JP6433421B2 - 長繊維を含むウェブを有する吸収体を含む吸収性物品 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献2に開示されるように、嵩高部材を構成する長繊維(トウ)を、液状高吸収性ポリマーから形成された高吸収性材料を含む層を有する構成とすることが提案される。しかしながら、液状高吸収性ポリマーは吸水するのに比較的時間を要し、該構成を採用しても、依然として吸収性物品は横漏れする虞がある。
長手方向、幅方向、及び厚み方向を有する吸収体を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記幅方向において、いずれも前記長手方向に延在する、中央部とその両側の一対の両側部とに区画され、
前記吸収体は、
前記中央部において、中央部吸収コア層を有し、
前記一対の両側部のそれぞれにおいて、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維を含むウェブ及び高吸収性ポリマーを含む衝撃吸収材層と、前記衝撃吸収材層と前記吸収体の厚み方向に重複する側部吸収コア層とを有する、ことを特徴とする。
(態様1)
長手方向、幅方向、及び厚み方向を有する吸収体を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記幅方向において、いずれも前記長手方向に延在する、中央部とその両側の一対の両側部とに区画され、
前記吸収体は、
前記中央部において、中央部吸収コア層を有し、
前記一対の両側部のそれぞれにおいて、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維及び高吸収性ポリマーを含むウェブを含む衝撃吸収材層と、前記衝撃吸収材層と前記吸収体の厚み方向に重複する側部吸収コア層とを有する、ことを特徴とする吸収性物品。
態様1によれば、吸収体が、その両側部において、長繊維及び高吸収性ポリマーを含むウェブを含む衝撃吸収材層を有することにより、前記両側部の柔軟性を高め、より着用者に密着し易くなるので、フィット性および吸水・保水性が高まる。また、吸収体の中央部の吸収コア層と両側部の衝撃吸収材層との境界部分において、剛性差や厚み差ができ易く、着用者が吸収性物品を着用している際に、吸収体の両側部から中央部に向かう応力を受けた場合、前記境界部分が折れ起点となり、吸収体が境界部分に沿う形で折れて、着用者の排泄物等を受容するのに適する形状に変形し易いので、排泄物等が着用者の肌に接触する機会を低減できると共に、剛性差や厚み差が相対的に少ない中央部の吸収コア層が変形して崩壊することを抑制できる。さらに、吸収体が、その両側部において、衝撃吸収材層と吸収体の厚み方向に重複する吸収コア層を有するので、吸収性物品の幅方向両側部における吸水力を補強し、吸収性物品のリウェットを減少させると共に、吸収体が前記境界部分に沿う形で折れ曲がると、吸収体の両側部の吸収コア層も連動して折れ曲がるので、液体の横漏れや装着時のかぶれを抑制できる。
前記吸収体は、前記一対の両側部のそれぞれにおいて、前記衝撃吸収材層よりも肌面側の部分に前記側部吸収コア層を有する、態様1に記載の吸収性物品。
態様2によれば、吸収体が、一対の両側部のそれぞれにおいて、衝撃吸収材層よりも肌面側の部分に吸収コア層を有することにより、吸収性物品の肌面側の幅方向両側部における吸水力を補強するので、吸収性物品の肌面側のリウェットを減少させ、装着時のかぶれをさらに抑制できる。また、衝撃吸収材層に含まれる高吸収性ポリマーが肌面側に流出することを抑制できるので、吸収性物品の肌面において高吸収性ポリマーの凹凸感を着用者が感取する不快感を軽減させることができる。
前記中央部吸収コア層と、前記側部吸収コア層とが、前記幅方向に連続的に存在している、態様1又は2に記載の吸収性物品。
態様3によれば、前記中央部における吸収コア層と、前記一対の両側部のそれぞれにおける吸収コア層とが、前記吸収体の幅方向において、連続的に存在しているので、着用者が吸収性物品を着用している際に、吸収体の両側部から中央部に向かう応力を受けた場合、該両側部と中央部との境界部分が折れ起点となり、吸収体が、境界部分に沿って変形されても、一対の両側部のそれぞれにおける吸収コア層は、中央部における吸収コア層と一体的な形状を保ちつつ変形し、液体の横漏れや装着時のかぶれを抑制できる。
前記吸収体は、前記中央部において、補助衝撃吸収材層をさらに有し、
前記補助衝撃吸収材層は、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維を含むウェブを含む、態様1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
態様4によれば、吸収性物品が、吸収体の中央部に補助衝撃吸収材層を備えるので、吸収性物品を着用する際に、吸収体の両側部から中央部に向かう応力を受けたとき、吸収体の両側部に存在する衝撃吸収材層だけでなく、中央部においても補助衝撃吸収材層が応力を吸収するので、補助衝撃吸収材層がない場合よりも、応力が吸収体中央部分に存在する吸収コア層に波及して生ずる吸収コア層の崩壊を抑制できる。したがって、吸収体の吸収量を確保し、また吸収性物品の装着感をより一層向上させることができる。
前記補助衝撃吸収材層が、前記中央部吸収コア層に接着されている、態様4に記載の吸収性物品。
態様5によれば、長繊維ウェブを含み、一体的な形状の保持能力に優れている補助衝撃吸収材層が、吸収コア層に接着されているので、吸収コア層が液体を吸収して膨潤した後においても、補助衝撃吸収材層が吸収体を支持してその崩壊を抑制できるので、吸収性物品の装着感を向上させることができる。
前記補助衝撃吸収材層の前記長繊維が、開繊されたトウの連続フィラメントからなる、態様4又は5に記載の吸収性物品。
態様6によれば、補助衝撃吸収材層の長繊維が開繊されたトウの連続フィラメントからなることにより、その長いフィラメントが絡んだウェブは柔軟であり、且つ、応力がなくなると変形から回復する能力が高いので、衝撃を吸収する材料として優れている。また、吸収性物品が圧縮された状態でパッケージに包装されても、パッケージから取り出した際に補助衝撃吸収材層の嵩が容易且つ瞬時に回復する効果がある。また、補助衝撃吸収材層が開繊されたトウの連続フィラメントからなると、補助衝撃吸収材層の一部に到達した体液等の液体が、連続フィラメントの配向する方向に沿って容易に拡散し、より広範囲に亘って吸収コア層に移行することができるので、吸収体の液体吸収量を増加させることができる。
前記衝撃吸収材層の前記ウェブの坪量が、前記補助衝撃吸収材層の前記ウェブの坪量よりも多い、態様4〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様7によれば、吸収体の両側部のウェブのそれぞれの坪量を、中央部のウェブの坪量よりも多くすることにより、中央部の補助衝撃吸収材層のウェブの坪量が少なくても、両側部の衝撃吸収材層と中央部の補助衝撃吸収材層とが協働して、吸収体の幅方向における衝撃吸収機能を発揮できる。また、中央部のウェブの坪量を、吸収体の両側部のウェブのそれぞれの坪量よりも少なくすることで、中央部のウェブと両側部のウェブとで坪量に差がない場合と比べて、吸収体の両側部よりも吸収体の中央部の厚み方向の薄型化を実現し易く、吸収性物品の装着感を向上させることができる。
前記側部吸収コア層の坪量が、前記中央部吸収コア層の坪量よりも少ない、態様1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様8によれば、吸収体の両側部の吸収コア層のそれぞれの坪量が、中央部の吸収コア層の坪量よりも少ないことにより、吸収体の両側部から中央部に向かう応力を受けたとき、両側部の吸収コア層と中央部の吸収コア層とで坪量に差がない場合と比べて、吸収体の両側部に存在する衝撃吸収材層の変形を阻害しにくいので、吸収体の両側部に存在する衝撃吸収材層による応力を吸収する機能を確保し易い。
前記吸収体において、前記両側部の厚みが前記中央部の厚みよりも厚い、態様1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様9によれば、吸収体の両側部と中央部との境界部分において厚み差があると、着用者が吸収性物品を着用している際に、吸収体の両側部から中央部に向かう応力を受けた場合、当該境界部分が折れ起点となり、吸収体が、境界部分に沿って、略舟型、すなわち、着用者の排泄物等を受容するのに適する形状に変形し易いので、排泄物等が着用者の肌に接触する機会をより一層抑制できる。
前記衝撃吸収材層の前記長繊維が、開繊されたトウの連続フィラメントからなる、態様1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様10によれば、衝撃吸収材層の長繊維が開繊されたトウの連続フィラメントからなることにより、その長いフィラメントが絡んだウェブは柔軟であり、且つ、応力を吸収する能力が高いため、柔軟性とフィット性とが高まり、吸収性物品の装着時の快適性が向上する。また、衝撃吸収材層の開繊されたトウの連続フィラメントが、応力がなくなると変形から回復する能力が高いので、衝撃を吸収する材料として優れている。また、吸収性物品が圧縮された状態でパッケージに包装されても、パッケージから取り出した際に衝撃吸収材層の嵩が容易且つ瞬時に回復する効果がある。また、衝撃吸収材層が開繊されたトウの連続フィラメントからなるので、衝撃吸収材層に到達した体液等の液体が、フィラメントの配向する方向に沿って移動し、衝撃吸収材層においてより広範囲に亘って存在する高吸収性ポリマーと接触する機会が増えるので、吸収体の液体吸収量を増加させることができる。
前記吸収体が、使用状態で、前記両側部と前記中央部との間の境界部分に沿って折れて、略舟型形状を有する、態様1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様11によれば、吸収体が、使用状態で、両側部と中央部との間の境界部分に沿って折れて、略舟型形状を有することにより、吸収性物品がより着用者に密着し易くなるので、フィット性が高まると共に、吸収体の幅方向中央部が着用者の排泄物等を多量に受容するのに適する形状であるので、排泄物等が着用者の肌に接触する機会をより一層抑制でき、吸収性物品の着用感が向上する。
前記吸収体における中央部と両側部とは、一体としてコアラップに包まれている、態様1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
態様12によれば、吸収体の中央部と両側部とが、一体としてコアラップに包まれているので、少なくとも中央部に存在する中央部吸収コア層と、両側部に存在する衝撃吸収材層及び側部吸収コア層とが一つの塊として吸収要素となり、中央部と両側部との間が分断し難く、吸収性能が阻害されにくい。
図1は、本発明の実施形態に従うテープ型使い捨ておむつの展開図である。図2は、本発明の実施形態に従う、使い捨ておむつが備える吸収体の平面図である。図3は、図2に示したIII−III’線で切断した概略横断面図である。
トップシート3は、使用者からの尿等の液状の排泄物を素早く吸収あるいは透過させて吸収体7に向けて移行させるもので、吸収体7における使用者の肌と対向する面側に配設されている。
このバックシート5は、吸収体7を間に挟んだ状態でトップシート3に接合されている。接合手段としては例えばホットメルト型接着剤による接着、ヒートエンボス処理による接合、超音波エンボス処理による接合等、任意の手段を用いることができる。
吸収体7は、使い捨ておむつ1の長さ方向Lに沿う方向に長尺状の形状、この実施形態では矩形を有するが、図1に示すように、全体として、使い捨ておむつ1の背側よりも腹側の方に偏寄した状態で配設されている。
中央部吸収コア層71及び補助衝撃吸収材層77は、図2に示すように、平面視にて中央部Mの長手方向全域に亘って存在する。
本実施形態において、吸収体の中央部Mには、吸収体の本体として中央部吸収コア層71を有する。中央部吸収コア層の長さ、幅、及び厚みは、衝撃吸収材層を有していない従来の吸収体と基本的に同様であることができる。しかし、吸収体に衝撃吸収材層を有しているので、その分を考慮して中央部吸収コア層の幅をいくらか小さくしてもよい。また、補助衝撃吸収材層を有しているので、その分を考慮して中央部吸収コア層の厚みをいくらか小さくしてもよい。しかし、中央部吸収コア層の長さ、幅、及び厚みは、これらに限定されるものではなく、従来より大きくすることを排除するものではない。
中央部吸収コア層の厚みは、好ましくは1〜10mm、更に好ましくは2〜4mmである。
厚み測定装置(株式会社大栄科学精器製作所製 FS−60DS)を用い、標準状態(温度23±2℃、相対湿度50±5%)の下、測定面18mm(直径)、測定圧2.5g/cm2の条件で、該部材の異なる5つの部位を加圧し、各部位における加圧10秒後の厚みを測定し、5つの測定値の平均値を該部材の厚みとする。
対象部材について、上記厚みの測定方法に従って厚みを算出し、加圧した5つの異なる部位において、平面視にて20mm×20mmの大きさのサンプルを5つ準備する。各部位について、それぞれ体積を算出する。続いて、各サンプルの質量を測定し、その体積で割り、5つの算出値の平均値を該部材の密度とする。
本実施形態において、吸収体の一対の両側部S,Sには、吸収体の中央部Mの吸収コア層71と隣接して衝撃吸収材層75を有する。
このように、衝撃吸収材層75におけるトウが存在する領域を低密度にすることにより、一時的な貯水空間が形成できるため、吸収体7の吸収速度の向上と吸収量の増大に資する。
衝撃吸収材層における高吸収性ポリマーの坪量は、製造時には容易に設定できるが、製品になった吸収体において測定する場合には、衝撃吸収材層の寸法を測定してから、衝撃吸収材層から高吸収性ポリマーだけを注意深く取出し、取り出した高吸収性ポリマーの質量を測定することで、計算できる。
(1)吸収体又は吸収体における対象部材(衝撃吸収材層、吸収コア層、等)について、前述の厚みの測定方法と同様、厚み測定装置(株式会社大栄科学精器製作所製 FS−60DS)を用いて、標準状態(温度23±2℃、相対湿度50±5%)の下、測定面18mm(直径)、測定圧2.5g/cm2の条件で、該部材の異なる5つの部位を加圧し、各部位における加圧10秒後の厚みを測定する。そして、5つの測定値の平均値を該部材の低荷重厚みWLとする。
(2)測定装置にバネを装着し、測定圧が10g/cm2となるように調整し、前記異なる5つの部位について、同様に厚みを測定する。そして、5つの測定値の平均値を該部材の高荷重厚みWHとする。
(3)低荷重及び高荷重のそれぞれにおける厚みの変化率を下記の計算式(1)により算出する。
(WH−WL)/WL×100 (1)
本実施形態において、吸収体の一対の両側部S,Sのそれぞれには、衝撃吸収材層75の肌面側に、衝撃吸収材層75と厚み方向で重なる側部吸収コア層73を有する。
上述したように、本実施形態では、図3に示すように、吸収体の中央部Mは吸収コア層73と補助衝撃吸収材層77の2層構造であり、補助衝撃吸収材層77は、中央部吸収コア層71の非肌面側に設けられ、中央部吸収コア層71に接合されている。
補助衝撃吸収材層の密度の測定は、衝撃吸収材層の密度の測定と同じ方法によって測定可能である。
衝撃吸収材層から高吸収性ポリマーを除いた長繊維を含むウェブの坪量は、補助衝撃吸収材層(高吸収性ポリマーを含まない)の長繊維を含むウェブの坪量よりも多いことが好ましい。吸収体の吸収性能は主に中央部吸収コア層71によって担われるものであり、両側部は衝撃吸収材層が衝撃吸収性能を発揮することが重要であるから、衝撃吸収材層は衝撃吸収性能を担うに十分な坪量とする一方、補助衝撃吸収材層は中央部吸収コア層の吸収性能を損なわない範囲で衝撃吸収材層の衝撃吸収性能を補強し、吸収体の全体としての衝撃吸収性能を向上させるものであるからである。
上述の実施形態においては、図3等に示すように、吸収体7は、中央部Mにおいて中央部吸収コア層71と、補助衝撃吸収材層77とを備え、断面視にて中央部Mは、中央部吸収コア層71と補助衝撃吸収材層77との2層構造となっており、中央部吸収コア層71は、補助衝撃吸収材層77よりも肌面側、且つ、補助衝撃吸収材層77と隣接するように配設されている。また、吸収体7は、一対の両側部S、Sのそれぞれにおいて、側部吸収コア層73と、衝撃吸収材層75とを備え、断面視にて両側部S、Sのそれぞれは、側部吸収コア層73と衝撃吸収材層75との2層構造となっており、側部吸収コア層73は、衝撃吸収材層75よりも肌面側、且つ、衝撃吸収材層75と隣接するように配設されている。しかし、本発明に係る吸収性物品が備える吸収体は、上述の実施形態に開示される構造に限定されない。
また、吸収体は、中央部Mにおいて、中央部吸収コア層のみの1層構造をとり、補助衝撃吸収材層を備えていなくてもよい。
(A)サンプル
以下の吸収体のサンプルを用いた。
いずれのサンプルも、吸収体のサイズは長手方向に330mm、幅方向に115mmとした。実施例1および比較例1において、中央部の幅を45mm、両側部のそれぞれの幅を35mmとした。
また、衝撃吸収材層は、市販のトウを開繊して連続フィラメントを製造する過程においてSAPを開繊された連続フィラメント中に投入してから、そのSAPを含む連続フィラメントをウェブにすることで製造した。
図2〜3を参照して上記において説明した実施形態の吸収体であり、中央部Mに吸収コア層及び補助衝撃吸収材層、両側部S、Sにそれぞれ吸収コア層と衝撃吸収材層とを備え、コアラップシートで覆った吸収体。
中央部吸収コア層(:パルプ150gsm+SAP170gsm
中央部補助衝撃吸収材層(:アセテートトウ((株)ダイセル製2.4Y−24000)を開繊した連続フィラメント30gsm
両側部衝撃吸収材層:アセテートトウを開繊した連続フィラメント80gsm+SAP120gsm
側部吸収コア層:パルプ80gsm+SAP80gsm
中央部吸収コア層/補助衝撃吸収材層間:ホットメルト接着剤5gsm(スパイラル状)
コアラップシート:SMS不織布10gsm
実施例1と同様に、吸収体の中央部Mに吸収コア層及び補助衝撃吸収材層、両側部S、Sにそれぞれ衝撃吸収材層を備えるが、両側部S、Sにはいずれも吸収コア層を具備していない吸収体。
中央部吸収コア層:パルプ150gsm+SAP170gsm
補助衝撃吸収材層:アセテートトウ((株)ダイセル製2.4Y−24000)を開繊した連続フィラメント30gsm
衝撃吸収材層:アセテートトウを開繊した連続フィラメント150gsm+SAP170gsm
中央部吸収コア層/補助衝撃吸収材層間:ホットメルト接着剤5gsm(スパイラル状)
コアラップシート:SMS10gsm
吸収体を吸収コア層のみで構成する。吸収コア層はパルプ/SAP=250gsm/200gsmの坪量であった。
人工尿:尿素2.0wt%、塩化ナトリウム 0.8wt%、硫酸マグネシウム7水和物 0.08wt%、塩化カルシウム2水和物 0.03wt%、イオン交換水 97.09wt%
(1)吸収時間については、各サンプルともに、人工尿を1回あたり80ml適用し、10分間隔で、合計3回適用し、各回における吸収時間を測定した。
(2)リウェット量については、各サンプルともに、人工尿を1回あたり80ml適用し、10分間隔で、合計3回適用し、各回において、人工尿が吸収された後、3.5kgの錘を各サンプル上に載置し、液戻り量を測定した。
(1)各吸収体サンプルを、人工尿を注入したバット内に広げ、5分間放置して、人口尿を吸収体全体に吸収させる。
人工尿は、(B)の吸収性評価試験で用いたものと同様の組成とする。
(2)吸収体サンプルを吸収体支持体に保持する。このとき、吸収体サンプルの幅方向を垂直方向(重力方向)として、吸収体サンプルの長手方向中央部分(股間部付近)10cmは支持体で保持することなく、その両側で支持体の間に吸収体サンプルを挟んで吸収体サンプルを保持する。この吸収体サンプルを両側で保持するとき、吸収体サンプルを締め付けないで、軽く保持する。
(3)吸収体サンプルの、吸収体支持体に支持されていない、10cmの間隔を有する部分に、上方から円柱形錘(2kg、直径60mm、高さ100mm)を落下させる。これにより吸収体サンプルの中央部分は垂直方向(吸収体の幅方向)に押しつぶされる。吸収体サンプルはしっかり締め付けられていないので、吸収体サンプルの中央部分の変形に追随して変形できる。
(4)錘を取り除き、吸収体サンプルの変形を手で上記(2)の状態に戻し、上記(2)及び(3)の操作を合計10回繰り返す。
(5)10回目に錘を落下させた後、錘を取り除き、コアラップをハサミで開いて、吸収体サンプルの幅方向における変形度合いを目視で観察し、吸収体の形状維持状態を1(良い)〜5(悪い)で評価した。
(D)試験結果
7 吸収体
71 中央部吸収コア
73 側部吸収コア
75 衝撃吸収材層
77 補助衝撃吸収材層
Claims (11)
- 長手方向、幅方向、及び厚み方向を有する吸収体を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記幅方向において、いずれも前記長手方向に延在する、中央部とその両側の一対の両側部とに区画され、
前記吸収体は、
前記中央部において、中央部吸収コア層を有し、
前記一対の両側部のそれぞれにおいて、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維及び高吸収性ポリマーを含むウェブを含む衝撃吸収材層と、前記衝撃吸収材層と前記吸収体の厚み方向に重複する側部吸収コア層とを有し、
前記側部吸収コア層の坪量が、前記中央部吸収コア層の坪量よりも少ない、ことを特徴とする吸収性物品。 - 長手方向、幅方向、及び厚み方向を有する吸収体を備える吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記幅方向において、いずれも前記長手方向に延在する、中央部とその両側の一対の両側部とに区画され、
前記吸収体は、
前記中央部において、中央部吸収コア層を有し、
前記一対の両側部のそれぞれにおいて、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維及び高吸収性ポリマーを含むウェブを含む衝撃吸収材層と、前記衝撃吸収材層と前記吸収体の厚み方向に重複する側部吸収コア層とを有し、
前記吸収体において、前記両側部の厚みが前記中央部の厚みよりも厚い、ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記吸収体は、前記一対の両側部のそれぞれにおいて、前記衝撃吸収材層よりも肌面側の部分に前記側部吸収コア層を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記中央部吸収コア層と、前記側部吸収コア層とが、前記幅方向に連続的に存在している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記中央部において、補助衝撃吸収材層をさらに有し、
前記補助衝撃吸収材層は、70mm以上の平均繊維長を有する長繊維を含むウェブを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記補助衝撃吸収材層が、前記中央部吸収コア層に接着されている、請求項5に記載の吸収性物品。
- 前記補助衝撃吸収材層の前記長繊維が、開繊されたトウの連続フィラメントからなる、請求項5又は6に記載の吸収性物品。
- 前記衝撃吸収材層の前記ウェブの坪量が、前記補助衝撃吸収材層の前記ウェブの坪量よりも多い、請求項5〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記衝撃吸収材層の前記長繊維が、開繊されたトウの連続フィラメントからなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体が、使用状態で、前記両側部と前記中央部との間の境界部分に沿って折れて、略舟型形状を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体における中央部と両側部とは、一体としてコアラップに包まれている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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