JP2006007054A - スクラブ洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ブラシ202の接触状態をチェックするためのチェック用ワーク105を洗浄対象ワーク101に換えてチャック部材201により把持し、洗浄液を供給することなく、かつ接触位置を相対移動させることなく、ブラシ202をチェック用ワーク105の表面に接触させることにより、チェック用ワーク105の表面に接触痕を形成する接触痕形成手段と、チェック用ワーク105表面の接触痕の面積及び/又は形状を検査する表面検査部107とを備える。
【選択図】 図4
Description
ワークの洗浄方式としては種々のものがあるが、代表的なものとしてスクラブ洗浄がある。スクラブ洗浄とは、研磨が終了したワークを回転させつつ、ワークの表面にブラシを摺接させることによりワーク表面の汚れを除去するものである。ブラシとしては、円筒棒状のロールブラシ、または円板や円環状に形成したパッドブラシなどが用いられ、これらは弾性変形可能な多孔質体、例えばスポンジ状の樹脂などにより形成される。
例えば、特許文献1や特許文献2では、ブラシが洗浄対象ワークから退避している状態で、ブラシの接触面と、ワーク主面に対して所定の位置関係にある平面との距離を検出する検出部を有し、その結果に基づいてブラシとワーク間の接触間隔を制御する。
また、特許文献3では、ブラシとワークの間の距離変化をレーザー変位計等により検出して平行度を調整している。
上述のとおり、スクラブ洗浄においては、ブラシを用いて機械的にワークの表面をスクラブすることから、ブラシとワークの接触状態が非常に重要であり、ブラシの接触量を多くすることによりワーク表面汚れの除去率は上がるが、一方でワークへの損傷が大きくなるため、両者のバランスが取れるようなブラシの接触量の最適値が存在する。
この調整方法については、装置に洗浄ブラシを取り付けた際、作業者が目視によって洗浄ブラシのワークとの接触面がワークの洗浄対象面に軽く接触する位置を確認する、あるいは、ブラシがワークに接した状態でワークを擦り動かし、その抵抗感からブラシの押し付け状態を把握し、調整を繰り返して適当になったところを基準位置と決めることができる。
また、ブラシの装置への取り付け方については、ブラシがスポンジ状の樹脂の場合、作業者がブラシをブラシホルダーに取り付け、そのブラシホルダーを装置のブラシ駆動部に取り付けるというのが一般的である。
このように、接触状態の基準位置や、ブラシ取り付け時の接触面は、理想的には、ブラシの接触面がワーク表面に均一に接触し、その接触し始める状態、つまり相対距離ゼロとなる位置なのであるが、これらの作業は目視または感触といった作業者個人の感覚に頼った手作業とならざるを得なかった。そのため、その基準位置決定の作業に手間がかかり、作業者による基準位置の差が大きく、また複数回にわたる基準位置の再現性にも問題があった。その結果、基板の洗浄処理品質に影響が出ていた。
ここで、チェック用ワークとしてチェック専用ワークを準備するチェック専用ワークロード部を備えることが好ましく、表面検査部が検査した接触痕の形状を表示し、また、表面検査部の検査結果が所定の面積・形状と異なる場合にアラームを表示する表示部を備えることが好ましい。
また、表面検査部を備えており、接触痕の付いたチェック用ワークの表面検査を行なった結果、接触痕の面積・形状が、予め決めておいた面積・形状と異なる場合に、ブラシの取り付け不良であると判断し、アラームで知らせる。また同時に接触痕を表示することで、ブラシの接触状態を把握でき、原因箇所を素早く見つけることができる。
〔装置の基本構成〕
図1に示すように、装置の基本構成として、洗浄対象ワーク101が準備されたワークロード部102と、スクラブ洗浄部103と、洗浄されたワークが取り出されるワークアンロード部104と、高い清浄度を持つチェック専用ワーク105が準備されたチェック専用ワークロード部106と、チェック専用ワークの表面を検査する表面検査部107と、それらの間でワークを移動させるための搬送部108と、接触痕の形状を表示する表示部109とを有し、それらの動作は、接触痕形成手段を構成する不図示の制御部によりコンピュータ等を用いて制御される。図6は、その制御動作を示すフローチャートである。
〔洗浄動作〕
通常の洗浄動作の処理手順(図6ステップS1、S2、S11〜S13)では、1枚の洗浄対象ワーク101がワークロード部102より搬送部108aを介してスクラブ洗浄部103へ取り込まれ、所定の洗浄が行なわれた後、搬送部108bを介してワークアンロード部104へ移動する(図6ステップS11、S12)。これを処理枚数カウンタをカウントアップ(図6ステップS13)しながら、そのカウント枚数をチェック(図6ステップS1、S2)して所定枚数になるまで繰り返す(図6ステップS2NO)ことで多量のワーク101を連続的に処理していく。
搬送部108aを介してワーク101が取り込まれると、図2(b)に示すように、シャワーノズル205から洗剤や水が供給され、モーター203が駆動することでブラシ202が回転し、不図示のエアシリンダ等からなる駆動機構により駆動されて軸204が所定位置まで動作することで、ブラシ202がワーク101に当接する。この際、チャック部材201によって回転自在に支持されたワーク101はブラシ202の回転にならって回転を始め、ワーク101の表裏全面をブラシ202でスクラブすることにより、ワーク101の洗浄が行なわれる。なお、ブラシ202は図に示すロールタイプのものに限らず、円板や円環状に形成されたパッドタイプでもよい。
〔ブラシの取り付け〕
ブラシ202の取り付け方について図3に示す。一般に、新品のブラシ202は乾いていて柔軟性がないため、ブラシ202に水を含ませて柔らかくする。そして図3(b)〜(c)に示すように作業者によってブラシホルダー301に押し込むように取り付けられ、ブラシ202がブラシホルダー301の凹凸部に引っ掛かることで固定される。
〔ブラシの接触状態チェック動作〕
ブラシ202の接触状態チェック動作の処理手順(図6ステップS1〜S10)では、接触痕形成手段の動作として、上記のようにブラシ202を交換した時(図6ステップS9の後)、あるいは(図6ステップS1、S2で処理枚数カウンタの内容を読み込んでチェックすることにより)交換後ワーク101を所定の枚数処理する度(図6ステップS2YES)に、図4に示すように、チェック専用ワークロード部106から、高い清浄度を持つチェック専用ワーク105を搬送部108xを介してスクラブ洗浄部103へ取り込み、ブラシ202を回転させずに軸204を動作させて、ブラシ202をチェック専用ワーク105に静的に当接させ離隔させる(図6ステップS3〜S5)。
検査方法として、例えばチェック専用ワーク105の表面に参照光を照射し、受光部に入った反射光量に関連付けて、チェック専用ワーク105の表面のブラシ接触痕を検出する。
検査を行なった結果、接触の面積・形状が予め決めておいた面積・形状と異なる場合には、ブラシ202の取り付け不良であると判断し(図6ステップS7YES)、接触痕の形状を表示部109に表示すると同時にアラーム等を表示して知らせる(図6ステップS8)。
ブラシ202の接触状態に異常が無い場合(図6ステップS7NO)には、処理枚数カウンタをリセット(図6ステップS10)して図6ステップS1に戻り、再び図1に示した通常の処理手順でワーク洗浄処理を開始する。
102 ワークロード部
103 スクラブ洗浄部
104 ワークアンロード部
105 チェック専用ワーク
106 チェック専用ワークロード部
107 表面検査部
108 搬送部
109 表示部
201 チャック部材
202 ブラシ
203 ブラシ駆動モーター
204 軸
205 シャワーノズル
301 ブラシホルダー
Claims (4)
- チャック部材に把持されている洗浄対象ワークの表面にブラシの表面を接触させた状態で洗浄液を供給しながらその接触位置を相対移動することで当該ワークの表面をスクラブ洗浄するスクラブ洗浄装置において、
前記ブラシの接触状態をチェックするためのチェック用ワークを前記洗浄対象ワークに換えて前記チャック部材により把持し、前記洗浄液を供給することなく、かつ接触位置を相対移動させることなく、前記ブラシを当該チェック用ワークの表面に接触させることにより、当該チェック用ワークの表面に接触痕を形成する接触痕形成手段と、
前記チェック用ワーク表面の前記接触痕の面積及び/又は形状を検査する表面検査部とを備えることを特徴とするスクラブ洗浄装置。 - 前記チェック用ワークとしてチェック専用ワークを準備するチェック専用ワークロード部を備えることを特徴とする請求項1に記載のスクラブ洗浄装置。
- 前記表面検査部が検査した接触痕の形状を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクラブ洗浄装置。
- 前記表面検査部の検査結果が、所定の面積・形状と異なる場合にアラームを表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクラブ洗浄装置。
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