JP2006007470A - 不燃板 - Google Patents
不燃板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006007470A JP2006007470A JP2004184985A JP2004184985A JP2006007470A JP 2006007470 A JP2006007470 A JP 2006007470A JP 2004184985 A JP2004184985 A JP 2004184985A JP 2004184985 A JP2004184985 A JP 2004184985A JP 2006007470 A JP2006007470 A JP 2006007470A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium hydroxide
- magnesium
- plate
- incombustible
- combustible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【効果】ガラス繊維のネット2の編み目の上下に水酸化マグネシウムを含むマグネシウム化合物を主体としてなる層3、4が各々絡み付くので、当該水酸化マグネシウムを含むマグネシウム化合物を主体としてなる層3、4の分離を押さえ、不燃性、耐水性、高温耐熱性に優れ、高弾性、高強度等の優れた特性を有する不燃板を得ることができる。
【選択図】図1
Description
水酸化マグネシウムは、その優れた難燃性や不燃性や耐熱性などから建築材料や建築要素の原材料としても使用されているが、合成樹脂がバインダ−となることが多い。例えば、特開平05−279986号公報には、主材としての天然の繊維状の水酸化マグネシウムと、補強材としての無機繊維であるガラス繊維と、熱可塑性樹脂のポリアクリルアミドからなる第1バインダ−と、熱硬化性樹脂のポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンからなる第2バインダ−とを必須成分としてなるスラリ−を抄造して不燃シ−トを得る技術が開示されている。又、特開平07−279090号公報には、パルプと板状粒子のブル−サイト(水酸化マグネシウムの天然鉱物)を主原料として含むスラリーを抄造してなる難燃性シ−トが開示され、当該スラリ−には熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のバインダ−を添加してもよい旨が記載されている。
一方、特開平05−339895号公報には、水酸化マグネシウムと無機質のガラス繊維とを組み合わせて不燃性成形体とする製造方法が開示されている。当該公報によれば、20〜98重量%の水酸化マグネシウム繊維と2〜80重量%のガラス繊維とからなる混合繊維を粘度粉末を水に分散溶解させた分散溶液中に分散させ、得られた混合繊維と分散液から水を除去して混合繊維からなる成形体とし、これを乾燥すると高温耐熱性、耐火性などに優れた不燃性成形体が得られるとしている。
しかるに、前者のように、バインダーとして熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の有機系バインダーを用いた場合には、難燃性が低下する等の問題がある。
又、後者は、当該有機系バインダ−に代えて粘度粉末のような無機系バインダ−を用いたものであるが、当該公報において記載のように、水酸化マグネシウム繊維とガラス繊維とからなる混合繊維を用いているのは、前記と同様の抄造紙のようなものを特に目的としたもので、粘度粉末のバインダ−を介在させて繊維と繊維とを混合させて混合繊維からなるフレキシブルな紙を得ようとするものである。
本発明の他の目的や新規な特徴については本件明細書及び図面の記載からも明らかになるであろう。
(請求項1)水酸化マグネシウムを主体とし、内部に無機繊維の網状物を敷設してなることを特徴とする不燃板。
(請求項2)無機繊維の網状物の上下に水酸化マグネシウムを主体としてなる層を重層してなることを特徴とする、請求項1に記載の不燃板。
(請求項3)無機繊維が、ガラス繊維であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の不燃板。
(請求項4)水酸化マグネシウムに酸化マグネシウムを混入してなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の不燃板。
(請求項5)水酸化マグネシウムに酸化マグネシウム及び塩化マグネシウムを混入してなることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の不燃板。
ガラス繊維の網状物2は、網状(ネット状)に構成されており、例えば、ガラス繊維の縦糸とガラス繊維の横糸にて平織りに構成されている。
水酸化マグネシウムは、その分子式がMg(OH)2で表され、ブルース石として天然に産する。水酸化マグネシウムは、繊維状、スラリー状、粉末状などの形態で得られ、白色で、無味無臭で、腐蝕が起こらない。
当該水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4を構成する水酸化マグネシウムは、繊維状のものでなく、例えば、海水より沈殿回収してスラリー状とした形態のものを使用する。
不燃板1は、ガラス繊維のネット2を、上下の水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4で挟み込む形で形成する。
不燃板1は、例えば、海水より沈殿回収してスラリー状とした形態の水酸化マグネシウムを主体としてなる層4の上にガラス繊維のネット2を積層し、当該ガラス繊維のネット2の上に同様の海水より沈殿回収してスラリー状とした形態の水酸化マグネシウムを主体としてなる層3を積層してプレスなどで加熱加圧することにより得ることができる。
当該不燃板1は、ガラス繊維のネット2の編み目の上下に水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4が各々絡み付くので、当該水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4の分離を押さえ、不燃性、耐水性、高温耐熱性に優れ、高弾性、高強度等の優れた特性を有する不燃板を得ることができる。
水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4は、従来技術における合成樹脂のような有機系バインダーを用いないので、難燃性が低下する等の問題を回避できる。
水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4は、水酸化マグネシウム単独で構成することもできるが、水酸化マグネシウムに他のマグネシウム化合物を適宜添加することができる。当該他のマグネシウム化合物の例としては、マグネシウムの酸化物、マグネシウムの塩化物が例示され、当該マグネシウムの酸化物の具体例としては、酸化マグネシウムが挙げられ、又、マグネシウムの塩化物の具体例としては、塩化マグネシウムが挙げられる。
上記から、不燃板1における水酸化マグネシウムを主体としてなる層2,3は、マグネシウム化合物特にマグネシウムの水酸化物、マグネシウムの酸化物、マグネシウムの塩化物を主体としてなるともいえる。
当該水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4には、二酸化珪素、酸化カルシウム、酸化ナトリウムなどを適宜添加することができる。
次に、当該不燃板1を用いた施工例を図面に基づき説明する。
図2は、天井での施工例で、天井の吸音ボ−ド又はクロス5の内部に不燃板1を設けて天井を施工する例を示し、同図にて、6は野縁、7は野縁受、8は吊りボルトである。
水酸化マグネシウムを主体としてなる層3、4を、水酸化マグネシウム44%(重量基準、以下同じ)、酸化マグネシウム35%、塩化マグネシウム14%、二酸化珪素4.9%、酸化カルシウム1.1%及び酸化ナトリウム1.0%で構成し、ガラス繊維の網状物2として平織のガラス繊維の網状物を用いて不燃板1を製造した。
当該平織のガラス繊維の網状物は、その厚さが0.3mm、質量が0.2kg/m2
繊維ピッチが2mmであった。
又、当該不燃板1の全体形状は平板で、その表面は平滑で、厚さ4mm、厚さ当たりの質量は4.5kg/m2であった
性能評価
建築基準法施工令第108条の2に基づく不燃材料の性能評価の試験に供したところ(財団法人建材試験センター、性能評価承諾番号第03EL654号)、建築基準法第2条第九号に係る基準に適合するものであった(認定番号:NM−0744)。又、上記施工例の構造例についても、同様に基準に適合するものであった(認定番号:NM−0744)。
2 ガラス繊維の網状物
3 水酸化マグネシウムを主体としてなる層
4 水酸化マグネシウムを主体としてなる層
Claims (5)
- 水酸化マグネシウムを主体とし、内部に無機繊維の網状物を敷設してなることを特徴とする不燃板。
- 無機繊維の網状物の上下に水酸化マグネシウムを主体としてなる層を重層してなることを特徴とする、請求項1に記載の不燃板。
- 無機繊維が、ガラス繊維であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の不燃板。
- 水酸化マグネシウムに酸化マグネシウムを混入してなることを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の不燃板。
- 水酸化マグネシウムに酸化マグネシウム及び塩化マグネシウムを混入してなることを特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の不燃板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004184985A JP2006007470A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 不燃板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004184985A JP2006007470A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 不燃板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006007470A true JP2006007470A (ja) | 2006-01-12 |
Family
ID=35775249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004184985A Pending JP2006007470A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 不燃板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006007470A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009001974A1 (en) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | Bong Gi Kim | Laminated board for construction material and method of manufacturing the same |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54158486A (en) * | 1978-05-19 | 1979-12-14 | Otsuka Chem Co Ltd | Non-combustible composite material |
JPS5939391B2 (ja) * | 1977-01-28 | 1984-09-22 | 宇部スレ−ト工業株式会社 | 難燃性合成建材 |
-
2004
- 2004-06-23 JP JP2004184985A patent/JP2006007470A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5939391B2 (ja) * | 1977-01-28 | 1984-09-22 | 宇部スレ−ト工業株式会社 | 難燃性合成建材 |
JPS54158486A (en) * | 1978-05-19 | 1979-12-14 | Otsuka Chem Co Ltd | Non-combustible composite material |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009001974A1 (en) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | Bong Gi Kim | Laminated board for construction material and method of manufacturing the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6637893B2 (ja) | 反撥剤材料を含むプリプレグ、コア、複合材、および物品 | |
TW587987B (en) | Fire-resistant composite panel and fire-resistant decorative composite panel using the same | |
TW575499B (en) | Fire-resistant panel comprising loess and fire-resistant decorative panel using the same | |
US11813824B2 (en) | Composite articles providing flame retardancy and noise reduction | |
JP5432353B2 (ja) | 化粧板 | |
KR102009071B1 (ko) | 화장판 | |
JP2024023227A (ja) | 1つ以上のメッシュ層を備えた多層アセンブリ | |
US11124134B2 (en) | Composite articles including textured films and recreational vehicle articles including them | |
JP2007008002A (ja) | 難燃性軽量板材 | |
JPH04185799A (ja) | 難燃紙もしくは難燃ボードまたは難燃成形体の製造方法 | |
JP2006007470A (ja) | 不燃板 | |
CN2515309Y (zh) | 防火板材 | |
JPH0858027A (ja) | 不燃化粧建材及びその製造方法 | |
JP5682380B2 (ja) | 不燃化粧板 | |
JP4963146B2 (ja) | 不燃性軟質面材 | |
JP4031295B2 (ja) | 不燃性化粧板 | |
KR102659001B1 (ko) | 폐섬유를 이용한 건축 내장재용 난연성 가구패널 | |
CN113226574A (zh) | 包括纹理化膜的复合制品和包括纹理化膜的家具制品 | |
KR102625264B1 (ko) | 폐섬유를 이용한 난연성 벽체 및 천장패널 | |
KR102657217B1 (ko) | 난연성능이 강화된 재활용 섬유를 이용한 건축 내장재 패널 | |
JPH11314980A (ja) | 耐火性複合建築材料の製造方法 | |
JPH0778127B2 (ja) | 難燃シ−トまたは難燃成形体 | |
JP2005238696A (ja) | 耐燃性化粧板 | |
JP3039629B2 (ja) | 金属製階段用制振遮音板 | |
JP2008002031A (ja) | 鉱物質繊維板およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070622 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20070625 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20070705 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100518 |