JP2006009945A - 空気ばね装置及び車高調整装置 - Google Patents
空気ばね装置及び車高調整装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006009945A JP2006009945A JP2004187748A JP2004187748A JP2006009945A JP 2006009945 A JP2006009945 A JP 2006009945A JP 2004187748 A JP2004187748 A JP 2004187748A JP 2004187748 A JP2004187748 A JP 2004187748A JP 2006009945 A JP2006009945 A JP 2006009945A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- air spring
- chamber
- vehicle height
- compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
【課題】構成を複雑化することなく車高の下降時間の短縮化を図ることができる空気ばね装置及び車高調整装置を提供することにある。また、搭載性を向上させることができる空気ばね装置及び車高調整装置を提供する。
【解決手段】空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容される。そして、当該コンプレッサ31により生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストン20の側壁に設けられた吐出弁43を介して空気室64へ吐出する。このため、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。従って、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを接続する空気配管に加えて、コンプレッサ31により生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
【選択図】 図4
【解決手段】空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容される。そして、当該コンプレッサ31により生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストン20の側壁に設けられた吐出弁43を介して空気室64へ吐出する。このため、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。従って、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを接続する空気配管に加えて、コンプレッサ31により生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、空気ばね装置及び車高調整装置に関するものである。
従来、コンプレッサにより圧縮した空気をエアサスペンション(空気ばね装置)に給排し、その圧力作用室内の圧力を変化させることによって車高を調整するようにした車高調整装置が知られている。この従来の車高調整装置においては、圧縮空気を生成するコンプレッサと、圧縮空気を内部に保持して車両重量を支える空気ばね装置とは、車両内において別々の場所に搭載されており、当該コンプレッサと空気ばね装置とはチューブ等の空気配管で互いに接続されていた。このため、圧縮空気の生成時に発生する結露水が前記空気配管内に浸入するおそれがあった。寒冷地等においては結露水が配管内で凍結し、車高調整が円滑に行われないおそれがあった。
この問題を解決するために、コンプレッサにより生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤを設けた車高調整装置が、従来、提案されている。即ち、図9に示すように、この車高調整装置101は、コンプレッサ102、ドライヤ103、空気ばね装置104、空気ばね装置104内の空気給排用のソレノイドバルブ105、車高センサ106及び制御装置107を備えている。
空気ばね装置104は例えば一対の後輪と車体との間にそれぞれ設けられており、内部に供給された圧縮空気を利用して車両重量を支える。コンプレッサ102と空気ばね装置104との間は空気配管108により接続されており、当該空気配管108上にはドライヤ103及び空気給排用のソレノイドバルブ105がそれぞれ設けられている。ドライヤ103はソレノイドバルブ105よりも上流側(コンプレッサ102側)に配置されており、当該ドライヤ103には排気バルブ103aが設けられている。
制御装置107は車高センサ106からの車高情報に基づいてソレノイドバルブ105を開閉制御すると共にコンプレッサ102及びドライヤ103をそれぞれ駆動制御する。ソレノイドバルブ105が開弁すると空気配管108は連通し、ソレノイドバルブ105が閉弁すると空気配管108は遮断される。ソレノイドバルブ105が閉弁することにより、空気ばね装置104内の空気の外部への漏出が防止され、一定に保たれる。
乗員数の増加等により車高センサ106により検出された車高が予め設定された所定値よりも低くなると、制御装置107は、コンプレッサ102及びドライヤ103をそれぞれ駆動すると共にソレノイドバルブ105を開弁する。すると、コンプレッサ102により生成された圧縮空気はドライヤ103を通過することにより乾燥され、その乾燥された圧縮空気は空気配管108を通って空気ばね装置104の圧力作用室内へ供給される。その結果、車高は上昇する。車高センサ106により検出された車高が予め設定された所定値に達すると制御装置107はソレノイドバルブ105を閉弁すると共に、コンプレッサ102及びドライヤ103をそれぞれ停止させる。このように、コンプレッサ102により圧縮した空気をドライヤ103で乾燥し、その乾燥した空気が空気配管108を介して空気ばね装置104に給排されることにより、前記空気配管108内への結露水の浸入が防止される。
乗員数の減少等により車高センサ106により検出された車高が予め設定された所定値よりも高くなると、制御装置107は、コンプレッサ102を停止させると共にソレノイドバルブ105及び排気バルブ103aをそれぞれ開弁する。すると、空気ばね装置104の圧力作用室内の圧縮空気は空気配管108及びドライヤ103を介して排気バルブ103aから外部へ排出される。その結果、車高は下降する。車高センサ106により検出された車高が予め設定された所定値に達すると制御装置107はソレノイドバルブ105及び排気バルブ103aをそれぞれ閉弁する。車高下降時に空気ばね装置104からの排気を、ドライヤ103を介して大気に放出することにより、当該ドライヤ103の除湿再生が行われる。
しかし、前記従来の車高調整装置においては、次のような問題があった。即ち、空気ばね装置104からの排気は圧力が高いので、ドライヤ103の十分な除湿再生(吸湿機能の再生)を行うためには、空気ばね装置104からの排気を例えばオリフィスを通すことによりその流量を絞り、ドライヤ103を通過するときの空気の圧力を十分に下げる必要があった。このため、車高下降に時間がかかるという問題があった。
そこで、こうした問題を解決するために、従来、車高下降時に空気ばね装置からの排気をオリフィスで絞ることなく、アキュムレータに一旦貯蔵し、車高調整していないときにオリフィス及びドライヤをそれぞれ通して大気に排出するようにした車高調整装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、図10に示すように、この車高調整装置201は、コンプレッサ102、ドライヤ103、空気ばね装置104、空気ばね装置104内の空気給排用のソレノイドバルブ105、車高センサ106及び制御装置107に加えて、アキュムレータ202及び当該アキュムレータ202を作動させるためのソレノイドバルブ203を備えている。アキュムレータ202は空気配管204を介して前記空気配管108の途中(正確にはソレノイドバルブ105の上流側)に接続されている。この空気配管204上にはソレノイドバルブ203が配置されている。ソレノイドバルブ203が開弁すると空気配管204は連通し、ソレノイドバルブ203が閉弁すると空気配管204は遮断する。
制御装置107は、車高調整が行われているか否かを判定する。制御装置107は車高下降調整時であると判断した場合、ソレノイドバルブ105,203をそれぞれ開弁する。すると、空気ばね装置104内の圧縮空気は空気配管108及び空気配管204をそれぞれ通ってアキュムレータ202に供給され、一旦貯蔵される。これにより車高は下降する。車高下降調整時に空気ばね装置104からの排気がオリフィスにより絞られることがないので、車高下降時間の短縮化が図られる。
制御装置107は車高上昇調整時であると判断した場合、ソレノイドバルブ203を閉弁すると共にソレノイドバルブ105を開弁する。すると、コンプレッサ102により生成された圧縮空気はドライヤ103を通過することにより乾燥され、その乾燥された圧縮空気は空気配管108を通って空気ばね装置104内に供給される。これにより車高は上昇する。
制御装置107は車高調整をしていないと判定したとき、アキュムレータ202内の圧力が所定値以上か否かを判定する。制御装置107はアキュムレータ202内の圧力が所定値以上であると判定したときには、ソレノイドバルブ203を開弁する。すると、アキュムレータ202内に貯蔵されていた圧縮空気は空気配管204及び空気配管108を介してドライヤ103に供給される。ドライヤ103へ供給されるアキュムレータ202からの圧縮空気はオリフィスを通過することによりその流量が絞られてドライヤ103内に供給され、当該ドライヤ103の排気バルブ103aを介して外部に放出される。その結果、ドライヤ103は除湿再生する。
特許第2881783号公報
ところが、特許文献1に記載の車高調整装置においては、車高下降調整時、空気ばね装置104内の圧縮空気をアキュムレータ202内に一旦貯蔵させておくことにより、車高下降速度は向上する。しかし、アキュムレータ202、当該アキュムレータ202作動用のソレノイドバルブ203、アキュムレータ202接続用の空気配管204及びアキュムレータ202の制御線(制御装置107との接続線)をそれぞれ設ける必要があった。このため、部品点数が増大し、ひいては車高調整装置の製品コストが増大するという問題があった。
また、車高調整装置を構成する空気ばね装置、コンプレッサ及びドライヤ等の各部材はそれぞれ車両の各部に分散して搭載されている。このため、車高調整装置は、もともと搭載性が悪く、搭載スペースの確保及び空気配管経路の検討等に多大な工数が必要であった。そうした状況のもと、特許文献1に記載の車高調整装置のように、アキュムレータ202、ソレノイドバルブ203、空気配管204及びアキュムレータ202の制御線等をさらに付加することは、車両への搭載性をいっそう悪化させると共に、車両における搭載スペースの確保及び空気配管経路の検討等により多くの工数が必要となるという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、構成を複雑化することなく車高の下降時間の短縮化を図ることができる空気ばね装置及び車高調整装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、搭載性を向上させることができる空気ばね装置及び車高調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車体に固定された上部ばね受け部材に固定された空気ばねピストンと、前記車体とハブキャリアとの間に設けられたアーム部又は前記ハブキャリアに固定された下部ばね受け部材に固定されたチャンバと、前記空気ばねピストンとチャンバとの間に固定されると共に前記空気ばねピストンの側壁外面を転動する折り返し重合部を有するダイヤフラムと、前記空気ばねピストンとチャンバとダイヤフラムとから構成された可変容積の空気室内へ圧縮空気を供給するコンプレッサと、を備え、前記空気ばねピストン内には前記コンプレッサを収容すると共に当該空気ばねピストンの側壁には前記コンプレッサにより生成された圧縮空気の前記空気室内への流入を許容する吐出弁を設けるようにしたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気ばね装置において、前記チャンバには前記空気室の内外を連通する排出口を設けると共に当該排出口を密閉又は開放する排出用弁を設けるようにしたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の空気ばね装置において、前記チャンバの内底面には、前記排出口に向うにつれて下方に傾斜するテーパ面を形成したことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置において、前記コンプレッサは、シリンダと、モータの駆動により前記シリンダ内において往復運動するピストンとを備え、前記シリンダは空気ばねピストンと一体形成するようにしたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置において、前記空気室内の圧縮空気を前記排出用弁へ導く空気導出管路と、前記空気導出管路上に設けられると共に当該空気導出管路を連通又は遮断する空気導出用弁とを備え、前記空気導出用弁が開弁して前記空気室内の圧縮空気が前記排出用弁へ供給されたとき、当該排出用弁は開弁するように構成したことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、車体に固定された上部ばね受け部材に固定された空気ばねピストンと、前記車体とハブキャリアとの間に設けられたアーム部又は前記ハブキャリアに固定された下部ばね受け部材に固定されたチャンバと、前記空気ばねピストンとチャンバとの間に固定されると共に前記空気ばねピストンの側壁外面を転動する折り返し重合部を有するダイヤフラムと、前記空気ばねピストンとチャンバとダイヤフラムとから構成された可変容積の空気室内へ圧縮空気を供給するコンプレッサと、を備え、前記空気ばねピストン内には前記コンプレッサを収容するようにしたことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置と、車高を検出する車高センサと、前記車高センサからの車高情報に基づいて前記空気ばね装置への圧縮空気の給排を制御する制御装置と、を備えたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、空気ばねピストン内にはコンプレッサが収容される。そして、当該コンプレッサにより生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストンの側壁に設けられた吐出弁を介して空気室へ吐出する。このため、空気ばね装置とコンプレッサとを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。そして、こうした空気配管が不要となることから、コンプレッサによる圧縮空気の生成時に発生する結露水が当該空気配管に浸入することはあり得ない。従って、空気ばね装置とコンプレッサとを接続する空気配管に加えて、コンプレッサにより生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
請求項1に記載の発明によれば、空気ばねピストン内にはコンプレッサが収容される。そして、当該コンプレッサにより生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストンの側壁に設けられた吐出弁を介して空気室へ吐出する。このため、空気ばね装置とコンプレッサとを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。そして、こうした空気配管が不要となることから、コンプレッサによる圧縮空気の生成時に発生する結露水が当該空気配管に浸入することはあり得ない。従って、空気ばね装置とコンプレッサとを接続する空気配管に加えて、コンプレッサにより生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
しかも、ドライヤが不要となることにより、次のような利点がある。即ち、従来、ドライヤの除湿再生を行う際には、空気ばね装置からの排気を例えばオリフィスを通すことによりその流量を絞り、ドライヤを通過するときの空気の圧力を十分に下げる等の処理が必須であった。しかし、本願発明によれば、こうした車高下降速度を遅延させる処理は一切不要となる。さらに、車高下降時に空気ばね装置からの排気を一旦貯蔵するアキュムレータ等も当然に不要である。従って、構成を複雑化することなく、車高の下降時間の短縮化が図られる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、ばね下のチャンバに排出用弁が設けられる。このため、コンプレッサによる圧縮空気の生成時に空気室内で発生する結露水は、排出用弁が開弁することにより当該空気室内の圧縮空気と同時に排出口を介して外部に排出される。従って、結露水が凍結することにより車高調整不能となることはない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、空気室内の結露水はテーパ面に沿って効率よく排出口へ集中して滞留する。そして、排出用弁が開弁されたとき、空気室内の圧縮空気の圧力により当該圧縮空気と共に排出口を介して外部に排出される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、シリンダは空気ばねピストンと一体形成するようにしたので、部品点数を低減させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、空気導出用弁が開弁して空気室内の圧縮空気が排出用弁へ供給されたとき、当該排出用弁は開弁する。空気導出用弁は排出用弁と分離されていることにより、当該空気導出用弁は任意の場所に配置することが可能である。例えば、空気導出用弁がソレノイドバルブから構成されているような場合であって、タイヤと同様に振動等が激しいばね下にソレノイドバルブ等の電子部品の配置を避ける必要があるときには、空気導出用弁を例えばばね下に比較して振動等の少ないばね上に設けるようにする。このように、車両への搭載性の向上が図られる。
請求項6に記載の発明によれば、空気ばねピストン内にはコンプレッサが収容される。そして、当該コンプレッサにより生成された圧縮空気は空気室へ吐出する。このため、空気ばね装置とコンプレッサとを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。そして、こうした空気配管が不要となることから、コンプレッサによる圧縮空気の生成時に発生する結露水が当該空気配管に浸入することはあり得ない。従って、空気ばね装置とコンプレッサとを接続する空気配管に加えて、コンプレッサにより生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。ドライヤが不要となることによる利点は、請求項1に記載の発明の作用効果と同様であるので、その説明を省略する。
請求項7に記載の発明によれば、車高センサからの車高情報に基づいて、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置への圧縮空気の給排が制御される。請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置を搭載することにより、コンプレッサにより生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤ及び排気時に空気室内の圧縮空気を一旦貯蔵するアキュムレータ等も不要となる。このため、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。また、構成を複雑化することなく、車高の下降時間の短縮化が図られる。
本発明によれば、構成を複雑化することなく車高の下降時間の短縮化を図ることができる。また、本発明によれば、搭載性を向上させることができる。
<第1実施形態>
以下、本発明を、自動車等の車両におけるリヤショックアブソーバ併用タイプの懸架装置に搭載される空気ばね装置及びそれを使用した車高調整装置(いわゆるエアサスペンション)に具体化した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
以下、本発明を、自動車等の車両におけるリヤショックアブソーバ併用タイプの懸架装置に搭載される空気ばね装置及びそれを使用した車高調整装置(いわゆるエアサスペンション)に具体化した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車等の車両11において、後輪の懸架装置12には車高調整装置Rが搭載されている。図2に示すように、懸架装置12は、車体に締結されるサスペンションメンバー13、ロアアーム14、アッパーアーム15、車軸を受けるハブキャリア16、車高調整装置Rを構成する空気ばね装置17及びダンパー装置18を備えている。ロアアーム14の両端はそれぞれサスペンションメンバー13の下部及びハブキャリア16の下部にそれぞれ回動可能に連結されている。アッパーアーム15の両端はそれぞれサスペンションメンバー13の上部及びハブキャリア16の上部に回動可能に連結されている。空気ばね装置17は、車体とハブキャリア16との間に連結され、衝撃を吸収しつつ車体を支持する。ダンパー装置18の両端はそれぞれ車体及びハブキャリア16に連結されており、内部に充填されたオイルの移動によって車体とハブキャリア16との間の振動を減衰させる。
<空気ばね装置>
図4に示すように、空気ばね装置17は、ばね上に固定された空気ばねピストン20、ばね下に固定された空気ばねチャンバ50、及び空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50との間に固定された空気ばねダイヤフラム60を備えている。また、空気ばね装置17は、空気ばねピストン20、空気ばねチャンバ50及び空気ばねダイヤフラム60を覆う蛇腹状のカバー70を備えている。
図4に示すように、空気ばね装置17は、ばね上に固定された空気ばねピストン20、ばね下に固定された空気ばねチャンバ50、及び空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50との間に固定された空気ばねダイヤフラム60を備えている。また、空気ばね装置17は、空気ばねピストン20、空気ばねチャンバ50及び空気ばねダイヤフラム60を覆う蛇腹状のカバー70を備えている。
<空気ばねピストン>
図4に示すように、車体(正確には、車両のばね上のボディ及びフレーム等)には上部ばね受け部材B1が固定されており、当該上部ばね受け部材B1の下面には空気ばねピストン20が固定されている。空気ばねピストン20は上部が開口した有底筒状且つ下方に収束する円錐台状に形成されており、当該空気ばねピストン20の内周面及び外周面にはそれぞれ下方へ向かうにつれて縮径するテーパ面20a,20bが形成されている。
図4に示すように、車体(正確には、車両のばね上のボディ及びフレーム等)には上部ばね受け部材B1が固定されており、当該上部ばね受け部材B1の下面には空気ばねピストン20が固定されている。空気ばねピストン20は上部が開口した有底筒状且つ下方に収束する円錐台状に形成されており、当該空気ばねピストン20の内周面及び外周面にはそれぞれ下方へ向かうにつれて縮径するテーパ面20a,20bが形成されている。
空気ばねピストン20の開口部周縁にはフランジ21が形成されている。このフランジ21と上部ばね受け部材B1との間には空気ばねピストン20の内外を連通する空気流入口22が形成されている。空気ばねピストン20の内底部には筒状のシリンダ23が形成されている。このシリンダ23は空気ばねピストン20の側壁を利用して構成されており、当該シリンダ23の軸線は空気ばねピストン20の内周面、即ちテーパ面20bと平行になるように形成されている。空気ばねピストン20の底壁において、シリンダ23に対応する部位には当該シリンダ23の内外を連通する吐出孔24が形成されている。また、空気ばねピストン20の底面には筒状のダイヤフラム固定部25が形成されている。
<コンプレッサ>
図4に示すように、空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容されている。即ち、コンプレッサ31は空気ばねピストン20を介して上部ばね受け部材B1により支持される。これにより、ばね下質量の増加が抑制される。コンプレッサ31はモータ32を備えており、そのモータ32の出力軸33にはクランクシャフト34が固定されている。クランクシャフト34の先端にはベアリング35を介してコンロッド36の基端が回転可能に設けられており、当該コンロッド36の先端にはピン37を介してピストン38が固定されている。このピストン38は前記空気ばねピストン20内のシリンダ23内において当該シリンダ23の内周面に摺動可能に配置されている。従って、モータ32が回転するとクランクシャフト34が回転し、これによりピストン38はシリンダ23内を上下方向に往復運動する。
図4に示すように、空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容されている。即ち、コンプレッサ31は空気ばねピストン20を介して上部ばね受け部材B1により支持される。これにより、ばね下質量の増加が抑制される。コンプレッサ31はモータ32を備えており、そのモータ32の出力軸33にはクランクシャフト34が固定されている。クランクシャフト34の先端にはベアリング35を介してコンロッド36の基端が回転可能に設けられており、当該コンロッド36の先端にはピン37を介してピストン38が固定されている。このピストン38は前記空気ばねピストン20内のシリンダ23内において当該シリンダ23の内周面に摺動可能に配置されている。従って、モータ32が回転するとクランクシャフト34が回転し、これによりピストン38はシリンダ23内を上下方向に往復運動する。
ピストン38は上部が開口した有底筒状に形成されており、当該ピストン38の底壁には空気流入口38aが偏心して貫通形成されている。ピストン38の底壁には前記空気流入口38aを開閉する吸気弁39が設けられている。吸気弁39は板ばね状の弁である。空気流入口38aと反対側の一端部においてのみピストン38に固定されており、同じく他端部は自由端とされている。吸気弁39はピストン38の底壁に対する固定部を支点として、空気流入口38aを閉鎖する閉鎖位置と、下方に弾性変形して空気流入口38aを開放する開放位置との間を移動可能となっている。ピストン38の上昇運動に伴って、前記空気流入口38aから流入する空気はピストン38とシリンダ23の内底面との間の圧縮室に供給される。空気流入口38aの外方からピストン38内への空気の流通は吸気弁39により不能とされている。
<吐出弁>
図4に示すように、空気ばねピストン20の底面且つダイヤフラム固定部25内において、シリンダ23に対応する部位には、下方に開口した吐出弁収容部41が形成されている。この吐出弁収容部41の開口部には、ばね受け部材42が固定されている。吐出弁収容部41内には吐出弁43が収容されている。この吐出弁43は弾性を有するゴム材により形成されており、その上部にはフランジ状の膨出部43aが形成されている。この膨出部43aとばね受け部材42との間には圧縮コイルばね44が介在しており、当該圧縮コイルばね44の弾性力により吐出弁43は常時上方へ付勢されている。
図4に示すように、空気ばねピストン20の底面且つダイヤフラム固定部25内において、シリンダ23に対応する部位には、下方に開口した吐出弁収容部41が形成されている。この吐出弁収容部41の開口部には、ばね受け部材42が固定されている。吐出弁収容部41内には吐出弁43が収容されている。この吐出弁43は弾性を有するゴム材により形成されており、その上部にはフランジ状の膨出部43aが形成されている。この膨出部43aとばね受け部材42との間には圧縮コイルばね44が介在しており、当該圧縮コイルばね44の弾性力により吐出弁43は常時上方へ付勢されている。
吐出弁43が圧縮コイルばね44の弾性力により空気ばねピストン20の底面に押し付けられることにより、シリンダ23の吐出孔24は密閉される。吐出弁43の上面には凹部43bが形成されており、空気ばねピストン20の底面に押し付けられたとき、当該吐出弁43の頭部外周部、即ち膨出部43aが下方へ弾性変形することにより吐出孔24の内外の気密性及び水密性が確保される。従って、ピストン38の下降運動に伴って、シリンダ23内の空気が圧縮され、当該シリンダ23内の圧力と後述する空気室64内部の圧力との差圧が、吐出弁43及び圧縮コイルばね44の弾性力により設定される所定の開放値に達したとき、シリンダ23内の圧縮空気は吐出孔24を介して空気室64内に吐出される。
<空気ばねチャンバ>
図4に示すように、車両のばね下における前記ハブキャリア16の上面には下部ばね受け部材B2が固定されており、当該下部ばね受け部材B2の上面には空気ばねチャンバ50が固定されている。空気ばねチャンバ50は上部が開口した杯状に形成されている。空気ばねチャンバ50の底壁中央には透孔51が形成されている。空気ばねチャンバ50の内底面には、透孔51に向かって下方に傾斜するテーパ面52が形成されている。従って、後述する空気室64内に発生した結露水は空気ばねチャンバ50のテーパ面52に案内されて空気ばねチャンバ50の内底面中央の透孔51に集中する。空気ばねチャンバ50の外周面にはダイヤフラム固定部53が形成されている。空気ばねチャンバ50の底面中央部には排気弁固定部54が突設されており、当該排気弁固定部54は下部ばね受け部材B2を貫通して外部に露出している。
図4に示すように、車両のばね下における前記ハブキャリア16の上面には下部ばね受け部材B2が固定されており、当該下部ばね受け部材B2の上面には空気ばねチャンバ50が固定されている。空気ばねチャンバ50は上部が開口した杯状に形成されている。空気ばねチャンバ50の底壁中央には透孔51が形成されている。空気ばねチャンバ50の内底面には、透孔51に向かって下方に傾斜するテーパ面52が形成されている。従って、後述する空気室64内に発生した結露水は空気ばねチャンバ50のテーパ面52に案内されて空気ばねチャンバ50の内底面中央の透孔51に集中する。空気ばねチャンバ50の外周面にはダイヤフラム固定部53が形成されている。空気ばねチャンバ50の底面中央部には排気弁固定部54が突設されており、当該排気弁固定部54は下部ばね受け部材B2を貫通して外部に露出している。
<排気弁>
図4に示すように、排気弁固定部54の先端面(外端面)には排気弁55が固定されている。この排気弁55は常閉型の電磁弁であり、コイル56及びコイル56に挿通されたプランジャ57を備えている。このプランジャ57の先端面( 上端面) にはシール部材58が固定されている。コイル56に通電されることにより、プランジャ57は、シール部材58が透孔51を下方から気密状且つ水密状に閉鎖する密閉位置と、シール部材58が空気ばねチャンバ50の底面から離間して透孔51を開放する開放位置との間を移動する。プランジャ57が密閉位置から開放位置に移動したとき、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水は後述する空気室64内の圧縮空気と共に外部に排出される。
図4に示すように、排気弁固定部54の先端面(外端面)には排気弁55が固定されている。この排気弁55は常閉型の電磁弁であり、コイル56及びコイル56に挿通されたプランジャ57を備えている。このプランジャ57の先端面( 上端面) にはシール部材58が固定されている。コイル56に通電されることにより、プランジャ57は、シール部材58が透孔51を下方から気密状且つ水密状に閉鎖する密閉位置と、シール部材58が空気ばねチャンバ50の底面から離間して透孔51を開放する開放位置との間を移動する。プランジャ57が密閉位置から開放位置に移動したとき、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水は後述する空気室64内の圧縮空気と共に外部に排出される。
<空気ばねダイヤフラム>
図4に示すように、空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50との間には空気ばねダイヤフラム60が固定されている。具体的には、空気ばねダイヤフラム60はエラストマ材により両端が開口した円筒形状に形成されている。空気ばねダイヤフラム60は、その下端から上方(上部ばね受け部材B1側)に伸びるように形成されていると共に折り返し重合部61を介して下方(下部ばね受け部材B2側)へ折り返されている。そして、その折り返された空気ばねダイヤフラム60の先端部は空気ばねピストン20のダイヤフラム固定部25に外嵌されると共にその外側から装着されたカシメリング62がかしめられることにより、ダイヤフラム固定部25とカシメリング62との間で押し潰されるようにして空気ばねピストン20に固定されている。空気ばねダイヤフラム60の下側端部は空気ばねチャンバ50のダイヤフラム固定部53に外嵌されると共にその外側から装着されたカシメリング63がかしめられることにより、ダイヤフラム固定部53とカシメリング63との間で押し潰されるようにして空気ばねチャンバ50に固定されている。
図4に示すように、空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50との間には空気ばねダイヤフラム60が固定されている。具体的には、空気ばねダイヤフラム60はエラストマ材により両端が開口した円筒形状に形成されている。空気ばねダイヤフラム60は、その下端から上方(上部ばね受け部材B1側)に伸びるように形成されていると共に折り返し重合部61を介して下方(下部ばね受け部材B2側)へ折り返されている。そして、その折り返された空気ばねダイヤフラム60の先端部は空気ばねピストン20のダイヤフラム固定部25に外嵌されると共にその外側から装着されたカシメリング62がかしめられることにより、ダイヤフラム固定部25とカシメリング62との間で押し潰されるようにして空気ばねピストン20に固定されている。空気ばねダイヤフラム60の下側端部は空気ばねチャンバ50のダイヤフラム固定部53に外嵌されると共にその外側から装着されたカシメリング63がかしめられることにより、ダイヤフラム固定部53とカシメリング63との間で押し潰されるようにして空気ばねチャンバ50に固定されている。
従って、空気ばね装置17の伸縮に伴う空気ばねピストン20の下部ばね受け部材B2に対する相対位置の変化に伴って空気ばねピストン20の外周面に沿って上下に転動する。即ち、空気ばねピストン20の外周面(テーパ面20a)は空気ばねダイヤフラム60の転動部として機能する。
<空気室>
図4に示すように、空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50と空気ばねダイヤフラム60とで囲まれた空間は、空気室(圧力作用室)64を構成しており、当該空気室64は気密性及び水密性がそれぞれ確保されている。当該空気室64内に圧縮空気が供給されることにより、又は当該空気室64から圧縮空気が排出されることにより、空気ばねダイヤフラム60の折り返し重合部61が空気ばねピストン20の側壁外面(テーパ面20a)を図4における上下方向へ転動する。即ち、空気室64は、下部ばね受け部材B2に対する空気ばねピストン20の進退移動に応じてその容積が変化(増減)する。
図4に示すように、空気ばねピストン20と空気ばねチャンバ50と空気ばねダイヤフラム60とで囲まれた空間は、空気室(圧力作用室)64を構成しており、当該空気室64は気密性及び水密性がそれぞれ確保されている。当該空気室64内に圧縮空気が供給されることにより、又は当該空気室64から圧縮空気が排出されることにより、空気ばねダイヤフラム60の折り返し重合部61が空気ばねピストン20の側壁外面(テーパ面20a)を図4における上下方向へ転動する。即ち、空気室64は、下部ばね受け部材B2に対する空気ばねピストン20の進退移動に応じてその容積が変化(増減)する。
空気ばね装置17において、空気ばねとしての機能は、空気ばねピストン20、空気ばねチャンバ50及び空気ばねダイヤフラム60により発揮される。空気ばね装置17のばね定数は、空気室64の容積、同じく内部圧力及び同じく受圧面積、並びに空気ばねピストン20のダイヤフラム転動部のテーパ角により決定される。
<電気的構成>
次に、前述のように構成した車高調整装置Rの電気的構成について説明する。図3に示すように、車高調整装置Rは制御装置81を備えている。制御装置81は図示しないCPU(中央演算装置)、同じくROM(読み出し専用メモリ)及び同じくRAM(書き込み読み出し専用メモリ)等から構成されている。ROMには、車高調整装置Rの全体を統括的に制御するための各種の制御プログラム及びデータが予め格納されている。RAMはROMの制御プログラムを展開してCPUが各種処理を実行するためのデータ記憶領域、即ち作業領域である。
次に、前述のように構成した車高調整装置Rの電気的構成について説明する。図3に示すように、車高調整装置Rは制御装置81を備えている。制御装置81は図示しないCPU(中央演算装置)、同じくROM(読み出し専用メモリ)及び同じくRAM(書き込み読み出し専用メモリ)等から構成されている。ROMには、車高調整装置Rの全体を統括的に制御するための各種の制御プログラム及びデータが予め格納されている。RAMはROMの制御プログラムを展開してCPUが各種処理を実行するためのデータ記憶領域、即ち作業領域である。
制御装置81には両コンプレッサ31,31(正確には、モータ32)、両排気弁55,55、及び車高センサ82がそれぞれ入出力インターフェイスを介して接続されている。車高センサ82は車体と対応する車輪との間の間隔を車高情報として検出し、その車高情報を制御装置81に出力する。本実施形態では、車高センサ82は後輪側の車高を検出するようにされている。制御装置81は車高センサ82からの車高情報に基づいて、設定された車高となるように、両コンプレッサ31,31の駆動停止制御及び両排気弁55,55の開閉制御をそれぞれ行う。
<実施形態の作用>
次に、前述のように構成した車高調整装置の動作を図5及び図6に従って説明する。以下、車高を上昇させる場合の動作及び車高を下降させる場合の動作について、順番に説明する。
次に、前述のように構成した車高調整装置の動作を図5及び図6に従って説明する。以下、車高を上昇させる場合の動作及び車高を下降させる場合の動作について、順番に説明する。
<車高上昇時の動き>
まず、車高を上昇させる場合の動作について説明する。乗員数の増加等により車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値よりも低くなると、制御装置81はコンプレッサ31のモータ32を駆動する。すると、図5に示すように、クランクシャフト34及びコンロッド36を介してピストン38がシリンダ23内を上昇する。ピストン38が上昇する際、シリンダ23内(正確には、シリンダ23とピストン38とで囲まれた圧縮室)が負圧になることにより、吸気弁39はピストン38底面の固定部位を支点として下方に撓んで開弁する。即ち、空気流入口38aが開放される。その結果、空気流入口22から取込まれた大気がピストン38の空気流入口38aを通ってシリンダ23内に流入する。
まず、車高を上昇させる場合の動作について説明する。乗員数の増加等により車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値よりも低くなると、制御装置81はコンプレッサ31のモータ32を駆動する。すると、図5に示すように、クランクシャフト34及びコンロッド36を介してピストン38がシリンダ23内を上昇する。ピストン38が上昇する際、シリンダ23内(正確には、シリンダ23とピストン38とで囲まれた圧縮室)が負圧になることにより、吸気弁39はピストン38底面の固定部位を支点として下方に撓んで開弁する。即ち、空気流入口38aが開放される。その結果、空気流入口22から取込まれた大気がピストン38の空気流入口38aを通ってシリンダ23内に流入する。
図6に示すように、ピストン38が上死点を超えてシリンダ23内を下降する際、シリンダ23内の空気は圧縮される。そして、シリンダ23内の圧力と空気室64内部の圧力との差圧が、吐出弁43及び圧縮コイルばね44の弾性力により決定される所定の開放値に達したとき、吐出弁43は圧縮コイルばね44の弾性力に抗して下方へ移動する。その結果、吐出孔24は開放され、シリンダ23内の圧縮空気は当該吐出孔24を介して空気室64内に吐出される。
空気室64内に圧縮空気が吐出されると空気ばねダイヤフラム60が伸長し、空気ばねピストン20が持ち上げられる。これにより、車高が上昇する。車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値に達すると制御装置81はモータ32への通電を停止し、車高の上昇を停止させる。このとき、吐出弁43及び排気弁55がそれぞれ閉じていることにより空気室64の気密が確保され、当該空気室64内の圧縮空気は外部に漏出することなく保持される。
ちなみに、この車高上昇時、空気室64内に圧縮空気が吐出される際に大気中の水分が結露して結露水が発生することがある。その結露水は空気ばねピストン20、空気ばねダイヤフラム60及び空気ばねチャンバ50のテーパ面52を伝って当該空気ばねチャンバ50の内底面中央、即ち排気弁55の上部に収集される。車高上昇時においては、排気弁55は閉弁状態に保持されているので、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水が透孔51から外部に漏出することはない。
<車高下降時の動き>
次に、車高を下降させる場合の動作について説明する。乗員数の減少等により車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値よりも高くなると、制御装置81は排気弁55を開弁させる。具体的には、制御装置81は排気弁55のコイル56に通電する。すると、プランジャ57は下方に移動して、前記密閉位置から前記開放位置まで移動する。その結果、プランジャ57のシール部材58が空気ばねチャンバ50の底面から離間して透孔51が開放し、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水は空気室64内の圧力によって当該空気室64内の圧縮空気と一緒に透孔51を介して外部に排出される。これにより、車高が下降する。車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値に達すると制御装置81は排気弁55のコイル56への通電を停止する。すると、プランジャ57は前記開放位置から前記密閉位置まで復帰し、シール部材58により透孔51が密閉される。空気室64からの圧縮空気の排出が停止されることにより、車高の下降が停止する。
次に、車高を下降させる場合の動作について説明する。乗員数の減少等により車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値よりも高くなると、制御装置81は排気弁55を開弁させる。具体的には、制御装置81は排気弁55のコイル56に通電する。すると、プランジャ57は下方に移動して、前記密閉位置から前記開放位置まで移動する。その結果、プランジャ57のシール部材58が空気ばねチャンバ50の底面から離間して透孔51が開放し、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水は空気室64内の圧力によって当該空気室64内の圧縮空気と一緒に透孔51を介して外部に排出される。これにより、車高が下降する。車高センサ82により検出された車高が予め設定された所定値に達すると制御装置81は排気弁55のコイル56への通電を停止する。すると、プランジャ57は前記開放位置から前記密閉位置まで復帰し、シール部材58により透孔51が密閉される。空気室64からの圧縮空気の排出が停止されることにより、車高の下降が停止する。
<実施形態の効果>
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容される。そして、当該コンプレッサ31により生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストン20の側壁に設けられた吐出弁43を介して空気室64へ吐出する。このため、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。そして、こうした空気配管が不要となることから、コンプレッサ31による圧縮空気の生成時に発生する結露水が当該空気配管に浸入することはあり得ない。従って、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを接続する空気配管に加えて、コンプレッサ31により生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)空気ばねピストン20内にはコンプレッサ31が収容される。そして、当該コンプレッサ31により生成された圧縮空気は、当該空気ばねピストン20の側壁に設けられた吐出弁43を介して空気室64へ吐出する。このため、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを別個に設けるようにした場合と異なり、両者を空気配管で接続する必要がない。そして、こうした空気配管が不要となることから、コンプレッサ31による圧縮空気の生成時に発生する結露水が当該空気配管に浸入することはあり得ない。従って、空気ばね装置17とコンプレッサ31とを接続する空気配管に加えて、コンプレッサ31により生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤも不要となり、構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。
しかも、ドライヤが不要となることにより、次のような利点がある。即ち、従来、ドライヤの除湿再生を行う際には、空気ばね装置17からの排気を例えばオリフィスを通すことによりその流量を絞り、ドライヤを通過するときの空気の圧力を十分に下げる等の処理が必須であった。しかし、本実施形態によれば、こうした車高下降速度を遅延させる処理は一切不要となる。さらに、車高下降時に空気ばね装置17からの排気を一旦貯蔵するアキュムレータ等も当然に不要である。従って、構成を複雑化することなく、車高の下降時間の短縮化が図られる。
(2)ばね下の空気ばねチャンバ50に排気弁55が設けられる。このため、コンプレッサ31による圧縮空気の生成時に空気室64内で発生する結露水は、排気弁55が開弁することにより当該空気室64内の圧縮空気と同時に透孔51を介して外部に排出される。従って、結露水が凍結することにより車高調整不能となることはない。
(3)空気ばねチャンバ50の内底面には、透孔51に向うにつれて下方に傾斜するテーパ面52を形成した。このため、車高上昇時、空気室64内に圧縮空気が吐出される際に大気中の水分が結露して発生した結露水は、テーパ面52を伝って当該空気ばねチャンバ50の内底面中央、即ち排気弁55の上部に効率的に収集して滞留する。そして、排気弁55を開弁することにより、空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水を空気室64内の圧縮空気の圧力により当該空気室64内の圧縮空気と一緒に透孔51を介して外部に排出することができる。
(4)大気から吸気する吸気弁39をコンプレッサ31のピストン38側に設けると共に、当該ピストン38が摺動するシリンダ23を空気ばねピストン20と一体形成するようにした。このため、空気ばね装置17の構成部品を低減させることができる。ひいては車高調整装置Rの構成の簡素化が図られる。
(5)空気ばねピストン20内にコンプレッサ31を設置し、それらを上部ばね受け部材B1で受ける構造にした。このため、このため、コンプレッサ31を下部ばね受け部材B2側に固定するようにした場合に比べて、ばね下質量の増加を抑制することができる。
(6)空気ばねピストン20の外周面を下方に向うにつれて縮径するテーパ面20bとし、当該テーパ面20bを空気ばねダイヤフラム60の折り返し重合部61が転動する転動部として機能させるようにした。テーパ面20bのテーパ角度を調整することにより、空気ばね装置17のばね定数を変更することができる。
(7)両空気ばね装置17にそれぞれコンプレッサ31を搭載するようにした。このため、単一のコンプレッサ31により複数の空気ばね装置17へ供給する圧縮空気をすべてまかなうようにした場合と異なり、一つ一つのコンプレッサ31の圧縮空気の供給容量を小さくすることができる。このため、コンプレッサ31を構成するモータ32の小型化が図られ、ひいてはコンプレッサ31全体の小型化も図られる。その結果、各空気ばね装置17にそれぞれコンプレッサ31を一体的に搭載可能となる。
(8)車高センサ82からの車高情報に基づいて、空気ばね装置17への圧縮空気の給排が制御される。本実施形態に係る空気ばね装置17を搭載することにより、コンプレッサ31により生成された圧縮空気を乾燥させるためのドライヤ及び排気時に空気室64内の圧縮空気を一旦貯蔵するアキュムレータ等も不要となる。このため、車高調整装置Rの構成の簡素化が図られると共に車両への搭載性も向上する。また、車高調整装置Rの構成を複雑化することなく、車高の下降時間の短縮化が図られる。
(9)空気ばねピストン20の側壁(本実施形態では、空気ばねピストン20の底壁)にはコンプレッサ31により生成された圧縮空気の空気室64内への流入を許容する吐出弁43を設けるようにした。このため、空気ばね装置17の構成の簡素化が図られる。また、空気ばね装置17の小型化にも寄与する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施形態は、排気弁55の構成の点で前記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。本実施形態は、排気弁55の構成の点で前記第1実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示すように、空気ばねチャンバ50の底面中央には排気弁91が設けられている。排気弁91は案内部材92、案内部材92に収容された摺動部材93、弁支持部材94を備えている。
図8に示すように、案内部材92は上端が開口した有底円筒状に形成されている。案内部材92の開口端は空気ばねチャンバ50の底面中央に突設された環状の排気弁固定部50aに対して気密状及び水密状に外嵌固定されており、当該案内部材92の底壁には当該案内部材92の内外を連通する配管接続口92aが形成されている。配管接続口92aの外径は案内部材92の外径よりも小さく設定されている。案内部材92の側壁には一対の排出口92b,92bが互いに反対側に位置するように形成されている。
摺動部材93は案内部材92内に摺動可能に配置されている。当該摺動部材93はその上面が排気弁固定部50aの先端面に対して離間する閉弁位置(図7参照)と、摺動部材93の上面が排気弁固定部50aの先端面に当接する開弁位置(図8参照)との間を移動する。図8に一点鎖線で示すように、摺動部材93の上面には排気溝93aが半径方向へ延びるように形成されている。摺動部材93が前記開弁位置にあるとき、排気溝93aの両端はそれぞれ両排出口92b,92bと一致し、排気溝93a及び排出口92b,92bを介して排気弁固定部50aの内外が連通する。
弁支持部材94は空気ばねチャンバ50の透孔51に当該空気ばねチャンバ50の内方から挿通されている。弁支持部材94の下端は摺動部材93に挿通固定されており、当該弁支持部材94の上端側は空気ばねチャンバ50の透孔51に遊挿されている。弁支持部材94の上端にはフランジ状の弁体95が形成されており、当該弁体95は空気ばねチャンバ50の内底面中央における透孔51周縁に形成された弁座50bに当接可能とされている。弁体95はパッキン材96により被覆されており、当該パッキン材96における弁体95の下面に対応する部位には環状の突部96aが形成されている。
排気弁固定部50aの内底面と摺動部材93の上面との間には圧縮コイルばね97が弁支持部材94に挿通された状態で配置されており、当該圧縮コイルばね97の弾性力により摺動部材93及び弁支持部材94は常時下方へ、即ち閉弁方向へ付勢されている。図7に示す閉弁状態において、圧縮コイルばね97の弾性力により、前記パッキン材96の突部96aが弁座50bに押し付けられて弾性変形することにより、空気室64内外の気密性及び水密性がそれぞれ良好に確保される。
ところで、図7に示すように、空気ばねピストン20の底壁中央には当該空気ばねピストン20の内部と空気室64とを連通する空気導出孔20cが形成されている。空気ばねピストン20の内底面中央には、配管接続口98が空気導出孔20cと連通するように設けられている。この配管接続口98には空気導出配管99の一端が接続されており、当該空気導出配管99の他端は上部ばね受け部材B1を貫通して外部に導出されて排気弁91の配管接続口92aに接続されている。また、空気導出配管99の途中にはソレノイドバルブ100が設けられている。このソレノイドバルブ100は上部ばね受け部材B1等のばね上側に固定される。
このソレノイドバルブ100は通電されることにより開弁する。ただし、このソレノイドバルブ100は空気室64内の圧縮空気を排気弁91へ供給する方向の流れのみを許容する。排気弁91から空気室64内への逆流はソレノイドバルブ100により規制される。ソレノイドバルブ100が非通電状態のとき、空気室64内の圧縮空気が排気弁91側へ流入することはない。即ち、ソレノイドバルブ100が閉弁されることにより、空気室64の気密が保たれる。尚、図7においては、説明の便宜上、空気導出配管99を太線で示す。また、空気導出配管99と配管接続口98との実際の接続状態、及び空気導出配管99と配管接続口92aとの実際の接続状態は、それらの接続部分の一部を図7に二点鎖線で示す。
さて、車高を下降させるとき、制御装置81はソレノイドバルブ100を通電することにより当該ソレノイドバルブ100を開弁させる。すると、空気室64内の圧縮空気は空気導出配管99を介して排気弁91(正確には、配管接続口92aから案内部材92内の下部)に供給される。すると、圧縮空気の圧力により摺動部材93が圧縮コイルばね97の弾性力に抗して上方へ押し上げられる。この摺動部材93の上方への移動に伴って弁支持部材94も上方へ移動する。そして、図8に示すように、弁体95の下面が弁座50bから離間すると、空気室64内の圧縮空気は空気ばねチャンバ50内に滞留した結露水と共に、透孔51と弁支持部材94との隙間、排気溝93a及び排出口92bを介して外部に排出される。
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態の(1)〜(7)番目の効果に加えて、次のような効果を得ることができる。ソレノイドバルブ100が開弁して空気室64内の圧縮空気が排気弁91へ供給されたとき、当該排気弁91は開弁する。ソレノイドバルブ100は排気弁91と分離されていることにより、当該ソレノイドバルブ100は車両における任意の場所に配置することが可能である。振動や防水等、車両側の要件により、電子部品であるソレノイドバルブ100をばね下に設置することを避ける必要がある場合には、ソレノイドバルブ100を例えばばね下に比較して振動等の少ないばね上(例えば上部ばね受け部材B1)に設けるようにする。このように、車高調整装置Rの車両への搭載性の向上が図られる。
(別の実施形態)
尚、前記各実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、空気ばね装置17を一対の後輪に設けるようにしたが、一対の前輪及び一対の後輪の4輪全てに設けるようにしてもよい。
尚、前記各実施形態は、次のように変更して実施してもよい。
・本実施形態では、空気ばね装置17を一対の後輪に設けるようにしたが、一対の前輪及び一対の後輪の4輪全てに設けるようにしてもよい。
・本実施形態では、空気ばね装置17(正確には、下部ばね受け部材B2)をハブキャリア16に固定するようにしたが、車両のばね下のアクスル(車軸)又はロアアーム14等に固定するようにしてもよい。
11…車両、14…アーム部を構成するロアアーム、
15…アーム部を構成するアッパーアーム、16…ハブキャリア、17…空気ばね装置、
20…空気ばねピストン、23…シリンダ、31…コンプレッサ、32…モータ、
38…ピストン、43…吐出弁、50…空気ばねチャンバ(チャンバ)、
51…排出口を構成する透孔、52…空気ばねチャンバのテーパ面、
55,91…排出用弁を構成する排気弁、
60…空気ばねダイヤフラム(ダイヤフラム)、61…折り返し重合部、
64…空気室、81…制御装置、82…車高センサ、
99…空気導出管路を構成する空気導出配管、
100…空気導出用弁を構成するソレノイドバルブ、B1…上部ばね受け部材、
B2…下部ばね受け部材、R…車高調整装置。
15…アーム部を構成するアッパーアーム、16…ハブキャリア、17…空気ばね装置、
20…空気ばねピストン、23…シリンダ、31…コンプレッサ、32…モータ、
38…ピストン、43…吐出弁、50…空気ばねチャンバ(チャンバ)、
51…排出口を構成する透孔、52…空気ばねチャンバのテーパ面、
55,91…排出用弁を構成する排気弁、
60…空気ばねダイヤフラム(ダイヤフラム)、61…折り返し重合部、
64…空気室、81…制御装置、82…車高センサ、
99…空気導出管路を構成する空気導出配管、
100…空気導出用弁を構成するソレノイドバルブ、B1…上部ばね受け部材、
B2…下部ばね受け部材、R…車高調整装置。
Claims (7)
- 車体に固定された上部ばね受け部材に固定された空気ばねピストンと、
前記車体とハブキャリアとの間に設けられたアーム部又は前記ハブキャリアに固定された下部ばね受け部材に固定されたチャンバと、
前記空気ばねピストンとチャンバとの間に固定されると共に前記空気ばねピストンの側壁外面を転動する折り返し重合部を有するダイヤフラムと、
前記空気ばねピストンとチャンバとダイヤフラムとから構成された可変容積の空気室内へ圧縮空気を供給するコンプレッサと、
を備え、
前記空気ばねピストン内には前記コンプレッサを収容すると共に当該空気ばねピストンの側壁には前記コンプレッサにより生成された圧縮空気の前記空気室内への流入を許容する吐出弁を設けるようにした空気ばね装置。 - 前記チャンバには前記空気室の内外を連通する排出口を設けると共に当該排出口を密閉又は開放する排出用弁を設けるようにした請求項1に記載の空気ばね装置。
- 前記チャンバの内底面には、前記排出口に向うにつれて下方に傾斜するテーパ面を形成した請求項2に記載の空気ばね装置。
- 前記コンプレッサは、シリンダと、モータの駆動により前記シリンダ内において往復運動するピストンとを備え、
前記シリンダは空気ばねピストンと一体形成するようにした請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置。 - 前記空気室内の圧縮空気を前記排出用弁へ導く空気導出管路と、
前記空気導出管路上に設けられると共に当該空気導出管路を連通又は遮断する空気導出用弁とを備え、
前記空気導出用弁が開弁して前記空気室内の圧縮空気が前記排出用弁へ供給されたとき、当該排出用弁は開弁するように構成した請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置。 - 車体に固定された上部ばね受け部材に固定された空気ばねピストンと、
前記車体とハブキャリアとの間に設けられたアーム部又は前記ハブキャリアに固定された下部ばね受け部材に固定されたチャンバと、
前記空気ばねピストンとチャンバとの間に固定されると共に前記空気ばねピストンの側壁外面を転動する折り返し重合部を有するダイヤフラムと、
前記空気ばねピストンとチャンバとダイヤフラムとから構成された可変容積の空気室内へ圧縮空気を供給するコンプレッサと、
を備え、
前記空気ばねピストン内には前記コンプレッサを収容するようにした空気ばね装置。 - 請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の空気ばね装置と、
車高を検出する車高センサと、
前記車高センサからの車高情報に基づいて前記空気ばね装置への圧縮空気の給排を制御する制御装置と、を備えた車高調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187748A JP2006009945A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 空気ばね装置及び車高調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187748A JP2006009945A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 空気ばね装置及び車高調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006009945A true JP2006009945A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35777420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004187748A Withdrawn JP2006009945A (ja) | 2004-06-25 | 2004-06-25 | 空気ばね装置及び車高調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006009945A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008144511A1 (en) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Bfs Diversified Products, Llc | Gas spring assembly |
KR100931058B1 (ko) | 2008-09-29 | 2009-12-11 | 현대자동차주식회사 | 에어 서스펜션의 에어 스프링 유닛 |
JP2011240792A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Isuzu Motors Ltd | 車両のエアサスペンションのバネ特性の補正方法及び補正装置 |
JP2012229766A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Bridgestone Corp | 空気ばね |
KR101765758B1 (ko) | 2013-10-16 | 2017-08-07 | 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 | 공기 스프링 및 철도 차량 |
CN108603556A (zh) * | 2016-01-29 | 2018-09-28 | 大陆-特韦斯贸易合伙股份公司及两合公司 | 具有波纹管的空气弹簧 |
JP2020011613A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社ショーワ | サスペンション装置 |
CN114414234A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-04-29 | 东风商用车有限公司 | 一种卡车高度阀用压缩空气模拟装置及控制方法 |
-
2004
- 2004-06-25 JP JP2004187748A patent/JP2006009945A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008144511A1 (en) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Bfs Diversified Products, Llc | Gas spring assembly |
US7644943B2 (en) | 2007-05-18 | 2010-01-12 | Bfs Diversified Products, Llc | Gas spring assembly |
AU2008254785B2 (en) * | 2007-05-18 | 2011-06-23 | Bfs Diversified Products, Llc | Gas spring assembly |
KR100931058B1 (ko) | 2008-09-29 | 2009-12-11 | 현대자동차주식회사 | 에어 서스펜션의 에어 스프링 유닛 |
JP2011240792A (ja) * | 2010-05-18 | 2011-12-01 | Isuzu Motors Ltd | 車両のエアサスペンションのバネ特性の補正方法及び補正装置 |
JP2012229766A (ja) * | 2011-04-27 | 2012-11-22 | Bridgestone Corp | 空気ばね |
KR101765758B1 (ko) | 2013-10-16 | 2017-08-07 | 카와사키 주코교 카부시키 카이샤 | 공기 스프링 및 철도 차량 |
CN108603556A (zh) * | 2016-01-29 | 2018-09-28 | 大陆-特韦斯贸易合伙股份公司及两合公司 | 具有波纹管的空气弹簧 |
US10752071B2 (en) | 2016-01-29 | 2020-08-25 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Air spring having a pleated bellows |
JP2020011613A (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社ショーワ | サスペンション装置 |
CN114414234A (zh) * | 2022-01-27 | 2022-04-29 | 东风商用车有限公司 | 一种卡车高度阀用压缩空气模拟装置及控制方法 |
CN114414234B (zh) * | 2022-01-27 | 2023-09-01 | 东风商用车有限公司 | 一种卡车高度阀用压缩空气模拟装置及控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9579943B2 (en) | Compressed air supply installation and pneumatic system | |
US6199842B1 (en) | Pneumatically controlled, active hydraulic anti-vibration support | |
JPH10252803A (ja) | ショックアブソーバ | |
JP2006009945A (ja) | 空気ばね装置及び車高調整装置 | |
JP2005076881A (ja) | 空圧懸架装置 | |
CN107869545A (zh) | 一种电子复合减振装置 | |
JP6257583B2 (ja) | ダイヤフラムを有する再生空気切換装置を備えたエアドライヤ | |
KR20110001283A (ko) | 쇽업소버의 피스톤 밸브 조립체 | |
JP4384888B2 (ja) | 内部レベル制御機能を備えた自動ポンプ油圧空気圧式スプリングストラット | |
CN209083891U (zh) | 空气悬架用阻尼可调减震器 | |
CN108730400B (zh) | 利用温控元件保持阻尼力并防止空化畸变的双筒减振器 | |
JP6264536B2 (ja) | エアコンプレッサ装置 | |
JP5809536B2 (ja) | 車両用緩衝器 | |
US11168679B2 (en) | Compressor, compressed air supply facility for operating a pneumatic system, and method for operating a compressed air supply facility | |
CN106151354B (zh) | 一种空气弹簧自动补气装置 | |
JPS59137206A (ja) | サスペンシヨン装置 | |
JP5082055B2 (ja) | 圧縮空気乾燥装置 | |
JP2006327296A (ja) | エアサスペンション装置 | |
JP2020099879A (ja) | ドライヤ装置 | |
JP2006242277A (ja) | 気体ばね装置 | |
JPH07293446A (ja) | エアコンプレッサ | |
CN207673771U (zh) | 一种电子复合减振装置 | |
JP3064274B2 (ja) | エアコンプレッサ | |
JP6845104B2 (ja) | 圧縮空気貯蔵装置 | |
JP2002240530A (ja) | 車両用サスペンション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070518 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080328 |