JP2012009692A - ドレス方法、研磨方法および研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッドの表面を正確に平坦化するドレス方法を提供すること。
【解決手段】ドレス方法が、ドレスステップを含んでいる。ドレスステップでは、基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドをドレッシングするドレッサに対し、前記パッド面内での位置と、当該位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッド面の位置毎に、ドレス制御を行う。そして、前記パッド表面状態情報は、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の、前記部材にかかる圧力に基づいて測定される。
【選択図】図4

Description

本発明の実施の形態は、ドレス方法、研磨方法および研磨装置に関する。
ウエハなどの基板上に半導体装置を製造する際の製造工程の1つにCMP(Chemical Mechanical Polishing)工程がある、このCMP工程は、ウエハの被研磨面(表面または裏面)を平坦にすることを目的として行われる工程であり、CMP装置に配設されたパッドによってウエハ上の表面が研磨される工程である。
CMP装置では、パッドの表面に弾性変形やロット差による凹凸が生じており、必ずしも平坦であるとはいえない。このため、パッド表面へのドレッシングによってパッド表面を削り、これにより、パッド上の凹凸を除去してパッドを平坦な状態に保っている。
しかしながら、ドレッサは、パッドに一定の圧力をかけるだけなので、パッドの凸部を削りきれない場合がある。このため、パッド表面を平坦な状態に保つことは困難である。パッド表面が平坦でない場合にウエハの研磨を行うと、パッドのカットレートプロファイルが崩れているので、ウエハ表面の平坦化が非常に困難になる。このため、CMP工程では、パッドの表面を平坦化した状態で、ウエハを研磨することが望まれる。
ドレッシングによりパッドの膜厚を一定にするため、事前にパッドの膜厚を測定しておき、膜厚に応じてドレッサの圧力を制御する方法が知られている。しかしながら、これら方法は、光学的手段、レーザーセンサ又は超音波センサを用いてパッドの膜厚を測定する方法であり、これらの膜厚測定手法では、パッドの材質や研磨剤(スラリー)の影響等によってパッド膜厚を正確に測定することができない恐れがあった。このため、所望のパッドの表面状態を得るために、パッドに対してドレッサをどのように制御すべきか不明確であった。
特表2004−531077号公報
本発明の実施の形態は、所望の表面状態を有するパッドを用いて基板を研磨することが可能なドレス方法、研磨方法および研磨装置を提供することを目的とする。
実施の形態によれば、ドレス方法が、ドレスステップを含んでいる。ドレスステップでは、基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドをドレッシングするドレッサに対し、前記パッド面内での位置と、当該位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッド面の位置毎に、ドレス制御を行う。そして、前記パッド表面状態情報は、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の、前記部材にかかる圧力に基づいて測定される。
図1は、第1の実施の形態に係るCMP装置の構成を示すブロック図である。 図2は、ロールスポンジおよびペンシルスポンジの構成を示す図である。 図3は、ターンテーブル室の構成を示す図である。 図4は、第1の実施の形態に係るドレッサの構成を示す図である。 図5は、パッドのドレッシング処理手順を示すフローチャートである。 図6は、パッドの厚みプロファイルを示す図である。 図7は、制御指示作成装置のハードウェア構成を示す図である。 図8は、第2の実施の形態に係るCMP装置の構成を示すブロック図である。 図9は、ウエハの研磨処理手順を示すフローチャートである。 図10は、ウエハの研磨処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係るドレス方法、研磨方法および研磨装置を詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係るCMP装置の構成を示すブロック図である。図1では、ポリッシング装置の一例であるCMP装置1の上面図を示している。CMP装置1は、ウエハなどの基板上に半導体装置(半導体回路)を製造する際のCMP(化学的機械的研磨)工程で用いられる装置である。
CMP装置1は、2つの研磨チャンバを備えた枚葉式の装置であり、ターンテーブル室15L,15Rと、1段目洗浄部14L,14Rと、反転機13L,13Rと、2段目洗浄/乾燥部12L,12Rと、ロボット21,22と、を有している。
CMP装置1は、CMP装置1の左側に配置されている左側研磨/搬送機構と、CMP装置1の右側に配置されている右側研磨/搬送機構と、を備えている。左側研磨/搬送機構は、ターンテーブル室15Lと、1段目洗浄部14Lと、反転機13L,13Rと、2段目洗浄/乾燥部12Lと、ロボット21,22と、を含んで構成されている。また、右側研磨/搬送機構は、ターンテーブル室15Rと、1段目洗浄部14Rと、反転機13L,13Rと、2段目洗浄/乾燥部12Rと、ロボット21,22と、を含んで構成されている。
ウエハ(基板)が格納されているカセット11Lは、左側研磨/搬送機構のウエハ搬出入口近傍にセットされ、ウエハが格納されているカセット11Rは、右側研磨/搬送機構のウエハ搬出入口近傍にセットされる。
ロボット21は、ロボット配置室20Aに配置されており、ウエハの搬送を行う。ロボット配置室20Aは、ウエハ搬出入口(カセット11L,11R)、2段目洗浄/乾燥部12L,12R、反転機13L,13Rに繋がっている。ロボット21は、カセット11L,11R、2段目洗浄/乾燥部12L,12R、反転機13L,13Rの間で、ウエハの搬送を行う。
また、ロボット22は、ロボット配置室20Bに配置されており、ウエハの搬送を行う。ロボット配置室20Bは、ターンテーブル室15L,15R、1段目洗浄部14L,14R、反転機13L,13Rに繋がっている。ロボット22は、ターンテーブル室15L,15R、1段目洗浄部14L,14R、反転機13L,13Rの間で、ウエハの搬送を行う。
反転機13Rは、ロボット21が搬送してくるウエハを裏返し、これにより、例えばウエハの裏面を上面側に向ける。反転機13Lは、ロボット22が搬送してくるウエハを裏返し、これにより、例えばウエハの表面を上面側に向ける。
ターンテーブル室15Lは、ターンテーブル16Lを備えた研磨チャンバであり、ターンテーブル室15Rは、ターンテーブル16Rを備えた研磨チャンバである。ターンテーブル16L,16Rの上面には、後述のパッド43が載置されており、パッド43の上側に、ウエハの被研磨面が載置される。そして、パッド43によってウエハの被研磨面が研磨される。また、1枚のウエハを研磨した後、次のウエハを研磨するまでの間に、後述のドレッサ40によって、パッド43の表面を削る。このとき、本実施の形態では、ドレッサ40を用いてパッド43の凹凸に関する情報(圧力情報)を読み取る。そして、パッド43の凹凸に基づいて、パッド43の厚みプロファイル(パッド表面状態プロファイル)が最適(平坦)になるよう、スキャン方法(ドレス圧力など)を調整する。
1段目洗浄部14L,14Rは、ロールスポンジなどを用いてウエハを洗浄する。また、2段目洗浄/乾燥部12L,12Rは、ペンシルスポンジなどを用いてウエハを洗浄するとともに、ウエハをスピン乾燥する。
図2は、ロールスポンジおよびペンシルスポンジの構成を示す図である。図2の(a)では、ロールスポンジ31,32の構成を示しており、図2の(b)では、ペンシルスポンジ33の構成を示している。
図2の(a)に示すように、ロールスポンジ31,32は、それぞれ概略円柱状をなしている。ロールスポンジ31,32は、それぞれの柱軸が平行となるよう、上段側と下段側に配置されている。ウエハWAを洗浄する際には、ウエハWAが、ロールスポンジ31の側面とロールスポンジ32の側面との間に挟まれる。そして、ロールスポンジ31,32をそれぞれの柱軸を中心に回転させることによって、ロールスポンジ31,32の間をウエハWAがロールスポンジ31,32に接触しながら通過する。このとき、ウエハWAは、ウエハWAの中心を回転軸として回転しながら、ロールスポンジ31,32の間を通過する。これにより、ウエハWAが洗浄される。
また、ペンシルスポンジ33は、先端部が尖っており、先端部を回転させながらウエハWAの洗浄面に接触させることにより、ウエハWA上の異物などを除去する。このとき、ペンシルスポンジ33は、ペンシルスポンジ33の柱軸を中心に回転しながら、ウエハの外周部から中心部までを移動する。また、ウエハWAは、ウエハWAの中心を回転軸として回転させられる。
例えば、カセット11L内のウエハを研磨する場合、ロボット21は、ウエハをカセット11Lから取り出して(1)、反転機13R内に搬送する(2)。そして、ロボット22は、ウエハを反転機13Rから取り出して(3)、ターンテーブル室15L内に搬送する(4)。
ターンテーブル室15Lでウエハの研磨が行われた後、ロボット22は、ウエハをターンテーブル室15L内から取り出して(5)、1段目洗浄部14L内に搬送する(6)。ウエハが1段目洗浄部14Lで洗浄された後、ロボット22は、ウエハを1段目洗浄部14L内から取り出して(7)、反転機13L内に搬送する(8)。
ロボット21は、ウエハを反転機13L内から取り出して(9)、2段目洗浄/乾燥部12L内に搬送する(10)。そして、ロボット21は、ウエハを2段目洗浄/乾燥部12L内から取り出して(11)、カセット11L内に搬送する(12)。
なお、カセット11L,11Rに格納されているウエハは、それぞれターンテーブル16Lとターンテーブル16Rの何れで研磨してもよい。例えば、カセット11LのみがCMP装置1にセットされ、カセット11RがCMP装置1にセットされていない場合、カセット11Lに格納されているウエハは、ターンテーブル16Lまたはターンテーブル16Rの何れかで研磨される。
また、ターンテーブル室15L,15Rで研磨されたウエハは、1段目洗浄部14Lで洗浄してもよいし、1段目洗浄部14Rで洗浄してもよい。また、ターンテーブル室15L,15Rで研磨されたウエハは、2段目洗浄/乾燥部12Lで洗浄/乾燥してもよいし、2段目洗浄/乾燥部12Rで洗浄/乾燥してもよい。
カセット11Lから搬出されたウエハは、研磨、洗浄、乾燥の後に、カセット11Lに格納される。同様に、カセット11Rから搬出されたウエハは、研磨、洗浄、乾燥の後に、カセット11Rに格納される。
つぎに、ターンテーブル室15L,15Rの構成について説明する。なお、ターンテーブル室15L,15Rは、同様の構成を有しているので、ここではターンテーブル室15Lの構成について説明する。
図3は、ターンテーブル室の構成を示す図である。ターンテーブル室15Lは、スラリ供給ノズル41Aと、薬液供給ノズル41Bと、純水供給ノズル41Cと、ターンテーブル16Lと、ドレッサ40と、研磨ヘッド45と、パッド(研磨クロス)43と、を備えて構成されている。
ドレッサ40は、スキャンドレスタイプのドレッサであり、例えば、研磨ヘッド45(ウエハWA)よりも小さな円板状の先端部と、この先端部から延設された軸部(ドレッサ軸部)と、を備えている。これにより、ドレッサ40は、ウエハの被研磨面よりも小さな面積の押し付け面でパッド43に押し付けられる。このように、ドレッサ40の押し当て面がウエハWAの被研磨面よりも小さいので、ウエハWAの研磨時に必要な厚みプロファイルの精度よりも詳細な(高精度・高解像の)厚みプロファイルを取得できる。したがって、ウエハWAの研磨精度を向上させることが可能となる。一方、厚みプロファイルが荒い場合、研磨圧力を調整しても平坦化が不十分となる。ドレッサ40は、パッド43のドレスを開始すると、パッド43の外周部と中心部との間(半径上)を往復移動する。また、ドレッサ40がパッド43を平坦化する際には、ドレッサ40は、ドレッサ軸部を中心に回転する。
パッド43は、上面に所定の厚みをもった部材(パッド表面部)が配置されており、ウエハWAを研磨する際には、このパッド表面部にウエハWAが押し当てられる。研磨ヘッド45がウエハWAを研磨する際およびドレッサ40がパッド43を平坦化する際には、パッド43は、パッド43の中心部を軸として回転する。
研磨ヘッド45は、ウエハWAと略同じ大きさの円板状の先端部と、この先端部から延設された軸部(研磨ヘッド軸部)と、を備えており、円板状の先端部にウエハWAが取り付けられる。円板状の先端部へは、ウエハWAの被研磨面とは反対側の面と、円板状の先端部の底面と、が当接するよう、ウエハWAが取り付けられる。研磨ヘッド45は、ウエハWAの被研磨面をパッド43に押し付けながら、ウエハWAの被研磨面を研磨する。研磨ヘッド45がウエハWAを研磨する際には、研磨ヘッド45およびウエハWAは、研磨ヘッド軸部を中心に回転する。
スラリ供給ノズル41Aは、パッド43上にスラリ(研磨剤)44を供給するノズルである。薬液供給ノズル41Bは、パッド43上に薬液を供給するノズルである。純水供給ノズル41Cは、パッド43上に純水を供給するノズルである。
ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とは、同時に行ってもよいし、別々に行ってもよい。例えば、ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とを同時に行なう場合、ドレッサ40と研磨ヘッド45とは、パッド43の中心に対して対称な位置で、それぞれ、ドレスと研磨を行う。
また、ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とを別々に行なう場合、ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とを、それぞれ交互に行なう。この場合、ドレスを行う際にドレッサ40がパッド43の上面に移動してくる。そして、ウエハWAの研磨を行う際に、ドレッサ40がパッド43から離れた位置に移動し、研磨ヘッド45がパッド43の上面に移動してくる。さらに、ドレスを行う際には、研磨ヘッド45がパッド43から離れた位置に移動し、ドレッサ40がパッド43の上面に移動してくる。
ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とを同時に行なう場合、スラリ供給ノズル41A、薬液供給ノズル41B、純水供給ノズル41Cから、それぞれパッド43上に、スラリ44、薬液、純水が供給される。
一方、ドレッサ40によるドレスと、研磨ヘッド45によるウエハWAの研磨とを別々に行なう場合、研磨ヘッド45によってウエハWAを研磨する際には、スラリ供給ノズル41A、薬液供給ノズル41B、純水供給ノズル41Cから、それぞれパッド43上にスラリ、薬液、純水が供給される。また、ドレッサ40によってパッド43をドレスする際には、純水供給ノズル41Cからパッド43上に純水が供給される。
本実施の形態のドレッサ40は、パッド43の表面形状に関する情報を取得する機能(後述の圧力情報取得部61、プロファイル導出部62)を有している。パッド43の表面形状に関する情報は、例えばパッド43や異物などからドレッサ40または研磨ヘッド45への圧力に基づく情報(圧力情報)などである。CMP装置1は、圧力情報に基づいて、ドレッサ40や研磨パッド45などを制御する。
図4は、第1の実施の形態に係るドレッサの構成を示す図である。ドレッサ40は、ドレッサ軸部の内部に、スピンドル(回転軸)50を備えている。ドレッシングを実施する際には、スピンドル50に所定の圧力(パッド43への押圧)がかけられる。
スピンドル50には、パッド43表面におけるパッド43の高さ(凹凸)に関する情報(圧力情報)を取得する圧力情報取得部61が接続されている。また、圧力情報取得部61は、パッド43の厚みプロファイルを導出するプロファイル導出部62に接続されている。そして、プロファイル導出部62は、ドレッサ40や研磨ヘッド45などを制御する制御部63に接続されている。
本実施の形態では、パッド43の圧力情報を用いて導出されたパッド43の表面形状(厚みプロファイル)に基づいて、制御部63がドレッサ40(スピンドル50)を制御する。具体的には、ドレッサ40によるスキャン方法として、ドレス圧やドレス時間が、パッド43の厚みプロファイルに応じた適切なドレス圧や適切なドレス時間となるよう、制御部63がドレッサ40を制御する。
圧力情報取得部61は、ドレッサ40がパッド43に押し付けられた際の押し付け圧に基づいて圧力情報を測定する。圧力情報取得部61は、例えばリニアスケール51に接続されており、このリニアスケール51を用いて圧力情報を測定する。具体的には、ドレッサ40をパッド43に押し付けた際の、スピンドル50の位置変動量を、リニアスケール51で測定する。例えば、パッド43の凸部からはドレッサ40に対して強い圧力が加えられてスピンドル50の位置が上側に変動し、反対にパッド43の凹部からはドレッサ40に対して弱い圧力が加えられてスピンドル50の位置が下側に変動する。換言すると、ドレッサ40にかかった圧力がスピンドル50の上下変動として反映される。このように、パッド43から加えられる圧力に応じてスピンドル50の位置変動量が決定される。これにより、圧力情報取得部61は、測定された位置変動量をパッド43の凹凸(膜厚)情報として取得する。
なお、圧力情報は、ひずみゲージを用いて測定してもよい。図5は、ひずみゲージを有するドレッサの構成を示す図である。この場合、圧力情報取得部61は、例えばひずみゲージ52に接続しておき、このひずみゲージ52を用いて圧力情報を測定する。具体的には、ドレッサ40をパッド43に押し付けた際の、スピンドル50のひずみ量を、ひずみゲージ52で測定する。例えば、パッド43の凸部からはドレッサ40に対して強い圧力が加えられてスピンドル50が上側にひずみ、反対にパッド43の凹部からはドレッサ40に対して弱い圧力が加えられてスピンドル50の位置が下側にひずむ。換言すると、ドレッサ40にかかった圧力がスピンドル50の上下方向のゆがみとして反映される。このように、パッド43から加えられる圧力に応じてスピンドル50のひずみ量が決定される。これにより、圧力情報取得部61は、測定された位置変動量をパッド43の凹凸(膜厚)情報として取得する。圧力情報取得部61は、取得した圧力情報をプロファイル導出部62に送る。
ドレッサ40は、制御部63からの指示に従って、パッド43の半径上を直線往復運動している。本実施の形態では、制御部63は、パッド43の半径上の位置を指定する指示(位置情報)をドレッサ40とプロファイル導出部62とに送信する。これにより、プロファイル導出部62では、パッド43上の何れの半径方向の位置で圧力情報取得部61が圧力情報を取得したかが分かる。
プロファイル導出部62は、圧力情報取得部61からの圧力情報と、制御部63からの位置情報と、を対応付けることによって、パッド43の厚みプロファイルを導出する。このように、プロファイル導出部62が導出する厚みプロファイルは、パッド43の面内における圧力情報の分布であり、例えば、パッド43の中心部からの距離毎(同心円状の領域毎)に算出された高さである。プロファイル導出部62は、導出した厚みプロファイルを制御部63に送る。
制御部63は、厚みプロファイルに基づいて、ドレッサ40のドレス圧またはドレス時間を制御する。制御部63は、例えば、パッド43が厚い位置では、ドレッサ40のドレス圧が高くなるよう、スピンドル50を制御する。また、制御部63は、パッド43が厚い位置では、ドレッサ40によるドレス時間が長くなるよう、ドレッサ40を制御してもよい。
なお、ここでは、制御部63が、厚みプロファイルに基づいて、ドレッサ40のスキャン方法を制御する場合について説明したが、制御部63は、厚みプロファイルに基づいて、研磨ヘッド45の研磨条件(研磨圧や研磨時間など)を制御してもよい。制御部63は、例えば、パッド43が厚い位置では、研磨ヘッド45の研磨圧が小さくなるよう又は研磨時間が短くなるよう、研磨ヘッド45を制御する。この場合、例えば、パッド43の厚みに応じた研磨条件を示す情報として、パッド43の厚みと研磨条件との対応関係を示す情報テーブルを作成しておく。そして、作成しておいた情報テーブルを用いて、研磨ヘッド45の制御が行われる。
つぎに、パッド43のドレッシング処理手順について説明する。図6は、パッドのドレッシング処理手順を示すフローチャートである。制御部63が、ドレッサ40にドレッシングの開始処理を指示すると、ドレッサ40は、パッド43上のドレッシング開始位置(例えば、パッド43の外周部)に移動するとともに、ドレッサ軸部を中心に回転する。
ドレッサ40は、回転しながらパッド43に接触(圧接)する。そして、ドレッサ40は、制御部63からの指示に従って、パッド43上をパッド43の外周部から中心方向に向かって移動する。このとき、スピンドル50へは、一定の圧力がかけられている。また、圧力情報取得部61は、ドレッサ40がパッド43の外周部から中心方向に向かって移動している間、スピンドル50から圧力情報を測定する。これにより、パッド43のドレッシングを行いながら、パッド43の圧力情報が取得される(ステップS10)。このように、ドレッサ40とパッド43との圧接面において、パッド43の表面形状に追従する形でリニアスケールの変動が、圧力情報としてリアルタイムで読み取られる。
圧力情報取得部61で測定された圧力情報は、プロファイル導出部62に送られる。プロファイル導出部62では、圧力情報取得部61が圧力情報を測定している間、パッド43の位置情報を制御部63から受信している。そして、プロファイル導出部62は、圧力情報取得部61からの圧力情報と、制御部63からの位置情報と、を対応付けることによって、パッド43の厚みプロファイルを導出する(ステップS20)。
図7は、パッドの厚みプロファイルを示す図である。図7では、横軸がパッド43の厚み測定位置(中心からの距離)(位置情報)であり、縦軸がパッド43の厚み(圧力情報)である。パッド43の例であるパッドP1〜P4は、それぞれ異なるパッドであり、パッド毎に種々の厚みプロファイルを有している。また、各パッドP1〜P4は、中心からの距離に応じた種々の厚みプロファイルを有している。各パッドP1〜P4の厚みプロファイルは、例えば、パッドの弾性変形状態やドレッサーロット差によって生じるものである。
ドレッサ40は、パッド43の中心部まで移動した後、制御部63からの指示に従って、パッド43の外周部方向に向かって移動する。このとき、制御部63は、厚みプロファイルに基づいて、ドレッシング指示情報(パッド43への指示情報)を作成し、このドレッシング指示情報を用いて、ドレッサ40のスキャン方法を制御する(ステップS30)。
例えば、制御部63は、パッド43の厚さに応じたドレス圧やドレス時間となるよう、スピンドル50を制御する。具体的には、パッド43が厚い位置でのドレス圧が高くなるようスピンドル50を制御し、パッド43が薄い位置でのドレス圧が低くなるようスピンドル50を制御する。
また、パッド43が厚い位置でのドレス時間が長くなるようスピンドル50を制御し、パッド43が薄い位置でのドレス時間が短くなるようスピンドル50を制御する。換言すると、パッド43の凸部を完全に除去できるよう、ドレス圧やドレス時間を制御することでパッド43の表面を平坦化する。これにより、パッド43の厚みプロファイルが平坦になり、ウエハWAへの適切な研磨を行うことが可能となる。
なお、圧力情報を測定する際のドレッサ圧を弱めたい局所的な箇所がある場合、弱いドレス圧でドレッシングしてもよい。例えば、ドレッサ40によって削り取りたく無い箇所(ウエハWAの周縁部など)に対しては、弱いドレス圧でドレッシングする。
CMP装置1では、ドレッサ40がドレッシングを行っている間、圧力情報取得部61による圧力情報の取得、プロファイル導出部62による厚みプロファイルの導出、制御部63による厚みプロファイルに基づいたドレッサ40の制御が行われる。
このように、CMP装置1では、パッド43表面の凹凸に合わせてリアルタイムでスピンドル50の高さ(パッド43の圧力情報)が変動する。この圧力情報をリニアスケールによって取得することで、パッド43の厚みプロファイルを導出することが可能となる。そして、厚みプロファイルに基づいて、パッド43が平坦になるよう、ドレス圧やドレス時間が最適化され、これにより、パッド43の表面が平坦化される。
CMP装置1を用いたパッド43のドレッシングやウエハWAの研磨は、半導体製造工程のうちの何れのレイヤで行ってもよい。半導体装置を製造する際には、ウエハWA上への成膜処理、CMP装置1を用いたパッド43のドレッシング、CMP装置1を用いたウエハWAの研磨、露光処理、現像処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。
つぎに、パッド43へのドレッシング指示情報を作成する制御指示作成装置のハードウェア構成について説明する。ここでの制御指示作成装置は、図4で説明した、プロファイル導出部62および制御部63に対応している。
図8は、制御指示作成装置のハードウェア構成を示す図である。制御指示作成装置90は、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、表示部94、入力部95を有している。制御指示作成装置90では、これらのCPU91、ROM92、RAM93、表示部94、入力部95がバスラインを介して接続されている。
CPU91は、コンピュータプログラムである制御指示作成プログラム97を用いて、パッド43へのドレッシングに用いる指示情報(ドレッシング指示情報)を作成する。ここでの指示情報は、制御部63からドレッサ40に送られるドレッシングに関する指示であり、例えばドレス圧やドレス時間などである。
表示部94は、液晶モニタなどの表示装置であり、CPU91からの指示に基づいて、パッド43の圧力情報を測定した位置の位置情報、パッド43の厚みプロファイル、ドレッシング指示情報などを表示する。入力部95は、マウスやキーボードを備えて構成され、使用者から外部入力される種々の情報(制御指示の作成に必要なパラメータ等)、圧力情報取得部61から送られてくる圧力情報などを入力する。入力部95へ入力された使用者からの情報や圧力情報はCPU91へ送られる。
制御指示作成プログラム97は、ROM92内に格納されており、バスラインを介してRAM93へロードされる。図8では、制御指示作成プログラム97がRAM93へロードされた状態を示している。
CPU91はRAM93内にロードされた制御指示作成プログラム97を実行する。具体的には、制御指示作成装置90では、CPU91がROM92内から制御指示作成プログラム97を読み出してRAM93内のプログラム格納領域に展開して各種処理を実行する。具体的には、制御指示作成プログラム97を用いて、厚みプロファイルを導出するとともに、この厚みプロファイルに基づいてドレッシング指示情報を作成する。CPU91は、この各種処理に際して生じる各種データをRAM93内に形成されるデータ格納領域に一時的に記憶させておく。
制御指示作成装置90で実行される制御指示作成プログラム97は、プロファイル導出部62および制御部63を含むモジュール構成となっており、これらが主記憶装置上にロードされ、これらが主記憶装置上に生成される。
なお、ここでは制御指示作成プログラム97を用いて、厚みプロファイルを導出するとともにドレッシング指示情報を作成する場合について説明したが、厚みプロファイルの導出に用いるプログラムと、ドレッシング指示情報を作成するプログラムと、を別々のプログラムとしてもよい。
なお、本実施の形態では、CMP装置1が左側研磨/搬送機構と右側研磨/搬送機構とを有している場合について説明したが、研磨/搬送機構は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、本実施の形態では、ドレッサ40に圧力情報の測定機構としてリニアスケール51やひずみゲージ52を設ける場合について説明したが、圧力情報の測定手段と、ドレッサ40とを別構成としてもよい。この場合、圧力情報の測定機構は、パッド43にドレッサ40以外の所定の部材を押し付けた際の、パッド43から部材への圧力に基づいて、圧力情報を測定する。
また、本実施の形態では、CMP装置1がプロファイル導出部62を備える場合について説明したが、CMP装置1は、プロファイル導出部62を有していなくてもよい。この場合、制御部63は、圧力情報取得部61からの圧力情報に基づいて、ドレッサ40のドレス制御を行う。
このように第1の実施の形態によれば、ドレッサ40がパッド43に押し付けられた際の押し付け圧に基づいて、圧力情報を測定するので、パッド43の材質やスラリ44の影響を受けることなく、パッド43の正確な圧力情報、凹凸情報を測定することが可能となる。また、研磨ヘッド45よりも小さな押し当て面を有したドレッサ40が、パッド43上をスキャンすることによって圧力情報の測定を行うので、パッド43の正確な圧力情報を測定することが可能となる。これにより、パッド43の正確な厚みプロファイルを導出することが可能となる。したがって、パッド43の表面を、厚みプロファイルに基づいて正確に平坦化することが可能となる。この結果、所望の表面状態を有するパッド43を用いて基板(ウエハWA)を研磨することが可能となる。
(第2の実施の形態)
つぎに、図9および図10を用いてこの発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、ウエハWAを研磨した後、乾燥させる前のウエット状態で被研磨膜の膜厚を測定する。そして、研磨不足の場合は、ウエットエッチングによって研磨不足分の被研磨膜をエッチングする。
図9は、第2の実施の形態に係るCMP装置の構成を示すブロック図である。図9の各構成要素のうち図1に示す第1の実施の形態のCMP装置1と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
CMP装置2は、第1の実施の形態に係るCMP装置1と同様に、2つの研磨チャンバを備えた枚葉式の装置であり、CMP装置1の有する構成要素に加えて、膜厚測定機17L,17Rと、エッチング槽18L,18Rを有している。
膜厚測定機17L,17Rは、それぞれウエハWA上の被研磨膜の膜厚(残膜)を測定する装置である。エッチング槽18L,18Rは、それぞれ、ターンテーブル室15L,15Rで研磨されたウエハWAの研磨不足分を、ウエットエッチングする。換言すると、エッチング槽18L,18Rでは、ウエハWAの研磨不足量(膜厚)に応じた時間だけ、ウエハWAをウエットエッチングする。ここでのウエットエッチングは、例えば、フッ酸によるエッチングである。
CMP装置2は、CMP装置2の左側に配置されている左側研磨/搬送機構と、CMP装置2の右側に配置されている右側研磨/搬送機構と、を備えている。左側研磨/搬送機構は、膜厚測定機17L、エッチング槽18Lを含んで構成されており、右側研磨/搬送機構は、膜厚測定機17R、エッチング槽18Rを含んで構成されている。
本実施の形態のロボット配置室20Bは、膜厚測定機17L,17R、エッチング槽18L,18R、1段目洗浄部14L,14R、反転機13L,13Rに繋がっている。ロボット22は、膜厚測定機17L,17R、エッチング槽18L,18R、1段目洗浄部14L,14R、反転機13L,13Rの間で、ウエハの搬送を行う。
また、膜厚測定機17Lは、ターンテーブル室15Lに繋がっており、膜厚測定機17Lとターンテーブル室15Lとの間のウエハWAの搬送は、図示しないロボットによって行われる。同様に、膜厚測定機17Rは、ターンテーブル室15Rに繋がっており、膜厚測定機17Rとターンテーブル室15Rとの間のウエハWAの搬送は、図示しないロボットによって行われる。
例えば、カセット11L内のウエハWAを研磨する場合、ロボット21は、ウエハWAをカセット11Lから取り出して(11)、反転機13R内に搬送する(12)。そして、ロボット22は、ウエハWAを反転機13Rから取り出して(13)、膜厚測定機17Lに搬送する(14)。さらに、ウエハWAは、膜厚測定機17Lからターンテーブル室15L内に搬送される(15)。
ターンテーブル室15LでウエハWAの研磨が行われた後、ウエハWAがターンテーブル室15L内から取り出されて、膜厚測定機17L内に搬入される(16)。膜厚測定機17L内に搬入されるウエハWAは、乾燥処理などが行われていないので、ウエット状態である。膜厚測定機17Lでは、ウエット状態でウエハWA上の被研磨膜の膜厚が測定される。
ウエハWAは、膜厚が測定された後、膜厚測定機17Lから搬出される(17)。被研磨膜の膜厚が所定値よりも大きく、被研磨膜が所望通り研磨されていなければ、ウエハWAは、エッチング槽18L内に搬送されて(18A)、エッチング槽18Lで研磨の不足分がウエットエッチングされる。ウエハWAは、その後、1段目洗浄部14L内に搬送されて(19)、1段目洗浄部14Lで洗浄される。そして、ウエハWAは、1段目洗浄部14L内から取り出されて(20)、反転機13L内に搬送される(21)。
一方、被研磨膜の膜厚が所定値以下であり、被研磨膜が所望通り研磨されていれば、ウエハWAは、1段目洗浄部14L内に搬送されて(18B)、1段目洗浄部14Lで洗浄される。そして、ウエハWAは、1段目洗浄部14L内から取り出されて(20)、反転機13L内に搬送される(21)。
ロボット21は、ウエハWAを反転機13L内から取り出して(22)、2段目洗浄/乾燥部12L内に搬送する(23)。そして、ロボット21は、ウエハWAを2段目洗浄/乾燥部12L内から取り出して(24)、カセット11L内に搬送する(25)。
なお、ここでは、CMP装置2が2つの膜厚測定機17L,17Rを有する場合について説明したが、CMP装置2が備える膜厚測定機は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
つぎに、ウエハWAの研磨処理手順について説明する。図10は、ウエハWAの研磨処理手順を示すフローチャートである。制御部63が、研磨ヘッド45にウエハWAの研磨処理を指示すると、研磨ヘッド45は、パッド43上の研磨位置に移動するとともに、研磨ヘッド軸部を中心に回転する。また、パッド43は、中心部を軸として回転する。
研磨ヘッド45は、回転しながらパッド43にウエハWAの研磨面を押し付ける。これにより、ウエハWAの研磨(CMP)が行われる(ステップS110)。この後、ウエハWAがターンテーブル室15L内から取り出されて、膜厚測定機17L内に搬入される。そして、ウエハWAは、ウエット状態で、膜厚測定機17Lによって被研磨膜の膜厚が測定される(ステップS120)。
膜厚測定機17Lによる測定結果(膜厚)は、エッチング槽18Lに送られる。また、ウエハWAは、膜厚が測定された後、膜厚測定機17Lから搬出される。被研磨膜の膜厚が所定値よりも大きい場合(研磨不足の場合)、ウエハWAは、エッチング槽18L内に搬送される。そして、ウエハWAは、エッチング槽18Lで研磨の不足分がウエットエッチングされる。具体的には、ウエハWAは、測定された膜厚に応じた時間だけフッ酸でエッチングされる(ステップS130)。
この後、ウエハWAは、1段目洗浄部14L内で洗浄される(ステップS140)。そして、ウエハWAは、反転機13Lを介して2段目洗浄/乾燥部12Lでスピン乾燥され(ステップS150)、その後、カセット11Lに送られる。
なお、本実施の形態では、ウエハWAの研磨不足分をエッチング槽18L,18Rでフッ酸処理(エッチング)する場合について説明したが、ウエハWAの研磨不足分をターンテーブル室15L,15Rで再研磨してもよい。
また、本実施の形態では、エッチング槽18Lで研磨の不足分をウエットエッチングした後に、ウエハWAを1段目洗浄部14Lよりも後段に搬送する場合について説明したが、ウエハWAをウエットエッチングした後に、再度、膜厚測定機17LでウエハWAの膜厚を測定してもよい。この場合も、被研磨膜の膜厚が所定値よりも大きい場合には、ウエハWAがエッチング槽18Lで研磨の不足分だけウエットエッチングされる。
このように第2の実施の形態によれば、ウエハWAを研磨(CMP)した後、ウエット状態でウエハWA上の被研磨膜の膜厚を測定するので、洗浄処理や乾燥処理を行うことなくウエハWAの膜厚を測定することが可能となる。このため、ウエハWAへの研磨の不足分を、迅速にウエットエッチングすることが可能となる。したがって、短時間で、所望の膜厚分だけウエハWA上の被研磨膜を除去することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…CMP装置、16L,16R…ターンテーブル、40…ドレッサ、43…パッド、45…研磨ヘッド、50…スピンドル、51…リニアスケール、52…ひずみゲージ、61…圧力情報取得部、62…プロファイル導出部、63…制御部、90…制御指示作成装置、WA…ウエハ。

Claims (40)

  1. 基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドをドレッシングするドレッサに対し、前記パッド面内での位置と、当該位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッド面の位置毎に、ドレス制御を行うドレスステップを含み、
    前記パッド表面状態情報は、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の、前記部材にかかる圧力に基づいて測定されることを特徴とするドレス方法。
  2. 前記パッド面内での位置と、前記パッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッドの厚みプロファイルを導出する厚み導出ステップをさらに含み、
    前記ドレスステップでは、前記厚みプロファイルに応じたドレス制御が行われることを特徴とする請求項1に記載のドレス方法。
  3. 前記パッド表面状態情報は、前記パッドの位置毎の高さに関する高さ情報であることを特徴とする請求項1または2に記載のドレス方法。
  4. 前記部材は、前記ドレッサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のドレス方法。
  5. 前記ドレッサは、前記パッド上をスキャンすることによって前記パッドのドレッシングおよび前記パッド表面状態情報の測定を行うことを特徴とする請求項4に記載のドレス方法。
  6. 前記ドレッサは、前記基板の被研磨面よりも小さな面積の押し付け面で前記パッドに押し付けられることを特徴とする請求項4または5に記載のドレス方法。
  7. 前記ドレス制御は、ドレス圧の制御であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のドレス方法。
  8. 前記ドレス制御は、ドレス時間であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のドレス方法。
  9. 前記パッド表面状態情報は、前記ドレッサに設けられたリニアスケールを用いて測定されることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1つに記載のドレス方法。
  10. 前記パッド表面状態情報は、前記ドレッサに設けられたひずみゲージを用いて測定されることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1つに記載のドレス方法。
  11. 基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドのパッド面内での位置と、当該位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッド面の位置毎に、前記パッド表面状態情報に応じた研磨条件で前記基板の化学的機械的研磨制御を行う研磨ステップを含み、
    前記パッド表面状態情報は、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の、前記部材にかかる圧力に基づいて測定されることを特徴とする研磨方法。
  12. 前記パッド面内での位置と、前記パッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッドの厚みプロファイルを導出する厚み導出ステップをさらに含み、
    前記研磨ステップでは、前記厚みプロファイルに応じた化学的機械的研磨制御が行われることを特徴とする請求項11に記載の研磨方法。
  13. 前記パッド表面状態情報は、前記パッドの位置毎の高さに関する高さ情報であることを特徴とする請求項11または12に記載の研磨方法。
  14. 前記部材は、前記パッドをドレッシングするドレッサであることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに記載の研磨方法。
  15. 前記ドレッサは、前記パッド上をスキャンすることによって前記パッドのドレッシングおよび前記パッド表面状態情報の測定を行うことを特徴とする請求項14に記載の研磨方法。
  16. 前記ドレッサは、前記基板の被研磨面よりも小さな面積の押し付け面で前記パッドに押し付けられることを特徴とする請求項14または15に記載の研磨方法。
  17. 前記化学的機械的研磨制御は、研磨圧の制御であることを特徴とする請求項11〜16のいずれか1つに記載の研磨方法。
  18. 前記化学的機械的研磨制御は、研磨時間の制御であることを特徴とする請求項11〜16のいずれか1つに記載の研磨方法。
  19. 前記パッド表面状態情報は、前記ドレッサに設けられたリニアスケールを用いて測定されることを特徴とする請求項13〜18のいずれか1つに記載の研磨方法。
  20. 前記パッド表面状態情報は、前記ドレッサに設けられたひずみゲージを用いて測定されることを特徴とする請求項13〜18のいずれか1つに記載の研磨方法。
  21. 基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドのパッド面内での位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報を、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の前記部材にかかる圧力に基づいて測定するパッド表面状態情報取得部と、
    前記パッドをドレッシングするドレッサに対し、前記パッド表面状態情報に応じたドレス制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする研磨装置。
  22. 前記パッド面内での位置と、前記パッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッドの厚みプロファイルを導出する厚み導出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記厚みプロファイルに応じたドレス制御を行なうことを特徴とする請求項21に記載の研磨装置。
  23. 前記パッド表面状態情報は、前記パッドの位置毎の高さに関する高さ情報であることを特徴とする請求項21または22に記載の研磨装置。
  24. 前記部材は、前記ドレッサであることを特徴とする請求項21〜23のいずれか1つに記載の研磨装置。
  25. 前記ドレッサは、前記パッド上をスキャンすることによって前記パッドのドレッシングおよび前記パッド表面状態情報の測定を行うことを特徴とする請求項24に記載の研磨装置。
  26. 前記ドレッサは、前記基板の被研磨面よりも小さな面積の押し付け面で前記パッドに押し付けられることを特徴とする請求項24または25に記載の研磨装置。
  27. 前記制御部は、前記ドレス制御として、ドレス圧の制御を行うことを特徴とする請求項21〜26のいずれか1つに記載の研磨装置。
  28. 前記制御部は、前記ドレス制御として、ドレス時間を制御することを特徴とする請求項21〜26のいずれか1つに記載の研磨装置。
  29. 前記ドレッサは、リニアスケールを有し、
    前記パッド表面状態情報は、前記リニアスケールを用いて測定されることを特徴とする請求項23〜28のいずれか1つに記載の研磨装置。
  30. 前記ドレッサは、ひずみゲージを有し、
    前記パッド表面状態情報は、前記ひずみゲージを用いて測定されることを特徴とする請求項23〜28のいずれか1つに記載の研磨装置。
  31. 基板の被研磨面が押し当てられて前記基板の化学的機械的研磨を行うパッドのパッド面内での位置毎の前記パッドの表面状態に関するパッド表面状態情報を、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の前記部材にかかる圧力に基づいて測定するパッド表面状態情報取得部と、
    前記パッドを研磨する研磨ヘッドに対し、前記パッド表面状態情報に応じた研磨条件で前記基板の化学的機械的研磨制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記パッド表面状態情報は、前記パッドに所定の部材を押し付けた際の、前記部材にかかる圧力に基づいて測定されることを特徴とする研磨装置。
  32. 前記パッド面内での位置と、前記パッド表面状態情報と、に基づいて、前記パッドの厚みプロファイルを導出する厚み導出部をさらに有し、
    前記制御部は、前記厚みプロファイルに応じたドレス制御を行うことを特徴とする請求項31に記載の研磨装置。
  33. 前記パッド表面状態情報は、前記パッドの位置毎の高さに関する高さ情報であることを特徴とする請求項31または32に記載の研磨装置。
  34. 前記部材は、前記ドレッサであることを特徴とする請求項31〜33のいずれか1つに記載の研磨装置。
  35. 前記ドレッサは、前記パッド上をスキャンすることによって前記パッドのドレッシングおよび前記パッド表面状態情報の測定を行うことを特徴とする請求項34に記載の研磨装置。
  36. 前記ドレッサは、前記基板の被研磨面よりも小さな面積の押し付け面で前記パッドに押し付けられることを特徴とする請求項34または35に記載の研磨装置。
  37. 前記制御部は、前記化学的機械的研磨制御として、研磨圧の制御を行うことを特徴とする請求項31〜36のいずれか1つに記載の研磨装置。
  38. 前記制御部は、前記化学的機械的研磨制御として、研磨時間を制御することを特徴とする請求項31〜36のいずれか1つに記載の研磨装置。
  39. 前記ドレッサは、リニアスケールを有し、
    前記パッド表面状態情報は、前記リニアスケールを用いて測定されることを特徴とする請求項33〜38のいずれか1つに記載の研磨装置。
  40. 前記ドレッサは、ひずみゲージを有し、
    前記パッド表面状態情報は、前記ひずみゲージを用いて測定されることを特徴とする請求項33〜38のいずれか1つに記載の研磨装置。
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