JP2006007810A - 車両の操舵状態判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤判定を減らし、さらに判定の精度を上げた車両の操舵状態判定方法を提供する。
【解決手段】 車両の操舵角と車速と実ヨーレートと横加速度を取り出すステップと、操舵角と車速から車両の規範ヨーレートを算出するステップと、規範ヨーレートと実ヨーレートに基づきヨーレート偏差を算出するステップと、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度に基づいて車両の操舵状態を判定する判定ステップと、を有した。また、判定ステップで、操舵状態は、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が異符号の場合にオーバステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度の各値が同符号の場合にアンダステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が同符号であって、横加速度が異符号の場合にカウンタステア状態であると判定される。
【選択図】 図4

Description

本発明は車両の操舵状態判定方法に関し、特に、アンダステア、オーバステア、カウンタステア等を正確に判定するのに好適な車両の操舵状態判定方法に関するものである。
車両の操舵状態には、一般に、アンダステア、オーバステア、カウンタステア、ニュートラルステアの4つの操舵状態がある。「アンダステア」とは、ステアリングホイールを切り込んだにもかかわらず、車両の向きがステアリングホイールの切り込み量に対して不足した操舵状態をいい、「オーバステア」とは車両の向きがステアリングホイールの切り込み量以上に超えた操舵状態をいい、「カウンタステア」とは車両がオーバステア等のときバランスをとるため逆方向にステアリングホイールを切る操作で生じる操舵状態をいう。また「ニュートラルステア」は、ステアリングホイールの切り込み量のとおりに車両の向きが変わる操舵状態をいう。
従来の車両の操舵状態判定方法として、操舵角と車速から演算される規範ヨーレートγrefとヨーレートセンサなどで測定される実ヨーレートγrealとの間の差であるヨーレート偏差(γref−γreal)に基づいてアンダステアとオーバステアの判定を行う方法がある。この判定方法では、ヨーレート偏差が正の基準値を越えるときにはアンダステアと判定し、ヨーレート偏差が負の基準値未満であるときにはオーバステアと判定している。
車両がオーバステアになったとき、運転者は、車両の挙動を安定化させるためにステアリングホイールを切り戻しすることがある。車両の実ヨーレートは操舵角に対して遅れをもって変化する。そのため、ステアリングホイールを素早く切り戻したとき、オーバステアが解消しているにもかかわらず、オーバステアと判定されてしまうことがある。そこで、従来では、ステアリングホイールの切り戻し時にはオーバステア判定しきい値を大きくし、オーバステア誤判定を防止するようにしている(特許文献1参照)。
また他の従来技術として、特許文献2に開示される車両の操舵状態判定方法では、車両の旋回走行状態に応じて設定した実ヨーレートまたは横加速度の基準値と、車両に発生する実ヨーレートまたは横加速度の実際値とを比較することにより、オーバステアかアンダステアかを判定している。そして、舵角速度の符号反転時に操舵に対する車両の挙動遅れを加味して誤判定を防止するようにしている。
しかしながら、規範ヨーレートと実ヨーレートに基づくヨーレート偏差のみでアンダステア、オーバステア、カウンタステアの操舵状態の判定を行うと、アンダステアとカウンタステアとの区別がつきにくく誤判定が生じる。特許文献1では切り戻し時のオーバステアとの誤判定を防止しているが、カウンタステア(挙動としてはオーバステア)をアンダステアと誤判定することに対しては対応できない。また、特許文献2では舵角速度の符号反転時に挙動遅れ分のオフセット量を加算しているが、カウンタステア領域での誤判定には対応できない。
特許第3304776号公報 特許第3388861号公報
本発明の課題は、従来の車両の操舵状態判定方法におけるアンダステアとカウンタステアとの区別がつきにくく、誤判定をしてしまう可能性があるという問題点を解消することにある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、誤判定を減らし、さらに判定の精度を上げた車両の操舵状態判定方法を提供することである。
本発明に係る車両の操舵状態判定方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の車両の操舵状態判定方法(請求項1に対応)は、車両の操舵角と車速と実ヨーレートと横加速度を取り出すステップと、操舵角と車速から車両の規範ヨーレートを算出するステップと、規範ヨーレートと実ヨーレートに基づきヨーレート偏差を算出するステップと、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度に基づいて車両の操舵状態を判定する判定ステップと、を有したことで特徴づけられる。
第2の車両の操舵状態判定方法(請求項2に対応)は、上記の方法において、好ましくは判定ステップで、操舵状態は、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が異符号の場合にオーバステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度の各値が同符号の場合にアンダステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が同符号であって、横加速度が異符号の場合にカウンタステア状態であると判定される、ことで特徴づけられる。
第3の車両の操舵状態判定方法(請求項3に対応)は、上記の方法において、好ましくは判定がカウンタステアに変化した時その時点の規範ヨーレートを保持し、ヨーレート偏差が所定値よりも小さくなるまで保持した補正規範ヨーレートを用いるステップを有し、状態の判定は補正規範ヨーレートにより行うようにしたことで特徴づけられる。
本発明によれば、車両の操舵角と車速と実ヨーレートと横加速度を取り出すステップと、操舵角と車速から車両の規範ヨーレートを算出するステップと、規範ヨーレートと実ヨーレートに基づきヨーレート偏差を算出するステップと、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度に基づいて車両の操舵状態を判定する判定ステップと、を有し、判定ステップで、操舵状態は、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が異符号の場合にオーバステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度の各値が同符号の場合にアンダステア状態であると判定され、規範ヨーレートとヨーレート偏差の各値が同符号であって、横加速度が異符号の場合にカウンタステア状態であると判定されるため、カウンタステアとアンダステアとの誤判定をしないようにすることができる。また、カウンタステアとアンダステアとの誤判定することがなくなるため、VSA(制動力を用いた車両挙動安定化システム)のオーバステア抑制、アンダステア抑制やEPS(電動パワーステアリング装置)、ステアバイワイヤを用いたオーバステア抑制、アンダステア抑制の制御性能が向上する。また、アクティブサスペンションや電子制御4WDの制御にも応用可能である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の模式図である。この車両は、例えば前輪駆動車であって、エンジン10によって駆動される左右一対の駆動輪11,12と、左右一対の従動輪13,14とを備えている。
ステアリングホイール15には操舵角δを検出するための操舵角検出部16が設けられるとともに、車体の適所には横加速度Gを検出するための横加速度検出部17と車速を検出するための車速センサ18と実ヨーレートを検出するためのヨーレートセンサ19が設けられる。エンジン10の吸気通路20にはパルスモータ21に接続されて開閉駆動されるスロットル弁22が設けられている。操舵角検出部16、横加速度検出部17、車速センサ18、ヨーレートセンサ19およびパルスモータ21はマイクロコンピュータを備えた制御装置23に接続される。
図2は、制御装置23のブロック図である。制御装置23は、車両の操舵状態判定装置24と制御部25を備えている。また、符号16は操舵角検出部を示し、符号17は横加速度検出部を示し、符号18は車速センサを示し、符号19はヨーレートセンサを示し、符号21はパルスモータを示し、符号22はスロットル弁を示す。
車両の操舵状態判定装置24は、操舵角検出部16から出力される操舵角δに係る信号と、横加速度検出部17から出力される横加速度Gに係る信号と、車速センサ18から出力される車速Vに係る信号と、ヨーレートセンサ19から出力される実ヨーレートγrealに係る信号に基づいて、車両の操舵状態が、ニュートラルステアかアンダステアかオーバステアかカウンタステアかを判定し、その判定結果に係る信号Dを制御部25に出力する。
制御部25は、操舵状態判定装置24からの操舵状態判定結果に係る信号Dに基づいて、その信号に応じてパルスモータ21を制御することにより、スロットル弁22の開閉を制御する。
例えば、操舵状態判定装置24からオーバステア信号が制御部25に入力されると、制御部25はパルスモータ21を介してスロットル弁22を開弁制御し、エンジン10の出力トルクを増加させる。前輪駆動車においてエンジン10の出力トルクが増加すると車両はアンダステアの傾向を持つため、オーバステア状態がアンダステア方向に修正され、これにより車両が望ましくない方向に回頭することが防止される。逆に、車両がアンダステア状態にあって操舵状態判定装置24からアンダステア信号が制御部25に入力されると、制御部25はパルスモータ21を介してスロットル弁22を閉弁制御し、エンジン10の出力トルクを減少させる。前輪駆動車においてエンジン10の出力トルクが減少すると車両はオーバステアの傾向を持つため、アンダステア状態がオーバステア方向に修正され、これにより車両が望ましくない方向に回頭することが防止される。また、操舵状態判定装置24からの信号がカウンタステア信号あるいは、ニュートラルステア信号のときにも制御部25は、それに応じてパルスモータ21を制御しスロットル弁22の開閉を最適に制御する。
図3は、車両の操舵状態判定装置24での処理を示す処理フローチャートである。この装置では、まず、車速センサ18から出力される車速Vと操舵角検出部16から出力される操舵角δから規範ヨーレートγrefを計算する(ステップS10)。次に、操舵状態の前回値、実ヨーレートγreal、規範ヨーレートγrefから操舵状態判定用の補正規範ヨーレートγcorrを計算する(ステップS11)。そして、補正規範ヨーレートγcorr、実ヨーレートγreal、横加速度G、車速Vを用いて操舵状態を判定する(ステップS12)。
図4は、車両の操舵状態判定装置24のブロック図である。この装置は、規範ヨーレート計算部30、規範ヨーレート補正処理部31、前回値保持部32、操舵状態判定部33からなる。
規範ヨーレート計算部30は、車速センサ18から出力される車速Vに係る信号と操舵角検出部16から出力される操舵角δに係る信号から規範ヨーレートγrefを計算し、その計算結果を規範ヨーレート補正処理部31に出力する。
規範ヨーレート補正処理部31は、ヨーレートセンサ19から出力される実ヨーレートγrealに係る信号と、規範ヨーレート計算部30から出力される規範ヨーレートγrefに係る信号と、前回値保持部32から出力される操舵状態判定の前回値Dbに係る信号に基づいて操舵状態判定用の補正規範ヨーレートγcorrを計算し、その計算値に係る信号を操舵状態判定部33に出力する。
前回値保持部32は、操舵状態判定部33から出力される操舵状態判定に係る信号Dを記憶保持し、その記憶保持した操舵状態判定の前回値Dbを規範ヨーレート補正処理部31に出力する。
操舵状態判定部33は、車速センサ18から出力される車速Vに係る信号と、横加速度検出部17から出力される横加速度Gに係る信号と、ヨーレートセンサ19から出力される実ヨーレートγrealに係る信号と、規範ヨーレート補正処理部31から出力される補正規範ヨーレートγcorrに係る信号に基づいて、操舵状態がアンダステアかオーバステアかカウンタステアかニュートラルステアか判定し、その判定結果に係る信号Dを出力する。
図5は、規範ヨーレート補正処理部31での処理フローチャートを示す。先ず、規範ヨーレート計算部30から出力される規範ヨーレートγrefとヨーレートセンサ19から出力される実ヨーレートγrealの偏差eγ(eγ=γref−γreal)を計算し、そのヨーレート偏差eγの変化量Deγ(Deγ=d(eγ)/dt)を計算する(ステップS20)。前回値保持部32で記憶保持された操舵状態前々回値がカウンタステア以外で、前回値Dbがカウンタステアかどうか判断する(ステップS21)。前回値Dbがカウンタステアのとき規範ヨーレートγrefを補正値cγとしてセットする(ステップS22)。前回値Dbがカウンタステアではないとき、操舵状態前回値Dbがアンダステアかニュートラルステアかどうか判断する(ステップS23)。前回値Dbがアンダステアかニュートラルステアのとき、補正値cγをゼロとセットする(ステップS24)。前回値Dbがアンダステアかニュートラルステアではないとき、補正規範ヨーレートγcorrを補正値cγとしてセットする(ステップS25)。ヨーレート偏差eγの絶対値が所定値A以上かあるいは、ヨーレート偏差の変化量Deγの絶対値が所定値B以上であり、かつ、操舵状態の前回値Dbがオーバステアあるいはカウンタステア、かつ、規範ヨーレートγrefと補正値cγが同符号を満たすかどうか判断する(ステップS26)。もし、上記を満たすならば、補正規範ヨーレートγcorrを補正値cγとして、フラグを1として(ステップS27)、リターンする。もし、上記を満たさないならば、補正規範ヨーレートγcorrは、規範ヨーレートγrefとして、フラグを0とし(ステップS28)、リターンする。
次に、操舵状態判定部33での操舵状態判定の考え方を説明する。運転者の操舵状態をニュートラルステア、アンダステア、オーバステア、カウンタステアの4つに分類する。これらの操舵状態は、実ヨーレートγreal、横加速度G、規範ヨーレートγref、規範ヨーレートγrefと実ヨーレートγrealの偏差eγとして、それらを使って操舵状態の特性は、次のように考えられる。すなわち、ヨーレート偏差eγが0付近のときは、ニュートラルステア、ヨーレート偏差eγと規範ヨーレートγrefが同符号、かつ横加速度Gも同符号のとき、アンダステア、ヨーレート偏差eγと規範ヨーレートγrefが逆符号のとき、オーバステア、ヨーレート偏差eγと規範ヨーレートγrefが同符号、かつ、横加速度Gが逆符号のときには、カウンタステアと判定する。
これを図6に基づいて説明する。図6の上部のグラフは、車両の走行時の実ヨーレートγrealと規範ヨーレートγrefとヨーレート偏差eγと横加速度Gの時間変化を示す。図6の下部の記載は、上部グラフの各範囲での操舵状態と規範ヨーレートγrefの符号とヨーレート偏差eγの符号と横加速度Gの符号を示す。(A)の領域では実ヨーレートγrealが正、かつ、規範ヨーレートγrefが正であり、ヨーレート偏差eγが正であり、横加速度Gが正であり、アンダステア状態となる。また、(B)の領域では実ヨーレートγrealが正、規範ヨーレートγrefが正、ヨーレート偏差eγが負、横加速度Gが正でオーバステア状態となる。(C)の領域では実ヨーレートγrealが正、規範ヨーレートγrefが負、ヨーレート偏差eγが負、横加速度Gが正でカウンタステア状態となる。(D)の領域では実ヨーレートγrealが負、規範ヨーレートγrefが負、ヨーレート偏差eγが負、横加速度Gが負でアンダステア状態となるが、補正規範ヨーレートγcorrが負、ヨーレート偏差eγが正でオーバステアと判定する。(E)の領域では実ヨーレートγrealが負、規範ヨーレートγrefが負、ヨーレート偏差eγが正、横加速度Gが負でオーバステア状態となる。(F)の領域では実ヨーレートγrealが負、規範ヨーレートγrefが正、ヨーレート偏差eγが正、横加速度Gが負でカウンタステア状態となる。(G)の領域ではヨーレート偏差eγが0でニュートラルステア状態となる。
図7は、操舵状態判定部33の処理のフローチャートを示す。まず、ヨーレート偏差eγが0付近(eγの絶対値が所定値EA以下)、かつ、規範ヨーレート補正中(フラグがゼロ)、かつ、ヨーレート偏差変化量Deγの絶対値が所定値DAより小を満たすかどうか判断する(ステップS30)。満たすときはニュートラルステアと判定し(ステップS31)リターンする。満たさないときは、ヨーレート偏差eγの絶対値が所定値EBより大きいかどうか判断する(ステップS32)。大きいときは、ヨーレート偏差eγ、補正規範ヨーレートγcorr、横加速度Gが共にゼロではないかどうか判断する(ステップS33)。もし、ゼロではないときには、補正規範ヨーレートγcorrとヨーレート偏差eγが逆符号かどうか判断する(ステップS34)。逆符号のときは、オーバステアと判断してリターンする(ステップS35)。もし、逆符号でないならば、補正規範ヨーレートγcorrと横加速度Gが同符号かどうか判断する(ステップS36)。同符号のとき、アンダステアと判定しリターンする(ステップS37)。同符号ではないとき、カウンタステアと判定し、リターンする(ステップS38)。もし、ステップ33で満たさないとき、前回値を保持し(ステップS39)リターンする。また、ステップ32でヨーレート偏差eγの絶対値が所定値EBより大きくないとき、ニュートラルステア以外かどうか判断する(ステップS40)。ニュートラルステア以外のときは、ステップ33を実行する。もし、ニュートラルステアのときは、ニュートラルステアと判定し(ステップS41)、リターンする。なお、上記で用いた所定値EA,EBは、車速Vが大きいときには小さく、車速Vが小さいときに大きな値になるように車速によって可変にしてもよい。上記の補正規範ヨーレートγcorrの変化は、図6に示している。
このように、規範ヨーレートと実ヨーレートの偏差と規範ヨーレートとが同符号で、横加速度が逆符号である場合をカウンタステアと判定し、規範ヨーレートと実ヨーレートの偏差と規範ヨーレートと横加速度が同符号である場合をアンダステアと判定し、ヨーレートと横加速度との比較のため、カウンタステアとアンダステアとの誤判定をしないようにすることができる。なお、本実施形態では、車両の操舵状態判定に基づいてスロットル弁の開閉を制御する例をとり、車両の操舵状態判定方法について説明したが、それに限らず、この車両の操舵状態判定方法は、VSA(制動力を用いた車両挙動安定化システム)のオーバステア抑制、アンダステア抑制やEPS(電動パワーステアリング装置)、ステアバイワイヤを用いたオーバステア抑制、アンダステア抑制や、また、アクティブサスペンションや電子制御4WDの制御にも応用可能である。
本発明は、車両の操舵状態を判定する方法として利用される。
本発明の実施形態に係る車両の模式図である。 制御装置のブロック図である。 車両の操舵状態判定装置での処理を示す処理フローチャートである。 車両の操舵状態判定装置のブロック図である。 規範ヨーレート補正処理部での処理フローチャートである。 車両の走行時の実ヨーレートと規範ヨーレートとヨーレート偏差と横加速度の時間変化を示すグラフと各範囲での操舵状態と各値の符号を示す図である。 操舵状態判定部の処理のフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
11,12 駆動輪
13,14 従動輪
15 ステアリングホイール
16 操舵角検出部
17 横加速度検出部
18 車速センサ
19 ヨーレートセンサ
20 吸気通路
21 パルスモータ
22 スロットル弁
23 制御装置
24 操舵状態判定装置
25 制御部
30 規範ヨーレート計算部
31 規範ヨーレート補正処理部
32 前回値保持部
33 操舵状態判定部

Claims (3)

  1. 車両の操舵角と車速と実ヨーレートと横加速度を取り出すステップと、
    前記操舵角と前記車速から前記車両の規範ヨーレートを算出するステップと、
    前記規範ヨーレートと前記実ヨーレートに基づきヨーレート偏差を算出するステップと、
    前記規範ヨーレートと前記ヨーレート偏差と前記横加速度に基づいて前記車両の操舵状態を判定する判定ステップと、
    を有したことを特徴とする車両の操舵状態判定方法。
  2. 前記判定ステップで、前記操舵状態は、
    前記規範ヨーレートと前記ヨーレート偏差の各値が異符号の場合にオーバステア状態であると判定され、
    前記規範ヨーレートと前記ヨーレート偏差と前記横加速度の各値が同符号の場合にアンダステア状態であると判定され、
    前記規範ヨーレートと前記ヨーレート偏差の各値が同符号であって、前記横加速度が異符号の場合にカウンタステア状態であると判定される、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の操舵状態判定方法。
  3. 前記判定が前記カウンタステアに変化した時その時点の前記規範ヨーレートを保持し、前記ヨーレート偏差が所定値よりも小さくなるまで保持した補正規範ヨーレートを用いるステップを有し、
    前記状態の判定は補正規範ヨーレートにより行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の車両の操舵状態判定方法。
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