンドを音・ランプ制御CPU92に送信する。
ステップ404において、画像制御CPU82は、扉処理振分カウンタの値に1を加算する。この扉処理振分カウンタとは、前回の扉監視処理が終了してから次の扉監視処理を開始するまでの時間を計数するためのワークRAM85の作業領域である。
ステップ405において、画像制御CPU82は、扉処理振分カウンタの値が250であるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、扉処理振分カウンタの値が250である場合にはステップ406の処理に移り、本定期割込処理を終了する。
ステップ406において、画像制御CPU82は、扉処理振分カウンタに0をセットする。すなわち、本実施形態では5s(2ms×250回)に1回の割合で扉監視処理が行われるように構成されている。
ステップ407において、画像制御CPU82は、扉監視処理を行う。この扉監視処理についての説明は、後述する図12で詳述する。
図12は、画像制御回路80における扉監視処理を示すフロー図である。図12に示すように、ステップ407−1において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンであるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンでない場合にはステップ407−2の処理に移り、通信切断エラーフラグがオンである場合にはステップ407−3の処理に移る。
ステップ407−2において、画像制御CPU82は、扉状態情報に関する最新の履歴情報のみの返信を要求するための履歴情報要求指令信号をセットする。
ステップ407−3において、画像制御CPU82は、扉状態情報に関する全ての履歴情報の返信を要求するための全履歴要求指令信号をセットする。
ここで、遊技機1の電源が投入された場合に、ステップ202においてバックアップ情報が復帰された場合には、ステップ205において通信切断エラーフラグがオンされない。これにより、通信切断エラーフラグがオンされていない場合には、ステップ202においてバックアップ情報が復帰されているため、ステップ407−2において最新の履歴情報のみの返信を要求するための履歴情報要求指令信号がセットされる。
一方、遊技機1の電源が投入された場合に、ステップ202においてバックアップ情報が復帰されない場合には、ステップ206において通信切断エラーフラグがオンされる。これにより、通信切断エラーフラグがオンされている場合には、バックアップ情報が復帰されていないことがあるため、ステップ407−3において全ての履歴情報の返信を要求するための全履歴情報要求指令信号がセットされる。
ステップ407−4において、画像制御CPU82は、返信信号待ち処理を行う。この返信信号待ち処理については後述する図13で詳述する。
ステップ407−5において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンであるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンである場合にはステップ407−6の処理に移り、通信切断エラーフラグがオンでない場合にはステップ407−8の処理に移る。
ステップ407−6において、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグがオンされているか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグがオンされている場合にはステップ407−7の処理に移り、履歴表示予約フラグがオンされていない場合には本扉監視処理を終了する。
ステップ407−7において、画像制御CPU82は、通信エラーに関する情報を示するように指示するための通信切断エラー表示用データをセットする。この通信切断エラー表示用データがセットされた場合には、ステップ208の画像データ出力処理、ステップ402の音制御処理、又はステップ403のランプ制御処理により、通信エラーである旨が画像、音声又はランプのいずれかによって示される。そして、通信切断エラー表示用データは、所定の時間が経過した後にオフされ、通信エラーである旨は表示等されなくなる。
ここで、ステップ203において履歴表示予約フラグがオンされ、画像制御回路80と扉監視回路400との間の通信状態が通信エラーであり、後述するステップ407−5−7において通信切断エラーフラグがオンされた場合には、ステップ407−7において通信切断エラー表示用データがセットされるため、画像制御回路80と扉監視回路400との間の通信状態が通信エラーである旨が画像、音声又はランプにより示される。そして、次の割込処理における上述のステップ407−4において画像制御回路80と扉監視回路400との間の通信状態が通信エラーではなく、通信切断エラーフラグがオフされた場合には、ステップ407−11において履歴表示フラグがオフされるため、さらに次の割込処理において通信切断エラー表示用データが常にセットされなくなる。したがって、通信切断エラー表示用データに基づいた通信エラーである旨は、遊技機1の電源が投入された後に一回だけ示されることとなる。
ステップ407−8において、画像制御CPU82は、上述のステップ407−4において履歴情報要求指令信号又は全履歴情報要求指令信号に対応する履歴情報を扉監視回路400から返信された場合には、その履歴情報をワークRAM95に記憶させる。
ステップ407−9において、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグがオンであるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグがオンである場合にはステップ407−10の処理に移り、履歴表示予約フラグがオンでない場合にはステップ407−12の処理に移る。
ステップ407−10において、画像制御CPU82は、記憶された履歴情報を示するように指示するための履歴表示用データをセットする。この履歴表示用データがセットされた場合には、ステップ208の画像データ出力処理、ステップ402の音制御処理、又はステップ403のランプ制御処理により、履歴情報が画像、音声又はランプのいずれかによって示される。そして、履歴表示用データは、所定の時間が経過した後にオフされ、履歴情報は示されなくなる。
ステップ407−11において、画像制御CPU82は、履歴表示予約フラグをオフする。
ここで、ステップ407−11において履歴表示予約フラグがオフされると、それ以降は履歴表示予約フラグがオンされることはないため、履歴表示用データが一回しかセットされない。したがって、履歴表示用データに基づいた履歴情報は、遊技機1の電源が投入された後に一回だけ表示されることとなる。
ステップ407−12において、画像制御CPU82は、現在の扉状態情報を要求するための検知結果要求指令信号をセットする。
ステップ407−13において、画像制御CPU82は、返信信号待ち処理を行う。この返信信号待ち処理については後述する図13で詳述する。
ステップ407−14において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンであるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグがオンである場合には本扉監視処理を終了し、通信切断エラーフラグがオンでない場合にはステップ407−15の処理を行う。
ステップ407−15において、画像制御CPU82は、扉2bが開放状態であるか否かを確認する。具体的には、画像制御CPU82は、上述のステップ407−13において検知結果要求指令信号に対応する開放状態又は閉鎖状態に関する情報を含む扉状態情報に基づいて、扉2bが開放状態であるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、扉2bが開放状態である場合にはステップ407−16の処理に移り、扉2bが開放状態でない場合には本扉監視処理を終了する。
ステップ407−16において、画像制御CPU82は、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となったことを示すように指示する扉監視エラー表示用データをセットする。この扉監視エラー表示用データがセットされた場合には、ステップ208の画像データ出力処理、ステップ402の音制御処理、又はステップ403のランプ制御処理により、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となった旨が画像、音声又はランプのいずれかによって示される。そして、扉監視エラー表示用データは所定の時間が経過した後にオフされ、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となった旨は示されなくなる。なお、ステップ208の画像データ出力処理、ステップ402の音制御処理、又はステップ403のランプ制御処理により、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となった旨が示された場合には、ステップ2とステップ8との間におけるメダル投入処理において、メインCPU31が扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となった旨の表示等を解除するための操作を受付して、その受付したことを示す解除信号を画像制御CPU82に送信し、画像制御CPU82が当該解除信号を受信した場合に、画像制御CPU82は、扉2bが不正に開放状態又は閉鎖状態となった旨の表示等を解除してもよい。この表示等の解除が行われた場合に、主制御回路60において通常遊技の処理が行われてもよい。
図13は、上述の返信信号待ち処理を示すフロー図である。図13に示すように、ステップ407−5−1において、画像制御CPU82は、ステップ407−2においてセットされた履歴情報要求指令信号、ステップ407−3においてセットされた全履歴情報要求指令信号、又はステップ407−12においてセットされた検知結果要求指令信号を送信する。
ステップ407−5−2において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグをオフする。
ステップ407−5−3において、画像制御CPU82は、ステップ407−5−1においてセットされた指令信号に対応する扉監視回路400からの返信信号の待ち時間(例えば、50μsに対応する値)を通信待ちカウンタにセットする。例えば、通信待ち時間が50μsとして設定される場合には、ステップ407−5−4の処理時間、ステップ407−5−5でNOが判定された場合の処理時間、及びステップ407−5−6でNOが判定された場合の処理時間の合計が0.1μsであるとすると、通信待ちカウンタには500が初期値として設定される。
ステップ407−5−4において、画像制御CPU82は、通信待ちカウンタの値から1を減算する。
ステップ407−5−5において、画像制御CPU82は、ステップ407−5−1において送信された指令信号に対応する返信信号(例えば、履歴情報、全履歴情報、扉状態情報)を受信したか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、ステップ407−5−1において送信された指令信号に対応する返信信号を受信した場合には本返信待ち処理を終了し、当該返信信号を受信していない場合にはステップ407−5−6の処理に移る。
ステップ407−5−6において、画像制御CPU82は、通信待ちカウンタの値が0であるか否かを確認する。また、画像制御CPU82は、通信待ちカウンタの値が0である場合にはステップ407−5−7の処理に移り、通信待ちカウンタの値が0でない場合にはステップ407−5−4の処理に戻る。
ステップ407−5−7において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグをオンする。
ステップ407−5−7において、画像制御CPU82は、通信切断エラーフラグをオンする。
ステップ407−5−8において、画像制御CPU82は、ステップ407−2においてセットされた履歴情報要求指令信号、ステップ407−3においてセットされた全履歴情報要求指令信号、又はステップ407−12においてセットされた検知結果要求指令信号をオフする。
ここで、ステップ407−2,3,12において各種指令信号がセットされると、ステップ407−5−1においてセットされた指令信号が送信され、その指令信号に対応する扉監視回路400からの返信信号が通信待ちカウンタにセットされた時間内にある場合には、セットされた指令信号が正常に送信されたものとされる。一方、指令信信号に対応する扉監視回路400からの返信信号が通信待ちカウンタにセットされた時間内にない場合には、セットされた指令信号が正常に送信されなかったものとされる。
図14は、扉監視回路400におけるRESET処理を示すフロー図である。図14に示すように、ステップ501において、扉監視制御CPU420は、ワークRAM440の各作業領域に記憶されたデータを初期化するとともに各種処理の割込みを許可する。
ステップ502において、扉監視制御CPU420は、画像制御CPU82からシリアルポート81,410を介して送信された各種指令信号(例えば、履歴情報要求指令信号、全履歴情報要求指令信号、検知結果要求指令信号)が受信されたか否かを確認する。
ステップ503において、扉監視制御CPU420は、受信された指令信号に対応する処理を実行する。この処理の詳細については、後述する図17乃至図19の説明で詳述する。
ステップ504において、扉監視制御CPU420は、受信している指令信号がオフであるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、受信している指令信号がオフである場合にはステップ502の処理に移り、受信している指令信号がオフでない場合には本処理を繰返す。なお、上述の図13に示す返信信号待ち処理のステップ407−5−8においてセットされた指令信号がオフされる。
図15は、図14に示すRESET割込処理に対して所定の周期毎(例えば、300ms毎)に行われる定期割込処理を示すフロー図である。図15に示すように、ステップ601において、扉監視制御CPU420は、扉監視センサ470からの入力信号を確認する。
ステップ602において、扉監視制御CPU420は、過去の検知結果と現在の検知結果とが異なるか否かを確認する。すなわち、扉監視制御CPU420は、履歴記憶ROM430の記憶領域1に記憶された扉状態情報と、ステップ601によって確認された検知結果とが異なるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、履歴記憶ROM430の記憶領域1に記憶された扉状態情報と、ステップ601によって確認された検知結果とが異なる場合にはステップ603の処理に移り、履歴記憶ROM430の記憶領域1に記憶された扉状態情報と、ステップ601によって確認された検知結果とが異ならない場合にはステップ609の処理に移る。
ステップ603において、扉監視制御CPU420は、現在の扉2bの開放状態又は閉鎖状態に関する情報を含む扉状態情報を取得する。
ステップ604において、扉監視制御CPU420は、取得した扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域1に記憶させる。
ステップ605において、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグがオフであるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグがオフである場合にはステップ606の処理に移り、状態変化フラグがオフでない場合にはステップ609の処理に移る。この状態変化フラグとは、所定の周期内(例えば、記憶処理振分カウンタに対応する時間内、1分内)における扉状態情報が所定の周期以前の扉状態情報と異なるか否かを判別するためのフラグである。
ステップ606において、扉監視制御CPU420は、前回の履歴情報と検知結果とが異なるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、前回の履歴情報と検知結果とが異なる場合にはステップ607の処理に移り、前回の履歴情報と検知結果とが異ならない場合にはステップ609の処理に移る。なお、初期状態においては、前回の履歴情報は存在しないが、この場合に前回の履歴情報は、扉2bの閉鎖状態に関する情報であるものとする。
ステップ607において、扉監視制御CPU420は、取得した扉状態情報を履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶させる。
ステップ608において、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグをオンする。
ステップ609において、扉監視制御CPU420は、記憶処理振分カウンタの値に1を加算する。この記憶処理振分カウンタとは、履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶された扉状態情報を履歴情報として記憶させる処理と、履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶された扉状態情報を履歴情報として記憶させない処理とのいずれかの処理に振り分けるための時間を計数するためのワークRAM85の作業領域である。
ステップ610において、扉監視制御CPU420は、記憶処理振分カウンタの値が200であるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、記憶処理振分カウンタの値が200である場合にはステップ611の処理に移り、記憶処理振分カウンタの値が200でない場合には本定期割込処理を終了する。なお、本実施形態において定期割込処理は300ms毎に行われているため、記憶処理振分カウンタの値である200は1分を意味する。
ステップ611において、扉監視制御CPU420は、記憶処理振分カウンタに0をセットする。
ステップ612において、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグがオンであるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグがオンである場合にはステップ613の処理に移り、状態変化フラグがオンでない場合には本定期割込処理を終了する。
ステップ613において、扉監視制御CPU420は、履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶された扉状態情報を履歴情報に追加する。
ステップ614において、扉監視制御CPU420は、状態変化フラグをオフする。
ここで、図16(a)は扉2bの開放状態又は閉鎖状態を示すタイミングチャート図であり、図16(b)は履歴記憶ROM430の記憶領域1に記憶される扉状態情報を示すタイミングチャート図であり、図16(c)は履歴記憶ROM430の記憶領域2に記憶される扉状態情報を示すタイミングチャート図である。なお、図16(a)乃至(c)は、それぞれ互いに共通する時間軸を有する。
図16(a)及び(b)に示すように、ステップ602において記憶領域1に記憶された扉状態情報が今回の扉監視センサ470の検知結果(扉2bの開放状態又は閉鎖状態)と異なる場合(t1参照)には、ステップ604において当該異なる扉監視センサ470の検知結果が扉状態情報として記憶領域1に更新される(t2参照)。なお、後述するステップ701において扉監視制御CPU420は、記憶領域1に記憶されている扉状態情報を画像制御CPU82に送信する。
図16(a)及び(b)に示すように、ステップ602において記憶領域1に記憶された扉状態情報が今回の扉監視センサ470の検知結果(扉2bの開放状態又は閉鎖状態)と異なる場合(t1参照)には、ステップ604において当該異なる扉監視センサ470の検知結果が扉状態情報として記憶領域1に更新される(t2参照)。なお、後述するステップ701において扉監視制御CPU420は、記憶領域1に記憶されている扉状態情報を画像制御CPU82に送信する。
また、図16(a)及び(b)に示すように、ステップ602において記憶領域1に記憶された扉状態情報が今回の扉監視センサ470の検知結果と異なり、図16(a)及び(c)に示すように、ステップ606において前回の履歴情報が当該今回の扉監視センサ470の検知結果と異なる場合には、ステップ607において当該異なる扉監視センサ470の検知結果が扉状態情報として記憶領域2に記憶され、ステップ613において処理振分カウンタの値が200(1分)となることにより記憶領域2に記憶された扉状態情報が履歴情報として追加される。
例えば、ステップ606において、前回の履歴情報(例えば、t0における履歴情報)が扉2bの閉鎖状態に関する情報であり、今回の検知結果(例えば、t1における検知結果)が扉2bの開放状態に関する情報である場合には、前回の履歴情報(扉2bの閉鎖状態に関する情報)が今回の扉監視センサ470の検知結果(扉2bの開放状態に関する情報)と異なるため、ステップ607において当該異なる扉監視センサ470の検知結果が扉状態情報として記憶領域2に記憶され、ステップ613において処理振分カウンタの値が200(例えば、t5)となることにより記憶領域2に記憶された扉状態情報が履歴情報として追加される。
同様にして、ステップ606において、前回の履歴情報(例えば、t5における履歴情報)が扉2bの開放状態に関する情報であり、今回の検知結果(例えば、t8における検知結果)が扉2bの閉鎖状態に関する情報である場合には、前回の履歴情報(扉2bの開放状態に関する情報)が今回の扉監視センサ470の検知結果(扉2bの閉鎖状態に関する情報)と異なるため、ステップ607において当該異なる扉監視センサ470の検知結果が扉状態情報として記憶領域2に記憶され、ステップ613において処理振分カウンタの値が200(例えば、t10)となることにより記憶領域2に記憶された扉状態情報が履歴情報として追加される。
図17は、検知結果要求指令信号処理を示すフロー図である。この検知結果要求指令信号処理は、画像制御CPU82から送信された検知結果要求指令信号が受信されたことに基づいて実行される処理である。すなわち、検知結果要求指令信号処理は、図14に示すステップ503において指令信号が検知結果要求指令信号である場合に実行される処理である。
図17に示すように、ステップ701において、扉監視制御CPU420は、ステップ604によって記憶領域1に記憶された扉状態情報を含む返信信号を画像制御CPU82に送信する。
ステップ702において、扉監視制御CPU420は、扉監視制御CPU420から画像制御CPU82へ返信信号を送信し続ける時間(例えば、50μsに対応する値)を通信中カウンタにセットする。
ステップ703において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタの値から1を減算する。
ステップ704において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0であるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0でない場合にはステップ703の処理に戻り、通信中カウンタが0である場合にはステップ705の処理に移る。
ステップ705において、扉監視制御CPU420は、ステップ701において返信している返信信号をオフする。
図18は、履歴情報要求指令信号処理を示すフロー図である。この履歴情報要求指令信号処理は、画像制御CPU82から送信された履歴情報要求指令信号が受信されたことに基づいて実行される処理である。すなわち、履歴情報要求指令信号処理は、図14に示すステップ503において指令信号が履歴情報要求指令信号である場合に実行される処理である。
図18に示すように、ステップ801において、扉監視制御CPU420は、送信済ポインタ以降の履歴情報を含む返信信号を画像制御CPU82に送信する。
ステップ802において、扉監視制御CPU420は、扉監視制御CPU420から画像制御CPU82へ返信信号を送信し続ける時間(例えば、50μsに対応する値)を通信中カウンタにセットする。
ステップ803において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタの値から1を減算する。
ステップ804において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0であるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0でない場合にはステップ803の処理に戻り、通信中カウンタが0である場合にはステップ805の処理に移る。
ステップ805において、扉監視制御CPU420は、ステップ801において返信している返信信号をオフする。
ステップ806において、扉監視制御CPU420は、返信した履歴情報に対して送信済ポインタをセットする。
ここで、送信済ポインタとは、今回の履歴情報要求指令信号処理において前回の履歴情報要求指令信号処理における履歴情報とは異なる最新の履歴情報を特定するために用いられる。例えば、前回の履歴情報要求指令信号処理のステップ806において、既に送信された履歴情報に対応する送信済ポインタがセットされると、今回の履歴情報要求指令信号処理のステップ801において、セットされた返信済ポインタに対応する履歴情報以降の最新の履歴情報が返信信号として特定される。
図19は、全履歴情報要求指令信号処理を示すフロー図である。この全履歴情報要求指令信号処理は、画像制御CPU82から送信された全履歴情報要求指令信号が受信されたことに基づいて実行される処理である。すなわち、全履歴情報要求指令信号処理は、図14に示すステップ503において指令信号が全履歴情報要求指令信号である場合に実行される処理である。
図19に示すように、ステップ901において、扉監視制御CPU420は、全ての履歴情報を含む返信信号を画像制御CPU82に送信する。
ステップ902において、扉監視制御CPU420は、扉監視制御CPU420から画像制御CPU82へ返信信号を送信し続ける時間(例えば、50μsに対応する値)を通信中カウンタにセットする。
ステップ903において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタの値から1を減算する。
ステップ904において、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0であるか否かを確認する。また、扉監視制御CPU420は、通信中カウンタが0でない場合にはステップ903の処理に戻り、通信中カウンタが0である場合にはステップ905の処理に移る。
ステップ905において、扉監視制御CPU420は、ステップ901において返信している返信信号をオフする。
ステップ906において、扉監視制御CPU420は、送信された履歴情報に対して送信済ポインタをセットする。
このような本願に係る発明によれば、扉監視センサ470によって扉2bの開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知され、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報が履歴情報として記憶されることにより、遊技機1は、細かに履歴情報を記憶することが無くなるため、長期間に渡って履歴情報を記憶することができる場合がある。
具体的には、今回の履歴情報が前回の履歴情報と異なり(図15に示すステップ606のYES)、当該所定の周期が経過(図15に示すステップ610のYES)した場合に、今回の履歴情報が記憶されるため、遊技機1は、履歴情報が頻繁に記憶されるという事態を回避することができ、長期間に渡って履歴情報を記憶することができる場合がある。
また、履歴情報の記憶数に上限値(例えば、50個)が設定されている場合であっても、一の履歴情報が記憶されてから他の履歴情報が記憶されるまでの時間に、所定の周期が存在するため、遊技機1は、記憶負担を増大させないようにしつつ、長い時間に渡る履歴情報を記憶することができる場合がある。
さらに、電源が投入された場合に、記憶された履歴情報が一回だけしか表示されないため、遊技機1は、履歴情報が頻繁に表示されるという遊技者の煩わしさを解消することができる場合がある。
なお、本実施形態における扉状態情報及び履歴情報が記憶又は表示されているが、これに加えて、遊技媒体(例えば、メダル)の総量に関する情報も記憶又は表示されてもよい。すなわち、扉監視制御CPU420が、所定の期間内に付与された遊技価値の量と、前記遊技者による開始操作に対応する遊技媒体の量とにより遊技媒体の総量を算出し、算出した遊技媒体の総量を記憶するとともに、扉2bの開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として記憶する。
例えば、扉監視回路400が主制御回路60に接続されており、当該扉監視回路400にある扉監視制御CPU420は、ステップ4及びステップ5によりメダルの投入枚数を主制御回路60から取得し、ステップ31によりメダルの払出枚数に関する枚数情報を主制御回路60から取得し、メダルの投入枚数とメダルの払出枚数とにより全体のメダルの総量を計数する。この扉監視制御CPU420は、計数したメダルの総量に関するメダル枚数情報を履歴情報とともに記憶又は表示する。
ここで、所定の日(例えば、前日)に遊技機1の電源がオフされてから所定の日の次の日(例えば、当日)に遊技機1の電源がオンされるまでの間は、メダルが遊技機1から払い出されることはないため、所定の日に遊技機1の電源がオフされた場合のメダル枚数情報と、所定の日の次の日に遊技機1の電源がオンされた場合の最初のメダル枚数情報とは同じとなる。しかし、所定の日に遊技機1の電源がオフされてから所定の日の次の日に遊技機1の電源がオンされるまでの間に、不正行為者が遊技機1からメダルを取得した場合には、所定の日に遊技機1の電源がオフされた場合のメダル枚数情報と、所定の日の次の日に遊技機1の電源がオンされた場合の最初のメダル枚数情報とは異なることとなる。
したがって、所定の日の最終のメダル枚数情報と、所定の日の次の日の当初のメダル枚数情報とが異なる場合にはメダルが不正に払い出されたこととなるため、遊技場の店員は、不正行為があったか否かを容易に確認することができる場合がある。また、遊技場の店員は、両メダル枚数情報の差分に対応する額を把握することにより、不正行為が行われたことによる損失額を容易に把握することができる場合がある。
なお、扉監視回路400は、外部端末からの要求に応じて、扉開放情報、履歴情報又はメダル枚数情報を該当する外部端末に送信してもよい。この場合には、扉監視回路400が、外部端末からの要求に応じて、扉開放情報、履歴情報又はメダル枚数情報を該当する外部端末に送信することにより、遊技場の店員は、外部端末を通じて扉開放情報、履歴情報又はメダル枚数情報を容易に把握することができる場合がある。
なお、遊技場の店員が遊技機1を遊技場に導入する前に、当該遊技機1が不正行為の対象とされたか否かを店員が確認する例は次の通りである。例えば、遊技機1が店員の操作により扉2bの開放状態又は閉鎖状態となった時間又は回数を表示する。店員は、遊技機1に表示された扉2bの開放状態又は閉鎖状態となった時間又は回数と、予め製造元から配布された資料に記載されている時間又は回数とを照合し、両者が同一である場合には遊技機1の出荷時から導入時までの間に不正行為が行われていないと判断し、両者が異なる場合には遊技機1の出荷時から導入時までの間に不正行為が行われていたと判断する。
なお、リール3L,3C,3Rが収容されたリールユニットは、封印シールで保護されてもよい。この封印シールは、封印シールが剥がされると、その剥がされた痕跡が残るように構成されている。
なお、遊技者から見て前面側が開口された筐体(例えば、キャビネット2a)と、開口を開閉可能に筐体に支持された扉(例えば、扉2b)と、扉が開放状態又は閉鎖状態であることを検知する開閉検知手段(例えば、扉監視センサ470)と、開閉検知手段によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として記憶する履歴記憶手段(例えば、扉監視制御CPU420、ステップ613の「記憶領域2に記憶された扉状態情報を履歴情報に追加」)とを備えてもよい。また、電源が投入された場合に、履歴記憶手段に記憶された履歴情報を表示する表示手段(例えば、画像制御CPU82、ステップ407−10の履歴表示データセット、ステップ208の画像データ出力処理)が備えられてもよい。
[第2実施形態]
図20は、本実施形態における遊技機1の一部を示すブロック図である。図20に示すように、本実施形態では第1実施形態とは異なり、シリアルポート410,890に替えて通信接続回路480,890が備えられ、さらにIrDA通信接続回路600が備えられている。第1実施形態では、履歴情報などが液晶表示装置200に表示等されることにより遊技者は当該履歴情報などを知得することができる場合があるが、本実施形態では、履歴情報などが外部の端末700a,700bにも表示されることにより遊技者は当該履歴情報などを容易に知得することができる場合がある。
図20は、本実施形態における遊技機1の一部を示すブロック図である。図20に示すように、本実施形態では第1実施形態とは異なり、シリアルポート410,890に替えて通信接続回路480,890が備えられ、さらにIrDA通信接続回路600が備えられている。第1実施形態では、履歴情報などが液晶表示装置200に表示等されることにより遊技者は当該履歴情報などを知得することができる場合があるが、本実施形態では、履歴情報などが外部の端末700a,700bにも表示されることにより遊技者は当該履歴情報などを容易に知得することができる場合がある。
図21は、通信接続回路480,890及びIrDA通信接続回路600の内部構造を示す図である。通信接続回路890は、IrDA通信接続回路600を介して、通信接続回路890と端末700a,700b又は通信接続回路480との間でデータの送受信を行うものであり、メインアプリケーション部890−1と、OBEXアプリケーション部890−2と、OBEXサーバ部890−3と、OBEXスタブ部890−4と、シリアルマルチリンク部890−5と、扉監視コマンドクライアントアプリケーション部890−6と、センサ監視アプリケーション部890−7とを備えている。
本実施形態における通信接続回路890は、OSI層構造モデルに基づいて構成されており、1から7までの層を備えている。具体的にはOSI層構造モデルの1層目には物理層が形成され、2層目にはデータリンク層が形成され、3層目にはネットワーク層が形成され、4層目にはトランスポート層が形成され、5層目にはセッション層が形成され、6層目にはプレゼンテーション層が形成され、7層目にはアプリケーション層が形成されている。なお、本実施形態における図21及び図22では説明に必要な層についてのみ示している。
図21に示すように、メインアプリケーション部890−1は、OSI層構造モデルの7層目に含まれており、主制御回路60からの指示に基づいて通信接続回路890を制御するものである。OBEXアプリケーション部890−2は、OSI層構造モデルの7層目に含まれており、メインアプリケーション部890−1からの指示に基づいて、通信接続回路890と外部端末である端末700a,700bとの間の通信接続をするように指示するものである。OBEXサーバ部890−3は、OSI層構造モデルの4から6層目に含まれており、OBEXアプリケーション部890−2とOBEXスタブ部890−4との間の交信を中継するものである。
OBEXスタブ部890−4は、OBEXスタブ部890−4とシリアルマルチリンク部890−5とを接続するためのものである。シリアルマルチリンク部890−5は、OSI層構造モデルの1から3層目に含まれており、シリアルマルチリンク部890−5とシリアルマルチリンク部600−1とを接続するためのものである。センサ監視コマンドクライアントアプリケーション部890−6及びセンサ監視アプリケーション部890−7は、扉監視回路400に対して扉開放情報、履歴情報などの情報を送信するように指示するものである。
IrDA通信接続回路600は、端末700a,700bと通信接続回路480,890との間、通信接続回路480と通信接続回路890との間のデータの送信を中継するものであり、シリアルマルチリンク部600−1と、IrDAOBEX部600−2と、OBEXアプリケーション部600−3と、センサ監視アプリケーション部600−4と、扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5と、BSC部600−6とを備えている。本実施形態におけるIrDA通信接続回路600は、OSI層構造モデルに基づいて構成されており、1から7までの層を備えている。シリアルマルチリンク部600−1は、OSI層構造モデルの7層目に含まれており、シリアルマルチリンク部600−1と通信接続回路890におけるシリアルマルチリンク890−5とを接続するためのものである。
IrDAOBEX部600−2は、OSI層構造モデルの1から6層目に含まれており、シリアルマルチリンク部600−1と端末700a,700bとの間の交信を中継するものである。このIrDAOBEX部600−2は、端末700a,700bと副制御回路における通信接続回路890との間の通信接続が確立され、通信接続回路890から端末700a,700bに第1データ(例えば、履歴情報)を送信する際には、扉監視回路400における通信接続回路480からの第2データ(例えば、扉開放情報)を第1データに付加して端末700a,700bに送信してもよい。OBEXアプリケーション部600−3は、OSI層構造モデルの7層目に含まれており、IrDAOBEX部600−2と扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5との間の交信を中継するものである。
センサ監視アプリケーション部600−4は、扉監視回路400に対して扉開放情報、履歴情報などの情報を送信するように指示するものである。扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5は、端末700a,700bと扉監視回路400における通信接続回路480と副制御回路における通信接続回路890との間の交信を中継するためのものである。BSC部600−6は、BSC部600−6と通信接続回路480−3におけるBSC部480−3とを接続するためのものである。
通信接続回路480は、IrDA通信接続回路600を介して、通信接続回路480と端末700a,700b又は通信接続回路890との間でデータの送受信を行うものであり、センサ監視アプリケーション部480−1と、扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2と、BSC部480−3とを備えている。センサ監視アプリケーション部480−1は、扉監視センサ470からの入力信号を監視するとともに、扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2と履歴記憶ROM430との間の交信を中継するものである。扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2は、センサ監視アプリケーション部480−1とBSC部480−3との間の交信を中継するものである。BSC部480−3は、BSC部480−3とIrDA通信接続回路600におけるBCS部600−6とを接続するためのものである。
図22は、IrDAOBEX部600−2の詳細を示す図である。なお、図22に示す通信接続回路600,890は、図21に示す通信接続回路600,890の一部を示すものである。したがって、IrDAOBEX部600−2とは全く関係しない部については省略してある。
図22に示すように、IrDAOBEX部600−2は、第1OBEXサーバ部600−2−11及び第2OBEXサーバ部600−2−21と、第1OBEXスタブ部600−2−12及び第2OBEXスタブ部600−2−22と、第1OBEX−G/W(ゲートウエイ)部600−2−13及び第2OBEX−G/W(ゲートウエイ)部600−2−23と、第1IrLMP−IAS部600−2−14及び第2IrLMP−IAS部600−2−24と、第1IrMP−MUX部600−2−15及び第2IrMP−MUX部600−2−25と、第1IrLAP部600−2−16及び第2IrLAP部600−2−26と、第1IrDA−SIR部600−2−17及び第2IrDA−SIR部600−2−27とを備えている。以下では特に断りの無い限り、各部に示されている第1及び第2は省略するものとする。
OBEXサーバ部600−2−11,21及びOBEXスタブ部600−2−12,22は、上述したOBEXサーバ部890−3及びOBEXスタブ部890−4と同一の機能を有している。IrLMP−IAS部600−2−14,24、IrMP−MUX部600−2−15,25、IrLAP部600−2−16,26、IrDA−SIR部600−2−17,27のそれぞれは、OSI層構造モデルの1から3層を構成するものであり、赤外線による通信を可能にするためのものである。
以下において、端末700a,700bと通信接続回路480又は通信接続回路890との間、通信接続回路480と通信接続回路890との間で行われるデータ(例えば、扉開放情報、履歴情報、メダル枚数情報など)の送受信を説明する。
(1)副制御回路における通信接続回路890がデータを端末700a,700bから取得する経路
メインアプリケーション部890−1は、OBEXアプリケーション部890−2,OBEXサーバ部890−3,OBEXスタブ部890−4,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,IrDAOBEX部600−2,端末700a,700bの経由でデータを端末700a,700bから取得する(図21に示す〈1〉経由)。
(2)副制御回路における通信接続回路890がデータを扉監視回路400から取得する経路
メインアプリケーション部890−1又はセンサ監視アプリケーション部890−7は、扉監視コマンドクライアントアプリケーション部890−6,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈2−1〉経由)。
メインアプリケーション部890−1は、OBEXアプリケーション部890−2,OBEXサーバ部890−3,OBEXスタブ部890−4,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,IrDAOBEX部600−2,端末700a,700bの経由でデータを端末700a,700bから取得する(図21に示す〈1〉経由)。
(2)副制御回路における通信接続回路890がデータを扉監視回路400から取得する経路
メインアプリケーション部890−1又はセンサ監視アプリケーション部890−7は、扉監視コマンドクライアントアプリケーション部890−6,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈2−1〉経由)。
又は、メインアプリケーション部890−1又はセンサ監視アプリケーション部890−7は、扉監視コマンドクライアントアプリケーション部890−6,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2,センサ監視アプリケーション部480−1の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈2−2〉経由)。
又は、メインアプリケーション部890−1又はセンサ監視アプリケーション部890−7は、OBEXアプリケーション部890−2,OBEXサーバ部890−3,OBEXスタブ部890−4,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,IrDAOBEX部600−2,OBEXアプリケーション部600−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドアプリケーション部480−2の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈3−1〉経由)。
又は、メインアプリケーション部890−1又はセンサ監視アプリケーション部890−7は、OBEXアプリケーション部890−2,OBEXサーバ部890−3,OBEXスタブ部890−4,シリアルマルチリンク部890−5,シリアルマルチリンク部600−1,IrDAOBEX部600−2,OBEXアプリケーション部600−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドアプリケーション部480−2,センサ監視アプリケーション部480−1の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈3−2〉経由)。
(3)IrDA通信接続回路600がデータを扉監視回路400から取得する経由
センサ監視アプリケーション部600−4は、扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈4−1〉)。
センサ監視アプリケーション部600−4は、扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈4−1〉)。
又は、センサ監視アプリケーション部600−4は、扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2,センサ監視アプリケーション部480−1の経由で扉監視回路400からデータを取得する(図21に示す〈4−2〉)。
(4)端末700a,700bがデータを副制御回路から取得する経由
端末700a,700bは、IrDAOBEX部600−2,シリアルマルチリンク部600−1,シリアルマルチリンク部890−5,OBEXスタブ部890−4,OBEXサーバ部890−3,OBEXアプリケーション部890−2の経由で副制御回路からデータを取得する(図21に示す〈5〉)。
端末700a,700bは、IrDAOBEX部600−2,シリアルマルチリンク部600−1,シリアルマルチリンク部890−5,OBEXスタブ部890−4,OBEXサーバ部890−3,OBEXアプリケーション部890−2の経由で副制御回路からデータを取得する(図21に示す〈5〉)。
(5)端末700a,700bがデータを扉監視回路400から取得する経由
端末700a,700bは、IrDAOBEX部600−2,OBEXアプリケーション部600−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由でデータを取得する(図21に示す〈6−1〉)。
端末700a,700bは、IrDAOBEX部600−2,OBEXアプリケーション部600−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2の経由でデータを取得する(図21に示す〈6−1〉)。
又は、端末700a,700bは、IrDAOBEX部600−2,OBEXアプリケーション部600−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部600−5,BSC部600−6,BSC部480−3,扉監視コマンドサーバアプリケーション部480−2,センサ監視アプリケーション部480−1の経由でデータを取得する(図21に示す〈6−2〉)。
(6)端末700aと端末700bとの間で行われるデータの送受信
端末700aは、第1IrDA−SIR部600−2−17,第1IrLAP部600−2−16,第1IrMP−MUX部600−2−15,第1IrLMP−IAS部600−2−14,第1OBEX−G/W部600−2−13,第1OBEXサーバ部600−2−11,BEXアプリケーション部600−3,第2OBEXサーバ部600−2−21,第2OBEX−G/W部600−2−23,第2IrLMP−IAS部600−2−24,第2IrMP−MUX部600−2−25,第2IrLAP部600−2−26,第2IrDA−SIR部600−2−27の経由でデータを端末700bから取得する(図22に示す〈7〉)。端末700bも、その逆の経由でデータを端末700aから取得する。
端末700aは、第1IrDA−SIR部600−2−17,第1IrLAP部600−2−16,第1IrMP−MUX部600−2−15,第1IrLMP−IAS部600−2−14,第1OBEX−G/W部600−2−13,第1OBEXサーバ部600−2−11,BEXアプリケーション部600−3,第2OBEXサーバ部600−2−21,第2OBEX−G/W部600−2−23,第2IrLMP−IAS部600−2−24,第2IrMP−MUX部600−2−25,第2IrLAP部600−2−26,第2IrDA−SIR部600−2−27の経由でデータを端末700bから取得する(図22に示す〈7〉)。端末700bも、その逆の経由でデータを端末700aから取得する。
(7)端末700a,700bがデータを副制御回路における通信接続回路890から取得する経由
端末700a,700bは、IrDA−SIR部600−2−17,27、IrLAP部600−2−16,26、IrMP−MUX部600−2−15,25、IrLMP−IAS部600−2−14,24、OBEX−G/W部600−2−13,23、OBEXスタブ部600−2−12,22、シリアルマルチリンク部600−1、シリアルマルチリンク部890−5、OBEXスタブ部890−4、OBEXサーバ部890−3、OBEXアプリケーション部890−2の経由でデータを取得する(図22に示す〈8〉)。
端末700a,700bは、IrDA−SIR部600−2−17,27、IrLAP部600−2−16,26、IrMP−MUX部600−2−15,25、IrLMP−IAS部600−2−14,24、OBEX−G/W部600−2−13,23、OBEXスタブ部600−2−12,22、シリアルマルチリンク部600−1、シリアルマルチリンク部890−5、OBEXスタブ部890−4、OBEXサーバ部890−3、OBEXアプリケーション部890−2の経由でデータを取得する(図22に示す〈8〉)。
なお、本発明は、遊技者から見て前面側が開口された筐体(例えば、キャビネット2a)と、開口を開閉可能に筐体に支持された扉(例えば、扉2b)と、扉が開放状態又は閉鎖状態であるか否かを監視する扉監視部(例えば、扉監視回路400)とを備える遊技機であって、扉が開放状態又は閉鎖状態であることを検知する開閉検知部(例えば、扉監視センサ470)と、開閉検知部によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として記憶する履歴記憶部(例えば、履歴記憶ROM)と、遊技機における遊技動作を制御する主制御部(例えば、主制御回路60)と、主制御手段による遊技動作に応じて所定の演出を制御する副制御部(例えば、副制御回路80,90)とが備えられており、履歴記憶部は、扉監視部と副制御部とに備えられていることを特徴とする。この場合には、開閉検知部によって扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報が履歴情報として履歴記憶部に記憶されることにより、遊技機は、細かに履歴情報を記憶することが無くなるため、長期間に渡って履歴情報を記憶することができる場合がある。また、履歴記憶部が扉監視部及び副制御部の双方に備えられることにより、履歴情報が一箇所のみならず、複数箇所に記憶されることになるため、遊技機は、不正行為者により一の履歴情報が破壊されたとしても、他の履歴情報を確保することができる場合がある。
なお、扉監視部及び副制御部のいずれか一方は、扉ではなく筐体の内部に備えられてもよい。この場合には、履歴記憶部が備えられている扉監視部及び副制御部のいずれか一方が筐体の内部に備えられていることにより、遊技機は、外部から履歴記憶部を容易に破壊させないようにすることができる場合がある。
なお、遊技者による開始操作に基づいて、遊技開始指令信号を出力する遊技開始指令手段(例えば、スタートレバー6、スタートスイッチ6S)と、遊技開始指令手段から入力された遊技開始指令信号に基づいて、所定の役を当選役として決定する当選役決定手段(例えば、メインCPU31、ステップ10)と、当選役決定手段によって決定された当選役が所定の当選役であることに基づいて、所定の入賞態様を入賞表示手段に停止表示させる入賞表示制御手段(例えば、メインCPU31、モータ駆動回路41)と、入賞表示手段に所定の入賞態様が停止表示されたことに基づいて、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技価値付与手段(例えば、ホッパー52)と、遊技価値付与手段によって所定の期間内に付与された遊技価値の量と、遊技者による開始操作に対応する遊技媒体の量とにより遊技媒体の総量を算出する算出手段(例えば、メインCPU31)とが備えられており、履歴記憶部は、算出手段によって算出された遊技媒体の総量を記憶してもよい。この場合には、扉の開放状態及び閉鎖状態に関する履歴情報のみならず、遊技媒体の総量も記憶されることにより、遊技場の従業員は、前日の遊技媒体の総量と当日の遊技媒体の総量とを比較することにより不正に扉が開放状態にされたか否かを推測することができる場合がある。
なお、外部端末からの要求に応じて、履歴記憶部に記憶された履歴情報を外部端末に送信する通信部(例えば、IrDA通信接続回路600)が備えられてもよい。この場合には、履歴記憶部に記憶された履歴情報が外部端末に送信されることにより、遊技機は、不正行為に関係する履歴情報を遊技場の従業者等に即座に提供することができる場合がある。
なお、通信部は、外部端末からの要求の種類に関わらず、履歴記憶部に記憶された履歴情報とともに、開閉検知部によって検知された扉の開放状態又は閉鎖状態に関する扉状態情報を外部端末に送信してもよい。例えば、通信部は、履歴記憶部に記憶された履歴情報を送信するように指示するための要求を外部端末から受信したことに基づいて、当該履歴情報とともに開閉検知部によって検知された扉の開放状態又は閉鎖状態に関する扉状態情報を外部端末に送信する。この場合には、外部端末が特定の要求をすることなく、所定の要求をすることにより、履歴情報のみならず扉状態情報も受信可能であるため、外部端末は、送受信する上での複雑な処理をせずに、履歴情報及び扉状態情報を受信することができる場合がある。
なお、遊技機における遊技動作を制御する主制御部と、主制御手段による遊技動作に応じて所定の演出を制御する副制御部と、扉が開放状態又は閉鎖状態であるか否かを監視する扉監視部とが備えられ、履歴記憶部は副制御部に備えられ、開閉検知部は扉監視部に備えられてもよい。
なお、通信部は、赤外線により履歴情報及び扉状態情報を送信してもよい。この場合には、遊技機は、簡単な通信処理で履歴情報及び扉状態情報を送信することができる場合がある。
なお、外部端末からの要求に応じて、履歴記憶部に記憶された履歴情報を外部端末に送信する通信部が備えられており、通信部は、一の外部端末(例えば、携帯可能な外部端末)と他の外部端末(例えば、遊技場に設置されている外部端末)との間で行われる送受信(例えば、履歴情報、扉状態情報、メダル枚数情報、遊技情報)を中継してもよい。この場合には、一の外部端末からの履歴情報などの遊技情報が遊技機を介して他の外部端末に送信されることにより、従業員は最新の遊技情報を他の従業員に即座に伝えることができる場合がある。さらに、各外部端末が赤外線による通信機能しかない場合には、各外部端末間の間隔が比較的短くないと、一の外部端末は他の外部端末に遊技情報を送信することができないが、各外部端末間の間隔が比較的長くても、遊技機が一の外部端末と他の外部端末との間で行われる送受信を中継するため、遊技機は、離れている各外部端末間の遊技情報の送受信をより確実にすることができる場合がある。
なお、通信部は、一の外部端末から受信した履歴情報などの遊技に関する遊技情報を記憶し、通信部の電波が到達するエリア内に他の外部端末が属した場合には、記憶した遊技情報を他の外部端末に送信してもよい。この場合には、遊技機の電波が到達するエリア内に他の外部端末が属したときに、遊技機が既に記憶した一の外部端末からの遊技情報を他の外部端末に送信するため、遊技機は、通信が行なえない程離れている各外部端末間の遊技情報の送受信をより確実にすることができる場合がある。
なお、通信部は、一の外部端末と他の外部端末との間で行われる履歴情報とは異なる遊技場の運営に関する遊技情報の送受信を中継してもよい。この場合には、遊技機は、一の外部端末と他の外部端末との間で遊技情報の送受信の中継を行なうため、遊技場内に分散している各従業員の端末に業務連絡などの遊技情報をより迅速に送信ことができる場合がある。
なお、通信部は、情報を要求する一の外部端末が予め登録されている場合には、該一の外部端末及び予め登録された他の外部端末に遊技情報を送信してもよい。この場合には、通信部が特定の外部端末のみに遊技情報を送信するため、遊技機は、遊技情報の秘密性を十分に担保した状態で、当該遊技情報を各外部端末に送信することができる場合がある。
なお、通信部は、一の外部端末及び他の外部端末からの複数回の要求に応じて履歴情報を他の外部端末に送信してもよい。
なお、通信部は、遊技場に設置されている外部端末に接続されており、接続された外部端末と通信部の電波が到達するエリア内に属する携帯可能な外部端末との間で行われる送受信(例えば、履歴情報とは異なる遊技場の運営に関する遊技情報の送受信)を中継してもよい。この場合には、遊技場に設置されている外部端末が、遊技機の電波到達エリア内に属する携帯可能な外部端末に遊技情報を送信することにより、遊技場に設置されている外部端末(例えば、ホールに設置された端末)は、遊技機の前面側に座っている遊技者の外部端末に最新の遊技情報(例えば、最新機種の遊技機に関する情報など)を迅速に送信することができる場合があり、当該遊技者は、送信された最新の遊技情報を見ながら遊技を楽しむことができる場合がある。
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段の具体的構成等は、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1…遊技機、2a…キャビネット、2b…扉、3…リール、4…透過表示領域、6…スタートレバー、6S…スタートスイッチ、7…停止ボタン、8…入賞ライン、9…BETランプ、10…遊技機、11…BETボタン、11S…BETスイッチ、14…C/Pボタン、15…メダル払出口、16…皿、21…スピーカ、22…メダル投入口、22S…投入メダルセンサ、30…マイクロコンピュータ、31…メインCPU、32…メインROM、33…メインRAM、34…クロックパルス発生回路、35…分周器、36…乱数発生器、37…サンプリング回路、38…I/Oポート、41…モータ駆動回路、42…リール位置検出回路、43…リール停止信号回路、49…ステッピングモータ、51…ホッパー駆動回路、52S…メダル検出部、53…払出完了信号発生回路、54…副制御回路通信ポート、60…主制御回路、80,90…副制御回路、81,91…シリアルポート、82…画像制御CPU、83…プログラムROM、84…画像ROM、85…ワークRAM、86…カレンダIC、87…画像制御IC、88…制御RAM、89…ビデオRAM、90…音・ランプ制御回路、91…シリアルポート、92…音・ランプ制御CPU、93…音源IC、94…パワーアンプ、95…ワークRAM、96…プログラムROM、97…音源ROM、100…LED類、101…ランプ類、102…スピーカ類、103…音量調節回路、200…液晶表示装置、400…扉監視回路、410…シリアルポート、420…扉監視制御CPU、430…履歴記憶ROM、440…ワークRAM、450…プログラムROM、460…カレンダIC、470…扉監視センサ、500…バックアップ電源
Claims (2)
- 遊技者から見て前面側が開口された筐体と、
前記開口を開閉可能に前記筐体に支持された扉と、
前記扉が開放状態又は閉鎖状態であることを検知する開閉検知部と、
前記開閉検知部によって前記扉の開放状態及び閉鎖状態が所定の周期内に検知されたことに基づいて、該所定の周期が経過する際にいずれか一方の状態に関する情報を履歴情報として記憶する履歴記憶部と、
外部端末からの要求に応じて、前記履歴記憶部に記憶された履歴情報を該外部端末に送信する通信部と
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記通信部は、前記外部端末からの要求の種類に関わらず、前記履歴記憶部に記憶された履歴情報とともに、前記開閉検知部によって検知された扉の開放状態又は閉鎖状態に関する扉状態情報を該外部端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004200592A JP2006015086A (ja) | 2004-05-31 | 2004-07-07 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004162125 | 2004-05-31 | ||
JP2004200592A JP2006015086A (ja) | 2004-05-31 | 2004-07-07 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006015086A true JP2006015086A (ja) | 2006-01-19 |
Family
ID=35789830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004200592A Pending JP2006015086A (ja) | 2004-05-31 | 2004-07-07 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006015086A (ja) |
-
2004
- 2004-07-07 JP JP2004200592A patent/JP2006015086A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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