JP3841209B2 - 構造用鋼材の継手構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート中に埋め込まれる鉄筋、鉄骨などの構造用鋼材の継手構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、柱や橋脚などのような長尺な鉄筋コンクリート構造体を構築する場合には、該鉄筋コンクリート構造体中に配設されるべき鉄筋の製造、運搬コストを低廉化すべく、複数の鉄筋の端部どうしをつなぎ合わせ、構築されるべきコンクリート構造物の長さに対応させている。
【0003】
このように複数の鉄筋の端部どうしをつなぎ、つながれた鉄筋端部の周囲にコンクリートを打設することで形成される継手部、即ち、つながれた鉄筋の端部と、これら鉄筋端部の周囲のコンクリート部とからなる部分の一形態として、重ね継手部がある。重ね継手部とは、鉄筋コンクリート構造体において、互いに平行に所定長さ重ね合わされた鉄筋の端部どうしと、これら鉄筋端部の周囲に打設されたコンクリートとからなる部分である。
【0004】
このような重ね継手部においては、複数の鉄筋の端部どうしを所定の長さ重ね合わせてコンクリート中に配設することにより鉄筋をつないでいる。そのため、鉄筋の端部どうしを溶接したり、鉄筋端部に設けられた雄ネジ部と雌ネジ部とを螺合させたりするなどして接合し、この周囲にコンクリートを打設することで形成される、いわゆる溶接継手部やガス圧接継手部、機械式継手部などと比較して、重ね継手部は、その形成において鉄筋の端部どうしを接合しない分、低コストで容易に形成されることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、重ね継手部を含む鉄筋コンクリート構造体では、上述の溶接継手部やガス圧接継手部、機械式継手部などを含む鉄筋コンクリート構造体と異なり、継手部において鉄筋どうしが接合されていない分、重ね継手部の強度が低くなるため、重ね継手部の形成箇所に制限があった。
【0006】
本発明の課題は、重ね継手部を容易に補強することができ、重ね継手部の形成箇所に制限のない構造用鋼材の継手構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、コンクリート中で互いに平行に埋め込まれる複数の構造用鋼材(例えば、上部主鉄筋10及び下部主鉄筋11)の継手構造1において、
前記複数の構造用鋼材10,11のそれぞれの端部(例えば、上部主鉄筋の下端部20及び下部主鉄筋の上端部21)が所定長さ重ね合わされ、
これら重なる複数の端部(例えば、重なり部分2,…)を、その周囲で囲むよう配置された囲み部材(例えば、スパイラル鋼材40)と、
前記囲み部材40に囲まれた部分に、前記囲み部材40に当接させてコンクリートを打設することで形成され、前記囲み部材40および前記重なる複数の端部2が定着されたコンクリート部(例えば、継手コンクリート部3)とを備え、
前記囲み部材40は、
前記重なる複数の端部2を一緒に囲むように螺旋状に巻回された鋼材であり、
各螺旋部分の間隔が前記コンクリート部3におけるコンクリートの骨材の最大寸法よりも短く、
かつ、前記コンクリート部3の外周に配置されていることを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、所定長さで重なる複数の構造用鋼材のそれぞれの端部は、これら重なる複数の端部の周囲で囲み部材によって囲まれており、コンクリート部は、囲み部材に囲まれた部分に、該囲み部材に当接させてコンクリートを打設することで形成され、前記重なる複数の端部及び囲み部材に定着しているので、前記重なる複数の端部とコンクリート部と囲み部材とは一体化した状態となっており、前記重なる複数の端部が、前記コンクリート部により拘束されるのに加えて、該コンクリート部を介して囲み部材により拘束される。即ち、囲み部材によって、従来の重ね継手部、つまり前記重なる複数の端部とこれら重なる複数の端部に定着したコンクリート部などからなる部分が補強される。従って、コンクリート構造体において重ね継手部の強度が低くならないため、重ね継手部の形成箇所に制限がない。更に、囲み部材を配置することによって重ね継手部が補強されるので、重ね継手部を低コストで容易に補強することができる。
また、囲み部材は、互いに平行な前記重なる複数の端部を一緒に囲むように螺旋状に巻回された鋼材であるので、一本の鋼材を巻回し前記重なる複数の端部を一緒に囲むことにより、低コストで容易に重ね継手部を補強することができる。
また、囲み部材は、前記重なる複数の端部を一緒に囲むように螺旋状に巻回された鋼材であり、各螺旋部分の間隔が前記コンクリート部におけるコンクリートの骨材の最大寸法よりも短いので、互いに隣接する各螺旋部分の間をコンクリートの骨材が通過することがない。そのため、コンクリート部が荷重(軸力)を受けた場合には、囲み部材の内側にコンクリート部中の骨材が留められ、コンクリート部が水平方向に膨らんで変形するのが防止される。従って、コンクリート部中の骨材などの密度低下を防ぐことによってコンクリート部の強度低下を防ぐことができるため、重ね継手部をより強く補強することができる。
さらに、囲み部材は、前記コンクリート部の外周に配置されていることにより、コンクリート部において生じるひび割れは、コンクリート部に定着された囲み部材をまたいで伸長することがないので、該囲み部材によって、コンクリート部中のひび割れの伸長を防止することができる。
【0009】
ここで、構造用鋼材は、コンクリート中に埋め込まれる鋼材であれば、鉄筋や鉄骨、鋼管など、如何なる形状のものでも良い。
また、囲み部材は、鉄筋や鋼線などにより形成されていることが好ましい。
【0012】
請求項2記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、請求項1記載の構造用鋼材の継手構造1において、
前記囲み部材40は前記重なる複数の端部2,…の周囲に、これら重なる複数の端部2,…のそれぞれから離間した状態で配置されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、囲み部材は前記重なる複数の端部の周囲に、これら重なる複数の端部のそれぞれから離間した状態で配置されているので、前記重なる複数の端部と囲み部材との間にコンクリートが充填されて形成されるコンクリート部は、囲み部材が前記重なる複数の端部のそれぞれから離間している分、厚みを有した状態となり、前記重なる複数の端部及び囲み部材の内周側の部分は、コンクリート部に確実に定着され該コンクリート部と、より一体化した状態となる。従って、前記重なる複数の端部は、囲み部材との間に充填されたコンクリート部の厚み分、いっそう拘束されるとともに、該コンクリート部と確実に一体化した囲み部材によっていっそう拘束される。即ち、コンクリート部と囲み部材とによって、重ね継手部がいっそう補強される。
【0014】
請求項3記載の発明は、例えば図1から図4に示すように、請求項1または2に記載の構造用鋼材の継手構造1において、
前記コンクリート部3は、繊維補強コンクリートからなることを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、コンクリート部は繊維補強コンクリートからなるので、該繊維補強コンクリートによって、重ね継手部を更に補強することができる。また、あらゆる方向に向かってコンクリート中で散在する複数の繊維によって、コンクリート部に生じるひび割れが伸長するのを防ぐことができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜3の何れか一項に記載の構造用鋼材の継手構造1において、
前記重なる複数の端部2,…のうち、少なくとも1つの端部の先端は折曲していることを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、前記重なる複数の端部のうち、少なくとも1つの端部の先端は折曲しているので、構造用鋼材の端部のうち、折曲していない部分と折曲した端部の先端とがそれぞれ互いに異なる方向に延在してコンクリート部に定着される。従って、これらコンクリート部に定着された折曲していない部分と折曲した部分とによって、折曲した構造用鋼材の端部はコンクリート部中に確実に拘束された状態となるため、重ね継手部がいっそう補強される。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のうちの何れかに記載の構造用鋼材の継手構造1において、
前記複数の構造用鋼材10,11は、端部で略コ字状に連結されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、複数の構造用鋼材は端部で略コ字状に連結されているので、各対をなす構造用鋼材の端部どうしが互いに拘束された状態となる。従って、構造用鋼材を配設する作業が容易となる。
【0018】
請求項6記載の発明は、例えば図2または図4に示すように、請求項1〜5の何れか一項に記載の構造用鋼材(例えば、柱主鉄筋110及び杭主鉄筋111)の継手構造100において、
コンクリート中で互いに平行に埋め込まれ、端部(例えば、柱主鉄筋の下端部120及び杭主鉄筋の上端部121)が所定長さ重ね合わされる前記複数の構造用鋼材の一方は、杭153の軸方向に埋設された構造用鋼材111の上端部121であり、他方は、柱152の軸方向に埋設された構造用鋼材110の下端部120であることを特徴とする。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、杭の軸方向に埋設された構造用鋼材の上端部と、柱の軸方向に埋設された構造用鋼材の下端部とは、コンクリート中で互いに平行に埋め込まれて所定長さ重ね合わされるとともに、これら重なる構造用鋼材の端部の周囲を囲む囲み部材、及びこの囲み部材によって囲まれた部分にコンクリートを打設して形成されたコンクリート部と一体化した状態となっているので、杭の構造用鋼材の上端部及び柱の構造用鋼材の下端部とコンクリート部などとによって形成される重ね継手部が囲み部材によって補強される。従って、図6に示されるように、杭と柱との接合部分に鉄筋コンクリートからなるフーチングを設けることにより杭と柱とを接合する場合と異なり、杭の構造用鋼材の上端及び柱の構造用鋼材の下端をそれぞれ折曲するとともに、これら折曲された部分の周囲に鉄筋を配設するといった煩雑な作業が必要ない分、杭と柱との接合部分を容易に形成することができる。
【0020】
請求項7記載の発明は、例えば図2または図4に示すように、請求項6記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記杭153の軸方向に埋設された構造用鋼材111と、柱152の軸方向に埋設された構造用鋼材110とは、それぞれ、前記杭153または柱152の側周に沿って並ぶように複数配置され、
前記杭153の軸方向に埋設された各構造用鋼材111の上端部121は、前記柱152の軸方向に埋設された各構造用鋼材110の下端部120よりも、前記囲み部材40に近接するように配置されていることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、杭の側周に沿って並ぶように配置されているとともに杭の軸方向に埋設された各構造用鋼材の上端部は、柱の側周に沿って並ぶように配置されているとともに柱の軸方向に埋設された各構造用鋼材の下端部よりも囲み部材に近接するように配置されているので、杭の複数の構造用鋼材の上端部で囲まれる部分の内側に柱の複数の構造用鋼材の下端部を配設することにより、杭の構造用鋼材の上端部と柱の構造用鋼材の下端部とを互いに重ね合わされた状態とすることができ、柱と杭との接合部分を容易に形成することができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、例えば図2または図4に示すように、請求項6記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記杭153の軸方向に埋設された構造用鋼材111と、柱152の軸方向に埋設された構造用鋼材110とは、それぞれ、前記杭153または柱152の側周に沿って並ぶように複数配置され、
前記柱152の軸方向に埋設された各構造用鋼材110の下端部120は、前記杭153の軸方向に埋設された各構造用鋼材111の上端部121よりも、前記囲み部材40に近接するように配置されていることを特徴とする。
【0023】
請求項8記載の発明によれば、柱の側周に沿って並ぶように配置されているとともに柱の軸方向に埋設された各構造用鋼材の下端部は、杭の側周に沿って並ぶように配置されているとともに杭の軸方向に埋設された各構造用鋼材の上端部よりも囲み部材に近接するように配置されているので、杭の複数の構造用鋼材の上端部で囲まれる部分の外側に柱の複数の構造用鋼材の上端部を配設することにより、柱の構造用鋼材の上端部と杭の構造用鋼材の下端部とを互いに重ね合わされた状態とすることができ、柱と杭との接合部分を容易に形成することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図5を参照して本発明を適用した構造用鋼材の継手構造について詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、構造用鋼材を、鉄筋コンクリート構造体中の主鉄筋として説明する。
【0029】
〔第一の実施の形態〕
図1は、本発明に係る主鉄筋の継手構造1を適用した鉄筋コンクリート構造体50の要部を示す図である。
鉄筋コンクリート構造体50は、鉛直方向に延在する円柱状に構築されており、図1に示すように、内部において上部主鉄筋10及び下部主鉄筋11がつながれている継手部51と、該継手部51の外周部分で螺旋状に巻回されたスパイラル鋼材40と、継手部51の上下に隣接した上部構成体52と、下部構成体53等とから一体に構成されている。
【0030】
上部構成体52は、継手部51の上部に位置する上コンクリート部62と、該上コンクリート部62中に配設された上部骨組み80から継手部51を構成する下端部(後述の主鉄筋下端部20)を除いた部分等とからなる。
上部骨組み80は、鉄筋コンクリート構造体50の長さ方向、つまり鉛直方向に延在し上コンクリート部62を補強している複数の上部主鉄筋10,…と、これら複数の上部主鉄筋10,…の間隔を保つために上部主鉄筋10に溶接されている複数の補助筋12,…とからなる。このうち、上部主鉄筋10と補助筋12とは棒状の鉄筋である。また、複数の補助筋12,…は、上部主鉄筋10と直交するように所定の間隔ごとに配設された状態で複数の上部主鉄筋10,…に溶接されている。なお、斯かる上部骨組み80のうち、複数の上部主鉄筋10,…の下端部(以下、主鉄筋下端部とする)20,…は、以下の説明においては便宜的に継手部51に含まれるものとする。
また、下部構成体53は、下コンクリート部63と、該下コンクリート部63中に配設された下部骨組み81から継手部51を構成する上端部(後述の主鉄筋上端部21)を除いた部分等とからなる。
下部骨組み81は、鉛直方向に延在し下コンクリート部63を補強している複数の下部主鉄筋11,…と、これら複数の下部主鉄筋11,…の間隔を保つために下部主鉄筋11に溶接されている複数の補助筋12,…とからなる。このうち、下部主鉄筋11と補助筋12とは棒状の鉄筋である。また、複数の補助筋12,…は、下部主鉄筋11と直交するように所定の間隔ごとに配設された状態で複数の下部主鉄筋11,…に溶接されている。なお、斯かる下部骨組み81のうち、複数の下部主鉄筋11,…の上端部(以下、主鉄筋上端部とする)21,…は、以下の説明においては便宜的に継手部51に含まれるものとする。
【0031】
継手部51は、鉄筋コンクリート構造体50において、下部構成体53中に配設された下部骨組み81の上部と、上部構成体52中に配設された上部骨組み80の下部との間に延在する部分である。斯かる継手部51は、互いに近接した状態で所定の長さ重ね合わされている複数の主鉄筋下端部20,…及び主鉄筋上端部21,…(以下、重なり部分2とする)と、スパイラル鋼材40によって囲まれる部分に打設された継手コンクリート部3と、補助筋12等とからなる。
【0032】
継手コンクリート部3は、スパイラル鋼材40に囲まれた部分に、該スパイラル鋼材40に当接させてコンクリートを打設することで形成されている。このように形成された継手コンクリート部3は、複数の重なり部分2,…及びスパイラル鋼材40に定着し、複数の重なり部分2,…及びスパイラル鋼材40と一体化した状態となっている。なお、本実施の形態においては、継手コンクリート部3は、鋼繊維が混入された鋼繊維補強コンクリートとしている。
【0033】
スパイラル鋼材40は、長尺な鋼線であり、複数の重なり部分2,…を一緒に囲むように、複数の重なり部分2,…の周囲に、これら主鉄筋上下端部21,20のそれぞれから離間した状態で配置されている。また、スパイラル鋼材40の中心軸は、継手部51の延在方向、即ち鉛直方向と平行となっており、斯かる中心軸方向において互いに隣接するスパイラル鋼材40の各螺旋部分の間隔は一定となっている。
【0034】
なお、上記各螺旋部分の間隔は、継手コンクリート部3に含まれる骨材(図示せず)の最大寸法よりも短くされていることが好ましい。この場合、互いに隣接する各螺旋部分の間を骨材が通過することがないため、継手コンクリート部3が荷重(軸力)を受けた際に、スパイラル鋼材40の内側に継手コンクリート部3中の骨材が留められ、継手コンクリート部3が水平方向に膨らんで変形するのを防ぐことができる。これにより、継手コンクリート部3中の骨材などの密度低下を防ぐことによって継手コンクリート部3の強度低下を防ぐ、いわゆるコンファインド効果を得ることができる。
【0035】
次に、上記のような鉄筋コンクリート構造体50を構築する手順について説明する。
まず、上部骨組み80及び下部骨組み81を、予め工場などにおいて形成する。
【0036】
次に、形成された下部骨組み81を、該下部骨組み81の複数の下部主鉄筋11,…が鉛直方向に延在するように配設し、下部骨組み81の上部まで、即ち、下部主鉄筋11の上端部21の基端部分までコンクリートを打設することにより下コンクリート部63を形成する。なお、コンクリートの打設には、内周面が円柱を画成するよう形成された図示しない型枠を用いている。
次に、形成された下部構成体53の上部に上部骨組み80を配設するとともに、下部構成体53の上部から上方に突出している複数の下部主鉄筋11,…の上端部21,…と、上方に並べて配設された上部骨組み80の下部において下方に突出した上部主鉄筋10,…の下端部20,…とを互いに近接させて鉛直方向に所定長さ重ね合わせる。
【0037】
次に、互いに重ねられた複数の主鉄筋上端部21及び主鉄筋下端部20、即ち複数の重なり部分2,…から離間した状態で、これら複数の重なり部分2,…の周囲を螺旋状に囲むようにスパイラル鋼材40を配置するとともに、このスパイラル鋼材40の外側に型枠を配置し、型枠の内周面をスパイラル鋼材の外周部に当接させる。
【0038】
次に、型枠に囲まれた部分、即ち、スパイラル鋼材40に囲まれた部分に、スパイラル鋼材40及び複数の重なり部分2,…を定着させるべく、該スパイラル鋼材40に当接させて鋼繊維補強コンクリートを打設することにより、継手コンクリート部3を形成する。なお、鋼繊維補強コンクリートの打設は、打設された鋼繊維補強コンクリートがスパイラル鋼材40と複数の重なり部分2,…との間に充填された状態となるように行われる。斯かる鋼繊維補強コンクリートの打設は、下コンクリート部63を形成するコンクリートと混合して継手コンクリート部3の強度が落ちないよう、かつ、下コンクリート部63と継手コンクリート部3とが一体となるよう、下コンクリート部63を形成するコンクリートの打接の後、所定の時間経過後に行われるのが好ましい。
そして、打設された鋼繊維補強コンクリートを、複数の重なり部分2,…及びスパイラル鋼材40に定着した状態で硬化させ、複数の重なり部分2,…とスパイラル鋼材40と継手コンクリート部3とを一体化した状態とする。
最後に、形成された継手部51の上部に位置する複数の上部主鉄筋10,…及び補助筋12,…の周囲に、型枠を用いてコンクリートを打設し、上コンクリート部62を形成する。
【0039】
以上のように構築された鉄筋コンクリート構造体50における主鉄筋の継手構造1によれば、継手コンクリート部3と複数の重なり部分2,…とスパイラル鋼材40とは一体化した状態となっており、複数の重なり部分2,…が、継手コンクリート部3により拘束されるのに加えて、該継手コンクリート部3を介してスパイラル鋼材40により拘束される。即ち、スパイラル鋼材40を配置することによって継手部51が補強される。従って、鉄筋コンクリート構造体50において継手部51の強度が低くならないため、継手部51が形成されるべき箇所に制限がない。また、スパイラル鋼材40を配置することによって継手部51が補強されるので、継手部51を低コストで容易に補強することができる。更に、継手部51を形成する際に、従来の溶接継手部やガス圧接継手部などを形成する場合と異なり、上部主鉄筋10と下部主鉄筋11とを溶接する設備が必要なく、更に、溶接にかかる施工時間の分、鉄筋コンクリート構造体50の施工期間を短縮することができる。
【0040】
また、スパイラル鋼材40は、互いに平行な複数の重なり部分2,…の周囲を囲むように螺旋状に巻回された鋼材であるので、低コストに設けられる一本の鋼材を巻回し、複数の重なり部分2,…を一緒に囲むことにより、低コストで容易に継手部51を補強することができる。
【0041】
また、スパイラル鋼材40は複数の重なり部分2,…の周囲に、これら重なり部分2,…のそれぞれから離間した状態で配置されているので、スパイラル鋼材40と複数の重なり部分2,…との間に繊維補強コンクリートが充填されて形成された継手コンクリート部3は、スパイラル鋼材40が複数の重なり部分2,…のそれぞれから離間している分、厚みを有した状態となり、複数の重なり部分2,…及びスパイラル鋼材40の内周側の部分は、継手コンクリート部3に確実に定着され該継手コンクリート部3と、より一体化した状態となる。従って、複数の重なり部分2,…は、スパイラル鋼材40との間に充填された継手コンクリート部3の厚み分、いっそう拘束されるとともに、該継手コンクリート部3と確実に一体化したスパイラル鋼材40によっていっそう拘束される。即ち、継手コンクリート部3とスパイラル鋼材40とによって、継手部51がいっそう補強される。
【0042】
また、継手コンクリート部3において生じるひび割れは、継手コンクリート部3に定着されたスパイラル鋼材40をまたいで伸長することがないので、該スパイラル鋼材40によって、継手コンクリート部3中のひび割れの伸長を防止することができる。
【0043】
また、継手コンクリート部3は繊維補強コンクリートからなるので、該繊維補強コンクリートによって、継手部51を更に補強することができる。また、あらゆる方向に向かってコンクリート中で散在する繊維によって、継手コンクリート部3に生じるひび割れが伸長するのを防ぐことができる。
【0044】
〔第二の実施の形態〕
次に、本発明を適用した第二の実施の形態を、図2を参照して説明する。なお、上記第一の実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2は、本第二の実施の形態における主鉄筋の継手構造100を適用した杭153と柱152との接合部分101を示した図である。
【0045】
接合部分101は、図2に示すように、杭153の上端から上方に突出した複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…及び柱152の下端から下方に突出した複数の柱主鉄筋110,…の下端部120,…が内部においてつながれている継手部151と、該継手部151の外周部分で螺旋状に巻回されたスパイラル鋼材40等とから一体に構成されている。
継手部151は、杭153の上端から上方に突出した複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…と、柱152の下端から下方に突出した複数の柱主鉄筋110,…の下端部120,…と、スパイラル鋼材40によって囲まれる部分に打設された継手コンクリート部3等とからなる。
【0046】
杭153は、地盤中に鉛直に立設された鉄筋コンクリート構造体であり、円柱状のコンクリート部163と、該コンクリート部163中に鉛直に埋め込まれた複数の杭主鉄筋111,…等とからなる。これら複数の杭主鉄筋111,…は、コンクリート部163中で互いに平行に埋め込まれ、杭153の側周に沿って並ぶように配置されている。
【0047】
柱152は、杭153の上部に鉛直に設けられた鉄筋コンクリート構造体であり、四角柱状のコンクリート部162と、該コンクリート部162中に鉛直に埋め込まれた複数の柱主鉄筋110,…等とからなる。斯かる柱152は、接合部分101において杭153と接合されている。複数の柱主鉄筋110,…は、コンクリート部162中で互いに平行に埋め込まれ、柱152の側周に沿って並ぶように配置されている。なお、本第二の実施の形態においては、柱152のコンクリート部162の中心軸と杭153のコンクリート部163の中心軸とは同軸となっている。またなお、コンクリート部162の矩形状の水平断面における対角線の長さは、コンクリート部163の直径よりも短くなっている、つまり、コンクリート部162は、コンクリート部163よりも細くなっている。
【0048】
上記のような複数の柱主鉄筋110,…の下端部120,…は、複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…によって囲まれた円筒形上の内側に配置され、これら複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…と重ねられた状態となっている。つまり、複数の柱主鉄筋110,…の下端部120,…は、複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…よりもスパイラル鋼材40から離間した状態で複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…と重ねられている。
【0049】
以上のように構築された主鉄筋の継手構造100によれば、杭主鉄筋111の上端部121及び柱主鉄筋110の下端部120と継手コンクリート部3などとによって形成される継手部151がスパイラル鋼材140によって補強される。従って、図6に示されるように、杭253と柱252との接合部分201にフーチング205を設ける場合と異なり、杭主鉄筋211の上端及び柱主鉄筋210の下端をそれぞれ折曲するとともに、これら折曲された部分291,292の周囲に複数の棒状の補助筋212,…をかご状に配設するといった煩雑な作業が必要ない分、杭153と柱152との接合部分101を容易に形成することができる。更に、複数の補助筋212,…を配設しない分、杭主鉄筋111の上端部121及び柱主鉄筋110の下端部120の周囲に、鋼繊維補強コンクリートを容易に打設することができる。
【0050】
また、複数の杭主鉄筋111,…の上端部121,…で囲まれる部分の内側に複数の柱主鉄筋110,…の下端部120,…を配設することにより、杭主鉄筋111の上端部121と柱主鉄筋110の下端部120とを互いに重ね合わされた状態とすることができ、柱152と杭153との接合部分101を容易に形成することができる。
【0051】
なお、上記第一及び第二の実施の形態においては、鉄筋コンクリート構造体50を、鉛直方向に延在する円柱として説明したが、これに限らず、継手部51を含んで構築されるものであれば、如何なる鉄筋コンクリート構造体であっても良い。
【0052】
また、複数の重なり部分2,…は、互いに近接した状態でその長さ方向に重ね合わされていることとして説明したが、これに限らず、互いに隣接した状態で重ね合わされていることとしても良い。
【0053】
また、上部主鉄筋10及び下部主鉄筋11は、棒状のものとして説明したが、これに限らず、互いに重ねられている先端において折曲しているものとしても良い。この場合、継手コンクリート部3は、複数の重なり部分2,…のうち、折曲していない部分と折曲した先端部分とは、それぞれ継手コンクリート部3に定着され、継手コンクリート部3中に確実に拘束された状態となるため、継手部51がいっそう補強される。
更に、上部主鉄筋10及び下部主鉄筋11は、図3に示すように、互いに隣接する複数対の上部主鉄筋10,10及び下部杭主鉄筋11,11の先端どうしの間に水平な水平筋90が設けられた構成としても良い。この場合、複数の重なり部分2,…は、正面視略コ字状を形成している。このように上部主鉄筋10,10及び下部杭主鉄筋11,11の先端どうしの間に水平筋90が設けられた場合、各対をなす上部主鉄筋10,10及び下部杭主鉄筋11,11の先端どうしが水平筋90を介して互いに拘束された状態となるので、上部骨組み80と下部骨組み81とを配設する作業が容易となる。
【0054】
また、継手コンクリート部3は、鋼繊維補強コンクリートからなることとして説明したが、継手部51が継手コンクリート部3によって補強される限りにおいて、ビニロン繊維やポリプロピレン繊維、ナイロン繊維などを含む他の繊維補強コンクリートからなることとしても良いし、繊維が混入されていない高強度コンクリートからなることとしても良い。
【0056】
また、継手部51には補助筋12が含まれることとして説明したが、補助筋12が含まれないこととしても良い。
また、鉄筋コンクリート構造体50を構築する手順の一部を、下部骨組み81を配設した後、コンクリートを打設して下コンクリート部63を形成し、次に、上部骨組み80を配設することとして説明したが、継手コンクリート部3を形成する鋼繊維補強コンクリートが、上下コンクリート部62,63を形成するコンクリートと混ざり合うことによって低い強度とならない限りにおいて、例えば以下の手順によって行われることとしても良い。即ち、まず上下骨組み80,81を上下に並べて配設した後、下コンクリート部63を形成するコンクリートを打設し、次に継手コンクリート部3を形成する鋼繊維補強コンクリートを打設する等の手順によって行われることとしても良い。
また、上部骨組み80及び下部骨組み81を、予め工場などにおいて形成されるものとして説明したが、これに限らず、鉄筋コンクリート構造体50の構築現場において形成されるものとしても良い。
【0057】
また、柱152のコンクリート部162は杭153のコンクリート部163よりも細くなっていることとして説明したが、これに限らず、図5に示すように、杭153のコンクリート部163の方が柱152のコンクリート部162よりも細くなっていることとしても良い。図5においては、複数の杭主鉄筋111点の上端部121,…は、複数の柱主鉄筋110の下端部120よりも、スパイラル鋼材40から離間するように配置されている。
更に、柱152のコンクリート部162の中心軸と杭153のコンクリート部163の中心軸とは同一直線をなしていることとして説明したが、柱152と杭153とが接合部分101において接合される限りにおいて、同一直線をなさないこととしても良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、囲み部材によって、従来の重ね継手部、つまり重ねられた複数の構造用鋼材の端部とこれら重なる複数の端部に定着したコンクリート部などからなる部分が補強される。従って、囲み部材を配置することによって重ね継手部が補強されるので、重ね継手部を低コストで容易に補強することができる。また、一本の鋼材を巻回し前記重なる複数の端部を一緒に囲むことにより、低コストで容易に重ね継手部を補強することができる。また、コンクリート部中の骨材などの密度低下を防ぐことによってコンクリート部の強度低下を防ぐことができるため、重ね継手部をより強く補強することができる。
さらに、コンクリート部において生じるひび割れは、コンクリート部に定着された囲み部材をまたいで伸長することがないので、該囲み部材によって、コンクリート部中のひび割れの伸長を防止することができる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、重ねられた複数の構造用鋼材の端部は、囲み部材との間に充填されたコンクリート部の厚み分、いっそう拘束されるとともに、該コンクリート部と確実に一体化した囲み部材によっていっそう拘束される。即ち、コンクリート部と囲み部材とによって、重ね継手部がいっそう補強される。
【0061】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、繊維補強コンクリートによって、重ね継手部を更に補強することができる。
【0062】
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3のうちの何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、重ね継手部がいっそう補強される。
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のうちの何れかに記載の発明と同様の効果を得られるのは勿論のこと、各対をなす構造用鋼材の端部どうしが互いに拘束された状態となるため、構造用鋼材を配設する作業が容易となる。
【0063】
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のうちの何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、杭の構造用鋼材の上端部及び柱の構造用鋼材の下端部とコンクリート部などとによって形成される重ね継手部が囲み部材によって補強される。
【0064】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、柱と杭との接合部分を容易に形成することができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、柱と杭との接合部分を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第一の実施の形態における主鉄筋の継手構造を適用した鉄筋コンクリート構造体の要部を示す図である。
【図2】 本発明に係る第二の実施の形態における主鉄筋の継手構造を適用した杭と柱との接合部分を示した図である。
【図3】 本発明に係る第一の実施の形態における主鉄筋の継手構造の変形例の要部を示した図である。
【図4】 本発明に係る第二の実施の形態における主鉄筋の継手構造の変形例を示した図である。
【図5】 従来の杭と柱との接合部分を示した図である。
【符号の説明】
1,100 構造用鋼材の継手構造
2 重なり部分(重なる複数の端部)
3 継手コンクリート部
10,11 上部主鉄筋及び下部主鉄筋(構造用鋼材)
20,21 上部主鉄筋の下端部及び下部主鉄筋の上端部(構造用鋼材の端部)
40 スパイラル鋼材(囲み部材)
110 柱主鉄筋(構造用鋼材)
111 杭主鉄筋(構造用鋼材)
120 柱主鉄筋の下端部(構造用鋼材の端部)
121 杭主鉄筋の上端部(構造用鋼材の端部)
152 柱
153 杭
Claims (8)
- コンクリート中で互いに平行に埋め込まれる複数の構造用鋼材の継手構造において、
前記複数の構造用鋼材のそれぞれの端部が所定長さ重ね合わされ、
これら重なる複数の端部を、その周囲で囲むよう配置された囲み部材と、
前記囲み部材に囲まれた部分に、前記囲み部材に当接させてコンクリートを打設することで形成され、前記囲み部材および前記重なる複数の端部が定着されたコンクリート部とを備え、
前記囲み部材は、
前記重なる複数の端部を一緒に囲むように螺旋状に巻回された鋼材であり、
各螺旋部分の間隔が前記コンクリート部におけるコンクリートの骨材の最大寸法よりも短く、
かつ、前記コンクリート部の外周に配置されていることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項1記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記囲み部材は前記重なる複数の端部の周囲に、これら重なる複数の端部のそれぞれから離間した状態で配置されていることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項1または2に記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記コンクリート部は、繊維補強コンクリートからなることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項1から3のうちの何れかに記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記重なる複数の端部のうち、少なくとも1つの端部の先端は折曲していることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項1から4のうちの何れかに記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記複数の構造用鋼材は、端部で略コ字状に連結されていることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項1から5のうち何れかに記載の構造用鋼材の継手構造において、
コンクリート中で互いに平行に埋め込まれ、端部が所定長さ重ね合わされる前記複数の構造用鋼材の一方は、杭の軸方向に埋設された構造用鋼材の上端部であり、他方は、柱の軸方向に埋設された構造用鋼材の下端部であることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項6記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記杭の軸方向に埋設された構造用鋼材と、柱の軸方向に埋設された構造用鋼材とは、それぞれ、前記杭または柱の側周に沿って並ぶように複数配置され、
前記杭の軸方向に埋設された各構造用鋼材の上端部は、前記柱の軸方向に埋設された各構造用鋼材の下端部よりも、前記囲み部材に近接するように配置されていることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。 - 請求項6記載の構造用鋼材の継手構造において、
前記杭の軸方向に埋設された構造用鋼材と、柱の軸方向に埋設された構造用鋼材とは、それぞれ、前記杭または柱の側周に沿って並ぶように複数配置され、
前記柱の軸方向に埋設された各構造用鋼材の下端部は、前記杭の軸方向に埋設された各構造用鋼材の上端部よりも、前記囲み部材に近接するように配置されていることを特徴とする構造用鋼材の継手構造。
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