JP2006006447A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 主制御部では、1つの当たりに対して単一の時間管理で済み、かつ、副制御部では特定の当たりの有無に拘わらず、常に主制御部との間での時間的な同期をとることができ、制御系の負担を軽減する。
【解決手段】 演出制御部152及び図柄・音声制御部156において、大当たり移行案内演出として、短イントロデータと、長イントロデータを準備し、再抽選演出がある場合には短イントロデータを選択し、再抽選演出がない場合には長イントロデータを選択することで、時間の統一化を図った。これにより、主制御部150では、再抽選演出があってもなくても、同一の時間管理をすればよく、主制御部150における時間管理のために必要な記憶容量を半減させることができ、他の制御系に適用することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技媒体が遊技盤面上に設けられた始動口に入賞することを契機に所定の確率の下での抽選を実行する通常遊技、並びに当該抽選の結果が当たりの場合には、所定期間、遊技媒体の払い出しの契機を高める特別遊技の実行を制御する主制御部と、前記主制御部からの指示に基づいて、前記抽選の結果を報知するための演出を制御する副制御部と、を備えた遊技機に関するものである。
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、通常遊技状態で、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、前記通常遊技状態では閉止状態とされている大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする特別遊技状態(以下、大当り処理という)を持つパチンコ機がある。
この種のパチンコ機では、遊技盤面(一般には中央にあるセンター役物等)に液晶表示装置等の画像表示制御による表示部、或いはリールや球体等の機械動作制御による可動装置(以下、総称して図柄変動表示装置という)を配置し、この図柄変動表示装置に、例えば複数の図柄列をスクロール変動させ、当該変動が停止したときの各列の図柄の状態(図柄配列状態)で、前記抽選の結果を報知することがなされている(以下、図柄変動パターン演出という)。
なお、以下、この出願の願書に添付した明細書及び図面において、「図柄変動パターン」とした場合は、図柄変動するパターンの素材(図柄自体、背景、並びに色等)や構成を示し、「図柄変動パターン演出」とした場合は、実際に表示画面上等で図柄が変動する時間的な流れを含むものとする。
ところで、上記抽選の当たりは2種類あり、一般的に1/2の確率で、確率変動図柄(以下、確変図柄という)と、非確率変動図柄(以下、非確変図柄という)と、で当たりの種類を区別している。
確変図柄で当たりになった場合には、前記特別遊技状態が終了し、通常遊技状態に戻ったとき、通常の抽選確率(約1/300〜350程度の当選確率)が飛躍的に高まり(約1/50程度の当選確率)、早期に次の当たりを得ることができる。
なお、非確変図柄で当たりになった場合には、通常遊技状態での確率は通常の抽選確率となる(前回が確変状態の場合でも、通常確率に戻る)。
このため、遊技者は図柄変動パターンにおける抽選結果の報知の際、当たりか外れかをもちろんのこと、当たりの場合に確変か非確変かの期待も併せて持つことになる。
このような確変/非確変の結果の演出として、一旦非確変図柄で図柄が停止(仮停止)し(この時点で当たりが確定)、その後、再度変動して確変/非確変を所謂再抽選演出することが提案されている(特許文献1参照)。
図8は、再抽選演出がある場合と、再抽選演出がない場合の図柄変動時間を比較しており、再抽選演出は、大当たり演出(すなわち、抽選結果を報知する図柄変動パターン演出)と、大当たり移行案内演出(すなわち、当たりになり、特別遊技へ移行する遊技者の満足感を高める演出)との間に存在するものである。なお、大当たり演出とは、特別遊技中の演出を示す。
特願平7−294549公報
しかしながら、上記特許文献1等に記載されている再抽選演出では、当たりの際の全体の図柄変動パターン(大当たり演出から大当たり移行案内演出までのパターン)のそれぞれに、再抽選演出有り/無しで2種類の変動時間が必要となる。
通常、パチンコ機では、遊技全般(通常遊技、特別遊技)の実行を司る主制御部と、この主制御部からの一方的な命令信号に基づいて動作し、前記図柄変動パターン演出の制御を実行する副制御部と、に分類され、主制御部において、図柄変動パターン演出時間を管理している。
このため、主制御部では、再抽選演出有り/無しの2種類の変動時間をそれぞれ管理(監視)しなければならず、パチンコ機のシステム設計変更やバージョンアップ等の作業効率が悪いという問題点がある。また、1つの当たりに対して、2種類の変動時間管理のための記憶容量が必要であり、限られた記憶容量では、他の制御系への制約が多くなる。
本発明は上記事実を考慮し、主制御部では、1つの当たりに対して単一の時間管理で済み、かつ、副制御部では特定の当たりの有無に拘わらず、常に主制御部との間での時間的な同期をとることができ、制御系の負担を軽減することができる遊技機を得ることができる。
請求項1に記載の発明は、遊技媒体が遊技盤面上に設けられた始動口に入賞することを契機に所定の確率の下での抽選を実行する通常遊技、並びに当該抽選の結果が当たりの場合には、所定期間、遊技媒体の払い出しの契機を高める特別遊技の実行を制御する主制御部と、前記主制御部からの指示に基づいて、前記抽選の結果を報知するための演出を制御する副制御部と、を備えた遊技機であって、前記副制御部が、前記抽選結果に応じて決定され、当該抽選の当/外の結果を報知する第1の報知情報を記憶する第1の記憶手段と、前記第1の報知情報での報知内容が当たりであるが、その種類が特定の当たりではない場合に、前記特定の当たりへ変更し得る演出を実行するための第2の報知情報を記憶する第2の記憶手段と、少なくとも相対的に長報知時間、短報知時間の2種類を備え、前記第1の報知情報又は第2の報知情報による報知の終了に継続して実行され、前記特別遊技への移行を案内するための第3の報知情報を記憶する第3の記憶手段と、前記抽選の結果、及び抽選の結果が当たりの場合の種類のそれぞれに基づいて、前記第1乃至第3の報知情報を組み合わせて報知する報知制御手段とを有し、前記報知制御手段が、前記第2の報知情報による報知の実行の有無に応じて、前記組み合わされた報知時間が一定となるように、前記第3の記憶手段から長報知時間又は短報知時間の一方を選択することを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、主制御部から副制御部に対して抽選の結果の報知の指示があると、報知制御手段では、第1の記憶手段から第1の報知情報を読み出す。また、必要に応じて第2の記憶手段から第2の報知情報を読み出す。
ここで報知制御手段では、第2の報知情報による報知の実行が必要な場合、その分報知時間が第2の報知情報による報知とられるため、第3の報知情報として、短報知情報を読み出す。
一方、第2の報知情報による報知の実行が不要な場合、第3の報知情報として、当該第2の報知情報による報知の実行時間分、短報知情報よりも長い、長報知情報を読み出す。
これにより、第1乃至第3の報知情報の組み合わせの報知時間が一定となり、主制御部では、第2の報知情報の有無に拘わらず、単一の時間管理で済み、制御が簡便となる。また、時間管理が単一となる分、記憶容量も少なくてすみ、他の制御系への適用が可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記第2の報知情報が、図柄変動パターン演出によって当たりを報知した後に変動を再開し、前記特別遊技の実行後の通常遊技の抽選確率を通常の抽選確率よりも高める確率変動状態とする特定の当たりか否かを報知する再抽選演出変動パターン情報であることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第2の報知情報が、図柄変動パターンによる当たりの報知を確定させた後の再変動によって、特別遊技終了後の通常遊技での抽選確率を確率変動状態(高確率状態)とする(特定の当たり)か否か(特定の当たり以外の当たり)を報知するものである。
この第2の報知情報により遊技者は、当たりが確定しているという満足感と、さらに、継続される通常遊技での有利/不利の抽選の期待感と、を持つことになり、遊技の趣向性を高めることができる。このとき、遊技機の主制御部の負担が軽くなれば、軽減された分(例えば、記憶容量の占有量の減少)、他の制御系への適用が可能となり、より趣向性に富んだ遊技機を設計することができる。
以上説明した如く本発明では、主制御部では、1つの当たりに対して単一の時間管理で済み、かつ、副制御部では特定の当たりの有無に拘わらず、常に主制御部との間での時間的な同期をとることができ、制御系の負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
図1には、本実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
内枠14には、複数の表示灯62やスピーカ64が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置164(図3参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されている。
遊技領域40には、図示しない釘や風車の他、センター役物42、当該センター役物42に設けられた表示部43、並びに大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や通過装置48、入賞装置49等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。なお、センター役物42の上端部には、普通図柄表示装置42Aが設けられている。
通過装置48は、前記普通図柄表示装置42Aの始動トリガとなっており、通過装置48をパチンコ球が通過すると普通図柄抽選が実行され、当たりの場合、普通図柄表示装置42Aの表示が当りを表示し、電動チューリップ47が開放し、始動口46への入賞の確率が物理的に高まるようになっている。
また、表示部43の上部には、保留ランプ100が設けられており、本実施の形態では、最大4個の保留が可能であるため、この数に対応した4個の保留ランプ100が設けられている。
保留とは、前記表示部43において、図柄変動パターン演出を実行中に新たに始動口46に入賞した場合に、この入賞により実行された抽選の結果の報知を待機することを言う。なお、大当たり処理中に始動口46に入賞した場合も、表示部43が大当たり処理演出の動画パターンを再生しているため、保留の対象となる。但し、保留する数には限度があり(本実施の形態では4個)、これ以上の始動口46への入賞は抽選の対象とはならない。
図3には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
この主制御部150には、始動口46に設けられた始動入賞センサ168、通過装置48や入賞装置49に設けられた通過/入賞センサ172並びに大入賞口44に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口44には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ177が設けられており、主制御部150に接続されている。なお、Vゾーンセンサ177を省略し、大入賞口センサ173のみにするものでもよい。
さらに、主制御部150には、始動入賞口46に設けられた電動チューリップ47(図2参照)を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。
また、主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報が出力されるようになっている。
ここで、パチンコ球が始動口46に入賞すると、これを始動入賞センサ168で検出することで抽選が実行されるようになっており、当たりの場合は、通常遊技状態から特別遊技状態へ遊技状態が移行されるようになっている。
一方、この主制御部150には、演出制御部152と、払出制御部154とが接続されている。
演出制御部152には、図柄・音声制御部156を介してスピーカ64、センター役物42の表示部(LCD)43、普通図柄表示装置42A、並びに保留ランプ100が接続されている。また、演出制御部152は、パチンコ機10のガラス枠20に取り付けられた複数の表示灯62の点灯・消灯を制御する。なお、表示部43では、前記抽選の結果を報知するための図柄変動パターン演出画像を表示すると共に、スピーカ64からは当該図柄変動パターン演出時のBGMが出力されるようになっている。すなわち、遊技者は、視覚及び聴覚を通じて、抽選の結果を含む演出を楽しむことができる。なお、普通図柄表示装置42A、保留ランプ100は表示部43にて表示するものでもよい。
次に、前記主制御部150に接続された払出制御部154には、パチンコ球の払出しを実行する払出装置192が接続されている。
また、払出制御部154には、発射制御部158が接続されており、発射制御部158は、発射装置164を制御して、遊技者によるハンドル30の操作に応じてパチンコ球を打ち出す。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子194を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送出するようになっている。
ここで、前記抽選の結果が当たりとなり、表示部43における図柄変動パターン演出並びにスピーカ64からのBGM出力によって、当該当選を報知し終えると、特別遊技状態である大当たり処理が実行される。
なお、前記抽選結果が当たりの場合、図柄変動パターン演出後、特別遊技(大当たり処理)に移行することを演出する大当たり移行演出がなされるようになっている。この大当たり移行演出は、所謂遊技者に対して大当たりとなったことを盛り上げる導入演出(大当たり開始デモ)、所謂イントロ演出であり、遊技に直接関係するものではない。
この大当たり処理は、前記大入賞口44が所定回数(ラウンド)開放するものである。1ラウンドの開放時間は約30秒とされ、この間に最大10個のパチンコ球が入賞可能となる。すなわち、時間制限である30秒、或いは数制限である10個の何れか一方が先に満足されると、そのラウンドの権利は消滅し、当該大当たり処理中に大入賞口44内のVゾーンへの入賞があった場合に、次のラウンドへ移行することが約束される。なお、Vゾーンを省略し、単に所定個数のカウントをし、それを基に、次に継続するものでもよい。
このため、特別遊技状態では、通常遊技状態よりも短期間で多くの入賞が期待され、遊技者にとって有利な遊技状態とすることができる。
また、前述したように、前記表示部43において、図柄変動パターン演出を実行中に新たに始動口46に入賞した場合、並びに大当たり処理中に始動口46に入賞した場合、保留ランプ100の表示がその分、点灯数が増えていく(最大4個)。
一方、前回の図柄変動パターン演出が終了する、或いは大当たり処理が終了すると、表示部43では、保留分の抽選結果の報知を行うべく、新たな図柄変動パターン演出が開始される。これに伴い、保留ランプ100が1個消灯し、保留分の消化を遊技者に報知する。
ところで、図柄変動パターン演出は、当たり/外れの抽選の後に、図柄変動パターンの選択抽選によって決められるようになっている。
すなわち、図柄変動パターンは、複数種類設定されており、その中でも当選の期待値が低いものから高いもの(すなわち、当たりのときに選ばれる確率が高いもの、低いもの、或いは外れのときに選ばれる確率が高いもの、低いもの)まで様々な種類が存在し、遊技者に対して本来の目的である抽選結果の報知とは別に、表示部43での演出による趣向性を提供することができるようになっている。
ここで、本実施の形態では、前記抽選結果を報知する図柄変動パターンとして、再抽選演出を行う場合がある。言い換えれば、同一の当たりに対して、再抽選演出を実行する図柄変動パターンと、再抽選演出を実行しない図柄変動パターンが存在する。
再抽選演出とは、前記図柄変動パターン演出において、各列の変動図柄が一旦停止(仮停止)して、変動した各図柄が全て同一となって当たりが確定したとき、この当たり図柄が、所定の確率、例えば1/2の確率で非確変図柄を表示したとき、一旦停止した各列の図柄が再度変動表示を開始して、再度、抽選をしているように演出することを言い、当該再抽選演出後に最終的に停止したときの当たり図柄配列で確変か否かが決まるようになっている。
同一の図柄変動パターン演出であっても、再抽選演出を行う場合と行わない場合とがあり、本実施の形態では、この再抽選演出をするか否か(再抽選演出の有無)を主制御部150で決めている。
ところで、同一の図柄変動パターン演出に対して、再抽選演出が付加された場合の演出時間と、再抽選演出が付加されない場合の演出時間は、再抽選演出時間分だけ、当該再抽選演出が付加している方が長くなる。このため、従来は、主制御部150において、1つの図柄変動パターンに対して、2種類の時間管理ができるように制御していたため、時間管理のための制御系(特に、記憶容量)に負担がかかっていた。
これに対して、本実施の形態では、前記大当たり移行演出に着目し、演出制御部152において、この大当たり移行演出(イントロ演出)を実行する時間として、短イントロデータ(第1の移行演出情報)と、長イントロデータ(第1の移行演出情報よりも長い第2の移行演出情報)とを予め準備し、再抽選演出が有る場合には、短イントロデータを選択し、再抽選演出がない場合には、長イントロデータを選択するように制御した。
図4は、上記再抽選演出の有無の図柄変動パターンを主体として、主制御部150、副制御部152並びに図柄・音声制御部156における制御の流れを機能的に示したブロック図である。
始動入賞センサ168は、主制御部150の当/外抽選部200に接続されており、当/外抽選部200では、始動入賞センサ168で有効な始動入賞(保留満杯時の入賞は抽選の対象とはならず、無効入賞)があった場合に、抽選が実行される。具体的には、乱数カウンタから乱数を取得する。
当/外抽選部200は、当/外判定部202に接続されており、この当/外判定部202へ、取得した乱数を送出することで、当/外の判定が実行される。すなわち、予め定められた当たり値と取得した乱数とが照合され、一致している場合は当たり(当選)となる。
この当/外判定部202における判定結果を示す信号は、確変/非確変判定部204、再抽選演出有/無決定部206、当/外報知パターン抽選部208のそれぞれに送出される。
確変/非確変判定部204では、当/外の判定結果に基づいて、図柄を決定する図柄決定乱数により確変とするか否かを判定し(例えば、奇数なら確変、偶数なら非確変)、当該確変/非確変判定結果情報をコマンド生成部210へ送出する。
また、再抽選演出有/無決定部206では、当/外の判定結果に基づいて、再抽選決定乱数により再抽選演出を実行するか否かを決定し、当該再抽選演出情報をコマンド生成部210へ送出する。なお、再抽選決定乱数は、図柄決定用乱数や予告演出を決める乱数を利用して決定するものでもよい。
当/外報知パターン抽選部208では、当/外の判定結果に基づいて、図柄変動パターンの演出時間、リーチ(スーパーリーチやプレミアリーチを含む)の場合のリーチパターン、予告の有無等の種類(当/外報知パターン種特定情報)が抽選によって選択され、その当/外報知パターン種特定情報をコマンド生成部210へ送出する。
コマンド生成部210では、上記確変/非確変判定結果情報、再抽選演出(有無)情報、当/外報知パターン種特定情報のそれぞれが集約され、コマンドが生成される。生成されたコマンドは、コマンド出力部212によって副制御部152へ送出される。
ここで、主制御部150では、図柄変動パターン演出時間が、再抽選演出の有無に関与せず、前記当/外報知パターン抽選部208で選択された当/外報知パターン種特定情報に基づいて決まる1種類の演出時間(後述する付加パターンを含む時間)で管理されることになる。
前記主制御部150におけるコマンド出力部212から送出されたコマンドは、演出制御部152のコマンド解析部214に入力され、コマンドが解析される。
解析されたコマンド(確変/非確変判定結果情報、再抽選演出情報、当/外報知パターン種特定情報)は、それぞれ確変/非確変認識部216、再抽選演出有/無認識部218、当/外報知パターン種認識部220へ分散して送出される。
確変/非確変認識部216で認識された結果、並びに再抽選演出有/無認識部218で認識された結果は、それぞれ付加パターン種アドレス読出部222へ送出されるようになっている。すなわち、付加パターン種アドレス読出部222には、抽選結果が当たりのときのみデータ信号が入力されて起動し、外れのときは起動しないことになる。
付加パターン種アドレス読出部222では、付加パターン種の1つである再抽選演出データのアドレス情報として、確変の場合に確変用の再抽選演出データのアドレス情報が読み出され、非確変の場合に非確変用の再抽選演出データのアドレス情報が読み出される。
また、付加パターン種の他の1つである大当たり移行演出データのアドレス情報が読み出される。
一方、当/外報知パターン種認識部で当/外報知パターン種を認識すると、当/外報知パターン種アドレス読出部224において、当/外報知パターン種アドレス情報が読み出される。
この当/外報知パターン種アドレスは、図柄変動パターン演出コマンド生成部226へ送出される。また、この図柄変動パターン演出コマンド生成部226には、2種類の前記付加パターン種アドレスも入力され、合成されたコマンドが図柄変動パターン演出コマンド送出部228を介して、図柄・音声制御部156の図柄変動パターン演出コマンド解析部230へ送出されるようになっている。
なお、合成したコマンドではなく、それぞれのコマンドにより合成するように制御するものでもよい。
図柄変動パターン演出コマンド解析部230では、入力されたコマンドを解析し、図柄変動パターンデータ読出部232へ送出する。
図柄変動パターンデータ読出部232では、当/外報知パターン種アドレスに基づいて、報知図柄変動パターンメモリ234から当/外報知パターンデータ(図4のZ参照)が読み出される。
また、図柄変動パターンデータ読出部232では、付加パターン種アドレスに基づいて、大当たり決定後、付加パターンデータメモリ236から、再抽選演出データ(確変(図4のA参照)/非確変(図4のB参照))、大当たり移行演出データ(大当たり短イントロデータ(図4のC参照)/大当たり長イントロデータ(図4のD参照))が読み出される。
読み出された当/外報知パターンデータ、再抽選演出データ、大当たり移行演出データは、合成部238によって合成され、表示ドライバ240を介して表示部43へ表示されるようになっている。
ここで、前記図柄変動パターンデータ読出部232で読み出され、合成部238で合成されるパターンとしては、図4のZ、A、B、C、Dで表すと、以下の種類となる。なお、変数Z、A、B、C、Dは、必要に応じ、それぞれのパターンの変動時間を示すものとする。
(1) Z(外れの図柄変動パターン)
(2) Z+A+C(当たり、再抽選演出有り、確変)
(3) Z+B+C(当たり、再抽選演出有り、非確変)
(4) Z+D(当たり、再抽選演出無し、確変又は非確変)
上記を解析すると、(2)〜(4)のZ(当/外報知パターン)の演出時間が同一である。なお、(1)については、外れであるため、本実施の形態の目的である当たりの際の図柄変動パターン演出時間の同一性とは無関係であるため、同一性は問わない。
また、(2)及び(3)の全体の図柄変動パターン演出には、再抽選演出のための演出時間が含まれているが、(4)の全体の図柄変動パターン演出には、再抽選演出のための演出時間は含まれていない。
ここで、再抽選演出の時間は確変/非確変に拘わらず同一(A=B)であるため、(A+C)又は(B+C)=Dとなるような大当たり移行演出データを予め準備しておくことで(短イントロデータ(C)の演出時間<長イントロデータ(D)の演出時間)、(2)乃至(4)の全体の図柄変動パターンは同一演出時間となる。
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、通常遊技の流れを説明する。
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド38に案内されて盤面32の釘や風車等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動口46にパチンコ球が入賞すると、乱数カウンタ等を備えた抽選部250により所定の確率下で抽選が開始される。
抽選の結果が当りの場合は、大当たり処理の実行が開始され、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口44がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
ところで、抽選の結果が当たりの図柄変動パターン演出において、図柄変動を一旦停止(仮停止)させ、当たりを確定した後、この当たり図柄が非確変図柄の場合、再抽選演出が実行され、最終的に確変図柄で停止させることで、遊技者に当たり確定という満足感に加え、確変になるか否かを期待感を持たせるようにしている。
この場合、本実施の形態では、図柄変動時間としての必須の大当たり演出時間、大当たり移行案内演出時間に、再抽選演出を実行する時間があってもなくても、前記大当たり移行演出の種類を短イントロデータと、長イントロデータとから選択することで、全体として図柄変動時間が同一となるようにした。これにより、主制御部150では、再抽選演出の有無に拘わらず、単一の時間管理が可能となる。
以下、図5及び図6のフローチャートに従い、主制御部150と、副制御部152及び図柄・音声制御部156と、における変動パターン制御の流れを説明する。
まず、図5のフローチャートに従い主制御部150での変動パターン制御について説明する。
ステップ300では、有効始動入賞があったか否かが判断され、否定判定の場合は、このルーチンは終了し、肯定判定されるとステップ302へ移行して、当/外の抽選が実行される。
次のステップ304では、当/外の報知パターン種を抽選し、ステップ306へ移行する。
ステップ306では、抽選の結果が当たりか否かが判断され、否定判定(外れ)されると、ステップ308へ移行して、パラメータを、外れ(当然、再抽選演出無し、非確変)にセットしてコマンドC1を生成し、ステップ324へ移行する。
また、ステップ306で肯定判定(当たり)されると、ステップ310へ移行して、再抽選演出有りか否かが判断される。
ステップ310で否定判定(再抽選演出無し)された場合はステップ312へ移行し、再抽選演出有りと判断された場合はステップ314へ移行する。
ステップ3312では、確変有りか否かが判断され、肯定判定されるとステップ316へ移行して、パラメータを、当たり、再抽選演出無し、確変にセット後、当該パラメータに基づいてコマンドC2を生成し、ステップ324へ移行する。
また、ステップ312で否定判定されるとステップ318へ移行して、パラメータを、当たり、再抽選演出無し、非確変にセット後、当該パラメータに基づいてコマンドC3を生成し、ステップ324へ移行する。
一方、ステップ314では、確変有りか否かが判断され、肯定判定されるとステップ320へ移行して、パラメータを、当たり、再抽選演出有り、確変にセット後、当該パラメータに基づいてコマンドC4を生成し、ステップ324へ移行する。
また、ステップ314で否定判定されるとステップ322へ移行して、パラメータを、当たり、再抽選演出有り、非確変にセット後、当該パラメータに基づいてコマンドC5を生成し、ステップ324へ移行する。
ステップ324では、生成されたコマンド(C1乃至C5の何れか)を演出制御部152へ送出し、このルーチンは終了する。
次に、図6のフローチャートに従い、演出制御部152及び図柄・音声制御部156における変動パターン制御について説明する。
ステップ350では、主制御部150からコマンド(C1乃至C5の何れか)が入力したか否かが判断され、否定判定の場合はこのルーチンは終了する。また、ステップ350で肯定判定された場合には、ステップ352へ移行してコマンドを解析し、ステップ354へ移行する。
ステップ354では、解析したコマンド種(C1乃至C5の何れか)を判別し、ステップ356、358、360、362において、コマンド毎に振り分ける。
すなわち、コマンドC1の場合はステップ356で肯定判定されてステップ364へ移行する。
コマンドC2の場合は、ステップ356で否定判定、ステップ358で肯定判定されてステップ366へ移行する。
コマンドC3の場合は、ステップ356で否定判定、ステップ358で否定判定、ステップ360で肯定判定されてステップ368へ移行する。
コマンドC4の場合は、ステップ356で否定判定、ステップ358で否定判定、ステップ360で否定判定、ステップ362で肯定判定されてステップ370へ移行する。
コマンドC5の場合は、ステップ356で否定判定、ステップ358で否定判定、ステップ360で否定判定、ステップ362で否定判定されてステップ372へ移行する。
ステップ364では、外れ報知パターンZが読み出され、ステップ374へ移行する。
ステップ366では、確変当たり報知パターンZ、大当たり長イントロDが読み出され、ステップ374へ移行する。
ステップ368では、非確変当たり報知パターンZ、大当たり長イントロDが読み出され、ステップ374へ移行する。
ステップ370では、確変当たり報知パターンZ、確変再抽選演出A、大当たり短イントロCが読み出され、ステップ374へ移行する。
ステップ372では、確変当たり報知パターンZ、非確変再抽選演出B、大当たり短イントロCが読み出され、ステップ374へ移行する。
ステップ374では、読み出され各パターンデータを合成し、次いでステップ376へ移行して表示部43への表示を実行し、このルーチンは終了する。
以上により、表示部43で表示されるパターンは、以下のとおりとなる。
(1) Z(外れの図柄変動パターン)
(2) Z+A+C(当たり、再抽選演出有り、確変)
(3) Z+B+C(当たり、再抽選演出有り、非確変)
(4) Z+D(当たり、再抽選演出無し、確変又は非確変)
上記変動パターン制御において、図7に示される如く、当たりの場合、再抽選演出があるか否かで大当たり演出後の流れが異なっているのがわかる。このとき、再抽選演出がある場合は、大当たり移行案内演出Cを選択し、再抽選演出がない場合は大当たり移行案内演出Dを選択することで、大当たり演出の終了から、大当たり移行案内演出の終了(大当たり演出の開始)までの時間を一致させている。
すなわち、再抽選演出の時間は確変/非確変に拘わらず同一(A=B)であるため、(A+C)又は(B+C)=Dとなるような大当たり移行演出データを予め準備しておくことで(短イントロデータ(C)の演出時間<長イントロデータ(D)の演出時間)、(2)乃至(4)の全体の図柄変動パターンは同一演出時間となる。
このように本実施の形態では、演出制御部152及び図柄・音声制御部156において、大当たり移行案内演出として、短イントロデータと、長イントロデータを準備し、再抽選演出がある場合には短イントロデータを選択し、再抽選演出がない場合には長イントロデータを選択することで、時間の統一化を図った。これにより、主制御部150では、再抽選演出があってもなくても、同一の時間管理をすればよく、主制御部150における時間管理のために必要な記憶容量を半減させることができ、他の制御系に適用することができる。
なお、本実施の形態では、再抽選演出の有り/無しの決定を主制御部150で行うようにしたが、主制御部150での時間管理が再抽選演出の有無に影響されず同一であることから、再抽選演出の有無の決定を演出制御部152、或いは図柄・音声制御部156で行うようにしてもよい。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略を示すブロック図である。 本実施の形態に係る主制御部、演出制御部並びに図柄・音声制御部における変動パターン制御のための機能ブロック図である。 本実施の形態に係る主制御部での変動パターン制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係る演出制御部及び図柄・音声制御部での変動パターン制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係る大当たり演出、再抽選演出、大当たり移行案内演出、大当たり演出の変動時間割を示すタイミングチャートである。 従来例に係る大当たり演出、再抽選演出、大当たり移行案内演出、大当たり演出の変動時間割を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
32 遊技盤
43 表示部
44 大入賞口
46 始動口
150 主制御部
152 演出制御部
156 図柄・音声制御部
168 始動入賞センサ
200 当/外抽選部
202 当/外判定部
204 確変/非確変判定部
206 再抽選演出有/無決定部
208 当/外報知パターン抽選部
210 コマンド生成部
212 コマンド出力部
214 コマンド解析部
216 確変/非確変認識部
218 再抽選演出有/無認識部
220 当/外報知パターン種認識部
222 付加パターン種アドレス読出部(報知制御手段)
224 当/外報知パターン種アドレス読出部
226 図柄変動パターン演出コマンド生成部
228 図柄変動パターン演出コマンド送出部
230 図柄変動パターン演出コマンド解析部
232 図柄変動パターンデータ読出部(報知制御手段)
234 報知図柄変動パターンメモリ(第1の記憶手段)
236 付加パターンデータメモリ(第2の記憶手段、第3の記憶手段)
238 合成部(報知制御手段)
240 表示ドライバ

Claims (2)

  1. 遊技媒体が遊技盤面上に設けられた始動口に入賞することを契機に所定の確率の下での抽選を実行する通常遊技、並びに当該抽選の結果が当たりの場合には、所定期間、遊技媒体の払い出しの契機を高める特別遊技の実行を制御する主制御部と、前記主制御部からの指示に基づいて、前記抽選の結果を報知するための演出を制御する副制御部と、を備えた遊技機であって、
    前記副制御部が、
    前記抽選結果に応じて決定され、当該抽選の当/外の結果を報知する第1の報知情報を記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の報知情報での報知内容が当たりであるが、その種類が特定の当たりではない場合に、前記特定の当たりへ変更し得る演出を実行するための第2の報知情報を記憶する第2の記憶手段と、
    少なくとも相対的に長報知時間、短報知時間の2種類を備え、前記第1の報知情報又は第2の報知情報による報知の終了に継続して実行され、前記特別遊技への移行を案内するための第3の報知情報を記憶する第3の記憶手段と、
    前記抽選の結果、及び抽選の結果が当たりの場合の種類のそれぞれに基づいて、前記第1乃至第3の報知情報を組み合わせて報知する報知制御手段とを有し、
    前記報知制御手段が、前記第2の報知情報の実行の有無に応じて、前記組み合わされた報知時間が一定となるように、前記第3の記憶手段から長報知時間又は短報知時間の一方を選択することを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2の報知情報が、図柄変動パターン演出によって当たりを報知した後に変動を再開し、前記特別遊技の実行後の通常遊技の抽選確率を通常の抽選確率よりも高める確率変動状態とする特定の当たりか否かを報知する再抽選演出変動パターン情報であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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