JP2006009777A - 密閉形スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】密閉形スクロール圧縮機において、簡単な構造で、モータプロテクタの長寿命化を図ると共に、モータの保護を確実に行ない、信頼性の向上を図ること。
【解決手段】本発明の密閉形スクロール圧縮機は、密閉容器1内にスクロール圧縮機部と電動機部3とを収納し、スクロール圧縮機部の圧縮室8を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、吐出口10より容器室内に吐出し、この吐出された作動ガスを吐出管20を介して器外に吐出するように構成されている。この密閉形スクロール圧縮機は、モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタ91を備え、モータプロテクタ91を作動ガスの主流となるガス流路部の下流側の位置にあるモータコイルエンド部3cに取付けると共に、モータプロテクタ91を吐出管20付近に設置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、密閉形スクロール圧縮機に係り、特に、作動ガスとしてヘリウムガスを用いる超高真空分野のクライオポンプ装置用ヘリウム圧縮機等に使用される密閉形スクロール圧縮機に好適なものである。
従来の密閉形スクロール圧縮機では、図29及び図30に示すように、圧縮ガスの流れの停滞している部分に、モータプロテクタ91をモータコイルエンド部3eの表面に縛り紐にて固定していた(従来技術1)。この従来技術1のモータプロテクタ91は、厚さが0.2mm前後の比較的硬質系の絶縁紙から形成された絶縁部材110にて密封状態にされ、モータコイルエンド部の外表面に縛り紐186にて固定されていた。この絶縁部材110は、縛り紐186による固定のために、両側をモータプロテクタ91より長くした円筒状の硬質系の絶縁紙で構成され、その両側と中央部とを縛り紐186にてモータコイルエンド部に固定されている。
そして、密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタに関する特許文献としては、特開平7−189954号公報(特許文献1)、特開2001−304147号公報(特許文献2)に示されたものがある。
上記特許文献1の密閉形スクロール圧縮機では、冷媒ガスが吸入された空間内にモータが配置され、ガスの吸入管の開口近傍で且つ圧力逃し弁の低圧側出口近傍に位置して、モータのエンドコイル部にモータプロテクタを配設している(従来技術2)。
また、上記特許文献2の密閉形スクロール圧縮機では、密閉容器内が通常より高い温度となった場合に、モータに設けられた温度、電流を検知できるモータプロテクタの温度検知により、圧縮機が渦巻破損、軸受焼付を起こす前に停止するようになっている(従来技術3)。
特開平7−189954号公報 特開2001−304147号公報
上述した従来技術1では、モータプロテクタが圧縮ガスの流れの停滞している部分に配置されているため、作動ガス流による冷却効果が十分に得られなかった。このため、モータプロテクタ周囲温度が高くなり、モータプロテクタ自身の寿命が短くなるといった問題があった。
また、従来技術1では、モータプロテクタ91が絶縁部材110により密閉されているため、モータプロテクタ91の発熱を絶縁部材110の外部に放熱し難くなり、モータプロテクタ91の全体が温度上昇することになる。しかも、絶縁部材110が断熱作用をなすため、その周囲を流れる冷媒ガス流によるモータプロテクタ91への冷却作用が十分に得られない事になり、より一層モータプロテクタ91の温度上昇が大きくなる。このため、モータプロテクタ91自身の寿命が短くなると共に、モータプロテクタ91の作動電流となる最大連続電流値が低下する。最大連続電流値が低下すると、圧縮機の運転範囲がせばまり、使い勝手性が低下することになる。特に、ヘリウム用途のスクロール圧縮機においては、循環するヘリウムガス量が同一容量、同一行程容積となる空調用途の圧縮機に対して1/20位まで小さくなるため、絶縁部材110でモータプロテクタ91を密閉してしまうと、ヘリウムガスによるモータプロテクタ91への冷却効果が殆ど期待できなくなり、モータプロテクタ91自身の寿命低下と、モータプロテクタ91の最大連続電流値が低下とが特に大きくなり、モータプロテクタ91の性能・機能が大幅に低下する。
また、従来技術1では、密封状態の硬質系の絶縁部材110を縛り紐186で固定しているため、図29及び図30に示すように、比較的硬質の絶縁部材110の両側上部に突起部110aが生じてしまう。また、コイルエンド部3eの周方向にもコイルエンド外側寸法(Dk寸法)より絶縁部材110の一部がはみ出す突起部110bが生じてしまう。このため、モータコイルエンド部3eとモータプロテクタ91との組立て作業時の成形寸法にばらつきが発生し、ひいては、寸法不良に至り、または成形作業性が悪くなり、量産時の生産性が劣るという問題がある。
また、従来技術2のスクロール圧縮機は、吸入された低圧の冷媒ガスの空間内にモータが配置されたものであり、密閉容器内に吐出された圧縮ガスの流路にモータが配置されたものについては開示されていない。
また、従来技術3のスクロール圧縮機は、モータプロテクタの作動ガス流に対する具体的な設置位置に関しては開示されていなかった。
本発明の目的は、簡単な構造で、モータプロテクタの長寿命化が図れると共にモータの保護が確実に行なえて信頼性の高い密閉形スクロール圧縮機を得ることにある。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出する密閉形スクロール圧縮機において、モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、前記モータプロテクタを作動ガスの主流となるガス流路部の下流側の位置にあるモータコイルエンド部に取付けると共に、前記モータプロテクタを前記吐出管付近に設置したことである。
本発明の第2の態様は、作動ガスとしてヘリウムガスを用い、密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、作動ガスを冷却するための油インジェクション管を前記固定スクロールの鏡板に設けた油注入用ポートに接続し、モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、前記吐出口から吐出されるミスト状油と作動ガスとの混合作動ガスの流れの下流側となるモータコイルエンド部に前記モータプロテクタを設置すると共に、前記モータプロテクタを前記吐出管付近に設置したことである。
係る本発明の第1及び第2の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)モータステータ外周面と前記密閉容器の内壁面との間に前記吐出口から吐出される作動ガスを流すガス流路部を形成し、前記ガス流路部から前記吐出管に至る作動ガスの流れに接するモータコイルエンド部に前記モータプロテクタを設置したこと。
(2)前記吐出管を容器内部のフレーム付近まで延長して形成すると共に、前記吐出管のガス流入口付近に前記モータプロテクタを設置したこと。
(3)前記モータコイルエンド部に凹部を設け、この凹部に前記モータプロテクタを密着して配置したこと。
本発明の第3の態様は、密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、前記モータプロテクタをモータコイルエンド部に絶縁部材を介して縛り紐にて取付け、前記密閉容器との間に所定の絶縁距離を確保して前記モータプロテクタの一部が作動ガス域に露出するように前記絶縁部材に開口部を設けたことである。
本発明の第4の態様は、作動ガスとしてヘリウムガスを用い、密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、作動ガスを冷却するための油インジェクション管を前記固定スクロールの鏡板に設けた油注入用ポートに接続し、モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、前記吐出口から吐出されるミスト状油と作動ガスとの混合作動ガスの流れの下流側となるモータコイルエンド部に絶縁部材を介して縛り紐にて取付け、前記密閉容器との間に所定の絶縁距離を確保して前記モータプロテクタの一部がミスト状油と作動ガスとの混合作動ガス域に露出するように前記絶縁部材に開口部を設けたことである。
係る本発明の第3及び第4の態様におけるより好ましい具体的構成例は次の通りである。
(1)前記絶縁部材を上面を開口した薄膜状絶縁部材で構成し、前記モータプロテクタを前記薄膜状絶縁部材に載置して上部を作動ガス域に露出したこと。
(2)前記絶縁部材を両側が開口された筒状絶縁部材で構成し、前記モータプロテクタを前記筒状絶縁部材内に収納して両側部分を作動ガス域に露出したこと。
(3)モータステータ外周面と前記密閉容器の内壁面との間に前記吐出口から吐出される作動ガスを流すガス流路を形成し、前記ガス流路から吐出管に至る作動ガスの流れに露出するように前記モータプロテクタを設置したこと。
本発明によれば、簡単な構造で、モータプロテクタの長寿命化が図れると共にモータの保護が確実に行なえて信頼性の高い密閉形スクロール圧縮機を得ることができる。
以下、本発明の複数の実施例について図を用いて説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。なお、それぞれの実施例を必要に応じて適宜に組み合わせることにより、より効果的なものとすることができる。
まず、本発明の第1実施例の密閉形スクロール圧縮機を図1から図11を用いて説明する。
本発明の第1実施例の密閉形スクロール圧縮機として、ヘリウム圧縮機を例にとり説明する。図1は縦形構造における本発明の注油式密閉形ヘリウム用スクロール圧縮機の一実施例を示す縦断面図である。図2は図1のC−C断面図で、図3は図1のD−D断面図である。
図3において、吐出口10から吐出されたミスト状油と冷媒ガスとの混合体の流れの下流側となるモータコイルエンド部3cに、モータ電流の異常増加とガス温度の異常上昇によりモータコイルを通電せしめるモータ回路をダイレクトカット機能を有するモータプロテクタ91を電気的絶縁手段となる薄膜状スリーブ91cを介して縛り紐(図示せず)にて直接取付けて電動機部3とモータプロテクタ61とを一体化構造としている。モータプロテクタ91は吐出管20のガス流入口20a付近に設置されている。
さらに、モータステータ3aの外周面と密閉容器1の内壁面1mとにより円弧状のガス流路部25cを形成し、ガス流路部25cから吐出管20に至る作動ガスの流れに接するモータコイルエンドの上端部3cにモータプロテクタ91を設置している。モータプロテクタ91は、水平方向の上記混合体の流れ及び円弧状のガス流路部25cを上昇する主にガス流の中に晒されるためその周囲の混合体の速度は速まり、上記混合体によるモータプロテクタ91への冷却作用が高まる。なお、85は主電源用リード線、86、87、88は中性点用リード線を示す。
図4は固定スクロール5の平面図、図5は固定スクロール5の縦断面図である。油インジェクション用ポート22は、1個にて両方の圧縮室8へ冷却油を注入できるもので、ラップ溝中心位置に設けられる。その穴径d0は、ラップ厚さtより大きい値を設定し、油インジェクション時の油撃現象を防止している。図6、図7は、旋回スクロール6の平面図と縦断面図である。
本実施例では、作動ガスがヘリウムガスであり、図1に示すように、作動ヘリウムガスを冷却するための油インジェクション管31を密閉容器1の上蓋2aに貫通して固定スクロール5の鏡板部5aに設けた油注入用ポート22に接続している。油注入用ポート22の開口部は、旋回スクロール6のラップ6bの歯先面に対向して開口している。密閉容器1内の吸入配管17側となる上部にはスクロール圧縮機構部が、下側にはモータ部3が収納されている。そして、フレーム7をはさんで密閉容器1内は吐出室1aとモータ室1bとに区画されている。スクロール圧縮機構部は、固定スクロール5と旋回スクロール6を互いに噛み合わせて圧縮室(密閉空間)8を形成している。
固定スクロール5は、図4に示すように、円板状の鏡板5aと、これに直立したインボリュート曲線あるいはこれに近似の曲線に形成されたラップ5bとからなり、その中心部に吐出口10、外周部に吸入口15(15a、15b)を備えている。図6、図7に示すように旋回スクロール6も円板状の鏡板6aと、これに直立し、固定スクロールのラップと同一形状に形成されたラップ6bと、鏡板の反ラップ面に形成されたボス部6cとからなっている。
図1において、フレーム7は中央部に主軸受である軸受部40を形成し、この軸受部40に回転軸14が支承されている。回転軸先端の偏心軸14aは、ボス部6cに旋回運動が可能なように挿入されている。また、フレーム7には、固定スクロール5が複数本のボルト81によって固定されている。旋回スクロール6がオルダムリングおよびオルダムキーよりなるオルダム機構38によって支承されている。旋回スクロール6は、固定スクロール5に対して、自転しないで旋回運動をするように形成されている。回転軸14には電動機軸14bが一体に連設され、電動機軸14bがモータ部3に直結されている。
固定スクロール5の吸入口15には密閉容器1の上蓋2aを貫通して吸入管17が接続され、吐出10が開口している吐出室1aはフレーム7の外縁部の通路18a、18bを介してモータ室1b(1b1、1b2)と連通している。このモータ室1bは密閉容器中央部のケーシング部2bを貫通する吐出管20に連通している。吐出管20は通路18a、18bの位置に対してほぼ反対側の位置に設置している。この両者18、20の位置関係は、通路18を通過したガスとインジェクション油の混合体が、その通路18の鉛直方向となる通路25bへの下方向の流れ経路と、ステータ上面3fやその周囲のコイルエンド部3eとの衝突によって水平方向の二手に分かれ容器内壁に沿った流れの経路とに2方向(厳密には3方向)に分流することになる。モータ室1b1は、モータステータ3aとケーシング部2bの内壁面1m側との間にガス流路部となる円弧状の通路25(25a、25b、25c、25d)を形成している。通路25では、主に25b、25a、25dがガスとインジェクション油が下方向に向う流れとなり、通路25cのみ作動ガスが上方向に向う上昇流となる。また、モータエアーギャップの隙間26もガス通路となり、隙間26を介して空間1b1と空間1b2とが連通している。
このような容器内部のモータ室1b1、1b2のガスと油の混合体の流れによって、60℃〜70℃の比較的低温なインジェクション油によるモータへの直接冷却が可能となる。また、その空間にて、ガス中の油はガスから分離されて下方に通路25a、25b、25dを介して周囲部材3a、2bを冷却しながら流れるものである。空調用途や冷凍用途スクロール圧縮機では、油インジェクション構造を付加していないので、この油による冷却効果は得られない。
なお、吸入管17bと固定スクロール5との間には高圧部と低圧部とをシールするOリング53を設けている。また、吸入管17内には、逆止弁手段13が設けられ、逆止弁13は圧縮機停止時の回転軸14の逆転を防止することと、密閉容器内の潤滑油が低圧側に流出するのを防止するものである。70は三相電源部である。
また、旋回スクロール6の鏡板6aの背面には、スクロール圧縮機部2とフレーム7で囲まれた空間36(以下背圧室と呼ぶ)が形成されている。この背圧室36には、旋回スクロール6の鏡板6aに穿設した細孔6e、6fを介し、吸入圧力と吐出圧力の中間の圧力Pbが導入され、旋回スクロール6を固定スクロール5に押付ける軸方向の付与力を与えている。
潤滑油23は密閉容器1の底部に溜められており、この潤滑油23は密閉容器内の高圧圧力と、背圧室36の中間圧力Pbとの差圧により油吸上管27へ吸上げられた後、回転軸14内を流れ、旋回軸受32、横穴151を介して副軸受39、主軸受40へ給油される。軸受部40、32へ給油された油は、背圧室36を経て穴6e、6fを介して、スクロールラップの圧縮室8へ注入され圧縮ガスと混合され、次いでヘリウムガスと共に吐出室1aへ吐出される。密閉容器1の底部には、底部の潤滑油22を器外へ取出す油取出し管30が設けられている。また、密閉容器1の上蓋部2aには、スクロール圧縮機構部の圧縮途中の圧縮室8へ油を注入する油インジェクション管31が設けられている。
本実施例の注油系統を図1を参照しながら説明する。密閉容器1の底部に溜められた潤滑油23は、密閉容器1内の圧力(吐出圧力Pd)と圧縮室8の圧力(吐出圧力以下の圧力)との差圧によって油取出し管30の流入部30aから油取出し管30内に流入していく。油取出し管30内へ流入した油は外部油配管51を通って油ストレーナ56及び油冷却器33へ至り、ここで適宜冷却された後、油配管53a、53bを介して油インジェクション管31およびポート22を経て差圧を利用し流入せしめ圧縮室8へ注入される。271は、油流量調節弁である。
この様にして圧縮室8へ注入された油は、圧縮室8内において作動ガスの冷却作用およびスクロールラップ先端部等の摺動部を潤滑する役目を果す。そして、この油は作動ガスと共に圧縮された後、吐出口10より吐出室1aへ吐出され、前述と同様に電動機室1bで作動ガスから分離して通路25a、25b、25dを介して流下し密閉容器1の底部に溜まる。
図8は本実施例のモータ回路図である。本実施例のモータ回路は、スター結線の中性点3kにインターナルモータプロテクタ91を装備する回路であり、3相に対してモータプロテクタ91に2箇所の接点部91p(電流遮断部)を備えている。この構成により、モータ電流の異常増加とガス温度の異常上昇によりモータコイルを通電せしめるモータ回路をダイレクトカット機能を有するモータプロテクタ91を示したものである。このため、接点部は常時閉じている。異状時に開くものである。91aは、モータプロテクタピン部である。91bは本体部である。3eはモータコイル部である。なお、37はハーメチック端子である。
モータプロテクタ91の周囲温度Tpを下げて、ひいては吐出管20より流出する吐出ガス温度Tdを下げることにより、モータプロテクタの作動電流を高めることができる。通常Td<Tpの状態であり、従来機(空調用途)では過負荷条件においてTp−Td=20〜30℃の温度差がある。本実施例のヘリウム用スクロール圧縮機では、油インジェクション効果によりTp−Td=10〜15℃と温度差を小さくせしめることが可能となる。その結果、モータプロテクタ91のモータ保護機能が向上できることになる。また、Tp−Td=10〜15℃となるように油インジェクション冷却量を油流量調節弁271(図1参照)により調節するものである。
図9を用いて本実施例の作用を説明する。図9はモータプロテクタ91を通過する動作電流とそのモータプロテクタ91周囲の雰囲気温度との関係を示す特性図である。図9において、雰囲気温度Tpの場合、従来機の場合には動作電流値がk1値であるのに対して、本実施例ではk2値(ヘリウム用途で油インジェクション機構の冷却油による冷却作用と高いガス速度による相乗冷却効果の得られるヘリウム用スクロール圧縮機の場合)となり、動作電流値が高くなっている。このことは、本実施例のモータプロテクタ91を最適な位置に配置することにより、作動電流の大幅なアップ機能により、圧縮機の運転範囲の上限となる過負荷条件を大きくできる。例えば、吐出圧力を従来機より高く確保出来るので、運転範囲をより広く設定することが出来るという効果が得られる。油インジェクションにより、モータプロテクタ91の雰囲気温度を空調用途よりも下げることができ、過電流が流れた時そのモータプロテクタ接点部(例えば図13の91p)の温度が減少し、接点のON/OFF回数の延べ回数が増加するという効果が得られる。接点部の構造としては、バイメタル方式構造(図示せず)がある。すなわち、モータプロテクタ91の寿命改善の効果が得られるものである。なお、モータプロテクタ91は、雰囲気温度が正常時に戻れば、バイメタル方式構造により、接点が閉じて再度回路に電流が流れるという自動復帰式である。
図10と図11は、モータコイルエンド部3cに凹部3gを設け、凹部3gにモータプロテクタ91を絶縁部材91cを介して密着して配置・取付けた変形例である。この変形例の構造にすることにより、モータプロテクタ91とコイル部3cとの接触面積が増大して、モータの異常温度上昇を検知しやすくするもので、モータプロテクタ91の追従性を向上でき、保護機能が向上するようになる。
本実施例では、従来技術1の課題を克服するため、特にヘリウム用途においては、作動ガスの冷却と共にモータ冷却に有効な油インジェクション機能構造を備えたヘリウム圧縮機において、容器内の吐出ガス流やミスト状の油とガスの混合体による混合流による電動機部3及びモータプロテクタ91の冷却を促進させる圧縮機構造としている。さらに、モータプロテクタ91のモータ保護機能を向上させること、モータプロテクタ91の追従性を高めるため、最もガス温度が高くなる密閉容器内においての吐出ガス下流側となる吐出管20近傍にあって吐出ガス流れの中に設置するものである。即ち、これらの構成とすることにより、ガス流と油ミストとの混合体によるモータプロテクタ91自身への冷却を促進し、モータプロテクタ91の最大作動電流値を高くせしめること、過電流の遮断部となるモータプロテクタ91の接点部の長寿命化を図った密閉形スクロール圧縮機を実現できる。
また、上述した実施例の構成にすることにより、次の具体的な効果が得られる。
(1)ガス流やミスト状の油とガスの混合体による混合流の中にあって吐出ガス下流側に上記モータプロテクタを配置した構成とすることにより、モータプロテクタ自身と該モータプロテクタ周辺部分の冷却を促進できる。これらにより、モータプロテクタの最大作動電流値を高くせしめること、過電流の遮断部となるモータプロテクタ接点部の長寿命化を図ることができる。この効果・作用は油インジェクションによるモータ冷却ができるヘリウム用圧縮機において顕著となる。
(2)上記(1)項により、モータプロテクタの小形化・軽量化が図ることができる。そのことにより、コスト低減ができる。
(3)モータプロテクタの長寿命化を図ることができるので、圧縮機全体としても長寿命化及び信頼性が大幅に向上できる。
(4)モータプロテクタを最適な位置に配置することにより圧縮機の過負荷条件を広くできる。例えば、吐出圧力を従来より高く確保出来るので、運転範囲をより広く設定することが出来るという効果が得られる。
(5)特にヘリウム用スクロール圧縮機の場合には、油インジェクションによる冷却効果が、モータプロテクタ周囲のガス雰囲気温度を20℃〜30℃前後更に低減できるので、フロン冷媒R22仕様の冷凍空調用スクロール圧縮機の同一容量馬力クラスに対して、機能性が同等であっても更に小さなモータプロテクタを使用することができ、コスト低減が可能となる。ヘリウム圧縮機は主に半導体製造装置に用いられるクライオポンプ装置に使用されているが、モータプロテクタの信頼性が改善されることにより、モータ保護が確実となり、ヘリウム圧縮機ユニットの保護にも通じる。ヘリウム圧縮機ユニットのメンテナンス時間の長寿命化にも効果が波及されることになり、メンテナンス用コストのダウンが図れる。
次に、本発明の第2実施例について図12及び図13を用いて説明する。図12は本発明の第2実施例の密閉形スクロール圧縮機の縦断面図、図13は図12のE−E断面図である。この第2実施例は、次に述べる点で第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
この第2実施例では、吐出管20を容器内部の主軸受40を組み込んだフレーム7付近まで延長して突き出すと共に、吐出管20のガス流入口20a付近にモータプロテクタ91を設置した実施例である。本構造とすることにより、吐出管20へのガス流入速度が増して、その雰囲気にモータプロテクタ91が晒されることになる。ガス速度が上昇したそのガス流及び油ミストの混合体によるモータプロテクタ91への冷却作用の向上を図るものである。
この第2実施例の構成とすることにより、モータプロテクタ91におけるガスの主流の速度が1〜3m/sec前後に設定でき、その冷却効果を更に向上することができるものである。なお、従来技術1のモータプロテクタは、流速0.3m/sec前後以下であった。
次に、本発明の第3実施例について図12及び図9を用いて説明する。図12は本発明の第3実施例の密閉形スクロール圧縮機の縦断面図である。
この第3実施例は、油インジェクション機構部30、31を必要としない冷凍・空調用スクロール圧縮機である点で第1実施例と相違するものであり、モータ回路を含むその他の点については第1実施例と基本的には同一である。この第3実施例のように油インジェクション機構部30、31をもたない空調用スクロール圧縮機においても、第1実施例と同じ構成においては第1実施例と同様な作用・効果が得られるものである。即ち、図9において、雰囲気温度Tpの場合、従来機の動作電流値がk1’であるのに対して、第3本実施例では、k2’値(空調用圧縮機の実施例の場合、高いガス速度による冷却効果による作動電流値の拡大効果)と動作電流値が高くなっている。
次に、本発明の第4実施例について図15から図20を用いて説明する。図15は本発明の第4実施例の密閉形スクロール圧縮機における横断面図(図1のD−D断面相当図)、図16は同密閉形スクロール圧縮機の要部縦断面図、図17は同密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタの縦断面図、図18は同モータプロテクタ部の平面図、図19は同モータプロテクタ部の側面図、図20は同密閉形スクロール圧縮機の変形例の横断面図(図1のD−D断面相当図)である。この第4実施例は、次に述べる点で第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
第4実施例では、図15及び図16に示すように、吐出口10から吐出されたミスト状油と冷媒ガスとの混合体の流れの下流側となるモータコイルエンド部4cに、モータ電流の異常増加とガス温度の異常上昇によりモータコイルを通電せしめるモータ回路をダイレクトカット機能を有するモータプロテクタ91を電気的絶縁部材となる円筒状で薄膜状の絶縁部材110を介して縛り紐186にてコイルエンド部に直接取付けて電動機部3とモータプロテクタ91とを一体化構造としている。電気的絶縁部材110としては、比較的軟質性で耐熱性があるポリエステル系合成樹脂材(シート材)を円筒状に巻いてプロテクタ本体部を包む構造である。比較的軟質性のため、緩衝材としての機能を持たせている。
モータプロテクタ91の取付け構造に関して図17から図19を用いて説明する。
円筒状薄膜の絶縁部材110の長さL3は、モータプロテクタ91の長手方向寸法L1に対して、概ねL3=L1×1.1前後としている。この寸法関係とすることにより、プロテクタ固定作業時において、前記したコイルエンド部3cの周方向へのコイルエンド外側寸法(Dk寸法)より上記絶縁紙の一部はみ出しの解消、突起部110d、110eの発生はなくなり、コイルエンド部とプロテクタとの組立て作業時の成形寸法のばらつき度合いが小さくなる。また縛り紐186の取付け作業性も改善され、プロテクタ取付け作業性の量産時の生産性が向上できることになる。従来の場合は、絶縁部材110が概ねL3=L1×2.5前後と極めて長いものであった。
図18及び図19に示すように、絶縁部材110の両側端面は開口部110a、110bを形成しており、組立て後においてモータ室1b側と連通し開放された状態となる。なお、91a、91b、91cはプロテクタ側の電源接続部(ピン部)であり、86、87、88は中性点用リード線である。
図15及び図16に示すように、モータプロテクタ91は吐出管20のガス流入口20a付近に設置されている。さらに、モータステータ3aの外周部と密閉容器1の内壁面2mとにより円弧状のガス流路部25cを形成し、ガス流路部25cから吐出管20に至る作動ガスの流れに接するようにモータコイルエンドの上端部3cにモータプロテクタ91を設置している。モータプロテクタ91は、水平方向の上記混合体の流れ及び円弧状のガス流路部25cを上昇する主にガス流の中に、また油インジェクションされた油分の流れの中に晒されるため、その周囲のガスと油分の混合体の速度は速まり、上記混合体によるモータプロテクタ91への冷却作用が高まる。このような構成とすることにより、前述したように、ガスの主流の速度が1〜3m/sec前後に設定でき、本実施例の冷却効果が十分に得られるものである。なお、図20に示すように、モータプロテクタ91の取付け位置をモータコイルエンドの吐出管側3cと通路側3eとの中間部分に位置させても、絶縁部材110の開口部110c、110dを設けたことによってモータプロテクタ91の冷却効果が得られる。
次に、本発明の第5実施例について図21及び図22を用いて説明する。図21は本発明の第5実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図、図22は図21における一部断面側面図である。この第5実施例は、次に述べる点で第4実施例と相違するものであり、その他の点については第4実施例と基本的には同一である。
第5実施例では、モータプロテクタ91を薄膜状の絶縁部材110を介して縛り紐186にて取付け、絶縁部材110の両端部に切欠き部110eを設けた実施例である。切欠き部110eは組立て後において、モータプロテクタ91の側面部表面が周囲の作動ガスとミスト状油との混合域となるモータ室1bと連通することになる。従来では絶縁部材110の内部に熱がこもっていたが、その切欠き部110eよりプロテクタ部で発生した熱を放散できる様になる。切欠き部110eはプロテクタの組立て後には開口部を形成することになる。
また、切欠き部110eを大きく設定した両側端部110f、110gは、薄膜状の絶縁部材110とモータプロテクタ91とを縛り紐186にてコイルエンド側に固定するための部材となる。このように、切り欠き構造と穴構造を備えた絶縁部材110は、それをコイルエンド部3cに組立てる際に、従来の余分な出っ張り部は切り欠き部などにより吸収されるため、所要成形寸法に収まり寸法不良は解消されることになる。
次に、本発明の第6実施例について図23から図25を用いて説明する。図23は本発明の第6実施例の密閉形スクロール圧縮機に用いるモータプロテクタの縦断面図、図24は同密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図、図25は図24における一部断面側面図である。この第6実施例は、次に述べる点で第5実施例と相違するものであり、その他の点については第5実施例と基本的には同一である。
この第6実施例では、モータプロテクタ91を薄膜状絶縁部材110を介して縛り紐186にてモータエンドコイル部3cに取付け、絶縁部材110の中央部のモータプロテクタ91の接点部86、87、88に係る部位に孔部(開口部)110hを設けている。孔部110hは組立て後において、モータプロテクタ91の上面部表面が周囲の作動ガスとミスト状油との混合域となるモータ室1bと連通することになる。その開口部110hからプロテクタ部で発生した熱を放散できる様にするものである。モータプロテクタ110の一部が作動ガス域と連通した本構造により、モータプロテクタ110からの発熱を直接モータ室に放熱できるようになる。また、ガス流による直接に強制冷却作用が得られるようになり、モータプロテクタ110の温度上昇が抑えられることなる。
次に、本発明の第7実施例について図26から図28を用いて説明する。図26は本発明の第7実施例の密閉形スクロール圧縮機に用いるモータプロテクタの縦断面図、図27は同密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図、図28は図27における一部断面側面図である。この第7実施例は、次に述べる点で第5及び第6実施例と相違するものであり、その他の点については第5及び第6実施例と基本的には同一である。
この第7実施例は、第5実施例の切欠き部110eと第6実施例の孔部110hを極限に大きくした場合の実施例である。モータプロテクタ91の下部91fとモータコイルエンド部3cとの間に緩衝材機能を有した絶縁部材110、例えば薄膜状のポリエステル系合成樹脂材を介してモータプロテクタ110を図20のように縛り紐186にて巻くようにして取付けたものである。絶縁部材110はリブ部110iとシート部110jからなっている。本発明では、シート部110jのみでも本発明が求める機能は得られる。
シート状絶縁部材110の長さL5は、モータプロテクタ110の長さ分に縛り紐186にて縛るに必要な寸法分を合算した長さとなっている。シート幅W3はプロテクタ下部を覆う分、もしくはコイルエンド3cの幅W1(図16及び図20参照)とほぼ同じである。モータプロテクタ91の上方には接点部86〜88がモータ室1bに裸の状態に晒される事になる。即ち、モータプロテクタ91の下部91fを除いた部分を剥き出しの状態にしてモータコイルエンド部3cに組み込んでいる。
この第7実施例により、モータプロテクタ91の発熱を直接モータ室に放熱できるようになり、ガス流による強制対流による冷却作用が直接得られるようになるため、モータプロテクタ91の温度上昇を格段に抑えられることなる。モータプロテクタ91の冷却を促進することは、MCC値を増加させると共に、モータプロテクタ91の接点部のON/OFF寿命回数を伸張させるので、プロテクタとしての容量アップにつながるものである。
本発明の第1実施例の縦形タイプのヘリウム用密閉形スクロール圧縮機を示す縦断面図。 図1のC−C断面図。 図1のD−D断面図。 同第1実施例の固定スクロールの平面図。 同第1実施例の固定スクロールの縦断面図。 同第1実施例の旋回スクロールの平面図。 同第1実施例の旋回スクロールの縦断面図 同第1実施例のモータ回路図。 同第1実施例のモータプロテクタの動作電流とモータプロテクタ周囲の雰囲気温度との関係を示す特性図。 同第1実施例のモータコイルエンド部に凹部を設けてモータプロテクタを取付けた部分の断面図。 図10のモータプロテクタを取付けた部分の異なる方向での断面図。 本発明の第2実施例の縦形タイプのヘリウム用密閉形スクロール圧縮機を示す縦断面図。 図12のE−E断面図。 本発明の第3実施例の縦形タイプの空調用密閉形スクロール圧縮機を示す縦断面図。 本発明の第4実施例の密閉形スクロール圧縮機における横断面図。 同第4実施例の密閉形スクロール圧縮機の要部縦断面図。 同第4実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタの縦断面図。 同第4実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図。 図18の側面図。 同第4実施例の密閉形スクロール圧縮機の変形例の横断面図。 本発明の第5実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図。 図21における一部断面側面図。 本発明の第6実施例の密閉形スクロール圧縮機に用いるモータプロテクタの縦断面図。 同第6実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図。 図24における一部断面側面図。 本発明の第7実施例の密閉形スクロール圧縮機に用いるモータプロテクタの縦断面図。 同第7実施例の密閉形スクロール圧縮機のモータプロテクタ部の平面図。 図27における一部断面側面図。 従来の縦形タイプのヘリウム用密閉形スクロール圧縮機を示す横断面図。 図29のモータプロテクタの取付け構造を示す電動機部の側面図。
符号の説明
1…密閉容器、1a…吐出室、1b1、1b2…電動機室、3…電動機部、3a…モータステータ、3b…モータロータ、3c…吐出管側モータコイルエンド部、3e…通路18側のモータコイルエンド部、3g…モータコイルエンド部の凹部、5…固定スクロール、5a…固定スクロール鏡板、6…旋回スクロール、6a…旋回スクロール鏡板、7…フレーム、8…圧縮室、10…吐出口、14…回転軸、14a…偏心軸、15…吸入口、17…吸入管、18a、18b…通路、20…吐出管、22…ポート、23…潤滑油、25…通路、27…油吸上管、30…油取出し管、31…油インジェクション管、32…旋回軸受、38…オルダム機構、39…補助軸受、40…主軸受、53…Oリング、85…主電源用リード線、86、87、88…中性点用リード線、91…モータプロテクタ、91a〜91c…プロテクタピン部、91f…プロテクタ下部、110…絶縁部材、110a・10b…突起部、110c・10d…開口部、110e…切欠き部、110f・110g…両側端部、110h…孔部、110i…リブ部、110j…シート部、186…縛り紐。

Claims (10)

  1. 密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、
    前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、
    この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出する密閉形スクロール圧縮機において、
    モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、
    前記モータプロテクタを作動ガスの主流となるガス流路部の下流側の位置にあるモータコイルエンド部に取付けると共に、前記モータプロテクタを前記吐出管付近に設置した
    ことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  2. 作動ガスとしてヘリウムガスを用い、
    密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、
    前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、
    この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、
    作動ガスを冷却するための油インジェクション管を前記固定スクロールの鏡板に設けた油注入用ポートに接続し、
    モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、
    前記吐出口から吐出されるミスト状油と作動ガスとの混合作動ガスの流れの下流側となるモータコイルエンド部に前記モータプロテクタを設置すると共に、前記モータプロテクタを前記吐出管付近に設置した
    ことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載の密閉形スクロール圧縮機において、モータステータ外周面と前記密閉容器の内壁面との間に前記吐出口から吐出される作動ガスを流すガス流路部を形成し、前記ガス流路部から前記吐出管に至る作動ガスの流れに接するモータコイルエンド部に前記モータプロテクタを設置したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  4. 請求項1または2に記載の密閉形スクロール圧縮機において、前記吐出管を容器内部のフレーム付近まで延長して形成すると共に、前記吐出管のガス流入口付近に前記モータプロテクタを設置したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の密閉形スクロール圧縮機において、前記モータコイルエンド部に凹部を設け、この凹部に前記モータプロテクタを密着して配置したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  6. 密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、
    前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、
    モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、
    前記モータプロテクタをモータコイルエンド部に絶縁部材を介して縛り紐にて取付け、前記密閉容器との間に所定の絶縁距離を確保して前記モータプロテクタの一部が作動ガス域に露出するように前記絶縁部材に開口部を設けた
    ことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  7. 作動ガスとしてヘリウムガスを用い、
    密閉容器内にスクロール圧縮機部と電動機部とを収納すると共に、
    前記スクロール圧縮機部は、鏡板に渦巻状のラップを直立する固定スクロールと鏡板に渦巻状のラップを直立する旋回スクロールとをこれらのラップを互いに内側にして噛み合わせ、前記旋回スクロールを回転軸に連設する偏心機構に係合し、前記旋回スクロールを自転することなく前記固定スクロールに対し旋回運動させ、前記固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口とを設け、前記吸入口より作動ガスを吸入し、前記固定スクロール及び前記旋回スクロールにて形成される圧縮室を中心に移動させ容積を減少して作動ガスを圧縮し、この圧縮された作動ガスを前記吐出口より容器室内に吐出するように構成し、
    この吐出された作動ガスを吐出管を介して器外に吐出するように構成した密閉形スクロール圧縮機において、
    作動ガスを冷却するための油インジェクション管を前記固定スクロールの鏡板に設けた油注入用ポートに接続し、
    モータコイルに通電させるモータ回路をモータ電流の異常増加と作動ガス温度の異常上昇によりダイレクトカットするモータプロテクタを備え、
    前記吐出口から吐出されるミスト状油と作動ガスとの混合作動ガスの流れの下流側となるモータコイルエンド部に絶縁部材を介して縛り紐にて取付け、前記密閉容器との間に所定の絶縁距離を確保して前記モータプロテクタの一部がミスト状油と作動ガスとの混合作動ガス域に露出するように前記絶縁部材に開口部を設けた
    ことを特徴とするヘリウム用密閉形スクロール圧縮機。
  8. 請求項6または7に記載の密閉形スクロール圧縮機において、前記絶縁部材を上面を開口した薄膜状絶縁部材で構成し、前記モータプロテクタを前記薄膜状絶縁部材に載置して上部を作動ガス域に露出したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  9. 請求項6または7に記載の密閉形スクロール圧縮機において、前記絶縁部材を両側が開口された筒状絶縁部材で構成し、前記モータプロテクタを前記筒状絶縁部材内に収納して両側部分を作動ガス域に露出したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
  10. 請求項6または7に記載の密閉形スクロール圧縮機において、モータステータ外周面と前記密閉容器の内壁面との間に前記吐出口から吐出される作動ガスを流すガス流路を形成し、前記ガス流路から吐出管に至る作動ガスの流れに露出するように前記モータプロテクタを設置したことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機。
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