JP2006013612A - データ監視システム、プログラム、記録媒体、表示操作方法 - Google Patents

データ監視システム、プログラム、記録媒体、表示操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】TSパケットのエラー発生状況を確実に監視可能なデータ監視システムを提供する。
【解決手段】TSパケットに含まれるエラーの発生状況がTSパケット監視装置によって検出され、各ボタン(指定時刻選択ボタン160、現在時刻選択ボタン161、広域画面の期間設定ボタン171)で設定された所定期間(例えば、2時間、2日間、2ヶ月間、1年間など)のエラーの発生状況(発生回数)が時系列の棒グラフで広域表示エリア158に一覧表示される。そのため、デジタル放送の送信システムまたは受信システムの運用管理者は、広域表示エリア158を一目するだけで所定期間のエラーの発生状況を確認可能であり、多量に発生するTSパケットのエラーを確実に監視することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明はデータ監視システム、プログラム、記録媒体、表示操作方法に係り、詳しくは、時系列で転送されるデータを監視するシステム、そのデータ監視システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラム、そのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体、前記データ監視システムに用いられる表示操作方法に関するものである。
近年、BS(Broadcasting Satellite )デジタル放送やCS(Communication Satellite)デジタル放送などの衛星デジタル放送、地上波デジタル放送、CATV(CAble TeleVision)などの放送メディアにおいて、MPEG(Moving Picture Experts Group)2による圧縮符号化技術を用いたデジタル放送のサービスが提供されている。
MPEG2を用いた圧縮符号化システムであるMPEG2システムでは、オーディオデータ(音声情報)およびビデオデータ(映像情報)を圧縮符号化したデータのビットストリームであるES(Elementaly Stream)を生成し、オーディオデータのES(オーディオES)とビデオデータのES(ビデオES)とを多重化してPS(Program Stream)またはTS(Transport Stream)を生成する。
ここで、ESを、意味のある単位(ビデオデータならフレーム単位、オーディオデータならブロック単位)毎にパケット化したものはPES(Packetized Elementary Stream)と呼ばれる。PESには時刻情報が含まれており、この時刻情報を用いてビデオデータとオーディオデータの同期を取ることができる。
PSは、PESを単に並べてヘッダをつけただけの多重信号形式であり、誤りの発生しない環境におけるデータの伝送・蓄積への適用が想定されて規格化されており、冗長度を小さくすることが可能なため、DVDなどの強力な誤り訂正符号を用いた蓄積メディアで使用される。
TSは、1つビットストリームの中に複数のプログラムを構成することができるため、放送メディアや通信メディアなどデータの伝送誤りが発生するメディアへの適用が想定されて規格化されており、冗長度はPSよりも大きくなっている。
尚、PSとTSは相互に変換することができる。
1つのTSは、数十〜数百種類のTSパケットが集まって構成される。TSパケットは188バイトまたは204バイトの固定長パケットであり、その長さはATM(Asynchronous Transfer Mode)セル長との整合性およびリードソロモン符号などの誤り訂正符号化を行なう場合の適用性を考慮して決定されている。
TSパケットは、4バイト固定長のパケットヘッダと可変長のアダプテーションフィールド(adaptation field)およびペイロード(payload)から構成されている。アダプテーションフィールドとペイロードはどちらかだけが存在する場合と両方が存在する場合があり、その有無はパケットヘッダ内のフラグ(adaptation field control)により示される。
パケットヘッダには、TSパケットの種類を識別するための識別子であるPID(Packet IDentification)、同期バイト、連続性指標(Continuity Counter)などの各種パケット制御データが含まれている。
アダプテーションフィールドには、送信側と受信側の間で同期を取るための基準時刻情報(PCR:Program Clock Reference)と、圧縮符号化されたビデオデータまたはオーディオデータとが含まれている。
同期バイトはTSパケットの開始を示すデータである。
PIDは、TSパケットに含まれている情報の内容(チャンネル番号や、そのチャンネルのビデオデータおよびオーディオデータのうちいずれが含まれているか等)を示すデータである。
尚、同一のビデオデータ、同一のオーディオデータはそれぞれ同じPIDを持つため、TSの受信システムはPIDを用いて元のPESに戻すことが可能である。
そして、放送局,中継局,CATV局などに設置されている送信システムは、このように生成した複数チャンネル分のTSパケットを時分割多重化することによりTSパケットのデータ列であるTSを生成し、そのTSを所定の変調方式で変調することにより送信信号を生成し、その送信信号を伝送手段へ送信するため、複数チャンネル分のテレビジョン番組を同時に放送することができる。
尚、送信信号の伝送手段は、例えば、衛星デジタル放送の場合は放送衛星、地上波デジタル放送の場合は受信装置のアンテナ、CATVの場合は専用通信回線である。
また、デジタル放送を受信する受信システムは、放送局,中継局,CATV局などから送信されてくる送信信号を受信し、その受信した送信信号を所定の復調方式で復調することによりTSを生成する。
そして、受信システムは、TSに含まれる複数チャンネル分のTSパケットのうちユーザの所望するチャンネルのTSパケットを選択して復号化することによりビデオデータおよびオーディオデータを生成し、それらデータをテレビジョン受像機に出力して再生させる。
このようなMPEG2によるデジタル放送では、送信システムまたは受信システムにて生成した個々のTSパケットについて、複数種類のエラーの発生状況(発生状態)を監視する必要がある。
なぜなら、正常な放送を実現するには、TSパケットのエラーの発生状況に基づいてエラーの発生原因を調査し、次回からは当該エラーが発生しないよう防止策を講じなければならないからである。
ちなみに、TSパケットのエラー発生原因としては、例えば、送信システムまたは受信システムを構成する各種機器の不調、各種機器に供給される電源の不調、テレビジョン番組のスケジューリングの不備、放送の休止タイミングの不具合、天候による電波障害(降雨減衰や雷障害など)などがある。
しかし、1つのTSは数十〜数百種類のTSパケットによって構成されているため、個々のTSパケットについて複数種類のエラーの発生状況を監視するとなると、監視対象のエラーの種類は延べ数千〜数万種類にも上り、その監視を人間系で行うことは不可能である。
そこで、本出願人(株式会社トラフィック・シム)は、PIDで識別されるTSパケットの受信間隔時間や、連続性指標の途切れなどに基づいてエラー発生を監視するTSパケット監視装置を開発販売している(商品名「TS302/TS Watch'n LV」)。このTSパケット監視装置は、既に国内大手デジタル衛星放送局で実際に使用されて放送サービスの品質向上に貢献している。
また、所定単位の複数のデータを並べて生成されたデータ列が所定の記録媒体に記録される際に、当該データ列を構成する各上記データにそれぞれ構成状態を表す時間情報を付加する時間情報付加手段と、上記記録媒体に各上記データ及び各上記時間情報が記録された後、当該記録媒体から各上記データと共に再生された各上記時間情報のうち時間軸に沿って順次隣り合う2つの各上記時間情報同士の差分値を算出する差分値算出手段と、上記差分値の算出結果に基づいて、上記時間情報の付加された上記データにエラーが生じているか否かを検出するエラー検出手段とを具えることを特徴とするエラー検出装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003ー87734号公報(第2〜12頁 図1〜図7)
本出願人が開発販売している従来のTSパケット監視装置は、エラーの発生状況を発生時間順に文字情報(エラーログ)によってモニタ画面に表示する機能と、複数種類のエラーの発生状況をまとめてモニタ画面上のインジケータランプで表示する機能とを備えている。
しかし、これらの機能は、現時点または現時点の直近のエラー発生状況しかモニタ画面に表示できない。
TSパケット監視装置のモニタ画面は、放送事業の現場の運用管理者(オペレータ)が目視確認しているが、運用管理者は他の業務を兼務していることが多い。そのため、運用管理者がモニタ画面から目を離した隙に発生したTSパケットのエラーを見逃したり、エラー発生を確認して当該エラーに気をとられている間に別のエラーが発生する、といった具合に、多量に発生するTSパケットのエラーを十分に監視することが困難であった。
また、特許文献1の技術は、記録媒体から再生したデータに対するエラー検出処理を行うものである。そして、特許文献1には、多量に発生するTSパケットのエラーを監視することについて全く記載されていない。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)時系列で転送されるデータ中に含まれるエラーの発生状況を確実に監視可能なデータ監視システムを提供する。
(2)TSの各チャンネル毎の占有帯域を確実に監視可能なデータ監視システムを提供する。
(3)前記(1)または(2)のデータ監視システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供する。
(4)前記(1)または(2)のデータ監視システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
(5)前記(1)または(2)のデータ監視システムで用いられ、階層構造をとる複数の指定条件を設定して所定表示を行うGUI(Graphical User Interface)を用いた表示操作方法について、指定条件を再設定する際のGUIによる操作の作業効率を向上させることが可能な表示操作方法を提供する。
請求項1に記載の発明は、時系列で転送されるデータ中に含まれるエラーの発生状況を検出するエラー検出手段と、そのエラー検出手段が検出した所定期間のエラーの発生状況を時系列で一覧表示するエラー表示手段とを備えたエラー監視システムを技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ監視システムにおいて、前記所定期間は、任意の日時を中心とする前後の所定期間であることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のデータ監視システムにおいて、前記所定期間は、現在時刻から過去の所定期間であることを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラー表示手段は、前記所定期間のエラーの発生状況の一覧表示に並べて、前記所定期間から任意に選択された期間の時間軸を所定拡大率で拡大してエラーの発生状況を一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラー表示手段は、エラーの発生回数を単純に加算した結果をエラーの発生状況として一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラー表示手段は、エラーの発生回数に予め規定しておいた重み付けを行ってから加算した結果をエラーの発生状況として一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラー表示手段は、時間を横軸にすると共に、エラーの発生回数のリニア表示を縦軸にしたグラフによってエラーの発生状況を一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラー表示手段は、時間を横軸にすると共に、エラーの発生回数の疑似対数表示を縦軸にしたグラフによってエラーの発生状況を一覧表示し、疑似対数表示とは、対数表示にゼロの表示を加えたものであることを技術的特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記データは、MPEG2におけるTSであることを技術的特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラーは、タイムアウトエラー、連続性指標エラー、PCRジッタエラーからなるグループから選択された少なくとも1つ以上の種類のエラーであり、タイムアウトエラーは、TSの各パケット毎の受信間隔時間が、予め設定しておいた設定時間しきい値を超えることによって発生するエラーであり、連続性指標エラーは、TSのパケットのパケットヘッダに含まれている連続性指標が途切れたことによって発生するエラーであり、PCRジッターエラーは、TSのパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのパケットの到達時刻のずれが、予め設定しておいた設定範囲しきい値内に収まらずに発生するエラーであることを技術的特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載のデータ監視システムにおいて、前記タイムアウトエラーの設定時間しきい値は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットの到達時間間隔測定値の度数分布に基づいて決定されることを技術的特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載のデータ監視システムにおいて、前記PCRジッタエラーの設定範囲しきい値は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのパケットの到達時刻のずれの値の度数分布に基づいて決定されることを技術的特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、前記エラーの発生状況を高速フーリエ変換を用いて周期解析することにより、前記エラーの発生状況の周期性を検出する周期性検出手段を備えたことを技術的特徴とする。
請求項14に記載の発明は、MPEG2におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域を検出する帯域検出手段と、その帯域検出手段が検出した所定期間における各チャンネル毎の占有帯域を一覧表示する帯域表示手段とを備えたデータ監視システムを技術的特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載のデータ監視システムにおいて、前記帯域表示手段は、時間を横軸にすると共に、各チャンネル毎の占有帯域を縦軸にしたグラフによって時系列で一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項14に記載のデータ監視システムにおいて、前記帯域表示手段は、任意の日時における各チャンネル毎の占有帯域を一覧表示することを技術的特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供するものである。
請求項18に記載の発明は、請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
請求項19に記載の発明は、請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記表示手段で用いられ、階層構造をとる複数の指定条件を設定して所定表示を行うGUIを用いた表示操作方法であって、前記指定条件の設定順序を階層構造の上下関係によらず任意に設定することを技術的特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の表示操作方法において、前記指定条件を表示する表示手段を備え、前記指定条件は、前記表示手段における表示位置を指定するための第1指定条件と、前記表示手段における表示方法を指定するための第2指定条件と、前記表示手段における表示内容を指定するための第3指定条件とを含み、前記第1指定条件は前記第2指定条件の上位階層であり、前記第2指定条件は前記第3指定条件の上位階層であり、前記第1指定条件で指定された前記表示手段の表示位置に、前記第2指定条件で指定された表示方法により、前記第3指定条件で指定された表示内容が表示されることを技術的特徴とする。
(請求項1:後記[1]の記載内容に該当)
請求項1の発明によれば、データ転送の運用管理者は、エラー表示手段の一覧表示を一目するだけで所定期間のエラーの発生状況を確認可能であり、多量に発生するエラーについても確実に監視することができる。
(請求項2:後記[2]の記載内容に該当)
請求項2の発明によれば、運用管理者は所望の日時を中心とする所望の期間におけるエラーの発生状況を確認可能であり、その中心とする日時および前後の期間を適宜設定することで、エラーの発生状況を確実に把握することができる。
(請求項3:後記[3]の記載内容に該当)
請求項3の発明によれば、運用管理者は現在時刻から過去の所望の期間におけるエラーの発生状況を確認可能であり、その過去の期間を適宜設定することで、エラーの発生状況を確実に把握することができる。
(請求項4:後記[4]の記載内容に該当)
請求項4の発明によれば、運用管理者は所望の期間の時間軸を所望の拡大率で拡大してエラーの発生状況を確認可能であり、その期間および拡大率を適宜設定することで、エラーの発生状況を詳細に確認することができる。そして、運用管理者は、並べて表示される2つの一覧表示を見比べることにより、エラーの発生状況を詳細に検討することができる。
(請求項5:後記[5]の記載内容に該当)
請求項5の発明によれば、運用管理者は発生したタイムアウトエラーの回数を単純加算結果を知ることができる。
(請求項6:後記[6]の記載内容に該当)
請求項6の発明によれば、データの特質に合わせた重み付けを行うことにより、その特質に対応した重要なエラーの発生状況を運用管理者が監視しやすくなるため、監視精度を高めることができる。
(請求項7:後記[7]の記載内容に該当)
請求項7の発明によれば、運用管理者は発生したエラーの回数をリニアスケールで目視できる。
(請求項8:後記[8]の記載内容に該当)
請求項8の発明によれば、運用管理者は発生したエラーの回数を疑似対数スケールで目視できる。
例えば、エラーが発生していない状態から1個のエラーが発生することのもつ意味は、100個のエラーが発生している状態から101個目のエラーが発生することのもつ意味に比べて極めて大きい。
つまり、エラーの発生回数が少ない状態では新たに発生したエラーが重要な意味をもつのに対して、エラーの発生回数が多量になるほど新たに発生したエラーのもつ意味は薄れてゆく。
そのため、グラフの縦軸を疑似対数表示にすることで、エラーの発生回数のもつ意味を運用管理者が認識しやすくなるため、監視精度を高めることができる。
(請求項9)
請求項9の発明によれば、MPEG2におけるTSに含まれるエラーの発生状況の監視に適用可能であり、請求項1〜8の発明の作用・効果が得られる。
(請求項10)
請求項10の発明によれば、タイムアウトエラー、連続性指標エラー、PCRジッタエラーの監視に適用できる。
(請求項11:後記[9]の記載内容に該当)
請求項11の発明によれば、運用管理者は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットの到達時間間隔測定値の度数分布に基づいて、タイムアウトエラーの設定時間しきい値を再設定することが可能になり、タイムアウトエラーの設定時間しきい値の最適化を容易にできる。
(請求項12:後記[10]の記載内容に該当)
請求項12の発明によれば、運用管理者は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのパケットの到達時刻のずれの値の度数分布に基づいて、PCRジッタエラーの設定範囲しきい値を再設定することが可能になり、PCRジッタエラーの設定範囲しきい値の最適化を容易にできる。
(請求項13:後記[12]の記載内容に該当)
請求項13の発明によれば、周期性検出手段にてエラーの発生状況を高速フーリエ変換を用いて周期解析することにより、運用管理者はエラーの周期性を容易に確認できる。
(請求項14:後記[13]の記載内容に該当)
請求項14の発明によれば、運用管理者は、帯域表示手段の一覧表示を一目するだけで所定期間における各チャンネル毎の占有帯域の変化具合を確認可能であり、各チャンネル毎の占有帯域を確実に監視することができる。
(請求項15:後記[13]の記載内容に該当)
請求項15の発明によれば、運用管理者は、各チャンネル毎の占有帯域の時系列の変化具合を監視可能であり、各チャンネル毎の占有帯域を確実に把握することができる。
(請求項16:後記[14]の記載内容に該当)
請求項16の発明によれば、運用管理者は、帯域表示手段の一覧表示を一目するだけで、任意の日時における各チャンネル毎の占有帯域を監視することができる。
(請求項17、請求項18)
請求項17に記載の発明によれば、請求項1〜15のいずれか1項に記載のデータ監視システムを実現するようにコンピュータシステムを機能させるためのプログラムを提供できる。
また、請求項18に記載の発明によれば、請求項16のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供できる。
このプログラムは、例えば、ROMやバックアップRAMをコンピュータで読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMまたはバックアップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いることができる。
この他、前記プログラムを、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を備えた外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該プログラムを必要に応じて外部記録装置からコンピュータシステムにロードして用いるようにしてもよい。
(請求項19:後記[15]の記載内容に該当)
請求項19の発明によれば、第1〜第3指定条件の少なくともいずれかを再設定する際に運用管理者が行うGUIによる操作の作業効率を向上させることができる。
(請求項20:後記[15]の記載内容に該当)
請求項20の発明によれば、任意の指定条件(例えば、第3指定条件)を再設定しながら他の指定条件(例えば、第2指定条件の表示内容)を確認したい場合に、前記任意の指定条件のみを再設定すればよいため、運用管理者の作業効率を大幅に向上させることができる。
(用語の説明)
尚、上述した[課題を解決するための手段]に記載した構成要素と、後述する[発明を実施するための最良の形態]に記載した構成部材との対応関係は以下のようになっている。
「時系列で転送されるデータ」は、TSまたはTSパケットに該当する。
「データ監視システム」は、送信システム10,20または受信システム30,40に該当する。
「エラー検出手段」「帯域検出手段」「周期性検出手段」は、TSパケット監視装置18に該当する。
請求項1の「エラー表示手段」は、パーソナルコンピュータシステム19の表示装置81の表示画面81aの表示枠130,140に表示される図7〜図9,図14の表示に該当する。
請求項14の「帯域表示手段」は、パーソナルコンピュータシステム19の表示装置81の表示画面81aの表示枠130,140に表示される図10の表示に該当する。
請求項20の「表示手段」は、パーソナルコンピュータシステム19の表示装置81の表示画面81aに表示される図6の表示に該当する。
[実施形態の全体構成]
図1または図2は、本発明を具体化した一実施形態のTSパケット監視装置を用いた送信システムの全体概略構成の各例を示すブロック図である。
図1に示す送信システム10は、多重化器(MUX:Multiplexer)11〜13、変調装置14〜16、混合器17、TSパケット監視装置18、パーソナルコンピュータシステム(以下、「パソコン」と略称する)19から構成され、放送局,中継局,CATV局などに設置されてMPEG2によるデジタル放送を送信する。ちなみに、MUXはTSエンコーダとも呼ばれる。
各MUX11〜13は、複数チャンネル分のTSパケットを時分割多重化することによりTSパケットのデータ列であるTSを生成する。
すなわち、MUX11は、チャンネル(CH)1,2,3の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを時分割多重化することにより1つのTS1を生成する。MUX12は、チャンネル(CH)10,20,30の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを時分割多重化することにより1つのTS2を生成する。MUX13は、チャンネル(CH)100,200,300の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを時分割多重化することにより1つのTS3を生成する。
尚、各MUX11〜13に入力されるTSパケットの各データDiは、デジタルビデオカメラやデジタル録音機から送出されてくるか、または、各種記録媒体の再生装置(例えば、HDD(Hard Disk Drive)、VTR(Video Tape Recorder)など)から読み出されて送出されてくる。
各変調装置14〜16は、TSを所定の変調方式で変調することにより送信信号を生成する。
すなわち、変調装置14は、MUX11の生成したTS1を変調して送信信号を生成する。変調装置15は、MUX12の生成したTS2を変調して送信信号を生成する。変調装置16は、MUX13の生成したTS3を変調して送信信号を生成する。
混合器17は、各変調装置14〜16の生成した送信信号を混合して送信信号Doを生成し、その送信信号Doを伝送手段へ送信する。
尚、送信信号Doの伝送手段は、例えば、衛星デジタル放送の場合は放送衛星、地上波デジタル放送の場合は受信装置のアンテナ、CATVの場合は専用通信回線である。
そのため、送信システム10によれば、複数チャンネル分のテレビジョン番組を同時に放送することができる。
図1に示す例では、MUX11のチャンネル1のTSパケットのデータDiの入力側にTSパケット監視装置18が接続されている。そして、TSパケット監視装置18は、チャンネル1のTSパケットのエラー発生状況およびTS1の各チャンネル毎の占有帯域を検出して監視する。
TSパケット監視装置18にはパソコン19が接続されている。
送信システム10の運用管理者は、パソコン19を用いてTSパケット監視装置18を操作すると共に、パソコン19のモニタ画面に表示されるTSパケット監視装置18の監視結果を目視確認する。
図2に示す送信システム20は、送信システム10と同様に、MUX11〜13、変調装置14〜16、混合器17、TSパケット監視装置18、パソコン19から構成されている。
図2に示す例では、MUX11の出力側にTSパケット監視装置18が接続されている。そして、TSパケット監視装置18は、MUX11の生成したTS1を構成する各TSパケットのエラー発生状況およびTS1の各チャンネル毎の占有帯域を検出して監視する。
尚、図1または図2に示す例では、MUXおよび変調装置を3台ずつ設けているが、MUXおよび変調装置を1台または2台もしくは4台以上設けてもよい。
また、各MUX11〜13は3チャンネル分のTSパケットを時分割多重化しているが、2チャンネル分または4チャンネル分以上のTSパケットを時分割多重化するように構成してもよい。
そして、図1に示す例において、TSパケット監視装置18は各MUX11〜13の任意のチャンネルの入力側に設けてもよく、TSパケット監視装置18を複数台設けてもよい。
また、図2に示す例において、TSパケット監視装置18は任意のMUX12,13の出力側に設けてもよく、TSパケット監視装置18を複数台設けてもよい。
図3または図4は、本発明を具体化した一実施形態のTSパケット監視装置を用いた受信システムの全体概略構成の各例を示すブロック図である。
図3に示す受信システム30は、分配器31、復調装置32〜34、多重分離器(DMUX:Demultiplexer)35〜37、TSパケット監視装置18、パソコン19から構成され、放送局,中継局,CATV局などに設置されてMPEG2によるデジタル放送を受信する。尚、放送局に受信システム30を設置するのは、その放送局が自身の放送を監視するためである。ちなみに、DMUXはTSデコーダとも呼ばれる。
受信システム30は、前記伝送手段を介して送信されてくる送信信号Doを受信する。
分配器31は、受信した送信信号Doを分配し、その分配した送信信号を各復調装置32〜34へ送出する。
各復調装置32〜34は、送信信号を所定の復調方式で復調することによりTS1〜TS3を生成する。
各DMUX35〜37は、時分割多重化されているTSを多重分離化することにより複数チャンネル分のTSパケットを生成する。
すなわち、DMUX35は、TS1を多重分離化することによりチャンネル(CH)1,2,3の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを生成する。DMUX36は、TS2を多重分離化することによりチャンネル(CH)10,20,30の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを生成する。DMUX37は、TS3を多重分離化することによりチャンネル(CH)100,200,300の3チャンネル分のTSパケットのデータDiを生成する。
受信システム30には、復号器(図示略)およびテレビジョン受像機(図示略)が備えられている。
復号器は、各DMUX35〜37の生成した各チャンネルのTSパケットを復号化することによりビデオデータおよびオーディオデータを生成する。
テレビジョン受像機は、ユーザーの所望するチャンネルのTSパケットから生成されたビデオデータおよびオーディオデータを再生する。
図3に示す例では、DMUX35の入力側にTSパケット監視装置18が接続されている。そして、TSパケット監視装置18は、復調装置32の生成したTS1を構成する各TSパケットのエラー発生状況およびTS1の各チャンネル毎の占有帯域を検出して監視する。
図4に示す受信システム40は、受信システム30と同様に、分配器31、復調装置32〜34、DMUX35〜37、TSパケット監視装置18、パソコン19から構成されている。
図4に示す例では、DMUX35の出力側にTSパケット監視装置18が接続されている。そして、TSパケット監視装置18は、DMUX35の生成したチャンネル(CH)1のTSパケットのエラー発生状況およびTS1の各チャンネル毎の占有帯域を検出して監視する。
尚、図3または図4に示す例では、復調装置およびDMUXを3台ずつ設けているが、復調装置およびDMUXを1台または2台もしくは4台以上設けてもよい。
また、各DMUX35〜37は3チャンネル分のTSパケットを多重分離化しているが、2チャンネル分または4チャンネル分以上のTSパケットを多重分離化するように構成してもよい。
そして、図3に示す例において、TSパケット監視装置18は任意のDMUX36,37の入力側に設けてもよく、TSパケット監視装置18を複数台設けてもよい。
また、図4に示す例において、TSパケット監視装置18は各DMUX35〜37の任意のチャンネルの出力側に設けてもよく、TSパケット監視装置18を複数台設けてもよい。
図5は、TSパケット監視装置18およびパソコン19の内部概略構成を示すブロック図である。
TSパケット監視装置18は、中央演算処理装置(CPU)61,読み取り専用の記憶装置(ROM)62,読み書き可能な記憶装置(RAM)63,入出力装置(I/O)64などを備えた周知のマイクロコンピュータシステム(以下、「マイコン」と略称する)65を含んで構成されている。
TSパケット監視装置18は、ROM72に記憶(記録)されているソフトウェアのコンピュータプログラムをCPU71にロードし、そのコンピュータプログラムに従って各種演算処理を実行することにより、TSパケットのエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域をソフトウェアで検出して監視する。
ところで、前記コンピュータプログラムを、マイコン65に内蔵したROM62ではなく、マイコン65に内蔵した図示しないバックアップRAMや、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を備えた図示しない外部記録装置(外部記憶装置)に記録(記憶)しておき、当該コンピュータプログラムを必要に応じてバックアップRAMや外部記録装置からCPU61にロードして用いるようにしてもよい。
ちなみに、コンピュータで読み取り可能な記録媒体には、半導体メモリ(スマートメディア,メモリスティックなど)、ハードディスク、FD(Floppy Disk)、データカード(IC(IC:Integrated Circuit)カード,磁気カードなど)、光ディスク(CD−ROM,DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、相変化ディスク、磁気テープなどがある。尚、前記記録媒体の具体例の名称には登録商標が含まれる。
パーソナルコンピュータシステム(パソコン)19は、コンピュータ本体70、入力装置80、表示装置81などから構成されている。
コンピュータ本体70は、CPU71,ROM72,RAM73,HDD74,I/O75などを備えた周知のマイコンによって構成されている。
入力装置80は、例えば、キーボードやポインティングデバイスなどから構成されており、各システム10〜40の運用管理者からの指示命令をデータ信号に変換し、そのデータ信号をコンピュータ本体70のI/O75を介してCPU71へ転送する。
表示装置81は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などの各種方式のディスプレイから構成されており、コンピュータ本体70のI/O75を介して転送されてくるCPU71の処理結果を表示画面に表示して運用管理者に通知する。
TSパケット監視装置18のマイコン65のI/O64と、パソコン19のコンピュータ本体70のI/O75とは接続ケーブル82によって接続されている。
そして、各システム10〜40の運用管理者がパソコン19の入力装置80を用い、TSパケット監視装置18を操作するための指示命令をGUIによって入力すると、その指示命令は、入力装置80→I/O75→CPU71→I/O75→接続ケーブル82→I/O64→CPU61の経路で転送され、その指示命令に従ってTSパケット監視装置18が操作される。
また、TSパケット監視装置18が実行したTSパケットのエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域の監視結果は、CPU61→I/O64→接続ケーブル82→I/O75→CPU71→I/O75→表示装置81の経路で転送され、GUIにより表示装置81の表示画面(モニタ画面)81aに表示されて運用管理者に通知される。
つまり、TSパケット監視装置18の操作用のソフトウェアをパソコン19のROM72やHDD74にインストール(記憶)させておき、そのソフトウェアのコンピュータプログラムに基づいてCPU71に各種演算処理を実行させることにより、パソコン19を用いたGUIによるTSパケット監視装置18の操作が行われる。
[実施形態の動作]
図6は、パソコン19の表示装置81の表示画面81aの一例を示す正面図である。
表示画面81aの左側には、表示枠選択エリア100、表示方法選択エリア110、TS/チャンネル選択エリア120がこの順番で縦方向に並べて配置されている。
表示画面81aの中央および右側(各エリア100〜120を除く部分)には、第1表示枠130と第2表示枠140とが上下に並べて配置されている。
表示枠選択エリア100には、第1表示枠選択ボタン101および第2表示枠選択ボタン102が配置されている。
表示方法選択エリア110には、各表示枠130,140に表示する表示方法を選択するための各ボタン111〜116(LOG表示ボタン111、インジケータ表示ボタン112、PID参照表示ボタン113、履歴グラフ表示ボタン114、帯域グラフ表示ボタン115、設定表示ボタン116)が配置されている。
TS/チャンネル選択エリア120には、エラー発生状況の監視対象となるTSを選択するためのTS選択ツールボックス121と、エラー発生状況の監視対象となるTSのチャンネル(CH)を選択するためのチャンネル選択ツールボックス122とが配置されている。
TS選択ツールボックス121には、全てのTSを選択するための全TS選択ボタン123と、各TSを個別に選択するためのTS個別選択ボタン124と、各ボタン123,124で選択されたTSを表示するための表示部125とが配置されている。
図6に示す例では、8個のTS(TS番号1〜8)を個別に選択するためのTS個別選択ボタン124が設けられている。そして、TS番号7が選択され、表示部125にその番号「7」が表示されている。
チャンネル選択ツールボックス122には、チャンネル番号を選択するためのテンキー126と、現在選択されているチャンネルの前後の番号のチャンネルを選択するための前後選択ボタン127と、テンキー126または前後選択ボタン127で選択されたチャンネル番号を表示するための表示部128などが配置されている。
図6に示す例では、チャンネル番号200が選択され、表示部128にその番号「200」が表示されている。
表示枠選択エリア100において、運用管理者が第1表示枠選択ボタン101をポインティングデバイスのポインタPで指示選択すると第1表示枠130が指定され、第2表示枠選択ボタン102をポインタPで指示選択すると第2表示枠140が指定される。
表示方法選択エリア110において、運用管理者がポインタPで指示選択した各ボタン111〜116に対応する表示方法が指定される。
TS/チャンネル選択エリア120において、運用管理者がポインタPで指示選択したTS番号およびチャンネル番号について、表示方法選択エリア110にて指定された表示方法による表示内容が、表示枠選択エリア100にて指定された表示枠130,140に表示される。
ここで、表示方法選択エリア110にてログ表示ボタン111が指示選択されると、TSパケット監視装置18が実行したTSパケットのエラー発生状況の監視結果が、エラーの発生時間順に文字情報(エラーログ)によって表示される。
また、表示方法選択エリア110にてインジケータ表示ボタン112が指示選択されると、TSパケット監視装置18が実行したTSパケットのエラー発生状況の監視結果が、インジケータランプで表示される。
尚、各ボタン111,112に対応する表示方法は、本出願人が開発販売している従来のTSパケット監視装置でも表示されるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、表示方法選択エリア110にてPID参照表示ボタン113が指示選択されると、TSに含まれている番組特定情報(PSI:Program Specific Information)のうちPAT(Program Association Table)およびPMT(Program Map Table)の解析結果から取得されたPIDが表示される。
<履歴グラフ表示>
表示方法選択エリア110にて履歴グラフ表示ボタン114が指示選択されると、TSパケット監視装置18が実行したTSパケットのエラー発生状況の監視結果が、指定された表示枠130,140にエラー発生状況(発生回数)の時間履歴(時系列)が棒グラフで表示される。
図7〜図9は、表示枠130または表示枠140に表示されたエラー発生回数の履歴グラフの各例を示す正面図である。
表示枠130(140)には、表示方法表示エリア151、TS番号表示エリア152、チャンネル番号表示エリア153、TS名表示エリア154、チャンネル名表示エリア155、日時表示エリア156、設定エリア157、広域表示エリア158、ズーム表示エリア159、指定時刻選択ボタン160、現在時刻選択ボタン161、指定枠162などが配置されている。
表示方法表示エリア151には「履歴グラフ」と表示されている。
図7〜図9に示す例では、TS/チャンネル選択エリア120にてTS番号7が選択されると共にチャンネル番号200が選択されており、TS番号表示エリア152にはTS番号「7」が表示され、チャンネル番号表示エリア153にはチャンネル(CH)番号「200」が表示されている。
そして、TS名表示エリア154にはTS番号7のTS名「名古屋1」が表示され、チャンネル名表示エリア155にはチャンネル番号200のチャンネル(CH)名「お知らせチャンネル1」が表示されている。
運用管理者がポインタPで指定時刻選択ボタン160を指示選択し、任意の日時の時刻を指定すると、日時表示エリア156には当該日時が表示される。
また、運用管理者がポインタPで現在時刻選択ボタン161を指示選択すると、日時表示エリア156には現在の日時が表示される。
図7および図8に示す例では、指定時刻選択ボタン160が指示選択され、任意の日時として「2004年4月1日10:00:00」が指定されて日時表示エリア156に表示されている。
図9に示す例では、現在時刻選択ボタン161が指示選択され、現在の日時として「2004年5月2日11:00:00」が日時表示エリア156に表示されている。
設定エリア157には、広域画面の期間設定ボタン171、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172、エラーフィルタ設定ボタン173〜175、グラフ種類設定ボタン176,177、縦軸スケール設定ボタン178,179が配置されている。
運用管理者がポインタPで広域画面の期間設定ボタン171を指示選択し、適宜な期間(例えば、2時間、2日間、2ヶ月間、1年間など)を指定すると、広域表示エリア158には当該期間におけるTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が棒グラフで表示される。
図7および図8に示す例では、広域画面の期間設定ボタン171で2時間が指定され、指定時刻選択ボタン160で指定された任意の日時「2004年4月1日10:00:00」を中心とする前後1時間(9:00〜11:00)の2時間について、TSパケットのエラー発生回数が5分間を単位間隔とする棒グラフで広域表示エリア158に表示されている。
図9に示す例では、広域画面の期間設定ボタン171で2ヶ月間が指定され、現在時刻選択ボタン161で指定された現在の日時「2004年5月2日11:00:00」の2ヶ月前(3月1日〜5月2日)の期間について、TSパケットのエラー発生回数が1日間を単位間隔とする棒グラフで広域表示エリア158に表示されている。
運用管理者がポインタPで、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172を指示選択し、適宜な倍率(例えば、450%、1200%など)を指定すると共に、広域表示エリア158に表示されている指定枠162により広域表示エリア158の任意の期間を指定すると、ズーム表示エリア159には、広域表示エリア158の指定枠162で囲まれた部分の表示を前記指定倍率で拡大したTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が棒グラフが表示される。
図7および図8に示す例では、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172で1200%が指定されると共に、指定枠162で9:55〜10:05の10分間が指定され、その10分間についてTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が15秒間を単位間隔とする棒グラフでズーム表示エリア159に表示されている。
図9に示す例では、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172で450%が指定されると共に、指定枠162で4月18日〜5月2日の15日間が指定され、その15日間についてTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が6時間を単位間隔とする棒グラフでズーム表示エリア159に表示されている。
尚、各表示エリア158,159の縦軸には、その横軸の単位間隔毎におけるエラー発生回数の最大値が表示されている。
例えば、図7に示す例では、ズーム表示エリア159の9:55〜10:00の5分間におけるエラー発生回数の最大値「4」が、広域表示エリア158の9:55〜10:00の5分間単位間隔におけるエラー発生回数として表示される。また、ズーム表示エリア159の10:00〜10:05の5分間におけるエラー発生回数の最大値「2」が、広域表示エリア158の10:00〜10:05の5分間単位間隔におけるエラー発生回数として表示される。
運用管理者がポインタPで各エラーフィルタ設定ボタン173〜175の少なくともいずれかを指示選択すると、その指示選択したボタン173〜175に対応したエラーの種類について、その発生回数の時間履歴が棒グラフで各エリア158,159に表示される。
ここで、ボタン173はタイムアウトエラー、ボタン174は連続性指標エラー、ボタン175はPCRジッターエラーをそれぞれ指示選択するものである。
図7および図8に示す例では、各ボタン173,175が指示選択され、タイムアウトエラーの発生回数とPCRジッターエラーの発生回数とが加算された合計回数の時間履歴が棒グラフで各エリア158,159に表示されている。
図9に示す例では、全ボタン173〜175が指示選択され、タイムアウトエラーの発生回数と連続性指標エラーの発生回数とPCRジッターエラーの発生回数とが加算された合計回数の時間履歴が棒グラフで各エリア158,159に表示されている。
タイムアウトエラーとは、PIDで識別されるPAT,PMT,ビデオデータ,オーディオデータなどの各TSパケット毎の受信間隔時間が、運用管理者が予め設定しておいた設定時間しきい値を超えることによって発生するエラーの種類である。つまり、TSパケット監視装置18は、設定時間しきい値を超えて監視対象のTSパケットを検出できない場合にタイムアウトエラーが発生したと判定する。
連続性指標エラーとは、TSパケットのパケットヘッダに含まれている連続性指標が途切れたことによって発生するエラーの種類である。つまり、TSパケット監視装置18は、監視対象のTSパケットの連続性指標が途切れた場合に連続性指標エラーが発生したと判定する。
PCRジッターエラーとは、TSパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRが、理想的なPCR値に基づいて運用管理者が予め設定しておいた設定範囲しきい値内に収まらず、理想的なPCR値から大きくずれることによって発生するエラーの種類である。すなわち、PCRジッターエラーとは、TSパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのTSパケットの到達時刻のずれが、予め設定しておいた設定範囲しきい値内に収まらずに発生するエラーの種類である。つまり、TSパケット監視装置18は、TSパケットアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのTSパケットの到達時刻のずれが設定範囲しきい値内に収まらなかった場合にPCRジッタエラーが発生したと判定する。
運用管理者がポインタPで各グラフ種類設定ボタン176,177のいずれかを指示選択すると、その指示選択したボタン176,177に対応した種類の時間履歴が棒グラフで各エリア158,159に表示される。
ここで、ボタン176はグラフ種類としてエラー回数加算を指示選択し、ボタン177はグラフ種類としてエラー重み付け加算を指示選択するものである。
図7および図8に示す例では、ボタン176が指示選択され、発生したタイムアウトエラーの回数を単純に加算した結果が各エリア158,159に表示されている。
図9に示す例では、ボタン177が指示選択され、発生したタイムアウトエラーの回数に予め規定しておいた重み付けを行ってから加算した結果が各エリア158,159に表示されている。
運用管理者がポインタPで各縦軸スケール設定ボタン178,179のいずれかを指示選択すると、その指示選択したボタン178,179に対応して各エリア158,159に表示された履歴グラフの縦軸のスケールが変更される。
ここで、ボタン178はリニア表示を指示選択し、ボタン179は疑似対数表示を指示選択するものである。
図7および図9に示す例では、ボタン178が指示選択され、発生したエラーの回数がリニアスケールで各エリア158,159の縦軸に表示されている。
図8に示す例では、ボタン179が指示選択され、発生したエラーの回数が疑似対数スケールで各エリア158,159の縦軸に表示されている。
尚、疑似対数表示とは、通常の対数表示にゼロの表示を加えたものである。
<帯域グラフ表示>
表示方法選択エリア110にて帯域グラフ表示ボタン115が指示選択されると、TSパケット監視装置18が検出したTSの各チャンネル毎の占有帯域が、指定された表示枠130,140に折れ線グラフで表示される。
図10は、表示枠130または表示枠140に表示されたTS番号7の各チャンネル毎の占有帯域グラフの一例を示す正面図である。
表示枠130(140)には、表示方法表示エリア201、TS番号表示エリア202、TS名表示エリア204、日時表示エリア206、広域表示エリア208、ズーム表示エリア209、指定時刻選択ボタン210、現在時刻選択ボタン211、指定枠212、グラフ説明表示エリア213、円グラフ表示エリア214、広域画面の期間設定ボタン221、ズーム画面の表示倍率設定ボタン222などが配置されている。
表示方法表示エリア201には「帯域グラフ」と表示されている。
各エリア202〜206、各ボタン210,211,221,222、指定枠212はそれぞれ、図7〜図9に示す履歴グラフの各エリア152〜156、各ボタン161,162,171,172、指定枠162と同様の機能を備えている。
運用管理者がポインタPで広域画面の期間設定ボタン221を指示選択し、適宜な期間(例えば、2時間、2日間、2ヶ月間、1年間など)を指定すると、広域表示エリア208には当該期間における指定されたTS番号7の各チャンネル毎の占有帯域が折れ線グラフで表示される。
図10に示す例では、広域画面の期間設定ボタン221で2時間が指定され、現在時刻選択ボタン211で指定された現在の日時「2004年5月2日11:00:00」の2時間前(9:00〜11:00)の期間について、TS番号7の各チャンネル200〜203およびPSI/SIの占有帯域が折れ線グラフで広域表示エリア208に表示されている。
尚、PSI/SIは、番組特定情報(PSI)および番組配列情報(SI:Service Information)である。
運用管理者がポインタPで、ズーム画面の表示倍率設定ボタン222を指示選択し、適宜な倍率(例えば、450%、1200%など)を指定すると共に、広域表示エリア208に表示されている指定枠212により広域表示エリア208の任意の期間を指定すると、ズーム表示エリア209には、広域表示エリア208の指定枠212で囲まれた部分の表示を前記指定倍率で拡大したTS番号7の各チャンネル毎の占有帯域が折れ線グラフで表示される。
図10に示す例では、ズーム画面の表示倍率設定ボタン222で1200%が指定されると共に、指定枠212で10:50〜11:00の10分間が指定され、その10分間についてTS番号7の各チャンネル毎の占有帯域が折れ線グラフでズーム表示エリア209に表示されている。
円グラフ表示エリア214には、日時表示エリア206に表示されている日時(2004年5月2日11:00:00)におけるTS番号7の各チャンネル200〜203およびPSI/SIの占有帯域が円グラフで表示されている。
グラフ説明表示エリア213には、各チャンネル200〜203およびPSI/SIが色分けして表示されている。そして、各エリア208,209,212の各グラフについても、グラフ説明表示エリア213の色分けと同色の色分けがされている。
例えば、グラフ説明表示エリア213のチャンネル200(図示α部分)が赤色で表示されている場合、広域表示エリア208のチャンネル200に対応する折れ線部分(図示β部分)、ズーム表示エリア209のチャンネル200に対応する折れ線部分(図示γ部分)、円グラフ表示エリア214のチャンネル200に対応する扇形部分(図示δ部分)についても赤色で表示されている。
<設定表示>
表示方法選択エリア110にて設定表示ボタン116が指示選択されると、タイムアウトエラーの設定時間しきい値の設定画面が、指定された表示枠130,140に表示される。
図11は、表示枠130または表示枠140に表示されたタイムアウトエラーの設定時間しきい値の設定画面の一例を示す正面図である。
表示枠130(140)には、表示方法表示エリア301、TS番号表示エリア302、チャンネル番号表示エリア303、TS名表示エリア304、チャンネル名表示エリア305、PIDの表示エリア306〜308、タイムアウトエラーの設定時間しきい値の表示エリア309〜311、取得開始時間表示エリア312、取得終了時間表示エリア313、総サンプリング数表示エリア314、受信間隔時間統計表示エリア315、現在カーソル位置表示エリア316、カーソル317、設定対象指定ボタン318〜320、リセットボタン321などが配置されている。
表示方法表示エリア301には「設定」と表示されている。
各エリア302〜305はそれぞれ、図7〜図9に示す履歴グラフの各エリア152〜155と同様の機能を備えている。
表示エリア306には、TSに含まれているPMTのPID(図11に示す例では「100」)が表示される。
表示エリア307には、TSのビデオデータに含まれているPMTのPID(図11に示す例では「101」)が表示される。
表示エリア308には、TSのオーディオデータに含まれているPMTのPID(図11に示す例では「102」)が表示される。
表示エリア309には、PMTについてタイムアウトエラーの設定時間しきい値(図11に示す例では95msec)が表示される。
表示エリア310には、ビデオデータについてタイムアウトエラーの設定時間しきい値(図11に示す例では32msec)が表示される。
表示エリア311には、オーディオデータについてタイムアウトエラーの設定時間しきい値(図11に示す例では130msec)が表示される。
取得開始時間表示エリア312には、TSパケットの受信間隔時間の取得(検出)を開始した日時(図11に示す例では2004年5月2日10:00:00)が表示される。
取得終了時間表示エリア313には、TSパケットの受信間隔時間の取得(検出)を終了した日時(図11に示す例では2004年5月2日10:00:59)が表示される。
総サンプリング数表示エリア314には、TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了までに取得(サンプリング)されたTSパケットのサンプリング個数の合計個数(図11に示す例では1980個)が表示される。
受信間隔時間統計表示エリア315には、TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了までに取得された全てのTSパケットについて、その受信間隔時間(パケット到達時間)を5msecの単位間隔でグループ化したTSパケットの個数が棒グラフで表示される。
図11に示す例では、受信間隔時間が0以上5msec未満のTSパケットが240個、受信間隔時間が5msec以上10msec未満のTSパケットが260個、受信間隔時間が10msec以上15msec未満のTSパケットが310個ある。
現在カーソル位置表示エリア316には、受信間隔時間統計表示エリア315に表示されるカーソル317の現在位置(図示ε位置)の時間(図11に示す例では47msec)が表示される。
運用管理者がポインタPで各設定対象指定ボタン318〜320のいずれかを指示選択すると、受信間隔時間統計表示エリア315には指示選択されたボタン318〜320に対応するTSパケットの棒グラフが表示される。
ここで、設定対象指定ボタン318はPMTに対応し、設定対象指定ボタン319はビデオデータに対応し、設定対象指定ボタン320はオーディオデータに対応している。
図11に示す例では、設定対象指定ボタン319が指示選択され、受信間隔時間統計表示エリア315にはビデオデータのTSパケットの棒グラフが表示されている。そして、現在設定されているビデオデータのタイムアウトエラーの設定時間しきい値32msecが、表示エリア310に表示されると共に、カーソル317の位置(図示η位置)で表示されている。
この状態で、運用管理者がポインタPでカーソル317の位置を図示η位置から図示ε位置へ移動させ、その図示ε位置に決定すると、現在設定されているビデオデータのタイムアウトエラーの設定時間しきい値は32msecから47msecに変更して再設定され、その再設定された設定時間しきい値47msecが各表示エリア310,316に表示される。
[実施形態の作用・効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1]
図7〜図9に示すように、TSパケットに含まれるエラーの発生状況がTSパケット監視装置18によって検出され、各ボタン(指定時刻選択ボタン160、現在時刻選択ボタン161、広域画面の期間設定ボタン171)で設定された所定期間(例えば、2時間、2日間、2ヶ月間、1年間など)のエラーの発生状況(発生回数)が時系列の棒グラフで広域表示エリア158に一覧表示される。
従って、本実施形態によれば、各システム10〜40の運用管理者は、広域表示エリア158を一目するだけで所定期間のエラーの発生状況を確認可能であり、多量に発生するTSパケットのエラーを確実に監視することができる。
尚、エラーの発生回数は、監視対象のTSパケットについて同一種類のエラーが新たに発生する度にインクリメントされ、そのエラーが解消されて復帰する度にデクリメントされる。
[2]
図7および図8に示すように、指定時刻選択ボタン160で指定された任意の日時(この例では2004年4月1日10:00:00)を中心とし、広域画面の期間設定ボタン171で指定された期間(この例では2時間)を前後の所定期間として、この所定期間におけるTSパケットのエラー発生回数が5分間を単位間隔とする棒グラフで広域表示エリア158に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は所望の日時を中心とする所望の期間におけるエラーの発生状況を確認可能であり、その中心とする日時および前後の期間を適宜設定することで、エラーの発生状況を確実に把握することができる。
[3]
図9に示すように、現在時刻選択ボタン161で指定された現在の日時(この例では2004年5月2日11:00:00)から、広域画面の期間設定ボタン171で指定された期間(この例では2ヶ月)を過去の所定期間として、この所定期間におけるTSパケットのエラー発生回数が1日間を単位間隔とする棒グラフで広域表示エリア158に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は現在の日時から過去の所望の期間におけるエラーの発生状況を確認可能であり、その過去の期間を適宜設定することで、エラーの発生状況を確実に把握することができる。
[4]
図7および図8に示すように、指定枠162で任意に選択された広域表示エリア158の期間(この例では9:55〜10:05の10分間)の時間軸が、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172で指定された所定拡大率(この例では1200%)で拡大され、その期間(10分間)におけるTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が15秒間を単位間隔とする棒グラフでズーム表示エリア159に表示される。
また、図9に示すように、指定枠162で任意に選択された広域表示エリア158の期間(この例では4月18日〜5月2日の15日間)の時間軸が、ズーム画面の表示倍率設定ボタン172で指定された所定拡大率(この例では450%)で拡大され、その期間(15日間)におけるTSパケットのエラー発生回数の時間履歴が6時間を単位間隔とする棒グラフでズーム表示エリア159に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は所望の期間の時間軸を所望の拡大率で拡大してエラーの発生状況を確認可能であり、その期間および拡大率を適宜設定することで、エラーの発生状況を詳細に確認することができる。そして、運用管理者は、並べて表示される広域表示エリア158とズーム表示エリア159の両方の履歴グラフを見比べることにより、エラーの発生状況を詳細に検討することができる。
[5]
図7および図8に示すように、グラフ種類設定ボタン176が指示選択された場合には、発生したタイムアウトエラーの回数を単純に加算した結果が各エリア158,159に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は発生したタイムアウトエラーの回数を単純加算結果を知ることができる。
[6]
図9に示すように、グラフ種類設定ボタン177が指示選択された場合には、発生したタイムアウトエラーの回数に予め規定しておいた重み付けを行ってから加算した結果が各エリア158,159に表示される。
例えば、TSパケット監視装置18は、TSパケットの受信間隔時間が設定時間の第1しきい値Tk1を越えた時間幅Taを、運用管理者が予め設定しておいた時間幅Tbで除算し、その除算値Ta/Tbが、運用管理者が予め設定しておいた設定時間の第2しきい値Tk2を超えた場合にタイムアウトエラーが発生したと判定することにより、タイムアウトエラーの回数に重み付けを行う。
従って、本実施形態によれば、TSパケットの特質に合わせてタイムアウトエラーの回数に重み付けを行うことにより、その特質に対応した重要なエラーの発生状況を運用管理者が監視しやすくなるため、監視精度を高めることができる。
[7]
図7および図9に示すように、縦軸スケール設定ボタン178が指示選択された場合には、発生したエラーの回数がリニアスケールで各エリア158,159の縦軸に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は発生したエラーの回数をリニアスケールで目視できる。
[8]
図8に示すように、縦軸スケール設定ボタン179が指示選択された場合には、発生したエラーの回数が疑似対数スケールで各エリア158,159の縦軸に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は発生したエラーの回数を疑似対数表示で目視できる。尚、疑似対数表示とは、通常の対数表示にゼロの表示を加えたものである。
例えば、エラーが発生していない状態から1個のエラーが発生することのもつ意味は、100個のエラーが発生している状態から101個目のエラーが発生することのもつ意味に比べて極めて大きい。
つまり、エラーの発生回数が少ない状態では新たに発生したエラーが重要な意味をもつのに対して、エラーの発生回数が多量になるほど新たに発生したエラーのもつ意味は薄れてゆく。
そのため、履歴グラフの縦軸を疑似対数表示にすることで、エラーの発生回数のもつ意味を運用管理者が認識しやすくなるため、監視精度を高めることができる。
[9]
図11に示すように、受信間隔時間統計表示エリア315には、TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了までに取得された全てのTSパケットについて、その受信間隔時間を5msecの単位間隔でグループ化したTSパケットの個数が棒グラフで表示される。
つまり、受信間隔時間統計表示エリア315には、監視対象のTS番号7のTSにおける任意の期間(TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了まで)に含まれるTSパケットの到達時間間隔測定値の度数分布が表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は、受信間隔時間統計表示エリア315の表示内容(監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるTSパケットの到達時間間隔測定値の度数分布)に基づいて、カーソル317の位置を変更することでタイムアウトエラーの設定時間しきい値を再設定することが可能になり、タイムアウトエラーの設定時間しきい値の最適化を容易にできる。
[10]
図11に示す表示エリア315において、TSパケットの受信間隔時間の代わりに、TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了までに取得された全てのTSパケットについて、TSパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのTSパケットの到達時刻のずれの値を棒グラフで表示するようにしてもよい。
つまり、表示エリア315に、監視対象のTS番号7のTSにおける任意の期間(TSパケットの受信間隔時間の取得開始から取得終了まで)に含まれるTSパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのTSパケットの到達時刻のずれの値の度数分布を表示させる。
このようにすれば、運用管理者は、表示エリア315の表示内容(監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるTSパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのTSパケットの到達時刻のずれの値の度数分布)に基づいて、カーソル317の位置を変更することでPCRジッタエラーの設定範囲しきい値を再設定することが可能になり、PCRジッタエラーの設定範囲しきい値の最適化を容易にできる。
[11]
図6に示す表示画面81aの各表示枠130,140に、表示方法選択エリア110の各ボタン111〜116(LOG表示ボタン111、インジケータ表示ボタン112、PID参照表示ボタン113、履歴グラフ表示ボタン114、帯域グラフ表示ボタン115、設定表示ボタン116)で指示選択された表示方法を組み合わせて表示することができる。
つまり、本実施形態では、各表示枠130,140に、図7〜図9に示す履歴グラフ、図10に示す帯域グラフ、図11に示す設定画面から選択された任意の2つを組み合わせて表示することができる。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は、各表示枠130,140の表示を見比べながらTSおよびTSパケットの様々な状況確認を行うことができる。
[12]
図7〜図9に示す履歴グラフは、エラーフィルタ設定ボタン173〜175により指示選択された種類のエラー(タイムアウトエラー、連続性指標エラー、PCRジッターエラー)の発生回数が加算された合計回数が表示される。
そのため、履歴グラフは、エラー発生量全体の周期性を確認する上で便利である。しかし、1つのTSは数十〜数百種類のTSパケットによって構成されているため、個々のTSパケットについて3種類のエラーの発生状況を監視するとなると、監視対象のエラーの種類は延べ数千〜数万種類にも上る。
この膨大なエラーの延べ種類に対して、個々の種類の周期性を確認するため、運用管理者がエラーフィルタ設定ボタン173〜175による指示選択を切り替える操作を手作業で行うとなると、その操作には大変な手間がかかる。
そこで、TSパケット監視装置18が、エラーの種類毎の履歴グラフのデータを高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いて自動的に周期解析(周波数解析)し、その周期解析の結果を各エリア158,159に表示すれば、運用管理者はエラーの種類毎の周期性を容易に確認できる。
ちなみに、TSパケットのエラー発生原因としては、例えば、送信システム10,20または受信システム30,40を構成する各種機器11〜17,31〜37などの不調、各種機器に供給される電源の不調、テレビジョン番組のスケジューリングの不備、放送の休止タイミングの不具合、天候による電波障害(降雨減衰や雷障害など)などがある。
そして、エラー発生原因毎にその発生周期が異なる。
例えば、テレビジョン番組のスケジューリングの不備については、番組の切り替えタイミングとして多く設定されている30分単位でエラーが発生することがある。
また、地上波デジタル放送における休止タイミングの不具合については、毎週放送が休止する月曜日の早朝にエラーが発生することがある。
また、天候による電波障害については、不定期にエラーが発生し、エラーが一旦発生し始めると大量に発生する性質がある。
そのため、エラーの発生周期を確認することにより、エラーの発生原因を推測可能であり、その発生原因に合わせたエラー発生の防止策を講じることができる。
例えば、天候による電波障害と、その他の原因による周期的なエラーとが同時に発生している場合には、天候による電波障害で大量に発生するエラーに周期的なエラーがマスクされて目立たなくなり、周期的なエラーの発見が遅れることがあるが、エラーの種類毎の周期性を確認すれば、周期的なエラーを速やかに発見して対策を図ることができる。
図12(A)は、2つの種類のエラー(例えば、タイムアウトエラーとPCRジッタエラー)の発生回数が加算された合計回数について、1日間を単位間隔として64日間分の時間履歴を棒グラフで表示した履歴グラフである。
図12(B)は、図12(A)に示す履歴グラフからタイムアウトエラーの発生回数だけを抜き出して表示した履歴グラフであり、タイムアウトエラーの発生には周期性がない。
図12(C)は、図12(A)に示す履歴グラフからPCRジッタエラーの発生回数だけを抜き出して表示した履歴グラフであり、PCRジッタエラーの発生には周期性がある。
図12(A)に示す履歴グラフから運用管理者が目視により2つの種類のエラーの周期性を確認しようとしても、周期性の判断基準が全く見つからないため、PCRジッタエラーの発生に周期性があるにも関わらず、運用管理者はそれを確認できない。
また、図12(C)に示す履歴グラフから運用管理者が目視によりPCRジッタエラーの周期性を確認しようとしても、周期性の判断基準が不明確であるため、運用管理者は周期性を見落とす可能性が高い。
図13(A)は、図12(B)に示す履歴グラフのデータを高速フーリエ変換用いて周期解析し、縦軸を正規化してエラー発生回数とし、横軸をエラー発生周期としたグラフである。
図13(B)は、図12(C)に示す履歴グラフのデータを高速フーリエ変換用いて周期解析し、縦軸を正規化してエラー発生回数とし、横軸をエラー発生周期としたグラフである。
図13(A)に示すグラフには特に周期性が認められないため、運用管理者は目視だけでタイムアウトエラーの発生に周期性がないことを容易に確認できる。
それに対して、図13(A)に示すグラフでは、2.5日、3.5日、7日の3つの周期でエラーが大量に発生していることが認められる。
ここで、3.5日周期は7日周期の第2高調波、2.5日周期は7日周期の第3高調波と考えられるため、PCRジッタエラーは7日周期で発生していると推測される。
従って、TSパケット監視装置18が図12に示す各履歴グラフから図13に示す各グラフを自動的に生成して各エリア158,159に表示すれば、運用管理者はエラーの種類毎の周期性を容易に確認できる。
また、図13に示す各グラフのデータからPCRジッタエラーは7日周期で発生していることを判断する処理は、コンピュータシステムによる簡単なしきい値処理と比較処理で実行可能であり、その判断処理をTSパケット監視装置18が行い、その判断処理の結果を表示画面81aに表示してもよい。
尚、TSパケット監視装置18は、周期解析の結果、エラーの発生周期として複数の候補が推測された場合には、各候補を並べて表示画面81aに表示させることにより、運用管理者の確認を促すようにしてもよい。
[13]
図10に示すように、指定されたTS(この例ではTS番号7)の各チャンネル(この例ではチャンネル201〜203およびPSI/SI)毎の占有帯域がTSパケット監視装置18によって検出され、各ボタン(指定時刻選択ボタン210、現在時刻選択ボタン211、広域画面の期間設定ボタン221)で設定された所定期間(例えば、2時間、2日間、2ヶ月間、1年間など)におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域が時系列の折れ線グラフで広域表示エリア208に一覧表示される。
従って、本実施形態によれば、各システム10〜40の運用管理者は、広域表示エリア208を一目するだけで所定期間におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域の変化具合を確認可能であり、TSの各チャンネル毎の占有帯域を確実に監視することができる。
また、図10に示す帯域グラフでは、現在時刻選択ボタン211で指定された現在の日時(この例では2004年5月2日11:00:00)から、広域画面の期間設定ボタン221で指定された期間(この例では2時間)を過去の所定期間として、この所定期間におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域が時系列の折れ線グラフで広域表示エリア208に表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は現在の日時から過去の所望の期間におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域を確認可能であり、その過去の期間を適宜設定することで、TSの各チャンネル毎の占有帯域を確実に把握することができる。
尚、帯域グラフにおいても、図7および図8に示す履歴グラフと同様に、指定時刻選択ボタン210で指定された任意の日時を中心とし、広域画面の期間設定ボタン221で指定された期間を前後の所定期間として、この所定期間におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域が時系列の折れ線グラフで広域表示エリア208に表示される(図示略)。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は所望の日時を中心とする所望の期間におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域を確認可能であり、その中心とする日時および前後の期間を適宜設定することで、監視対象のTSの各チャンネル毎の占有帯域を確実に把握することができる。
[14]
図10に示すように、円グラフ表示エリア214には、日時表示エリア206に表示されている任意の日時(この例では2004年5月2日11:00:00)における指定されたTS(この例ではTS番号7)の各チャンネル(この例ではチャンネル201〜203およびPSI/SI)毎の占有帯域が円グラフで表示される。
従って、本実施形態によれば、運用管理者は円グラフ表示エリア214を一目するだけで、任意の日時におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域を監視することができる。
[15]
運用管理者が各表示枠130,140に所望の表示を行うには、図6に示すように、3つの指定条件(第1〜第3指定条件)を設定する必要がある。
第1指定条件は、表示枠選択エリア100の各ボタン101,102の操作による表示位置(表示枠130,140)の指定である。
第2指定条件は、表示方法選択エリア110の各ボタン111〜116の操作による表示方法の指定である。
第3指定条件は、TS/チャンネル選択エリア120の各ボタン121〜124,126,127の操作による表示内容(TS番号およびチャンネル番号)の指定である。
これら3つの指定条件を設定する際に、運用管理者は第1〜第3指定条件を任意の順序で設定すればよく、第1〜第3指定条件の設定順序は決められていない。例えば、第1指定条件→第2指定条件→第3指定条件の順番で設定してもよく、第1指定条件→第3指定条件→第2指定条件の順番で設定してもよく、第3指定条件→第1指定条件→第2指定条件の順番で設定してもよい。
そのため、第1〜第3指定条件の設定を変更する際には、変更したい指定条件だけを再設定すればよい。
例えば、TS番号だけを変更したい場合には、第3指定条件を再設定するだけで、第1指定条件および第2指定条件を再設定する必要がない。また、表示枠130,140だけを変更したい場合には、第1指定条件を再設定するだけで、第2指定条件および第3指定条件を再設定する必要がない。また、表示方法だけを変更したい場合には、第2指定条件を再設定するだけで、第1指定条件および第3指定条件を再設定する必要がない。
ちなみに、従来のGUIにより第1〜第3指定条件を再設定する場合には、第1指定条件→第2指定条件→第3指定条件の順番で必ず設定する必要があり、この順番を入れ替えることはできなかった。
そのため、従来のGUIでは、第2指定条件だけをn回再設定する場合(nは任意の整数)、1〜n回の各回の再設定において第1指定条件→第2指定条件→第3指定条件の順番で設定を行わなければならず、1〜n回の各回毎に第1〜第3指定条件の3つ全てを再設定することから、その総設定回数は3×n回になる。
それに対して、本実施形態のGUIでは、第2指定条件だけをn回再設定する場合(nは任意の整数)、1回目のみ第1〜第3指定条件の3つ全てを設定したら、2〜n回の各回毎に第2指定だけを再設定すればよいため、その総設定回数は3+n−1回になる。
よって、例えば、第2指定条件だけを10回再設定する場合(n=10)、従来のGUIの総設定回数が30回(=3×10)になるのに対して、本実施形態のGUIの総設定回数は12回(=3+10−1)になる。
その結果、本実施形態のGUIの総設定回数は従来のGUIのそれの2/5に減少することになる。
すなわち、本実施形態は、第1指定条件は第2指定条件の上位階層であり、第2指定条件は第3指定条件の上位階層であり、階層構造をとる複数の指定条件を設定して所定表示を行うGUIを用いた表示操作方法において、指定条件の設定順序を階層構造の上下関係によらず任意に設定することができる。
従って、本実施形態によれば、第1〜第3指定条件の少なくともいずれかを再設定する際に運用管理者が行うGUIによる操作の作業効率を向上させることができる。
特に、第3指定条件のTS番号およびチャンネル番号については、各番号を順番に指定しながら第2指定条件の表示内容を確認したいという要望(第1要望)が運用管理者から提示されている。
それと同時に、第3指定条件で特定のTS番号やチャンネル番号を選択した後に、第2指定条件の様々な表示方法の比較検討をしたいという要望(第2要望)も運用管理者から提示されている。
本実施形態によれば、第1要望に対しては第3指定条件のみを再設定して各番号を順番に指定してゆけばよく、第2要望に対しては第2指定条件のみを再設定して各表示方法を順番に指定してゆけばよいため、運用管理者の作業効率を大幅に向上させることができる。
[別の実施形態]
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
<1>
上記実施形態では、図5に示すように、TSパケット監視装置18は、ROM72に記憶されているソフトウェアのコンピュータプログラムをCPU71にロードし、そのコンピュータプログラムに従って各種演算処理を実行することにより、TSパケットのエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域をソフトウェアで検出して監視している。
しかし、TSパケット監視装置18内にFPGA(Field Programmable Gate Array)を設け、そのFPGAによりTSパケットのエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域をハードウェアで検出して監視してもよい。
FPGAを用いれば、上記実施形態に比べて、TSパケットのエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域の監視を高速で行うことができる。
また、FPGAを専用LSI(Large Scale Integration)に置き換えることにより、前記監視を更に高速で行うことができる。
<2>
図7〜図9に示す履歴グラフは棒グラフによって表示されているが、折れ線グラフによって表示するようにしてもよい。
<3>
上記実施形態では、図6に示すように、表示画面81aに2つの表示枠130,140を配置しているが3つ以上の表示枠を配置してもよい。
また、図7〜図9に示すように、履歴グラフに広域表示エリア158とズーム表示エリア159を配置しているが、ズーム表示エリア159を2つ以上配置してもよい。
また、図10に示すように、帯域グラフに広域表示エリア208とズーム表示エリア209を配置しているが、ズーム表示エリア209を2つ以上配置してもよい。
<4>
図14は、図7に示した履歴グラフの一部変更例を示す正面図である。
各エラーフィルタ設定ボタン173〜175の左隣にはそれぞれ、重要度表示ボタン191〜193が配置されている。
運用管理者がポインタPで各重要度表示ボタン191〜193のいずれかを指示選択すると、その指示選択したボタン191〜193に対応したエラーの種類について、その発生回数の時間履歴を示す棒グラフが色分けして各エリア158,159に表示される。
図14に示す例では、重要度表示ボタン191が指示選択され、タイムアウトエラーの発生回数が適宜な色の棒グラフ(図示斜線ρ部分)で表示されている。
このようにすれば、運用管理者は、重要なエラーの種類について、その発生回数をエラー発生量全体と比較して確認できる。
また、複数の重要度表示ボタン191〜193が指示選択された場合には、エラーの種類毎に予め設定しておいた色で棒グラフを色分け表示してもよく、例えば、ボタン191(タイムアウトエラー)は赤色、ボタン192(連続性指標エラー)は青色、ボタン193(PCRジッタエラー)は黄色、といった具合に色分け表示すればよい。
このようにすれば、運用管理者は、エラーの種類毎の発生回数をエラー発生量全体と比較して確認できる。
<5>
上記実施形態において、図1〜図4に示す各例を任意に選択して併用してもよい。
例えば、図1に示すようにMUX11のチャンネル1の入力側にTSパケット監視装置18を接続すると共に、図2に示すようにMUX11の出力側にTSパケット監視装置18を接続してもよく、このようにすれば、MUX11の不調が原因でエラーが発生した場合に、その原因であるMUX11の不調を速やかに発見できる。
また、図3に示すようにDMUX35の入力側にTSパケット監視装置18を接続すると共に、図4に示すようにDMUX35のチャンネル1の出力側にTSパケット監視装置18を接続してもよく、このようにすれば、DMUX35の不調が原因でエラーが発生した場合に、その原因であるDMUX35の不調を速やかに発見できる。
そして、これらの場合、2台設けたTSパケット監視装置18の監視結果を表示画面81aの各表示枠130,140に並べて表示させることにより、2台のTSパケット監視装置18の監視結果を運用管理者が比較検討しやすくなる。
<6>
上記実施形態はTSパケットに含まれるエラー発生状況およびTSの各チャンネル毎の占有帯域の監視に適用したものであるが、PSパケットに含まれるエラー発生状況およびPSの各チャンネル毎の占有帯域の監視に適用してもよい。
また、本発明は、MPEG2による圧縮符号化技術を用いたデジタル放送におけるデータ中に含まれるエラーの発生状況を監視するだけでなく、どのような圧縮符号化技術を用いたデータ中に含まれるエラーの発生状況を監視する技術に適用してもよい。
本発明を具体化した一実施形態のTSパケット監視装置18を用いた送信システム10の全体概略構成を示すブロック図。 TSパケット監視装置18を用いた送信システム20の全体概略構成を示すブロック図。 TSパケット監視装置18を用いた受信システム30の全体概略構成を示すブロック図。 TSパケット監視装置18を用いた受信システム40の全体概略構成を示すブロック図。 TSパケット監視装置18およびパソコン19の内部概略構成を示すブロック図。 パソコン19の表示装置81の表示画面81aの一例を示す正面図。 表示枠130または表示枠140に表示されたエラー発生回数の履歴グラフ。 表示枠130または表示枠140に表示されたエラー発生回数の履歴グラフ。 表示枠130または表示枠140に表示されたエラー発生回数の履歴グラフ。 表示枠130または表示枠140に表示され各チャンネル毎の占有有帯域グラフ。 表示枠130または表示枠140に表示されたタイムアウトエラーの設定時間しきい値の設定画面。 図12(A)は、2つの種類のエラー(タイムアウトエラーとPCRジッタエラー)の発生回数の合計を表示した履歴グラフ。図12(B)は、図12(A)に示す履歴グラフからタイムアウトエラーの発生回数だけを抜き出して表示した履歴グラフ。図12(C)は、図12(A)に示す履歴グラフからPCRジッタエラーの発生回数だけを抜き出して表示した履歴グラフ。 図13(A)は、図12(B)に示す履歴グラフのデータを高速フーリエ変換用いて周期解析し、縦軸を正規化してエラー発生回数とし、横軸をエラー発生周期としたグラフ。図13(B)は、図12(C)に示す履歴グラフのデータを高速フーリエ変換用いて周期解析し、縦軸を正規化してエラー発生回数とし、横軸をエラー発生周期としたグラフ。 図7に示す履歴グラフの一部変更例を示す履歴グラフ。
符号の説明
10,20…送信システム
30,40…受信システム
18…TSパケット監視装置
19…パーソナルコンピュータシステム
81…表示装置
81a…表示画面

Claims (20)

  1. 時系列で転送されるデータ中に含まれるエラーの発生状況を検出するエラー検出手段と、
    そのエラー検出手段が検出した所定期間のエラーの発生状況を時系列で一覧表示するエラー表示手段と
    を備えたことを特徴とするデータ監視システム。
  2. 請求項1に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記所定期間は、任意の日時を中心とする前後の所定期間であることを特徴とするデータ監視システム。
  3. 請求項1に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記所定期間は、現在時刻から過去の所定期間であることを特徴とするデータ監視システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラー表示手段は、
    前記所定期間のエラーの発生状況の一覧表示に並べて、
    前記所定期間から任意に選択された期間の時間軸を所定拡大率で拡大してエラーの発生状況を一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラー表示手段は、エラーの発生回数を単純に加算した結果をエラーの発生状況として一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラー表示手段は、エラーの発生回数に予め規定しておいた重み付けを行ってから加算した結果をエラーの発生状況として一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラー表示手段は、時間を横軸にすると共に、エラーの発生回数のリニア表示を縦軸にしたグラフによってエラーの発生状況を一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラー表示手段は、時間を横軸にすると共に、エラーの発生回数の疑似対数表示を縦軸にしたグラフによってエラーの発生状況を一覧表示し、
    疑似対数表示とは、対数表示にゼロの表示を加えたものであることを特徴とするデータ監視システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記データは、MPEG(Moving Picture Experts Group)2におけるTS(Transport Stream)であることを特徴とするデータ監視システム。
  10. 請求項9に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラーは、タイムアウトエラー、連続性指標エラー、PCR(Program Clock Reference)ジッタエラーからなるグループから選択された少なくとも1つ以上の種類のエラーであり、
    タイムアウトエラーは、TSの各パケット毎の受信間隔時間が、予め設定しておいた設定時間しきい値を超えることによって発生するエラーであり、
    連続性指標エラーは、TSのパケットのパケットヘッダに含まれている連続性指標が途切れたことによって発生するエラーであり、
    PCRジッターエラーは、TSのパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのパケットの到達時刻のずれが、予め設定しておいた設定範囲しきい値内に収まらずに発生するエラーであることを特徴とするデータ監視システム。
  11. 請求項10に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記タイムアウトエラーの設定時間しきい値は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットの到達時間間隔測定値の度数分布に基づいて決定されることを特徴とするデータ監視システム。
  12. 請求項10に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記PCRジッタエラーの設定範囲しきい値は、監視対象のTSにおける任意の期間に含まれるパケットのアダプテーションフィールドに含まれているPCRとそのパケットの到達時刻のずれの値の度数分布に基づいて決定されることを特徴とするデータ監視システム。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記エラーの発生状況を高速フーリエ変換を用いて周期解析することにより、前記エラーの発生状況の周期性を検出する周期性検出手段を備えたことを特徴とするデータ監視システム。
  14. MPEG2におけるTSの各チャンネル毎の占有帯域を検出する帯域検出手段と、
    その帯域検出手段が検出した所定期間における各チャンネル毎の占有帯域を一覧表示する帯域表示手段と
    を備えたことを特徴とするデータ監視システム。
  15. 請求項14に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記帯域表示手段は、時間を横軸にすると共に、各チャンネル毎の占有帯域を縦軸にしたグラフによって時系列で一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  16. 請求項14に記載のデータ監視システムにおいて、
    前記帯域表示手段は、任意の日時における各チャンネル毎の占有帯域を一覧表示することを特徴とするデータ監視システム。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラム。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  19. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のデータ監視システムにおける前記表示手段で用いられ、階層構造をとる複数の指定条件を設定して所定表示を行うGUI(Graphical User Interface)を用いた表示操作方法であって、
    前記指定条件の設定順序を階層構造の上下関係によらず任意に設定することを特徴とする表示操作方法。
  20. 請求項19に記載の表示操作方法において、
    前記指定条件を表示する表示手段を備え、
    前記指定条件は、
    前記表示手段における表示位置を指定するための第1指定条件と、
    前記表示手段における表示方法を指定するための第2指定条件と、
    前記表示手段における表示内容を指定するための第3指定条件と
    を含み、
    前記第1指定条件は前記第2指定条件の上位階層であり、前記第2指定条件は前記第3指定条件の上位階層であり、
    前記第1指定条件で指定された前記表示手段の表示位置に、前記第2指定条件で指定された表示方法により、前記第3指定条件で指定された表示内容が表示されることを特徴とする表示操作方法。
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