JP2006009533A - 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物 - Google Patents

棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006009533A
JP2006009533A JP2004192189A JP2004192189A JP2006009533A JP 2006009533 A JP2006009533 A JP 2006009533A JP 2004192189 A JP2004192189 A JP 2004192189A JP 2004192189 A JP2004192189 A JP 2004192189A JP 2006009533 A JP2006009533 A JP 2006009533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete structure
bar
muscle
spiral
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004192189A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4383975B2 (ja
Inventor
Tadayoshi Ishibashi
忠良 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2004192189A priority Critical patent/JP4383975B2/ja
Publication of JP2006009533A publication Critical patent/JP2006009533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4383975B2 publication Critical patent/JP4383975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

【課題】 所望の形状の棒状コンクリート構造物を、高強度で且つ低コストで製造し得る棒状コンクリート構造物の製造方法及び棒状コンクリート構造物を提供する。
【解決手段】 屈曲した基準軸10に沿って延びる軸方向主筋群20の外側に、20mm以下の筋間隙でスパイラル筋30を巻回し接合して筋籠90を形成し、筋籠90の少なくとも内部にコンクリート50を打設することにより、棒状コンクリート構造物100を得る。使用するコンクリート50の粗骨材の最大粒径よりも筋間隙が小さくなるように、すなわち筋間隙が20mm以下になるようにスパイラル筋30が巻回されているので、コンクリート50の粗骨材の外部への飛び出しが防止され、屈曲した形状を維持できて高強度である。また、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物100を得ているために低コストで製造することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物に関するものである。
従来、鉄筋コンクリート杭を構成する際は、直線状の主筋を配し、この主筋の外周に主筋と略直行してスパイラル筋を配する方法が採用されている。このスパイラル筋を主筋の外周に配することにより、高強度な直線状の鉄筋コンクリート杭を得ることができる。
このような直線状の鉄筋コンクリート杭を得る方法として、例えば、下記特許文献1に開示されているように、直線状の主筋を段取り筋で仮止めした後、主筋外周にスパイラルフープ筋を配し、主筋とスパイラルフープ筋を緊結して鉄筋コンクリート杭を得る方法や、下記特許文献2に開示されているように、直線状の主筋の周囲にスパイラル筋を配して鉄筋篭を構成して鉄筋コンクリート杭を得る方法が知られている。
特開平11−152745号公報 特開2000−192455号公報
しかしながら、上記従来の方法で得られる鉄筋コンクリート杭は直線状であり、曲がった鉄筋コンクリート杭を構成する際は、図6に示すように、複数の直線状の鉄筋コンクリート杭200,202,204同士を接合する必要がある。このとき、直線状の鉄筋コンクリート杭200,202,204同士を接合するには、図6のA−A線及びB−B線における断面のように、接合する断面が一方は円形状で他方は楕円形状となったり、もしくは、両方とも楕円形状となったりするため接合が困難で、この接合面における強度が低いという問題がある。そこで、従来は鉄筋コンクリートの代わりに曲がった形状の鋼管が用いられてきたが、高コストとなってしまうという問題がある。
また、鉄筋コンクリート杭には、軸までの距離すなわち外径が軸方向に沿って変更されるような棒状コンクリート構造物もあり、この形状の場合は上記のように複数の直線状の鉄筋コンクリート杭同士を接合しても製造することは困難であり、さらに、曲がった形状の鋼管を用いる場合には高コストとなってしまうという問題も起こりうる。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、所望の形状の棒状コンクリート構造物を、高強度で且つ低コストで製造し得る棒状コンクリート構造物の製造方法及び棒状コンクリート構造物を提供することを目的とする。
発明者は、上記した目的を達成するため鋭意検討し、屈曲したコンクリート杭を形成するとき、屈曲した軸方向主筋群を用いて棒状コンクリート構造物を製造することを考えた。しかしながら、この場合において単に軸方向主筋群にスパイラル筋を巻回したのでは、軸方向主筋群が引張りを受けると直線状に戻ろうとすることにより、内側にあるコンクリートの粗骨材が外部へ飛び出そうとして、所望の形状を維持できない恐れがあることが分かった。そこで、使用するコンクリートの粗骨材の最大粒径(通常、最大粒径は25mm前後)よりも筋間隙が小さくなるように、すなわち筋間隙が20mm以下になるようにスパイラル筋を巻回するようにすれば、内側にあるコンクリートのうち筋間隙を通過できない大粒径の粗骨材が外部へ飛び出そうとするのが防止でき、さらに、大粒径の粗骨材とスパイラル筋とにより、小粒径の粗骨材等の構成成分が外部へ飛び出そうとするのも防止することができ、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができることが分かった。これは、軸までの距離が軸方向に沿って変更されるすなわち外径が変更される棒状コンクリート構造物においても同様であることが分かった。本発明は、これらの知見に基づいてなされたものである。
本発明に係る棒状コンクリート構造物の製造方法は、屈曲した基準軸に沿って延びる軸方向主筋群の少なくとも外側に、20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を巻回し接合して筋籠を形成し、筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする。この方法により、コンクリートの粗骨材の外部への飛び出しを防止することができ、屈曲した形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物を得ているために低コストで製造することができる。
本発明に係る棒状コンクリート構造物の製造方法は、基準軸までの距離が軸方向に沿って変化する軸方向主筋群の少なくとも外側に、20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を巻回し接合して筋籠を形成し、筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする。この方法により、コンクリートの粗骨材の外部への飛び出しを防止することができ、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、外径が軸方向に沿って変更した高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物を得ているために低コストで製造することができる。
本発明に係る棒状コンクリート構造物の製造方法は、屈曲した基準軸に沿って延びるように20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を配置し、スパイラル筋の内側に軸方向主筋群を接合して筋籠を形成し、筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする。この方法により、コンクリートの粗骨材の外部への飛び出しを防止することができ、屈曲した形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物を得ているために低コストで製造することができる。さらに、棒状コンクリート構造物の配置場所によっては軸方向主筋群の配置よりもスパイラル筋の配置を先にやる方が好ましい場所においても、棒状コンクリート構造物を得ることができる。
本発明に係る棒状コンクリート構造物の製造方法は、基準軸までの距離が軸方向に沿って変化するように20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を配置し、スパイラル筋の内側に軸方向主筋群を接合して筋籠を形成し、筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする。この方法により、コンクリートの粗骨材の外部への飛び出しを防止することができ、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、外径が軸方向に沿って変更した高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物を得ているために低コストで製造することができる。さらに、棒状コンクリート構造物の配置場所によっては軸方向主筋群の配置よりもスパイラル筋の配置を先にやる方が好ましい場所においても、棒状コンクリート構造物を得ることができる。
本発明に係る棒状コンクリート構造物は、上記記載の方法により製造されている。
本発明に係る棒状コンクリート構造物は、軸方向に垂直な断面における断面積に占める筋の断面積の割合が、40%以下であることが好ましい。筋の断面積の割合が40%より高いと、打設できるコンクリートの量が不十分になり、圧縮に弱い等、品質の悪い棒状コンクリート構造物になってしまうためである。なお、筋が占める割合が大きいほど、より高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。
本発明によれば、所望の形状の棒状コンクリート構造物を、高強度で且つ低コストで製造し得る棒状コンクリート構造物の製造方法及び棒状コンクリート構造物が提供される。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る棒状コンクリート構造物100の製造方法を説明する説明図である。棒状コンクリート構造物100は、建造物等の一部に使われる柱や梁等に用いられるものである。まず、図1(a)に示すように、棒状コンクリート構造物100を配置する基礎となる基礎杭22を用意してもよい。棒状コンクリート構造物100を配置する基礎は、この基礎杭22に限定されず、棒状コンクリート構造物100を支えることができる基礎であれば形状を問わない。次に、図1(b)に示すように、屈曲した基準軸10に沿って延びる複数の主筋からなる軸方向主筋群20を、基礎杭22と例えば溶接などにより接合する。軸方向主筋群20は、鉄製であり、太さは16mm〜51mmである。16mmより細いと、配置すべき主筋の本数が多くなって作業場所の確保が困難になってしまい、一方、51mmより太いと重くなることにより取り扱いが困難になってしまうためである。なお、図1(c)に示すように、軸方向主筋群20の軸方向に垂直な端面は、高強度の棒状コンクリート構造物を得るために、円形状もしくは楕円形状の外郭をなすのが好ましい。これは、軸方向に垂直な端面が三角形状もしくは四角形状など多角形状の外郭をなす場合よりも、高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができるためである。
次に、図1(d)に示すように、軸方向主筋群20及び基礎杭22の外側に、20mm以下の筋間隙Tでスパイラル筋30を巻回する。これにより、打設したコンクリートの硬化後、屈曲した軸方向主筋群20が引張りを受けると直線状に戻ろうとするのが、軸方向主筋群20の外側のスパイラル筋30により防止される。この結果、棒状コンクリート構造物100の形状を維持できる。なお、スパイラル筋30は、軸方向主筋群20及び基礎杭22の外側に加えて内側にも巻回してもよい。ここで、筋間隙が20mm以下になるようにスパイラル筋30を巻回するのは、使用するコンクリート50の粗骨材の最大粒径は通常、25mm前後であり、この最大粒径よりも筋間隙が小さくなるようにするためである。なお、最大粒径とは、粗骨材の質量の90%以上が通過するふるいのうちの、最小のふるい目の大きさで示される粗骨材の大きさを意味する。この方法により、コンクリート50のうち筋間隙を通過できない大粒径の粗骨材の外部への飛び出しが防止でき、さらに、大粒径の粗骨材とスパイラル筋30とにより、小粒径の粗骨材等の構成成分の外部への飛び出しも防止でき、屈曲した形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができる。また、筋間隙は、0mmすなわち筋同士を密着させた状態としてもよい。なお、スパイラル筋30は、太さが最大12mm程度の高強度鋼材を用いれば特に限定されず、この条件を満たせばピアノ線でもよい。
次に、図1(e)に示すように、巻回したスパイラル筋30を、軸方向主筋群20及び基礎杭22と接合し、筋籠90を形成する。ここで、接合する際は、スパイラル筋30と軸方向主筋群20及び基礎杭22とが接する部分それぞれを、なまし鉄線40を用いて結線する。また、接合は結線に限定されず、溶接による接合を行ってもよく、スパイラル筋30と軸方向主筋群20及び基礎杭22とを強固に固定できれば接合方法は限定されない。
次に、図1(f)に示すように、コンクリート50を打設するための打設枠52を筋籠90の外周に設置し、コンクリート50を筋籠90の内部すなわち白矢印の方向に打設する。なお、外気との接触等によりスパイラル筋30が錆びてしまうような材質からなるときは、筋籠90の外周すなわち黒矢印の方向にもコンクリート50を打設してもよい。次に、図1(g)に示すように、打設枠52を取り除いて、棒状コンクリート構造物100を得る。なお、筋籠90の外周にもコンクリート50を打設した場合は、そのコンクリート50を残したまま打設枠52を取り除く。この結果、曲がった形状の鋼管を用いて上記のような屈曲した棒状コンクリート構造物100を得る場合に必要なコストは高コストになるのに対し、本実施形態では、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物100を得ており、低コストで製造することができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態に係る棒状コンクリート構造物100の製造方法を説明する説明図である。まず、図2(a)に示すように、基準軸10までの距離が軸方向に沿って変化する軸方向主筋群20を、地面上に配置する。軸方向主筋群20を配置する場所は、地面上に限定されず、軸方向主筋群20を支えることができれば場所を問わない。次に、図2(b)に示すように、軸方向主筋群20の外側に、20mm以下の筋間隙Tでスパイラル筋30を巻回する。これにより、打設したコンクリートの硬化後、屈曲した軸方向主筋群20が引張りを受けると直線状に戻ろうとするのが、軸方向主筋群20の外側のスパイラル筋30により防止される。この結果、棒状コンクリート構造物100の形状を維持できる。なお、スパイラル筋30は、軸方向主筋群20の外側に加えて内側にも巻回してもよい。スパイラル筋30を巻回することにより、コンクリート50の粗骨材(通常、最大粒径は25mm前後)の外部への飛び出しが防止され、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができる。
次に、図2(c)に示すように、巻回したスパイラル筋30を、軸方向主筋群20と接合し、筋籠90を形成する。ここで、接合する際は、なまし鉄線40を用いて結線する。接合方法は、スパイラル筋30と軸方向主筋群20とを強固に固定できれば、限定されない。
次に、図2(d)に示すように、コンクリート50を打設するための打設枠52を筋籠90の外周に設置し、コンクリート50を筋籠90の内部すなわち白矢印の方向に打設する。このとき、スパイラル筋30が錆びてしまうような材質からなるときは、筋籠90の外周すなわち黒矢印の方向にもコンクリート50を打設してもよい。次に、図2(e)に示すように、打設枠52を取り除いて、棒状コンクリート構造物100を得る。この結果、外径が軸方向に沿って変更した高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物100を得ているために、低コストで製造することができる。
[第3実施形態]
図3は、第3実施形態に係る棒状コンクリート構造物100の製造方法を説明する説明図である。まず、図3(a)に示すように、棒状コンクリート構造物100を配置する基礎となる基礎杭22を用意してもよい。棒状コンクリート構造物を配置する基礎は、形状を問わない。次に、図3(b)に示すように、屈曲した基準軸10に沿って延びるように20mm以下の筋間隙Tでスパイラル筋30を配置する。スパイラル筋30を仮止めするための仮止め筋を配置してから、この仮止め筋にスパイラル筋30を鉄線等による結線等を行って配置してもよく、これにより容易に且つ正確に配置することができる。スパイラル筋30を配置することにより、コンクリート50の粗骨材の外部への飛び出しが防止され、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができる。スパイラル筋30は、事前に所望の屈曲した形状に変形しておいてもよい。
次に、図3(c)に示すように、スパイラル筋30の内側に軸方向主筋群20を、基礎杭22を基礎として配置する。これにより、打設したコンクリートの硬化後、屈曲した軸方向主筋群20が引張りを受けると直線状に戻ろうとするのが、軸方向主筋群20の外側のスパイラル筋30により防止される。この結果、棒状コンクリート構造物100は、屈曲した形状を維持できる。軸方向主筋群20は、基礎杭22に接合する。接合方法は、軸方向主筋群20と基礎杭22とが強固に固定できれば、限定されない。
次に、図3(d)に示すように、巻回したスパイラル筋30を、軸方向主筋群20及び基礎杭22と接合し、筋籠90を形成する。ここで、接合する際は、なまし鉄線40を用いて結線する。接合方法は、スパイラル筋30と軸方向主筋群20及び基礎杭22とを強固に固定できれば、限定されない。
次に、図3(e)に示すように、コンクリート50を打設するための打設枠52を筋籠90の外周に設置し、コンクリート50を筋籠90の内部すなわち白矢印の方向に打設する。このとき、スパイラル筋30が錆びてしまうような材質からなるときは、筋籠90の外周すなわち黒矢印の方向にもコンクリート50を打設してもよい。次に、図3(f)に示すように、打設枠52を取り除いて、棒状コンクリート構造物100を得る。この結果、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物100を得ているために、低コストで製造することができる。さらに、棒状コンクリート構造物100の配置場所によっては、軸方向主筋群20の配置よりもスパイラル筋30の配置を先にやる方が好ましい場所があり、本実施形態では、そのような場所においても、棒状コンクリート構造物100を得ることができる。
[第4実施形態]
図4は、第4実施形態に係る棒状コンクリート構造物100の製造方法を説明する説明図である。まず、図4(a)に示すように、基準軸10までの距離が軸方向に沿って変化するように20mm以下の筋間隙Tで、スパイラル筋30を地面上に配置する。スパイラル筋30を仮止めするための仮止め筋を配置してから、この仮止め筋にスパイラル筋30を鉄線等による結線等を行って配置してもよく、これにより容易に且つ正確に配置することができる。スパイラル筋30を配置することにより、コンクリート50の粗骨材の外部への飛び出しが防止され、形状を維持できて高強度の棒状コンクリート構造物を得ることができる。スパイラル筋30は、事前に所望の屈曲した形状に変形しておいてもよい。
次に、図4(b)に示すように、スパイラル筋30の内側に軸方向主筋群20を配置する。これにより、打設したコンクリートの硬化後、屈曲した軸方向主筋群20が引張りを受けると直線状に戻ろうとするのが、軸方向主筋群20の外側のスパイラル筋30により防止される。この結果、棒状コンクリート構造物100の形状を維持できる。
次に、図4(c)に示すように、巻回したスパイラル筋30を、軸方向主筋群20と接合し、筋籠90を形成する。ここで、接合する際は、なまし鉄線40を用いて結線する。接合方法は、スパイラル筋30と軸方向主筋群20とを強固に固定できれば、限定されない。
次に、図4(d)に示すように、コンクリート50を打設するための打設枠52を筋籠90の外周に設置し、コンクリート50を筋籠90の内部すなわち白矢印の方向に打設する。このとき、スパイラル筋30が錆びてしまうような材質からなるときは、筋籠90の外周すなわち黒矢印の方向にもコンクリート50を打設してもよい。次に、図4(e)に示すように、打設枠52を取り除いて、棒状コンクリート構造物100を得る。この結果、外径が軸方向に沿って変更した高強度の棒状コンクリート構造物100を得ることができる。さらに、曲がった形状の鋼管を用いずに棒状コンクリート構造物100を得ているために、低コストで製造することができる。さらに、棒状コンクリート構造物100の配置場所によっては、軸方向主筋群20の配置よりもスパイラル筋30の配置を先にやる方が好ましい場所があり、本実施形態では、そのような場所においても、棒状コンクリート構造物100を得ることができる。
図5は、上記第1〜4の実施形態の製造方法により得られた棒状コンクリート構造物100についての製造例の、軸方向に垂直な断面における断面図である。図5(a)及び図5(b)は、軸方向主筋群20の外側にスパイラル筋30を備える場合の断面図であり、図5(c)及び図5(d)は、軸方向主筋群20の外側及び内側にスパイラル筋30を備える場合の断面図である。さらに、図5(a)及び図5(c)は、筋籠90の内部にのみコンクリート50を打設した場合の断面図であり、図5(b)及び図5(d)は、筋籠90の内部及び外部にコンクリート50を打設した場合の断面図である。
棒状コンクリート構造物100は、図5(a)〜図5(d)に示すように、例えば6本の軸方向主筋群20を備える。棒状コンクリート構造物100の軸方向に垂直な断面における断面積に占める、6本の軸方向主筋群20の割合が、40%以下であることが好ましい。これは、上記の割合が40%より高いと、打設できるコンクリートの量が不十分になり、圧縮に弱い等、品質の悪い棒状コンクリート構造物になってしまうためである。なお、上記の割合は、6%より大きく20%以下であることがより好ましい。これは、上記の割合が6%より大きく20%以下であることにより、棒状コンクリート構造物の外径が適切な大きさになることで、棒状コンクリート構造物の配置が容易になるためである。
次に、本実施形態に係る棒状コンクリート構造物の製造法及び棒状コンクリート構造物の、作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る棒状コンクリート構造物100は、使用するコンクリート50の粗骨材の最大粒径よりも筋間隙が小さくなるように、すなわち筋間隙が20mm以下になるようにスパイラル筋30が巻回されているので、コンクリート50の粗骨材の外部への飛び出しが防止され、形状を維持できて高強度である。また、屈曲した軸方向主筋群20が引張りを受けると直線状に戻ろうとするのが、軸方向主筋群20の外側のスパイラル筋30により防止されるので、形状が維持された、より高強度な棒状コンクリート構造物100を得ることができる。また、図1〜4に示すように、曲がった形状の鋼管を用いずに所望の形状の棒状コンクリート構造物100を得ているために低コストで製造することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、軸方向主筋群20を構成するそれぞれの主筋については、上記した実施形態では連続した主筋としたが、複数の主筋を交差させ、主筋同士が接する部分を接合してなる屈曲した主筋を用いても良い。
第1実施形態に係る棒状コンクリート構造物の製造方法を説明する説明図である。 第2実施形態に係る棒状コンクリート構造物の製造方法を説明する説明図である。 第3実施形態に係る棒状コンクリート構造物の製造方法を説明する説明図である。 第4実施形態に係る棒状コンクリート構造物の製造方法を説明する説明図である。 棒状コンクリート構造物の、軸方向に垂直な断面における断面図である。 曲がった鉄筋コンクリート杭を、従来の方法で構成した場合の構成図である。
符号の説明
10…基準軸、20…軸方向主筋群、22…基礎杭、30…スパイラル筋、40…鉄線、50…コンクリート、52…打設枠、90…筋籠、100…棒状コンクリート構造物、200,202,204…鉄筋コンクリート抗。

Claims (6)

  1. 屈曲した基準軸に沿って延びる軸方向主筋群の少なくとも外側に、20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を巻回し接合して筋籠を形成し、前記筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする棒状コンクリート構造物の製造方法。
  2. 基準軸までの距離が軸方向に沿って変化する軸方向主筋群の少なくとも外側に、20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を巻回し接合して筋籠を形成し、前記筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする棒状コンクリート構造物の製造方法。
  3. 屈曲した基準軸に沿って延びるように20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を配置し、前記スパイラル筋の内側に軸方向主筋群を接合して筋籠を形成し、前記筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする棒状コンクリート構造物の製造方法。
  4. 基準軸までの距離が軸方向に沿って変化するように20mm以下の筋間隙でスパイラル筋を配置し、前記スパイラル筋の内側に軸方向主筋群を接合して筋籠を形成し、前記筋籠の少なくとも内部にコンクリートを打設することを特徴とする棒状コンクリート構造物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の方法によって製造された棒状コンクリート構造物。
  6. 当該棒状コンクリート構造物の軸方向に垂直な断面における断面積に占める筋の断面積の割合が、40%以下であることを特徴とする請求項5に記載の棒状コンクリート構造物。
JP2004192189A 2004-06-29 2004-06-29 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物 Expired - Fee Related JP4383975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004192189A JP4383975B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004192189A JP4383975B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006009533A true JP2006009533A (ja) 2006-01-12
JP4383975B2 JP4383975B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=35777064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004192189A Expired - Fee Related JP4383975B2 (ja) 2004-06-29 2004-06-29 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4383975B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131998A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 東海旅客鉄道株式会社 鉄筋コンクリート構造体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019131998A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 東海旅客鉄道株式会社 鉄筋コンクリート構造体
JP7160537B2 (ja) 2018-01-30 2022-10-25 東海旅客鉄道株式会社 鉄筋コンクリート構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4383975B2 (ja) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3094368B2 (ja) 現場造成杭の構造
JP4104158B2 (ja) 鉄筋コンクリート建物における開口部補強筋設置方法
JP4383975B2 (ja) 棒状コンクリート構造物の製造方法、及び棒状コンクリート構造物
JP4181087B2 (ja) プレストレストコンクリート構造物
KR101854160B1 (ko) 횡단면 압축 좌굴이 보강된 프리캐스트 바닥판
JP2003020641A (ja) コンクリート杭
KR101636225B1 (ko) 횡강성 보강형 내부 철근콘크리트 icp 파일 및 그 시공방법
JP2006283287A (ja) 籠体、版状部材の配筋方法および版状部材
JP3841209B2 (ja) 構造用鋼材の継手構造
JP2011069057A (ja) 既製コンクリート杭
KR101846245B1 (ko) 나선형 횡보강 구조체와 이를 이용한 철근콘크리트 기둥 시공방법
JP2010013797A (ja) 鉄筋コンクリート梁
JP4505249B2 (ja) 鉄筋コンクリート部材の接合構造、及び鉄筋コンクリート部材の接合方法
KR20170059793A (ko) 테이퍼형 말뚝 및 그 제작방법
JP4253685B2 (ja) プレストレストコンクリート構造物
JP4847994B2 (ja) プレストレストコンクリート構造物の施工方法
JP7271453B2 (ja) ハイブリッド梁構造
JP7271454B2 (ja) ハイブリッド梁構造
KR102229063B1 (ko) 프레임이 일체로 형성된 철근망 구조를 갖는 보 구조물
JP2009150115A (ja) プレストレストコンクリート梁及びその構築方法
JPH10110505A (ja) スパイラルフープ筋
JP2011148530A (ja) プレストレストコンクリート構造物
JP2007270486A (ja) 杭用スパイラル型フープ筋の構造およびrc杭の施工方法
KR101088507B1 (ko) 콘크리트관용 보강재
JP2005163421A (ja) 杭頭部の補強構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090924

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees