JP2006004579A - 光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 メインビームの光量低下が無く、かつ、対物レンズの移動やディスクの傾きによりオフセットの発生しない、複数の情報記録層を有するディスクに対して安定したトラッキングサーボ性能が得られる光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 2層の情報記録層12a・12bを有する2層ディスク12に対して出射した光ビームが2層ディスク12によって反射した戻り光を、対物レンズ10の非合焦位置にある情報記録層12aによって反射した第1の戻り光と対物レンズ10の合焦位置にある情報記録層12bによって反射した第2の戻り光とに分岐して、戻り光を受光する第1の受光素子41及び第2の受光素子42から得られるそれぞれ第1のプッシュプル信号及び第2のプッシュプル信号の差信号からトラッキング誤差信号を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の情報記録層を有する光ディスク等の情報記録媒体に光学的に情報を記録及び/又は再生する光情報記録再生装置に用いる光ピックアップ装置に関するものである。
近年、光ディスクとして、記録容量を増大させるために1枚の基板に薄い間隔で複数の情報記録層を重ねた多層の情報記録媒体(例えば、2層ディスク構造のDVD)の開発が盛んに行われている。このような複数の情報記録層を有する情報記録媒体に対して、正確なフォーカスサーボ動作を行うための光ピックアップ装置もまた開発されている。特に、小型、薄型化及び高信頼性化を図る手段としてホログラム素子を用いた光ピックアップ装置が考案されている。
例えば、特開平10−269588号公報(特許文献1)に記載されるホログラム素子は、ディスク半径方向に2分割され、分割されたホログラム素子のそれぞれがさらにトラック方向に2分割されている。特許文献1に記載の光ピックアップ装置は、ディスクからの反射ビームの半分でフォーカス誤差信号(FES)を、反射ビーム全体で情報信号を検出する。
また、特許文献1に記載の光ピックアップ装置において、対角位置にある2つの検出器で受光された信号の和信号と、もう一方の対角位置にある2つの検出器で受光された信号の和信号の位相差を比較演算することで、トラックに対する位置信号、すなわち、位相差信号(DPD信号)としてトラッキング誤差信号を検出できる。このようなDPD信号は、再生専用ディスク、すなわち、記録済の記録ディスクに対して有効であり、情報記録層を1層又は2層有する再生専用ディスクに対するトラッキングサーボに使用されている。
未記録ディスクに対するトラッキングサーボには、プッシュプル法(PP法)又はディファレンシャルプッシュプル法(DPP法)が用いられる。PP法又はDPP法は、複数の光受光部の光量差を検出することによってトラッキング誤差信号を検出する手法である。
PP法は、ディスクの反射光の左右の光量分布の差を2分割された検出器によって検出してトラッキング信号を生成する。しかし、対物レンズがラジアル方向に移動した場合、ディスクからの戻り光の光軸がずれて検出器の中心から光ビーム中心がずれる。また、ディスクが傾いた場合も、同様に戻り光の光ビーム中心がずれる。いずれの場合も、正しいトラッキングであるにもかかわらず検出器の差動信号にオフセットが発生し、その結果、ディトラックと判定する。PP法におけるこのようなオフセットを解消する構成が、特開2001―118261公報(特許文献2)に開示されている。
また、DPP法は、ビームを3個に分割することによって上記PP法の場合に発生するオフセットを抑えることが可能であり、そのためトラッキング法として広く用いられており、DPP法を使用することができる光集積化ユニットが知られている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
特開平10−269588号公報(平成10年10月9日公開) 特開2001−118261公報(平成13年4月27日公開) 特開2001−273666公報(平成13年10月5日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、上記集積化ユニットを用いた光ピックアップ装置において、以下のような問題を生じる。
PP法は、特許文献2に記載されるように、異なる波長を有する2つのレーザ光源から同一の情報記録面に対し2つの波長のレーザ光線を照射して、それぞれのレーザ光の色収差を利用することによって、一方の波長の光を合焦状態で、他方の波長の光を非合焦状態で集光し、それぞれの戻り光を受光部で受光することで、第1のプッシュプル信号と第2のプッシュプル信号を生成し、第1のプッシュプル信号と第2のプッシュプル信号の差信号からトラッキング誤差信号を得る。
このようにPP法を適用した光ピックアップ装置は、2つの光源を有する。その結果、PP法を適用した光ピックアップ装置において、記録ディスクへの情報記録時に、本来記録に関与しない第2の波長の光ビームが記録に関与する問題が生じる。この問題を回避するために、第1の波長の光ビームを受光するための受光素子が第2の波長の光ビームを受光しないように波長選択性を有するプリズム等を設置する必要性がある。このようなPP法は、1層有する記録ディスクへ情報を記録する場合には有効であるが、複数の情報記録層を有する記録ディスクへ情報を記録する場合には不適当である。
DPP法は、1個の光源から3個の光ビームを生成しているため、ディスクへ情報を記録する場合に、記録に関与するメインビームの光量が低下し、その結果、記録スピードが遅くなり、記録の高速化の妨げとなる。
また、2層の情報記録層を有する記録ディスクにおいて、1層目の情報記録層は半透過膜であるので、1層目及び2層目の情報記録層への記録に関与するメインビームの光量が不足しやすい。このような2層の情報記録層を有する記録ディスクに対する光ピックアップ装置にDPP法を適用した場合、さらにメインビームの光量が不足する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に光学的に情報を記録及び/又は再生する際に有効なトラッキング誤差信号を生成することができる光ピックアップ装置を提供することである。換言すれば、本発明の目的は、複数の情報記録層を有する情報記録媒体(例えば、ディスク型の情報記録媒体)に対して安定なトラッキングサーボ性能を有し、対物レンズの移動や情報記録媒体(ディスク)の傾きに基づくオフセットが発生せず、かつメインビームの光量低下が生じない光ピックアップ装置を提供するとともに、この光ピックアップ装置を用いる光情報記録再生装置(例えば、光ディスク装置)を供給することである。
本発明に係る光ピックアップ装置は、上記の課題を解決するために、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に光を照射する光源と、この光源から照射された光を当該情報記録媒体に対して集光させる対物レンズとを有し、当該情報記録媒体に情報を記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置において、当該光源と対物レンズとの間に配置されており、当該光源からの出射光が当該情報記録媒体によって反射した戻り光を、当該対物レンズの非合焦位置にある情報記録層によって反射した第1の戻り光と、当該対物レンズの合焦位置にある情報記録層によって反射した第2の戻り光とに分岐し、第1の戻り光及び/又は第2の戻り光を受光手段へ導く光学要素手段と、第1の戻り光及び第2の戻り光を受光する光検出部を有する第1の受光手段と、第1の戻り光のみを受光する光検出部を有する第2の受光手段と、第1の受光手段の光検出部から得られる信号から第1のプッシュプル信号を算出し、また第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部から得られる信号から第2のプッシュプル信号を算出した後、第1のプッシュプル信号及び第2のプッシュプル信号に基づき、トラッキング誤差信号を算出する信号処理手段と、を備えることを特徴としている。
上記の光ピックアップ装置を用いれば、信号処理手段が各々の受光手段からの出力信号を演算することによってトラッキング誤差信号を取得することができる。このため、対物レンズの移動やディスクの傾きによりオフセットの発生しないだけでなく、メインビームの光量低下が生じないという、情報記録層を2層以上有するディスクに対して安定したトラッキングサーボ性能を有する光ディスク装置を得ることができるという効果を奏する。
また、上記光ピックアップ装置において、上記光学要素手段は、少なくとも2つの光束分離面と2つのホログラム手段とを備え、第1の光束分離面は、第1の戻り光及び第2の戻り光を、第2の光束分離面へ反射することにより、上記光源からの出射光と第1の戻り光及び第2の戻り光とを分離するものであり、第2の光束分離面は、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光の一部分を反射して、第1のホログラム手段へ導くとともに、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光の残りの部分を透過して、第2のホログラム手段へ導くものであり、第1のホログラム手段は、第2の光束分離面で反射した第1の戻り光及び第2の戻り光を回折させて、第1の受光手段の光検出部へ導くものであり、第2のホログラム手段は、第2の光束分離面で透過した第1の戻り光及び第2の戻り光のうち第1の戻り光のみを回折させて、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ導くものであることが好ましい。
上記の構成によれば、確実かつ簡易にトラッキング誤差信号を取得することができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラム手段は、第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設置されることが好ましい。
上記構成によれば、第2のホログラム手段によって、第1の戻り光と第2の戻り光とを容易に分離することができる。
また、上記光ピックアップ装置において、上記光学要素手段は、さらに第3の光束分離面を備え、当該第3の光束分離面は、第2の光束分離面を透過した第1の戻り光及び第2の戻り光を反射して、第2のホログラム手段へ導くものであることが好ましい。
上記構成によれば、第1のホログラム手段と第2のホログラム手段とを近位に設置することができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第1のホログラム手段のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、上記情報記録媒体の半径方向に平行な分割線により2等分割されており、さらに、2等分割された一方のホログラム形成領域は、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線によって2等分割されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のホログラム手段を介して、第1の戻り光及び第2の戻り光を正確に分割・回折させて第1の受光手段へ導くことができる。このため、第1の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、確実に第1のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラム手段は、ホログラム形成領域と遮光膜形成領域とを備えており、当該遮光膜形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、当該ホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に遮光膜が形成されている。このため、第2の戻り光のみを確実に遮光し、第1の戻り光のみを分割・回折し、第2の受光手段へ導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、確実に第2のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ入射しないように回折させるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に第3のホログラム形成領域が設けられている。この第3のホログラム形成領域の機能によって、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部に入射しないように、確実に回折させることができる。したがって、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ確実に導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、第2のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2の受光手段は、さらに第2の戻り光のみを受光する光検出部を備えており、第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部へ入射するように回折させるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に第3のホログラム形成領域が設けられている。この第3のホログラム形成領域の機能によって、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部に入射するように、確実に回折することができる。また、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ確実に導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、第2のプッシュプル信号や再生信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、上記光学要素手段は、少なくとも2つの光束分離面と2つのホログラム手段とを備え、第1の光束分離面は、第1の戻り光及び第2の戻り光の一部分を、第2の光束分離面へ反射するとともに、第1の戻り光及び第2の戻り光の残りの部分を、第1のホログラム手段へ透過するものであり、第2の光束分離面は、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光を反射して、第2のホログラム手段へ導くものであり、第1のホログラム手段は、偏光ホログラムであって、上記光源からの出射光と第1の戻り光及び第2の戻り光とを分離し、第1の戻り光及び第2の戻り光を回折させて第1の受光手段の光検出部へ導くものであり、第2のホログラム手段は、第2の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光のうち、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ導くものであることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のホログラム手段が偏光ホログラムであるため、光束分離面とホログラム手段の両方の機能を同時に発揮することができる。このため、光束分離面の数を減らすことができ、部品数を低減させることができる。このため、製造プロセスを簡易化でき、製造コストを低減することができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第1のホログラム手段のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、上記情報記録媒体の半径方向に平行な分割線により2等分割されており、さらに、2等分割された一方のホログラム形成領域は、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な第2の分割線によって2等分割されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のホログラム手段を介して、第1及び第2の戻り光を正確に分割・回折させて第1の受光手段へ導くことができる。このため、第1の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、確実に第1のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラム手段は、ホログラム形成領域と遮光膜形成領域とを備えており、当該遮光膜形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、当該ホログラム形成領域は、上記戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に遮光膜が形成されている。このため、第2の戻り光のみを確実に遮光し、第1の戻り光のみを分割・回折し、第2の受光手段へ導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、確実に第2のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ入射しないように回折させるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に第3のホログラム形成領域が設けられている。この第3のホログラム形成領域の機能によって、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部に入射しないように、確実に回折させることができる。したがって、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ確実に導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、第2のプッシュプル信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、第2の受光手段は、さらに第2の戻り光のみを受光する光検出部を備えており、第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、上記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部へ入射するように回折させるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、第2のホログラム手段には第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に第3のホログラム形成領域が設けられている。この第3のホログラム形成領域の機能によって、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部に入射するように、確実に回折することができる。また、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ確実に導くことができる。このため、第2の受光手段に備えられた各光検出部からの出力信号を演算することにより、第2のプッシュプル信号や再生信号を演算でき、その結果、フォーカス誤差信号又はトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、上記光ピックアップ装置において、上記複数の光束分離面は、上記光源からの出射光の光軸中心に対して略45°の角度をなして、互いに平行に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の光束分離面が略45°の角度をなして、互いに平行に設けられているため、確実に戻り光を分岐、反射、又は透過させることができる。さらに、複数の光束分離面を一体化して形成することにより、各々の光学部品を別々に位置決めする必要がないという利点もある。
また、上記光ピックアップ装置において、第1のホログラム手段と第2のホログラム手段とは、同一基板上に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1のホログラム手段と第2のホログラム手段が同一基板上に形成されているため、同一の製造プロセスにより、第1のホログラム手段と第2のホログラム手段とを製造することができる。このため、製造プロセスを簡易化でき、製造コストを低減することができる。また、第1のホログラム手段の光学中心と第2のホログラム手段の光学中心の位置ずれを少なくできる。さらに、第1のホログラム手段の位置調整を行うことで、同時に第2のホログラム手段の位置調整が行えるという利点もある。
また、上記光ピックアップ装置において、第1の受光手段と第2の受光手段とは、同一基板上に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1の受光手段と第2の受光手段が同一基板上に形成されているため、同一の製造プロセスにより、第1の受光手段と第2の受光手段を製造することができる。このため、製造プロセスを簡易化でき、製造コストを低減することができる。
また、上記光ピックアップ装置において、上記光源、上記光学要素手段、第1の受光手段、及び第2の受光手段が1つの集積モジュールとして一体化されていることが好ましい。
上記の構成によれば、光源、光学要素手段、第1の受光手段、及び第2の受講手段が1つの集積モジュールとして一体化されることで、光ピックアップ装置を小型、薄型化することができる。
さらに、本発明には、上記のいずれかの光ピックアップ装置を備える光情報記録再生装置(光ディスク装置)が含まれていてもよい。
本発明によれば、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に光学的に情報を記録及び/又は再生する際に有効なトラッキング誤差信号(又はフォーカス誤差信号)を生成できる光ピックアップ装置を提供することができる。すなわち、本発明によれば、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に対して安定なトラッキングサーボ性能を有し、対物レンズの移動や情報記録媒体の傾きに基づくオフセットが発生せず、かつメインビームの光量低下が生じない光ピックアップ装置、及びこれを用いる光ディスク装置を提供することができる。
〔実施の形態1〕
本発明者らは、PP法におけるオフセットの解消方法及びDPP法におけるメインビームの光量低下の解消方法を探索した結果、従来方法の問題点を解決できることを見出した。すなわち、本発明は、対物レンズの移動やディスクの傾きに基づくオフセットを発生せず、かつメインビームの光量低下が生じない、複数の情報記録層を有するディスクに対して安定なトラッキングサーボ性能を得ることができる光ピックアップ装置に関する。
本発明の一実施形態について図1〜5に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本発明の一実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。本実施の形態に係る光ピックアップ装置100は、多層の情報記録層を有する情報記録媒体に情報を記録及び/又は再生する光ディスク装置に用いられるものである。本実施の形態では、図1に示すように、情報記録層が2層である2層ディスク12を例に挙げて説明する。なお、2層ディスク12は、第1の情報記録層12a、第2の情報記録層12b、光透過層12cから構成される。
また、光ピックアップ装置100は、集積化ユニット1、コリメータレンズ8、対物レンズユニット110を備えている。集積化ユニット1は、光源として機能するLDチップ2及び受光部30からなる光電変換部6、ならびにホログラム基板40及び光分岐部(光分岐手段)50からなる光学要素部(光学要素手段)7から構成されている。受光部30は第1の受光素子(第1の受光手段)31及び第2の受光素子(第2の受光手段)32を同一基板上に有し、ホログラム基板40は第1のホログラム素子(第1のホログラム手段)41及び第2のホログラム素子(第2のホログラム手段)42を有している。また、第2のホログラム素子42には、遮光膜17が設けられている。なお、第1の受光素子31、第2の受光素子32、第1のホログラム素子41、及び第2のホログラム素子42の構成・機能についての詳細は後述する。
また、光分岐部50は第1の光分岐素子51、第2の光分岐素子52、第3の光分岐素子53、及び第4の光分岐素子54から形成されており、第1の光分岐素子51と第2の光分岐素子52との間に第1の光束分離面51aが設けられており、第2の光分岐素子52と第3の光分岐素子53との間に第2の光束分離面52aが設けられており、また第3の光分岐素子53と第4の光分岐素子54との間に第3の光束分離面53aが設けられている。本実施形態において、第1の光束分離面51aを偏光ビームスプリッタ面として、第2の光束分離面52aを偏光ビームスプリッタ面として、第3の光束分離面53aをミラーとして説明を行う。
第1の光束分離面51aは、LDチップ2から出射された光ビーム13の光軸中心に対しほぼ45度の角度を成して設けられており、光束分離面52a及び光束分離面53aは光束分離面51aに平行に設けられており、2層ディスク12からの戻り光を第1のホログラム素子41と第2のホログラム素子42に導く役割を果たしている。
また、対物レンズユニット110は、光学素子9、対物レンズ10、アクチュエータ11、開口絞り16、ホルダ20を備えている。光学素子9は、1/4波長板であり、LDチップ2から出射された図中X方向の直線偏光は、光学素子9によってその偏光方向が円偏光に変換された後、2層ディスク12の第1の情報記録層12a及び第2の情報記録層12bに照射される。そして、第1の情報記録層12a及び第2の情報記録層12bからの円偏光の反射光は、光学素子9によって円偏光の反射光がY方向の直線偏光に変換される。
対物レンズ10、開口絞り16及び光学素子9は、アクチュエータ11のホルダ20に固定されており、2層ディスクの第1の情報記録層12a又は第2の情報記録層12bに対する、対物レンズのフォーカシング動作及びトラッキング動作の際に、一体駆動される。
以下、本実施の形態に係る光ピックアップ装置100の動作について詳細に説明する。なお、本実施の形態では、2層ディスク12に情報を記録する場合を例に挙げて説明する。
まず、LDチップ2から出射された図中X方向の直線偏光は、ホログラム基板40及び光分岐部50を透過した後、コリメータレンズ8、光学素子9及び対物レンズ10を透過し、その一部が2層ディスク12の第1の情報記録面12aによって反射され、その残りが2層ディスク12の第2の情報記録面12bに集光される。
そして、第2の情報記録面12bにおいて、光吸収による情報の記録が行われた後、その残りが第2の情報記録面12bによって反射される。
すなわち、LDチップ2から出射された光が2層ディスク12によって反射されて発生する戻り光は、対物レンズ10の合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15と、対物レンズ10の非合焦状態にある第1の情報記録面12aからの第1の戻り光14とから形成されているといえる。ここで、「対物レンズ10の合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15」とは、対物レンズ10によって第2の情報記録面12b上に焦点を合わせ集光された光が、第2の情報記録面12bによって反射することにより生ずる光のことであり、「対物レンズ10の非合焦状態にある第1の情報記録面12aからの第1の戻り光14」とは、対物レンズ10によって第1の情報記録面12a上に集光された光であるが第1の情報記録面12a上では焦点が合っていない光が、第1の情報記録面12aによって反射することにより生ずる光のことである。
第2の戻り光15及び第1の戻り光14は、光学素子9を透過しているため、LDチップ2から出射された図中X方向の直線偏光ではなくY方向の直線偏光となる。このため、第1の光束分離面51aを透過せず、第1の光束分離面51aによって反射される。
第1の光束分離面51aにより反射された光は、その一部が、第2の光束分離面52aにより反射され、第1のホログラム素子41に導かれる。そして、第1のホログラム素子41で回折した+1次回折光が第1の受光素子31に入射する。
また、第2の光束分離面52aを透過した光は、第3の光束反射面53aにより反射され、第2のホログラム素子42に導かれる。そして、第2のホログラム素子42で回折した−1次回折光が第2の受光素子32に入射する。
上述したように、第2のホログラム素子42には、遮光膜17が設けられている。この遮光膜17は、第2のホログラム素子42において、第2の戻り光15が焦点を結ぶ位置に設けられており、第1又は第2の情報記録層からの反射光の光軸を中心とする略円形状に形成されており、第2の戻り光15のみを遮光する。このため、第1の戻り光14のみが、第2のホログラム素子42で回折されて、第2の受光素子32で受光される。
次いで、受光部30とホログラム基板40とについて、より詳細に説明する。図2は、ホログラム基板40を+Z軸方向から見た図を示したもので、ホログラム基板40には、第1のホログラム素子41と第2のホログラム素子42とが形成されている。
第1のホログラム素子41の領域は、2層ディスク12の半径方向に平行な分割線45(図2中X軸方向)により2分割されている。また、この2分割された一方の領域は、上記2層ディスク12の半径方向に平行な分割線45に対して垂直な分割線46(図2中Y軸方向)により更に2分割されており、第1のホログラム素子41には、図2に示されるようなホログラム形成第1領域41a、ホログラム形成第2領域41b、及びホログラム形成第3領域41cの3つの領域が形成されている。
また、第2のホログラム素子42には、2層ディスク12からの戻り光の光軸を中心とする略円形状の遮光膜17が形成されている。本実施の形態では、遮光膜17は、第2ホログラム素子42の中心に略円形状に形成されている。また、第2のホログラム素子42の領域は、遮光膜17の形成領域の中心を通り、2層ディスク12の半径方向に体して垂直な分割線47(図2中Y軸方向)により2分割されており、ホログラム形成第4領域(第2のホログラム素子42における第1のホログラム形成領域)及びホログラム形成第5領域(第2のホログラム素子42における第2のホログラム形成領域)が形成されている。
図3は、第1のホログラム素子41と第1の受光素子31との関係を表す図である。図3に示すように、第1の受光素子31は、光検出部(i)〜(vi)を備えている。第1のホログラム素子41のホログラム形成第1領域41aに入射した光は、第1の受光素子31の光検出部(v)で受光され、ホログラム形成第2領域41bに入射した光は、第1の受光素子31の光検出部(vi)で受光される。このため、それぞれの光検出部からの出力信号をS5、S6とすると、第1のプッシュプル信号(PP1)は(S5−S6)で表されることになる。
また、ホログラム素子41のホログラム形成第3領域41cに入射した光は、第1の受光素子3のうち光検出部(i)、(ii)、(iii)、(iv)で受光される。このため、それぞれの光検出部からの出力信号をS1、S2、S3、S4とすると、フォーカス誤差信号(FES)は、{(S2+S3)−(S1+S4)}で表されることになる。
また、RF信号(再生信号)はビーム全体において(S1+S2+S3+S4+S5+S6)の演算を行うことで得られる。
また、既にピットが記録されている再生専用ディスクを再生する場合は、トラッキングサーボはDPD信号を用いることができる。この場合、(S1+S3+S4)と(S2+S5+S6)の位相差、もしくは、S1とS2の位相差を比較演算することでDPD信号を得ることができる。
図4は、第2のホログラム素子42と第2の受光素子32との関係を表す図である。第2のホログラム素子42は、図4に示すように、光検出部(vii)、(viii)(第1の戻り光14のみを受光する光検出部)を備えている。上述したように、第2のホログラム素子42において、遮光膜17は、対物レンズが合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15が焦点を結ぶ位置に設けられており、2層ディスク12からの戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、第2の戻り光15のみを遮光する。なお、本実施の形態では、遮光膜17は、第2のホログラム素子42の中心部に設けられている。このため、第1の戻り光14のみが、第2のホログラム素子42を透過し、第2の受光素子32で受光される。そして、第2のホログラム素子42のホログラム形成第4領域42aに入射した光は、光検出部(vii)で受光され、第2のホログラム素子42のホログラム形成第5領域42bに入射した光は、光検出部(viii)で受光される。このため、それぞれの光検出部からの出力信号をS7、S8とすると、第2のプッシュプル信号(PP2)は(S8−S7)で表されることになる。
第2のプッシュプル信号は、対物レンズ10が非合焦状態にある第1の情報記録面12aからの第1の戻り光14のみを用いており、第1の情報記録面12aでは、ディスク溝構造に対しビームは十分小さく絞れていない為、プッシュプル信号はほとんど含まれない。よって、対物レンズのX方向の移動量を示すレンズシフト信号となることから、PP1とPP2を差動演算することでトラッキング誤差信号TES:{(S5−S6)−K(S7−S8)}を出力することができる(K:補正係数)。なお、上記プッシュプル信号やトラッキング誤差信号は、不図示の信号処理部(信号処理手段)によって算出することができる。
図5は、PP1、PP2、TESの関係を表す概略図であり、トラックを横断することで生じるプッシュプル信号がA(短周期)、オフセット信号成分がB(長周期)である。したがって、プッシュプル信号の振幅とレンズシフト信号によるオフセット発生量が異なる2種類以上のPP信号を演算することにより、レンズシフトしてもオフセットが生じないトラッキング誤差信号を得ることができる。
また、図1における、集積化ユニット1の各構成要素の位置調整は、光学要素部7を、光電変換部6に対し、XY方向に位置調整することで行われる。
なお、ここまでは、2層ディスク12に情報を記録する場合を例に挙げて説明したが、2層ディスク12に記録された情報を再生する場合も光ピックアップ装置100は同様に動作することができる。
〔実施の形態2〕
図6は、本発明の他の実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。図6に示される本発明の他の実施形態では、上記実施形態1と比較して、第1のホログラム素子41と第2のホログラム82とが同一基板上に形成されておらず、さらに第1の受光素子31と第2の受光素子72も同一基板上に形成されていない。それ以外の構成は、上記実施形態1と同様であるため、上記実施形態1と同じ符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、上記実施形態1と異なる部分のみ説明する。
上記実施形態1では、第1のホログラム素子41と第2のホログラム素子42は同一基板上に一体形成されており、また、第1の受光素子31と第2の受光素子32も同一基板上に一体形成されている。この場合、第1のホログラム素子41のXY方向位置を第1の受光素子31に対し位置決めするだけで光学要素部7を光電変換部6に対し位置調整することができる。
しかし、上記実施形態1のような構成でなくとも、本発明の目的を達することができる。すなわち、図6に示すように、本実施の形態に係る集積化ユニット1’では、第1のホログラム素子41と第2のホログラム82とが同一基板上に形成されておらず、さらに第1の受光素子31と第2の受光素子72も同一基板上に形成されていない場合であっても、本発明の目的を達成することができる。
つまり、実施形態1における集積化ユニット1の各構成要素の位置調整は、FES信号、PP1信号、RF信号等をモニタリングしながら、光分岐部50とホログラム基板40からなる光学要素7をLDチップ2と受光部30からなる光電変換部6に対してXY方向に位置調整することによって行われる。この際、第1のホログラム素子41及び第2のホログラム素子42がホログラム基板40上に、第1の受光素子31及び第2の受光素子32が受光部30に一体形成されていることが好ましい。
これに対して、図6に示すように、本実施の形態に係る集積化ユニット1’では、第1のホログラム素子41のXY方向位置を第1の受光素子31に対し位置決めした後、第2のホログラム82のXYZ方向位置を第2の受光素子72に対して調整する必要がある。しかし、第2のホログラム82に関しては、3次元の調整(図6では、XZ方向)と同時にY方向の調整をすればよい。すなわち、遮光膜57をXZ方向で調整すると同時に、遮光膜57のY方向の位置を対物レンズが合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15の焦点位置に合わせればよいことを、当業者は容易に理解する。
なお、図6に示すように、本実施の形態に係る集積化ユニット1’では、第1のホログラム素子41と第2のホログラム素子82とを同一基板上に形成していないため、光分岐部50は、第1の光分岐素子51、第2の光分岐素子52、及び第3の光分岐素子53から形成されており、第1の光分岐素子51と第2の光分岐素子52との間に第1の光束分離面51aが設けられており、第2の光分岐素子52と第3の光分岐素子53との間に第2の光束分離面52aが設けられている。
すなわち、実施形態1と比べて、本実施の形態に係る集積化ユニット1’では、ミラーとして機能する第3の光束分離面53aが必要なく、第2の光束分離面52aを透過した第1の戻り光及び第2の戻り光は、そのまま第2のホログラム素子82に導かれることになる。それ以外の機構は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について図7及び8に基づいて説明すると以下の通りである。なお、上記実施形態1、2と同様の構成については、上記実施形態1、2と同じ符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、上記実施形態1、2と異なる部分のみ説明する。
図7は、本発明の他の一実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。図8は、本実施形態における第2のホログラム素子42と第2の受光素子32との関係を表す図である。
本実施の形態において、実施形態1と異なる部分は、遮光膜の有無である。具体的には、実施形態1の集積化ユニット1では、第2のホログラム素子42に遮光膜17が設けられているが、本実施の形態に係る集積化ユニット1”では、第2のホログラム素子42には、遮光膜の替わりにホログラム形成領域42cが形成されている。
図面を用いて説明すると、図1に示す遮光膜17の部分が、図8の第2ホログラム素子42にはホログラム形成第6領域(第2のホログラム素子42における第3のホログラム形成領域)42cが形成されている。これにより、ホログラム形成第6領域42cを、第2ホログラム素子42のホログラム形成第4領域42aとホログラム形成第5領域42bと同一のプロセスで製造することができる。
また、ホログラム形成第6領域42cにおいて、その領域で回折された光が、第2の受光素子32の受光器で受光されないように回折角度を決めることができるが、ホログラム形成第6領域42cで回折される光は、対物レンズが合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15である。このため、図8に示すように、第2の受光素子32上に新たに光検出部(ix)を設けることにより、第2の戻り光15は光検出部(ix)(第2の戻り光15のみを受光する光検出部)に受光されることになる。その出力信号をS9とすれば、RF信号(再生信号)を(S9)とすることも可能である。
もしくは、第2の受光素子32の光検出部(ix)と第1の受光素子31の光検出部(i)〜(vi)の出力信号S1、S2、S3、S4、S5、S6を組み合わせて{(S9)+(S1+S2+S3+S4+S5+S6)}とすることも可能である。
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施形態について図9に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本実施の形態でも、実施形態1〜3の構成と同様の部材には同じ番号を付し、その説明を省略する。本実施の形態では、実施形態1〜3と異なる部分についてのみ説明する。
図9は、本発明の一実施形態による光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。図9に示す本実施形態に係る集積化ユニット1”’では、図1に示す実施形態1の第1の光分岐素子51と第1のホログラム素子41の機能を一体化させて偏光ホログラム素子90としている。偏光ホログラム素子90は、X方向の偏光に対して光を回折せずに直進させる機能、及びY方向の偏光に対して格子の周期に従い回折させる機能を有している。
偏光ホログラム素子90が、実施形態1における第1の光分岐素子51と第1のホログラム素子41の両方の機能を発揮するため、本実施の形態に係る集積化ユニット1”’では、少なくとも2つの光束分離面と2つのホログラム素子があればよいことになる。
すなわち、LDチップ2から出射された図中X方向の直線偏光に対して、合焦状態にある第2の情報記録面12bからの第2の戻り光15及び非合焦状態にある第1の情報記録面12aからの第1の戻り光14は、光学素子9を透過するため、LDチップ2から出射された図中X方向の直線偏光ではなく、Y方向の直線偏光となっている。このため、まず、偏光ビームスプリッタ面として機能する第1の光束分離面51aにより、第1の戻り光14及び第2の戻り光15の一部が反射され第2の光束分離面52aへ導かれる。また、第1の戻り光及び第2の戻り光の残りの一部は、第1の光束分離面51aを透過し、偏光ホログラム素子90に達した後、偏光ホログラム素子90により回折され、第1の受光素子31へ導かれることになる。
ミラーとして機能する第2の光束分離面52aは、第1の光束分離面51aからの第1の戻り光14及び第2の戻り光15を、第2のホログラム素子42へ反射させる。第2のホログラム素子42には、第2の戻り光15が第2のホログラム素子42上で焦点を結ぶ位置に遮光膜17が設けられているため、第1の戻り光14のみを回折し、第2の光学素子32へ導くことになる。その後の処理は、実施形態1と同様であるため、説明は省略する。
上記の構成によれば、部品数を低減でき、製造工程が簡易化するとともに、コストを削減することができる。
以上のように、本発明に係る光ピックアップ装置は、トラッキング誤差信号を、情報記録媒体の情報記録層のうち対物レンズの合焦位置にある情報記録層によって反射した戻り光と当該対物レンズの非合焦位置にある情報記録層によって反射した戻り光とに基づいて生成すればよいといえる。なお、本明細書では、情報記録媒体が2層の情報記録層を有する場合を例にあげて説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、情報記録層を2層以上有する多層の情報記録媒体(つまり、3層以上の情報記録層を有する情報記録媒体)に情報を記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置も、本発明の技術的範囲に含まれる点に留意すべきである。
情報記録層を2層以上有する多層の情報記録媒体(つまり、3層以上の情報記録層を有する情報記録媒体)に情報を記録及び/又は再生する場合は、上述の2層の情報記録層を有する情報記録媒体に対して情報を記録及び/又は再生した光ピックアップ装置と同じ物を用いて、上述した動作や処理を、情報記録層が増加した分だけ繰り返し行うことによって容易に実施することができる。
つまり、本発明の目的は、メインビームの光量低下が無く、かつ、対物レンズの移動やディスクの傾きによりオフセットの発生しない、複数の情報記録層を有するディスクに対して安定したトラッキングサーボ性能が得られる光ピックアップ装置を提供することにある。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、情報記録層を2層以上有するディスク状情報記録媒体へレーザ光を照射する発光部と、当該発光部から照射された光を当該情報記録媒体へ集光させる対物レンズを有する光ピックアップ装置において、当該発光部と当該対物レンズの間に配置され、2層以上の当該情報記録層からの反射光を、当該対物レンズの合焦位置にある情報記録層からの反射光と、当該対物レンズの合焦位置にない情報記録層からの反射光とに分岐する光分岐手段と、当該光分岐手段により分岐された前記対物レンズの合焦位置にある情報記録層からの反射光を受光する第1の受光素子を含む第1の受光手段と、当該光分岐手段により分岐された当該対物レンズの合焦位置にない情報記録層からの反射光を受光する第2の受光素子を含む第2の受光手段とを有し、第1の受光素子から得られる第1のプッシュプル信号と、第2の受光素子から得られる第2のプッシュプル信号からの差信号からトラッキング誤差信号を得る光ピックアップ装置も本発明に含まれ得る。
また、上記光ピックアップ装置において、上記光分岐手段は、上記発光部と上記対物レンズの間に配置され上記情報記録層からの反射光を分離させる第1の光分岐素子と、第1の光分岐素子で分離された当該情報記録層からの反射光の一部を反射させ第1のホログラムへ導く第2の光分岐素子と、第2の光分岐素子を透過した残りの当該情報記録層からの反射光を反射させ、第2のホログラムへ導く第3の光分岐素子からなり、第2の光分岐素子及び第3の光分岐素子は、上記発光部から照射された光ビームの光軸中心に対し略45度の角度を成す第1の光分岐素子の光束分離面に平行な反射面を少なくとも有するとともに、第1の光分岐素子、第2の光分岐素子、第3の光分岐素子は一体化されていることが好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、第1の受光手段は第1のホログラムと第1の受光素子からなり、第2の受光手段は第2のホログラムと第2の受光素子からなり、第1のホログラムと第2のホログラムは同一基板上に形成されていること画好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、第1のホログラムの領域は、上記ディスク状情報記録媒体の半径方向に平行な分割線により2分割されるとともに、2分割された一方の領域は当該ディスク状情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により更に2分割されることが好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、第2のホログラムは、ホログラム形成領域と遮光膜形成領域からなり、当該遮光膜形成領域は第2のホログラム上における情報記録層からの反射光の光軸を中心とする略円形状であり、当該対物レンズの合焦位置にある情報記録層からの反射光は第2のホログラムの遮光膜形成領域で略焦点を結び、当該遮光膜により遮光され、当該ホログラム形成領域は、当該遮光膜の形成領域の中心を通り当該ディスク状情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2分割されることが好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、第2の受光手段は、第2のホログラムと第2の受光素子からなり、更に、第2のホログラムは、第1ホログラム形成領域、第2ホログラム形成領域、第3ホログラム形成領域からなり、第3ホログラム形成領域は第2のホログラム上での情報記録層からの反射光の光軸を中心とする略円形状であり、上記対物レンズの合焦位置にある情報記録層からの反射光は第3ホログラム形成領域で略焦点を結び、第3ホログラム領域により回折されるとともに、第3ホログラム形成領域を除く残りの領域は、第3ホログラム形成領域の中心を通り上記ディスク状情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により第2ホログラム形成領域、第3ホログラム形成領域に分割されていることが好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、第1の受光素子と第2の受光素子は同一基板上に形成されていることが好ましい。
また、上記光ピックアップ装置において、上記発光部、上記光分岐手段、上記第1受光手段、及び第2受光手段が1つの集積モジュールとして一体化されていることが好ましい。
本発明の光ピックアップ装置を使用すれば、複数の情報記録層を有する情報記録媒体に光学的に情報を記録又は再生する際に安定なトラッキングサーボ性能を有し、対物レンズの移動やディスクの傾きに基づくオフセットを発生せず、かつメインビームの光量低下が生じない光ディスク装置を供給することができる。
本発明の一実施形態に係る光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態におけるホログラム素子40の構成を示す平面図である。 本発明の一実施形態における第1のホログラム素子41と第1の受光素子31との関係を表す図である。 本発明の一実施形態における第2のホログラム素子42と第2の受光素子32との関係を表す図である。 本発明の一実施形態におけるPP1、PP2、TESの関係を表す概略図である。 本発明の他の一実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。 本発明の他の一実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。 本発明の他の一実施形態における第2のホログラム素子と第2の受光素子との関係を表す図である。 本発明の他の一実施形態における光ピックアップ装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1、1’、1”、1”’ 集積化ユニット
2 LDチップ(光源)
6 光電変換部
7 光学要素部(光学要素手段)
8 コリメータレンズ
9 光学素子(1/4波長板)
10 対物レンズ
11 アクチュエータ
12 2層ディスク(情報記録媒体)
12a 第1の情報記録層
12b 第2の情報記録層
12c 光透過層
13 LDチップ2から出射された光ビーム
14 第1の情報記録面12aからの第1の戻り光
15 第2の情報記録面12bからの第2の戻り光
16 開口絞り
17 遮光膜(遮光膜形成領域)
18 ホログラム形成領域
20 ホルダ
30 受光部
31 第1の受光素子(第1の受光手段)
32 第2の受光素子(第2の受光手段)
40 ホログラム基板
41 第1のホログラム素子(第1のホログラム手段)
41a ホログラム形成第1領域
41b ホログラム形成第2領域
41c ホログラム形成第3領域
42 第2のホログラム素子(第2のホログラム手段)
42a ホログラム形成第4領域(第2のホログラム手段における第1のホログラム形成領域)
42b ホログラム形成第5領域(第2のホログラム手段における第2のホログラム形成領域)
42c ホログラム形成第6領域(第2のホログラム手段における第3のホログラム形成領域)
50 光分岐部(光分岐手段)
51 第1の光分岐素子
51a 第1の光束分離面
52 第2の光分岐素子
52a 第2の光束分離面
53 第3の光分岐素子
53a 第3の光束分離面
57 遮光膜(遮光膜形成領域)
72 第2の受光素子(第2の受光手段)
82 第2のホログラム素子(第2のホログラム手段)
90 偏光ホログラム素子(第1のホログラム手段)
320 第2の受光素子(第2の受光手段)

Claims (17)

  1. 複数の情報記録層を有する情報記録媒体に光を照射する光源と、この光源から照射された光を当該情報記録媒体に対して集光させる対物レンズとを有し、当該情報記録媒体に情報を記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置において、
    当該光源と対物レンズとの間に配置されており、当該光源からの出射光が当該情報記録媒体によって反射した戻り光を、当該対物レンズの非合焦位置にある情報記録層によって反射した第1の戻り光と、当該対物レンズの合焦位置にある情報記録層によって反射した第2の戻り光とに分岐し、第1の戻り光及び/又は第2の戻り光を受光手段へ導く光学要素手段と、
    第1の戻り光及び第2の戻り光を受光する光検出部を有する第1の受光手段と、
    第1の戻り光のみを受光する光検出部を有する第2の受光手段と、
    第1の受光手段の光検出部から得られる信号から算出した第1のプッシュプル信号及び第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部から得られる信号から算出した第2のプッシュプル信号に基づいて、トラッキング誤差信号を算出する信号処理手段と、を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記光学要素手段は、少なくとも2つの光束分離面と2つのホログラム手段とを備え、
    第1の光束分離面は、第1の戻り光及び第2の戻り光を、第2の光束分離面へ反射することにより、前記光源からの出射光と第1の戻り光及び第2の戻り光とを分離するものであり、
    第2の光束分離面は、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光の一部分を反射して、第1のホログラム手段へ導くとともに、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光の残りの部分を透過して、第2のホログラム手段へ導くものであり、
    第1のホログラム手段は、第2の光束分離面で反射した第1の戻り光及び第2の戻り光を回折させて、第1の受光手段の光検出部へ導くものであり、
    第2のホログラム手段は、第2の光束分離面で透過した第1の戻り光及び第2の戻り光のうち第1の戻り光のみを回折させて、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ導くものであることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記光学要素手段は、さらに第3の光束分離面を備え、
    当該第3の光束分離面は、第2の光束分離面を透過した第1の戻り光及び第2の戻り光を反射して、第2のホログラム手段へ導くものであることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1のホログラム手段のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、前記情報記録媒体の半径方向に平行な分割線により2等分割されており、
    さらに、2等分割された一方のホログラム形成領域は、当該情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線によって2等分割されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第2のホログラム手段は、ホログラム形成領域と遮光膜形成領域とを備えており、
    前記遮光膜形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    前記ホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されていることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、
    第2のホログラム手段における第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、
    第2のホログラム手段における第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    当該第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ入射しないように回折させるものであることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記第2の受光手段は、さらに第2の戻り光のみを受光する光検出部を備えており、
    第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、
    第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、
    第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第3の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部へ入射するように回折させるものであることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記光学要素手段は、少なくとも2つの光束分離面と2つのホログラム手段とを備え、
    前記第1の光束分離面は、第1の戻り光及び第2の戻り光の一部分を、第2の光束分離面へ反射するとともに、第1の戻り光及び第2の戻り光の残りの部分を、第1のホログラム手段へ透過するものであり、
    前記第2の光束分離面は、第1の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光を反射して、第2のホログラム手段へ導くものであり、
    第1のホログラム手段は、偏光ホログラムであって、前記光源からの出射光と第1の戻り光及び第2の戻り光とを分離し、第1の戻り光及び第2の戻り光を回折させて第1の受光手段の光検出部へ導くものであり、
    第2のホログラム手段は、第2の光束分離面からの第1の戻り光及び第2の戻り光のうち、第1の戻り光のみを、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ導くものであることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記第1のホログラム手段のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、前記情報記録媒体の半径方向に平行な分割線により2等分割されており、
    さらに、2等分割された一方のホログラム形成領域は、当該情報記録媒体の半径方向に垂直な第2の分割線によって2等分割されていることを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第2のホログラム手段は、ホログラム形成領域と遮光膜形成領域とを備えており、
    当該遮光膜形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    当該ホログラム形成領域は、前記戻り光の光軸を中心とする略円形状であって、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されていることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、
    第2のホログラム手段における第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、
    第2のホログラム手段における第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    当該第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第1の戻り光のみを受光する光検出部へ入射しないように回折させるものであることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記第2の受光手段は、さらに第2の戻り光のみを受光する光検出部を備えており、
    前記第2のホログラム手段は、少なくとも3つのホログラム形成領域を備えており、
    第2のホログラム手段における第1のホログラム形成領域及び第2のホログラム形成領域は、第1の戻り光及び第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であるホログラム形成領域が、前記情報記録媒体の半径方向に垂直な分割線により2等分割されて形成されており、
    第2のホログラム手段における第3のホログラム形成領域は、第2のホログラム手段における、第2の光束分離面からの第2の戻り光が焦点を結ぶ位置に設けられており、かつ第2の戻り光の光軸を中心とする略円形状であり、
    当該第3のホログラム形成領域は、第2の戻り光が、第2の受光手段における第2の戻り光のみを受光する光検出部へ入射するように回折させるものであることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記複数の光束分離面は、前記光源からの出射光の光軸中心に対して略45°の角度をなして、互いに平行に設けられていることを特徴とする請求項2〜12のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  14. 前記第1のホログラム手段と第2のホログラム手段とは、同一基板上に形成されていることを特徴とする請求項3〜13のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  15. 前記第1の受光手段と第2の受光手段とは、同一基板上に形成されていることを特徴とする請求項3〜14のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  16. 前記光源、前記光学要素手段、前記第1の受光手段及び第2の受光手段が1つの集積モジュールとして一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置を備えることを特徴とする光情報記録再生装置。
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