JP2006013702A - インサート成形品及びその製造方法並びにヘッドフォン用耳掛部品及びその製造方法 - Google Patents

インサート成形品及びその製造方法並びにヘッドフォン用耳掛部品及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 不良品の発生数を低減することができるとともに、品質上の信頼性を高めることができ、かつひけの発生を抑制することができるインサート成形品を得ることを目的とする。
【解決手段】 本発明は、インサート成形によって湾曲状のワイヤ2を第1プラスチック材3及び第2プラスチック材4で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品1に於いて、ワイヤ2の両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパ2aで形成されている構成としたヘッドフォン用耳掛部品1を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インサート成形品及びその製造方法並びにヘッドフォン用耳掛部品及びその製造方法に関する。
例えば、ヘッドフォン用耳掛部品は、受話器(ヘッドフォン)を保持するためのホルダ部を有し、全体が湾曲部材によって形成されている。
従来、この種のヘッドフォン用耳掛部品には、外形が湾曲状に形成された断面円形状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるものが知られている。
このようなヘッドフォン用耳掛部品の製造は、インサート成形技術を用い、断面円形状の湾曲ワイヤの各端部を硬質の第1プラスチック材で被覆した後、この第1プラスチック材の一部及び湾曲ワイヤの中間部を軟質の第2プラスチック材で被覆することにより実施される。この場合、湾曲ワイヤの各端部を第1プラスチック材で被覆するにあたり、成形用型内に配置された湾曲ワイヤの各端部(ワイヤ中間部寄りの部位)を保持し、これら各保持部近傍にあるゲートから溶融樹脂(第1プラスチック材)が成形用型内に注入される。
ところで、従来のヘッドフォン用耳掛部品においては、ワイヤの各端部が湾曲した状態で配置された成形用型内に溶融樹脂(第1プラスチック材)を注入して製造されるものであるため、溶融樹脂の注入時(インサート成形時)に図4に示すようにその注入(充填)圧を受けたワイヤ40の各端部(ワイヤ先端部)が曲げ変形して成形用型41内で偏倚する。この場合、ワイヤ40の各端部の曲げ変形量(偏倚量)はワイヤ40の各端部の保持位置aによって変化する。すなわち、ワイヤ40の各端部の曲げ変形(撓み)量は、ワイヤ40の保持位置aとワイヤ先端位置bとの間の距離Lが大きい程大きい。この結果、ワイヤ40の各端部の曲げ変形量は、ワイヤ40の各端部の第1プラスチック材42による被覆長が比較的大きい寸法に設定されると、ワイヤ40の保持位置aとワイヤ先端位置bとの間の距離Lが大きくなり、これに伴いワイヤ40の各端部の成形用型41内での曲げ変形量が大きくなり、ワイヤ40の各端部において第1プラスチック材42で十分に被覆されない部分が発生して外部に露呈し、不良品になるという課題があった。
また、ワイヤ40の各端部において第1プラスチック材42による被覆が不十分であると、ワイヤ40の各端部のワイヤ中間部寄り(溶融樹脂の合流部位)に形成される第1プラスチック材42のウエルドラインが視認され易くなり、品質上の信頼性が低下するという課題もあった。
そこで、ワイヤ長(ワイヤ40の各端部の第1プラスチック材42による被覆長)を短縮して(ワイヤ40の保持位置aとワイヤ先端位置bとの間の距離Lを小さくして)インサート成形時におけるワイヤ40の各端部の曲げ変形量を小さくすることが考えられるが、この場合にはワイヤ40の各端部の第1プラスチック材42による被覆量が十分に確保されないため、ワイヤ先端部(切れ目)付近においてインサート成形後のプラスチック収縮量が大きくなり、ひけが発生するという課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、不良品の発生数を低減することが
できるとともに、品質上の信頼性を高めることができ、かつひけの発生を抑制することができるインサート成形品及びその製造方法並びにヘッドフォン用耳掛部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるインサート成形品に於いて、前記ワイヤの両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されていることを特徴とするインサート成形品を提供する。
この構成によれば、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはない。
また、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなる。
さらに、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなる。
請求項2記載の発明は、予め湾曲状に形成されたワイヤをインサート成形によってプラスチック材で被覆してなるインサート成形品の製造方法に於いて、インサート成形を実施する前に、前記ワイヤの両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成することを特徴とするインサート成形品の製造方法を提供する。
この方法によれば、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはない。
また、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなる。
さらに、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなる。
請求項3記載の発明は、インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品に於いて、前記ワイヤの両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されていることを特徴とするヘッドフォン用耳掛部品を提供する。
この構成によれば、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはない。
また、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなる。
さらに、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなる。
請求項4記載の発明は、予め湾曲状に形成されたワイヤをインサート成形によってプラスチック材で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品の製造方法に於いて、インサート成形を実施する前に、前記ワイヤの両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成することを特徴とするヘッドフォン用耳掛部品の製造方法を提供する。
この方法によれば、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはない。
また、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなる。
さらに、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなる。
請求項1記載の発明は、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはなく、不良品の発生数を低減することができる。
また、請求項1記載の発明は、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなり、品質上の信頼性を高めることができる。
さらに、請求項1記載の発明は、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなってひけの発生を抑制することができる。
請求項2記載の発明は、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはなく、不良品の発生数を低減することができるインサート成形品が得られる。
また、請求項2記載の発明は、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルド
ラインが視認され難くなり、品質上の信頼性を高めることができるインサート成形品が得られる。
さらに、請求項2記載の発明は、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなってひけの発生を抑制することができるインサート成形品が得られる。
請求項3記載の発明は、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはなく、不良品の発生数を低減することができる。
また、請求項3記載の発明は、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなり、品質上の信頼性を高めることができる。
さらに、請求項3記載の発明は、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなってひけの発生を抑制することができる。
請求項4記載の発明は、インサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤの各端部が曲げ変形して成形用型内で偏倚しても、ワイヤの各端部においてプラスチック材の肉厚が十分に確保されるため、ワイヤの各端部がプラスチック材で確実に被覆されて外部に露呈することはなく、不良品の発生数を低減することができるヘッドフォン用耳掛部品が得られる。
また、請求項4記載の発明は、ワイヤの各端部においてプラスチック材による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成されるプラスチック材のウエルドラインが視認され難くなり、品質上の信頼性を高めることができるヘッドフォン用耳掛部品が得られる。
さらに、請求項4記載の発明は、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤの各端部のプラスチック材による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなってひけの発生を抑制することができるヘッドフォン用耳掛部品が得られる。
本発明は、インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品であって、前記ワイヤの両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されている構成としたことにより、不良品の発生数を低減できるとともに、かつ品質上の信頼性を高め、かつひけの発生を抑制できることを実現した。
以下、本発明におけるインサート成形品及びその製造方法につき、図に示す実施の形態に基づいて説明する。先ず、本実施形態のインサート成形品につき、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るインサート成形品の全体を示す斜視図である。
図1において、符号1で示すインサート成形品としてのヘッドフォン用耳掛部品は、イ
ンサート成形によって整形用のワイヤ2を第1プラスチック材3及び第2プラスチック材4で被覆してなり、全体が湾曲部材によって形成されている。ヘッドフォン用耳掛部品1の一方端部には、ヘッドフォン5を嵌合保持するための鉤形状のホルダ部1aが配設されている。ホルダ部1aには、使用者の耳部にヘッドフォン用耳掛部品1を保持するための耳掛部1bが連設されている。
ワイヤ2は、アルミニウム等の金属部材を湾曲して形成されている。ワイヤ2の両端部は、外径がワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなる寸法に設定された断面円形状のテーパ2aで形成されている。
第1プラスチック材3は、ワイヤ2の両端部を被覆してなり、全体がPP(ポリプロピレン)樹脂等の硬質プラスチックによって形成されている。
第2プラスチック材4は、第1プラスチック材3の一部及びワイヤ中間部を被覆してなり、全体がエラストマー樹脂等の軟質プラスチックによって形成されている。
次に、本実施形態におけるインサート成形品(ヘッドフォン用耳掛部品)の製造方法につき、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施形態に係るインサート成形品の製造方法を説明するために示す斜視図である。図2(a)は、外形が湾曲状に形成されたワイヤを示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)におけるワイヤの両端部が第1プラスチック材で被覆された状態を示す斜視図である。図2(c)は、図2(b)の成形品が第2プラスチック材で被覆された状態を示す斜視図である。
本実施形態のヘッドフォン用耳掛部品1の製造方法は、「ワイヤの形成」及び「ワイヤの被覆」の各工程が順次実施されるため、これら各工程を順次説明する。
「ワイヤの形成」
図2(a)に示すように、予め所定長に切断された断面円形状のワイヤ2の両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパ2aで形成した後、このワイヤ2の外形を湾曲状に形成する。この場合、テーパ2aの形成は、ワイヤ2の外形を湾曲状に形成した後に実施してもよい。
「ワイヤの被覆」
先ず、第1成形用型内にテーパ付きワイヤ2の両端部を保持して溶融樹脂(第1プラスチック材3)を注入し、図2(b)に示すようにテーパ付きワイヤ2の両端部を第1プラスチック材3で被覆する。
次に、第2成形用型内に図2(b)に示すインサート成形品の中間体を保持して溶融樹脂(第2プラスチック材4)を注入し、図2(c)に示すように第1プラスチック材3の一部及びワイヤ中間部を第2プラスチック材4で被覆する。
このようにして、ヘッドフォン用耳掛部品1を製造することができる。
すなわち、本実施形態のヘッドフォン用耳掛部品1の製造方法は、予め湾曲状に形成されたワイヤ2をインサート成形によって第1プラスチック材3及び第2プラスチック材4で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品1の製造方法であって、インサート成形を実施する前に、ワイヤ2の両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパ2aで形成することにより実施される。
したがって、本実施形態においては、図3に示すようにインサート成形時に溶融樹脂の注入圧を受けたワイヤ2の各端部が曲げ変形して成形用型C内で偏倚しても、ワイヤ2の各端部においてプラスチック材(第1プラスチック材3)の肉厚が十分に確保されるため
、ワイヤ2の各端部が第1プラスチック材3で確実に被覆されて外部に露呈することはなく、不良品の発生数を低減することができる。
また、本実施形態においては、ワイヤ2の各端部において第1プラスチック材3による被覆が十分であるため、ワイヤ両端部のワイヤ中間部寄りに形成される第1プラスチック材3のウエルドラインが視認され難くなり、品質上の信頼性を高めることができる。
さらに、本実施形態においては、ワイヤ長を短縮してワイヤ端部の曲げ変形量を小さくする必要がないため、ワイヤ2の各端部の第1プラスチック材3による被覆量が確保され、ワイヤ先端部においてインサート成形後のプラスチック収縮量が小さくなってひけの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、ワイヤ2の各端部が截頭円錐形状のテーパ2aである場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、円錐形状のテーパであってもよく、この他截頭角錐・角錐形状のテーパであっても何等差し支えない。すなわち、ワイヤの両端部がワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されていればよい。
また、本実施形態においては、インサート成形品としてヘッドフォン用耳掛部品である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばイヤフォン用耳掛部品等の受信器用耳掛部品であってもよく、受信器用耳掛部品以外のインサート成形品であっても勿論よい。
すなわち要するに、本発明は、インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるインサート成形品であって、ワイヤの両端部がワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されているものであればよい。また、その製造方法は、予め湾曲状に形成されたワイヤをインサート成形によってプラスチック材で被覆してなるインサート成形品の製造方法であって、インサート成形を実施する前に、ワイヤの両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成することにより実施される。
このようなインサート成形品の構成及びその製造方法によれば、上記ヘッドフォン(受信器)用耳掛部品の構成及びその製造方法による場合に得られた効果と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係るインサート成形品の全体を示す斜視図。 本発明の実施形態に係るインサート成形品の製造方法を説明するために示す斜視図。 本発明の実施形態に係るインサート成形品のワイヤの端部をプラスチック材で被覆した状態を示す断面図。 従来におけるインサート成形品のワイヤの端部をプラスチック材で被覆した状態を示す断面図。
符号の説明
1 ヘッドフォン用耳掛部品
1a ホルダ部
1b 耳掛部
2 ワイヤ
2a テーパ
3 第1プラスチック材
4 第2プラスチック材
5 ヘッドフォン
C 成形用型

Claims (4)

  1. インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるインサート成形品に於いて、
    前記ワイヤの両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されていることを特徴とするインサート成形品。
  2. 予め湾曲状に形成されたワイヤをインサート成形によってプラスチック材で被覆してなるインサート成形品の製造方法に於いて、
    インサート成形を実施する前に、前記ワイヤの両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成することを特徴とするインサート成形品の製造方法。
  3. インサート成形によって湾曲状のワイヤをプラスチック材で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品に於いて、
    前記ワイヤの両端部は、ワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成されていることを特徴とするヘッドフォン用耳掛部品。
  4. 予め湾曲状に形成されたワイヤをインサート成形によってプラスチック材で被覆してなるヘッドフォン用耳掛部品の製造方法に於いて、
    インサート成形を実施する前に、前記ワイヤの両端部をワイヤ中間部からワイヤ先端部に向かって漸次小さくなるテーパで形成することを特徴とするヘッドフォン用耳掛部品の製造方法。
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