JP2006010117A - 冷媒充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷媒容器の周囲温度が低い時や、冷媒容器内の冷媒量が減少した時に、冷媒容器の内圧が低下し、充填圧力が不足する場合でも、充填タクトタイムを設定でき、充填精度を向上でき、さらに廃熱を利用しエネルギーを有効活用できる冷媒充填装置を提供する。
【解決手段】 冷媒装置100において、流量制御手段6の備える冷媒容器温度制御手段8は、ペルチェ素子12を備えている。計算手段5は、冷媒回路圧力測定手段4による冷媒容器1の回路内圧力の測定結果に基づき、冷媒回路3への冷媒の充填量を算出する。冷媒容器温度制御手段8は、計算手段5の算出した充填量と、冷媒容器圧力測定手段2の測定した容器内圧力とに基づき、配管13を流れる冷媒の流量を制御する。冷媒容器温度制御手段8は、ペルチェ素子12により冷媒容器1を加熱、あるいは冷却することにより流量を制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填する冷媒充填装置に関する。
従来の冷媒充填方法及びその冷媒充填装置では、冬場など周囲温度が低い時あるいは冷媒容器内の冷媒量が減少した時に、冷媒容器の内圧が低下し、その結果、充填圧力が不足する場合に利用する装置として、冷媒容器の周囲に加熱手段を設けている。あるいは加熱手段の具体例として電気ヒータを設け、冷媒容器をサーモスタットで一定温度に保つとともに、充填時間をタイマーにより設定することで、規定量を充填している。(例えば、特許文献1)。
また、加熱手段として圧縮機から吐出された高温の冷媒ガスを利用する加熱器を設けているものもある(例えば、特許文献2)。
特開平8−49947号公報 特開2000−346503号公報
従来の冷媒充填方法及びその冷媒充填装置(例えば、特許文献1)は、冷媒容器(特許文献1では冷媒充填缶と記載)の加熱手段として電気ヒータによる加熱が、冷媒充填装置における冷媒回路の真空引き作業の開始と共に開始され、冷媒回路への冷媒充填作業の終了と共に停止される制御となっている。また充填量は、冷媒容器をサーモスタットで一定温度に保つとともに、充填時間をタイマーにより設定することで、規定量が充填される制御となっている。そのため従来の方法では、電気ヒータで冷媒容器を加熱するので、冬場など冷媒容器の内圧が不足する場合でも、冷媒容器内の冷媒の膨張を促進して圧力を上昇させることで、充填圧力不足を解消することができた。
しかし、管路における流量は、管路の圧力差(ここでは、冷媒容器と冷媒回路の圧力差に該当)により変動する。このため、従来の方法のように冷媒回路側の圧力を検知せずに、冷媒容器側のみ電気ヒータで加熱することで圧力を制御すると、冷媒回路の周囲環境や充填状態によって冷媒容器と冷媒回路の圧力差にばらつきが生じ、それにより流量もばらつく。したがって、充填時間のみを設定する従来の方法では、充填精度を向上させることが困難であった。
また、従来の冷媒充填方法及びその冷媒充填装置(例えば、特許文献2)は、冷媒ボンベの加熱手段として、冷媒を充填される冷熱機器の冷凍サイクルを構成する圧縮機から吐出される高温の冷媒ガスを利用する加熱器を用いる。このため、充填される冷熱機器の充填量が増えないと圧縮機から吐出される冷媒ガス温度が上がらず、加熱効果が得られない。したがって、充填におけるタクトタイムを柔軟に変えることができないという問題があった。また、冷媒を充填される冷熱機器が圧縮機を持たない製品(例えば自然循環式冷熱機器)の場合では、加熱器を利用できないという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は充填精度を上げることができる冷媒充填装置を得るものである。
また、第2の目的は充填におけるタクトタイムを可変することができる冷媒充填装置を得るものである。
また、第3の目的は冷媒充填装置の周囲温度にかかわらず、冷媒容器の充填圧力を制御できる冷媒充填装置を得るものである。
また、第4の目的は冷媒を充填される冷熱機器の圧縮機の有無にかかわらず、冷媒容器の充填圧力を制御できる冷媒充填装置を得るものである。
また、第5の目的は冷媒容器の形状や大きさにかかわらず冷媒容器の充填圧力を制御できる冷媒充填装置を得るものである。
また、第6の目的は廃熱を利用することで、エネルギーの有効活用が可能な冷媒充填装置を得るものである。
この発明の冷媒充填装置は、
冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
前記冷媒容器の内部の容器内圧力を測定する冷媒容器圧力測定手段と、
前記冷媒回路の内部の回路内圧力を測定する冷媒回路圧力測定手段と、
前記冷媒回路圧力測定手段が測定した回路内圧力を用いて、前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出する計算手段と、
前記計算手段が算出した冷媒の充填量と前記冷媒容器圧力測定手段が測定した容器内圧力とに基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
を備えたことを特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、
冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
前記冷媒容器から前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を測定する充填量測定手段と、
前記充填量測定手段が測定した冷媒の充填量に基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
を備えたことを特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、
冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
前記配管を流れる冷媒の流量を測定する流量測定手段と、
前記流量測定手段が測定した冷媒の流量を用いて前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出充填量として算出し、算出した算出充填量と前記冷媒回路に充填が予定されている予定充填量との差分を算出する計算手段と、
前記計算手段が計算した差分に基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
を備えたことを特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、
冷媒を供給する複数の冷媒容器を備え、
前記複数の冷媒容器のそれぞれと接続可能であるとともに前記複数の冷媒容器のいずれかと接続している冷媒回路に対して、接続している冷媒容器から他の冷媒容器に接続を切り替え、切り替えた前記他の冷媒容器から前記冷媒回路に冷媒を充填することを特徴とする。
前記複数の冷媒容器のそれぞれは、
冷媒容器の内部の容器内圧力が所定の圧力値に制御されることを特徴とする。
前記複数の冷媒容器のそれぞれは、
冷媒容器の内部の温度が所定の値に制御されることにより、容器内圧力が所定の圧力値に制御されること特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、
冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
前記配管の途中に設置され、前記冷媒容器から流入される冷媒を蓄えて、蓄えた冷媒を前記冷媒回路に充填する蓄積手段と、
前記蓄積手段が冷媒を前記冷媒回路に充填する場合に、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
を備えたことを特徴とする。
前記蓄積手段は、略密封されており、
前記冷媒充填装置は、さらに、
前記蓄積手段の内部の圧力を示す蓄積圧力を測定する蓄積圧力測定手段と、
前記冷媒回路の内部の回路内圧力を測定する冷媒回路圧力測定手段と、
前記冷媒回路圧力測定手段が測定した回路内圧力を用いて、前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出する計算手段と
を備え、
前記流量制御手段は、
前記計算手段が算出した冷媒の充填量と前記蓄積圧力測定手段が測定した蓄積圧力とに基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする。
前記冷媒充填装置は、さらに、
前記蓄積手段から前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を測定する充填量測定手段を備え、
前記流量制御手段は、
前記充填量測定手段が測定した冷媒の充填量に基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする。
前記冷媒充填装置は、さらに、
前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を測定する流量測定手段と、
前記流量測定手段が測定した冷媒の流量を用いて前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出充填量として算出し、算出した算出充填量と冷媒回路に充填が予定されている予定充填量との差分を算出する計算手段と
を備え、
前記流量制御手段は、
前記計算手段が計算した差分に基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする。
前記流量制御手段は、
冷媒の温度を制御する冷媒温度制御手段を含むことを特徴とする。
前記冷媒温度制御手段は、
放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有し、第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱するペルチェ素子を含むとを特徴とする。
前記冷媒充填装置は、
前記冷媒温度制御手段が発生した廃熱を前記冷媒回路に供給する廃熱供給手段を備えたことを特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、
第1冷媒回路に冷媒を充填する第1冷媒容器と、
第2冷媒回路に冷媒を充填する第2冷媒容器と、
放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有し、第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱するペルチェ素子と
を備え、
前記ペルチェ素子は、
前記第1冷媒容器と前記第2冷媒容器との間に配置され、第1面が放熱することにより第1冷媒容器を加熱する場合には第2面の吸熱により第2冷媒容器を冷却し、第1面が吸熱することにより第1冷媒容器を冷却する場合には第2面が放熱して第2冷媒容器を加熱することを特徴とする。
この発明の冷媒充填装置は、冷媒容器圧力測定手段と冷媒回路圧力測定手段を持つことにより、その圧力測定値から管路の圧力差(冷媒容器と冷媒回路の圧力差に該当)を算出できる。この圧力差から、管路の流量を算出し、さらに充填時間を制御することで流量を制御することができる。この流量制御により充填精度を向上することができる。
また、流量を流量制御手段によって制御することにより、充填開始当初は充填流量を多くして充填速度を上げ、充填終了直前に充填流量を少なくして充填速度をさげることができる。よってタクトタイムの可変運用と充填精度向上の両立が図れる。
また、冷媒温度制御手段によって加熱制御することで、冷媒容器内の冷媒の膨張を促進して圧力を上昇させることができるので、冬場など冷媒容器の内圧が不足する場合でも、充填圧力不足を解消できる効果を有する。さらに、加熱制御を圧縮機に依存しないため、冷熱機器が圧縮機を持たない製品(例えば自然循環式冷熱機器)の場合においても利用できる。
実施の形態1.
図1〜3を用いて実施の形態1を説明する。図1は、この発明の実施の形態1における冷媒充填装置100の構成図である。冷媒充填装置100は、2つの圧力測定手段と、流量制御手段を備えることを特徴とする。流量制御手段には、例えば、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子を用いる。
図1の冷媒充填装置100において、冷媒容器1には冷媒容器圧力測定手段2を設けている。また、冷媒回路3には、冷媒回路圧力測定手段4を設けている。冷媒容器1には、流量制御手段6を設けている。また、流量制御手段6は、冷媒容器温度制御手段8を備える。冷媒容器温度制御手段8は、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子12を用いて冷媒容器1を加熱、あるいは冷却する。冷媒容器1を加熱、冷却することで冷媒回路3に充填する冷媒の流量を制御する構成である。また、流量制御手段6には、計算手段5が接続されている。計算手段5は、冷媒回路圧力測定手段4による圧力測定値に基づき冷媒回路3への冷媒の充填量を計算する。さらに、冷媒容器1は、配管13により冷媒回路3と接続されている。配管13の途中に充填停止手段9a,9bが設けられている。
図2は、この発明の実施の形態1における冷媒充填装置100の制御ブロック図を示す。図2の制御ブロック図において、冷媒容器圧力測定手段2、冷媒回路圧力測定手段4、充填時間測定手段7により測定されたそれぞれの測定値が計算手段5に入力される。そして、計算手段5は、充填開始からの充填量を計算する。計算手段5により計算された充填量に基づき、流量制御手段6が冷媒の充填流量を制御する。流量制御手段6は、自己の備える冷媒容器温度制御手段8、あるいは充填停止手段9により、流量の制御を行う構成である。
図3は、実施の形態1に係る冷媒充填装置100の制御フローを示す。また、図8は、実施の形態1における冷媒の充填状態を示す特性線図を示す。一点鎖線が本発明に係る圧力、充填量を示している。これらについては後述する。このように、冷媒充填装置100は、図2の制御ブロック図に従い、各々の制御手段が接続されている。さらに、冷媒充填装置100は、図3の制御フローに従い制御されることにより、図8の特性で充填される。
次に動作について説明する。図3の制御フローを参照して説明する。
冷媒充填装置100において充填が始まると、冷媒容器圧力測定手段2、冷媒回路圧力測定手段4及び充填時間測定手段7により測定されたそれぞれの測定値が計算手段5に入力され(S101〜S103)、測定時の充填量が計算される(S104)。すなわち、冷媒容器圧力測定手段2は、冷媒容器の内部の容器内圧力を測定する。また、冷媒回路圧力測定手段4は、冷媒回路3の内部の回路内圧力を測定する。計算手段5は、冷媒回路圧力測定手段4が測定した回路内圧力を用いて、冷媒回路3にそれまでに充填された冷媒の充填量を算出する。この算出において、例えば、計算手段5は、あらかじめ、冷媒回路3の回路内圧力と冷媒充填量の関係を示す「充填量−圧力テーブル」を備える。そして、回路内圧力の測定を「充填量−圧力テーブル」に参照して冷媒回路3の充填量を計算する。そして、後述のように流量制御手段6は、計算手段5が算出した冷媒回路3への冷媒の充填量と、冷媒容器圧力測定手段2が測定した容器内圧力とに基づいて、配管13を流れる冷媒の流量を制御する。「流量」は冷媒容器1の容器内圧力と冷媒回路3の回路内圧力の圧力差により変動する。このため、冷媒回路3の回路内圧力に加えて冷媒容器1の容器内圧力を測定し、両者の圧力差を求めた上で冷媒の流量を制御する。そして、冷媒回路3に充填が必要な必要冷媒量と設定タクトタイムから、流量制御手段6は、測定時が冷媒充填終了直前かどうかを判断する。流量制御手段6は、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断すると(S105のNO)、流量制御手段6は、流量を上げる制御(S106)を実施する。
この流量を上げる制御は、図8において、流量増大領域として示している。流量制御手段6を構成する冷媒容器温度制御手段8の具体例として、ペルチェ素子12を使用する場合は、流量をあげる制御としてはペルチェ素子12により冷媒容器1を加熱する。
その後、流量制御手段6は、必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前と判断すると(S105のYES)、流量制御手段6は、流量を下げる制御を行う(S107)。この流量を下げる制御は、図8において、流量減少領域として示している。流量制御手段6を構成する冷媒容器温度制御手段8の具体例として、ペルチェ素子12を使用する場合は、流量を下げる制御としてはペルチェ素子12により冷媒容器1を冷却する。
その後の測定(S108〜S110)において、充填量計算値が必要冷媒量に達し(S111)、流量制御手段6が充填終了を判断すると(S112)、充填停止手段9により充填を停止する。
なお、図1では、冷媒容器圧力測定手段2、冷媒回路圧力測定手段4を設けて圧力を測定しているが、温度測定手段によって各々の冷媒飽和温度を測定し、圧力値に換算しても良い。
以上のように、実施の形態1の冷媒充填装置100は、冷媒回路圧力測定手段4の測定した回路内圧力を使用して、計算手段5が充填量を計算する。さらに、流量制御手段6は、冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから測定時が冷媒充填初期かどうかを判断する。測定時が冷媒充填初期であれば、流量制御手段6は、流量を増加させる制御を実施する。一方、測定時が冷媒充填終了直前であれば、流量制御手段6は、流量を減少させる制御を実施する。最後に充填量計算値が必要冷媒量に達し、流量制御手段6が充填終了と判断すると、充填停止手段9により充填を停止する。よって、その圧力測定値から冷媒回路3の充填量を算出し、この充填量と冷媒回路圧力測定手段4の測定した回路内圧力とに基づき、流量制御手段6によって流量を制御することにより、タクトタイム通りに充填を行うことが可能となり、充填精度を向上できる。
また、測定時間の刻み毎における流量制御手段6による流量の制御により、充填開始当初は流量を多くして充填速度を上げ、充填終了直前には流量を少なくして充填速度を下げることができる。これは図8において、充填終了直前の流量減少領域の制御に対応する。これにより、規定の冷媒充填量どおりに充填することが可能となり、充填精度が向上する。また、流量を制御することによりタクトタイムの可変運用が可能となる。これは図8において、充填時間t3を可変できることに対応する。
また、流量を流量制御手段6によって制御することにより、流量を多くして充填速度をあげることができる。このため、従来の冷媒充填方法や充填装置と同様に、冬場など周囲温度が低い時、あるいは冷媒容器内の冷媒量が減少した時に、冷媒容器内圧が低下し、その結果、充填圧力が不足する場合に充填圧力を高く保つことができる。
実施の形態1に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、冷媒容器圧力測定手段と冷媒回路圧力測定手段を持ち、その測定値から算出された充填量に基づいて充填流量を制御する手段を設けたことを特徴とする。
実施の形態1に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、流量制御手段として、冷媒温度制御手段を設けたことを特徴とする。
実施の形態2.
次に、図4〜図8を用いて、実施の形態2を説明する。実施の形態1では、冷媒回路圧力測定手段4による圧力測定値から冷媒回路3の冷媒充填量を算出した。そして、この計算結果をもとに、流量制御手段6によって流量を制御するようにした。これに対して、本実施の形態2では、圧力測定手段の代わりに、充填量測定手段あるいは流量測定手段を用いる場合について説明する。
まず、充填量測定手段10を用いる場合を説明する。充填量測定手段10は、冷媒回路3へ冷媒の充填を開始してから測定時点間での間に冷媒回路3に充填された冷媒の充填量を測定する。図4の充填量測定手段10は、冷媒容器1の冷媒の減少量を測定して、これを冷媒回路3の冷媒の充填量として出力する。
図4は、実施の形態2における冷媒充填装置201の構成を示す図である。冷媒充填装置201は、実施の形態1で示した図1の冷媒充填装置100に対して、冷媒容器圧力測定手段2、冷媒回路圧力測定手段4に代えて、充填量測定手段10を備えた点のみが異なる。冷媒充填装置201は、実施の形態1の冷媒充填装置100と同様に、冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子を用いて冷媒容器1の温度を制御する。すなわち、実施の形態1と同様に、ペルチェ素子12を用いて、冷媒容器1を加熱、冷却することにより、冷媒回路3に充填する冷媒の流量を制御する。
冷媒充填装置201において、冷媒容器1に充填量測定手段10を設けている。冷媒容器1には、前記のように、ペルチェ素子12を設ける。さらに、冷媒容器1は、冷媒回路3と配管13により接続されている。なお図4では、冷媒容器1に充填量測定手段10を設けているが、冷媒回路3に充填量測定手段10を設けても構わない。
次に、図5を用いて流量測定手段11を用いる場合を説明する。流量測定手段11は、配管13を流れる冷媒の流量を測定する。図5は、実施の形態2における冷媒充填装置202の構成を示している。冷媒充填装置202は、前記の冷媒充填装置201に対して、充填量測定手段10を流量測定手段11に代えた点のみが異なる。冷媒充填装置202も冷媒充填装置201と同様に、冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子を用いて冷媒容器1の温度を制御して、冷媒の流量を制御する。
冷媒充填装置202において、冷媒容器1には冷媒容器温度制御手段8が加熱、冷却の制御を行うペルチェ素子12を設ける。冷媒容器1は、冷媒回路3と配管13により接続されており、配管の途中に流量測定手段11が接続されている。
図6は、実施の形態2における制御ブロック図を示す。図6の制御ブロック図は、充填量測定手段10と、流量測定手段11との両者を記載し、冷媒充填装置201、冷媒充填装置202の両方の制御ブロック図を兼ねている。図6においては、充填量測定手段10と流量測定手段11とのいずれかを備えればよい。充填量測定手段10を備える場合は、冷媒充填装置201に対応し、流量測定手段11を備える場合は冷媒充填装置202に対応する。
充填量測定手段10と流量測定手段11とのいずれかによる測定値と、充填時間測定手段7による測定値が、計算手段5に入力される。これらが入力されると、計算手段5は、それまでに冷媒回路3に充填された充填量を計算する。計算手段5により計算された充填量の値に基づき、流量制御手段6は、自己の備える冷媒容器温度制御手段8、あるいは充填停止手段9により、流量の制御を行う。
図7は、実施の形態2における制御フローを示す。図7は、図2の制御フローと同様である。図2と測定する対象が異なる。また、図7の制御フローは、充填量測定手段10と、流量測定手段11との両者の場合を兼ねている。S202とS208において、「充填量測定手段10により充填量を測定する」のか、「流量測定手段11により流量を測定する」のかの相違のみである。
図4の冷媒充填装置201、及び図5の冷媒充填装置202は、図6の制御ブロック図に従い各々の制御手段が接続され、さらに、図7の制御フローに従い制御される。これにより、実施の形態1の冷媒充填装置100と同様に、冷媒回路3に対して冷媒を図8の特性で充填する。
次に、図7を参照して動作について説明する。まず充填量測定手段10を備える冷媒充填装置201の動作を説明する。
冷媒充填装置201において充填が始まると、充填時間測定手段7及び充填量測定手段10により測定された値(S201〜S202)が計算手段5に入力されて、測定時の充填量が計算される(S203)。充填量測定手段10、例えば、ロードセルを備える。ロードセルにより充填開始時及び測定時の冷媒容器1の重量を測定する。そして、開始時と測定時の差から重量変化を算出して、算出した重量変化を、冷媒回路3に充填された冷媒の充填量とみなす。
すなわち、充填量測定手段10は、冷媒容器1から冷媒回路3に充填された冷媒の充填量を測定する。後述のように、流量制御手段6は充填量測定手段10が測定した冷媒の充填量に基づいて、配管13を流れる冷媒の流量を制御する。
そして、冷媒回路3に充填が必要な必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断されると(S204のNO)、流量制御手段6により流量を上げる制御(S205)が実施される。
この流量を上げる制御は、図8において、実施の形態1と同様に、流量増大領域として示される。実施の形態1と同様に、冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子12を使用して流量を上げる制御を行う。流量を上げる制御としては、実施の形態1で説明したように、ペルチェ素子12により冷媒容器1を加熱する。
その後、流量制御手段6が、測定時が冷媒充填終了直前と判断すると(S204のYES)、流量制御手段6は、流量をさげる制御を行う(S206)。この流量を下げる制御は、図8において、実施の形態1と同様に、流量減少領域として示される。この場合冷媒容器温度制御手段8は、ペルチェ素子12を使用して流量を下げる制御を行う。実施の形態1で述べたように、ペルチェ素子12により冷媒容器1を冷却する。
その後の測定(S207〜S208)において、充填量計算値が必要冷媒量に達し(S209)、流量制御手段6が充填終了を判断すると(S210のYES)、充填停止手段9により充填を停止する。
次に、流量測定手段11を用いる冷媒充填装置202の動作を説明する。流量測定手段11を用いる冷媒充填装置202の場合は、S202、及びS208において流量測定手段11により配管13を流れる冷媒の流量の測定に置き換わる他は、上記の充填量測定手段10を用いる冷媒充填装置201の動作と同様である。すなわち、流量測定手段11は、配管13を流れる冷媒の流量を測定する。計算手段5は、流量測定手段11が測定した冷媒の流量を用いて冷媒回路3に充填された冷媒の充填量を算出充填量として算出する。
算出充填量は、例えば、測定した流量と、充填時間測定手段7により測定した時間とから充填量を求める。そして、算出した算出充填量と冷媒回路3に充填が予定されている予定充填量との差分を算出する。そして、流量制御手段6は、計算手段5が計算した差分に基づいて、配管13を流れる冷媒の流量を制御する。
以上のように、実施の形態2に係る冷媒充填装置201、及び冷媒充填装置202においても、充填量が計算される。さらに、冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから、冷媒充填初期であれば、流量制御手段6により流量を増加させる制御を実施する。一方、冷媒充填終了直前であれば、流量制御手段6により流量を減少させる制御を実施する。最後に充填量計算値が必要冷媒量に達し、充填終了を判断すると、充填停止手段9により充填を停止する。よって、このように、流量制御手段6によって流量を制御することにより、規定の充填量どおりに冷媒回路へ充填することが可能となり、充填精度を向上できる。
また、流量制御手段6による流量の制御により、充填開始当初は流量を多くして充填速度を上げ、充填終了直前には流量を少なくして充填速度を下げることができる。これは図8において、充填終了直前の流量減少領域の制御に対応する。これにより、タクトタイムどおりに充填することが可能となり、充填精度が向上する。また、流量を制御することによりタクトタイムの可変運用が可能となる。これは図8において、充填時間t3を可変できることに対応する。
また、流量を流量制御手段6によって制御することにより、流量を多くして充填速度をあげることができる。このため、従来の冷媒充填方法や充填装置と同様に、冬場など周囲温度が低い時、あるいは冷媒容器内の冷媒量が減少した時に、冷媒容器内圧が低下し、その結果、充填圧力が不足する場合に充填圧力を高く保つことができる。
実施の形態2に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、充填量測定手段、あるいは流量測定手段を持ち、その測定値から算出された充填量に基づいて、流量を制御することを特徴とする。
実施の形態3.
次に、図9、図10を用いて実施の形態3に係る冷媒充填装置300を説明する。以上の実施の形態1,実施の形態2では、冷媒回路と接続されている単一の冷媒容器に対して、冷媒容器温度制御手段を備える流量制御手段により流量を制御した。これに対して、本実施の形態3では、冷媒容器温度制御手段を備える流量制御手段を設けた複数の冷媒容器を冷媒回路に接続して冷媒を充填する冷媒充填装置300について説明する。
図9は、実施の形態3における冷媒充填装置300の構成を示す図である。図9の冷媒充填装置300において、複数の冷媒容器として圧力がP1である高圧側冷媒容器14、圧力がP2である低圧側冷媒容器15を設けている(P1>P2である)。そして、高圧側冷媒容器14、低圧側冷媒容器15には流量制御手段として、それぞれ高圧側流量制御手段16、低圧側流量制御手段19を設けている。さらに高圧側流量制御手段16は高圧側冷媒容器温度制御手段17を、低圧側流量制御手段19は低圧側冷媒容器温度制御手段20を備えている。また、高圧側流量制御手段16には高圧側計算手段36が接続されている。また低圧側流量制御手段19には、低圧側計算手段37が接続されている。
高圧側冷媒容器温度制御手段17と低圧側冷媒容器温度制御手段20とは、例えば、加熱、冷却のいずれも可能な高圧側ペルチェ素子18、低圧側ペルチェ素子21を備える。すなわち、実施の形態1と同様に、高圧側冷媒容器温度制御手段17は、高圧側ペルチェ素子18を用いて高圧側冷媒容器14を加熱、冷却する。また、低圧側冷媒容器温度制御手段20は、低圧側ペルチェ素子21を用いて低圧側冷媒容器15を加熱、冷却する。また、高圧側冷媒容器圧力測定手段22と低圧側冷媒容器圧力測定手段23を設けている。
また、冷媒回路3には冷媒回路圧力測定手段4を設けるとともに、複数の冷媒容器として高圧側冷媒容器14、低圧側冷媒容器15が配管13により冷媒回路3へ接続されている。配管13の途中には、充填停止手段9a,9b,9cを設けている。
なお,図9では、実施の形態1の場合と同様に、圧力測定手段を設けている。しかしこれに限定されることなく、実施の形態2で説明しているとおり、圧力測定手段の代わりに充填量測定手段あるいは流量測定手段を設けても良い。
次に、動作について説明する。図10は、冷媒充填装置300の動作を示すフローチャートである。図10、及び図8を参照して動作を説明する。
図9の冷媒充填装置300において、高圧側冷媒容器14の圧力を高圧側流量制御手段16の備える高圧側冷媒容器温度制御手段17によって、図8に示すP1に制御しておく(S301)。すなわち、高圧側冷媒容器温度制御手段17によって、温度を制御することにより圧力を所定の圧力P1に制御する。一方、低圧側冷媒容器15の圧力を低圧側流量制御手段19の備える低圧側冷媒容器温度制御手段20によって、図8に示すP2に制御しておく(S301)。低圧側冷媒容器温度制御手段20によって、温度を制御することにより圧力を所定の圧力P2に制御する。
図8に示すように、まず高圧側冷媒容器14(圧力P1)により冷媒回路3へ充填を開始する(S302)。
冷媒充填装置300で充填が始まると、実施の形態1での動作(図3)と同様に、測定時の充填量が計算される。そして、冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断されると、高圧側冷媒容器14から冷媒回路3へ冷媒の充填が継続される。(図8における流量増大領域での制御)。
その後、測定時が冷媒充填終了直前と判断されると(S303のYES)、高圧側冷媒容器14からの充填を停止し、低圧側冷媒容器15から冷媒回路3へ冷媒が送り込まれる制御に切り替える(S304)(図8における流量減少領域での制御)。
その後の測定において、充填量計算値が必要冷媒量に達し、充填終了を判断すると、充填停止手段9により充填を停止する(S305のYES,S306)。
このように、本制御は事前に温度制御(高温と低温)された冷媒容器を複数設け、充填量を検知してどちらの容器から充填するかを切り替えできる手段を設けたものである。
なお、図9では、実施の形態1と同様に、充填量を圧力測定手段の測定値から算出している。しかし、実施の形態2で説明しているとおり、圧力測定手段の代わりに、充填量測定手段、あるいは流量測定手段を用いて算出する構成としても良い。
以上のように、実施の形態3の冷媒充填装置300は、事前に温度制御(高温と低温)された冷媒容器を複数設け、冷媒回路における充填量を算出して、どちらの容器から充填するかを切り替える制御を行う。このため、実施の形態1、実施の形態2に記載の効果に加えて、例えば、容積が大きな冷媒容器を使用しなければならない場合のように、熱容量が大きいために冷媒容器温度制御に時間がかかるような場合においても、あらかじめ個別に温度制御ができる。このため、時間のロスの少ない充填が可能になる。
実施の形態3に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、複数の冷媒容器を冷媒回路に接続し、複数の冷媒容器それぞれが流量制御手段として、冷媒温度制御手段を備えたことを特徴とする。
実施の形態3に係る冷媒充填装置は、冷媒を供給する複数の冷媒容器を備え、前記複数の冷媒容器のそれぞれと接続可能であるとともに前記複数の冷媒容器のいずれかと接続している冷媒回路に対して、接続している冷媒容器から他の冷媒容器に接続を切り替え、切り替えた前記他の冷媒容器から前記冷媒回路に冷媒を充填することを特徴とする。
実施の形態4.
次に、図11、図12を用いて実施の形態4を説明する。実施の形態4は、冷媒容器1と冷媒回路3の間に「液だめ24」(蓄積手段の一例)を設けた構成である。「液だめ24」は、略密封されており内部圧力を一定に保つことができる。
実施の形態1では、圧力測定手段による圧力測定値から冷媒回路3に充填した充填量を計算し、流量制御手段によって流量を制御した。また、実施の形態2では、充填量測定手段による充填量の測定結果、あるいは流量測定手段による流量の測定結果を用いて、流量制御手段によって流量を制御した。
本実施の形態4の冷媒充填装置400では、冷媒容器と冷媒回路の間に、冷媒容器より容量の小さい「液だめ」を設ける。「液だめ」には流量制御手段を接続し、この流量制御手段は、液だめ温度制御手段を備える。液だめ温度制御手段はペルチェ素子12を用いて、「液だめ」を加熱、冷却する。これにより、「液だめ」から冷媒回路3への流量を制御する構成である。実施の形態1では冷媒容器1を加熱、冷却したのに対し、本実施の形態4では、「液だめ」から冷媒回路3へ充填するとともに、「液だめ」を加熱、冷却する。
図11は、実施の形態4に係る冷媒充填装置400の構成を示している。冷媒充填装置400は、冷媒容器1と冷媒回路3の間に冷媒容器1より容量の小さい液だめ24を備えている。冷媒回路3は、冷媒回路圧力測定手段4を備えている。冷媒容器1と液だめ24の間には充填停止手段9bを設けている。また、液だめ24と冷媒回路3の間には充填停止手段9aを設けている。
「液だめ24」には、液だめ温度制御手段38を備える流量制御手段6、計算手段5、及び液だめ圧力測定手段35が接続する。液だめ圧力測定手段35は、液だめ24の内部圧力(蓄積圧力)を測定する。
前述のように、液だめ温度制御手段38は、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子12を使用して、「液だめ24」への加熱、冷却の制御を行う。
なお、図11では実施の形態1と同様に圧力測定手段を設けているが、実施の形態2で説明しているとおり、圧力測定手段の代わりに、充填量測定手段あるいは流量測定手段を設けても良い。
次に動作について説明する。図12は、冷媒充填装置400の動作を示すフローチャートである。図12を参照して冷媒充填装置400の動作を説明する。以下の動作の説明では、9a、9bの充填停止手段は、「弁」を想定する。このため、以下の動作の説明では、充填停止手段9aを「弁9a」、充填停止手段9bを「弁9b」と呼ぶことがある。
冷媒充填装置400による充填の前作業として、冷媒容器1と液だめ24の間の弁9bを閉じて真空引きを行う。これにより、冷媒回路3に加えて液だめ24も真空状態にする(S401)。
次に、液だめ24と冷媒回路3の間の弁9aを閉じた後、冷媒容器1と液だめ24の間の弁9bを開き、液だめ24に規定冷媒量を入れる(S402)。
そして、再び冷媒容器1と液だめ24の間の弁9bを閉じた後、液だめ24と冷媒回路3の間の弁9aを開いて充填を開始する(S403)。
以降は、実施の形態1と同じ動作を行う(S404〜S415)。すなわち、充填量が計算(S407)されて、冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断(S408のNO)されると、流量制御手段6により流量を増加する制御(S409)が実施される。これは、図8における流量増大領域での制御に該当する。実施の形態1の場合と同様に、流量を増加する制御としては、液だめ温度制御手段38がペルチェ素子12により液だめ24を加熱する。これは、図8における流量増大領域での制御に該当する。
その後、測定時が冷媒充填終了直前と判断(S408のYES)すると、流量制御手段6により流量を減少する制御(S410)が実施される。これは、図8における流量減少領域での制御に該当する。実施の形態1の場合と同様に、流量を減少する制御としては、液だめ温度制御手段38がペルチェ素子12により液だめ24を冷却する。
その後の測定において、充填量計算値が必要冷媒量に達し、充填終了を判断(S415)すると、充填停止手段9により充填を停止(END)する。
このように、本制御は冷媒容器1と冷媒回路3の間に、冷媒容器より容量の小さい液だめ24を接続し、充填流量制御として、液だめ内の冷媒に対する温度制御を行う手段を設けたものである。
なお、図11では、実施の形態1と同様に、充填量を圧力測定手段の測定値から算出している。しかし、これに限ることはなく、実施の形態2で説明しているとおり、圧力測定手段の代わりに、充填量測定手段あるいは流量測定手段を用いて算出しても良い。
また、冷媒容器1と液だめ24の間の弁9bを開き、液だめ24に規定冷媒量を入れる時において、液だめ24の周囲温度が高い場合は、冷媒容器温度制御手段8の具体例であるペルチェ素子12により液だめ24を冷却することで液だめ24の内部圧力を下げ、冷媒容器1から液だめ24への冷媒移動を補助しても良い。
以上のように、実施の形態4に係る冷媒充填装置400は、冷媒容器1と冷媒回路3の間に、冷媒容器より容量の小さい液だめ24を接続する。そして、充填流量制御手段6の備える液だめ温度制御手段38がペルチェ素子12を用いて、液だめ24内の冷媒に対して温度制御を冷媒行う。したがって、実施の形態1、実施の形態2に記載の効果に加えて次の効果がある。例えば、冷媒容器1の容積が大きい場合は、実施の形態1、実施の形態2のような充填では、熱容量が大きいために冷媒容器の温度制御に時間がかかる場合においても、冷媒充填装置400によれば、予め規定量もしくは少量を液だめ24に移して温度制御することがでる。このため、時間のロスの少ない充填が可能になるという効果を得ることができる。
実施の形態4に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、冷媒容器と冷媒回路の間に、冷媒容器より容量の小さい液だめを接続し、流量制御手段として、液だめに冷媒温度制御手段を設けたことを特徴とする。
実施の形態5.
次に、図13を用いて実施の形態5を説明する。以上の実施の形態1〜実施の形態4では、流量制御手段6を構成する冷媒容器温度制御手段8は、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子12を使用して、冷媒容器1(あるいは液だめ24)を加熱、冷却することにより、冷媒回路3へ充填する冷媒の流量を制御するものであった。
本実施の形態5では、冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子12を使用するとともに、さらに、ペルチェ素子12の廃熱を回収して冷媒回路3へ供給する廃熱供給手段25を備えた冷媒充填装置500について説明する。
図13は、冷媒充填装置500の構成図である。冷媒充填装置500は、図1に示した実施の形態1の冷媒充填装置100に、さらに、ペルチェ素子12の廃熱を冷媒回路3に供給する廃熱供給手段25を追加した構成である。実施の形態1で述べたように、冷媒容器温度制御手段8はペルチェ素子12を加熱、冷却する制御を行う。これにより、流量の制御を行う。
次に、ペルチェ素子12について説明する。ペルチェ素子12は、板状体であり、放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有している。第1面、第2面は板状体の上面、下面に相当する。第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱する。流量を増加させたい場合には、放熱により冷媒容器1を加熱する。また、流量を減少させたい場合には、吸熱により冷媒容器1を冷却する。第1面で冷媒容器1を加熱、冷却するものとすれば、冷媒容器1を加熱する場合は、第2面は吸熱するので周辺雰囲気は冷却される。逆に、第1面により冷媒容器1を冷却する場合は、第2面は放熱するので周辺雰囲気は加熱される。廃熱供給手段25は、この周辺雰囲気を冷却、あるいは加熱する廃熱に当たる熱量を回収して、冷媒回路3へ供給する。
冷媒充填装置500において、冷媒容器1には、実施の形態1と同様に、計算手段5、流量制御手段6、冷媒容器圧力測定手段2が設けられている。また、流量制御手段6の備える冷媒容器温度制御手段8は、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子12を使用して冷媒容器1の加熱、冷却を行うのは上記のとおりである。
また、冷媒容器1は、冷媒回路3と配管13により接続されている。さらに、ペルチェ素子12の廃熱を冷媒回路に供給する廃熱供給手段25が、ペルチェ素子12と冷媒回路3に接続されている。
次に動作について説明する。冷媒容器温度制御手段8が、ペルチェ素子12の第1面により冷媒容器1を加熱(あるいは冷却)する。加熱するときは廃熱として冷却熱量が発生するので、廃熱供給手段25は、この廃熱を回収して冷媒回路3へ供給する。冷却するときは、加熱熱量が発生するので、廃熱供給手段25は、この廃熱を回収して冷媒回路3へ供給する。
以下、具体的に動作を説明する。実施の形態1及び実施の形態2で説明している動作と同様に、図13の冷媒充填装置500において充填が始まると、圧力測定手段により測定された値から、測定時の充填量が計算される。
そして、冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断されると、流量制御手段6の備える冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子12を用いて冷媒容器1を加熱する温度制御を行う。加熱の温度制御は、流量を増加させる制御(図8における流量増大領域での制御に該当)である。
ペルチェ素子12により冷媒容器1を加熱する場合は、ペルチェ素子反対面(第2面)が廃熱として冷却熱量を発生する。この場合、廃熱供給手段25は冷却熱量を回収し、回収した冷却熱量を冷媒回路3へ供給する。冷媒容器1の加熱の場合は、冷却熱量が冷媒回路3へ供給されるため、冷媒回路3は冷却される。よって、冷媒容器1は加熱され、冷媒回路3は冷却される。よって両者の圧力差は、より大きくなる。このため、廃熱供給手段25を追加することにより、冷媒の流量を増加させることができる。
その後、測定時が冷媒充填終了直前と判断されると、冷媒容器温度制御手段8はペルチェ素子12を用いて冷媒容器1を冷却する温度制御を行う。これにより、冷媒容器1の圧力が下がり、流量が減少する制御(図8における流量減少領域での制御)となる。
ペルチェ素子12により冷媒容器1を冷却する場合は、ペルチェ素子反対面(第2面)が廃熱として加熱熱量(放熱)を発生する。この場合、廃熱供給手段25は加熱熱量を回収して、回収した加熱熱量を冷媒回路3へ供給する。冷媒容器1の冷却時には、加熱熱量が冷媒回路3へ供給されるため、冷媒回路3は加熱される。よって、冷媒容器1は冷却され、冷媒回路3は加熱される。よって両者の圧力差は、より小さくなる。このため、廃熱供給手段25を追加することにより、冷媒の流量を下げることができる。
その後の測定において、充填量計算値が必要冷媒量に達し、充填終了を判断すると、充填停止手段9により充填を停止する。
このように、本制御は冷媒容器温度制御手段8がペルチェ素子12を用いて冷媒容器1の温度制御を行うとともに、さらにペルチェ素子12の廃熱を冷媒回路3へ供給する廃熱供給手段25を設けた。
なお、図13の冷媒充填装置500では、実施の形態1と同様に、充填量を圧力測定手段の測定値から算出している。しかし、これに限ることはなく、実施の形態2で説明したように、圧力測定手段の代わりに、充填量測定手段あるいは流量測定手段を用いて算出しても良い。
また、図13の冷媒充填装置500では、配管13により一つの冷媒容器1が冷媒回路3に1対1で接続している。しかし、一つの冷媒容器1に限ることはなく、実施の形態3のように、複数の冷媒容器1が冷媒回路3と配管13により接続される場合に、それぞれの冷媒容器1と冷媒回路3とを接続する廃熱供給手段を設けても構わない。また、実施の形態4で説明しているように、液だめ24と冷媒回路3の間に廃熱供給手段25を設けても構わない。
なお、図13において、ペルチェ素子12の廃熱を廃熱供給手段25により冷媒回路3の熱交換器へ供給する場合、冷媒回路3の熱交換器が空冷の場合は送風機運転、水冷の場合は通水ポンプ運転を実施すると、熱交換効率をさらに上げることができる。
以上のように、この実施の形態5に係る冷媒充填装置500は、流量制御手段6の備える冷媒容器温度制御手段8が、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子12を用いて冷媒容器1を加熱、冷却する制御を行うとともに、さらに、ペルチェ素子12の廃熱を冷媒回路3へ供給する。このため、実施の形態1〜実施の形態4の効果に加えて、冷媒容器1への加熱制御時には、冷媒容器1と冷媒回路3の圧力差がより大きくなり、廃熱供給手段25を追加することにより、流量を増加させることができる。また、冷媒容器1への冷却制御時には、冷媒容器1と冷媒回路3の圧力差がより小さくなり、廃熱供給手段25を追加することにより、流量を減少させることができる。よって、廃熱を利用することでエネルギーを有効に活用することができる。
実施の形態5に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、流量制御手段として、冷媒容器にペルチェ素子を用いた冷媒温度制御手段を持ち、さらにペルチェ素子の廃熱を冷媒回路へ供給する廃熱供給手段を備えたことを特徴とする。
実施の形態6.
次に、図14〜図16を用いて実施の形態6を説明する。以上の実施の形態1〜実施の形態で5は、単一の冷媒回路への充填方法を例示してきた。これに対して、実施の形態6では、特に、製造ラインのように、冷媒回路を有する複数の製品が一定の時間差を持ちながら生産され、順に冷媒の充填が実施されていく設備において、ペルチェ素子の廃熱をそれぞれの製品の冷媒回路へ供給する場合を説明する。
図14は、実施の形態6に係る冷媒充填装置600の構成を示す図である。冷媒充填装置600は、複数の冷媒容器の間に、冷媒容器の流量制御手段である加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子を用いる。そして、ペルチェ素子の両面に発生する熱量を別々に冷媒回路へ供給する。図14では、冷媒容器は2つのみ示しているが、例示であり個数は限定しない。
冷媒充填装置600は、正面側装置61、反対面側装置62、ペルチェ素子12、流量制御手段を備える。流量制御手段6は、冷媒容器温度制御手段8を備える。正面側装置61は、冷媒容器26(第1冷媒容器)から配管13を介して第1冷媒回路3aに冷媒を充填する。同様に、反対面側装置62は、冷媒容器27(第2冷媒容器)から配管13を介して第2冷媒回路3bに冷媒を充填する。流量制御手段6の備える冷媒容器温度制御手段8は、ペルチェ素子12により冷媒容器26、冷媒容器27への加熱、あるいは冷却の制御を行う。
ペルチェ素子12は、冷媒容器26と冷媒容器27との間に設けられている。ペルチェ素子正面側28(第1面)に配置された冷媒容器26は、冷媒回路3aに冷媒を充填する。また、ペルチェ素子反対面側29(第2面)に配置された冷媒容器27は、冷媒回路3bに冷媒を充填する。
冷媒充填装置600は、実施の形態1で述べたように充填量を圧力測定手段によって測定してもよいし、圧力測定手段の代わりに、実施の形態2で述べたように充填量測定手段あるいは流量測定手段を用いた測定をしても良い。すなわち、正面側装置61、反対面側装置62における、第1冷媒回路3a,あるいは、第2冷媒回路3bへの冷媒の充填量は、実施の形態1と同様に、圧力測定手段による測定値に基づいて求めてもよい。あるいは実施の形態2と同様に、充填量測定手段、あるいは流量測定手段を用いて算出しても良い。なお、図14は、本実施の形態6の特徴部分であるペルチェ素子12と冷媒容器26,27等を図示しており、圧力測定手段、充填量測定手段あるいは流量測定手段等の図示は省略している。
図15は、冷媒充填装置600による充填の動作を示すフローチャートである。図16は、冷媒充填装置600による充填状態を示す特性線図を示す。
次に、動作について説明する。図15、図16を参照して説明する。実施の形態1及び実施の形態2で説明している動作と類似である。
まず、冷媒充填装置600において、図16に示すように、冷媒容器26(ペルチェ正面側)に接続された第1冷媒回路3aへの冷媒の充填が開始される(S601)。
冷媒容器26から第1冷媒回路3aへの冷媒の充填が始まると、例えば圧力測定手段により測定された値から、冷媒容器26(ペルチェ正面側)側の測定時の充填量が計算される。そして、第1冷媒回路3aの必要冷媒量と設定タクトタイムから、冷媒容器26(ペルチェ正面側)側における測定時が冷媒充填終了直前でないと判断されると、流量制御手段6を構成するペルチェ素子12のペルチェ素子正面側28より冷媒容器26(ペルチェ正面側)へ加熱の温度制御が実施される。これにより冷媒の流量を増加させる制御(図16における流量増大領域1での制御)が実施される。このとき図14の冷媒充填装置600で構成される製造ラインでは、すでに冷媒容器27(ペルチェ反対面側)に接続された冷媒回路3bの真空引きが完了していることとする。
その後、冷媒容器26(ペルチェ正面側)側の測定結果により冷媒充填終了直前と判断されると、流量制御手段6を構成するペルチェ素子正面側28により冷媒容器26(ペルチェ正面側)へ冷却の温度制御が実施されて、流量を減少させる制御が実施される。(図16における流量減少領域1での制御)このとき、冷媒容器27(ペルチェ反対面側)側の反対面側装置62の弁9c、9d(充填停止手段)を開き、冷媒容器27(ペルチェ反対面側)への充填を開始する。そして、ペルチェ素子正面側28の冷却と並行して、ペルチェ素子反対面側29は冷媒容器27(ペルチェ反対面側)へ加熱の温度制御を実施し、流量をあげる制御(図16における流量増大領域2での制御)を実施する(S602)。
この冷媒容器27(ペルチェ反対面側)へ加熱制御の間に、冷媒容器26(ペルチェ正面側)による第1冷媒回路3aへの冷媒の充填量が必要冷媒量に達して、ペルチェ素子正面側28の充填を停止する(S603)。
そして、真空引きされた次の製品(正面側装置61に相当)が冷媒容器26(ペルチェ正面側)に接続されて、充填開始を待つ(S604)。
その後、冷媒容器27(ペルチェ反対面側)側の測定結果が冷媒充填終了直前と判断されると、流量制御手段6を構成するペルチェ素子反対面側29より冷媒容器27(ペルチェ反対面側)へ冷却等の温度制御が実施される。これにより、流量を減少させる制御が実施される(図16における流量減少領域2での制御)。
このとき、冷媒容器26(ペルチェ正面側)側の正面側装置61の弁9a,9b(充填停止手段)を開き、冷媒容器26(ペルチェ正面側)による充填を開始する。そして、ペルチェ素子反対面側29の冷却と並行して、ペルチェ素子正面側28により、冷媒容器26(ペルチェ正面側)へ加熱の温度制御が実施されて、流量を増加させる制御(図16における流量増大領域3での制御)が実施される。
以降は、同じ制御が繰り返される。
以上のように、実施の形態6に係る冷媒充填装置600は、複数の冷媒容器間に、冷媒容器が冷媒回路へ充填する冷媒の流量を制御する流量制御手段として、加熱・冷却のいずれも可能なペルチェ素子を用いる。そして、ペルチェ素子の両面の熱量を別々に冷媒容器へ供給するので、一方の冷媒容器への加熱制御時には、同時に他方の冷媒容器を冷却制御できる。よって、特に製造ラインのように冷媒回路を有する複数の製品が一定の時間差を持ちながら生産され、順に充填が実施されていく設備において、ペルチェ素子の廃熱を利用し、エネルギーの有効な活用を図ることができる。
実施の形態6に係る冷媒充填装置は、冷媒容器から、例えば冷熱機器などの冷媒回路内に、冷媒を充填するための冷媒充填装置において、複数の冷媒容器を複数の冷媒回路に接続し、その複数の冷媒容器の間に流量制御手段として、ペルチェ素子を用いた冷媒温度制御手段を設け、さらにペルチェ素子によって各々の冷媒容器の温度を、交互に加熱・冷却制御することを特徴とする。
実施の形態6に係る冷媒充填装置は、第1冷媒回路に冷媒を充填する第1冷媒容器と、第2冷媒回路に冷媒を充填する第2冷媒容器と、放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有し、第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱するペルチェ素子とを備え、前記ペルチェ素子は、前記第1冷媒容器と前記第2冷媒容器との間に配置され、第1面が放熱することにより第1冷媒容器を加熱する場合には第2面の吸熱により第2冷媒容器を冷却し、第1面が吸熱することにより第1冷媒容器を冷却する場合には第2面が放熱して第2冷媒容器を加熱することを特徴とする。
(実施例1)
図17は、この発明の実施の形態1〜実施の形態6における流量制御手段6が備える冷媒容器温度制御手段8の使用するペルチェ素子12の、冷媒容器1への取付けの実施例を示す図である。
(冷媒容器の容量が小さい場合)
まず、冷媒容器1の容量が小さい場合の、ペルチェ素子の冷媒容器1への取付け態様を説明する。冷媒容器1の容量が小さい場合は、図17(a)に示すペルチェ素子設置領域63のように、ペルチェ素子12は、冷媒容器1の側面下部に設置される。
(冷媒容器の容量が大きい場合)
次に、冷媒容器1の容量が大きい場合の、ペルチェ素子12の冷媒容器1への取付け態様を説明する。図17(b)に示すように、上部ペルチェ素子設置領域64、下部ペルチェ素子設置領域65というように、ペルチェ素子12の設置領域を複数に分割する。冷媒容器1の側面下部に設けた下部用ペルチェ素子33と、冷媒容器1の側面上部に設けた上部用ペルチェ素子32に分けて設置する。
なお、図17のペルチェ素子12の代わりに、冷媒容器温度制御手段8としてヒータなどを使用しても同じ効果が得られる。
次に動作について説明する。
(冷媒容器の容量が小さい場合)
まず、冷媒容器1の容量が小さい場合について説明する。本実施例1では、図17(a)に示すように、ペルチェ素子12を冷媒容器1の側面下部に設置している。このため、常にペルチェ素子12は、冷媒容器1内の液部を加熱できる。
(冷媒容器の容量が大きい場合)
次に、冷媒容器1の容量が大きい場合について説明する。本実施例1では、図17(b)に示すように、ペルチェ素子12は複数に分割し、下部用ペルチェ素子33と、上部用ペルチェ素子32とに分けて設置している。
充填当初の満液時においては、冷媒容器1の下部用ペルチェ素子33と、上部用ペルチェ素子32の両方のペルチェ素子を通電する。
そして、充填に従い冷媒容器1内の残液量が減少し、液面高さが冷媒容器1の上部用ペルチェ素子32よりも下の位置(図17(b)に示す「内容量減少時液面高さ」の位置)に下がると、上部用ペルチェ素子32の通電を停止し、下部用ペルチェ素子33のみ通電する。これにより、常に液部の温度を制御できる。
なお、図17(a)、(b)では、ペルチェ素子12を、冷媒容器1の側面下部と冷媒容器1の側面上部に2分割している。しかし、これに限定することはなく、更に細分割し、例えば、側面上部、側面中部、側面下部のようにペルチェ素子を設けた構成でも良い。
以上のように、この発明の実施例1では、冷媒容器の容量が小さい場合及び冷媒容器の容量が大きい場合ともに、常に液の温度を制御可能にペルチェ素子を配置する。等圧下で加熱したとき、液のガス化による膨張率のほうが、ガスの膨張率よりも大きい。このため、同じ熱量を加えて冷媒容器の温度を制御しても、図17(b)の構成による場合のほうが、冷媒圧力をより効率よく制御することができる。
(実施例2)
次に、図18、図19を用いて実施例2を説明する。この発明の実施の形態1〜実施の形態6では、流量制御手段6として、冷媒容器温度制御手段8により冷媒容器の温度を制御することにより流量を制御する実施形態を説明してきた。これに対して、図18、図19では、流量制御手段6として、配管流量を制御する絞り回路を用いた場合の実施例の構成図を示している。
図18は、実施例2に係る冷媒充填装置701の構成図である。冷媒充填装置701において、冷媒容器1は、冷媒回路3と配管13により接続されている。また、配管13に流量制御手段6を設けている。流量制御手段6の具体的内容は後述する。
図19は、実施例2に係る冷媒充填装置702の構成図である。冷媒充填装置702において、冷媒容器1は、冷媒回路3と配管13により接続されている。配管13に設けられた流量制御バイパス回路34中に、流量制御手段6を設けている。
ここで、冷媒充填装置701、冷媒充填装置702における流量制御手段6としては、絞り配管(キャピラリーチューブ等)、あるいは流量制御弁、あるいは膨張弁など、配管13よりも流量を少なくできるものなら良い。
また、図18、図19では、実施の形態1で述べた冷媒容器圧力測定手段2、冷媒回路圧力測定手段4、実施の形態2で述べた充填量測定手段10、流量測定手段11等を省略しているが、流量制御を行うために、いずれの手段による測定値を用いても良い。
次に動作について説明する。
(1)図18、図19の冷媒充填装置701、702ともに充填が始まると、冷媒回路3への充填量が計算される。冷媒回路3の必要冷媒量と設定タクトタイムから、測定時が冷媒充填終了直前でないと判断されると、流量制御手段6により流量を増加させる制御が実施される(図8における流量増大領域での制御)。
(2)図18の冷媒充填装置701では、流量制御弁が全開になるよう開放する。図19の冷媒充填装置702では、流量を制限する流量制御バイパス回路34を閉鎖し、流量を制限しない回路側を開放する。
(3)その後、測定時が冷媒充填終了直前と判断されると、流量制御手段6により流量を減少させる制御が実施される(図8における流量減少領域での制御)。図18の冷媒充填装置701では、流量制御弁を絞ることで、流量を制限する。図19の冷媒充填装置702では、流量を制限する流量制御バイパス回路34を開放し、流量を制限しない回路側を閉鎖することで、流量を制限する。
(4)その後の測定において、充填量計算値が必要冷媒量に達し、充填終了を判断すると、充填停止手段9a等により充填を停止する。
以上のように、実施例2に示す冷媒充填装置701、冷媒充填装置702においても、流量を流量制御手段6によって制御することにより、充填開始当初は充填流量を多くして充填速度をあげ、充填終了直前に充填流量を少なくして充填速度をさげることができる。よって、タクトタイムの可変運用(図8における充填時間t3可変による効果)と、充填精度の向上(図8における充填終了直前の流量制御により時間通りに規定の冷媒量を冷媒回路に充填可能)の両立を図ることができる。
実施の形態1における冷媒充填装置100の構成図である。 実施の形態1における制御ブロック図である。 発明の実施の形態1における制御フローである。 発明の実施の形態2における冷媒充填装置201の構成図である。 発明の実施の形態2における冷媒充填装置202の構成図である。 発明の実施の形態2における制御ブロック図である。 発明の実施の形態2における制御フローである。 発明の実施の形態1〜5における冷媒の充填状態を示す特性線図である。 実施の形態3における冷媒充填装置の構成図である。 実施の形態3における冷媒充填装置300の動作のフローチャートである。 実施の形態4における冷媒充填装置400の構成図である。 実施の形態4における冷媒充填装置400の動作のフローチャートである。 実施の形態5における冷媒充填装置500の構成図である。 実施の形態6における冷媒充填装置600の構成図である。 実施の形態6における冷媒充填装置600の動作のフローチャートである。 実施の形態6における冷媒の充填状態を示す特性線図である。 実施例1における温度制御手段の取り付け構成図である。 実施例2における冷媒充填装置701の構成図である。 実施例2における冷媒充填装置702の構成図である。
符号の説明
1 冷媒容器、2 冷媒容器圧力測定手段、3 冷媒回路、4 冷媒回路圧力測定手段、5 計算手段、6 流量制御手段、7 充填時間測定手段、8 冷媒容器温度制御手段、9,9a,9b,9c,9d 充填停止手段、10 充填量測定手段、11 流量測定手段、12 ペルチェ素子、13 配管、14 高圧側冷媒容器、15 低圧側冷媒容器、16 高圧側流量制御手段、17 高圧側冷媒容器温度制御手段、18 高圧側ペルチェ素子、19 低圧側流量制御手段、20 低圧側冷媒容器温度制御手段、21 低圧側ペルチェ素子、22 高圧側冷媒容器圧力測定手段、23 低圧側冷媒容器圧力測定手段、24 液だめ、25 廃熱供給手段、26 冷媒容器、27 冷媒容器、28 ペルチェ素子正面側、29 ペルチェ素子反対面側、30 上部用冷媒容器温度制御手段、31 下部用冷媒容器温度制御手段、32 上部用ペルチェ素子、33 下部用ペルチェ素子、34 流量制御バイパス回路、35 液だめ圧力測定手段、36 高圧側計算手段、37 低圧側計算手段、38 液だめ温度制御手段、61 正面側装置、62 反対面側装置、63 ペルチェ素子設置領域、64 上部ペルチェ素子設置領域、65 下部ペルチェ素子設置領域、100,201,202,300,400,500,600,701,702 冷媒充填装置。

Claims (14)

  1. 冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
    前記冷媒容器の内部の容器内圧力を測定する冷媒容器圧力測定手段と、
    前記冷媒回路の内部の回路内圧力を測定する冷媒回路圧力測定手段と、
    前記冷媒回路圧力測定手段が測定した回路内圧力を用いて、前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出する計算手段と、
    前記計算手段が算出した冷媒の充填量と前記冷媒容器圧力測定手段が測定した容器内圧力とに基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒充填装置。
  2. 冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
    前記冷媒容器から前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を測定する充填量測定手段と、
    前記充填量測定手段が測定した冷媒の充填量に基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒充填装置。
  3. 冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
    前記配管を流れる冷媒の流量を測定する流量測定手段と、
    前記流量測定手段が測定した冷媒の流量を用いて前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出充填量として算出し、算出した算出充填量と前記冷媒回路に充填が予定されている予定充填量との差分を算出する計算手段と、
    前記計算手段が計算した差分に基づいて、前記配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒充填装置。
  4. 冷媒を供給する複数の冷媒容器を備え、
    前記複数の冷媒容器のそれぞれと接続可能であるとともに前記複数の冷媒容器のいずれかと接続している冷媒回路に対して、
    接続している冷媒容器から他の冷媒容器に接続を切り替え、切り替えた前記他の冷媒容器から前記冷媒回路に冷媒を充填することを特徴とする冷媒充填装置。
  5. 前記複数の冷媒容器のそれぞれは、
    冷媒容器の内部の容器内圧力が所定の圧力値に制御されることを特徴とする請求項4記載の冷媒充填装置。
  6. 前記複数の冷媒容器のそれぞれは、
    冷媒容器の内部の温度が所定の値に制御されることにより、容器内圧力が所定の圧力値に制御されること特徴とする請求項5記載の冷媒充填装置。
  7. 冷媒を有する冷媒容器から冷媒を使用する冷媒回路に配管を介して冷媒を充填する冷媒充填装置において、
    前記配管の途中に設置され、前記冷媒容器から流入される冷媒を蓄えて、蓄えた冷媒を前記冷媒回路に充填する蓄積手段と、
    前記蓄積手段が冷媒を前記冷媒回路に充填する場合に、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御する流量制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒充填装置。
  8. 前記蓄積手段は、略密封されており、
    前記冷媒充填装置は、さらに、
    前記蓄積手段の内部の圧力を示す蓄積圧力を測定する蓄積圧力測定手段と、
    前記冷媒回路の内部の回路内圧力を測定する冷媒回路圧力測定手段と、
    前記冷媒回路圧力測定手段が測定した回路内圧力を用いて、前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出する計算手段と
    を備え、
    前記流量制御手段は、
    前記計算手段が算出した冷媒の充填量と前記蓄積圧力測定手段が測定した蓄積圧力とに基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項7記載の冷媒充填装置。
  9. 前記冷媒充填装置は、さらに、
    前記蓄積手段から前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を測定する充填量測定手段を備え、
    前記流量制御手段は、
    前記充填量測定手段が測定した冷媒の充填量に基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項7記載の冷媒充填装置。
  10. 前記冷媒充填装置は、さらに、
    前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を測定する流量測定手段と、
    前記流量測定手段が測定した冷媒の流量を用いて前記冷媒回路に充填された冷媒の充填量を算出充填量として算出し、算出した算出充填量と冷媒回路に充填が予定されている予定充填量との差分を算出する計算手段と
    を備え、
    前記流量制御手段は、
    前記計算手段が計算した差分に基づいて、前記蓄積手段から前記冷媒回路に向かう配管を流れる冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項7記載の冷媒充填装置。
  11. 前記流量制御手段は、
    冷媒の温度を制御する冷媒温度制御手段を含むことを特徴とする請求項1または2または3または7または8または9または10記載の冷媒充填装置。
  12. 前記冷媒温度制御手段は、
    放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有し、第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱するペルチェ素子を含むことを特徴とする請求項11記載の冷媒充填装置。
  13. 前記冷媒充填装置は、
    前記冷媒温度制御手段が発生した廃熱を前記冷媒回路に供給する廃熱供給手段を備えたことを特徴とする請求項11記載の冷媒充填装置。
  14. 第1冷媒回路に冷媒を充填する第1冷媒容器と、
    第2冷媒回路に冷媒を充填する第2冷媒容器と、
    放熱と吸熱とを行う第1面と第2面とを有し、第1面が放熱する場合には第2面が吸熱し、第1面が吸熱する場合には第2面が放熱するペルチェ素子と
    を備え、
    前記ペルチェ素子は、
    前記第1冷媒容器と前記第2冷媒容器との間に配置され、第1面が放熱することにより第1冷媒容器を加熱する場合には第2面の吸熱により第2冷媒容器を冷却し、第1面が吸熱することにより第1冷媒容器を冷却する場合には第2面が放熱して第2冷媒容器を加熱することを特徴とする冷媒充填装置。
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