JP2006009192A - ポリアミド系繊維を含む布帛およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 洗濯に対する耐久制電性を有していながら染色堅牢度に優れ耐黄変性にも優れるポリアミド系繊維を含む布帛およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、帯電防止剤と一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を付与してなることを特徴とする。また、本発明の製造方法は、ポリアミド系繊維を含む布帛を一般式(1)、(2)、多価フェノール系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物と帯電防止剤とを含む処理液にて処理する。
【選択図】 なし
【解決手段】 本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、帯電防止剤と一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を付与してなることを特徴とする。また、本発明の製造方法は、ポリアミド系繊維を含む布帛を一般式(1)、(2)、多価フェノール系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物と帯電防止剤とを含む処理液にて処理する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、耐久制電性を有するポリアミド系繊維を含む布帛およびその製造方法に関する。
ポリアミド系繊維を含む布帛は、静電気が発生しやすいことで知られており、衣服の着用時のまとわりつきや脱ぐときのパチパチ音、更に、塵、埃などの吸着による汚れが発生するため、従来より様々な方法にて帯電防止処理がなされている。
例えば、界面活性剤を用いた帯電防止処理である。このような界面活性剤を用いた帯電防止処理が行われたポリアミド系繊維を含む布帛は、シャツを脱ぐときにパチパチ音のしたものが音を立てなくなるなどの効果がみられるものの洗濯を行うとこれらの帯電防止剤の効果が失われてしまうといった問題点があった。
例えば、界面活性剤を用いた帯電防止処理である。このような界面活性剤を用いた帯電防止処理が行われたポリアミド系繊維を含む布帛は、シャツを脱ぐときにパチパチ音のしたものが音を立てなくなるなどの効果がみられるものの洗濯を行うとこれらの帯電防止剤の効果が失われてしまうといった問題点があった。
また、ポリアミド系繊維を含む合成繊維の表面に親水性のモノマ−を用い重合被膜を形成させ洗濯耐久性を有する帯電防止方法も知られている(特許文献1)。
しかしながら、ポリエステル系繊維を含む布帛に比べ、ポリアミド系繊維を含む布帛に対する耐久帯電防止に関する検討は十分には行われていないのが実情である。
この原因として、従来市販されている帯電防止剤では、十分な耐久性を有する帯電防止性能が得られないこととともに、染色堅牢度が低下したり、また、ポリアミド系繊維は、NOxガス、ダンボ−ルなどに含まれているバニリン、フィルムなどの酸化防止剤として含まれているBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)といった様々な物質により黄変が発生しやすく、特に、一般的な水分を吸収しやすい帯電防止剤を用いたものでは、さらに、黄変が発生しやすくなり多くの課題を抱えていることによる。
しかしながら、ポリエステル系繊維を含む布帛に比べ、ポリアミド系繊維を含む布帛に対する耐久帯電防止に関する検討は十分には行われていないのが実情である。
この原因として、従来市販されている帯電防止剤では、十分な耐久性を有する帯電防止性能が得られないこととともに、染色堅牢度が低下したり、また、ポリアミド系繊維は、NOxガス、ダンボ−ルなどに含まれているバニリン、フィルムなどの酸化防止剤として含まれているBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)といった様々な物質により黄変が発生しやすく、特に、一般的な水分を吸収しやすい帯電防止剤を用いたものでは、さらに、黄変が発生しやすくなり多くの課題を抱えていることによる。
また、ポリアミド系繊維を含む布帛は、撥水加工が行われスポ−ツ用衣料素材として用いられることがあるが、撥水加工を施したものは、さらに、静電気が発生しやすく、撥水加工の洗濯耐久性が向上するとともに、制電性の洗濯耐久性の向上も望まれている。
特公昭58−10511
本発明は、上記課題を解決し、洗濯に対する耐久制電性を有するポリアミド系繊維を含む布帛およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討し、以下のポリアミド系繊維を含む布帛およびその製造方法を発明した。
本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、ポリアミド系繊維の表面に、下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物と、帯電防止剤とを付与してなることを特徴とする。
本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、ポリアミド系繊維の表面に、下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物と、帯電防止剤とを付与してなることを特徴とする。
また、架橋剤をも付与してなるとよい。
また、架橋剤が、カルボジイミド基を有する化合物であるとよい。
また、撥水剤をも付与してなるとよい。
また、帯電防止剤が、含窒素化合物であるとよい。
また、架橋剤が、カルボジイミド基を有する化合物であるとよい。
また、撥水剤をも付与してなるとよい。
また、帯電防止剤が、含窒素化合物であるとよい。
本発明の製造方法は、上記の本発明のポリアミド系繊維を含む布帛の製造方法であって、ポリアミド系繊維を含む布帛を、下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物と、帯電防止剤とを含む水溶液にて処理することを特徴とする。
また、他の本発明の製造方法は、ポリアミド系繊維を含む布帛を下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理液にて処理した後、帯電防止剤を含む処理液にて処理することを特徴とする。
また、本発明の製造方法において、帯電防止剤を含む処理液での処理が、パディング法またはスプレ−法であるとよい。
また、パディング法またはスプレ−法において、帯電防止剤を含む処理液に架橋剤をも含むとよい。
また、架橋剤がカルボジイミド基を有する化合物であるとよい。
また、帯電防止剤が、含窒素化合物であるとよい。
また、帯電防止剤を含む処理液にて処理した後、更に撥水剤を含む処理液にて処理する。
また、パディング法またはスプレ−法において、帯電防止剤を含む処理液に架橋剤をも含むとよい。
また、架橋剤がカルボジイミド基を有する化合物であるとよい。
また、帯電防止剤が、含窒素化合物であるとよい。
また、帯電防止剤を含む処理液にて処理した後、更に撥水剤を含む処理液にて処理する。
本発明によれば、摩擦による静電気の発生を抑えるとともに、洗濯を繰り返しても帯電圧の減衰速度が速いため、衣服のまとわりつきや衣服を脱ぐときのパチパチ音を抑えることができるポリアミド系繊維を含む布帛を提供することができ、また、染色堅牢度も良好でかつポリアミド系繊維のバニリン、BHT、NOxに対する黄変も抑えることができる。
さらに、撥水性能を有するものに対しても耐久性のある制電性を付与することができるためより快適な衣服環境を提供することができる。
また、本発明では、摩擦等による静電気の発生を防ぎ、また、帯電圧の減衰速度が速いため、塵や埃も付着し難い。また、摩擦により帯電する場合であっても負に帯電することが多いため、日常生活では埃、塵が負に帯電していることが多いと言われており、より埃や塵が付着し難い。
さらに、撥水性能を有するものに対しても耐久性のある制電性を付与することができるためより快適な衣服環境を提供することができる。
また、本発明では、摩擦等による静電気の発生を防ぎ、また、帯電圧の減衰速度が速いため、塵や埃も付着し難い。また、摩擦により帯電する場合であっても負に帯電することが多いため、日常生活では埃、塵が負に帯電していることが多いと言われており、より埃や塵が付着し難い。
「ポリアミド系繊維を含む布帛」
本発明のポリアミド系繊維とは、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12ならびにそれらを成分とするコポリアミドなどからなるポリアミド繊維などのポリアミド基を有する繊維をいう。汎用性の観点からは、ナイロン6、ナイロン66やナイロン6を成分として含むコポリアミドなどからなるポリアミド系繊維が好ましい。
また、ポリアミド系繊維を含む布帛とは、ポリアミド系繊維を含んで得られた織物、編物、不織布等が挙げられる。
また、本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、ポリアミド系繊維以外にウレタン系繊維を芯として用い、その周りにポリアミド系繊維でカバ−リングした伸縮性織・編物などであってもよく、ポリアミド系繊維100%であってもよいが、本発明の効果が阻害されない範囲であれば他の繊維、例えば、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維、絹、綿、麻、羊毛などの天然繊維との混繊、混紡、交織、交編などであってもよい。
また、酸性染料、含金染料、分散染料、反応染料、蛍光増白剤などにて染色加工などが施され着色・増白をされていてもよい。
本発明のポリアミド系繊維とは、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7、ナイロン11、ナイロン12ならびにそれらを成分とするコポリアミドなどからなるポリアミド繊維などのポリアミド基を有する繊維をいう。汎用性の観点からは、ナイロン6、ナイロン66やナイロン6を成分として含むコポリアミドなどからなるポリアミド系繊維が好ましい。
また、ポリアミド系繊維を含む布帛とは、ポリアミド系繊維を含んで得られた織物、編物、不織布等が挙げられる。
また、本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、ポリアミド系繊維以外にウレタン系繊維を芯として用い、その周りにポリアミド系繊維でカバ−リングした伸縮性織・編物などであってもよく、ポリアミド系繊維100%であってもよいが、本発明の効果が阻害されない範囲であれば他の繊維、例えば、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維、アセテートなどの半合成繊維、レーヨンなどの再生繊維、絹、綿、麻、羊毛などの天然繊維との混繊、混紡、交織、交編などであってもよい。
また、酸性染料、含金染料、分散染料、反応染料、蛍光増白剤などにて染色加工などが施され着色・増白をされていてもよい。
本発明の帯電防止剤としては、公知の帯電剤防止剤を用いることができるが、例えば、イオン型帯電防止剤としては、アニオン系のものでは、スルホン酸型として脂肪族スルホン酸塩、硫酸エステル型としては高級アルコ−ル硫酸エステル塩、高級アルコ−ルエチレンオキシド付加物リン酸エステル塩など、カチオン系のものでは、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤など、両性系のものとして、ベタイン型両性界面活性剤などが挙げられる。また、非イオン型帯電防止剤としては、ポリエチレングリコ−ル型として高級アルコ−ルエチレンオキシド付加物ポリエチレングリコ−ル脂肪酸エステル、多価アルコ−ル型として多価アルコ−ル脂肪酸エステルなどが挙げられる。
また、上記では低分子化合物を中心に挙げてあるが、高分子型のものとして、アニオン性のポリスチレンスルホン酸ソ−ダなどのスルホン酸塩型スチレン共重合体、カチオン性のポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩型スチレン重合体、ポリジメチルアミノエチルメタクリレ−トなどの第4級アンモニウム塩型アミノアルキル(メタ)アクリレ−ト重合体、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライドなどの第4級アンモニウム塩型ジアリルアミン重合体、非イオン性のポリエチレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ルジメチルエ−テル、ポリオキシエチレンジアミン、ポリエ−テル/ポリエステル/ポリアミドブロック共重合物などが挙げられる。
特に、洗濯耐久性の観点から、好ましくは帯電防止剤が含窒素化合物であることがよく、より具体的には、ポリエチレングリコールポリアミン系の化合物が好ましく、Onyx社からAston社の名前で市販されていた帯電防止剤やその誘導体などが挙げられる。
本発明は、上記のごときポリアミド繊維を含む布帛に、ポリアミド系繊維の表面に、帯電防止剤と、下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を付与してなるものであるが、本発明の一般式(1)の化合物とは、下記(1)一般式で表される2,6−ジハロゲノ−4−Y−1,3,5−トリアジン誘導体である。
この化合物は、特開2002−61074などに記載されている。
一般式(1)の化合物は、ポリアミド系繊維への付与量は、繊維の質量に対する化合物の質量で0.1%omf〜30%omfが好ましい。ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、15%omfを超えてもそれ以上効果はあまり向上しない。
一般式(1)の化合物は、ポリアミド系繊維へ付与しても着色されることがほとんどないので、この化合物を付与されるポリアミド系繊維は晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであっても好ましく用いることができる。
ただし、一般式(1)の化合物は、反応性が大きく、常温での保存ではなく、貯蔵中は冷蔵庫の中などで貯蔵しておくことが好ましい。
一般式(1)の化合物は、ポリアミド系繊維への付与量は、繊維の質量に対する化合物の質量で0.1%omf〜30%omfが好ましい。ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、15%omfを超えてもそれ以上効果はあまり向上しない。
一般式(1)の化合物は、ポリアミド系繊維へ付与しても着色されることがほとんどないので、この化合物を付与されるポリアミド系繊維は晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであっても好ましく用いることができる。
ただし、一般式(1)の化合物は、反応性が大きく、常温での保存ではなく、貯蔵中は冷蔵庫の中などで貯蔵しておくことが好ましい。
また、本発明の一般式(2)の化合物とは、下記一般式(2)で表される。
この化合物は、アルキルフェニル・フェニルエ−テルをスルホン化することなどにより得られるものであり、このスルホン酸基は遊離のものであっても、また、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属またはアルカリ土類金属であってもよい。
一般式(2)の化合物のポリアミド系繊維への付与量は、0.1%omf〜5%omfが好ましい。ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、5%omfを超えてもそれ以上効果はあまり向上しない。
一般式(2)の化合物は、ポリアミド系繊維へ付与しても着色されることがほとんどないので、この化合物を付与されるポリアミド系繊維は晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであっても好ましく用いることができる。
一般式(2)の化合物のポリアミド系繊維への付与量は、0.1%omf〜5%omfが好ましい。ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、5%omfを超えてもそれ以上効果はあまり向上しない。
一般式(2)の化合物は、ポリアミド系繊維へ付与しても着色されることがほとんどないので、この化合物を付与されるポリアミド系繊維は晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであっても好ましく用いることができる。
また、本発明の多価フェノ−ル系誘導体とは、没食子酸ジテプシドのグリコ−ルエステル
などの天然タンニンやフェノ−ル−ホルマリン樹脂の硫酸化物
などのことであり、粉末または水溶液の形態で入手できる。
多価フェノ−ル系誘導体のポリアミド系繊維への付与量は、ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omf〜5%omfが好ましい。0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、5%omfを超えるとポリアミド系繊維の色相が大きく変化してしまうことがある。
多価フェノ−ル系誘導体は、晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであってももちいることができるが、多少着色してしまうことがあるため、赤、青、黄色、黒色、ネビ−、エンジなどに染められているポリアミド系繊維を含む布帛に好ましく付与される。
多価フェノ−ル系誘導体のポリアミド系繊維への付与量は、ポリアミド系繊維の表面積や末端アミノ基の量によっても異なるが、0.1%omf〜5%omfが好ましい。0.1%omfを下まわると、十分な制電耐久性が得られないことがあり、5%omfを超えるとポリアミド系繊維の色相が大きく変化してしまうことがある。
多価フェノ−ル系誘導体は、晒し品、蛍光増白品をはじめ淡色から濃色にまで染められたものであってももちいることができるが、多少着色してしまうことがあるため、赤、青、黄色、黒色、ネビ−、エンジなどに染められているポリアミド系繊維を含む布帛に好ましく付与される。
本発明は、また、上記帯電防止剤と一般式(1)、(2)、多価フェノール系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物に加え、ポリアミド系繊維の表面に架橋剤をも付与してなるとよい。これらの架橋剤を含むことにより制電性および他の機能性、例えば、ポリアミド繊維の表面に撥水剤などが付与されて得られた撥水性などの機能性の洗濯耐久性を向上させることができる。
本発明の架橋剤とは、公知の架橋剤を用いることができ、メラミン系、イソシアネ−ト系、カルボジイミド系、エポキシ系、エチレンイミン系などを用いることができる。これらの架橋剤は、単独で用いてもまた複数の架橋剤を併用してもよい。ポリアミド系繊維を含む布帛に付与された制電性の洗濯耐久性の観点からは、好ましくはカルボジイミド基を有するカルボジイミド系化合物が用いられる。
架橋剤の付与量としては、帯電防止剤や一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体の付与量に対応し、重量比でこれらの化合物100重量部に対し架橋剤1〜100重量部添加することが好ましい。
架橋剤の付与量が1重量部未満であると、架橋剤を付与したことによる耐久性向上の効果が確認しにくく、また、100重量部を超えても、コスト対比にて効果があまり変わらないことと、得られる布帛の風合いが硬化することがある。
本発明の架橋剤とは、公知の架橋剤を用いることができ、メラミン系、イソシアネ−ト系、カルボジイミド系、エポキシ系、エチレンイミン系などを用いることができる。これらの架橋剤は、単独で用いてもまた複数の架橋剤を併用してもよい。ポリアミド系繊維を含む布帛に付与された制電性の洗濯耐久性の観点からは、好ましくはカルボジイミド基を有するカルボジイミド系化合物が用いられる。
架橋剤の付与量としては、帯電防止剤や一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体の付与量に対応し、重量比でこれらの化合物100重量部に対し架橋剤1〜100重量部添加することが好ましい。
架橋剤の付与量が1重量部未満であると、架橋剤を付与したことによる耐久性向上の効果が確認しにくく、また、100重量部を超えても、コスト対比にて効果があまり変わらないことと、得られる布帛の風合いが硬化することがある。
また、本発明は、撥水剤をもポリアミド系繊維の表面に付与されてもよい。撥水剤としてはフルオロアクリレート系などの公知の撥水剤を用いることができる。これらの撥水剤は、大日本インキ化学工業株式会社の商標「デックガードF−70」、「デックガードF−90」、旭硝子株式会社の商標「アサヒガードAG710」、「アサヒガードAG7000」、「アサヒガードAG7105」、「アサヒガードAG7600」、「アサヒガードAG950」、「アサヒガードAG6030」、「GS10」、「GS70」、日華化学株式会社の商標「NKガードNDN−7」、「NKガードNDN−2000」「NKガードNDN−300」で販売されている水系の撥水剤などが好ましく用いられる。
撥水剤のポリアミド系繊維への付与量は、ポリアミド系繊維を含む布帛に対し0.1%〜10%程度付与するとよい。上記のごとき市販されている水系撥水剤の商品中の撥水剤成分の量は10%〜30%程度のものが多い。
撥水剤のポリアミド系繊維への付与量は、ポリアミド系繊維を含む布帛に対し0.1%〜10%程度付与するとよい。上記のごとき市販されている水系撥水剤の商品中の撥水剤成分の量は10%〜30%程度のものが多い。
上記のごとき、ポリアミド系繊維の表面に、帯電防止剤と、下記一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を付与してなるポリアミド系繊維を含む布帛は、洗濯耐久性を有する制電性、良好な堅牢度、黄変防止性能を有し、さらに、架橋剤をも付与すると耐久性が向上し、さらに、撥水剤を付与すると上記の性能に加え撥水性能をも付与することができる。
また、本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、上記の化合物のほかに、柔軟剤や紫外線吸収剤、消臭剤、SR剤等公知の処理剤が付与されていてもよい。
さらに、BHTに対する黄変防止の観点からは、本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、リン酸やリンゴ酸やなどの酸を付与されているとよい。
さらに、BHTに対する黄変防止の観点からは、本発明のポリアミド系繊維を含む布帛は、リン酸やリンゴ酸やなどの酸を付与されているとよい。
「ポリアミド系繊維を含む布帛の製造方法」
次に、ポリアミド系繊維を含む布帛の製造方法について説明する。
常法により精練、必要に応じ染色されたポリアミド系繊維を含む布帛を、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれた少なくとも一つの化合物と帯電防止剤とを含む処理液で処理する。
この処理としては、上記にて説明を行った薬剤を含む処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃程度でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃程度でキュアリングする。
次に、ポリアミド系繊維を含む布帛の製造方法について説明する。
常法により精練、必要に応じ染色されたポリアミド系繊維を含む布帛を、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれた少なくとも一つの化合物と帯電防止剤とを含む処理液で処理する。
この処理としては、上記にて説明を行った薬剤を含む処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃程度でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃程度でキュアリングする。
また、浴中吸尽法では、液流染色機やウインスなどを用い、生地と処理液の浴比が1:0.5〜1:50程度にて30℃〜130℃程度で処理することができる。
この処理液中の帯電防止剤、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体等の量は、処理方法等により変化するが、先に述べた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
また、この処理液には酸性染料、含金染料、分散染料、蛍光増白剤などの染料を含んでいてもよい。
この処理液中の帯電防止剤、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体等の量は、処理方法等により変化するが、先に述べた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
また、この処理液には酸性染料、含金染料、分散染料、蛍光増白剤などの染料を含んでいてもよい。
また、より好ましいポリアミド系繊維を含む布帛の製造方法としては、常法により精練、必要に応じ染色されたポリアミド系繊維を含む布帛を一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理液にて処理した後、帯電防止剤を含む処理液にて処理する。
まず、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理液にての処理としては、上記処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
まず、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理液にての処理としては、上記処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
また、浴中吸尽法では、液流染色機やウインスなどを用い、生地と処理液の浴比が1:0.5〜1:50程度にて30℃〜130℃程度で処理することができる。
この処理液中の一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体等の量は、処理方法等により変化するが、先にのべた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
また、この処理液には酸性染料、含金染料、分散染料、蛍光増白剤などの染料を含んでいてもよい。
この処理液中の一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体等の量は、処理方法等により変化するが、先にのべた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
また、この処理液には酸性染料、含金染料、分散染料、蛍光増白剤などの染料を含んでいてもよい。
次に、帯電防止剤を含む水溶液にて処理する。
この処理としては、上記処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
この処理としては、上記処理液をパッダ−などを用いたパディング法やスプレ−法、液流染色機やウインスなどを用いた浴中吸尽法などの方法でポリアミド系繊維を含む布帛に付与される。
パディング法としては、パッド−キュア−法、パッド−ドライ−キュア−法やパッドースチーム、パッド−ドライ−スチーム法などが挙げられ、パッド−ドライ−キュアー法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
パッド−スチ−ム法では、上記処理液に浸したポリアミド系繊維を含む布帛をマングルで絞り、水蒸気が入れられたスチ−マ−内にて50℃〜130℃程度で処理をおこなう。
また、スプレ−法では、上記処理液をスプレ−にて噴霧状にし、ポリアミド系繊維を含む布帛に吹き付け、必要に応じ50℃〜150℃程度で乾燥した後、120℃〜180℃でキュアリングする。
また、浴中吸尽法では、液流染色機やウインスなどを用い、生地と処理液の浴比が1:0.5〜1:50程度にて30℃〜130℃程度で処理することができる。
この処理液中の帯電防止剤の量は、加工方法等により変化するものであるが、先にのべた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
この処理液中の帯電防止剤の量は、加工方法等により変化するものであるが、先にのべた本発明の繊維布帛に対する好ましい付与量になるように任意に設定すればよい。
上記の帯電防止剤と、一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれた少なくとも一つの化合物を含む処理液で処理する製造方法および一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理にて処理した後、帯電防止剤を含む処理液にて製造方法する方法いずれの方法も、帯電防止剤を含む処理液にて布帛を処理する方法は、パデイング法またはスプレ−法が好ましく、特に好ましくはパディング法がよい。
このパデイング法またはスプレ−法にて処理する場合の処理液の中には、前記の架橋剤を含んでいると耐久性の観点より、好ましい。特に一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理にて処理した後、帯電防止剤を含む処理液にて処理する方法にて、帯電防止剤を含む処理液に架橋剤を含むとよい。
また、架橋剤がカルボジイミド基を有する化合物であるとより好ましい。
また、パデイング法、スプレ−法、浴中吸尽法に限らず帯電防止剤は含窒素化合物あると耐久性の観点より、好ましい。
このパデイング法またはスプレ−法にて処理する場合の処理液の中には、前記の架橋剤を含んでいると耐久性の観点より、好ましい。特に一般式(1)、(2)、多価フェノ−ル系誘導体から選ばれる少なくとも一つの化合物を含む処理にて処理した後、帯電防止剤を含む処理液にて処理する方法にて、帯電防止剤を含む処理液に架橋剤を含むとよい。
また、架橋剤がカルボジイミド基を有する化合物であるとより好ましい。
また、パデイング法、スプレ−法、浴中吸尽法に限らず帯電防止剤は含窒素化合物あると耐久性の観点より、好ましい。
さらに、帯電防止剤を含む処理液に撥水剤をも含むことができる。このことにより撥水性と耐久制電性を有するポリアミド系繊維を含む布帛が得られる。撥水剤を処理液に含めた場合、この処理液の布帛への処理は、パデイング法またはスプレ−法にて処理するとよい。
また、撥水性能の耐久性の観点からは、帯電防止剤を含む処理処理液にて布帛を処理した後、撥水剤を含む処理液にて処理することが好ましい。
本発明の製造方法において、必要に応じ、上記各種処理液の中に柔軟剤や紫外線吸収剤、消臭剤、SR剤、リン酸、リンゴ酸等を含む処理液にて処理することも可能である。
また、撥水性能の耐久性の観点からは、帯電防止剤を含む処理処理液にて布帛を処理した後、撥水剤を含む処理液にて処理することが好ましい。
本発明の製造方法において、必要に応じ、上記各種処理液の中に柔軟剤や紫外線吸収剤、消臭剤、SR剤、リン酸、リンゴ酸等を含む処理液にて処理することも可能である。
次に本発明に係る実施例について説明する。
(評価項目及び評価方法)
各例における評価項目及び評価方法を示す。
1、摩擦帯電圧
JIS L 1094 摩擦帯電圧測定法に準じて測定を行った。
摩擦布は綿布を使用した。
また、帯電性の正、負については、オシロスコ−プの波形より判断した。
2、半減期
JIS L 1094 半減期測定法に準じて測定を行った。
3、洗濯堅牢度
JIS L 0844 A−2に準じて洗濯堅牢度を測定した。
4、摩擦堅牢度
JIS L 0849に準じて摩擦堅牢度を測定した。
5、汗堅度
JIS L 0848に準じて汗堅牢度を測定した。
6、NOx堅牢度
JIS L 0855 強試験(3サイクル試験)に準じて堅牢度を測定した。
7、バニリン黄変
バニリン5g/lの50℃水溶液の中に浴比が1:30(但し、水溶液の量は300ml以上となるように試験をおこなった。)となるように試料を入れ、5分間放置した後、試料を取り出し、乾燥後、JIS L0844で用いられていて汚染用グレ−スケ−ルにて汚染の程度を判定した。
8、BHT黄変
(財)日本化学繊維検査協会イエロ−イング試験
9、撥水性
JIS L 1092 スプレ−試験に準じて試験をおこなった。
なお、洗濯処理は、JIS L0217 103法に準じて行ったが、洗濯処理を25分間連続で行い、その後、2分のすすぎを2回行うことで5回の洗濯処理としてカウントをおこなった。
(評価項目及び評価方法)
各例における評価項目及び評価方法を示す。
1、摩擦帯電圧
JIS L 1094 摩擦帯電圧測定法に準じて測定を行った。
摩擦布は綿布を使用した。
また、帯電性の正、負については、オシロスコ−プの波形より判断した。
2、半減期
JIS L 1094 半減期測定法に準じて測定を行った。
3、洗濯堅牢度
JIS L 0844 A−2に準じて洗濯堅牢度を測定した。
4、摩擦堅牢度
JIS L 0849に準じて摩擦堅牢度を測定した。
5、汗堅度
JIS L 0848に準じて汗堅牢度を測定した。
6、NOx堅牢度
JIS L 0855 強試験(3サイクル試験)に準じて堅牢度を測定した。
7、バニリン黄変
バニリン5g/lの50℃水溶液の中に浴比が1:30(但し、水溶液の量は300ml以上となるように試験をおこなった。)となるように試料を入れ、5分間放置した後、試料を取り出し、乾燥後、JIS L0844で用いられていて汚染用グレ−スケ−ルにて汚染の程度を判定した。
8、BHT黄変
(財)日本化学繊維検査協会イエロ−イング試験
9、撥水性
JIS L 1092 スプレ−試験に準じて試験をおこなった。
なお、洗濯処理は、JIS L0217 103法に準じて行ったが、洗濯処理を25分間連続で行い、その後、2分のすすぎを2回行うことで5回の洗濯処理としてカウントをおこなった。
(実施例1)
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)が酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)にて染色されたものを用いた。
この布帛を下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 10.0%
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 2.0%
酢酸 0.5%
水 87.5%
次に、150℃で30秒間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)が酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)にて染色されたものを用いた。
この布帛を下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 10.0%
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 2.0%
酢酸 0.5%
水 87.5%
次に、150℃で30秒間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
(実施例2)
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)が酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)にて染色されたものを用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液を用い、酸性染料で染色するように低温(30℃程度)で充分処理液中の薬剤と布帛をなじませてから100℃に昇温し、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 20%omf
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)が酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)にて染色されたものを用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液を用い、酸性染料で染色するように低温(30℃程度)で充分処理液中の薬剤と布帛をなじませてから100℃に昇温し、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 20%omf
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
(実施例3)
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液で100℃、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
蛍光増白剤 タスパ SUN バイエル製 1.0%omf
染色助剤 0.5%oms
一般式(2)の化合物 3.0%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃にて1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(カルボジイミド系) 0.5%
触媒 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液で100℃、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
蛍光増白剤 タスパ SUN バイエル製 1.0%omf
染色助剤 0.5%oms
一般式(2)の化合物 3.0%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃にて1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(カルボジイミド系) 0.5%
触媒 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
(実施例4)
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液を用い、酸性染料で染色するように低温(30℃程度)で十分処理液中の薬剤と布帛をなじませてから100℃に昇温し、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
蛍光増白剤 タスパ SUN バイエル製 1.0%omf
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 20.0%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(エポキシ系) 0.5%
触媒 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を用いた。
この布帛を液流染色機を用いて下記処理液を用い、酸性染料で染色するように低温(30℃程度)で十分処理液中の薬剤と布帛をなじませてから100℃に昇温し、30分間処理を行った(浴中吸尽法)。
処理液
蛍光増白剤 タスパ SUN バイエル製 1.0%omf
エコエバーNo.6 株カネヒサ製 一般式(1) 20.0%omf
酢酸 0.5%oms
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(エポキシ系) 0.5%
触媒 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
(実施例5)
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を液流染色機にて酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)を用い染色、水洗した後、布帛を染色機から出さずに引き続き下記処理液にて90℃で20分間処理を行った。
処理液
ポリアミド系繊維を含む布帛として、タテ糸ヨコ糸とも70デシテックス68フィラメントの6ナイロンからなる平織物(タテ密度120本/2.54cm、ヨコ密度90本/2.54cm)を液流染色機にて酸性染料2.6%omf(Nylon Black GL−EC:三井BASF)を用い染色、水洗した後、布帛を染色機から出さずに引き続き下記処理液にて90℃で20分間処理を行った。
処理液
(多価フェノ−ル誘導体) 2.0%omf
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬け、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(エポキシ系) 0.5%
架橋剤(カルボジイミド系) 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
次に、110℃で1分間乾燥した後、下記処理液に布帛を漬け、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
ポリエチレングリコールポリアミン系化合物:帯電防止剤 5.0%
柔軟剤(ラノゲンTNT−2:高松油脂製) 2.0%
架橋剤(エポキシ系) 0.5%
架橋剤(カルボジイミド系) 0.5%
水 92.0%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
(実施例6)
実施例5で得られたポリアミド系繊維を含む布帛にさらに撥水剤を含む処理液を用い下記条件にて撥水加工を行った以外は実施例5と同様にし、ポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
下記処理液に実施例5で得られた布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
実施例5で得られたポリアミド系繊維を含む布帛にさらに撥水剤を含む処理液を用い下記条件にて撥水加工を行った以外は実施例5と同様にし、ポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
下記処理液に実施例5で得られた布帛を漬けた後、パッダ−を用い、絞り、110℃にて乾燥をおこなった(パデイング法、ピックアップ率=30%)。
処理液
NKガードNDN−7 日華化学製 撥水剤 7.0%
スミカレジンM−3 住友化学性 メラミン樹脂 0.2%
触媒 0.1%
水 92.7%
次に、150℃にて30秒間熱処理を行いポリアミド系繊維を含む布帛を得た。
得られた布帛の性能を表1に記した。
Claims (12)
- 架橋剤をも付与してなる請求項1記載のポリアミド系繊維を含む布帛。
- 架橋剤が、カルボジイミド基を有する化合物である請求項2記載のポリアミド系繊維を含む布帛。
- 撥水剤をも付与してなる請求項1〜3記載のポリアミド系繊維を含む布帛。
- 帯電防止剤が、含窒素化合物であることを特徴とする請求項1〜4記載のポリアミド系繊維を含む布帛。
- 帯電防止剤を含む処理液での処理が、パディング法またはスプレー法であることを特徴とする請求項6または7記載の布帛の製造方法。
- 帯電防止剤を含む処理液に架橋剤をも含むことを特徴とする請求項8記載の布帛の製造方法。
- 架橋剤がカルボジイミド基を有する化合物であることを特徴とする請求項9記載の布帛の製造方法。
- 帯電防止剤が、含窒素化合物であることを特徴とする請求項6〜10記載の布帛の製造方法。
- 帯電防止剤を含む処理液にて処理した後、更に撥水剤を含む処理液にて処理することを特徴とする請求項6〜11記載の布帛の処理方法。
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