JP2006013253A - 半導体装置用リードフレーム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレーム1aとリード2aとを有するアイランドレスのリードフレーム第1層5aと、フレーム1bとリード2bとを有するアイランド付きリードフレーム第2層5bとを、重ね合わせ、接合部3a及び3bで曲げ片を折り曲げ鍵状に接合した。
【選択図】 図1
Description
この種のリードフレームは、例えば、図6(a)に示すように、放熱板25に形成された突部27をリードフレーム部材21に形成された孔部23内に挿通し、この状態で、図6(b)に示すように、突部27をパンチ29にて叩いてカシメ加工を行うことにより、突部27を孔部23の周囲にまで覆い被さるように変形させてリードフレーム部材21と放熱板25とを固着し、一体化している。
この放熱板付きリードフレームは、図7に示すように、銅合金からなりアイランドのないリードフレーム部材35の先端部(インナーリード部)に、銅合金からなりアイランドとなる放熱板37を接合してチップ搭載部33を形成し、この部分に半導体チップ31を配して、半導体チップ31の電極(図示せず)とリードフレーム部材35とを接続したものである。この放熱板付きリードフレームでは、リードフレーム部材35と放熱板37とが溶接部39により接続されている。
この放熱板付きリードフレームは、図8に示すように、放熱板43に熱可塑性接着層47を形成し、Cu合金製のリードフレーム部材45の先端部に接着層47を利用して放熱板43を貼り付け、リードフレーム部材45のデバイスホールの部分に、半導体チップ41を固定し、ボンディングワイヤにより半導体チップ41とリードフレーム部材45をワイヤボンディングし、モールド樹脂49でモールディングしたものである。
また、突部27の高さをリードフレーム部材21の1.5〜2倍にする必要があり、突部27を出す側の材料の厚みを厚くする必要があるため、材料費が嵩むと共に完成品のパッケージも厚くなる。また、リードフレーム部材21面より突部27上面が突出しているため、この点からもパッケージ完成品が厚くなってしまう。
図9に、この種の重ね合わせリードフレームの例を示す。この重ね合わせリードフレームは、フレーム51aと複数のリード52aとを有するリードフレーム第1層53a(図9(a))と、フレーム51bと複数のリード52bとを有するリードフレーム第2層53b(図9(b))とを、これらのリード52a、52bが重なり合わないように重ね合せ、両層のリードの先端部が同一平面上に位置するようにリードに曲げ加工を施し、フレーム内の所定の接合部55で第1層53a、第2層53bを固定したものである。このように重ね合わせ構造とすることにより、第1層53a、第2層53bのリードピッチを所期のリードピッチの2倍に形成すれば足ることとなるので、通常の打ち抜き加工では所期のリードピッチを形成できない場合でも、通常の打ち抜き加工で所期のリードフレームを得ることが可能となる。
図1は、本発明の半導体用リードフレームの一実施形態を説明するための平面図である。本実施形態の半導体用リードフレームは、フレーム1aとリード2aとを有するアイランドレスのリードフレーム第1層5aと、フレーム1bとリード2bとを有するアイランド付きリードフレーム第2層5bとを、重ね合わせ、接合部3a及び3bで接合したものである。
まず、第1層5aのフレーム1a及び第2層5bのフレーム1bとして、銅又はその合金、Ni又はその合金、鉄又はその合金、タングステン又はその合金、あるいはステンレススチール等からなるフイルムを用意する。
(1)接合部3として、曲げ片7a,7bを機械的に折り曲げることにより接続しているため、カシメや熱によってフレームが変形する虞がない。
(2)突起部が形成されないため、リードフレーム同士を接合する際に、接合部3が厚くならず、パッケージ厚を低減できると共にコストを削減することができる。
(3)接合部3に突出する所がないため、従来の樹脂モールドの際に使用される成形金型を用い、既存の設計で製造できる。
(4)スポット溶接のように専用の設備が不要で、一般仕様のプレス機と金型のみで製造でき、工程も簡易なものとすることができる。
(5)三次元構造のPKG(パッケージ)を容易に製造でき、高集積で多機能のPKG(パッケージ)の製作が可能となる。
(6)接合部のサイズ、位置を自由に決められることにより、リードフレームの設計の自由度が増大する。
2a,2b リード
3a,3b 接合部
5a 第1層
5b 第2層
7a,7b 曲げ片
9a,9b 接合部
11a 第1層
11b 第2層
13a,13b 接合部
15a 曲げ片
15b 孔部
Claims (8)
- フレームを加工してリードを形成した第1のリードフレーム部材と、フレームを加工して前記リードとは異なる形状にリードを形成した第2のリードフレーム部材とを少なくとも有し、これらを重ね合わせて接合部において接続した半導体装置用リードフレームにおいて、
前記第1のリードフレーム部材及び第2のリードフレーム部材は、前記接合部として、各々のフレームの一部から形成された曲げ片を有し、該曲げ片を双方機械的に折り曲げることにより前記第1のリードフレーム部材と第2のリードフレーム部材とを接続したことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。 - 前記第1のリードフレーム部材及び前記第2のリードフレーム部材の曲げ片はそれぞれ接続側へ10°〜80°折り曲げられ、鍵状に曲げ組み合わされて接続されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置用リードフレーム。
- フレームを加工してリードを形成した第1のリードフレーム部材と、フレームを加工して前記リードとは異なる形状にリードを形成した第2のリードフレーム部材とを少なくとも有し、これらを重ね合わせて接合部において接続した半導体装置用リードフレームにおいて、
前記第1のリードフレーム部材及び前記第2のリードフレーム部材のいずれか一方の接合部に曲げ片が形成され、他方の接合部に前記曲げ片が貫通する貫通孔が形成され、前記曲げ片を前記貫通孔に挿入して折り曲げることにより前記第1のリードフレーム部材と第2のリードフレーム部材とを接続したことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。 - フレームを加工してリードを形成したリードフレーム部材と、フレームを有する放熱板とを少なくとも有し、これらを重ね合わせて接合部において接続した半導体装置用リードフレームにおいて、
前記リードフレーム部材及び前記放熱板は、前記接合部として、各々のフレームの一部から形成された曲げ片を有し、該曲げ片を双方機械的に折り曲げることにより前記リードフレーム部材と前記放熱板とを接続したことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。 - 前記リードフレーム部材及び前記放熱板の曲げ片はそれぞれ接続側へ10°〜80°折り曲げられ、鍵状に曲げ組み合わされて接続されていることを特徴とする請求項4記載の半導体装置用リードフレーム。
- フレームを加工してリードを形成したリードフレーム部材と、フレームを有する放熱板とを少なくとも有し、これらを重ね合わせて接合部において接続した半導体装置用リードフレームにおいて、
前記リードフレーム部材又は前記放熱板のいずれか一方の接合部に曲げ片が形成され、他方の接合部に前記曲げ片が貫通する貫通孔が形成され、前記曲げ片を前記貫通孔に挿入して折り曲げることにより前記リードフレーム部材と前記放熱板とを接続したことを特徴とする半導体装置用リードフレーム。 - フレームを加工してリードを形成すると共に、接合部となる第1の曲げ片を形成することにより第1のリードフレーム部材を準備する工程と、
フレームを加工して前記リードとは異なる形状にリードを形成すると共に、接合部となる第2の曲げ片を形成することにより第2のリードフレーム部材を準備する工程と、
前記第1のリードフレーム部材及び前記第2のリードフレーム部材を重ね合わせる工程と、
前記第1の曲げ片と前記第2の曲げ片をそれぞれ接続側へ10°〜80°機械的に折り曲げ、鍵状に組み合わせる工程と、
前記接合部の上下面より潰し加工を施して前記接合部を固定する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置用リードフレームの製造方法。 - フレームを加工してリードを形成すると共に、接合部となる第1の曲げ片を形成することにより第1のリードフレーム部材を準備する工程と、
フレームに接合部となる第2の曲げ片を形成することにより放熱板を準備する工程と、
前記第1のリードフレーム部材及び前記放熱板を重ね合わせる工程と、
前記第1の曲げ片と前記第2の曲げ片をそれぞれ接続側へ10°〜80°機械的に折り曲げ、鍵状に組み合わせる工程と、
前記接合部の上下面より潰し加工を施して前記接合部を固定する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置用リードフレームの製造方法。
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