JP2006007040A - 金属触媒の破壊回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被処理体から金属触媒を含む粉体を回収する金属触媒の破壊回収装置の提供。
【解決手段】 金属触媒の破壊回収装置であって、集塵機2が、バグフィルタ14aと、差圧検出手段14bと、エア噴出手段14cと、仕切り板14eまたは集塵室15に面する壁14iを振動させて、バグフィルタ14aまたは壁14iの内側に付着する粉体30を貯留容器17に払い落とす振動手段14dを備えることとした。
【選択図】 図7

Description

本発明は、金属触媒を担持した担体または該担体を金属製の筒に内装した触媒コンバータからなる被処理体から金属触媒を含む粉体を回収する金属触媒の破壊回収装置に関する。
従来、自動車などの内燃機関の排気ガスの浄化を目的としてマフラーの中途部分に触媒コンバータを介装している。
前記触媒コンバータは、金属触媒を担持した金属担体を金属製の筒に接合して内装した構造になっており、該金属触媒には通常、貴金属である白金系触媒が使用され、これら白金系触媒は高価かつ希少であるため回収してリサイクルすることが望ましい。
そこで、前記金属担体または触媒コンバータなどの被処理体から金属触媒を回収する技術が公知となっている(特許文献1参照)。
特開平6−205993号公報
しかしながら、従来の発明においては、衝撃式粉砕機で粉砕されて回収される粉砕物の中に、触媒コンバータの筒、金属担体、金属触媒が混在した状態となって分離していないため、衝撃式粉砕機の下流側にラジアル送風機、サイクロン分離機を配置して金属触媒を含む粉砕物と、金属担体や筒のように金属触媒を含まない粉砕物に分離しなければならず、装置が大型化する上、コストや手間が大変かかるという問題点があった。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、金属触媒を担持した担体または該担体を金属製の筒に内装した触媒コンバータからなる被処理体を衝撃破壊して該被処理体から金属触媒を含む粉体を分離させることによって、効率的に金属触媒を含む粉体を回収できる金属触媒の破壊回収装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、金属触媒を担持した担体または該担体を金属製の筒に内装した触媒コンバータからなる被処理体を投入する容器と、前記容器内で回転し、前記被処理体を自重で落下する大きさに衝撃破壊すると共に、前記被処理体から金属触媒を含む粉体を分離する衝撃羽と、前記粉体を前記容器内でより高く上方へ浮遊させる浮遊手段と、前記容器内に浮遊する粉体を吸引口から吸引して回収する集塵機を備えた金属触媒の破壊回収装置であって、前記集塵機が、集塵室と清浄室を区分けする仕切り板の開口部に取付けられ、ブロアーの吸引力を受けて集塵室に前記吸引口から吸引された粉体を濾過するバグフィルタと、前記集塵室と清浄室の圧力差を検出する差圧検出手段と、前記差圧検出手段が所定の圧力差を検出した場合に前記開口部からバグフィルタ内にエアを噴射してバグフィルタの外面に付着した粉体を集塵室の下方に設けられた貯留容器に払い落とすエア噴出手段と、前記仕切り板または集塵室に面する壁を振動させて、バグフィルタまたは壁の内側に付着する粉体を前記貯留容器に振り落とす振動手段を備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明にあっては、衝撃羽が被処理体を自重で落下する大きさに衝撃破壊して被処理体から金属触媒を含む粉体を分離させる。
そして、浮遊手段によって前記分離された粉体が容器内でより高く浮遊し、この浮遊する粉体を集塵機で吸引口から吸引して回収する。
従って、浮遊手段により容器内でより高く浮遊した金属触媒を含む粉体を回収するため、従来のように回収された粉砕物の中に触媒コンバータや金属担体の破片が混在せず、結果、複数の分離機や強力な吸引装置を必要とせず、小規模な設備でコストや手間をかけることなく金属触媒を含む粉体を高い回収率で回収することができる。
さらに、前記集塵機が、集塵室と清浄室を区分けする仕切り板の開口部に取付けられ、ブロアーの吸引力を受けて集塵室に前記吸引口から吸引された粉体を濾過するバグフィルタと、前記集塵室と清浄室の圧力差を検出する差圧検出手段と、前記差圧検出手段が所定の圧力差を検出した場合に前記開口部からバグフィルタ内にエアを噴射してバグフィルタの外面に付着した粉体を集塵室の下方に設けられた貯留容器に払い落とすエア噴出手段と、前記仕切り板または集塵室に面する壁を振動させて、バグフィルタまたは壁の内側に付着する粉体を前記貯留容器に振り落とす振動手段を備えることとしたため、集塵室のバグフィルタや壁の内側に付着する貴重な粉体を振動手段で払い落として回収することができ、粉体の回収率を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
以下、本発明の実施例1を説明する。
図1は本発明の実施例1の破壊回収装置の全体図、図2は実施例1の破壊分離機の内部を説明する平面図、図3は図2のS3−S3線による側断面図、図4は実施例1のフィルタ部材の分解斜視図である。
図5は実施例1のフィルタ部材の装着を示す平面図、図6は実施例1の衝撃羽の側断面図、図7は実施例1の集塵機の内部を説明する図、図8は実施例1のふるい機の動作を説明する図である。
図1に示すように、本実施例1の金属触媒の破壊回収装置は、破壊分離機1と、集塵機2と、コンベア3と、ふるい機4を主要な構成としている。
図2、3に示すように、前記破壊分離機1の容器1aは円柱形状に形成され、基台5によって傾斜した状態で設置されている。
前記容器1aの上面には半円形状に開口された投入口1bと、矢印P方向に開閉自在な蓋1cとが設けられている。
また、前記蓋1cには外部と通じた大気開放口11が設けられている。
前記容器1aの内壁1dは耐磨耗鋼を用いて形成され、上部には後述する集塵機2の吸引ダクト2aに接続された第1吸引口1eが設けられている。
また、前記第1吸引口1eには後述するフィルタ部材20が装着されている。
図4、5に示すように、前記フィルタ部材20は容器1aの内壁1dに沿う形状に形成され、且つ、前記第1吸引口1eに対応する開口部21を有する外周部22と、複数の吸引孔23を有する吸引部24〜26で構成され、該内壁1dに図外のボルトにて4箇所で固定される。
また、前記吸引部24、25は外周部22と溶接により一体的に形成され、前記吸引部26は外周部22に図外のボルトにより6箇所で脱着可能となっており、フィルタ部材20及びその内部のメンテナンス性に優れた構造になっている。
また、前記吸引部24〜26の各吸引孔23の開口面積の総和は少なくとも前記開口部21の開口面積よりも大きくなっており、後述する金属触媒を含む粉体30(以下、粉体30と略す)の吸引性能が低下しないようになっている。
前記内壁1dの下部には開口部1fが設けられ、この開口部1fは矢印Q方向に開閉自在な蓋1gで排出口12に通じている。
前記排出口12は後述する衝撃破壊後の被処理体6を容器1aから取り出すためのものであって、前記開口部1fを覆うように固定されたフードFで構成されると共に、該フードFには集塵機2の吸引ダクト2aに接続された第2吸引口13が設けられている。
さらに、前記内壁1dには容器1aの周方向に等間隔で耐磨耗鋼製の反射体1hが8箇所設けられている。
前記容器1aの底部には容器1aの周方向(図2中矢印C方向)に回転自在な回転ロータ1iが設けられている。
図6に示すように、前記回転ロータ1iはカバー1jと、押圧プレート1kと、衝撃羽取付けプレート1lと回転軸1mを主要な構成としている。
前記カバー1jは円柱状を成して容器1aの中心位置に配置され、その下方周縁が溶接Xで押圧プレート1kに固定されている。
前記押圧プレート1kは円盤状を成してボルトB1で衝撃羽取付けプレート1lに固定されている。
前記衝撃羽取付けプレート1lの両端にはボルトB2で脱着自在に固定される2つの衝撃羽1nが回転ロータ1iから側方に突出した状態で設けられ(図2参照)、これら衝撃羽1nの先端側は傾斜面1oが形成され、一方、衝撃羽1nの基端側には反射体1pが設けられている。
なお、前述した押圧プレート1k、衝撃羽1n、反射体1pは内壁1dと同様に耐磨耗鋼で形成されている。
前記衝撃羽取付けプレート1lは底面プレート1qと僅かな隙間を有した状態でボルトB3で容器1aの底部を貫通した回転軸1mに固定されている。
前記回転軸1mにはその軸心位置に空気流通路1rが形成され、この空気流通路1rの上側は二方向に分岐されて衝撃羽取付けプレート1lの連通溝1sと連通している。
前記衝撃羽1nの底部には前記連通溝1sと連通した連通パイプ1tが固定され、この連通パイプ1tが衝撃羽1nの底部を介して容器1a内と通じた状態となっている。
一方、前記空気流通路1rの下側は回転軸1mに固定される回転ローラ1uの軸心を貫通してエアチューブ1vが接続されたアダプタ1wに連通されている。
また、前記回転ローラ1uに架けられたベルト1xはモータ1yの回転軸に固定される回転ローラ1zに周設されている。なお、10は回転軸1mを回転自在に固定する外嵌部材である。
これにより、前記モータ1yの回転ローラ1zが回転してその回転力がベルト1xを介して回転ロータ1uに伝達し、結果、回転ロータ1i(衝撃羽1n)が所定回転速度で回転方向Cに回転するようになっている。
図7に示すように、前記集塵機2は前記吸引ダクト2aを介して後述する破壊分離機1の容器1a内で浮遊する粉体30を吸引するためのものであって、全体が矩形形状を成し、後述するバグフィルタ14aと、差圧検出手段14bと、エア噴出手段14cと、振動手段14dを主要な構成としている。
前記バグフィルタ14aは、後述する粉体30を含む空気を濾過するためのものであり、集塵室15と清浄室16を区分けする仕切り板14eに複数形成された各開口部14fに連通した状態で取付けられている。
前記差圧検出手段14bは、集塵室15と清浄室16にそれぞれ設けられたセンサ14g,14hで構成され、両室15,16の圧力差を検出するためのものである。
前記エア噴出手段14cは、図外のエアコンプレッサに接続された分岐管14kを介して前記各開口部14fからバグフィルタ14a内にエアを噴射してバグフィルタ14aの外面に付着した粉体30を払い落とすためのものである。
前記振動手段14dは、仕切り板14eの清浄室16側に1箇所、集塵室15内で対面する壁14iの外側に2箇所、集塵室15内の下方で縮径して下方に開口された傾斜状のホッパー部14jの外側に対面した状態で2箇所設けられている。
前記各振動手段14dは、その内部に図外のモータと該モータに連結された回転振動子が内蔵され、回転振動子を仕切り板14eまたは壁14iに間欠で連打させて振動させることにより、バグフィルタ14aや壁14iの内側に付着する粉体30を振り落とすものである。
また、前記ホッパー部14jの開口部付近には、フィルタ50を備えたフィルタカートリッジ51が設けられている。
前記フィルタ50の隙間は被処理体6の破壊片よりも小さく形成されており、粉体30と共に被処理体6の破壊片が集塵室15に侵入した場合でも、粉体30のみを貯留容器17に回収することができるようになっている。
また、前記フィルタカートリッジ51は図中左右方向にスライドさせて着脱可能に設けられており、該フィルタカートリッジ51を交換・清掃する際に被処理体6の破壊片の混入の有無やその量を確認できるようになっている。
なお、前述した集塵機2のブロアー、差圧検出手段14b、エア噴出手段14c、振動手段14d等の作動は全てコントロールユニット18で制御されている。
前記コンベア3は後述する破壊分離機1で衝撃破壊された被処理体6をふるい機4に搬送するためのものである。
図8(a)に示すように、前記ふるい機4はコンベア3によって搬送された被処理体6を加振して該被処理体6の内部に残留する粉体30を回収するためのものであって、基台4aと、この基台4aに枢軸4bを軸として矢印R方向に回動自在に固定される容器4cと、貯溜容器4rを主要な構成としている。
前記容器4cは側方下部に突設した舌片4dが設けられると共に、この舌片4dの下方には進出部材4eを有する駆動装置4fが設けられている。
前記駆動装置4fは図示しないモータ又はソレノイドを用いて前記進出部材4eを上下方向に進出させることによって、前記舌片4dを上下動させ、結果、容器4cを矢印R方向に衝撃的な運動を与えて後述する容器4c内の被処理体を揺動させるためのものである(図8(b)参照)。
前記容器4c内は上下のフィルタ4g,4hによって2つの部屋4i,4jが形成され、前記フィルタ4gの隙間はフィルタ4hよりも広く形成されている。
前記容器4cの内壁4kには前記吸引ダクト2aに接続された吸引口4lが設けられると共に、この吸引口4lにはフィルタ4mが設けられている。
前記容器4cの底部は前記フィルタ4g,4hよりも隙間が狭いフィルタ4xを備える縮径部4pが形成されて、その縮径部4pの下方には貯留容器4rが設けられている。
以下、本実施例1の金属触媒の破壊回収装置の作用及び効果を説明する。
本実施例1の金属触媒の破壊回収装置を使用する際には、先ず、所定量、例えば10kgの金属担体7aまたは触媒コンバータ7bからなる被処理体6を破壊分離機1の投入口1bから容器1aに投入して蓋1cを閉める。
なお、前記金属担体7aは、大波または小波状の金属製の箔材を多重に巻回して白金系の触媒を担持させた一般的な金属担体である。
次に、破壊分離機1、集塵機2を作動させる。
この際、破壊分離機1では、モータ1yの回転ローラ1zが回転してその回転力がベルト1xを介して回転ロータ1uに伝達し、結果、回転ロータ1iが所定回転速度、例えば1500rpm程度で回転する。
また、エアチューブ1vから所定圧力の空気が供給され、この空気はアダプタ1w、空気流通路1rを介して該空気流通路1rの上方で二方向に分岐し、さらに連通溝1s、連通パイプ1tを介して衝撃羽1nの底部から容器1aの内壁1dへ向かって噴射し、結果、容器1a内で上方へ向かう空気流Aとなる(図6参照)。
そして、前記回転ロータ1iの衝撃羽1nが被処理体6を飛散させながら内壁1dに衝突させて衝撃破壊し、結果、これら被処理体6から粉体30が分離して容器1a内に浮遊する。
この際、衝撃羽1nの反射体1pや内壁1dの反射体1hは被処理体6に衝突して該被処理体6を効率良く衝撃破壊すると共に、前記粉体30をより上方へ浮遊させる浮遊手段として作用する。
また、衝撃羽1nの傾斜面1oにより、衝撃羽1nと内壁1dとの間に被処理体6が挟まらないよう配慮されている。
さらに、容器1aは傾斜した状態で設置されているため、被処理体6は重力に従って下方に移動して衝撃羽1nや反射体1h,1pに攪拌されながら効率良く破壊され、結果、粉体30を上方へ導く浮遊手段として作用する。
そして、前記空気流Aは粉体30を容器1a内で上方へ浮遊させ、結果、粉体30を容器1a内でより上方へ浮遊させる浮遊手段として作用する。
一方、集塵機2においては、図外のブロアーの吸引力により、清浄室16、バグフィルタ14a、集塵室15、吸引ダクト2aを介して容器1a内から粉体30を含む空気を集塵室15に導き、該空気がバグフィルタ14aを通過する際に粉体30のみがバグフィルタ14aに付着していく。
そして、前記コントロールユニット18は、差圧検出手段14bによる圧力差が所定値となった場合に、エア噴出手段14cを作動させ、これによりバグフィルタ14aの外側に付着する粉体30を払い落として貯留容器17に回収する。
ここで、前記バグフィルタ14a、壁14i、ホッパー部14jの内側には粉体30が付着して次第に堆積してしまうという問題が生じる。
なお、前記粉体30が付着する原因の1つとして、処理体6の中にはオイルやガソリン等の液体成分が3%前後含まれており、前記エア噴出手段14cでも払い落とすことができないためだと考えられる。
また、前記粉体30は一般的な集塵機で回収するような塵や不要物とは異なり、大変希少価値が高く、僅かな粉体30であっても回収することが好ましい。
そこで、本実施例の金属触媒の回収装置では、前述したように、コントロールユニット18は差圧検出手段14bによる圧力差が所定値となった場合に、振動手段14dを連動させて作動させるため、これによりバグフィルタ14a、壁1i、ホッパー部14jの内側等に付着する粉体30を貯留容器17に振り落とすことができ、僅かな粉体30をも回収することができる。
また、粉体30と共に被処理体6の破壊片が集塵室15に混入した場合でも、フィルタカートリッジ51のフィルタ50によって被処理体6の破壊片の貯留容器17への落下を防止でき、これにより粉体30のみを貯留容器17に落下させて回収できる。
さらに、前述したように、前記第1吸引口1eにはフィルタ部材20が設けられており、前記粉体30は吸引部24〜26の3方向から吸引されるため、被処理体6の破壊片、例えば触媒コンバータの筒等の剥離片が吸引されて吸引部24〜26のうちいずれか1つに貼り付いた場合でも、該粉体30の吸引が可能となっている。
次に、所定時間が経過した後、衝撃羽1nの回転速度を300rpm程度まで減速させると、衝撃破壊された被処理体6は全て容器1a内の底部に移動して該被処理体6と粉体30の分離が促進され、結果、粉体30が容器1a内でより高く上方へ浮遊して集塵機2により効率的に回収される。
次に、前記衝撃羽1nの回転を減速させてから一定時間が経過した後、衝撃羽1nの回転を停止させた状態で容器1aの蓋1gを開けて衝撃破壊後の被処理体6を排出口12からコンベア3上に取り出す。
この際、フードF内に浮遊する僅かな粉体30を排出口12の第2吸引口13から集塵機2へ回収できるようになっている。
次に、前記コンベア3及びふるい機4を始動させる。
この際、コンベア3が前記被処理体6をふるい機4の容器4c内へ投入すると共に、該ふるい機4が矢印R方向に揺動して被処理体6を加振し、フィルタ4g,4h、4xを介して被処理体6に残留する粉体30を下方の貯溜容器4rに貯留する。
また、前記被処理体6はフィルタ4g,4hにより大きさに応じて部屋4i,4jで選別され、さらにフィルタ4xでふるいにかけられることにより、被処理体6の破片などが貯溜容器4aに貯留されるのを防止できるようになっている。
また、前記ふるい機4内で浮遊した粉体30は吸引ダクト2aを介して吸引口4lより集塵機2に回収されるようになっており、微量な粉体30であっても回収できるようになっている。
従って、本実施例1の金属触媒の破壊回収装置では、貯留容器1a、衝撃羽1n、反射体1h,1p、空気流Aが金属触媒を含む粉体30を容器1a内でより上方へ浮遊させる浮遊手段として作用し、粉体30を容易かつ短時間で回収することができるという効果を奏する。
また、衝撃破壊後に衝撃羽1nの回転速度を減速させて被処理体6と粉体30の分離を促進させたり、容器1a内の上方に大気開放口11から第1吸引口1eへ流入する空気流Bを形成することで、粉体30を短時間で効率良く回収できる。
さらに、前記集塵機2が、集塵室15と清浄室16を区分けする仕切り板14eの開口部14fに取付けられ、ブロアーの吸引力を受けて集塵室15に前記第1吸引口1eから吸引された粉体30を濾過するバグフィルタ14aと、前記集塵室15と清浄室16の圧力差を検出する差圧検出手段14bと、前記差圧検出手段14bが所定の圧力差を検出した場合に開口部14fからバグフィルタ14a内にエアを噴射してバグフィルタ14aの外面に付着した粉体30を貯留容器17に払い落とすエア噴出手段14cと、前記仕切り板14eまたは集塵室15に面する壁14iを振動させて、バグフィルタ14aまたは壁14iの内側に付着する粉体30を貯留容器17に振り落とす振動手段14dを備えることとしたため、集塵室15のバグフィルタ14aや壁14iの内側に付着する僅かな粉体30をも振動手段14dで振り落として回収することができ、粉体30の回収率を向上させることができる。
また、衝撃破壊後の被処理体6を容器1aから取り出す排出口12に集塵機2の第2吸引口13を設けたり、該被処理体6をふるい機4でふるいにかけることで、衝撃破壊前の被処理体6に含まれていた粉体30を略完全に回収することができる。
以下、本発明の実施例2を説明する。
図9は本発明の実施例2の金属触媒の破壊回収装置の全体図、図10は実施例2の破壊分離機の内部を説明する側断面図、図11は実施例2のフィルタ部材の分解斜視図である。
図12は実施例2のフィルタ部材の斜視図、図13は実施例2の破壊分離機の内部の様子を説明する図、図14は実施例2の破壊分離機の作用を説明する図である。
なお、本実施例2の金属触媒の破壊回収装置は、前記実施例1で説明したふるい機を省略して、破壊分離機の構成を一部変更したこと以外は前記実施例1と略同様であるため相違点のみについて詳述し、同一の構成部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図9に示すように、本実施例2の金属触媒の破壊回収装置は、破壊分離機1と、集塵機2を主要な構成としている。
図10に示すように、本実施例の破壊分離機1は、前記実施例1で説明した第1吸引口1eの代わりに容器1aの上方中心部に第1吸引口19が設けられ、ここに吸引ダクト2aに接続されたフィルタ部材41が装着されている。また、蓋1cの大気開放口は省略されている。
図11、12に示すように、前記フィルタ部材41は全体が円柱形状に形成され、円盤状の後面部41aと有底円筒状の本体部41bとが溶接されて一体的に形成され、該フィルタ部材41は前記後面部41aに設けられた4箇所の取付孔41cで図外のボルトで容器1aの上部中心位置に固定される。
また、後面部41aは前記第1吸引口19と同一の開口面積を有する開口部43が形成されている。
また、前記本体部41bの外周面には複数の吸引孔42が設けられ、該吸引孔42の開口面積の総和は少なくとも前記第1吸引口19の開口面積よりも大きくなっており、粉体30の吸引性能が低下しないようになっている。
前記内壁1dには長孔形状に開口された送風口44が設けられ、該送風口44は下方に傾斜した状態で内壁1dの周方向に沿うように設けられた接続パイプ45が接続されている。
なお、図示を省略するが接続パイプ45は送風機に接続される他、該送風口44には逆流防止のフラップやフィルタが設けられている。
以下、本実施例2の金属触媒の破壊回収装置の作用及び効果を説明する。
本実施例2の金属触媒の破壊回収装置において破壊分離機1を作動させると、図13に示すように、衝撃羽1nが回転すると共に、エアチューブ1vから供給された空気が、容器1aの内壁1dへ向かって噴射し、結果、容器1a内で上方へ向かう空気流Aが発生する。
さらに、前記送風口44から空気が送風されることにより容器1a内に内壁1dに沿って下方に降りる渦流Yが発生する。
このような状況下で被処理体6が衝撃破壊されると、図14に示すように、容器1a内では、衝撃羽1nの回転力も加わって塵や破壊片等の比較的大きな固体粒子と粉体30との混相流による強制渦が発生する。
そして、粉体30に比べて自重の重い塵や破壊片は強制渦の遠心力と重力で内壁1dの下方に集まり易くなり、フィルタ部材41の吸引孔42を介して第1吸引口19から粉体30のみを非常に効率良く回収できる。
なお、渦流を発生させるような回転体を容器1a内に設ける構成にした場合、内壁1dの近傍では流体の微小部分の不規則な運動が制限されるため、内壁1dに集まった破壊片は渦流の影響をあまり受けず、該破壊片の中に残る粉体30は分離しない。
しかしながら、本実施例2では内壁1dの送風口44からの送風によって渦流Yを形成するため、ランキン渦のように内壁1dに集まった破壊片も連続的に渦流Yの影響を受け、結果、破壊片の中に残る粉体30が分離して浮遊する。
また、前記渦流Yと空気流Aによって乱流が生じ、容器1a内で衝撃破壊中の被処理体6が攪拌し易くなる。
また、前記実施例1で説明したように、集塵機2においては、図外のブロアーの吸引力によって、清浄室16、バグフィルタ14a、集塵室15、吸引ダクト2aを介して容器1a内から粉体30を含む空気を集塵室15に導き、該空気がバグフィルタ14aを通過する際に粉体30のみがバグフィルタ14a付着していく。
そして、前記コントロールユニット18は、差圧検出手段14bによる圧力差が所定値となった場合に、エア噴出手段14cを作動させ、これによりバグフィルタ14aに付着する粉体30を払い落として貯留容器17に回収する。
さらに、コントロールユニット18は前記差圧検出手段14bによる圧力差が所定値となった場合に、振動手段14dを連動させて作動させるため、これによりバグフィルタ14aや壁の内側に付着する粉体30を貯留容器17に振り落とすことができ、僅かな粉体30をも回収することができる。
また、衝撃破壊後の被処理体6に粉体30が残らないため、衝撃破壊前の被処理体6に含まれていた粉体30を略全て回収することができ、ふるい機を省略することができる。
なお、衝撃破壊機1、集塵機2のその他の作動については前記実施例1と同様であるため、その説明は省略する。
また、本実施例2で説明した渦流Yの回転方向は衝撃羽1nの回転方向を考慮に入れて適宜設定することができる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明の具体的構成は本実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、振動手段14dは仕切り板14eまたは壁14iを振動させてこれらに付着した粉体30を振り落とすことができる構造であれば良く、その駆動力はモータ以外に油圧式や電磁式のアクチュエータ等を用いても良い。
また、衝撃羽1nの形状、設置数については適宜設定できる。
また、破壊分離機1、集塵機2、ふるい機4において金属触媒を含む粉体30が通過する個所に様々な種類のフィルタを設けても良い。
さらに、本発明の金属触媒の破壊回収装置は、クロム系ステンレス製の自動車用触媒、ニッケル系ステンレス製の化学プラント用触媒、セラミックス触媒等、金属触媒を金属製の担体または非金属製の担体に担持した様々な触媒に適用でき、その種類に応じて反射体1h、1pの設置の有無や設置数を適宜選択することは当然考えられる。
本発明の実施例1の破壊回収装置の全体図である。 実施例1の破壊分離機の内部を説明する平面図である。 図2のS3−S3線による側断面図である。 実施例1のフィルタ部材の分解斜視図である。 実施例1のフィルタ部材の装着を示す平面図である。 実施例1の衝撃羽の側断面図である。 実施例1の集塵機の内部を説明する図である。 実施例1のふるい機の動作を説明する図である。 本発明の実施例2の金属触媒の破壊回収装置の全体図である。 実施例2の破壊分離機の内部を説明する側断面図である。 実施例2のフィルタ部材の分解斜視図である。 実施例2のフィルタ部材の斜視図である。 実施例2の破壊分離機の内部の様子を説明する図である。 実施例2の破壊分離機の作用を説明する図である。
符号の説明
A 空気流
F フード
1 破壊分離機
1a、4c 容器
1b 投入口
1c、1g 蓋
1d、4k 内壁
1e、19 第1吸引口
1f 開口部
1h、1p 反射体
1i 回転ロータ
1j カバー
1k 押圧プレート
1l 衝撃羽取付けプレート
1m 回転軸
1n 衝撃羽
1o 傾斜面
1q 底面プレート
1r 空気流A通路
1s 連通溝
1t 連通パイプ
1u、1z 回転ローラ
1v エアチューブ
1w アダプタ
1x ベルト
1y モータ
2 集塵機
2a 吸引ダクト
3 コンベア
4g、4h、4j フィルタ
4r 貯溜容器
4 ふるい機
4b 枢軸
4e 進出部材
4f 駆動装置
4i、4j 部屋
4l 吸引口
4p 縮径部
5、4a 基台
6 被処理体
7a 金属担体
7b 触媒コンバータ
10 外嵌部材
11 大気開放口
12 排出口
13 第2吸引口
14a バグフィルタ
14b 差圧検出手段
14c エア噴出手段
14d 振動手段
14e 仕切り板
14f 開口部
14g、14h センサ
14i 壁
14j ホッパー部
14k 分岐管
15 集塵室
16 清浄室
17 貯留容器
18 コントロールユニット
20、41 フィルタ部材
21 開口部
22 外周部
23 吸引孔
24、25、26 吸引部
30 (金属触媒を含む)粉体
41a 後面部41a
41b 本体部
41c 取付孔
42 吸引孔
43 開口部
50 フィルタ
51 フィルタカートリッジ

Claims (1)

  1. 金属触媒を担持した担体または該担体を金属製の筒に内装した触媒コンバータからなる被処理体を投入する容器と、
    前記容器内で回転し、前記被処理体を自重で落下する大きさに衝撃破壊すると共に、前記被処理体から金属触媒を含む粉体を分離する衝撃羽と、
    前記粉体を前記容器内でより高く上方へ浮遊させる浮遊手段と、
    前記容器内に浮遊する粉体を吸引口から吸引して回収する集塵機を備えた金属触媒の破壊回収装置であって、
    前記集塵機が、集塵室と清浄室を区分けする仕切り板の開口部に取付けられ、ブロアーの吸引力を受けて集塵室に前記吸引口から吸引された粉体を濾過するバグフィルタと、
    前記集塵室と清浄室の圧力差を検出する差圧検出手段と、
    前記差圧検出手段が所定の圧力差を検出した場合に前記開口部からバグフィルタ内にエアを噴射してバグフィルタの外面に付着した粉体を集塵室の下方に設けられた貯留容器に払い落とすエア噴出手段と、
    前記仕切り板または集塵室に面する壁を振動させて、バグフィルタまたは壁の内側に付着する粉体を前記貯留容器に振り落とす振動手段を備えることを特徴とする金属触媒の破壊回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105311887A (zh) * 2015-12-01 2016-02-10 苏州华乐大气污染控制科技发展有限公司 Scr脱硝催化剂再生物理吹扫除尘装置
CN107824273A (zh) * 2017-10-31 2018-03-23 天津市万泰通塑料制品有限公司 一种自清洁橡胶混料机

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