JP2006014885A5 - - Google Patents

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吸収性物品
本発明は、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品に関するものである。
図1に示すように、この種の吸収性物品100は、表面シート51と裏面シート54との間に、体液吸収体53が備えられている。そして、この体液吸収体5の端縁より外方Sは、表面シート51や、裏面シート54が積層された積層シートになっている。
この種の吸収性物品100は、使用状態においては、図2に示すように、体液吸収体53の表面側が、着用者の肌によって密閉(図中X方向への密閉)され、また、体液吸収体53の両側方S1,S1が、積層シート51,54によって密閉(図中Y方向への密閉)されている。したがって、尿や、経血、汗等の体液によって、高湿度となった空気が、物品100の中央部でこもり、着用者に不快感を与える場合がある。
そこで、通気性を高めるために、裏面シート54として、微多孔性シートを使用し、この微多孔性シート(裏面シート54)を通して、高湿度となった空気の排気を図る方法が、提案されている(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、裏面シート54には、物品裏面側への体液の漏れを防止しなければならないという前提条件があるため、裏面シート54として、高湿度となった空気の透過性が著しく高いシートを使用することはできず、結局、着用者の不快感を解消するには至っていないのが現状である。
特開平5−230252号公報
本発明が解決しようとする主たる課題は、通気性に優れるため、着用者に不快感を与えることのない吸収性物品を提供することにある。
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
表面シートと裏面シートとの間に、体液吸収体が備えられた、吸収性物品であって、
前記体液吸収体の端縁より外方に位置する前記表面シートと前記裏面シートとの間に、嵩高な部材が介在されている、ことを特徴とする、吸収性物品。
〔請求項2記載の発明〕
嵩高部材が、体液吸収体から所定長離間した位置に、介在されている、請求項1記載の吸収性物品。
〔請求項3記載の発明〕
嵩高部材が、トウからなる繊維集合体で形成されている、請求項1又は請求項2記載の吸収性物品。
〔請求項4記載の発明〕
体液吸収体が、トウからなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを移動させて得た材料で形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
〔請求項5記載の発明〕
トウからなる繊維集合体の構成繊維が、セルロースアセテートの繊維である、請求項3又は請求項4記載の吸収性物品。
〔請求項6記載の発明〕
表面シートと裏面シートとの間に、体液吸収体が備えられ、この体液吸収体の両側縁より側方に位置する前記表面シートと前記裏面シートで、フラップ部が形成され、
このフラップ部が、少なくとも使用状態において、肌と接するように、かつ前記体液吸収体側方への体液の漏れを受けるように延出され、前記体液吸収体の外面側に重なる方向に折り返されないものである、吸収性物品であって、
前記フラップ部における表面シートと裏面シートとの間に、嵩高な部材が介在されている、ことを特徴とする、吸収性物品。
本発明によれば、通気性に優れるため、着用者に不快感を与えることがない吸収性物品となる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
〔用途〕
本発明の吸収性物品は、尿や経血等の体液を吸収するための物品一般に、関するものである。この種の吸収性物品としては、例えば、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等を例示することができる。
〔吸収性物品の形状〕
(第1の実施の形態)
図3に示すように、第1の実施の形態の吸収性物品50は、表面シート51と裏面シート54と間の、中央部に、体液吸収体53が介在されている。そして、体液吸収体53の端縁より外方Sに位置する表面シート51と裏面シート54との間に、嵩高な部材52が、介在されている。このように、嵩高部材52を介在させると、物品50中央部の高湿度空気は、図中上段に示すように、いったん嵩高部材52に吸収され、この嵩高部材52が、図中下段に示すように、着用者から圧力を受けるなどして潰れると、嵩高部材52が吸収していた高湿度空気が、表面シート51を通して、排気される(図2で示すY方向への密閉解消。)。そして、表面シート51には、裏面シート54のように、物品裏面側への体液の漏れを防止しなければならないという前提条件がないため、表面シート51としては、高湿度となった空気の透過性が著しく高いシートを使用することができ、結局、着用者の不快感を解消するに優れることになる。
体液吸収体53の端縁より外方S、つまり嵩高部材52を介在させる位置は、特に限定されない。例えば、紙おむつや生理用ナプキン等であれば、その前後端部や、両側端部、あるいはこれらの両方などとすることができる。また、各領域(前後端部や両側端部など)に介在させる場合においても、その全体にわたって連続的に介在されている必要はなく、断続的に介在させることもできる。
ただし、本嵩高部材52が、両側端部に介在されていると、より顕著に通気効果が発揮される。これは、先に説明したように、本吸収性物品50は、着用者から受ける圧力を利用して、高湿度空気の排気を図るものであるところ、両側端部は、着用者の動きによる影響を受け易く、圧力・解放の繰り返しが頻繁に生じ、したがって、吸収・排気が頻繁に繰り返されるためである。
(第2の実施の形態)
図4に示すように、第2の実施の形態の吸収性物品60は、第1の実施の形態の吸収性物品50を、応用したものである。すなわち、本吸収性物品60においては、嵩高部材52が、体液吸収体53から、所定長L離間した位置に、介在されている。所定長L離間させることにより、体液吸収体53が吸収した体液が、嵩高部材52に吸収されてしまうのが、防止される。したがって、本吸収性物品60によると、嵩高部材52が潰れたときに、体液が、表面シート51を通して、着用者側に逆戻りすることがない。
本吸収性物品60において、体液吸収体53と、嵩高部材52との離間距離Lは、特に限定されない。前述した目的(逆戻り防止)が達成されるよう、適宜設計するとよい。
(第3の実施の形態)
図5に示すように、第3の実施の形態の吸収性物品70は、第1の実施の形態の吸収性物品50を、応用したものである。すなわち、本吸収性物品70においては、嵩高部材52の嵩高さ(厚さ)Mが、体液吸収体53の厚さよりも、薄くなっている(なお、第1の実施の形態の吸収性物品50においては、嵩高部材52の嵩高さMが、体液吸収体53と同じか、あるいは厚くなっている。)。これにより、体液吸収体53の端縁より外方Sにおいて、表面シート51を通して、排気された高湿度空気が、更に吸収性物品70の外方に、円滑に排気されることになり、より通気性が増すことになる。
本吸収性物品70において、嵩高部材52の嵩高さMは、特に限定されない。ただし、嵩高さMを短く(薄く)し過ぎると、嵩高部材52が潰れにくくなり、表面シート51を通した排気が不十分になるおそれがある。したがって、この観点をも考慮したうえで、高湿度空気の吸収性物品70外方への排気が、円滑になされるよう、適宜設計するとよい。
(第4の実施の形態)
図6に示すように、第4の実施の形態の吸収性物品80は、表面シート51と裏面シート54と間に、第1〜第3の実施の形態の吸収性物品50,60,70でいう体液吸収体53と嵩高部材52とが、一体化された連続吸収体55が、介在されている。両者53及び52を一体化することにより、湿気吸収(図3の上段参照)が、円滑になされることになる。
もっとも、従来の体液吸収体53で使用されていた素材は、高湿度空気の通気性に優れるものではないため、その素材を使用したままで、一体化しても、湿気吸収は、それほど円滑にはならない。そこで、本吸収性物品80においては、連続吸収体55の素材に、工夫を凝らしてある。この点については、後述する各部材の素材の欄で、詳しく説明する。
(第5の実施の形態)
次に、生理用ナプキンについて、より具体的な例を、第5の実施の形態として、説明する。
図7に、本形態の生理用ナプキン90の展開状態での体液吸収側面を、図8にその反対側面、すなわち外装面を、それぞれ示した。また、図9に、図7のIII−III断面図を、模式的に示した。
本生理用ナプキン90は、裏面シート2(第1〜第4の実施の形態でいう、裏面シート54に対応する。ただし、本形態は、生理用ナプキンの説明であるため、符号を変えている。)及び表面シート3(第1〜第4の実施の形態でいう、表面シート51に対応する。ただし、本形態は、生理用ナプキンの説明であるため、符号を変えている。)を有する。これら両シート2,3の間の幅方向中央には、吸収コア及びこれを包むクレープ紙を有する体液吸収体AB(第1〜第4の実施の形態でいう、体液吸収体53に対応する。ただし、本形態は、生理用ナプキンの説明であるため、符号を変えている。)が介在されており、体液吸収部を構成している。クレープ紙により、吸収コアの形状保持、体液の拡散性向上、体液の逆戻り防止、が図られている。
ただし、この体液吸収部は、この形態に限定されない。例えば、クレープ紙(クレープ紙を有しない場合は、吸収コア)と、表面シート3との間に、厚手の親水性不織布からなる吸収促進シートなどを介在させることもできる。吸収促進シートを介在させることにより、経血やおりもの等の体液が、速やかに吸収されるようになるので、肌と接触する表面のドライタッチ性が優れたものとなる。この吸収促進シートは、長手方向中央部に位置させるものの、前方側に長く延在させた前寄りに偏在した形態にすると、より確実にドライタッチ性が得られることになる。
このようにしてなる体液吸収部を有する幅方向中央部分が、本ナプキン90の本体部Cを構成する。
本ナプキン90においては、図9に示すように、表面シート3が、体液吸収体ABを若干スケールアップした形状とされており、体液吸収体ABの表面全体を覆うように配置されている。この表面シート3には、エンボスを付与することができる。このエンボスの形状、大きさなどは、特に限定されず、例えば、後述するカバーフラップ部F2の肌側表面に付与するエンボス凹部ebと同様とすることもできる。
ただし、図示例では、表面シート3の体液吸収部を跨ぐ両側部に、ほぼ長手方向に沿うエンボスによるサイド条溝8,8が、それぞれ形成されている。また、これらサイド条溝8,8の前後端部間を繋ぐように、幅方向に弧状に延びるエンボスによるフロント条溝10F及びバック条溝10Bが、それぞれ形成されている。さらに、フロント条溝10Fと長手方向中間部との間には、幅方向に弧状に延びるエンボスによる前漏れ防止条溝11が形成されている。加えて、この前漏れ防止条溝11の長手方向位置と製品の長手方向中間部との間の、サイド条溝8,8の外側には、このサイド条溝8,8に沿って延在するエンボスによるサイド補助条溝9,9が、それぞれ形成されている。これらの条溝8,9,10F,10B,11は、体液が体液吸収部から外方に拡散するのを防止するためのものである。
これらの条溝8,9,10F,10B,11は、該当部の各シートを重ねた状態で、使用面側から加熱しながらエンボス(いわゆる熱融着エンボス)することにより、形成することができる。これらの条溝8,9,10F,10B,11は、エンボス形態に限定はなく、吸収コアが圧縮される形態で圧搾されたものであれば足りるが、条溝の長さ方向に、高圧搾部(高密度部)と低圧搾部(低密度部)とが交互に現れる形態とすると、好ましいものとなる。
一方、裏面シート2は、本ナプキン90の平面形状と同じ形状とされており、その両側部が、体液吸収体ABの両側縁よりも側方に延出している。この両延出部の表面側には、その全体を覆うように、サイドシート6,6が、嵩高部材5,5を介在させつつ、積層され接合されている。つまり、本ナプキン90においては、体液吸収体ABの両側縁より側方S1,S1に位置する表面シートが、体液吸収体ABを覆う表面シート3とは、別のシートであるサイドシート6,6によって、形成されており、このサイドシート6,6と裏面シート2との間の少なくとも一部には、嵩高部材5が、介在されている、ということになる。
このサイドシート6,6と、裏面シート2の両延出部との接合手法は、特に限定されない。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。
ただし、本ナプキン90の周縁部、具体的には、図7及び図8に示すように、サイドシート6,6と裏面シート2延出部の自由端縁b1,b1、及び、表面シート3と裏面シート2の前後端縁b2,b2は、ヒートシールによって強固に接合するのが好ましい。
サイドシート6,6と裏面シート2延出部の接合の幅は、少なくとも2mm以上確保するのが好ましい。また、サイドシート6,6と裏面シート2延出部の接合の幅は、最大10mm未満とするのが好ましく、最大5mm未満とするのがより好ましい。接合の幅が、2mm未満であると、装着時、装着後において、接合が外れ、装着者に違和感を与えるおそれや、嵩高部材5が外れてしまうおそれがある。他方、接合の幅が、広すぎると、この接合を原因とする違和感を、装着者に与えるおそれがある。
本ナプキン90においては、裏面シート2とサイドシート6,6との積層部分のうち、特に、本ナプキン90の中央部よりやや前側に位置する股間部、及び、本ナプキン90の後側に位置するヒップ部が、それぞれ体液吸収体ABの側方に大きく延出している。そして、この各延出部分の裏面シート2及びサイドシート6,6によって、それぞれ折返しフラップ部F1又はヒップ用カバーフラップ部F2が、形成され、これらのうちヒップ用カバーフラップ部F2は、裏面シート2とサイドシート6との間に、嵩高部材5が、介在されている。この嵩高部材5の介在による効果は、第1〜第4の実施の形態の場合と、同様である。もっとも、カバーフラップ部F2に嵩高部材5を介在させると、裏面シート2とサイドシート6との間に、空隙が形成されることになり、カバーフラップ部F2が着用者の肌に貼りつかなくなるため、ムレ感が軽減する。
この点、本ナプキン90においては、折返しフラップ部F1についても、裏面シート2とサイドシート6との間に、嵩高部材5を介在させることができる。しかしながら、折返しフラップ部F1は、使用にあたって、折り返されてしまうため、高湿度空気が、体液吸収体ABから嵩高部材5へ円滑に移動せず、通気性の著しい向上を、期待することはできない。
もっとも、本ナプキン90のカバーフラップ部F2は、その配設位置が、特に限定されない。例えば、本体部Cの前方あるいは後方に延出する形態とすることや、折返しフラップ部F1,F1を折り返さないものとして股間部から側方に延出する形態とすることもできる。また、カバーフラップ部F2は、その大きさも、特に限定されない。例えば、カバーフラップ部F2,F2が、折返しフラップ部F1,F1が形成される位置まで延在する形態とすることや、さらには前端部側方まで延在する形態とすることもできる。もちろん、これらの場合は、折返しフラップ部F1,F1が、設けられていなくてよい。
以上のフラップ部F1,F1やF2,F2の裏面、すなわち裏面シート2の表面には、図8に示すように、粘着剤層20を設け、この粘着剤層20によって、本ナプキン90をショーツ等の被服に止着することができる。また、フラップ部F1,F1やF2,F2は、本ナプキン90の提供段階では、本体部Cの裏面側に折り畳み、本体部Cの裏面に粘着固定しておくことができる。ただし、カバーフラップ部F2,F2は、少なくとも使用状態では、前述したように肌面と当接するように戻される。
本形態のように、フラップ部F1,F1やF2,F2の裏面に粘着剤層20を設ける場合、サイドシート6,6には、エンボス加工等の凹凸形成処理をして、例えば、エンボス凹部ebを多数形成しておき、他方、裏面シート2には、エンボス加工等の凹凸形成処理をしないで、実質的に凹凸を有しない状態としておくのが好ましい。この形態によると、裏面シート2に、粘着剤層20を密着させることができ、粘着剤層20を被服外面に粘着させた後、取り外した場合に、粘着剤層20の一部が被服外面に残ってしまうような事態を避けることができる。
また、この形態によると、カバーフラップ部F2,F2の肌側表面に、エンボス凹部ebが多数形成された状態となるので、このエンボス凹部ebによって、体液の拡散が抑制されるとともに、高湿度空気の本ナプキン90外方への通気性が向上する。
エンボス凹部ebは、図示例のように、間欠的に多数配列されていても、線状に連続していてもよい。また、エンボス凹部ebの周縁は、角を有していても、有していなくてもよいが、肌触りの面からは、角を有しない曲線とするのが好ましい。さらに、エンボス凹部ebは、図示例のように異なる形状のものを組み合わせたパターンとすることも、図示はしないが、同一形状のもののみとしたパターンとすることもできる。体液の拡散抑制という観点からは、図示例のように、エンボス凹部ebが、本ナプキン90の長手方向又は幅方向に対して、非平行な方向に沿って配列、延在(溝状の場合)する形態とするのが好ましく、図示例のように、エンボス凹部ebの配列、延存方向が、交差する形態とするのがより好ましい。
なお、本形態によると、折返しフラップ部F1,F1の表面にもエンボス凹部ebが形成されることになるが、折返しフラップ部F1,F1は、被服の外側に折り返され、肌と接することはなく、また、そこに体液が漏れ出てくることはほとんどないため、折返しフラップ部F1,F1に形成されたエンボス凹部ebの通気性向上機能及び体液拡散抑制機能は、実質的に意味をなさなくなる。しかしながら、製造手法の都合等によっては、このように、折返しフラップ部F1,F1に、エンボス凹部ebが形成されていてもよい。
本ナプキン90においては、体液吸収体ABの両側縁より側方S1,S1に位置する表面シートが、体液吸収体ABを覆う表面シート3とは、別のシートであるサイドシート6,6によって、形成されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、サイドシート6を配設せず、表面シート3を本体部Cの側方にまで延出させることもできる。また、この他にも、例えば、サイドシート6を省略せず、サイドシート6の上に、又はサイドシート6と裏面シート2との間に表面シート3を延出させることや、延出部分のシートを、3層、4層又はそれ以上の複数層とすることもできる。
本ナプキン90においては、図7及び図9に示すように、体液吸収体ABの両側部に、本ナプキン90の長手方向(前後方向)に延在する横漏れ防止バリヤー30,30が設けられている。本バリヤー30,30は、本ナプキン90の長手方向に延在し、かつ幅方向一端部が体液吸収体ABの側部に固定され、他端部が自由端とされたバリヤーシート31,31と、このバリヤーシート31,31の自由端側部分に、長手方向に沿って伸状態で固定された弾性伸縮部材32,32と、から主になる。バリヤーシート31,31は、長手方向前後端部が、折り重ねられた状態で相互に接合されているが、中間部分は、接合されていない。したがって、使用状態においては、図9に示すように、弾性伸縮部材32,32の収縮力によって、バリヤーシート31,31の中間部分が起立し、体液の横漏れが防止される。本形態では、バリヤーシート31,31を、幅方向中間部が外側に延出するように折り重ねているが、例えば、幅方向中間部が内側に延出するように折り重ねることもできる。また、この他にも、例えば、サイドシート6,6の幅方向内側部分を、体液吸収体ABの側縁より内方にまで延在させ、この延在部分をバリヤーシート31,31に替えて利用し、横漏れ防止バリヤー30,30とすることもできる。
(その他の実施の形態)
以上、第1〜第5の実施の形態では、表面シート51の下に、直接体液吸収体53が介在される形態を示したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、表面シート51と体液吸収体53との間に、不織布シートや、体液吸収体53の端縁より外方に位置する表面シート51と裏面シート54との間に介在させる嵩高部材52と同様の部材(以下、単に介在部材ともいう。)を介在させ、もって体液を拡散させることができる。また、この介在部材は、体液吸収体53上に、全面にわたって介在させることも、その一部に介在させることもできる。
一部に介在させる形態としては、例えば、図12や図13、図16、図17などに示すように、幅方向中央部かつ長手方向中央部のみに、介在部材57を介在させる形態や、図14及び図15に示すように、幅方向中央部に、かつ体液吸収体53の前端縁から後端縁まで延在するように、介在部材57を介在させる形態などを、例示することができる。前者の形態(図12など)によると、図12の右側に示すように、前後端部を折り曲げるなどして3つ折り等に折り重ねた場合の厚さが、厚くならず、商品として提供するのに好ましい構造となる。また、後者の形態(図14など)によると、長手方向に関して広い領域で体液が介在部材57に吸収・拡散されることになる点で、好ましい構造となる。
ところで、以上、図12〜図17の例では、介在部材57の配置を、一部としているほか、介在部材57に覆われていない体液吸収体53に、エンボス等による圧搾加工を施し(この圧搾加工は、表面シート51などを重ねた状態で、行うことができる。)、もって条溝56を形成している。これは、体液が、条溝56を跨いでの拡散をしにくい、条溝56に沿った拡散をし易い、という特性を利用して、体液の拡散をコントロールする趣旨である。
具体的には、例えば、図12に示すような、介在部材57の前方及び後方に、それぞれ幅方向に沿って条溝56,56を形成した形態によると、介在部材57を伝わって拡散してきた体液が、条溝56,56でとどめられ、それよりも前方又は後方には拡散しにくくなる。したがって、前後漏れを防止し易い構造となる。また、この形態によると、体液の幅方向への拡散が、迅速になされることになる。一方、図13〜図15に示すような、介在部材57の側方や前方、後方などに、それぞれ長手方向に沿って条溝56,56を形成した形態によると、介在部材57を伝わって拡散してきた体液が、条溝56,56でとどめられ、それよりも側方には拡散しにくくなる。したがって、横漏れを防止し易い構造となる。また、この形態によると、体液の長手方向への拡散は、迅速になされることになる。
もちろん、条溝56,56は、以上の形態のように、幅方向あるいは長手方向に一直線に形成しなければならないものではない。例えば、図15に示すように、その後端部56A,56Aが、幅方向に広がった形態とすることもできる。適宜、体液を拡散させたい方向に沿う条溝56を形成し、また、体液を拡散させたくない方向に直交する条溝56を、形成するとよい。また、条溝56,56は、以上の形態のように、幅方向及び長手方向のいずれか一方に沿わせなければならないものではなく、例えば、図16及び図17に示すように、介在部材57の周囲を囲むように形成することもできる。この際、例えば、表面シート51と介在部材57との間に、更にセカンドシートなどとして、吸収シート58を介在させるのであれば、図16に示すように、条溝56を、その全てが、吸収シート58上に位置するように形成することも、図17に示すように、その前後端部が、吸収シート58から外れるように形成することもできる。
以上の条溝56は、さまざまな態様で形成することができるが、介在部材57を、嵩高部材52と同様の部材とする場合は、図示例のように、介在部材57を跨がないように形成するのが好ましい。介在部材57(嵩高部材52)は、体液吸収によりへたり易く、したがって、介在部材57上に条溝56を形成しても、体液吸収によって、条溝56両側方の介在部材57も沈んでしまい、条溝56による効果が、発揮されなくなってしまうためである。また、介在部材57の構成繊維が、セルロースアセテートである場合は、セルロースアセテートの融点が230℃と高く、例えば、エンボスなどを深く入れることができないため、介在部材57を跨がないように形成する必要性が大きくなる。なお、条溝56の形成に際しては、以上のほか、体液吸収体53から嵩高部材52への高湿度空気の流通を、阻害しないよう配慮する必要がある。
〔吸収性物品の製造例〕
次に、本発明の吸収性物品の製造例について、説明する。
(第1の例)
図18に平面図を、図19にそのI−I線断面図を示すように、第1の吸収性物品は、表面シート51と裏面シート54との間に、長方形状の体液吸収体53が介在されており、この体液吸収体53と表面シート51との間に、介在部材57が介在されている。
表面シート51及び裏面シート54は、本物品の平面外形と同じ形状とされており、その両側部は、体液吸収体53の両側縁よりも側方に延出している。この延出部の表面シート51と裏面シート54との間には、その全領域にわたって、又は一部の領域にわたって、図示はしないが、嵩高部材が介在されている。
表面シート51及び裏面シート54の延出は、特に、長手方向中央部において、大きくなっており、この大きく延出した部位が、例えば、使用時にショーツ等の被服の外面に重なる方向に折り返される、折り返しフラップとなっている。また、表面シート51及び裏面シート54は、少なくともその前後端部C,Cが、例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによって、本例では、ヒートシールによって、接合されている。
一方、介在部材57は、体液吸収体53の幅方向中央部のみに介在されており、また、その前後端縁は、体液吸収体53の前後端縁位置まで、延在している。
本吸収性物品を製造するにあたっては、例えば、図20に示すように、まず、コンベア等の搬送手段などによって搬送される帯状の体液吸収体53の表面に、塗布装置21によって、ホットメルト接着剤等の接着剤を塗布する。次いで、その上に、介在部材57を載せて、接着剤の接着力により、両者を接合する。
接合された介在部材57及び体液吸収体53は、裁断機22まで搬送されて、裁断され、各物品に備えられる長さの介在部材57及び体液吸収体53となる。したがって、介在部材57及び体液吸収体53の裁断部が、各物品に備えられる介在部材57及び体液吸収体53の前後端縁となり、先に説明したように、介在部材57の前後端縁が、体液吸収体53の前後端縁位置まで、延在した状態となる。
裁断した介在部材57及び体液吸収体53は、搬送されつつ、リール23から巻き出された表面シート51、及びリール24から巻き出された裏面シート54が、それぞれ介在部材57の表面、又は体液吸収体53の裏面に貼り合わされる。
表面シート51及び裏面シート54が貼り合わされた介在部材57及び体液吸収体53は、例えば、エンボス付与装置25まで搬送して、エンボスを付与することができる(なお、図18及び図19では、エンボスの記載を省略している。)。このエンボスの付与は、例えば、介在部材57の両側方に、物品長手方向に沿うように、行うことができる(図14参照)。
エンボスを付与するなどの適宜の加工をした介在部材57及び体液吸収体53は、ヒートシール装置26まで搬送され、その表裏面に貼り合わされた表面シート51と裏面シート54とが、ヒートシール接合される。このヒートシール接合は、各介在部材57及び体液吸収体53と、その前後において搬送される介在部材57及び体液吸収体53と、の間のほぼ中間位置、つまり介在部材57及び体液吸収体53が介在されていない位置において行われる。このヒートシール箇所は、本物品の前後端縁を構成することになる。
(第2の例)
1に平面図を、図19にそのI−I線断面図を(なお、この断面図は、第1の例と同じなので、第1の例を説明するに際して用いた図を、流用している。)、図22にそのII−II線断面図を示すように、第2の吸収性物品は、第1の吸収性物品と、ほぼ同じ形態とされている。
ただ、本吸収性物品においては、介在部材57が、体液吸収体53の幅方向中央部のみに介在されているものの、その前後端縁は、表面シート51及び裏面シート54の前後端縁位置まで、延在している(図22参照)。この点、体液の前後漏れを防止するという観点や、表面シート51及び裏面シート54の前後端縁の接合を確実なものとするという観点からは、先に説明した第1の吸収性物品のように、介在部材57の前後端縁が、体液吸収体53の前後端縁位置まででとどまっているほうが好ましい。しかしながら、製造容易性の観点などからの必要性がある場合は、本形態のようにすることもできる。
具体的には、本吸収性物品を製造するにあたっては、例えば、図23に示すように、コンベア等の搬送手段などによって搬送される帯状の体液吸収体53を、まず、単独で裁断して、各物品に備えられる長さの体液吸収体53とすることができる。この点、先に説明した第1の製造例のように、体液吸収体53に介在部材57を接合してから裁断しようとすると、特に、体液吸収体53と介在部材57との嵩高さ、柔らかさ等の物性が異なる場合は、正確かつ確実に裁断することができないおそれがある。しかしながら、本製造例のように、体液吸収体53を単独で裁断するのであれば、かかる問題が生じないのである。
本製造例において、裁断した体液吸収体53は、その表面に、塗布装置21によって、ホットメルト接着剤等の接着剤を塗布し、その上に、介在部材57を載せて、接着剤の接着力により、両者を接合する。
接合された介在部材57及び体液吸収体53は、以後、第1の製造例と同様に、表面シート51及び裏面シート54の貼り合わせ、エンボスの付与、ヒートシール接合が、行われる。
ただ、本製造例においては、ヒートシール接合を、介在部材57が裁断されていない状態において行うので、ヒートシール箇所には、かかる介在部材57が、介在されていることになる。つまり、本製造例によると、介在部材57が、表面シート51及び裏面シート54の前後端縁位置(物品前後端縁位置)まで、延在する吸収性物品が、製造されることになる。
(第3の例)
図24に平面図を、図25にそのIII−III線断面を示すように、第3の吸収性物品も、第1や第2の吸収性物品と、ほぼ同じ形態とされている。
ただ、本吸収性物品においては、介在部材57が、体液吸収体53の幅方向中央部かつ長手方向中央部のみに介在され、しかも、かかる介在部材57が、クレープ紙59によって、被覆されている。この点、先に説明したように、介在部材57を、長手方向中央部のみに介在させると、3つ折り等に折り重ねた場合の厚さが軽減し、商品として提供するのに好ましいものとなるが(図12参照)、使用時において、形状が崩れ、介在の効果が発揮されなくなる可能性もある。しかしながら、本物品のように、クレープ紙59で被覆しておくと、かかる可能性が低減する。
このクレープ紙59を被覆する方法は、特に限定されず、例えば、図26に示す方法によることができる。
すなわち、本方法においては、まず、コンベア等の搬送手段などによって搬送されるクレープ紙59の表面に、塗布装置21によって、ホットメルト接着剤等の接着剤を塗布する。本工程において、クレープ紙59は、帯状で、かつ介在部材57よりも幅広とされている。
クレープ紙59の表面に接着剤を塗布したら、次いで、その上に、介在部材57を載せて、接着剤の接着力により、両者を接合する。そして、クレープ紙59及び介在部材57を、搬送手段によって、搬送しつつ、この搬送過程において、セーラー27によって、クレープ紙59の両側部を、介在部材57の両側端を回りこませて折り返し被覆する。これにより、介在部材57は、その幅方向への形状崩れが、クレープ紙59による抑え込みにより、その前後方向への形状崩れが、クレープ紙59との接合により、抑制されることになる。
クレープ紙59で被覆された介在部材57は、その後、裁断機22で裁断して、本物品に備えられる長さとする。
(その他の例)
以上、第1〜第3の例では、表面シート51と体液吸収体53との間に、介在部材57が、1本(1枚)介在される物品について、説明した。ただし、介在部材57を、1本(1枚)に限定する趣旨ではない。
例えば、図27〜図29に示すように、2枚、3枚、4枚又はそれ以上の複数枚(本)を、図示例では、上側介在部材57A及び下側介在部材57Bの2枚を、積層介在させることも、図31に示すように、2本、3本、4本又はそれ以上の複数本を、図示例では、中央介在部材57C及び両側介在部材57D,57Dの3本を、並列介在させることもできる。
介在部材57を、積層介在させる方法や、並列介在させる方法は、特に限定されない。例えば、積層介在させる場合であれば、図30に示すように、配置調節手段28の一対のロール間に、その斜め上方及び下方から、それぞれ上側介在部材57A又は下側介在部材57Bを送り込むことにより、積層状態とすることができる。この際、上側介在部材57A及び下側介在部材57Bの幅を適宜設計することにより、図27〜図29に示す形態の吸収性物品を製造することができる。なお、図27の吸収性物品においては、上側介在部材57Aに比して、下側介在部材57Bが、幅狭となっている。また、図28の吸収性物品においては、上側介在部材57A及び下側介在部材57Bが、同じ幅となっている。さらに、図29の吸収性物品においては、上側介在部材57Aが、下側介在部材57Bに比して、幅狭となっている。
一方、介在部材57を、並列介在させる場合であれば、図32に示すように、配置調節手段29の一対のロール間に、その中央及び斜め両側方から、それぞれ介在部材57C又は57D,57Dを送り込み、並列状態とすることができる。
〔各部材の素材等〕
(トウからなる繊維集合体)
トウからなる繊維集合体とは、繊維で構成されたトウ(繊維束)からなる(トウを原材料として製造された)ものである。トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステル及びセルロースが好ましい。
セルロースとしては、綿、リンター、木材パルプなど植物体由来のセルロースやバクテリアセルロースなどが使用でき、レーヨンなどの再生セルロースであってもよく、再生セルロースは紡糸された繊維であってもよい。セルロースの形状と大きさは、実質的に無限長とみなし得る連続繊維から長径が数ミリ〜数センチ(例えば、1mm〜5cm)程度のもの、粒径が数ミクロン(例えば、1〜100μm)程度の微粉末状のものまで、様々な大きさから選択できる。セルロースは、叩解パルプなどのように、フィブリル化していてもよい。
セルロースエステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステル;セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混酸エステル;ポリカプロラクトングラフト化セルロースエステルなどのセルロースエステル誘導体などを用いることができる。これらのセルロースエステルは、単独で、又は二種類以上混合して使用することができる。セルロースエステルの粘度平均重合度は、例えば、50〜900、好ましくは200〜800程度である。セルロースエステルの平均置換度は、例えば、1.5〜3.0(例えば、2〜3)程度である。
セルロースエステルの平均重合度は、例えば10〜1000、好ましくは50〜900、さらに好ましくは200〜800程度とすることができ、セルロースエステルの平均置換度は、例えば1〜3程度、好ましくは1〜2.15、さらに好ましくは1.1〜2.0程度とすることができる。セルロースエステルの平均置換度は、生分解性を高める等の観点から選択することができる。
セルロースエステルとしては、有機酸エステル(例えば、炭素数2〜4程度の有機酸とのエステル)、特にセルロースアセテートが好適である。セルロールアセテートは、空隙率を高くすることができ、高湿度空気の通気性を向上させるに適するためである。具体的には、例えば、嵩高部材52,5であれば、空隙率(空隙の容量/嵩高部材全体の容量×100)を、好ましくは60〜85%と、より好ましくは75〜85%とすることができる。
また、セルロースアセテートの酢化度は、43〜62%程度である場合が多いが、特に30〜50%程度であると生分解性にも優れるため好ましい。
トウ構成繊維は、種々の添加剤、例えば、熱安定化剤、着色剤、油剤、歩留り向上剤、白色度改善剤等を含有していても良い。
トウ構成繊維の繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは2〜8デニール程度とすることができる。トウ構成繊維は、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ(2.54cm)当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収材を製造することができるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。トウ構成繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。トウ構成繊維は、例えば、3,000〜1,000,000本、好ましくは5,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束)の形で使用することができる。繊維束は、3,000〜1,000,000本程度の連続繊維を集束して構成するのが好ましい。
トウは、繊維間の絡み合いが弱いため、通気性に優れるが、高湿度空気の透過を繰り返すと、へたりが生じるおそれがある。そこで、へたりを防止して、広い空隙を維持する目的で、繊維の接触部分を接着又は融着する作用を有するバインダーを用いるのが好ましい。
バインダーとしては、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネート、ジブチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、クエン酸トリエチルエステルなどのエステル系可塑剤の他、各種の樹脂接着剤、特に熱可塑性樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂は、溶融・固化により接着力が発現する樹脂であり、水不溶性又は水難溶性樹脂、及び水溶性樹脂が含まれる。水不溶性又は水難溶性樹脂と水溶性樹脂とは、必要に応じて併用することもできる。
水不溶性又は水難溶性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系の単独又は共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル系モノマーとスチレン系モノマーとの共重合体などのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン系モノマーと(メタ)アクリル系モノマーとの共重合体などのスチレン系重合体、変性されていてもよいポリエステル、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612などのポリアミド、ロジン誘導体(例えば、ロジンエステルなど)、炭化水素樹脂(例えば、テルペン樹脂、ジシクロペンタジエン樹脂、石油樹脂など)、水素添加炭化水素樹脂などを用いることができる。これらの熱可塑性樹脂は一種又は二種以上使用できる。
水溶性樹脂としては、種々の水溶性高分子、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ビニル単量体と、カルボキシル基、スルホン酸基又はそれらの塩を有する共重合性単量体との共重合体などのビニル系水溶性樹脂、アクリル系水溶性樹脂、ポリアルキレンオキサイド、水溶性ポリエステル、水溶性ポリアミドなどを用いることができる。これらの水溶性樹脂は、単独で使用できるとともに二種以上組合せて使用してもよい。
熱可塑性樹脂には、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの安定化剤、充填剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤などの種々の添加剤を添加してもよい。
繊維集合体は、トウを原材料として、公知の方法により製造することができ、その際、必要に応じて、所望のサイズ、嵩となるように帯状に開繊することができる。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅100〜2000mm、好ましくは150〜1500mm程度とすることができる。トウを開繊すると、後述する吸収性ポリマーの移動がより容易になるため好ましい。また、トウの開繊度合いを調整することにより、吸収材の空隙率を調整することができる。
トウの開繊方法としては、例えば、トウを複数の開繊ロールに掛渡し、トウの進行にともなって次第にトウの幅を拡大して開繊する方法、トウの緊張(伸長)と弛緩(収縮)とを繰返して開繊する方法、圧縮エアーを用いて拡幅・開繊する方法などを用いることができる。
図10は、開繊設備例を示す概略図である。この例では、原反となるトウ71が順次繰り出され、その搬送過程で、圧縮エアーを用いる拡幅手段72と下流側のロールほど周速の速い複数の開繊ニップロール73,74,75とを組み合わせた開繊部を通過され拡幅・開繊された後、バインダー添加ボックス76に通され、バインダーを付与(例えばトリアセチンのミストをボックス中に充満させる)され、所望の幅・密度のトウからなる繊維集合体80として形成されるようになっている。
(表面シート51)
本実施の形態において、表面シート51は、体液を透過する性質を有する。したがって、表面シート51の素材は、この体液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、本表面シート51は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを張り合わせて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート51は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。具体的には、例えば、先の第5の実施の形態では、表面シートを、表面シート3とサイドシート6との2枚で形成しているが、これを1枚のシートで形成することも、3枚以上のシートで形成することも、できる。
(嵩高部材52,5)
本実施の形態において、嵩高部材52,5は、高湿度空気を透過する性質を有する。本嵩高部材52,5は、例えば、捲縮パルプや、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)で、形成することができる。ただし、本嵩高部材52,5は、前述したトウからなる繊維集合体で形成するのが好ましい。トウからなる繊維集合体は、空隙が多く、高湿度空気の透過性が向上するためである。また、トウからなる繊維集合体で形成する場合は、その繊維の連続方向(流れ方向)が、体液吸収体53,ABから外方に向かうようにするのが、好ましい。高湿度空気の透過性が、よりいっそう向上するためである。
本実施の形態において、嵩高部材52,5の状態は、特に限定されない。例えば、1枚のシート状とすることや、2枚、3枚、4枚又はそれ以上の複数枚を積層させた積層シート状とすること、コア状とすることなどができる。
嵩高部材52,5としては、圧縮仕事量(Wc)が、2.5以上のものを、好ましくは3.0以上のものを、特に好ましくは4.0以上のものを、使用するとよい。
ここで、圧縮仕事量(Wc)とは、長さ200mm、幅50mmに断裁した試験片(嵩高部材)の中央部を、50gまで押す場合のエネルギー消費量である。したがって、素材が嵩高で柔らかければ、それだけ押すのに時間がかかり、圧縮仕事量(Wc)が大きくなる。
この圧縮仕事量は、ハンディー圧縮試験機(KES−G5、カトーテック社製)によって、測定することができる。この試験機による場合の測定条件は、SENS:2、力計の種類:1kg、SPEED RANGE:0.1、DEF感度:20、加圧面積:2cm2、取り込間隔:0.1(標準)、STROKE SET:5.0、上限荷重:50gf/cm2である。
(体液吸収体53,AB、連続吸収体55)
本実施の形態において、体液吸収体53,AB、及び連続吸収体55(の少なくとも中央部)は、ともに吸収した体液を、保持する性質を有する。しかしながら、その素材として、トウからなる繊維集合体を含む必要がないもの(符号53,ABで示す吸収体。もちろん、トウからなる繊維集合体を含んでもよい。)と、トウからなる繊維集合体を含む必要があるもの(符号55で示す吸収体。)と、に分かれる。
前者の体液吸収材53,ABは、その素材が、特に限定されない。例えば、綿状パルプや合成パルプなどのパルプ単体からなるものや、フラッフ状パルプ中に、粒状粉などとされた吸収性ポリマーが混入されたものなどの、公知の素材を例示することができる。また、このうちのパルプの原料繊維は、特に限定されず、例えば、機械パルプ、化学パルプ、溶解パルプ等の木材から得られるセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維などを例示することができる。ただし、セルロース繊維の原材料となる木材は、広葉樹より針葉樹の方が、繊維長が長いため、機能及び価格の面で好ましい。
他方、後者の連続吸収体55は、少なくともその中央部が、トウからなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを移動させて得た材料で形成されている。そこで、この材料について、詳しく説明する。
図11は、連続吸収体55の製造設備例を示しており、所望の幅・密度のトウからなる連続帯状の繊維集合体80が供給されるようになっている。このため、この連続吸収体製造ラインを、前述の繊維集合体製造ラインと直結し、製造した繊維集合体80を、直接に本吸収体製造ラインに送り込むことができる。
供給された繊維集合体80は、まず、ポリマー散布ボックス81に通され、上面に吸収性ポリマーが散布された後、吸引ドラム82に送り込まれる。この吸引ドラム82は、外周壁に吸気孔を有し、その周方向所定範囲(図示例では略左半分の範囲)にわたり内側から図示しない吸引ポンプにより吸引するように構成したものである。高吸収性ポリマーが散布された繊維集合体80は、吸引ドラム82により外周面に接触されつつ案内される。そして、この過程で、吸引ドラム82の吸気孔から吸引を行うことにより、高吸収性ポリマー付与側から繊維集合体内を通り反対側へ雰囲気が通過され、その通過力により高吸収性ポリマーが、繊維集合体80内に移動される。
高吸収性ポリマーとしては、自重の、例えば、10倍以上の体液を吸収して保持するものを使用できる。この例として、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマーの形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマーの散布量(目付け量)は、当該吸収材の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、例えば、3〜400g/m2とすることができる。
特に好ましい形態では、繊維集合体80上に高吸収性ポリマーを散布した後、更にその上にシート83を被せる。この場合、吸引ドラム82において、繊維集合体80におけるシート83を被せた面の反対側面から吸引がなされる。このように、吸引に先立ってシート83が被されていると、何も被せない場合と比較して、より強力な吸引力が高吸収性ポリマーに作用し、効率良く高吸収性ポリマーを繊維集合体80内部へ移動・分散させることができる。このシート83としては、クレープ紙、不織布、孔開きシート等の液透過性シート、ポリエチレン製フィルム等の液不透過性シートを用いることができる。
高吸収性ポリマーを繊維集合体80に固定するために、高吸収性ポリマーを付与する前の繊維集合体80に、接着剤を塗布するのも好ましい形態である。このため、図示のように、ポリマー散布ボックス81の上流側に、接着剤塗布装置84を、配設することができる。
また、シート83を被せる場合、シート83を被せるのに先立ち、シート83の繊維集合体80側となる面に接着剤を供給するのも好ましい形態である。このため、図示形態では、吸引ドラム82に対するシート83供給経路に接着剤塗布装置85を備えている。この形態を採用すると、繊維集合体80表面に露出する高吸収性ポリマーは接着剤を介してシート83に固定され、未接着の高吸収性ポリマーは、後の吸引により繊維集合体80内部へ移動されるようになる。
さらにまた、吸引後、つまり高吸収性ポリマーを移動させた後の繊維集合体80に対して接着剤を供給するのも好ましい形態である。このため、図示形態では吸引ドラム82の下流側における繊維集合体80の露出側面(シート83側と反対面、図中では上面)に、接着剤塗布装置86を備えている。この形態を採用すると、付与された高吸収性ポリマーのうち繊維集合体0におけるポリマー付与側と反対側に移動した高吸収性ポリマーを繊維集合体80に固定できる。また、繊維集合体80の露出側面に、別途シートを被せる或いはシート83の両脇部を繊維集合体80の両端を回りこませて折り返し被覆する場合、繊維集合体80の露出側面に移動した高吸収性ポリマーを、当該シート83に対して固定することができる。
これらの接着剤の供給は、いずれか1つ又は2つ以上を組み合わせて適用することができる。接着剤としては、熱可塑性樹脂(具体例は前述のとおりである)からなる接着剤を好適に用いることができる。
そして、かくして高吸収性ポリマーが付与された繊維集合体80は、例えば、別途シートを被せる、あるいは図示のようにセーラーによりシート83の両脇部を繊維集合体80の両端を回りこませて折り返し被覆した後、所定の長さに切断されて個別の連続吸収材55とされる。
他方、繊維集合体80に対する高吸収性ポリマーの量的配置、密度分布、繊維密度は汎用を目的とする場合には均一であるのが好ましいが、特別の吸収特性を発揮させることを目的とした場合、その目的に応じて偏らせるのも好ましい。
具体的に図示形態に応用する場合、ポリマー散布ボックス81において、散布量を平面方向に偏らせることができる。紙おむつや生理用ナプキン等の体液吸収性物品においては、吸収材の幅方向中央部の吸収量を増大させることが要望される場合が多く、特に、連続吸収体55においては、嵩高部材として機能する部位(両端部)は、吸収性を有する必要がほとんどない。したがって、これらの場合は、ポリマー散布ボックス81において、繊維集合体80の幅方向中央部に対し、両脇部よりも多量の高吸収性ポリマーを散布するのが好ましい。
また、吸引ドラム82における吸引力を偏らせることにより、吸引力の高い位置ほど、より多くの量の高吸収性ポリマーが吸引ドラム82側に位置するようになるため、高吸収性ポリマーの密度を偏らせることができる。例えば、吸引ドラム82の幅方向中央における吸引力を両脇部よりも高くする(あるいは吸引時間を長くすることでも良い)ことにより、繊維集合体80の幅方向中央部における高吸収性ポリマーの密度を両脇部よりも高くすることができる。
さらにまた、トウからなる繊維集合体80は、繊維の連続方向に沿って液が流れ易くなるため、繊維の密度を偏らせることによって特別の吸収特性を付与することができる。このような繊維密度を偏らせる手段としては、繊維集合体80の製造時において偏った開繊を行う、あるいは部分的に複数のトウを束ねて用いる等により達成できる。具体的な偏らせ方としては、例えば、繊維集合体80の幅方向中央部の繊維密度を両脇部よりも高くなるように偏らせることができる。この場合、繊維集合体80の幅方向中央部において、より多くの液が繊維の連続方向に沿って流れるようになる。
本実施の形態において、吸収材53,AB及び55の状態は、特に限定されない。例えば、コア状とすることや、1枚のシート状とすることや、2枚、3枚、4枚又はそれ以上の複数枚を積層させた積層シート状とすることなどができる。
(裏面シート54)
本実施の形態において、裏面シート54は、体液を透過しない性質を有する。したがって、裏面シート54の素材は、この体液不透過性を発現するものであれば足り、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで体液不透過性の裏面シート54が構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる(ただし、これによる効果が、不十分であることは、前述してきたとおりである。)。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
(サイドシート6)
サイドシート6の素材は、体液を透過する性質を有するものであっても、体液を透過しない性質を有するものであってもよく、その種類は特に限定されない。例えば、表面シート3や裏面シート2と同様の素材を例示することができる。ただし、嵩高部材5が吸収した高湿度空気を、円滑に排気するという観点からは、一般に、体液を透過する性質を有するものの方が好ましいと考えられる。また、肌触りや擦れによるカブレ防止等の観点からは、不織布であるのが好ましく、エアスルー不織布等のような嵩高な不織布であるのがより好ましい。
また、重要視する機能に応じて、それぞれ撥水処理不織布又は親水処理不織布が、単独で用いられたもの又は組み合わせて用いられたものを使用することもできる。具体的には、例えば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などがコーティングされた撥水処理不織布や、合成繊維の製造過程で、例えば、ポリエチレングリコールの酸化生成物などの親水基を持つ化合物を、共存させて重合させる方法や、合成繊維表面を、塩化第2スズなどの金属塩で部分溶解して多孔性とし、金属の水酸化物を沈着させる方法などによって、合成繊維を膨潤又は多孔性とした、毛細管現象を応用して親水性が与えられた親水処理不織布などを例示することができる。
もっとも、サイドシート6の素材としては、撥水処理不織布よりも親水処理不織布である方が好ましい。親水処理不織布としては、前述したもののほかにも、例えば、天然繊維、合成繊維、再生繊維などを原料として、適宜の加工法によって得られたものや、目付け量を抑えて通気性をもたせたものなどを例示することができる。
(伸縮素材)
伸縮素材の素材は、伸縮性を有するものであればよく、その種類は特に限定されない。例えば、伸縮ホットメルト、伸縮フィルム、糸ゴム、平ゴム等を例示することができる。また、素材としては、例えば、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、エステル系のゴムや、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の発泡体などを例示することができる。
本発明は、紙おむつや、生理用ナプキン、尿取りパッド、失禁パッド等の吸収性物品として、適用可能である。
従来の吸収性物品の断面模式図である。 従来の吸収性物品の使用状態における断面模式図である。 第1の実施の形態の吸収性物品の断面模式図である。 第2の実施の形態の吸収性物品の断面模式図である。 第3の実施の形態の吸収性物品の断面模式図である。 第4の実施の形態の吸収性物品の断面模式図である。 第5の実施の形態の吸収性物品の平面図である。 第5の実施の形態の吸収性物品の裏面図である。 第5の実施の形態の吸収性物品の断面模式図である。 繊維集合体の製造フローを示す概略図である。 吸収体の製造フローを示す概略図である。 その他の実施の形態の平面図である。 その他の実施の形態の平面図である。 その他の実施の形態の平面図である。 その他の実施の形態の平面図である。 その他の実施の形態の平面図である。 その他の実施の形態の平面図である。 第1の例の体液吸収性物品の平面図である。 図18のI−I線断面図である。 第1の例の体液吸収性物品の製造フローを示す概略図である。 第2の例の体液吸収性物品の平面図である。 図21のII−II線断面図である。 第2の例の体液吸収性物品の製造フローを示す概略図である。 第3の例の体液吸収性物品の平面図である。 図24のIII−III線断面図である。 介在部材にクレープ紙を被覆する製造フローを示す概略図である。 その他の例の体液吸収性物品の断面図である。 その他の例の体液吸収性物品の断面図である。 その他の例の体液吸収性物品の断面図である。 その他の例の体液吸収性物品の製造フローを示す概略図である。 その他の例の体液吸収性物品の断面図である。 その他の例の体液吸収性物品の製造フローを示す概略図である。
符号の説明
2…裏面シート、3…表面シート、6…サイドシート、AB,53,55…吸収体、F1…折返しフラップ部、F2…カバーフラップ部、C…本体部、50,60,70,80…吸収性物品、51…表面シート、52…嵩高部材、54…裏面シート、71…トウ、80…繊維集合体、81…ポリマー散布ボックス、82…吸引ドラム、83…シート、84〜86…接着剤塗布装置、90…生理用ナプキン。

Claims (6)

  1. 表面シートと裏面シートとの間に、体液吸収体が備えられた、吸収性物品であって、
    前記体液吸収体の端縁より外方に位置する前記表面シートと前記裏面シートとの間に、嵩高な部材が介在されている、ことを特徴とする、吸収性物品。
  2. 嵩高部材が、体液吸収体から所定長離間した位置に、介在されている、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 嵩高部材が、トウからなる繊維集合体で形成されている、請求項1又は請求項2記載の吸収性物品。
  4. 体液吸収体が、トウからなる繊維集合体内に吸収性ポリマーを移動させて得た材料で形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. トウからなる繊維集合体の構成繊維が、セルロースアセテートの繊維である、請求項3又は請求項4記載の吸収性物品。
  6. 表面シートと裏面シートとの間に、体液吸収体が備えられ、この体液吸収体の両側縁より側方に位置する前記表面シートと前記裏面シートで、フラップ部が形成され、
    このフラップ部が、少なくとも使用状態において、肌と接するように、かつ前記体液吸収体側方への体液の漏れを受けるように延出され、前記体液吸収体の外面側に重なる方向に折り返されないものである、吸収性物品であって、
    前記フラップ部における表面シートと裏面シートとの間に、嵩高な部材が介在されている、ことを特徴とする、吸収性物品。
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